JPH05212123A - 輸液用タコ管およびその製造法 - Google Patents

輸液用タコ管およびその製造法

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JPH05212123A
JPH05212123A JP4047887A JP4788792A JPH05212123A JP H05212123 A JPH05212123 A JP H05212123A JP 4047887 A JP4047887 A JP 4047887A JP 4788792 A JP4788792 A JP 4788792A JP H05212123 A JPH05212123 A JP H05212123A
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JP
Japan
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tube
infusion
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synthetic resin
octopus
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Application number
JP4047887A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kawai
達也 川合
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Nippon Medical Supply Corp
Original Assignee
Nippon Medical Supply Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ゴム管を用いることなく濾
過部材が設置され、かつ液漏れなどの心配のない輸液セ
ットを提供することにある。 【構成】 管状本体と該本体上面部に空気溜め突出部を
有するタコ管を、その空気溜め突出部で前後に分割した
形状を有する2つの部材を突合せ形成された輸液用タコ
管において、その内部に濾過部材が固着されていること
を特徴とする輸液用タコ管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、輸液セットに装着して輸液中の
気泡を除去するために使用するタコ管とその製造方法な
らびに該タコ管を使用した輸液セットに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】輸液セットは、瓶針、点滴筒、チューブ、
ゴム管、タコ管、静脈針などを連結して構成してなり、
チューブには流量を調節するためのクランプが装着され
ている。タコ管は輸液中に混入した気泡が体内に流入す
るのを防止するためのものであり、中央部には空気溜め
が設けられていて、両端にはゴム管と静脈針にそれぞれ
接続するための接続部が形成されている。したがって、
タコ管は両端が細く中央部が太い形状になっている。一
方、輸液セットの流路中には、輸液中の微粒子を除去す
るための濾過部材が設けられている。従来、濾過部材の
設置方法としては、タコ管の端部に外側から濾過網を被
せ、その上からゴム管を被嵌する方法と、濾過網を設け
たアダプターをゴム管とチューブの嵌合部に設置する方
法などが行われてきた。また、他の濾過部材の設置方法
として、濾過部材をタコ管の内部に設置する方法が実公
昭51−46318号公報、実公昭52−49278号
公報、実公昭55−55068号公報などには提案され
ている。これらのタコ管は、いずれも全体を一体成形し
たものではなく、空気溜めの部分に開口部を設けてこの
部分から濾過部材を内部に設置し、開口部をゴムキャッ
プで被嵌したものである。このようにする理由は、タコ
管の形状が、両端が細く中央部が太くなっているので、
一体成形したものでは濾過部材を内部に挿入できないか
らである。
【0003】
【目的】従来、輸液セットにゴム管を使用する理由は、
チューブとタコ管との接続をよりフレキシブルに行うた
めであるが、他の部材のように機能上必須のものではな
い。むしろ、他の部材に比べてゴムは溶出物がかなり多
いので、安全性の点からはあまり好ましいものではな
い。そこで、ゴム管を省略することが考えられるが、上
述したように、従来の濾過部材の設置方法はゴム管の使
