JPH0521149A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JPH0521149A
JPH0521149A JP17371491A JP17371491A JPH0521149A JP H0521149 A JPH0521149 A JP H0521149A JP 17371491 A JP17371491 A JP 17371491A JP 17371491 A JP17371491 A JP 17371491A JP H0521149 A JPH0521149 A JP H0521149A
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JP
Japan
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temperature
load
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timer
induction heating
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JP17371491A
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English (en)
Inventor
Yoshio Fukushima
嘉夫 福嶋
Kenji Takenaka
賢治 竹中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、加熱対象物全ての負荷量を検知
し、加熱電力と負荷量との関係から使用材料の量の多少
を表示することができる誘導加熱調理器を提供すること
を第一の目的とするものである。 【構成】 調理容器載置部4に設けた温度検知手段6
と、温度検知手段6からの温度情報を記憶する温度記憶
手段8と、所定時間を計測するタイマー手段9と、温度
記憶手段8とタイマー手段9の情報を受けて負荷量を演
算する演算手段10と、加熱電力を検知する加熱電力検
知手段7と、演算手段10の出力を受けて調理物の量が
適切か否かを使用者に知らせる表示手段11を備えた誘
導加熱調理器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般家庭で調理器として
使用されている誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下図8に基づいて従来の誘導加熱調理
器について説明する。1は調理容器である鍋であり、調
理物として油2が入れられている。3は、誘導加熱調理
器本体(以下単に本体と称する)である。4は、本体3
の上部に設けられている調理容器載置部である。5は、
調理容器載置4の下部に設けた加熱コイルである。6は
温度検知手段である感熱素子で、調理容器載置部4の裏
面に設けられている。12は、使用者が調理に適した温
度を基準温度として設定する基準温度設定手段である。
21は、温度検知手段6で得た温度情報と基準温度設定
手段6で設定された基準温度との差を読んで、温度検知
手段6の検知した温度が基準温度より低い場合には加熱
し、高くなると加熱を停止する加熱制御手段である。
【0003】以上のように構成された従来の誘導加熱調
理器について、以下その動作について説明する。図示し
ていないスイッチがオンされると、加熱コイル5が作動
して鍋1の温度が上昇する。この鍋の温度は、調理容器
載置部4を経て温度検知手段6に伝達される。温度検知
手段6は、この温度を検出して加熱制御手段21に伝達
する。加熱制御手段21では、基準温度設定手段12で
設定された基準温度と温度検知手段6からの温度情報を
基に加熱を継続するかまたは加熱を停止するかを判断
し、加熱コイル5に電力を供給するかしないかを制御す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の誘導
加熱調理器は、以下のような課題を有している。第一
に、調理物2の温度は、調理容器1を経由し調理容器載
置部4を介して温度検知手段6で観測する間接的な温度
測定となっていることである。このため温度検知手段6
で検知する温度には、必然的に調理物2との間に温度誤
差が生ずるものである。例えばてんぷら調理をする場
合、従来の誘導加熱調理器ではてんぷら材料が投入され
る前と投入された後では温度検知手段6による検知温度
は同一であるが、実際には負荷量が異なるため調理容器
内の温度は異なっている。従って従来の構成の誘導加熱
調理器では、正確な温度制御が行なわれないものであ
る。
【0005】第二に、投入するてんぷら材料の量に対す
る表示が無いものであった。つまり、加熱電力に対して
投入したてんぷら材料が多過ぎるのか、適当なのか、も
っと多くても良いのかの判断手段がないわけである。
【0006】第三に、所定温度に達するまでにどのぐら
