JPH05212178A - 反物結反解反装置 - Google Patents

反物結反解反装置

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JPH05212178A
JPH05212178A JP2107492A JP2107492A JPH05212178A JP H05212178 A JPH05212178 A JP H05212178A JP 2107492 A JP2107492 A JP 2107492A JP 2107492 A JP2107492 A JP 2107492A JP H05212178 A JPH05212178 A JP H05212178A
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JP
Japan
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cloth
piece
roll
hook
base
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JP2107492A
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English (en)
Inventor
Hidekatsu Matsushita
秀勝 松下
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Matsushita Seiki Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05212178A publication Critical patent/JPH05212178A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06HMARKING, INSPECTING, SEAMING OR SEVERING TEXTILE MATERIALS
    • D06H5/00Seaming textile materials
    • D06H5/001Devices or apparatus for connecting back and forward ends of fabrics, e.g. for continuous processing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの反物ロールの反物後端部と、後続の反
物ロールから繰り出される反物前端部とを縫合する結反
作業と、後続の反物ロールの反物を解きほぐす解反作業
とを同時進行させる反物結反解反装置を提供する。 【構成】 この反物結反解反装置は、反物ロール供給装
置Aと、この供給装置Aの1つの反物ロールの反物後端
部と後続の反物ロールから繰り出される反物前端部との
仮止めを行う仮止め装置S,8,11,12A,12B,1
2C,64b,48〜58と、仮止めされた反物を搬送す
るための反物搬送装置12a,12b,12c,64a,64
A,64c,59〜63と、反物搬送装置により搬送され
た反物を下方に振り落とすための振り落とし装置Dと、
仮止めされた反物両端部を縫合するための縫合装置M
と、仮止めされた反物端部を仮止め装置から開放するた
めの仮止め開放装置Gとが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つの反物ロールの反
物後端部と、今一つの反物ロールから繰り出される反物
前端部とを縫合する結反作業と、各反物ロールの反物を
解きほぐす解反作業とを行う反物結反解反装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、1つの反物ロールの反物後端
部と、後続の反物ロールから繰り出される反物前端部と
を縫合結反するための反物結反装置と、各反物ロールの
反物を解きほぐすための反物解反装置とを連結した種々
の反物結反解反装置が提供されている。たとえば、図3
1に示されるような反物結反解反装置が一般的に使用さ
れている。図示されるように、この装置は、反物ロール
を供給するための反物ロール供給装置であって、複数個
の反物ロール2を支持しかつ反物ロールを1本づつ供給
することができる反物ロール供給テーブル1と、該反物
ロール供給テーブル1から供給される反物ロールを受け
とってこれを移動させるための供給リフト3と、該供給
リフト3によって供給される反物ロールを受けとって、
該反物ロールの解反行程時にこれを支持するための反物
ロール支持台15とを備えた反物ロール供給装置Aと、
反物ロール供給装置Aに収納されていた1つの反物ロー
ルの解反後に該反物ロールの反物後端部と反物ロール供
給装置Aに収納されている後続の反物ロールから繰り出
される反物前端部とを縫合して結反するための縫合装置
Mと、反物ロール供給装置Aの反物ロールから繰り出さ
れて送られる反物を略水平方向に振りながら下方に落と
して解反するための振り落とし装置Dと、反物ロール供
給装置の反物ロールから繰り出される反物を振り落とし
装置Dに順次搬送するための反物搬送装置12a,12b,
12c,64と、振り落とし装置Dから振り落とされた解
反反物を収納するべく振り落とし装置Dの下方所定位置
に設けられた解反反物収納部19とを備えている。
【0003】図に示されるように、縫合装置Mは、反物
ロール支持台上方近接所定位置に取り付けられており、
縫合装置Mの反反物ロール支持台寄り上方所定位置に
は、振り落とし装置Dが取り付けられている。また、縫
合装置Mと振り落とし装置Dの各上方所定位置には、上
記反物搬送装置としてのガイドローラ12a,12b,12
cと反物搬送用ローラ64が、夫々、取り付けられてい
る。反物ロール支持台上方所定位置には、エアシリンダ
43によりその一端が略上下方向に昇降せしめられる反
物押さえが備えられており、上記反物両端部が縫合装置
Mのミシン台上で縫合される際には、その一端が降下せ
しめられて、反物両端部がミシン台上に確保されるよう
にしている。また、図に示されるように、供給リフト3
を所望位置に移動させるべく2つのエアシリンダ4,4a
が備えられており、エアシリンダ4aを作動させること
により供給リフト3は略水平方向に、また、エアシリン
ダ4を作動させることにより供給リフト3は略垂直方向
に移動せしめられる。さらに、上記反物結反解反装置に
は、上記各部分装置をコントロールするための不図示の
コントローラと、該コントローラを作動させるためのフ
ットスイッチ44とが備えられている。
【0004】上記構成の反物結反解反装置によれば、以
下のようにして反物の結反解反が行なわれる。
【0005】まず、図中、1点鎖線により示された経路
a〜eを通過するように、反物ロール供給装置に収納され
ている最初の第1反物ロールの前端部を導くための導き
布を通す。
【0006】ついで、コントローラ(操作盤)41を操作
すると、テーブル1上の最初の第1反物ロールがテーブ
ル近接所定位置に待機していた供給リフト3上に移動せ
しめられ、この後、エアシリンダ4,4aが作動して、供
給リフト3は、反物ロールを上に載置した状態で、上記
テーブル近接所定位置から縫合装置近接所定位置へと移
動せしめられる。
【0007】ついで、その反物ロールから反物前端部を
引き出して、該前端部を上記導き布の後端部に結び合わ
せる。
【0008】ついで、コントローラ41を操作すると、
反物搬送用ローラ79が回転せしめられ、反物前端部は
導き布に導かれて矢印a〜eに沿って搬送される。と同時
に、供給リフト3は降下せしめられ、該供給リフト上の
供給ロールは反物ロール支持台上に移される。また、同
時に、降り落とし装置Dが作動して、反物前端部は、た
とえば、図中、1点鎖線により示される如き経路f,gを
通って解反反物収納部19に順次落下せしめられる。な
お、供給リフト3は、反物ロールを反物ロール支持台上
に移し終わった後、上記テーブル近接所定位置に移動せ
しめられる。そして、この供給リフト3は、テーブル上
の後続の第2反物ロールを受けとって後に、該第2反物
ロールを上に載置した状態で上記縫合装置近接所定位置
に移動せしめられ、つぎの動作を待つ。
【0009】さて、上記第1反物ロールの解反が終了す
ると、不図示のセンサにより反物後端が検知され、該反
物後端部の先端部は、その先端が図中、矢印aの後端に
略一致する辺りに垂下する。
【0010】ついで、上記縫合装置近接所定位置に待機
していた第2反物ロールからその前端部を繰り出す一
方、上記第1反物ロールの後端部を引き出す。そして、
これらの反物両端部を縫合装置Mのミシン台上にセット
する。
【0011】ついで、フットスイッチ44を操作する
と、エアシリンダ43が作動して反物押さえ40が降下
せしめられ、上記反物両端部は、該反物押さえ40によ
り、ミシン台上に確保される。と同時に、その縫合装置
Mが作動せしめられ、反物両端部が縫合される。そし
て、該縫合後に、縫合糸の糸切りが行なわれる。
【0012】ついで、不図示の縫合装置Mのミシン台上
のボタンを押すと、反物押さえ40は上昇せしめられ、
反物搬送用ローラ79が回転せしめられて第2反物ロー
ルの解反が開始される。以下、これに続く解反結反工程
は、上述したところの解反結反工程に準じて行なわれ
る。
【0013】上記反物結反解反装置における反物搬送経
路は、複雑でありかつ高所に装備されており、日々の作
業開始前、又は作業終了後に必要とされる上記導き布の
通し作業には大変な労力と時間がかかっていた。また、
多品種少量ロット生産の場合には、各製品ロットの数だ
け導き布の通し作業を行わねばならず、従って、上記導
き布の通し作業の回数が増大し、その結果、作業者にか
かる負担もまた増大するという問題が生じていた。さら
に、上記反物結反解反装置により反物の結反と解反とを
行う場合には、上記した如く、縫合時において解反を一
時的に中止せざるを得ず、したがって、その反物解反結
反作業のスピードアップを画ることが困難であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
すべき技術的課題は、日々の反物結反解反作業開始前、
又は作業終了後における装置内への導き布の通し作業を
不要にすることと、反物の結反解反作業のスピードアッ
プを画ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記課題を
解決するために、本発明によれば以下の構成の反物結反
解反装置が提供される。
【0016】すなわち、この反物結反解反装置には、反
物ロールを収納するための反物ロール供給装置と、反物
ロール供給装置の反物ロールから繰り出されて送られる
反物を略水平方向に振りながら下方に落として解反する
ための降り落とし装置と、反物ロール供給装置の反物ロ
ールから繰り出される反物を振り落とし装置に順次搬送
するための反物搬送装置と、降り落とし装置から降り落
とされた解反反物を収納するべく、降り落とし装置の下
方所定位置に設けられた解反反物収納部と、反物ロール
供給装置に収納されていた1つの反物ロールの解反後
に、該反物ロールの反物後端部と、反物ロール供給装置
に収納されている後続の反物ロールから繰り出される反
物前端部とを縫合して結反するための縫合装置とが備え
られている。さらに、この反物結反解反装置には、上記
