JPH08173126A - たばこ葉の葉編み方法及び装置 - Google Patents

たばこ葉の葉編み方法及び装置

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JPH08173126A
JPH08173126A JP32570894A JP32570894A JPH08173126A JP H08173126 A JPH08173126 A JP H08173126A JP 32570894 A JP32570894 A JP 32570894A JP 32570894 A JP32570894 A JP 32570894A JP H08173126 A JPH08173126 A JP H08173126A
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tobacco
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 在来種やバーレー種等のたばこ葉を縄のよう
な紐部材に懸吊して乾燥を行うのに有効に用いられるた
ばこ葉の葉編み方法及びその方法を実施するための葉編
み装置を得る。 【構成】 たばこ葉搬送用の搬送ベルト10と、該搬送
ベルト上を搬送されるたばこ葉Tの葉元部近傍が位置す
ることとなる位置にたばこ葉縫合用の紐部材Nを供給す
る紐供給手段20と、前記紐部材に所定の張力を付与し
た状態で紐部材をたばこ葉搬送方向下流側に引き出すた
めの紐引き出し手段30と、前記搬送ベルト上を搬送さ
れるたばこ葉Tと前記張力が付与された状態の紐部材N
とを糸Iにより縫合するためのミシン機構部Mとから構
成される。搬送されるたばこ葉は紐部材上にその葉元部
近傍を交叉する姿勢で一体に縫合され、そのまま乾燥施
設で懸吊される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたばこ葉の葉編み方法及
び装置に関し、特に、在来種やバーレー種等のたばこ葉
を縄のような紐部材に懸吊して乾燥を行うのに有効に用
いられるたばこ葉の葉編み方法及びその方法を実施する
ために特に有効に用いられる葉編み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】在来種及びバーレー種等のたばこ葉は、
収穫後に乾燥室内において乾燥を受ける。従来、乾燥に
際しては、図3、図4に示すように紐状のものを寄り合
わせた縄Nのより目部分にたばこ葉Tの葉元部を挟持し
て脱落しないようにし、それを乾燥室内に懸吊してい
る。縄のより目へのたばこ葉の挟み込みは作業者の手作
業で行われ、一方の手の指先で縄のより目を一目づつ拡
大し、広げたより目に他方の手でたばこ葉Tの葉元部を
挿入する。図示されるように、たばこ葉Tの葉元部は縄
Nから3cm〜5cm突出した状態で縄Nに保持され
る。この方法は高度に熟練した技術力を必要としてい
る。
【0003】挟み込まれたたばこ葉は、縄ごと乾燥室の
両側の吊り手となるパイプにその両端を懸けて懸吊さ
れ、乾燥される。たばこ葉の状態は、ほぼ水平に張られ
た縄に対し、葉先が下方の垂直状態になる。通常、葉編
みに用いる縄の太さは約9mm、長さは全長4.5mで
あり、実際に編み込みする位置は、縄の両端約45cm
を除く中央の約3.6mの部分である。
【0004】作業者による縄の網目の拡大作業を機械に
行わせようとする提案もなされており、例えば実開昭5
2−137000号公報等には、縄のより目を菱形に拡
張する作業機が開示されている。一方、搬送ベルト上に
たばこ葉を多数並べて載置し、そのたばこ葉の葉元部と
葉肉部との間にハンガーを載せ、さらにその上に多数の
たばこ葉を並べた後、たばこ葉の葉元部をミシン機構に
より葉編みするようにした装置も知られている(実公平
1−14160号公報等)。葉編みされたたばこ葉はハ
ンガーに掛止された状態となり、その姿勢で乾燥室に吊
込まれて乾燥される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】在来種、バーレー種の
場合、人手で縄のより目にたばこ葉の葉元部を挿入する
動作は、縄の太さとより目密度からより目の拡大に限界
があると共に、たばこ葉の葉元部の湾曲が影響し、挿入
しずらい状態にある。また、縄への編み込み枚数は縄一
本当たり百枚程度であり、10a当たり平均6万枚の収
穫があることを考慮すると、作業者の労働負担がきわめ
て大きく、しかも、多大の作業時間を必要とする。
【0006】実開昭52−137000号公報等に記載
の装置は縄のより目の拡大を機械的に行うものであり、
その面では省力化が図られるが、縄のより目へのたばこ
葉の挿入は依然として作業者の手作業で行うものであ
り、作業負担の低減及び作業時間の短縮の双方の観点か
ら、十分なものとはいえない。上記のように、たばこ葉
の編み込みには多くの作業量と作業時間を必要としてお
り、葉編み前後の収穫や編み込み後の乾燥室への懸吊等
に遅れが生じ、たばこ葉の品質低下等を引き起こしてい
る。
【0007】前記した実公平1−14160号公報等に
記載の装置は多数のたばこ葉を密接状態に配置してその
葉元部を縫合し、ハンガーに係止していくものであり、
黄色種には有効に適用できるが、在来種やバーレー種に
は乾燥途中で吊り腐れが発生し、収量・品質を低下させ
る等の理由から適用が困難であると共に、搬送途中にハ
ンガーからたばこ葉が落下するのを防ぐために、ハンガ
ーの端部に設けたバネに切断された縫合糸の一部を係止
する作業が必要とされ、作業が煩雑となる。また、ハン