いの時間加熱すれば良いかの判断手段がないものであっ
た。このため使用者が側にいて、もう良いと思った時間
に加熱停止をする必要があった。
【0007】第四に、調理物の現在温度を知ることはで
きず、調理の進行の判断は使用者の勘に頼るものであっ
た。
【0008】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするものであって、加熱対象物全
ての負荷量を検知し、加熱電力と負荷量との関係から使
用材料の量の多少を表示することができる誘導加熱調理
器を提供することを第一の目的とするものである。また
前記第一の目的に関連して、基準温度に到達するまでの
残り時間を表示することができる誘導加熱調理器を提供
することを第二の目的とするものである。また、所要時
間が経過すると自動的に加熱を停止することができる誘
導加熱調理器を提供することを第三の目的とするもので
ある。更に、調理物の現在の実際の温度を表示すること
ができる誘導加熱調理器を提供することを第四の目的と
している。また前記第四の目的に関連し、調理物の実際
の温度に基づいて温度制御を行うことができる誘導加熱
調理器を提供することを第五の目的としている。更に前
記第五の目的を達成する第二の手段を提供することを、
第6の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、調理容器載置部に設けた温
度検知手段と、前記温度検知手段からの温度情報を記憶
する温度記憶手段と、所定時間を計測するタイマー手段
と、前記温度記憶手段とタイマー手段の情報を受けて負
荷量を演算する演算手段と、加熱電力を検知する加熱電
力検知手段と、前記演算手段の出力を受けて調理物の量
が適切か否かを使用者に知らせる表示手段を備えた誘導
加熱調理器とするものである。
【0010】また第二の目的を達成するための本発明の
第二の手段は、調理容器載置部に設けた温度検知手段
と、前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記
憶手段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温
度記憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算
する演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段
と、使用者が温度を設定する基準温度設定手段と、基準
温度に到達するまでの時間を演算する基準温度到達時間
演算手段と、前記基準温度到達時間演算手段が演算した
時間を表示する表示手段を備えた誘導加熱調理器とする
ものである。
【0011】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、前記本発明の第二の手段の構成に加え、
基準温度到達時間演算手段が演算した残り時間の間加熱
コイルに加熱電力を供給する第二のタイマー手段を有す
る誘導加熱調理器とするものである。
【0012】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、調理容器載置部に設けた温度検知手段と、前
記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記憶手段
と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温度記憶
手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算する演
算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段と、前
記演算手段が演算した負荷量と前記温度検知手段の情報
とから負荷の実際の温度を演算する負荷温度演算手段
と、この負荷温度演算手段が演算した温度を表示する表
示手段を備えた誘導加熱調理器とするものである。
【0013】第五の目的を達成するための本発明の第五
の手段は、前記本発明の第四の手段の構成に加え、使用
者が温度を設定する基準温度設定手段を有し、負荷温度
演算手段が演算した負荷温度が基準温度設定手段で設定
された基準温度に近づく制御を行う誘導加熱調理器とす
るものである。
【0014】更に第六の目的を達成するための本発明の
第六の手段は、調理容器載置部に設けた温度検知手段
と、前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記
憶手段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温
度記憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算
する演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段