反物後端部と上記反物前端部との仮止めを行う仮止め装
置であって、上記反物両端部を引き揃えるための反物端
部セット装置と、該反物端部セット装置により引き揃え
られた反物両端部を把持するための反物端部把持移動体
と、該移動体を反物端部セット装置から振り落とし装置
を経て縫合装置近接所定位置へと搬送した後に反物端部
セット装置へ復帰させるための移動体搬送装置とを備え
た仮止め装置と、移動体により把持された反物両端部を
縫合装置により縫合するべく、上記縫合装置近接所定位
置において反物両端部を移動体から解放するための移動
体把持解放装置とを備えている。上記縫合装置は、上記
解放装置により移動体から解放された反物両端部を把持
しかつ縫合装置のミシン台上に搬送するための反物端部
把持移動装置を有し、ミシン台上において縫合が完了し
た反物両端部が解反反物収納部に落下できるように解反
反物収納部近接所定位置に取り付けられている。また、
上記移動体搬送装置は、反物端部を把持した移動体が該
移動体搬送装置により反物端部セット装置から振り落と
し装置に搬送されるとき、該搬送終了時においてその反
物が反物搬送装置のみにより搬送されるべく、反物端部
を反物搬送装置の所定位置に順次導くことができるよう
に構成されている。
【0017】上記構成によれば、反物の解反結反はつぎ
のようにして行なわれる。すなわち、まず、反物ロール
供給装置内の最初の第1反物ロールの前端部は、反物端
部セット装置において移動体により把持される。つい
で、その移動体は、移動体搬送装置によって反物端部セ
ット装置から振り落とし装置を経て移動体把持解放装置
へと送られる。と同時に、反物搬送装置と振り落とし装
置とが作動せしめられ、反物の解反作業が開始される。
移動体把持開放装置によって反物前端部を開放した移動
体は、移動体搬送装置によって、該移動体把持開放装置
から反物端部セット装置へと復帰せしめられ、つぎの動
作を待つ。開放された反物前端部は、自重により、解反
反物収納部内へと落下する。第1反物ロールの解反作業
終了後、該第1反物ロールの後端部と、反物ロール供給
装置内の後続の第2反物ロールの前端部とを反物端部セ
ット装置により引き揃える。該反物端部セット装置にお
いて引き揃えられた反物両端部は、上記の如く、移動体
により把持される。ついで、移動体は、移動体搬送装置
によって反物端部セット装置から振り落とし装置を経て
移動体把持開放装置へと送られる。と同時に、反物搬送
装置と振り落とし装置とが作動せしめられ、反物の解反
作業が開始される。一方、移動体把持開放装置により移
動体から開放された反物両端部は、反物端部把持移動装
置によって縫合装置のミシン台上に案内され、縫合作業
が開始される。縫合の完了した反物両端部は、自重によ
り、解反反物収納装置内へと落下する。移動体把持開放
装置により反物両端部を開放した移動体は、上記の如
く、移動体搬送装置によって、移動体把持解放装置から
反物端部セット装置へと復帰せしめられ、つぎの動作を
待つ。以下、同様にして、各反物ロールの解反結反が行
なわれる。上記の如く解反結反工程から明らかなよう
に、反物端部は反物端部セット装置から縫合装置に至る
まで、常に、移動体により把持されながら搬送されるた
め、第1反物ロールの解反作業前における導き布の通し
作業を省略することができる。導き布の通し作業を行う
必要がないため、多品種少量ロット生産の場合において
も、作業者に負担をかけなくて済む。また、1つの反物
ロールが解反されている間に、該反物ロールの前端部
と、先行の反物ロールの後端部とが縫合されるため、結
反解反作業に要する時間を短縮することができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1〜30に従
って詳細に説明する。
【0019】まず、図1,2に従って本実施例に係る反
物結反解反装置の大略構成と、該装置による反物の大略
結反解反作業工程について説明する。
【0020】図1は、本反物結反解反装置の全体概略側
面図を、また、図2は、該装置の全体該略平面図を、夫
々、示している。図1に示されるように、この反物結反
解反装置には、反物ロール2を収納する反物ロール供給
装置Aと、該反物ロール供給装置Aの1つの反物ロール
2の反物後端部5aと後続の反物ロールから繰り出され
る反物前端部5との仮止めを行う反物端部仮止めの装置
S,8,11,12A,12B,12C,64b,48〜58
と、仮止めされた反物を搬送するための反物搬送装置1
2a,12b,12c,12Ap,12Bp,12Cp,64a,64
A,64c,59〜63と、該反物搬送装置により搬送さ
れた反物を略水平方向に振りながら下方に落として解反
するための反物振り落とし装置Dと、該振り落とし装置
Dにより振り落とされた解反反物を収納するための解反
反物収納部19と、仮止めされた上記反物端部5,5aを
縫合して結反するための縫合装置Mとが備えられてい
る。さらに、反物端部仮止め装置S,8,11,12A,1
2B,12C,64b,48〜58は、反物端部5,5aを引
き揃えて位置決めや巾合わせを行うための反物端部セッ
ト装置Sと、上記反物両端部を把持して仮止めを行いか
つ両端部5,5aと共に反物端部セット装置Sから反物振
り落とし装置Dを経て反物端部縫合装置近接所定位置に
搬送される反物端部把持移動体としての仮止めフック8
と、この仮止めフック8を搬送するための仮止めフック
搬送装置11,12A,12B,12C,64b,48〜58
とから構成されている。図1に示されるように、反物端
部セット装置Sは、本装置の略中央に取り付けられてお
り、該反物端部セット装置Sから斜め上方向に所定間隔
隔てられた位置には反物振り落とし装置Dが、反物振り
落とし装置Dの下方所定位置には解反反物収納部19
が、また、反物振り落とし装置Dと解反反物収納部19
とから所定間隔を置いて反物端部セット装置寄りに偏い
せしめられた位置には反物端部縫合装置Mが取り付けら
れている。また、上記仮止めフック搬送装置12a,12
b,12c,12Ap,12Bp,12Cp,64a,64A,64
c,59〜63には、反物端部セット装置Sから反物振り
落とし装置D及び反物端部縫合装置Mを経て、再び反物
端部セット装置Sへ回帰自在に駆動される仮止めフック
搬送用チェーン11が備えられており、これによって、
仮止めフック8はこれらの各装置を順次周回せしめられ
る。
【0021】また、図1に示されるように、上記反物端
部縫合装置近接所定位置には、仮止めされた反物端部を
仮止めフック8から解放するための仮止めフック把持解
放装置Gが備えられている。なお、反物端部セット装置
S、及び反物振り落とし装置Dの上方所定位置には、反
物や上記仮止めフック搬送用チェーン11を搬送するた
めのローラ12a,12b,12c,64Aやスプロケット1
2A,12B,12C,64bが備えられている。これらの
ローラやスプロケットのうち、特に、反物振り落とし装
置Dの上方所定位置に組にして取り付けられているロー
ラとスプロケットはウィンスローラDと呼ばれる。ま
た、本装置内の各所には、仮止めフック搬送用チェーン
11を案内するための複数個のガイドスプロケット48
〜53,56〜58が取り付けられており、上記ローラ
12a,12b,12c,64Aを駆動するドライブプーリ1
2Ap,12Bp,12Cp、64cと、上記仮止めフック搬
送用チェーン11を駆動するドライブスプロケット54
とは、図に示される如く、本装置内の所定位置に取り付
けられている。
【0022】本装置には、また、上記各部分装置をコン
トロールするための不図示のコントローラと、該コント
ローラを作動させるためのフットスイッチ7とが備えら
れている。
【0023】上記各装置は、図1に示される如く、解反
反物収納部を除いてすべてフレーム100に取り付けら
れている。
【0024】上記構成の本反物結反解版装置によれば、
以下のようにして、反物の結反解反が行われる。
【0025】すなわち、上記反物端部セット装置Sで反
物端部一側端の基準位置を決める位置決めや、反物前端
部5と後端部5aとの巾を一致させる作業である巾合わ
せが行われて後に仮止めされた反物両端部5,5aは、ま
ず初めに、この反物端部セット装置Sから、仮止めフッ
ク8により把持されながら上記ガイドローラ12a,12
b,12c、ウィンスローラ64、そして振り落とし装置
Dを経て反物結反装置Mに送られる。ここで、仮止めさ
れていた反物両端部5,5aは縫合されるが、縫合中も、
振り落とし装置Dは稼動し続け、反物は解反反物収納部
19に間断なく振り落とされ続ける。つまり、反物の結
反作業と解反作業とがこの時点で同時進行せしめられ
る。
【0026】仮止めされていた反物端部5,5aは、反物
結反装置Mにより縫合される直前に、仮止めフック把持
解放装置Gにより、仮止めフック8から解放される。反
物端部5,5aを解放したフック8は、上記搬送チェーン
11により搬送せしめられ、反物端部セット装置Sの初
期所定位置に戻されリセットされる。
【0027】つぎに、本反物結反解反装置の詳細構成
と、該装置による反物の詳細結反解反作業工程について
説明する。
【0028】まず、上記反物ロール供給装置Aと、反物
端部セット装置S、及び、仮止めフック8について、夫
々、説明する。
【0029】図1に示されるように、上記反物ロール供
給装置Aは、複数個の反物ロール2を支持するための反
物ロール供給テーブル1と、この反物ロール供給テーブ
ル1から供給される反物ロール2を受け取ってこれを移
動させるための供給リフト3と、該供給リフト3によっ
て供給される反物ロールを受け取りかつ該反物ロールの
解反結反工程時にこれを支持するための反物ロール支持
台15とから構成されている。
【0030】上記したように反物端部セット装置Sは、
本装置の略中央に位置せしめられており、反物ロール供
給テーブル1と反物ロール支持台15は、夫々、反物端
部セット装置Sの反物縫合装置寄り下方所定位置に所定
間隔隔てられて位置せしめられている。図1に示される
ように、反物ロール供給テーブル1は、反物ロール支持
台15よりも、反物端部セット装置Sからより隔てられ
た位置に位置せしめられている。
【0031】上記供給リフト3は、反物ロール供給テー
ブル近傍において該供給テーブル上の反物ロール2を受
け取る受け取り位置P9と、受け取られた反物ロールを
反物端部セット装置近傍に供給する反物端部セット位置
P10と、反物端部のセット終了後に反物ロールを反物
ロール支持台に送り渡すための送り渡し位置P11との
間で移動自在に構成されている。図1中、受け取り位置
P9にある供給リフト3を実線で、また、反物端部セッ
ト位置P10にある供給リフト3と、送り渡し位置P1
1にある供給リフト3を、夫々、2点鎖線により示して
いる。
【0032】図1に示されるように、この反物ロール供
給テーブル1は、該供給テーブル1の反物ロール支持台
寄り先端を下にして傾斜せしめられているが、反物ロー
ル2をこの供給テーブル上に保持すべく、反物ロール2
を係止させるために供給テーブル1の反物ロール支持台
寄り先端の上端より上方に突出する一端部を有するスト
ッパ72がフレーム100の所定位置に取り付けられて
いる。
【0033】上記供給リフト3は、図に示される如く、
反物ロール2を支持する反物ロール支持部3aと、該反
物ロール支持部3aを大略水平方向に、及び、大略上下
方向に案内するべくその上端部が回動自在に軸支された
ガイドバー18とを備えている。また、このガイドバー