ガー一本毎にたばこ葉の配置と縫合作業を繰り返し行う
ことが必要である。
【0008】従って、本発明の目的の第1は、紐部材へ
のたばこ葉の編み込みを連続した状態で、短時間で、か
つ大幅に省力化した状態で行い得るたばこ葉の葉編み方
法を提供することにある。本発明の目的の第2は、その
方法を有効に実施することを可能とするたばこ葉の葉編
み装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
従来のように、縄のより目部分にたばこ葉の葉元部を挟
持するのではなく、吊具である紐部材にたばこ葉をその
葉元部が該紐部材に交叉する状態で並べ置き、前記紐部
材とたばこ葉の前記葉元部とを糸により直接縫合するこ
とにより達成される。
【0010】また、本発明の第2の目的は、基本的に、
たばこ葉搬送用の搬送ベルトと、該搬送ベルト上を搬送
されるたばこ葉の葉元部近傍が位置することとなる位置
にたばこ葉縫合用の紐部材を供給する紐供給手段と、前
記紐部材に所定の張力を付与した状態で紐部材をたばこ
葉搬送方向下流側に引き出すための紐引き出し手段と、
前記搬送ベルト上を搬送されるたばこ葉と前記張力が付
与された状態の紐部材とを糸により縫合するためのミシ
ン機構部とを有するたばこ葉の葉編み装置により達成さ
れる。
【0011】たばこ葉搬送用の搬送ベルトを所定の間隔
をおいて平行に配置された第1の無端ベルトと第2の無
端ベルトとから構成し、該搬送ベルトの前記間隔内にた
ばこ葉縫合用の紐部材を供給するように紐供給手段を設
けることは、本発明のたばこ葉の葉編み装置の特に好ま
しい態様である。
【0012】
【作 用】本発明のたばこ葉の葉編み方法によれば、た
ばこ葉は吊具である紐部材の上に手作業により、その葉
元部近傍を載置した状態で配列され、次いで縫合されて
たばこ葉と紐部材とは一体化される。それにより、従来
法のように、葉編みに際して縄のより目部分を拡大する
作業及び該拡大したより目部分にたばこ葉の葉元部を挿
入する作業が不必要となり、大幅な省力化が可能とな
る。
【0013】本発明のたばこ葉の葉編み装置によれば、
収穫したたばこ葉は連続して回動している搬送ベルトの
上流端側近傍から、手作業により連続的に給葉される。
その際に、たばこ葉を同一方向を向け、かつ、紐供給手
段から供給されるたばこ葉縫合用の紐部材上にたばこ葉
の葉元から3cm〜5cmのところが位置するように配
置する。本発明の好ましい態様においては、搬送ベルト
を構成する第1と第2の無端ベルトの間に形成される間
隔部分に、葉元から3cm〜5cmのところが位置する
ように配置する。
【0014】搬送ベルトの下方位置に配置された紐供給
手段から供給される紐部材は、搬送ベルトに沿って、あ
るいは、前記第1と第2の無端ベルトの間に形成される
間隔部分を通って、たばこ葉搬送方向下流側に位置する
紐引き出し手段により把持され、連続的に引き出され
る。紐引き出し手段は搬送ベルトの移動速度と同じ周速
度で回動しており、紐供給手段の制動装置の制動力を適
宜調節することにより、紐部材は所定の張力が付与され
た状態で、搬送ベルトと同じ速度で下流側に移動する。
それにより、搬送ベルトの搬送面上のたばこ葉と前記紐
部材とは、紐部材の上にたばこ葉の葉元から幾分上方部
分が交叉した姿勢で、ほぼ同じ速度で下流に向けて移動
する。
【0015】その移動の途中で、紐部材とたばこ葉とは
機枠に取り付けられたミシン機構により一体に縫合され
る。縫合されたたばこ葉と紐部材はさらに後方に引き出
され紐引き出し手段を越えて葉編み装置外に放出され
る。葉編み装置外において、たばこ葉が縫合された紐部
材は所定の長さに調整されて、乾燥室に搬入され、そこ
で懸吊され乾燥される。本発明によるたばこ葉の葉編み
装置によれば、作業者は装置の搬送ベルト上に収穫した
たばこ葉を所定の姿勢で載置するだけで、たばこ葉を縫
合した連続状の紐部材を得ることができるので、大幅な
省力化が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、添付の図面を参照しつつ幾つかの実施
例に基づき本発明をより詳細に説明する。先ず、本発明
によるたばこ葉の葉編み方法について説明する。図1、
図2はその一例を示しており、図示のように、吊具であ
る紐部材N(好ましくは、縄)の上にはたばこ葉Tの葉
元から3cm〜5cmの部分を好ましくは直交する状態
で載置する。次に、互いに交叉する部分を糸Iで縫合す
る。図示の実施例では、上面に載置したたばこ葉Tの中
肋もしくは葉肉と紐部材Nとを糸Iで共に貫通すること
により縫合しているが、縫合の手法は任意であり、たば
こ葉Tのみに糸Iを貫通させ、紐部材Nには貫通させず
に紐部材Nの左右(あるいは上下)に千鳥状に糸Iを懸
け、紐部材Nの下面で糸Iを交叉させて、紐部材Nにた
ばこ葉Tを縛りつけるような縫合法により保持するよう
にしてもよい。その場合であっても、糸Iへ所要の張力
を付与することによりたばこ葉Tと紐部材Nとの接点が
絞められので、乾燥途中でのたばこ葉Tの紐部材Nから
の脱落は阻止される。
【0017】紐部材Nは通常葉編みに用いられる縄をそ
のまま用いることができるが、これに限ることなく、縫
合時に針が通過可能であるかあるいは針に損傷を与えな
い程度の柔軟性を持つことを条件に、布製あるいは樹脂
製のテープや紐材料を任意に用いることができる。次
に、上記のたばこ葉の葉編み方法を好適に実施すること
のできる葉編み装置の一実施例を図5〜図15を参照し
て説明する。
【0018】図5は装置全体を示す斜視図であり、装置