と、使用者が温度を設定する基準温度設定手段と、演算
手段が演算した負荷量に基づいて前記基準温度設定手段
に設定された基準温度を補正する基準温度補正手段を備
えた誘導加熱調理器とするものである。
【0015】
【作用】本発明の第一の手段は、以下のように作用す
る。温度記憶手段が記憶した温度の変化量とタイマー手
段が出力した時間情報とから、調理用の鍋と鍋内に投入
されている全負荷量を演算し、この全負荷量と加熱電力
の関係から現在投入されている材料が多すぎるか、適切
か、もっと負荷が多くても大丈夫かを表示出来るもので
ある。
【0016】また本発明の第二の手段は、基準温度到達
時間演算手段が、全負荷量と加熱電力の関係から調理対
象物が基準温度に到達するまでの残り時間を演算し、こ
の残り時間を表示するように作用するものである。
【0017】本発明の第三の手段は、基準温度到達時間
演算手段が演算した残り時間の間加熱コイルに加熱電力
を供給する第二のタイマー手段を有しており、この第二
のタイマー手段が残り時間を計時し終わった時点で自動
的に加熱を停止するように作用するものである。
【0018】本発明の第四の手段は、負荷温度演算手段
が演算した負荷量と温度検知手段の情報とから負荷の実
際の温度を演算し、この実際の負荷の温度を表示するよ
うに作用するものである。
【0019】本発明の第五の手段は、負荷温度演算手段
が演算した負荷の実際温度を基にして、設定された基準
温度まで加熱制御するように作用させるものであり、よ
り精度の高い温度制御を可能にするものである。
【0020】また本発明の第六の手段は、温度検知手段
で得た温度と負荷量の関係から設定温度を補正する基準
温度補正手段を備え、補正された基準温度で加熱制御す
るように作用するもので、特に多量の調理物を短時間で
調理することができるものである。
【0021】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例について、
図1に基づいて説明する。1は調理容器である鍋で、底
面は平坦で調理容器載置部4に接している。また鍋1の
熱容量は既知であるものとする。2は鍋1内に入れられ
ている調理物であり、この場合油とする。3は本体であ
り、上部は前記鍋1を載置する調理容器載置部4となっ
ている。調理容器載置部4の下部には、鍋1を加熱する
加熱コイル5が設けられている。6は調理容器載置部4
の裏面に設けた温度検知手段で、鍋1の底面の温度を検
知している。本実施例では、温度検知手段6としてサー
ミスタを使用している。7は、加熱コイル5に送られる
加熱電力を検知する加熱電力検知手段である。8はサー
ミスタ6からの温度情報を記憶する温度記憶手段であ
り、複数個の時刻の温度を記憶できる記憶素子から成っ
ている。9は、温度記憶手段8の温度が所定温度に達し
た瞬間から一定時間を計時するタイマー手段である。1
0は、前記温度記憶手段8とタイマー手段9からの情報
に基いて、調理容器1及び調理物2で構成される加熱対
象物全体の負荷量を演算し、現在の電力検知手段7の情
報から投入されている調理物の量が適切であるかどうか
を判断する演算手段である。11は、前記演算手段の出
力に基づいて調理物の量が適切か、多すぎるか、あるい
はもっと投入しても差し仕えがないか等を表示する表示
手段である。12は使用者が調理の種類・材料等に応じ
て温度を設定する基準温度設定手段である。13は、温
度検知手段6と基準温度設定手段12からの情報を基
に、調理物2の温度が基準温度になるように加熱制御す
る加熱制御手段である。
【0022】以下本実施例の動作を説明する。図示して
いないスイッチがオンされると、加熱制御手段13が作
用して加熱コイル5に電力を供給し、調理容器1が加熱
される。調理容器1及び調理物2は次第に温度が上昇
し、温度検知手段6が調理容器載置部4を経由してこの
温度を検知する。温度検知手段6の温度情報は、温度記
憶手段8に伝達され記憶されている。温度記憶手段8
は、ある瞬間に(時刻0とする)温度検知手段6の温度
情報を記憶すると同時に、タイマー手段9に対して計測
を実施したことを合図する信号を送る。タイマー手段9
は、この信号を受けて一定時間の計測を開始し始める。
この一定時間が経過した時点で、再び温度検知手段6の
温度情報が温度記憶手段8に記憶される。同時に再び温
度計測を実施したことを示す信号が、タイマー手段9に
送られる。タイマー手段9は、先の計測と今回の計測の
間の時間を記憶しており、この時間情報を演算手段10
に伝達する。また温度記憶手段8の記憶温度情報も、同
様に演算手段10に伝達されている。更に電力検知手段
7は、加熱コイル5に供給されている電力を常に検知し
ており、同様にこの情報を演算手段10に伝達してい
る。演算手段10は、電力検知手段7の検知電力の情報
と、温度記憶手段8の温度情報とから、調理容器1と調
理物2を含む全負荷量を演算する。この演算は次のよう