18に沿って反物ロール支持部3aを昇降せしめるべく
エアシリンダ4が備えられており、該エアシリンダによ
り駆動されるピストンロッド4eの端部と、その反物ロ
ール支持部3aとはチェーンによって結ばれている。さ
らに、ガイドバー18を大略水平方向に駆動するための
エアシリンダ4aが備えられており、該エアシリンダに
より駆動されるピストンロッド4dの先端部が、ガイド
バー18の下端部に回動自在に取り付けられている。上
記構成により、ピストンロッド4eがエアシリンダの働
きにより下降せしめられた際に反物ロール支持部3aは
上昇せしめられ、ピストンロッド4dがエアシリンダ4a
より押し出されたときには、反物ロール支持部3aは供
給テーブル1から反物ロール支持台15の方向へ移動せ
しめられる。
【0034】また、図1に示されるように、上記反物ロ
ール支持台15は、該反物ロール支持台15と該支持台
15に隣接する略垂直なフレームの部分との間に反物ロ
ール2を保持できるように、フレーム寄りの一端を下に
傾斜させかつ複数個のローラ45を備えた反物ロール支
持部15aを有している。反物ロール支持台上、上記フ
レームの部分との間に保持された反物ロール2から反物
を引き出す際に、反物ロール2の回転を滑らかにして、
その反物引き出し作業を容易にするべく、反物ロール2
と接する上記略垂直なフレームの部分にも、複数個のロ
ーラ46が備えられている。
【0035】ところで、図1に示されるように、受け取
り位置P9にある供給リフト3の反物ロール支持台寄り
先端は、反物ロール供給テーブル上面よりも下方所定位
置に位置せしめられている。エアシリンダ4が作動して
反物ロール支持部3aが上昇せしめられるとき、供給リ
フト3の上記反反物ロール支持台寄り先端の部分によ
り、供給テーブル上にある反物ロール2の部分が引っか
けられて、反物ロール2は供給テーブルから反物ロール
支持部へ移動せしめられる。前記したように、この供給
テーブル近傍にはストッパ72が取り付けられている
が、このストッパ72はその上端部が略水平方向に移動
自在となるように取り付けられており、該ストッパ72
の上端部位置を手動により調整することで、供給リフト
3の反物ロール支持部3aが上昇せしめられたときに、
供給テーブル上の反物ロール2が1つづつ反物ロール支
持部3aへ移動せしめられるようにすることができる。
つまり、図1に示されるように、反物ロール2の径が小
さいときには、ストッパ72の上端部を反反物ロール支
持台方向に移動させ、反物ロール2の径が大きいときに
は、ストッパ72の上端部を反物ロール支持台方向に移
動させるようにする。
【0036】図1に示された反物ロール供給テーブル1
を上から見ると、図2に示される如く、該供給テーブル
1は1対の切り欠きを有しており、上記受け取り位置P
9にある反物ロール支持部3aが上昇せしめられるとき
には、該反物ロール支持部3aの反反物ロール支持台寄
り端部は、この切り欠き内を通過して上昇する。すなわ
ち、図2に示されるように、この反物ロール供給装置A
には1対の供給リフト3が備えられており、該1対の供
給リフトによって反物ロール2が装置内の所定位置に供
給される。
【0037】また、上記反物ロール支持台15は、図2
に示されるように、上記供給テーブル1に形成された1
対の切り欠きと同位置において、各切り欠きと同幅の間
隔を有して隔てられた3部分から構成されている。1対
の反物ロール支持部3aが反物端部セット位置P10か
ら送り渡し位置P11に降下せしめられる際、各反物ロ
ール支持部3aはその間隙内を降下する。
【0038】反物ロール2を支持する供給リフト3の反
物ロール支持部3aを上記反物端部セット装置近傍の反
物端部セット位置P10に移動させたときの側面状態を
図3に、また、図3に示された反物端部セット装置Sの
正面図を図4に、夫々、示している。両図に示されるよ
うに、この反物端部セット装置Sは、2つの部分すなわ
ち水平な上面を有しかつエアシリンダ25により駆動さ
れて下降位置P5と上昇位置P6との間で上下方向に移
動自在な前端部セット台6と、エアシリンダ9aにより
駆動されて、下降位置P5にある前端部セット台6の上
方所定位置に位置せしめられるセット位置P7及び該セ
ット位置P7から反振り落とし装置方向に大略水平方向
に所定間隔隔てられた位置に位置せしめられる退避位置
P8との間で移動自在な後端部セット台17とから構成
されている。前端部セット台6により反物前端部5が、
また、後端部セット台17により反物後端部5aが、夫
々、セットされる。前端部セット台6を図3,4の下図
に、また、後端部セット台17を同図の上図に、夫々、
示している。なお、図3中、上記前端部セット台6の下
降位置P5と上昇位置P6を、夫々、実線と2点鎖線に
より、また、上記後端部セット台17のセット位置P7
と退避位置P8を、夫々、実線と2点鎖線により示して
いる。また、図3,4に示されるように、前端部セット
台6は、さらに、2つの部分すなわち水平な上面を有す
る直方体状の前端部セット台基部6aと、該基部の反(供
給リフトの)反物ロール支持部寄りの垂直な一側面から
所定短間隔隔てられて該一側面に平行な一側面を有しか
つ軸直角断面の最上辺が上記前端部セット台基部6aの
軸直角断面の最上辺の延長線上に位置せしめられた柱状
の前端部セット台位置決め部6bとから構成されてい
る。これらの前端部セット台基部6aと前端部セット台
位置決め部との間には、該間隙内の上下方向に移動自在
な挿入板9が挿入されている。この前端部セット台6に
はこの挿入板9を昇降させるためのエアシリンダー9a
が備えられており、該エアシリンダ9aにより、挿入板
9は上記間隙内を昇降せしめられる。上記上昇位置P6
における前端部セット台上にセットされた反物端部5
は、上記エアシリンダ9aが作動して、挿入板9が上昇
せしめられると、挿入板9の上端により上方へ押し上げ
られ、該反物端部5の部分は、以下に詳述するところの
仮止めフック8内に挿入される。挿入後は、上記エアシ
リンダ9aにより、挿入板9は復帰せしめられる。
【0039】一方、後端部セット台17は、図3、4に
示されるように直方体状の後端部セット台基部17a
と、該基部17aの下端に取り付けられてその一端部が
該下端から突出したカンチレバー状のシゴキ板17bと
から構成されている。このシゴキ板17bは、後端部セ
ット台17が上記セット位置P7にあるとき、上記挿入
板9が上昇せしめられたときに該挿入板9の後端部セッ
ト台基部寄り側面に当接しない程度に該側面に近接した
位置に位置せしめられかつ後端部セット台基部17aの
上記挿入板寄り側面から所定距離隔てられたところに位
置せしめられた一端を有する。後端部セット台17が上
記セット位置P7にあるとき、このシゴキ板17bの下
面は、図3に最も良く示されるように、上記前端部セッ
ト台基部6aの水平な上面に対して平行に位置せしめら
れる。このシゴキ板17bの機能については、後に詳し
く説明する。
【0040】また、図4に良く示されるように、前端部
セット台位置決め部6bの上面と、後端部セット台17
のシゴキ板突出部寄りの側面の部分には、夫々、反物ロ
ール2から繰り出された反物端部5,5aを位置決めした
り、巾合わせをしたりするのに使用される目盛りが、上
記両セット台6,17の中心位置に記された不図示のゼ
ロを基準として上記両セット台6,17の長手方向沿い
に左右対象に記されている。また、シゴキ板17bの上
面にも、上記後端部セット台17に記された目盛りと同
じ位置に目盛りが記されている。
【0041】本実施例においては、一例として、ゼロを
基準として90〜200までの目盛りが左右対象に等間
隔に記されている。これらの各目盛りは、前端部セット
台6と後端部セット台17とが、上記上昇位置P6と、
上記セット位置P7とに夫々位置せしめられたときに、
両セット台6,17の各目盛りが互いに1対1に対応す
るように、各セット台6,17に記されている。
【0042】さらに、図4の下図に示されるように、前
端部セット台基部6aの上端面端部には、2本のネジに
より、可撓性を有する布巾調整用吸着ベルト21の一端
部が固定されている。
【0043】また、この吸着ベルト21の他端部は、図
に示されるようなドラム状の布巾調整用プーリ22に巻
き取られており、該プーリ22に固定されたL字型の布
巾調整用レバー23を操作することにより、吸着ベルト
21を自在に伸縮させることができる。すなわち、図に
示されるように、布巾調整用レバー23を実線で示した
位置Wから2点鎖線で示した位置Xに回転させることに
より吸着ベルト21を伸張させることができ、レバー2
3を、これとは逆方向すなわち、XからWの方向へ回転
させることにより、吸着ベルト21を収縮させることが
できる。この布巾調整用レバー23には不図示の制動装
置が備えられており、該レバーを作業者の好みの位置に
停止させることができる。
【0044】同様にして、後端部セット台基部17aの
シゴキ板突出部寄り側端面端部にも、2本のボルトによ
り、可撓性を有する布巾調整用吸着ベルト21aの一端
部が固定されている。この吸着ベルト21aの一端は、
上記吸着ベルト21と同様に、ドラム状の布巾調整用プ
ーリ22aに巻き取られている。このプーリ22aにはそ
の中心部に傘歯車24が固定されており、該傘歯車と係
合する傘歯車を一端に固定したL字型の布巾調整用レバ
ー23aを操作することにより、吸着ベルト21aを自在
に伸縮させることができるようになっている。このレバ
ー23aの操作方法も、上記布巾調整用レバー23の操
作方法と全く同様であり、レバー23aを実線で示した
位置Wから2点鎖線で示した位置Xの方向へ回転させる
ことにより、吸着ベルト21aを伸張させることがで
き、レバー23aを逆方向へ回転させることにより、吸
着ベルト21aを原寸法に戻すことができる。このレバ
ー23aにも不図示の制動装置が取り付けられており、
作業者の好みの位置に該レバー23aを停止させること
ができる。解反結反されるべき、各反物ロールから繰り
出された反物前端部5及び反物後端部5aは、後に詳し
く説明するように、上記各吸着ベルト21,21a上にセ
ットされて後に、それらの位置決めや巾合わせが行われ
る。なお、図4においては、前端部セット台6の吸着ベ
ルト21上にセットされた反物前端部5のみが示されて
おり、後端部セット台17の吸着ベルト21a上にセッ
トされるべき反物後端部5aは示されていない。
【0045】ところで、図4に示されるように、上記各
吸着ベルト21,21aには、その全面に亘って、夫々、
複数個の円形穴が穿たれている。上記各吸着ベルト2
1,21aが装着された各セット台基部6a,17aの左端
部の要部断面図を図5に示している。図に示される如
く、各セット台基部6a,17aの内部は中空に形成され
ており、吸着ベルト21,21aの接しているセット台基
部6a,17aの端面には、吸着ベルト21,21aに穿た
れた各穴に連通する穴が穿たれている。そして、これら
の穴には、図に示されるようなT字型をしたストッパを
着脱・調整自在に内嵌せしめることができる。一例とし
て、図5には、ネジにより固定されている側の吸着ベル
ト21,21aの一端寄りの上記連通穴80から2つ目の
穴に内嵌せしめられたストッパ26,26aが示されてい
る。図示されるように、このストッパ26,26aは、吸
着ベルト21,21aの上面に当接する平らな下面を有す
る基部と、該基部の一部から上記下面に対して垂直方向