は、基本的に、機枠Cと、該機枠Cに装着されるたばこ
葉搬送用の搬送ベルト10と、該搬送ベルト10上を搬
送されるたばこ葉Tの葉元部近傍が位置することとなる
位置にたばこ葉縫合用の紐部材Nを供給する紐供給手段
20と、前記紐部材Nに所定の張力を付与した状態で紐
部材をたばこ葉搬送方向下流側に引き出すための紐引出
し手段30と、前記搬送ベルト10上を搬送されるたば
こ葉Tと前記張力が付与された状態の紐部材Nとを糸に
より縫合するためのミシン機構部M、とから構成され
る。以下、順次説明する。
【0019】機枠Cは、平行する2本の枠体Ca、Cb
を有し、その一方端(図5、図6において右方端)側に
は電動モーターMaによりタイミングベルトV等を介し
て駆動される駆動軸1が軸支され、該駆動軸1には第1
の駆動ローラ2と第2の駆動ローラ3とが所定の間隔S
をおいて固着される。そして、第1と第2の駆動ローラ
2、3の間には紐引出し手段30が介装される(図7参
照)。好ましくは、一方の駆動ローラ(図示のものでは
第1の駆動ローラ2)は6cm程度の幅狭のものであ
り、他方の駆動ローラ(第2の駆動ローラ3)はより幅
広であって70cm程度とされる。そして、この実施例
において前記間隔Sはほぼ5cmとされ、従って、2本
の枠体Ca、Cbの間隔はほぼ81cm程度とされる。
平行する2本の枠体Ca、Cbの他方端(図において左
方端)側には支持軸4を介して従動ローラ4aが回動自
在に支持される。
【0020】駆動ローラ2及び駆動ローラ3と従動ロー
ラ4aとの間にはたばこ葉搬送用の搬送ベルト10が巻
装される。すなわち、駆動軸1に取り付けた第1の駆動
ローラ2と従動ローラ4aとの間には第1の駆動ローラ
2とほぼ同じ幅の第1の無端ベルト11が巻装され、第
2の駆動ローラ3と従動ローラ4aとの間には第2の駆
動ローラ4とほぼ同じ幅の第2の無端ベルト12が巻装
される。第1の無端ベルト11と第2の無端ベルト12
とで搬送ベルト10が構成される。2つの無端ベルト1
1、12は、第1と第2の駆動ローラ2、3間の間隙S
とほぼ等しい間隔を保持して、駆動軸1の回動により図
1で矢印イ方向に同じ周速度で同時に回動する。
【0021】この実施例のたばこ葉の葉編み装置におい
て、機枠Cを構成する前記2つの枠体Ca、Cbの両端
近傍位置には、下端にキャスター5を持つ脚6が取り付
けられ全体として移動自在とされる。次に、たばこ葉縫
合用の紐部材Nを供給する紐供給手段20を説明する。
紐供給手段20は、機枠Cの比較的上流側、すなわち、
従動ローラ4aに近接した位置において、前記搬送ベル
ト10の下部空間に位置するように、前記第1の無端ベ
ルト11が近接する側の枠体Caに取り付けられる。紐
供給手段20は、適宜の制動機構(図示されない)を持
つ巻き取りドラム21とバネにより付勢されたテンショ
ンローラ22から構成され、少なくともテンションロー
ラ22はその幅方向の中心が前記した第1の無端ベルト
11と第2の無端ベルト12の間の間隔Sの中心と一致
する状態で配置される。それにより、紐部材Nの引出し
が安定化する。
【0022】また、巻き取りドラム21はたばこ葉の乾
燥時に吊具として普通に用いられている縄等の紐部材N
を数十本程度巻き込むことのできる程度の大きさのもの
を用いるのが好ましい。通常、縄等の紐部材Nは乾燥室
の幅にあわせて切断した規定長さの撚縄片の両端部に結
び目を形成し、一方の撚縄片の結び目を他方の撚縄片の
結び目に係合して連結したものを巻き取りドラムに巻き
付けたものが使用されており、巻き取りドラムとしては
数十本程度連結した撚縄片を巻き取ることができる大き
さのものを用いることが推奨される。なお、各撚縄片の
切り離しは単に一方の撚縄片の結び目を他方の撚縄片の
結び目のところから外すだけで容易に行い得る。
【0023】次に、図7、図8を特に参照して、前記紐
供給手段20から供給される紐部材Nを所定の張力を付
与した状態でたばこ葉搬送方向下流側に引き出すための
紐引出し手段30について説明する。紐引出し手段30
は、第1の駆動ローラ2に相対移動可能な状態で取り付
けられた第1の把持部材32と、該第1の把持部材32
に衝接する状態で第2の駆動ローラ3に固着される第2
の把持部材36とから構成される。
【0024】第1の把持部材32は、第1の駆動ローラ
2とほぼ同径でありかつ中央に駆動軸1が通過し得る内
径を持つフランジ(図示されない)を第2の駆動ローラ
3側に延出する支持盤33を有し、該支持盤33は周方
向に複数本(図では1本のみを示す)配置した摺動支持
杆34aにより第1の駆動ローラ2に対して軸方向に摺
動自在に取り付けられている。前記摺動支持杆34aに
は支持盤33の裏面側と第1の駆動ローラ2との間にお
いてスプリング34が介装されており、さらに、支持盤
33の反対面には前記フランジとほぼ同じ幅を持ちかつ
支持盤33の中心からその外周に向かって放射状に等間
隔に配置された複数の突起片35が形成される。
【0025】第2の把持部材36は第2の駆動ローラ3
とほぼ同径でありかつ中央に駆動軸1が通過し得る内径
のフランジ(図示されない)を第1の駆動ローラ2側に
延出する支持盤37を有し、該支持盤37の裏面側は第
2の駆動ローラ3にネジ37aにより固着されており、
反対面には支持盤33の場合と同様に複数の突起片39
が形成されている。
【0026】第1の把持部材32と第2の把持部材36
とは、第1の把持部材32がスプリング34により第2
の把持部材36側に向けて付勢されることにより、互い
のフランジの先端面(あるいは突起片35、39の先端
面)を互いに常時衝接させた状態で、第1と第2の駆動