用を前提としたものになっており、ゴム管を省略するこ
とはできない。また、上述した実用新案公報に開示され
ているように、濾過部材をタコ管の内部に設置する方法
を採用すればゴム管を省略できることになるが、上記の
実用新案公報に開示されたタコ管は、全体を一体成形し
たものではなく空気溜めにゴムキャップが被嵌されてい
るので、被嵌部から液が漏れたりゴムキャップが外れた
りする恐れがあり、実用上問題がある。本発明の目的
は、ゴム管を用いることなく濾過部材が設置され、かつ
液漏れなどの心配のない輸液セットを提供することにあ
る。
【0004】
【構成】本発明は、その内部に濾過部材が固着されてな
る輸液用タコ管およびその製造法、さらには該輸液用タ
コ管を使用した輸液システムに関する。本発明の第一
は、管状本体と該本体上面部に空気溜め突出部を有する
タコ管を、その空気溜め突出部で前後に分割した形状を
有する2つの部材を突合せ形成した輸液用タコ管におい
て、その内部に濾過部材が固着されていることを特徴と
する輸液用タコ管に関する。本発明の第二は、前記突合
せ部に合成樹脂層を設け、前記2つの部材を一体化した
ものであることを特徴とする前記の輸液用タコ管に関す
る。本発明の第三は、前記合成樹脂による被覆が、合成
樹脂の射出により行われていることを特徴とする前記第
2の輸液用タコ管に関する。本発明の第四は、管状本体
と該本体上面部に空気溜め突出部を有するタコ管を、そ
の空気溜め突出部で前後に分割した形状を有する2つの
部材の双方または片方の内部に濾過部材を固着した後、
前記2つの部材を突合せることを特徴とする前記第2の
輸液用タコ管の製造法に関する。本発明の第五は、管状
本体と該本体上面部に空気溜め突出部を有するタコ管
を、その空気溜め突出部で前後に分割した形状を有する
2つの部材の双方または片方の内部に濾過部材を固着し
た後、前記2つの部材を突合せ、次に該突合せ部を合成
樹脂で被覆することを特徴とする前記第2または3の輸
液用タコ管の製造法に関する。本発明の第六は、前記の
各輸液用タコ管を使用した輸液セットに関する。本発明
の第七は、前記の各輸液用タコ管を使用することにより
点滴筒と輸液用タコ管がチューブで直接連結されている
輸液セットに関する。
【0005】前記本発明の輸液用タコ管の製造法の内、
管状本体と該本体上面部に空気溜め突出部を有するタコ
管を、その空気溜め突出部で前後に分割した形状を有す
る2つの部材の双方または片方の内部に濾過部材を固着
した後、前記2つの部材を金型中で突合せ、次に、前記
部材片の当接部に合成樹脂を射出し該当接部を一体化す
ることによって行うのが好ましい。もちろん前記2つの
部材の一体化は、金型中で行うものに限定されるもので
はなく、金型外で行なっても良く、また、合成樹脂層を
設けなくても2つの部材の突合せ部を加熱等により融着
して一体化してもよい。さらに前記当接部の合成樹脂に
よる一体化の手段としては、他の公知の被覆法、例えば
溶融合成樹脂あるいは合成樹脂溶液等の塗布も採用する
ことができる。あるいは、突合せ部を加熱等に融着する
と同時に、あるいはその後に該部分に射出等により合成
樹脂層を設けてもよい。
【0006】本発明の輸液用タコ管の製造に使用され
る、前記管状本体と該本体上面部に混注部材を設けるこ
とのできる開口部を有する空気溜め突出部よりなるタコ
管を前記開口部で前後に分断した形状を有する2つの部
材は、種々の合成樹脂成型加工法によって製造すること
ができるが、成型精度の点から射出成型法によって製造
したものが好ましい。また、該部材の素材としては、ポ
リエチレンとポリプロピレンが好ましい。
【0007】合成樹脂層を設ける場合には、前記2つの
部材をより強固に一体化するために、両者の当接部の全
周を被覆することが好ましい。該合成樹脂としては、前
記2つの部材と同様にポリエチレンとポリプロピレンが
好ましい。
【0008】本発明の輸液用タコ管の製造方法の利点の
一つは、前記両部材は広く開口しているので、この部分
から濾過部材を挿入してその内部に固定することができ
る。濾過部材としては、ナイロンやポリエステルからな
るメッシュ体が好ましいが、他の材料からなるものも使
用可能である。濾過部材は、固着部の形状に適合するよ
うにカットし、その突合せ部材の内部に当接、例えば部
材内部に段部を設けそこに当接するように担持し、当接
部を適当な固着手段、例えば該素材が溶着可能なもので
あれば、熱溶着法あるいは超音波溶着法等によって固着
すれば良い。