に突出する二股状の足であって、該足が上記連通穴80
に内嵌せしめられた際に足の付け根の部分が該穴の内面
によって確実に固定されるように付け根巾よりも付け根
から先端寄りの部分の巾の方が大きくなるように形成さ
れかつ足を連通穴80に内嵌せしめ易いように足の先端
部を先細りに形成した足とから構成されている。
【0046】上記ストッパ26,26aの斜視図を図4に
示しているが、図には、一例としてストッパ基部の上面
が四角形状をしたものを示している。図には、一例とし
て、このストッパ26,26aが、ストッパ基部の布巾調
整用レバー寄り側端と、該基部の反布巾調整用レバー寄
り側端とが、夫々、目盛り160と170の位置にくる
ように、各セット台上にセットされているところの状態
が示されている。したがって、上記布巾調整用レバー2
3,23aを操作して吸着ベルト21,21aを伸縮させた
場合、該レバー寄りストッパの一端つまり本実施例にお
いては目盛り160の位置を基準としてこの吸着ベルト
は伸び縮みする。上記した如く各吸着ベルト上にセット
される反物端部5,5aの位置決めは、その反物巾に応じ
て、まずセット台上でのストッパ26,26aの位置決め
を行なった後に該反物端部5,5aの反布巾調整用レバー
寄り側端を、ストッパ26,26aの布巾調整用レバー寄
り側端に位置合わせすることにより行われる。これらの
吸着ベルト21,21aやストッパ26,26aを使用して
の反物端部5,5aの位置決め及び巾合わせについては、
後に詳しく述べる。なお、ストッパ基部により遮蔽され
ている連通穴80は、図4中、鎖線により示されてい
る。
【0047】一方、上記各セット台基部6a,17aの布
巾調整用レバー寄り端部においてはストッパ26,26a
は装着されないが、該端部における吸着ベルト21,2
1aの接しているセット台基部6a,17aの端面には、図
5に示されたものと同様、各吸着ベルト21,21aの弛
緩時においても吸着ベルト21,21aに穿たれた各穴と
連通するように穴が穿たれている。
【0048】図4,5に示された各セット台基部6a,1
7aには、また、不図示のバキューム装置が取り付けら
れており、これによって、各セット台基部6a,17aの
上記中空部分を低圧にすることができるようになってい
る。このバキューム装置を作動させれば、各吸着ベルト
上にセットされた反物端部5,5aの部分は、吸着ベルト
21,21aに形成された上記穴の位置においてセット台
基部方向に吸引されることになり、その結果、反物端部
5,5aはより確実に吸着ベルト上に確保される。しかし
ながら、反物に対して摩擦係数が十分に大きな素材から
形成された吸着ベルト21,21aを使用することによ
り、このバキューム装置を省略することができる。
【0049】ところで、上記ストッパ26,26aの基部
は、図5に示されるように、ストッパの足を基準とし
て、該基部の反布巾調整用レバー寄り部分が布巾調整用
レバー寄り部分よりも長くなるように構成されている。
これは、ストッパ26,26aがセット台基部6a,17a
に対して、より布巾調整用レバー寄りに装着された場合
であっても、バキューム装置作動時において、セット台
基部6a,17aの中空部分の気密性が確保されるように
するためである。すなわち、ストッパ26,26aの足を
基準とする反布巾調整用レバー寄り基部の短いストッパ
が、セット台のより布巾調整用レバー寄りの位置に装着
された場合には、バキューム装着作動時において、スト
ッパ基部よりもさらに反布巾調整用レバー寄り位置に形
成されたセット台基部6a,17aと吸着ベルト21,21
aとの上記連通穴80から外気が取り込まれて上記中空
部分の気密性が損なわれてしまう。従って、ストッパ2
6,26aの足を基準とするストッパ基部の反布巾調整用
レバー寄り部分の長さは長ければ長い程好ましいが、該
部分を長くする代わりに、その一端部に、通気性を有さ
ない素材、たとえばビニール等から形成されたカバーを
取り付けても良い。
【0050】図6は、上記構成の一変形例を示してい
る。図に示されるように、ストッパ基部の反布巾調整用
レバー寄り一端部に取り付けられた一端部を有する上記
カバー73の他端部は、セット台基部6a,17aの反布
巾調整用レバー寄り一端近傍に備えられた従来式巻き取
り装置Tにより巻き取られている。これによって、スト
ッパ26,26aがセット台基部6a,17aのより布巾調
整用レバー寄り位置に装着されたとしても、ストッパ基
部よりも反布巾調整用レバー寄り位置に形成されたセッ
ト台及び吸着ベルトの上記連通穴80は、上記カバーに
よって常に閉鎖されることになり、したがって、セット
台基部6a,17aの上記中空部の気密性が確保される。
【0051】さて、前記したように、前端部セット台6
の上昇位置における該セット台上にセットされた反物端
部5が挿入板9の上端によって上方へ押し上げられる
と、該反物端部5の部分は、仮止めフック内に挿入され
る。この仮止めフック8の側面図を図3に、また、その
拡大図を図8に、またその斜視図を図16中、鎖線によ
り、夫々、示している。この仮止めフック8は、図3,
8に示されるように、上記セット位置P7にある後端部
セット台17の部分に略当接して位置せしめられてい
る。図に示されるように、この仮止めフック8には、逆
L字状の爪支持部材8aと、該爪支持部材8aの上端部に
支持されかつ後端部セット台基部上の吸着ベルト21a
の表面及びシゴキ板17bの上記突出部上面の夫々に略
当接する側面と低面とを有しかつ上記挿入板9が上昇せ
しめられたときに挿入板9の後端部セット台基部寄り側
面に略当接する反後端部セット台基部寄り側面を有する
断面長方形状のフック基部8bとが備えられている。さ
らに、上記爪支持部材8aの下端部には軸8cが取り付け
られており、該軸8cによって回動自在に支持される爪
10が備えられている。
【0052】この爪10のフック基部寄り一端部は先細
りに形成されており、その一端から該爪を支持する上記
軸中心までの距離は、軸中心からフック基部8bの上記
反後端部セット台基部寄り側面に対して引かれた垂線の
長さよりも若干長く構成されている。そして、この爪1
0は、該爪10の先端が、爪支持部材8aに取り付けら
れた上記軸8cを一端とする該爪支持部材8aの他端に対
して引かれた対角線寄りに位置するように、軸8cに取
り付けられている。
【0053】また、上記爪10は、上記軸8cが取り付
けられている爪支持部材下端部の反フック基部寄り側面
から突出する他端部を有している。この他端部には、爪
支持部材8aの軸近傍位置に一端を取り付けられたスプ
リング10aの他端が取り付けられており、これによっ
て爪10の上記一端が、常にフック基部8bの反後端部
セット台基部寄り側面の部分に対して付勢されるように
なっている。すなわち、上記挿入板9によりフック基部
8bの反後端部セット台基部寄り側面と爪10の上記一
端との間に挿入された反物端部の部分は、該反物端部を
仮止めフック8から引き抜く方向に力を加えたときに、
上記側面と、爪10の上記一端とが協働して、これらの
ものに一層強く把持されるようになっている。
【0054】上記他端部に、爪支持部材8aのコーナ部
から上記軸8cに向かう方向の力を作用させることで、
フック基部8bと、爪10の上記一端とにより把持され
た反物端部をこれらのものから解放することができる。
なお、本実施例に係る前記仮止めフック把持開放装置G
には、後述するところの偏心カム14が備えられてお
り、該偏心カム14を上記爪10の上記他端部に押圧せ
しめることで反物端部を仮止めフック8から解放するよ
うにしている。その際、偏心カム14と滑らかに当接せ
しめることができるように、爪10の他端部は、図3,
8に示されるように、略半円形状に形成されている。
【0055】上記仮止めフック8は、図16に示される
ように、上記各セット台6,17の長手方向の長さと略
同じ長さを有するビーム形状をなしている。
【0056】さて、最初の第1反物ロール2を解反する
には、上記した様に、供給リフト3の反物ロール支持部
3aを、図3に示す如く、上記反物端部セット位置P1
0に移動させる。つぎに、反物ロール2から反物を繰り
出して、反物前端部5を前端部セット台位置決め部6b
の上面にかかるように引き出す。
【0057】ついで、前端部セット台6上において、反
物前端部側端の位置決めを行う。すなわち、前端部セッ
ト台上に引き出された反物前端部5の両側端が前端部セ
ット台位置決め部に記された左右同目盛りの同目盛り位
置にきたとき、反物前端部5のストッパ寄りの側端にス
トッパ26を合わせて位置決めする。図4には、一例と
して、布巾が160ある反物端部を前端部セット台上に
セットしたときの状態を示している。本工程において
は、布巾調整用レバー23を操作する必要はなく、制動
装置を操作してプーリー22を適当な位置にロックして
おくようにする。
【0058】ついで、フットスイッチ7を一踏みすれ
ば、バキューム装置が稼動し、反物前端部5の部分は、
前端部セット台基部6aにより吸引されて該基部上に確
実に保持される。と同時に、エアシリンダ25,25aが
作動して前端部セット台6は、その反物前端部5を引っ
張り上げるように上記上昇位置P6にまで上昇せしめら
れる。この後、エアシリンダ9aが作動して挿入板9が
上昇し、該挿入板9の上端により、反物前端部5の部分
は、前記した如く、フック基部8bと爪10との間に挿
入される。この後、エアシリンダ9aが再び作動して挿
入板9は前端部セット台6に復帰せしめられる。と同時
に、エアシリンダ25,25aが作動して前端部セット台
6は降下せしめられ、該前端部セット台6は次の動作を
待つ。反物前端部5を保持した前端部セット台6が上昇
位置P6に上昇せしめられた状態を図8に、反物前端部
5の部分と挿入板9の部分が同時に仮止めフック内に挿
入されている状態を図9に、挿入板9が前端部セット台
6に復帰せしめられている状態を図10に、また、前端
部セット台6が上記上昇位置P6から上記下降位置P5
に降下せしめられ、反物前端部5の部分が仮止めフック
8により把持されている状態を図11に、夫々、示して
いる。
【0059】上記反物前端部5が挿入板9により仮止め
フック内に挿入されている間、図1に示される如く、供
給リフト3は、昇降用エアシリンダ4により上記送り渡
し位置P11にまで降下せしめられ、供給リフト3上の
反物ロール2は、反物ロール支持台15に移される。つ
いで、供給リフト3は、水平駆動用エアシリンダ4aに
より駆動されて上記受け取り位置P9に復帰せしめら
れ、反物ロール供給テーブル1からつぎの第2反物ロー
ルを受け取る。この後、供給リフト3は、再度上昇せし
められ、上記反物端部セット位置P10に移動せしめら
れる。そして、この供給リフト3は、該所定位置P10
において、反物ロールを支持したままの状態でつぎの動
作を待つ。
【0060】さて、反物端部セット装置Sにおいて仮止
めされた反物端部は、前記した如く、仮止めフック8に
より把持されながらガイドローラ12a,12b,12cと
ウィンスローラ64とを経て振り落とし装置Dへと搬送
される。以下に、これらのガイドローラ12a,12b,1
2cと、ウィンスローラ64と、振り落とし装置Dにつ
いて説明する。
【0061】図1に示されるように、反物端部セット装
置Sの上方には、従来装置に使用されるものと同様の3
つのガイドローラ12a,12b,12cが互いに平行に取