ローラ2と3との間に位置することができ、その状態
で、第1の把持部材32は駆動軸1に対して軸方向に相
対移動が可能である。後記するように、その衝接部に紐
部材Nが挿入し易くするように、この実施例において
は、両方の支持盤33、37に形成される突起片35、
39の先端側に、用いる紐部材Nの太さの1/4程度の
深さと幅に切り欠き32a、36aを形成している。
【0027】なお、図7に示すように、この実施例では
突起片35、39は交互に位置するように取り付けられ
ているが、相対する突起片35、39が同一線上に位置
するように取り付けてもよく、また、前記切り欠き32
a、36aは楔状に形成されてもよい。図7に示すよう
に、駆動ローラ2、3より幾分上流側における第1と第
2の無端ベルト11、12間の間隔S内には、無端ベル
ト11、12と併行に走行する紐部材Nの連結部に生じ
る塊状部が前記切り欠き32a、36a内に挿入するこ
とを防止するために、常時紐部材Nと接触する形状であ
るが先端部が下向きの湾曲面となった紐部材N案内用の
棒部材40が他端を枠体Caに固定した状態で取り付け
られており、それにより紐部材Nの連結部の塊状部分は
前記湾曲面によって下面から擦り上げられるように上方
向に引き上げられ、塊状部分が前記切り欠き32a、3
6aの間に挿入されるのを防止している。
【0028】この実施例において、紐部材Nは前記紐供
給手段20から幾分制動が掛けられた状態で引き出され
てその先端部が前記紐引出し手段30の第1と第2の把
持部材32、36とにより把持される。駆動軸1の回動
により紐引出し手段30は回転し、把持した紐部材Nを
機枠C下流側に引き出す。駆動軸1の回転数を適宜調整
することにより、紐部材Nは常に所定の張力が付与され
た状態でかつ搬送ベルト10(無端ベルト11、12)
と同じ速度でたばこ葉搬送方向下流側に引き出される。
【0029】次に、前記搬送ベルト10上を搬送される
たばこ葉Tと前記張力が付与された状態の紐部材Nとを
糸Iにより縫合するためのミシン機構部Mについて説明
する。ミシン機構部Mは前記一方の枠体Caの長手方向
のほぼ中央位置において、枠体Caの一側面から直立し
た支持板7と支持板8の上部間を渡設した板状の支持レ
ール9に対して滑動可能な状態で装着される。
【0030】図9〜図12によく示されるように、ミシ
ン機構部Mは、上函体50、下函体70、及び両函体を
接続する中函体60から構成され、図11に示すよう
に、全体として搬送ベルト10の移動方向からみて略コ
の字状をなしている。中函体61の内面壁には上下方向
に所定間隔をおいて水平に位置する上方案内ローラ6
2、62と下方案内ローラ63、63が取り付けられて
いる。一方、前記板状の支持レール9には、上方案内ロ
ーラ62、62を支持レール9の上端面に乗せた状態で
下方案内ローラ63、63が位置することとなる位置
に、長穴64、64が形成されている。それにより、上
方案内ローラ62、62を支持レール9の上端面に乗
せ、下方案内ローラ63、63を長穴64、64に挿通
し、各案内ローラ62、63に対して離脱防止用のフラ
ンジ部材を取り付けることにより、ミシン機構部Mは支
持レール9に対して滑動可能な状態で装着される。
【0031】支持レール9の搬送ベルト10側とは反対
の面であって、その下流側位置すなわち駆動軸1側に
は、ボルト支持板51が立設される。該ボルト支持板5
1には先端にあて板52を持つ調圧ボルト53が、あて
板52を搬送ベルト10の移動方向上流側に位置させた
状態で挿通され、該ボルト支持板51とあて板52との
間にはスプリング54が介装される。そして、前記調圧
ボルト53及びスプリング54の長さは、図6、図9に
示すように、支持レール9上にミシン機構部Mを装着し
たときに、ミシン機構部Mの側面にあて板52が当接し
かつスプリング54の作用によりミシン機構部Mを前記
長穴64の最も上流側位置に幾分圧接状態で保持してお
くことができるようにされる。
【0032】それにより、縫合時等にミシン機構部Mが
外力を受けたときに、ミシン機構部Mは容易に下流側に
支持レール9に沿って滑動することができ、また、外力
が解除された時点で即時に元位置に復帰することがで
き、縫合作業が安定化すると共にミシン機構部Mの損傷
が回避される。なお、その滑動範囲は前記長穴64内で
のローラ63の移動可能距離に規制されるが、通常、そ
れは30mm程度で十分である。
【0033】ミシン機構部Mの前記上函部50内にはミ
シン機構のミシン針H駆動部が配置され、ミシン針Hは
上函部50先端部近傍位置において垂直方向に往復動を
行う。なお、図6において、Iaはミシン糸ホルダーで
ある。下函部70の先端部近傍位置であってミシン針H
の運動方向下方部には従来知られたルーパー72が設け
られる。そして、ミシン機構部Mはミシン針Hの上下方
向の運動軌跡が前記した搬送ベルト10の第1と第2の
無端ベルト11、12により形成される空間S内に位置
するように前記支持レール9に滑動自在に装着される。
なお、ミシン機構そのものは従来知られた機構をそのま
ま用いることができるものであり、その説明は省略す
る。
【0034】上方退避状態でのミシン針Hの先端部とル
ーパー72との間におけるミシン針Hの運動軌跡内に
は、紐受け板73、紐受けガイド75、及び、その上方
には転圧ローラ77が設けられる。図10は紐受け板7
3と紐受けガイド75の詳細を示している。図12によ
く示されるように、紐受け板73は平板状であり針通過
穴(図示されない)を有し、かつ搬送ベルト10の進行
方向側にあたる上面の短辺からその下面の短辺に対し切