にして行なわれる。調理容器1は底部が平坦であって調
理容器載置部4に底部全体が接触しており、加熱コイル
5からの加熱電力は殆ど調理容器1内に供給されるもの
である。また調理容器1の材質は一定であって、熱伝導
率も既知である。従って調理容器1単体の熱容量は、簡
単な実験で容易に求めることができる。こうして求めた
調理容器1単体の熱容量を演算手段10に登録しておけ
ば、調理物2だけの量によって全負荷量を決定できるも
のである。こうして現時点での全負荷量が決定される。
【0023】調理物2の温度が所定の温度に達して使用
者が調理物であるてんぷら材料を投入すると、調理物2
の温度は低下し、この温度は温度検知手段6によって検
知される。温度記憶手段8はタイマー手段9によって一
定時間間隔での温度、つまり温度変化を捉え、この間に
供給されている電力が電力検知手段7によって検知され
るため、演算手段10は新たに投入された負荷量を演算
することができる。この場合演算手段10は、温度降下
の降下値及びその持続時間から、投入された負荷量が適
切な量であるかどうかを判断して、表示手段11にこの
情報を出力する。即ち、温度降下及び持続時間が少ない
ときには適切な調理であり、また温度降下及び持続時間
が大きいときには調理として材料が多すぎて加熱電力が
不足して適切な調理が行えていない、また温度降下及び
持続時間が非常に少ないときには一度に投入する材料の
量をもっと多くしても適切な調理ができるという判断を
行なうものである。
【0024】以上のように本実施例によれば、使用者は
表示手段11の表示を見て調理材料の量が適切であるか
どうかの判断を極めて容易に行なうことができるもので
ある。
【0025】次に本発明の第二の手段の実施例につい
て、図2に基づいて説明する。本発明の第一の手段の実
施例と同様の手段については、図1と同様の番号を付
し、以下の説明を省略する。14は基準温度到達時間演
算手段であり、基準温度設定手段12で使用者が設定し
た温度情報と演算手段10が演算した全負荷量の情報と
から、基準温度設定手段12に設定された基準温度に到
達するまでの時間を演算し、この情報を表示手段15に
出力する。表示手段15は、この情報を受けてこの時間
を表示する。
【0026】以下本実施例の動作について説明する。前
記したように基準温度到達時間演算手段14は、使用者
が基準温度設定手段12を使用して設定した基準温度に
到達するまでの時間を演算する。この演算は、温度検知
手段6によって現在温度を知り、演算手段10によって
全負荷量を知り、電力検知手段7によって現在加熱コイ
ル5に供給している電力を知ることで行なうことができ
る。表示手段15は、この基準温度到達演算手段14が
演算した時間を表示しており、使用者はこの表示時間を
見ることによって基準温度設定手段10で設定した基準
温度に到達するまでの残り時間を知ることが出来る。
【0027】以上のように本実施例によれば、設定温度
に到達するまでの残り時間が表示できるため、使用者に
とって非常に使いがってのよい誘導加熱調理器とするこ
とができるものである。
【0028】次に本発明の第三の手段の実施例につい
て、図3に基づいて説明する。前記各実施例と同様の手
段については、同一の番号を付し、以下の説明を省略す
る。16は第二のタイマー手段であり、基準温度到達時
間演算手段14で算出された時間だけ加熱制御手段13
に出力を送っている。つまり、加熱コイル5は第二のタ
イマー手段16が動作している間だけ加熱動作を実行す
るわけである。
【0029】以下本実施例の動作について説明する。前
記したように、第二のタイマー手段16は基準温度到達
演算手段14が演算した時間だけ、加熱制御手段13に
出力を送り加熱制御手段13を作用させる。従って加熱
コイル5はこの時間の間だけ加熱動作を実行し、この時
間が経過すると加熱コイルへの電力供給は自動的に停止
される。つまり、本実施例によれば基準温度設定手段1
2を使用して使用者が設定した温度に到達するまでの
間、自動的に加熱を継続することができるわけである。
【0030】次に本発明の第四の手段の実施例につい
て、図4に基づいて説明する。前記各実施例と同様の手
段については、同一番号を付与して以下の説明を省略す
る。17は、演算手段10で得られた全負荷量に応じ
て、温度検知手段6が検知した現在温度を補正する負荷
温度演算手段である。18は、負荷温度演算手段17の
出力を表示する表示手段である。
【0031】以下その動作を説明する。使用者は、基準
温度設定手段12で調理物2の温度を希望の温度に設定
する。しかしながら調理物全体の量が異なると、温度検
知手段6が検知した温度が同一であっても、実際の調理
物2の温度は異なっている。例えばてんぷら調理をする
場合、新たにてんぷら材料を投入すると投入された量に
応じて、調理物2の温度は瞬間的に低下するはずであ
る。しかし実際には、調理容器載置部4の熱伝導度、あ
るいは鍋2の熱伝導度などの影響を受けて、温度検知手