り付けられており、各ローラ12a,12b,12cには、
図に示される如く、上記フック搬送用チェーン11を案
内するためのガイドスプロケット12A,12B,12C
が、各ガイドローラ12a,12b,12cの軸に取り付け
られている。ガイドスプロケット12A,12B,12C
の取り付けられた各ガイドローラ12a,12b,12c
は、すべて同様に構成されており、一例として、上記3
つのガイドローラのうちの1つのガイドローラ12aの
正面図を図7に示している。図に示されるように、ガイ
ドローラ12aの両側には、夫々、ガイドスプロケット
12Aが、ガイドローラの軸に対して回転自在に取り付
けられている。また、ガイドローラ12aの軸の一端に
は、プーリ12Apが固定されており、該プーリ12Ap
は、タイミングベルト61により駆動されるようになっ
ている。
【0062】図に示されるように、上記両スプロケット
12Aの歯には、夫々、仮止めフック搬送用チェーン1
1が係合せしめられており、両チェーン11の所定位置
には仮止めフック8の軸中心線がガイドローラ12aの
軸中心線と平行になるように、仮止めフック8の各端が
固定されている。すなわち、上記構成の仮止めフック8
を各装置に搬送するべく、本装置には1対の仮止めフッ
ク搬送用チェーン11が備えられており、該搬送用チェ
ーン11を駆動するために、前記ドライブスプロケット
54と上記ガイドスプロケット48〜53,56〜58
もまた、夫々、対に構成されている。なお、上記1対の
チェーン11は、本装置内をつねに、相互に、同速度で
周回せしめられ、従って、仮止めフック8が装置内のど
の位置に搬送されようとも、仮止めフック8の軸中心線
は、上記各ガイドローラ12a,12b,12cの軸中心線
に対して常に平行に位置せしめられる。
【0063】図1に示されるように、上記プーリ12C
p近傍には不図示の駆動装置により駆動されるドライブ
プーリ59が備えられており、該ドライブプーリ59と
上記プーリ12Ap,12Bp,12Cpにはタイミングベ
ルト61がかけられている。上記ガイドローラ12a,1
2b,12cとプーリ12Ap,12Bp,12Cpの直径は、
すべて同径に形成されているため、ドライブプーリ59
を回転させた場合、各ガイドローラ12a,12b,12c
とプーリ12Ap,12Bp,12Cpとの表面速度は同一
になる。
【0064】一方、ウィンスローラ64は、図1に示さ
れるように1つの円周上に等間隔に取り付けられた角パ
イプ64aから構成される反物搬送ローラ64Aと、該
反物搬送ローラ64Aの両側にその軸に対して回転自在
に取り付けられた上記搬送用チェーン11を案内するた
めの1対のガイドスプロケット64bと、反物搬送ロー
ラ64Aの軸の一端に固定されたプーリ64cとから構
成されている。図に示される如く、反物端部セット装置
Sから3つのガイドローラ12a,12b,12cを経て、
振り落とし装置Dへ搬送される反物は、該反物の端部が
仮止めフック8により縫合装置Mに搬送された後の結反
解反工程時においては、実質的に、上記反物搬送ローラ
64Aにより駆動せしめられる。上記プーリ64cは、
図に示されるように、ドライブベルト63を介して上記
ドライブプーリ59により駆動されるが、その間に変速
ローラ60が備えられており、ドライブプーリ59を回
転させたときに、上記各ガイドローラ12a,12b,12
cの表面速度よりも反物搬送ローラ64Aの表面速度の
方が約1〜10%程度大きくなるようにしている。これ
によって、上記結反解反工程時における上記ガイドロー
ラ12a,12b,12cと反物搬送ローラ64A間での反
物のたわみやしなりが防止される。なお、上記ガイドロ
ーラ12a,12b,12cと反物搬送ローラ64Aの表面
部は、夫々、ゴム材から形成されており、これによっ
て、反物の各ローラ12a,12b,12c上での滑りを減
少させるようにしている。
【0065】図1に示された反物振り落とし装置Dの拡
大詳細図を図12に示している。図に示されるように、
この反物振り落とし装置Dは、以下に述べる仮止めフッ
ク搬送用チェーン案内部材77を除いて、従来装置に使
用されているものと略同一に構成されている。すなわ
ち、この振り落とし装置Dは、図に示されるように、フ
レーム100にその一端が回動自在に取り付けられた略
垂直な1対のバー74と、該バー74に固定されかつ上
記ウィンスローラ64により搬送されてきた反物を解反
反物収納部19に案内するためのホッパー65と、バー
74の中程の位置にその一端が回動自在に取り付けられ
た略水平な1対のアーム70と、該アーム70の他端を
揺動自在に支持しかつ中心軸から所定間隔隔てられたと
ころに取り付けられた軸を有する1対のクランクホイー
ル71とを備えている。該クランクホイール71は、不
図示の駆動装置により駆動されるドライブプーリ69に
係合せしめられたベルト75により駆動される。この駆
動装置が作動すると、上記クランクホイール71と上記
アーム70とにより構成されるクランク機構によって、
アーム70が略水平方向に復動せしめられ、この結果、
ホッパー65の下端もまた略水平方向に復動せしめられ
る。上記ドライブプーリ59と、上記ドライブプーリ6
9が回転せしめられたとき、上記ウィンスローラ64に
よりつぎつぎに搬送されてくる反物は、ホッパー65の
復動により、図1,12に示される如く水平方向に波打
たせられながら解反反物収納部19へ落下せしめられ
る。
【0066】さらに、上記バー74の各下端には、夫
々、1対のバー76が回動自在に連結されたものからな
る蛇腹式のフック搬送用チェーン案内部材77の一端が
回動自在に取り付けられている。この案内部材77の両
端部、及びその連結部には、夫々、フック搬送用チェー
ン11を案内するためのガイドスプロケット48〜50
が取り付けられており、上記案内部材77の他端は、図
に示される如く、フレーム100の所定位置に回動自在
に取り付けられている。すなわち、チェーン11の搬送
経路に関して、上記ウィンスローラ64のガイドスプロ
ケット64bにより案内されたチェーン11は、ホッパ
内部を通過して上記案内部材77に取り付けられた各ガ
イドスプロケット48〜50に案内された後、前記仮止
めフック把持解放装置Gへ送られる。なお、上記フック
搬送用チェーン11は、図1に示される如く、ドライブ
スプロケット54により駆動されており、上記ホッパ復
動時におけるチェーン11のテンションを一定に保持す
べく、フック搬送用チェーン11のテンションスプロケ
ット55が、ドライブスプロケット54に近接して備え
られている。
【0067】さて、前記した如く反物端部セット装置S
にて反物前端部が仮止めフック8により把持されると、
上記ドライブスプロケット54が回転せしめられ、仮止
めフック8は、フック搬送用チェーン11の搬送経路に
沿って、上記各ガイドローラ12a,12b,12c及び反
物搬送ローラ64Aの各表面上所定位置に順々に搬送さ
れていく。このとき、仮止めフック8により把持されて
いた反物前端部5は、上記各ガイドローラ12a,12b,
12cの表面上に次々に案内・係合せしめられていくこ
とになり、この仮止めフック8は、反物前端部5の導き
布の役目を果たす。なお、上記ドライブスプロケット5
4が回転せしめられると同時に、ドライブプーリ59も
所定速度で回転せしめられ、反物前端部5が上記各ガイ
ドローラ12a,12b,12cの表面上に滑らかに案内・
係合されるようになっている。
【0068】ついで、上記反物前端部5を把持した仮止
めフック8は、ウィンスローラ64を経て上記ホッパー
内を通過後、フック搬送用チェーン11の上記搬送経過
に沿って、上記仮止めフック把持解放装置Gへ搬送され
る。
【0069】上記仮止めフック把持解放装置Gにおいて
反物端部が仮止めフック8から確実に解放されるように
するためには、縫合装置Mを構成する機素の助けが必要
である。つぎに、上記仮止めフック把持解放装置Gと上
記縫合装置Mについて説明する。
【0070】仮止めフック8が搬送されてきた仮止めフ
ック把持開放装置Gの要部拡大図を図13に、また、該
フック把持開放装置Gの要部拡大図と上記縫合装置Mの
全体図とを合わせて図27に示している。
【0071】図27に示されるように、本反物結反解反
装置には従来式縫合装置が取り付けられており、該縫合
装置は、ミシン台付き自走ミシンMaと、該ミシン台上
方において昇降自在でありかつミシン台の幅に略等しい
幅を有する水平なテーブル35と、該テーブル上に反物
端部が載置されたときにそのテーブル上で該テーブル3
5の全幅に亘って反物端部を押圧することができるよう
に昇降自在でありかつ該テーブル幅に略等しい幅の水平
な下端を有するプレス板36とから構成されている。図
に示されるように、テーブル35の先端部と、プレス板
36の先端部には、夫々、ブラシ34,34aが取り付け
られており、反物端部5,5aをテーブル上でプレス板3
6により押圧した際に該反物端部5,5aのテーブル35
からのはみ出し先端部分を支持して垂下しないようにし
ている。
【0072】上記テーブル35と上記プレス板36とを
昇降させるための昇降用エアシリンダ35a,36aが、
夫々、取り付けられており、これらの各エアシリンダ3
5a,36aにより、テーブル35は、上記ミシン台の上
方近接位置に位置する下降位置P12と、該下降位置P
12の上方所定位置に位置する上昇位置P13との間で
自在に昇降せしめられ、プレス板36は、下降位置P1
2にあるテーブル35の上面に略当接するプレス板下降
位置P16と、上昇位置P13にあるテーブル35の上
面に略当接するプレスセット位置P15との間で自在に
昇降せしめられる。さらに、プレス板36は、上記プレ
スセット位置P15と、プレスセット位置P15の上方
所定位置に位置する上昇待機位置P14との間でも自在
に昇降させることができる。図27中、上記上昇待機位
置P14にあるプレス板36と上記下降位置P12にあ
るテーブルを、夫々、実線により、また、上記プレスセ
ット位置P15及び上記下降位置P16にあるプレス板
36と、上記上昇位置P13にあるテーブル35を、夫
々、2点鎖線により示している。なお、上記縫合装置M
による反物前端部5と反物後端部5aとの縫合作業工程
については、後に説明する。
【0073】図13,27に示されるように、上記構成
の縫合装置Mの近傍、つまり上昇待機位置P14にある
プレス板36の上記先端部近傍には仮止めフック把持解
放装置Gが備えられている。図に示されるように、この
フック把持解放装置Gは、偏心カム14と、該偏心カム
14の軸に一端を固定されかつこの偏心カム14の径方
向外側に延在する不図示のアームと、該アームの他端に
回動自在に取り付けられた一端を有するピストンロッド
13aを備えたエアシリンダ13とから構成されてい
る。また、上記チェーン11のフック取り付け位置には
不図示の突起が、また、偏心カム近傍の所定位置には、
該突起により作動せしめられる不図示のリミットスイッ
チが備えられている。この突起がリミットスイッチを就
り上げたとき、ドライブスプロケット54は停止せしめ
られ、これと同時に、ドライブプーリ59とドライブプ
ーリ69とが回転せしめられる。すなわち、仮止めフッ
ク8が仮止めフック把持解放装置Gに搬送されて停止す
ると、同時に、上記ウィンスローラ64や上記振り落と
し装置D等が稼動して、上記解反反物収納部内への反物
の振り落とし作業が開始される。なお、本実施例に係る