り落とし面74を設けている。紐受け板73の幅は第1
と第2の無端ベルト11、12間の間隔Sと等しいかそ
れよりやや幅狭のものとされ、紐受け板73の上面が無
端ベルト11、12の搬送面とほぼ等しいレベルとなる
状態で前記間隔S内に位置するように取り付けられる。
【0035】紐受け板73の上面にはさらに断面略L字
状をなす一対の紐受けガイド75が取り付けられる。そ
して、直立する辺の下流側両端には紐受け板73の場合
と同様に斜めの切り落とし面76を設けている。好まし
くは、この一対の紐受けガイド75の幅は紐供給手段2
0から供給される紐部材Nの幅とほぼ等しいものとさ
れ、また、その幅方向中心位置をミシン針Hが通過する
ように配置される。
【0036】紐受け板73と紐受けガイド75の上方に
は転圧ローラ77が配置される。図9、図11によく示
されるように、転圧ローラ77は全体として円筒状であ
り、そのほぼ中央部には溝78が設けられる。この転圧
ローラ77は前記溝78内をミシン針Hの先端が通過す
ることができ、かつ、縫合しようとするもの(すなわ
ち、紐部材Nとたばこ葉T)を縫合時に押圧し得る位置
に取り付けられる。それにより、ミシン針Hは転圧ロー
ラ77内の溝78を通過して紐受け板73の針通過穴を
経てルーパー72までを垂直に上下動する。ミシン針H
が通過する転圧ローラ77と、ルーパー72はミシン機
構部Mの図示しない駆動系から回転の動力を得て、ミシ
ン針Hの作動と共に回転する。その回転速度はミシン針
Hの上下動サイクルと同調している。なお、その溝形状
はミシン針Hが容易に上下動できる溝幅と、好ましく
は、転圧ローラ77の外径の1/3程度の深さを備えた
ものとされる。この実施例では、転圧ローラ77の寸法
は、外径50mm、高さ50mm、溝幅5mm、溝深さ
15mmとものとされる。
【0037】このミシン機構部Mよりも上流側における
第1の無端ベルト11の搬送面上には、枠体Caに支持
された平板状の葉元受けガイド15が立設される。葉元
受けガイド15は第1と第2の無端ベルト11、12上
に載置されるたばこ葉Tの葉元を一線状に整列させるた
めのものであり、第1の無端ベルト11上で無端ベルト
11の幅方向に進退可能な状態で枠体Caに支持されて
いる。葉元受けガイド15の高さは任意であるが、第1
の無端ベルト11上でたばこ葉Tの中肋が上方へ湾曲し
ていることも考慮して、約5cm程度であることが好ま
しい。
【0038】さらに、第1と第2の無端ベルト11、1
2の間隔Sにおける前記ミシン機構部Mのミシン針Hが
作用する前方の位置には、先端が略U字状をなす紐押出
し用の棒部材90がソレノイド等の適宜のアクチュエー
タ(図示されない)により、その先端部が第1の無端ベ
ルト11の下方位置と前記間隙Sを通り第2の無端ベル
ト12の下方位置との2位置に位置変更自在とされた状
態で配置される。そして、該棒部材90の略U字状先端
部91は、押出し時に、前記紐巻き取りドラム21から
供給される紐部材Nが前記ミシン機構部Mの紐受けガイ
ド75に達する直前の位置において該紐部材Nに係合可
能な位置とされる。
【0039】前記紐巻き取りドラム21と前記棒部材9
0との間には光センサー等の検知手段(図示されない)
が前記紐部材Nの存在を検知し得る状態で配置されてお
り、移動する紐部材Nの塊状部等の異形状部の存在を検
知する。該検知信号は図示しない制御部を介して前記棒
部材90のアクチュエータに伝達され、棒部材90を第
1の無端ベルト11の下方位置である退避位置から第2
の無端ベルト12の下方位置である前進位置まで移動さ
せる。前進位置を所定時間保持した後、アクチュエータ
の作動により棒部材90は退避位置に復帰する。
【0040】次に、この実施例の葉編み装置の作動を説
明する。先ず、収穫した多数枚のたばこ葉を葉編み装置
の上流側近傍位置に置く。紐部材N(好ましくは、乾燥
室の幅にあわせて切断した規定長さの撚縄片の両端部に
結び目を形成して数十本程度連結した撚縄片)を巻き込
んだ巻き取りドラム21を所定位置に取り付ける。紐部
材Nをテンションローラ22に掛けてから、従動ローラ
4aを通して第1と第2の無端ベルト11、12間の間
隔Sを通過させ、さらに、ミシン機構部Mに設けた一対
の紐受けガイド75の間を通過させ、第1と第2の駆動
ローラ2、3間に介在させた紐引き出し手段30まで、
引き出す。作業者は、紐引き出し手段30の第1の把持
部材32を構成する第1の支持盤33をスプリング34
に抗して移動させて、第1の把持部材32と第2の把持
部材35との間を隔離し、その外周縁に形成した切り欠
き32a、36aに紐部材Nを挿入した後に、第1の支
持盤33を解放する。それにより、図7、図8によく示
されるように、紐部材Nは第1と第2の把持部材32、
35に設けられた突起片35、39の先端部で挟持され
た状態となる。
【0041】次に、図示しない制御機構を操作して、電
動モーターMaを駆動し駆動軸1を回動させると共に、
ミシン機構の作動を開始する。それにより、第1の無端
ベルト11と第2の無端ベルト12からなる搬送ベルト
10は図5の矢印イ方向に回動すると共に、突起片3
5、39間に狭持された紐部材Nも搬送ベルト10と同
じ速度で同方向に引き出される。好ましくは引き出され
る紐部材Nの結び目部分が約45cm通過した位置か
ら、たばこ葉Tを搬送ベルト10の上流側搬送面上に給
葉する。たばこ葉が在来種あるいはバーレー種の場合に
は、給葉は葉元受けガイド15面に葉元を近接させなが
ら約30mm間隔に1枚づづ行うことが推奨される。
【0042】無端ベルト10上に給葉されたたばこ葉T