段6が検知する温度は相当な時間が経ってからでないと
変化しない。本実施例では、負荷温度演算手段17が、
演算手段10が演算決定した全負荷量と熱容量の情報
と、温度検知手段6の検知温度情報とから、実際の調理
物2の温度を演算し、表示手段18にこの実際温度を表
示させている。
【0032】従って本実施例によれば、表示手段18に
は常に調理物2の実際温度が表示でき、使用者は容易に
調理を行なうことができる。
【0033】次に本発明の第五の手段の実施例につい
て、図5に基づいて説明する。前記同様各実施例と同様
の手段については、同一番号を付与し、以下の説明を省
略する。13aは、負荷温度演算手段17が演算決定し
た調理物2の実際温度の情報と、基準温度設定手段12
に設定されている基準温度情報とから、加熱コイル5の
駆動を制御する加熱制御手段である。
【0034】以上の構成で、加熱制御手段13aは、調
理物2の実際温度が基準温度設定手段12に設定されて
いる基準温度に到達するように、加熱コイル5に供給す
る電力を制御する。つまり本実施例よれば、温度検知手
段6が検知した温度情報だけで加熱制御を実行するもの
ではなく、負荷温度演算手段17が演算決定した実際の
調理物2の温度に基づいて加熱制御を実行するものであ
る。
【0035】次に本発明の第六の手段の実施例につい
て、図6に基づいて説明する。前記各実施例と同様の手
段については、同一番号を付与して以下の説明を省略す
る。19は基準温度補正手段であり、負荷量演算記憶手
段10で得た負荷量情報と、基準温度設定手段12から
の温度情報を基に基準温度設定手段12で設定した温度
を補正する。
【0036】以下本実施例の動作について説明する。例
えばてんぷら調理をしている場合について説明する。前
記各実施例では、基準温度設定手段12に設定されてい
る基準温度は、投入されたてんぷら材料の量にかかわら
ず一定であった。従って加熱コイル5に供給する電力が
最大であったとして、調理物2の温度がてんぷら材料を
投入する以前の設定温度に回復するのに必要な時間は、
図7(a)に示すような特性となる。θ1は基準温度設
定手段12で設定されている基準温度であり、t1は、
調理物2の温度がてんぷら材料が投入された瞬間からθ
1迄回復するまでにかかる時間である。本実施例では、
演算手段10がてんぷら材料が投入されて全負荷量が増
加したことを検知した瞬間に、基準温度補正手段19が
基準温度設定手段12に設定されている基準温度をθ2
まで上昇させる。従って加熱制御手段13が加熱コイル
5に供給する加熱電力は、最大電力を維持する時間が長
くなりt1より短いt2で基準温度θ1に到達する。この
とき基準温度補正手段19は、再び演算手段10からの
情報で調理物2の温度が回復したことを知り、基準温度
をθ1に復帰させる。
【0037】以上のように本実施例によれば、投入され
た負荷量に応じて使用者が設定する基準温度を補正する
ことができ、短時間で調理を実行することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の第一の手段によれ
ば、調理物の材料が多すぎるか、適当な量か、もっと沢
山の材料が調理出来るかなどの判断を容易に行うことが
できる誘導加熱調理器を提供することができる。また本
発明の第二の手段によれば、設定温度に到達するまでに
かかる時間を知ることが可能な、誘導加熱調理器を提供
することができる。更に本発明の第三の手段によれば、
所定の温度に到達すると自動的に加熱が停止できる誘導
加熱調理器を提供することができる。本発明の第四の手
段によれば、調理物の実際の温度を知ることができる誘
導加熱調理器を提供することができる。また本発明の第
五の手段によれば、調理物の実際の温度に基づいて調理
を実行できる誘導加熱調理器を提供することができる。
さらに本発明の第六の手段によれば、調理物の量に応じ
て設定温度を補正することができ、特に多量の調理物を
調理する場合に短時間で調理ができる誘導加熱調理器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の誘導加熱調理器の実施例
を示すブロック図
【図2】同第二の手段の誘導加熱調理器の実施例を示す
ブロック図
【図3】同第三の手段の誘導加熱調理器の実施例を示す
ブロック図
【図4】同第四の手段の誘導加熱調理器の実施例を示す
ブロック図
【図5】同第五の手段の誘導加熱調理器の実施例を示す
ブロック図
【図6】同第六の手段の誘導加熱調理器の実施例を示す
ブロック図
【図7】同動作を説明する温度特性図
【図8】従来の誘導加熱調理器を示すブロック図
【符号の説明】
4 調理容器載置部 5 加熱コイル 6 温度検知手段 7 加熱電力検知手段 8 温度記憶手段 9 タイマー手段 10 演算手段 11・15・18 表示手段 12 基準温度設定手段 13・13a 加熱制御手段 14 基準温度到達時間演算手段 16 第二のタイマー手段 17 負荷温度演算手段 19 基準温度補正手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理容器載置部に設けた温度検知手段と、