上記仮止めフックの搬送速度は約30m/分となってお
り、また、上記振り落とし作業時における反物の搬送速
度は約160〜200m/分となっている。
【0074】上記突起が上記リミットスイッチを就り上
げると、振り落とし装置Dから搬送されてきた仮止めフ
ック8は、図13に示されるように、フック基部8bを
下にして、偏心カム14の下方所定位置、すなわち図1
3中、実線により示される如く、爪支持部材コーナ部外
側寄りの爪の部分が偏心カム14の一部と当接する位置
で停止せしめられられるようになっている。
【0075】ついで、エアシリンダ13が作動して偏心
カム14により爪10が押圧されると、図13中、2点
鎖線により示される如く該爪10とフック基部8bとの
間に把持されていた反物端部は、爪10とフック基部8
bとから解放される。
【0076】さて、上記したように、振り落とし装置D
から搬送されてきた仮止めフック8がリミットスイッチ
を作動させると、該仮止めフック8は偏心カム下方の上
記所定位置に停止せしめられ、同時に、反物の振り落と
し作業が開始される。
【0077】ついで、テーブル昇降用エアシリンダ35
aとプレス板昇降用エアシリンダ36aとが同時に作動し
て、テーブル35は上記下降位置P12から上記上昇位
置P13に上昇せしめられ、また、プレス板36は上記
上昇待機位置P14からプレスセット位置P15に降下
せしめられる。これによって、仮止めフック8により把
持されている反物前端部5の部分から所定間隔隔てられ
た該反物の後端部寄りの部分が、テーブル35とプレス
板36とにより把持されることになる。
【0078】ついで、カム駆動用エアシリンダ13が作
動して、上記の如く、仮止めフック8の爪10がカム1
4により押圧され、反物前端部5は仮止めフック8から
解放される。このとき、該反物前端部5は、自重によっ
て解反反物収納部内に自然落下する。
【0079】ついで、上記ドライブスプロケット54が
回転せしめられ、反物前端部5を解放した仮止めフック
8は、前記搬送用チェーンの搬送経路に沿って、反物端
部セット装置Sの前記所定位置に移行せしめられ、つぎ
の動作を待つ。
【0080】上記ドライブスプロケット54が回転せし
められた直後には、再度、テーブル昇降用エアシリンダ
35aとプレス板昇降用エアシリンダ36aとが作動せし
められる。これによって、テーブル35は上記上昇位置
P13から上記下降位置P12に、また、プレス板は上
記プレスセット位置から上記上昇待機位置に、夫々、移
動せしめられ、つぎの動作を待つ。と同時に、カム駆動
用エアシリンダが13作動して、カム14は初期位置に
復帰せしめられてつぎの動作を待つ。
【0081】ところで、本装置には、図1に示すよう
に、上記反物端部セット位置P10にある供給リフト3
と反物ロール支持台15との間における該供給リフト3
寄りの位置において、可動ドクタ27と固定ドクタ27
aとが備えられている。この可動ドクタ27と固定ドク
タ27a、及びその周辺装置の部分拡大図を図24に示
している。図に示されるように、この固定ドクタ27a
は、上記反物端部セット装置Sの取り付けられている垂
直なフレーム上、上記下降位置P5にある前端部セット
台6の下方所定位置に取り付られている。一方、可動ド
クタ27は、該可動ドクタ27を支持するための細長形
状の支持部材27Aの一端に取り付けられており、該支
持部材27Aの他端は、上記フレーム100上、固定ド
クタ下方所定位置に回動自在に軸支されている。この可
動ドクタ支持部材27Aは、不図示のエアシリンダによ
り駆動され、該可動ドクタ27は、反物ロール支持部1
5aの下方所定位置に位置する下降位置P3と、固定ド
クタ27aに隣接しかつ該固定ドクタ27aとの間で、上
記仮止めフック8により把持されて繰り出された反物
を、該反物が移動自在となる程度に軽くしごくための上
昇位置P4との間で移動せしめられる。図1,24中、
上昇位置P14にある可動ドクタ27を実線で、また、
下降位置P3にある可動ドクタ27を2点鎖線により、
夫々、示している。
【0082】上記反物前端部5が、上記反物端部セット
装置Sにおいて、仮止めフック8により把持されると、
上記エアシリンダが作動して、可動ドクタ27は、下降
位置P3から上昇位置P4へ移動せしめられる。前記解
反工程中に反物ロール支持台上の反物ロールから順々に
繰り出される反物は、上記両ドクタ間を通過することに
なり、したがって、反物の解反作業と、シゴキ作業とが
同時進行せしめられる。
【0083】上記シゴキ作業により、解反作業時におけ
る反物ロール2の反物ロール支持台15からの飛び出し
(特に、反物ロールの解反工程終了間際になると、反物
ロールの自重が減って、反物ロールは反物ロール支持台
から飛び出しやすくなる)を防止したり、反物ロール2
が芯管を有していない場合に、ロールの巻き中心部付近
にしばしば形成されている折れやシワをしごいて補正し
たりすることができる。また、反物ロール2が芯管を有
しており、その反物ロール2の反物後端部5aが芯管に
ノリ付けされているものについては、上記シゴキ作業に
よって、反物後端部5aを芯管から剥離させることがで
きる。
【0084】図25には上記可動ドクタ27と固定ドク
タ27aとにより、芯管を有していない反物ロールをし
ごいているときの状態図を、また、図26には芯管を有
している反物ロールをしごいているときの状態図を、夫
々、示している。反物ロール支持台15上の反物ロール
2が、その解反作業中に支持台15から跳ね上がり、反
物ロールの一部が可動ドクタ27の下面に当接したとき
の状態を両図の(イ)に示している。また、反物のシゴキ
作業が進んで、反物の後端まで巻きが解かれたときの状
態を両図の(ロ)に示されている。特に、図26の(ロ)に
は、上記可動ドクタ27と固定ドクタ27aとにより、
芯管29が反物後端部5aから剥離される直前の状態が
示されている。
【0085】ところで、図24に示されるように、上記
上昇位置P4にある可動ドクタ27と固定ドクタ27a
との上方所定位置、該両ドクタによりしごかれている反
物を挟み込む位置には、1対の第1,2センサ28,28
aが備えられている。これらのセンサ28,28aによ
り、両ドクタ間を通過した反物後端部5aの後端を検知
できるようにしている。
【0086】また、図24に示されるように、上記芯管
の回収経路を形成するべく、上記下さがりになっている
反物ロール支持部15aの一端は、該一端に隣近する前
記垂直なローラ46付きフレームの部分から所定間隔隔
てられている。
【0087】使用済みとなった反物の芯管29は、この
間隙を通して装置外部に回収することができるが、反物
の巻きを有する芯管29までもがこの間隙を通して装置
外部に回収されぬよう、該間隙に対して開閉自在であり
かつ複数個のローラ31を有するアーム32が備えられ
ている。
【0088】図に示されるように、上記アーム32の一
端は、上記垂直なフレームの部分に回動自在に軸支され
ている。そして、そのアーム32の上記一端には、レバ
ー30bが固定されており、該レバー30bの他端は、該
他端に回動自在に軸支された一端を有するピストンロッ
ド30aを備えたエアシリンダ30により駆動される。
該エアシリンダ30が作動すると、上記アーム32の他
端は、アーム32が上記間隙を閉鎖するところの閉鎖位
置P1と、アームが上記間隙を開放するところの開放位
置P2との間で移動せしめられる。図1,24中、閉鎖
位置P1にあるアーム32を実線で、また、開放位置P
2にあるアーム32を2点鎖線により示している。
【0089】反物ロール支持台上の反物ロール2の巻き
がすべて解かれて、その反物ロールの後端が上記第1,
2センサ28,28aにより検知されると、エアシリンダ
30が作動して、アーム32は、上記閉鎖位置P1から
上記開放位置P2へと回動せしめられる。
【0090】さらに、図1,24に示されるように、ア
ーム32を開放位置P2に回動せしめたときに、反物ロ
ール支持台上に残された芯管29を外部に回収するため
芯管回収ガイド33が、アーム32の下方所定位置に備
えられている。
【0091】さて、反物ロール支持台15上の反物ロー
ル2の巻きがすべて解かれて、その反物後端部5aの後
端が可動ドクタ27と固定ドクタ27aとの間を通過す
ると、その直後に、該後端は、第1,2センサ28,28
aにより検知される。これによって、可動ドクタ27
は、上記上昇位置P4から上記下降位置P3に復帰せし
められ、該下降位置P3においてつぎの動作を待つ。と
同時に、上記した如く、エアシリンダ30が作動して、
アーム31が閉鎖位置P1から開放位置P2へ回動せし
められ、反物ロール支持台上に残されていた芯管29
は、上記芯管29ガイド上に落下せしめられて本装置外
部に回収される。
【0092】また、上記反物後端が上記第1,2センサ
28,28aにより検知されると、ドライブプーリ59は
停止せしめられて、反物後端部5aは反物端部セット装
置内で垂下する。と同時に、エアシリンダ16が作動し
て後端部セット台17は、図3に示される如く前記所定
位置に復帰せしめられ待機していた仮止めフック8に向
けて移動せしめられる。上記、反物端部セット装置内に
垂下している反物後端部5a及び仮止めフック8に向け
て移動中の後端部セット台17を図14中、2点鎖線に
より示している。後端部セット台17が仮止めフック8
に向けて移動せしめられている間、上記垂下している反
物後端部5aは後端部セット台17のシゴキ板先端に押
圧されて、後端部セット台17と共に仮止めフック8の
方向に押しやられる。
【0093】上記後端部セット台17は、そのシゴキ板
17bの先端の上端がフック基部下部の後端部セット台
寄りコーナ部の下面との間で反物後端部5aのシゴキが
可能となるシゴキ位置まで移動したときに停止せしめら
れる。
【0094】ついで、ドライブプーリ59が低速で回転
せしめられ、上記シゴキ板17bの先端の上端とフック
基部8bの上記コーナ部の下面との間に把持された反物
後端部5aのシゴキ作業が開始される。これによって、
該後端部5aに形成されていたシワや折り目などが補正
される。後端部セット台17が上記所定位置に停止せし
められ、上記反物後端部5aがしごかれているときの状
態を図14中、実線により示している。
【0095】本装置には、また、図14に示されるよう
に、上記シゴキ作業位置にある後端部セット台17と仮
止めフック8の下方所定位置、上記反物後端部5aを挟
み込む位置に、反物後端を検知するための1対の第3,
4センサ20,20aが取り付けられている。反物後端部
の後端がこれらの第3,4センサ20,20aにより検知
されると、ドライブプーリ59とドライブプーリ69と
は共に停止せしめられ、反物の上記シゴキ作業と上記振
り落とし作業とが完了する。該時点において、上記反物
後端部5aがシゴキ板下方に垂下している状態を図15
に示している。
【0096】つぎに、上記第1反物ロールの反物後端部
5aと、該後端部5aに結反されるべき、つぎの第2反物
ロールから繰り出される反物前端部5との位置決め作業
工程を図16〜19に従って、また、該位置決め作業に
続く上記両端部5,5aの巾合わせ作業工程を図20〜2
1に従って、さらに、該巾合わせ作業に続く上記両端部
5,5aの仮止め作業工程を図22,23に従って、夫
々、この順序通りに説明する。
【0097】まず、上記反物端部セット位置P10に待
機していた供給リフト上の第2反物ロールから反物を繰