は、紐部材N上でかつ紐部材Nと共にミシン機構部M取
り付け位置まで搬送される。たばこ葉Tはミシン機構部
Mのミシン針H直下に位置したとき、糸Iを支持したミ
シン針Hにて順次縫合される(図12参照)。この実施
例において、ミシン針Hは、転圧ローラ77の溝78を
通過した後、たばこ葉Tと紐部材Nを貫通し、更に紐受
け板73をも通過してルーパー72によって糸Iが環縫
い状態にされ、紐部材Nとたばこ葉Tが縫合される。ミ
シン針Hがたばこ葉Tと紐部材Nを貫通している状態下
でも、紐部材Nと搬送ベルト10は下流側に移動してい
る。そのために、ミシン針Hには下流側に向けて負荷が
掛けられるが、ミシン機構部Mは前記のように機枠(す
なわち支持レール9)に対して滑動可能に装着されてお
り、ミシン針Hが貫通状態にある間は紐部材Nと共に下
流側に移動し、ミシン針Hの貫通が解除された瞬間にス
プリング54の作用により元位置に復帰する。
【0043】たばこ葉Tを順次縫合した紐部材Nは紐引
き出し手段30によりさらに下流に向けて引き出され、
紐引き出し手段30を越えた時点でその把持部材32、
36間での挟持が解除されて、機外に放出される。作業
者はたばこ葉を縫合した紐部材Nを手作業により受け取
り、乾燥施設内へ搬入し易いように、のり巻き状に巻き
込むか交互に折り畳むようにしてもよい。また、紐引き
出し手段30の下方位置に別途コンベア(図示されな
い)を配置して、他の場所に搬送するようにしてもよ
い。
【0044】編み込み中の紐部材Nと次に編み込む紐部
材Nの連結部を作業者が確認し、現在編み込みしている
紐部材Nの終端部から約45cm手前で、搬送ベルト1
0への給葉を停止することが推奨される。その理由は、
その約45cmの部分は葉編み紐を乾燥室に懸吊すると
きに吊具等への係止部として用いられることによる。ま
た、この実施例の装置において、ミシン機構部Mは搬送
ベルト10の移動中は常時作動しているものとされる。
そのために、給葉されていない時もミシン針Hの上下動
で連続する紐部材Nへの貫通が行われ、紐部材N自体は
常に糸Iで縫われる状態にある。
【0045】この実施例の場合のように、乾燥室の幅に
あわせて切断した規定長さの撚縄片の両端部に結び目を
形成して数十本程度連結した撚縄片を紐部材Nとして用
いる場合には、その結び目の部分は、通常、径の大きい
塊状部分となり、ミシン針Hの貫通を困難にするか不能
にする。もし、その部分をミシン針Hが貫通しようとす
るとミシン針Hが折れるかミシン機構に異常を与える。
この実施例において、紐押出し用の棒部材90及び検知
手段はその不都合を回避するために設けられるものであ
り、光センサー等の検知手段が紐部材Nに存在するその
ような塊状部分を検知して信号を発し、アクチュエータ
を作動して紐押出し用の棒部材90の略U字状の先端部
91を前方に押し出す。その押出しにより、略U字状の
先端部91は紐部材Nに係合して紐部材Nの移動経路を
側方に偏位させ、紐部材Nを紐受けガイド75との係合
から一時的に離脱させる。それにより、ミシン針Hが塊
状部を貫通する事態は回避される。
【0046】所定時間経過後に、すなわち結び目である
塊状部分がミシン針H位置から所定距離(約20cm下
流側)移動した時点で、制御装置から棒部材90を元位
置に復帰させる信号が発せられ、棒部材90は元の位置
に戻される。紐部材Nは常時所定の張力が付与された状
態で送られているので、紐部材Nは直ちに紐受けガイド
75との係合状態に復帰する。この実施例では、紐受け
板73及び一対の紐受けガイド75には共に切り落とし
面74、76が形成されており、この切り落とし状の斜
面により紐部材Nの復帰はスムースに行われる。紐部材
Nが紐受けガイド75部分を回避している状態でもミシ
ン機構は作動しており、そこでは単に糸Iのみがルーパ
ー72の作用によってチエーン状のステッチを成す。
【0047】巻き取りドラム21の紐部材Nが使い尽く
されるか、給葉するたばこ葉Tが無くなった時点で、ミ
シン機構部Mの作動を停止する。また、たばこ葉Tと縫
合した紐部材Nは、機外においてその連結部が解放さ
れ、その部分で糸Iも切断されて乾燥施設内に搬入さ
れ、縫合した紐部材Nごと懸吊されて乾燥処理される。
乾燥終了後に紐部材Nからたばこ葉Tを葉抜きする場合
には、縫合終了側の糸Iを手で引くことにより簡単に紐
部材Nとたばこ葉Tとは分離される。
【0048】上記の説明は本発明によるたばこ葉の葉編
み方法及び装置の幾つかの実施例の説明であって、他に
多くの変形例が存在する。例えは、搬送ベルト10を第
1の無端ベルト11と第2の無端ベルト12とに2分割
したのは、たばこ葉Tの葉元部分の送りをより確実にし
ようとするためであって必ずしも必須でなく、第1の無
端ベルト11を省略して1枚ものの無端ベルトを搬送ベ
ルトとして用いることも可能である。
【0049】また、紐引き出し手段30は、紐部材Nと
係合して紐部材Nを搬送ベルト10の移動速度とほぼ同
じ速度で引き出すことができ、かつ紐部材Nを容易に離
脱できる構成のものであればよく、その突起辺35、3
9、スプリング34等の具体的形状は図示のものに限定
されない。さらに、紐引き出し手段30を駆動軸1と同
軸に設けることも必須でなく、特に図示しないが、別途
配置する駆動軸により回動するようにしてもよい。
【0050】紐引き出し手段30への紐部材Nの挟持を
確実にする目的で、第1と第2の把持部材32、36の
衝接部位の上方に紐部材Nを把持部材32、36側に押
圧するための手段をさらに設けることもでき、また、把
持部材32、36により把持された紐部材Nの把持部材