    前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記憶手
    段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温度記
    憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算する
    演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段と、
    前記演算手段の出力を受けて調理物の量が適切か否かを
    使用者に知らせる表示手段を備えた誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】調理容器載置部に設けた温度検知手段と、
    前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記憶手
    段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温度記
    憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算する
    演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段と、
    使用者が温度を設定する基準温度設定手段と、基準温度
    に到達するまでの時間を演算する基準温度到達時間演算
    手段と、前記基準温度到達時間演算手段が演算した時間
    を表示する表示手段を備えた誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】基準温度到達時間演算手段が演算した残り
    時間の間加熱コイルに加熱電力を供給する第二のタイマ
    ー手段を有する請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】調理容器載置部に設けた温度検知手段と、
    前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記憶手
    段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温度記
    憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算する
    演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段と、
    前記演算手段が演算した負荷量と前記温度検知手段の情
    報とから負荷の実際の温度を演算する負荷温度演算手段
    と、この負荷温度演算手段が演算した温度を表示する表
    示手段を備えた誘導加熱調理器。
  5. 【請求項5】使用者が温度を設定する基準温度設定手段
    を有し、負荷温度演算手段が演算した負荷温度が基準温
    度設定手段で設定された基準温度に近づく制御を行う請
    求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 【請求項6】調理容器載置部に設けた温度検知手段と、
    前記温度検知手段からの温度情報を記憶する温度記憶手
    段と、所定時間を計測するタイマー手段と、前記温度記
    憶手段とタイマー手段の情報を受けて負荷量を演算する
    演算手段と、加熱電力を検知する加熱電力検知手段と、
    使用者が温度を設定する基準温度設定手段と、演算手段
    が演算した負荷量に基づいて前記基準温度設定手段に設
    定された基準温度を補正する基準温度補正手段を備えた
    誘導加熱調理器。
JP17371491A 1991-07-15 1991-07-15 誘導加熱調理器 Pending JPH0521149A (ja)

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JP17371491A JPH0521149A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 誘導加熱調理器

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JP17371491A JPH0521149A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 誘導加熱調理器

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