り出して、その反物前端部5を前端部セット台位置決め
部上面にかかるように引き出し、ストッパ26を基準に
して位置決めする。
【0098】ついで、上記垂下状態にある反物後端部5
aと、上記反物前端部5の各巾を各セット台6,17の目
盛りを参考にして比較する。シゴキ板17bとフック基
部8bとの間に把持された反物後端部5aがシゴキ板下方
に垂下しており、反物前端部5が前端部セット台位置決
め部6bの上面に引き出されている状態を図16に示し
ている。図には、一例として、巾が160の反物後端部
5aと、巾が164の反物前端部5が示されている。
【0099】ついで、巾の狭い方の反物端部、すなわち
本実施例では反物後端部5aの方を基準に取って、まず
初めに、反物後端部5aのストッパ寄り側端をストッパ
26aを基準に、つまり目盛り160のところに位置決
めする。上記反物後端部5aの位置決めが完了したとき
の状態を図17に示している。
【0100】ついで、前端部セット台6の布巾調整用レ
バー23とその制動装置とを適宜操作して、該前端部セ
ット台6上の吸着ベルト21を適当に伸張させておく。
つまり、図17に示されるように、布巾調整用レバー2
3をWからXの方向へ回転させておく。本ステップが完
了したときの状態を図18に示している。図に示される
ように、このとき、反物前端部5のプーリ寄り側端は、
目盛り168上に位置せしめられている。
【0101】ついで、上記フットスイッチ7を操作する
と、エアシリンダ16aが作動して、後端部セット台1
7は、上記シゴキ位置から上記セット位置P7に付勢せ
しめられ、その結果、シゴキ板17bとフック基部8bと
の間に把持されていた反物後端部5aの部分は90°に
折り曲げられる。そして、その先端部はフック基部下面
とシゴキ板上面との間におけるシゴキ板突出部の先端か
ら爪10の上記他端方向に略水平に突出せしめられる。
と同時に、上記両セット台6,17のバキューム装置と
エアシリンダ25が作動して反物前端部5が前端部セッ
ト台6上に吸着セットされ、また、その反物前端部5を
引き連れるようにして、前端部セット台6は、その上面
がシゴキ板下面の約10mm手前まで上昇せしめられる。
後端部セット台17がセット位置P7に付勢せしめら
れ、前端部セット台6が上記の如く上昇せしめられたと
きの反物前端部5と後端部5aの側面状態を図19に、
また、その斜視図を図20に、夫々、示している。
【0102】上記反物前端部5と反物後端部5aとの位
置決めが完了したところで、つぎに、反物前端部5と反
物後端部5aとの巾合わせを行う。
【0103】はじめに、制動装置を解除して、図20に
示される如く、反物前端部5のプーリ寄り側端を前端部
セット台6位置決め部の上記目盛り168から160に
一致させるべく、布巾調整用レバー23をXからWの方
向にゆっくりと戻す。反物前端部5のプーリ寄り側端
が、上記目盛り160と一致したときに制動装置を操作
して、上記布巾調整用レバー23をロックする。上記巾
合わせ作業により、反物前端部5と後端部5aとの巾合
わせが完了したときの上記両セット台上の該反物両端部
5,5aの状態を図21に示している。図に示されるよう
に、吸着ベルト21が収縮せしめられると、該ベルト上
の反物端部5は、該反物端部5の全幅に亘って一様にタ
ックが取られたように、その端部巾を減ずる。なお、図
21中、吸着ベルト21を収縮させる前の布巾調整用レ
バー23の位置Xと反物前端部5のプーリ寄り側端の位
置を、夫々、2点鎖線により示している。
【0104】本実施例においては、反物前端部5の巾が
反物後端部5aの巾よりも広いものを一例にあげて、そ
れらの位置決め作業と巾合わせ作業について上記した
が、上記両端部5,5aの各巾の広さが、これとは逆にな
っている場合、つまり、反物前端部5の巾が反物後端部
5aの巾よりも狭い場合には、反物前端部5の巾の方を
基準に取り、上記と全く同様にして反物端部の位置決め
作業と巾合わせ作業を行っていくようにする。また、上
記両端部5,5aの巾の広さが同一である場合には、反物
前端部5、又は後端部5aのいずれか一方の反物巾を基
準に取って、上記位置決め作業に準じた位置決め作業だ
けを行えば良く、上記巾合わせ作業を省略できる。
【0105】さて、上記の如く反物端部の位置決めと巾
合わせ作業が完了したところで、フットスイッチ7を操
作すると、エアシリンダ25aが作動せしめられて、前
端部セット台6は、前端部セット台6上の反物前端部5
が前端部セット台6上面とシゴキ板下面とにより押圧さ
れる位置つまり、前記前端部セット台6上昇位置まで上
昇せしめられる。この後、挿入板9が上昇せしめられ、
該挿入板9の上端により、前端部セット台6上の反物前
端部5の部分と、反物後端部5aの部分とが、フック基
部8bと爪10との間に挿入される。該挿入作業によ
り、上記した如く反物前端部5の全幅に亘って一様に取
られた該端部のタックが保持された状態で、上記反物両
端部5,5aが仮止めフック8により仮止めされることに
なる。前端部セット台6基部が上昇せしめられ、挿入板
9によりこれらの反物両端部5,5aが仮止めフック内に
挿入されたときの状態を図22に示している。
【0106】ついで、シリンダ25,25a,16,16a
が作動せしめられて挿入板9は復帰し、前端部セット台
6は上記上昇位置P6から前記下降位置P5へと降下せ
しめられる。と同時に、後端部セット台17は上記セッ
ト位置P7から前記退避位置P8へ退避せしめられ、両
セット台6,17はつぎの動作を待つ。また、このとき
に、ドライブスプロケット54が駆動せしめられ、上記
反物両端部5,5aを把持した仮止めフック8は、前記搬
送用チェーン11の搬送経路に沿って、反物端部セット
装置Sから上記仮止めフック把持解放装置Gへと搬送さ
れる。前端部セット台6が上昇位置P6から下降位置P
5に、また、後端部セット台17がセット位置P7から
退避位置P8に、夫々、復帰している状態を図23中、
実線により示している。なお、セット位置P7にある後
端部セット台17は、図中、2点鎖線により示されてい
る。
【0107】さて、仮止めフック8により把持されて仮
止めフック把持解放装置Gへ搬送された上記反物両端部
5,5aは、上記した如く、仮止めフック把持解放装置G
において仮止めフック8から解放された後、上記縫合装
置Mにて縫合される。これらの一連の工程を図27〜3
0に従って説明する。
【0108】反物前端部5と後端部5aとを把持した仮
止めフック8が、仮止めフック把持解放装置近傍の前記
リミットスイッチを作動させると、その仮止めフック8
は前記偏心カム下方所定位置に停止せしめられ、同時
に、前記反物振り落とし作業が開始される。
【0109】ついで、テーブル昇降用エアシリンダ35
aとプレス板昇降用エアシリンダ36aが同時に作動し
て、テーブル35は前記下降位置P12から前記上昇位
置P13に上昇せしめられる。この後、プレス板36は
前記上昇待機位置P14から前記プレスセット位置P1
5に降下せしめられる。これによって、仮止めフック8
により把持されている上記反物両端部5,5aの部分から
前記所定間隔隔てられた反仮止めフック寄りの部分が、
テーブル上面とプレス板下端とにより把持され、上記の
如く反物前端部5に一様に取られたタックは保持され
る。仮止めフック8が偏心カム下方所定位置に停止せし
められたときの状態を図27中、実線により、また、テ
ーブル35が下降位置P12から上昇位置P13に上昇
せしめられ、プレス板36が上昇待機位置P14からプ
レスセット位置P15に降下せしめられたときの状態を
図28に夫々示している。なお、巾合わせ前の反物巾に
つき反物後端部5aの巾の方が反物前端部5の巾よりも
広い場合、上記挿入板9による反物両端部5,5aの挿入
作業時においては、反物後端部5aの方のタックが保持
されることになり、従って、上記テーブル35と上記プ
レス板36とによる上記把持工程においても、反物後端
部5aの方のタックが保持されることになることはいう
までもない。
【0110】ついで、前記カム駆動用エアシリンダ13
が作動して、図28の2点鎖線により示される如く、仮
止めフック8の爪10がカム14により押圧されると、
上記反物両端部5,5aは仮止めフック8から解放され
る。
【0111】ついで、前記ドライブスプロケット54が
回転せしめられ、上記反物両端部5,5aを解放した仮止
めフック8は、前記搬送用チェーン11の搬送経路に沿
って、反物端部セット装置Sの前記所定位置に移行せし
められ、つぎの動作を待つ。また、ドライブスプロケッ
ト54が回転せしめられた直後には、カム駆動用エアシ
リンダ13が作動して、カム14は初期位置に復帰せし
められ、つぎの動作を待つ。
【0112】また、ドライブスプロケット54が回転せ
しめられた直後には、テーブル昇降用エアシリンダ35
aとプレス板昇降用エアシリンダ36aとが同時に作動せ
しめられる。これによって、上記反物両端部5,5aがテ
ーブル上面とプレス板下端とにより把持されたままの状
態で、テーブル35は上記上昇位置P13から上記下降
位置P12に、また、プレス板36は上記プレスセット
位置P15から上記下降位置P16に、夫々、同時に、
下降せしめられる。テーブル35とプレス板36とが、
夫々、下降位置P12,P16に降下せしめられたとき
の状態を図29に示している。図に示されるように、こ
のとき、プレス板36とテーブル35の夫々に取り付け
られている前記ブラシ34a,34により水平に支持され
る上記反物両端部5,5aの先端部は、前記自走ミシンM
aのミシン針78下方に位置せしめられている。
【0113】ついで、自走ミシンMaが稼動せしめら
れ、上記反物両端部5,5aの先端部は自動縫合されて結
合される。この自走ミシンMaには、上記反物両端部5,
5aの先端部縫合時において、その縫い目荒さを自動調
節できる不図示の自動調節装置が備えられている。該調
節装置により、上記反物両端部5,5aの両側端から所定
長さに亘る部分を極細目で、また、その間の部分を標準
目で縫合することができ、これによって、ミシン掛け後
のホツレを防止できるようにしている。上記自動調節装
置により調節されて縫合された反物両端部5,5aの一例
を図30に示している。図には、反物両端部5,5aの両
側端から50mmの長さに亘る部分は1mmピッチの極細目
で、また、その間の部分は3mmピッチの標準目で縫合さ
れたものが示されている。
【0114】上記反物両端部5,5aの先端部の縫合結反
作業が完了すると、縫合後のミシン糸が、不図示の従来
式糸切り装置によって切断される。と同時に、上記ミシ
ン針78は初期位置に復帰せしめられてつぎの動作を待
つ。
【0115】ついで、プレス板36は上記下降位置P1
6から上記上昇待機位置P14に上昇せしめられ、つぎ
の動作を待つ。このとき、上記の如く縫合結反作業が完
了した反物両端部5,5aは、プレス板36とテーブル3
5とによる把持から解放され、自重により前記解反反物
収納部19内に落下する。
【0116】ついで、反物ロール支持台15上の上記第
2反物ロールの巻きがすべて解かれて、該第2反物ロー
ルの反物の後端5aが可動ドクタ27と固定ドクタ27a
との間を通過すると、その直後に、該後端は、前記第
1,2センサ28,28aにより検知され、可動ドクタ2
7は前記上昇位置P4から前記下降位置P3に復帰せし
められる。以下、これに続く解反結反作業工程は、すべ
て、上述したところの反物結反解反作業工程に準じて進
行せしめられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る反物結反解反装置の
全体側面図である。
【図2】 図1の反物結反解反装置の全体平面図であ
る。
【図3】 図1に示された反物端部セット装置の拡大側
面図である。
【図4】 図1に示された反物端部セット装置の拡大斜
視図である。
【図5】 図4に示された反物端部セット装置の要部拡
大断面図である。
【図6】 図4に示されたストッパの変形例が図4に示
されたのと同様の反物端部セット装置に適用されたとこ
ろの状態を示した図5に類似の要部拡大断面図である。
【図7】 図1に示されたガイドローラの拡大正面図で
ある。
【図8】 反物前端部が仮止めフックに把持される工程
を示した工程図である。
【図9】 反物前端部が仮止めフックに把持される工程
を示した工程図である。
【図10】 反物前端部が仮止めフックに把持される工
程を示した工程図である。
【図11】 反物前端部が仮止めフックに把持される工
程を示した工程図である。
【図12】 図1に示された振り落とし装置の拡大詳細
図である。
【図13】 図3に示された仮止めフックが図1に示さ
れた仮止めフック把持開放装置に搬送されたところの状
態を示した状態図である。
【図14】 反物後端部が図1に示された後端部セット
台と図3に示された仮止めフックとによりしごかれてい
る工程を示した工程図である。
【図15】 反物後端部が図1に示された後端部セット
台と図3に示された仮止めフックとによりしごかれてい
る工程を示した工程図である。
【図16】 図4に示された反物端部セット装置によ
り、反物両端部の位置決めが行なわれる工程を示した工
程図である。
【図17】 図4に示された反物端部セット装置によ
り、反物両端部の位置決めが行なわれる工程を示した工
程図である。
【図18】 図4に示された反物端部セット装置によ
り、反物両端部の位置決めが行なわれる工程を示した工
程図である。
【図19】 図3に示された反物端部セット装置により
反物両端部の位置決めが完了したところの状態を示した
状態図である。
【図20】 図4に示された反物端部セット装置によ
り、反物両端部の巾合わせが行なわれる工程を示した工
程図である。
【図21】 図4に示された反物端部セット装置によ
り、反物両端部の巾合わせが行なわれる工程を示した工
程図である。
【図22】 図3に示された反物端部セット装置により
反物両端部が仮止めフックに把持される工程を示した工
程図である。
【図23】 図3に示された反物端部セット装置により
反物両端部が仮止めフックに把持される工程を示した工
程図である。
【図24】 図1に示された反物ロール支持台の拡大側
面図である。
【図25】 図1に示された可動ドクタと固定ドクタと
により、芯管を有していない反物後端部がしごかれてい
るところの工程を示した工程図である。
【図26】 図1に示された可動ドクタと固定ドクタと
により、芯管を有する反物後端部がしごかれているとこ
ろの工程を示した工程図である。
【図27】 図1に示された縫合装置により、反物両端
部の縫合が行なわれているところの工程を示した工程図
である。
【図28】 図1に示された縫合装置により、反物両端
部の縫合が行なわれているところの工程を示した工程図
である。
【図29】 図1に示された縫合装置により、反物両端
部の縫合が行なわれているところの工程を示した工程図
である。
【図30】 図1に示された縫合装置により、反物両端
部の縫合が行なわれているところの工程を示した工程図
である。
【図31】 従来例に係る反物結反解反装置の全体説明
図である。
【符号の説明】
1 反物ロール供給テーブル 2 反物ロ
ール 2a 反物 3 反物ロール搬送装置としての供給リフト 3a 反物ロール支持部 3b チェ
ーン 4 供給リフト昇降用エアシリンダ 4a 供給リフト水平駆動用エアシリンダ 4b,4c リミットスイッチ 4d,4e
ピストンロッド 5 前端部 5a 後端
部 6 前端部セット台 6a 前端
部セット台基部 6b 前端部セット台位置決め部 7 フッ
トスイッチ 8 反物端部把持移動体としての仮止めフック 8a 爪支持部材 8b フッ
ク基部 8c 軸 9 挿入板 9a 反物端部挿入板昇降用エアシリンダ 10 爪 11 仮止めフック搬送用チェーン 12a,12b,12c ガイドローラ 12e 軸 12A,12B,12C ガイドスプロケット 12Ap,12Bp,12Cp プーリ 13 カム
駆動用エアシリンダ 13a ピストンロッド 14 偏心
カム 15 反物ロール支持台 15a 反
物ロール支持部 16 後端部保持部材駆動用エアシリンダ 16a 後端部保持部材駆動用エアシリンダ 17 後端部セット台 17a 後
端部セット台基部 17b シゴキ板 18 供給
リフト用ガイドバー 19 解反反物収納部 20 第3
センサ 20a 第4センサ 21,21a 布巾調整用吸着ベルト 22,22a
布巾調整用プーリ 23,23a 布巾調整用レバー 24 傘歯
車 25 前端部セット台昇降用エアシリンダ 25a 前端部セット台昇降用エアシリンダ 26,26a ストッパ 26b 基
部 26c 足 27 可動
ドクタ 27A 可動ドクタ支持部材 27B 軸 27a 固定ドクタ 28 第1
センサ 28a 第2センサ 29 芯管 30 アーム駆動用エアシリンダ 30a ピ
ストンロッド 30b レバー 31 ロー
ラ 32 アーム 33 芯管
回収ガイド 34,34a ブラシ 35 テー
ブル 35a テーブル昇降用エアシリンダ 36 プ
レス板 36a プレス板昇降用エアシリンダ 40 反
物押さえ 41 コントローラ(操作盤) 42 可動
ドクタ 43 反物押さえ昇降用エアシリンダ 44 フッ
トスイッチ 45,46 ローラ 47,47a
目盛り 48〜53 ガイドスプロケット 54 ドラ
イブスプロケット 55 テンションスプロケット 56〜58 ガイドスプロケット 59 ドラ
イブプーリ 60 変速ローラ 61 タイ
ミングベルト 62,63 ドライブベルト 64 ウィ
ンスローラ 64a 角パイプ 64b ガ
イドスプロケット 64c プーリ 64A 反
物搬送ローラ 65 ホッパー 69 ドラ
イブプーリ 70 アーム 71 クラ
ンクホイール 72 ストッパ 74 バー 75 ベルト 76 バー 77 仮止めフック搬送用チェーン案内部材 78 ミシン針 79 反物
搬送用ローラ 80 連通穴 A 反物ロ
ール供給装置 D 振り落とし装置 M 縫合装
置 Ma 自走ミシン S 反物端
部セット装置 E 極細目縫い F 標準目
縫い G 仮止めフック把持開放装置 K アーム
駆動装置 T 巻き取り装置 P1 閉鎖
位置 P2 開放位置 P3 可動
ドクタ下降位置 P4 可動ドクタ上昇位置 P5 前端
部セット台下降位置 P6 前端部セット台上昇位置 P7 セッ
ト位置 P8 退避位置 P9 受け
取り位置 P10 反物端部セット位置 P11 送
り渡し位置 P12 テーブル下降位置 P13 テ
ーブル上昇位置 P14 上昇待機位置 P15 プ
レスセット位置 P16 プレス板下降位置 a〜h 矢印

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反物ロール(2)を収納するための反物ロ
    ール収納装置(A)と、 反物ロール収納装置(A)の反物
    ロール(2)から繰り出されて送られる反物を略水平方向
    に振りながら下方に落として解反するための振り落とし
    装置(D)と、 反物ロール収納装置(A)の反物ロール(2)から繰り出さ
    れる反物を振り落とし装置(D)に順次搬送するための反
    物搬送装置(12a,12b,12c,12Ap,12Bp,12
    Cp,64a,64A,64c,59,60,61,62,63)
    と、 振り落とし装置(D)から振り落とされた解反反物を収納
    するべく、振り落とし装置(D)の下方所定位置に設けら
    れた解反反物収納部(19)と、 反物ロール収納装置(A)に収納されていた1つの反物ロ
    ール(2)の解反後に、該反物ロール(2)の反物後端部
    (5a)と、反物ロール収納装置(A)に収納されている後
    続の反物ロール(2)から繰り出される反物前端部(5)と
    を縫合して結反するための縫合装置(M)とを備えた反物
    結反解反装置において、 さらに、上記反物後端部(5a)と上記反物前端部(5)と
    の仮止めを行う仮止め装置(S,8,11,12A,12B,
    12C,64b,48〜58)であって、上記反物両端部
    (5,5a)を引き揃えるための反物端部セット装置(S)
    と、該反物端部セット装置(S)により引き揃えられた反
    物両端部(5,5a)を把持するための反物端部把持移動体
    (8)と、該移動体(8)を反物端部セット装置(S)から振
    り落とし装置(D)を経て縫合装置近接所定位置へと搬送
    した後に反物端部セット装置(S)へ復帰させるための移
    動体搬送装置(11,12A,12B,12C,64b,48
    〜58)とを備えた仮止め装置(S,8,11,12A,12
    B,12C,64b,48〜58)と、 移動体(8)により把持された反物両端部(5,5a)を縫合
    装置(M)により縫合するべく、上記縫合装置近接所定位
    置において反物両端部を移動体(8)から解放するための
    移動体把持解放装置(G)とを備え、 縫合装置(M)は、上記解放装置(G)により移動体(8)か
    ら解放された反物両端部(5,5a)を把持しかつ縫合装置
    (M)のミシン台上に搬送するための反物端部把持移動装
    置(34,34a,35,35a,36,36a)を有し、ミシン
    台上において縫合が完了した反物両端部(5,5a)が解反
    反物収納部(19)に落下できるように解反反物収納部近
    接所定位置に取り付けられ、 移動体搬送装置(11,12A,12B,12C,64b,4
    8〜58)は、反物端部(5,5a)を把持した移動体(8)
    が該移動体搬送装置(11,12A,12B,12C,64
    b,48〜58)により反物端部セット装置(S)から振り
    落とし装置(D)に搬送されるとき、該搬送終了時におい
    てその反物が反物搬送装置(12a,12b,12c,12A
    p,12Bp,12Cp,64a,64A,64c,59,60,6
    1,62,63)のみにより搬送されるべく、反物端部
    (5,5a)を反物搬送装置(12a,12b,12c,12Ap,
    12Bp,12Cp,64a,64A,64c,59,60,61,
    62,63)の所定位置に順次導くことができるように構
    成されたことを特徴とする反物結反解反装置。
JP2107492A 1992-02-06 1992-02-06 反物結反解反装置 Pending JPH05212178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108118459A (zh) * 2016-11-29 2018-06-05 深圳市德业智能股份有限公司 一种物料定位装置以及一种缝纫设备

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