からの離脱を確実にする目的で紐引き出し手段30に近
接して分離板を設けることもできる。
【0051】図13〜図15はその一例を示しており、
この例においては、図7、図8に示した紐引き出し手段
30における第1と第2の把持部材32、36の衝接部
位の上方に補助ローラ100を設けている。該補助ロー
ラ100は全体として円筒状のローラ101を有し、該
ローラ101は、駆動軸1と平行でありかつ軸心方向を
同じくする支持軸103に対して回動自在に支持されて
いる。該ローラ101はたばこ葉の表面を損傷しないよ
うにウレタン等の弾性材料で作られることが望ましく、
また、第1と第2の把持部材32、36の衝接部位と対
向することとなる部位には凹溝部102を形成すること
が望まれる。ローラ101と搬送ベルト100の搬送面
との間隔はたばこ葉の中肋の太さ程度とされる。
【0052】それにより、たばこ葉Tを縫合した紐部材
Nは上方から柔らかいタッチで第1と第2の把持部材3
2、36の衝接部位に押し下げられ、たばこ葉に損傷を
与えることなしに紐部材Nは突起片35、39間で確実
に挟持される。なお、補助ローラ100を駆動軸1との
軸間距離を調整可能な状態で機枠に取り付けることもで
き、それにより、たばこ葉Tの寸法や種類に適切に対応
した軸間距離を得ることができ、作業はより確実とな
り、また、たばこ葉の損傷も最小限に保持することが可
能となる。また、スプリングにより下方に向けて付勢し
た状態で補助ローラ100を取り付けておくこともでき
る。なお、前記凹溝部102は紐部材Nの接続部に生じ
る塊状部分の通過を容易にするために設けられている。
【0053】この例において、図15に示すように、紐
部材Nを突起片35、39間での挟持から強制的に分離
するため分離板110が、第1と第2の把持部材32、
36の駆動軸1よりも後流側であってかつ駆動軸1より
も幾分下方となる位置において、その突起片35、39
に形成した切欠き32a、36aの間に入り込む状態で
取り付けられている。それにより、たばこ葉を縫合した
紐部材Nの紐引き出し手段30からの離脱は一層確実と
なり安定した葉編み作業を行うことができる。分離板の
他の態様として、斜板(図示されない)を第1と第2の
把持部材32、36の駆動軸1よりも後流側であってか
つ駆動軸1よりも幾分下方となる位置において、その周
面に沿って配置するようにしてもよい。
【0054】さらに、ミシン機構部Mに設けた図示され
た転圧ローラ76も一つの実施例であって、通常のミシ
ン機構のようにミシン針Hが貫通する切欠きを持つ板状
部材であっても目的は達成可能である。また、この実施
例では、紐部材Nとして複数本の縄を連結したものを用
いるものとしたが、ほぼ同一径の一本ものの紐部材を用
いることも可能である。その場合には、所定間隔毎に切
断部位を示すための目印を付しておくことが望まれる。
縫合後の紐部材をその目印位置で切断することにより、
所定長さの葉編み紐を得ることができ、それを乾燥施設
内に懸吊する。このようにほぼ同一径の紐部材を用いる
場合には、紐部材の結び目を検出しかつ側方に押し出す
ための前記した光センサー等の検知手段や紐押出し用の
棒部材90が必要とされないことも理解されよう。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、たばこ葉の葉編みに伴
う縄のより目にたばこ葉を挿入することが全く不要とな
り、葉編み工程の一つが省略され、作業の単純化が図れ
ると共に均質な葉編み紐を短時間で準備することが可能
となり、作業時間の大幅な節減が図れる。また、たばこ
葉の編み込みには現行の縄がそのまま使用でき、吊り具
及び現行乾燥施設をそのまま用いることができ、経済性
にも優れている。
【0056】更に、給葉位置も水平状態とされる搬送コ
ンベア上であるために、手による給葉および機械給葉が
容易に可能となる。また、乾燥終了後に紐部材からたば
こ葉を葉抜きする場合には、縫合終了側の糸を手で引く
ことにより簡単に紐部材とたばこ葉とを分離することが
でき、葉抜き時の葉元の中肋の折れに伴う脱落が皆無と
なり、収量の確保にも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】たばこ葉と縄とを糸で縫合した状態を示す概略
図。
【図2】たばこ葉と縄とを糸で縫合した状態を示す断面
図。
【図3】たばこ葉を縄のより目に挿入した状態を示す概
略図。
【図4】たばこ葉が縄のより目間に挟持された状態を示
す断面図。
【図5】本発明によるたばこ葉の葉編み機の全体を示す
概略斜視図。
【図6】図5のVI-VI 線による断面図。
【図7】駆動ローラ及び紐引き出し手段を示す概略斜視
図。
【図8】紐引き出し手段の詳細を示す部分拡大断面図。
【図9】ミシン機構部及びその支持部分を示す正面図。
【図10】ミシン機構部及びその支持部分を示す背面
図。
【図11】ミシン機構部及びその支持部分を示す側面
図。
【図12】縄案内ガイドを示す概略斜視図。
【図13】紐引き出し手段の他の実施例を示す概略斜視
図。
【図14】図13に示す紐引き出し手段の詳細を示す部
分拡大断面図。
【図15】紐引き出し手段のさらに他の実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
C(Ca、Cb)…機枠(2本の枠体)、M…ミシン機
構部、I…糸、N…縄(紐部材)、T…たばこ葉、2、
3…第1と第2の駆動ローラ、10…搬送ベルト、1
1、12…第1と第2の無端ベルト、20…紐供給手
段、21…巻き取りドラム、22…テンションローラ、