【0009】以下、図面を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。図1は本発明の輸液用タコ管の一例を示す
正面図である。図1では、左端が輸液回路接続部3であ
り、従来はゴム管を接続していた側であるが、本発明の
輸液セットでは点滴筒と連結されるチューブに接続すれ
ばよい。そして右端が静脈針接続部2であり、中央に空
気溜め1がある。図2は、本発明のタコ管の1製造法の
各工程の各部材の構成を示す断面図である。(a)は、
管状本体と該本体上面部に突出部の空気溜め1を有する
タコ管を前記突出部で前後に分断した形状を有する2つ
の突合せ部材4,5を示す。(b)は、前記突合せ部材
の開口部より濾過部材6を挿入し、該濾過部材6を突合
せ部材の内部に固着した状態を示す図である。(c)
は、濾過部材6を突合せ部材4の内部に固着した前記突
合せ部材を突合せた状態を示す図である。この状態で突
合せ部を加熱等により融着することにより一体化するこ
ともできるが、好ましくは該部分に合成樹脂層7を設け
一体化するのが良い。合成樹脂層を設ける手段としては
合成樹脂を射出する方法が好適であるが、他の手段例え
ば、塗布方法も採用可能である。なお、この際に前記2
つの突合せ部材の突合せ部の形状を、突き合わせた場合
に溝8を形成できるようなものにしておくと、この溝8
に合成樹脂層7を設けると当接部が盛り上がらず好まし
い。(d)は、前記のようにして合成樹脂層7を設けた
図である。この合成樹脂層の素材としては、タコ管本体
と同様に、ポリエチレンやポリプロピレンが好適であ
る。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、輸液セットにゴム管を
使用する必要がなくなる。したがって溶出物が少なくな
って安全性が高まるとともに、輸液セットを構成する部
品の点数が少なくなるので、製造コストを下げることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輸液用タコ管の一例を示す正面図であ
る。
【図2】(a)、(b)、(c)および(d)は、本発
明のタコ管の1製造法の各工程の各部材の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 空気溜め 2 静脈針接続部 3 輸液回路接続 4 突き合わせ部材 5 突き合わせ部材 6 濾過部材 7 合成樹脂層 8 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状本体と該本体上面部に空気溜め突出
    部を有するタコ管を、その空気溜め突出部で前後に分割
    した形状を有する2つの部材を突合せ形成された輸液用
    タコ管において、その内部に濾過部材が固着されている
    ことを特徴とする輸液用タコ管。
  2. 【請求項2】 前記突合せ部に合成樹脂層を設け、前記
    2つの部材を一体化したものであることを特徴とする請
    求項1記載の輸液用タコ管。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂による被覆が、合成樹脂の
    射出により行われていたものであることを特徴とする請
    求項2記載の輸液用タコ管。
  4. 【請求項4】 管状本体と該本体上面部に空気溜め突出
    部を有するタコ管を、その空気溜め突出部で前後に分割
    した形状を有する2つの部材の双方または片方の内部に
    濾過部材を固着した後、前記2つの部材を突合せ、接合
    することを特徴とする請求項1記載の輸液用タコ管の製
    造法。
  5. 【請求項5】 管状本体と該本体上面部に空気溜め突出
    部を有するタコ管を、その空気溜め突出部で前後に分割
    した形状を有する2つの部材の双方または片方の内部に
    濾過部材を固着した後、前記2つの部材を金型中で突合
    せ、次に該突合せ部を合成樹脂を射出し合成樹脂層を設
    け、一体化することを特徴とする請求項3記載の輸液用
    タコ管の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2または3記載の輸液用タコ
    管を使用した輸液セット。
  7. 【請求項7】 点滴筒と輸液用タコ管がチューブで直接
    連結されていることを特徴とする請求項6記載の輸液セ
    ット。
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