30…紐引き出し手段、32、35…第1と第2の把持
部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊具である紐部材にたばこ葉をその葉元
    部が該紐部材に交叉する状態で並べ置き、前記紐部材と
    たばこ葉の前記葉元部近傍とを糸により縫合することを
    特徴とするたばこ葉の葉編み方法。
  2. 【請求項2】 たばこ葉搬送用の搬送ベルトと、該搬送
    ベルト上を搬送されるたばこ葉の葉元部近傍が位置する
    こととなる位置にたばこ葉縫合用の紐部材を供給する紐
    供給手段と、前記紐部材に所定の張力を付与した状態で
    紐部材をたばこ葉搬送方向下流側に引き出すための紐引
    き出し手段と、前記搬送ベルト上を搬送されるたばこ葉
    と前記張力が付与された状態の紐部材とを糸により縫合
    するためのミシン機構部、とを有することを特徴とする
    たばこ葉の葉編み装置。
  3. 【請求項3】 所定の間隔をおいて平行に配置された第
    1の無端ベルトと第2の無端ベルトからなるたばこ葉搬
    送用の搬送ベルトと、該搬送ベルトの前記間隔内にたば
    こ葉縫合用の紐部材を供給する紐供給手段と、前記紐部
    材に所定の張力を付与した状態で紐部材をたばこ葉搬送
    方向下流側に引き出すための紐引き出し手段と、前記搬
    送ベルト上を搬送されるたばこ葉と前記張力が付与され
    た状態の紐部材とを糸により縫合するためのミシン機構
    部、とを有することを特徴とするたばこ葉の葉編み装
    置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ベルトはたばこ葉搬送方向の下
    流側に駆動軸を有しており、該駆動軸には第1の駆動ロ
    ーラと第2の駆動ローラとが所定の間隙をおいて軸着さ
    れており、該第1の駆動ローラと第2の駆動ローラとの
    間の前記間隙に前記紐引き出し手段が介装されているこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載のたばこ葉の葉編み
    装置。
  5. 【請求項5】 前記紐引き出し手段は、前記第1の駆動
    ローラに相対移動可能な状態で取り付けられた第1の把
    持部材と、該第1の把持部材に衝接する状態で前記第2
    の駆動ローラに固着された第2の把持部材とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載のたばこ葉の葉
    編み装置。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2の把持部材の互いに衝接
    する面の双方あるいはいずれか一方には、凹凸が形成さ
    れていることを特徴とする請求項5記載のたばこ葉の葉
    編み装置。
  7. 【請求項7】 前記ミシン機構部は前記搬送ベルトの搬
    送面の走行方向に移動可能でありかつ移動後スプリング
    の作用により自動的に元位置に復帰可能な状態で機枠に
    装着されていることを特徴とする請求項2ないし6いず
    れか記載のたばこ葉の葉編み装置。
  8. 【請求項8】 前記ミシン機構部はミシン針が上下動す
    る垂直軸の下方に切り込みを持つ転圧ローラと該転圧ロ
    ーラの下方に位置する紐部材案内手段とを有しており、
    そこにおいて、前記ミシン機構部は該紐部材案内手段の
    紐部材案内面が前記第1の無端ベルトと第2の無端ベル
    トの間の前記間隔内において前記搬送ベルトの搬送面と
    ほぼ同じレベルとなる状態で機枠に装着されていること
    を特徴する請求項3ないし6いずれか記載のたばこ葉の
    葉編み装置。
  9. 【請求項9】 前記紐引き出し手段の直上流位置におけ
    る機枠には、該機枠から前記紐引き出し手段の直前まで
    緩やかな湾曲面を持ち、紐部材の連結部の塊状部分を上
    方に向け、引き込み手段内に塊状部分が挿入されないよ
    うにする連結部の除去手段を有することを特徴とする請
    求項2ないし4いずれか記載のたばこ葉の葉編み装置。
  10. 【請求項10】 前記ミシン機構部の直上流位置におけ
    る機枠には、前記紐供給手段から引き出された紐部材を
    前記ミシン機構部による縫合位置からはずれた位置に押
    し出すための押出し手段が取り付けられていることを特
    徴する請求項2ないし9いずれか記載のたばこ葉の葉編
    み装置。
  11. 【請求項11】 前記紐引き出し手段の直上流位置にお
    ける機枠には、前記紐供給手段から引き出された紐部材
    を前記紐引き出し手段に押入するための圧接手段が取り
    付けられていることを特徴する請求項2ないし9いずれ
    か記載のたばこ葉の葉編み装置。
  12. 【請求項12】 前記圧接手段が弾性を持つローラ手段
    であることを特徴とする請求項11記載のたばこ葉の葉
    編み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103393207A (zh) * 2013-08-22 2013-11-20 肖国明 一种钩挂式编杆机及其操作方法
CN110477431A (zh) * 2019-08-29 2019-11-22 贵州大学 一种自动编烟机的载烟烟盘机构

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