JPH05211021A - プッシュスイッチ - Google Patents

プッシュスイッチ

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JPH05211021A
JPH05211021A JP4183002A JP18300292A JPH05211021A JP H05211021 A JPH05211021 A JP H05211021A JP 4183002 A JP4183002 A JP 4183002A JP 18300292 A JP18300292 A JP 18300292A JP H05211021 A JPH05211021 A JP H05211021A
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致良 宮田
Shinji Hasegawa
信次 長谷川
Tomoshi Myojin
智志 明神
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Mik Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】押圧手段を押圧、解放することによって接点の
開、閉(スイッチのON、OFF)が行われるようにし
たプッシュスイッチに係る。 【構成】上部片1、反曲部2及び下部片3からなるばね
片の、下部片3を2叉に分けて上接点片3aと該上接点
片3aより長い下接点片3bを形成した横U字形ばね片
Aと、上板4aの先端部上にホルダーBを支点軸5を中
心として押圧回動する押圧手段4を備え、横U字形部4
bの中心に支点軸5を備え、ホルダーBと横U字形ばね
片Aを一体として、接点ばね片Cを設け、該接点ばね片
Cを、ケース等Dの設定位置にその支点軸5をもって回
動自在に枢支すると共に、下接点片3bを一方の固定接
点7bに反曲圧接し、その弾発復元力によるホルダーB
の上方回動力を、ホルダーBの上板4aをストッパー部
14に衝突して受け止めた状態として設置し、上接点片
3a先端を他方の固定接点7aの上方の設定距離dに位
置せしめて構成したプッシュスイッチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は押圧子を押下、解放する
ことによって接点の開、閉(スイッチのON、OFF)
が行われるようにしたプッシュスイッチに係るものであ
る。また、本発明はその実施態様の一として、絶縁ケー
ス内装の極めて小形なスイッチ(例、縦4mm、横8m
m、高さ6mm)を構成することを目的とし、そのため
に構造が単純で極小精密加工製作が可能な板ばね片をも
って接点ばね片を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0002】
【従来の課題】FD、DAT等関連の電子機器におい
て、プッシュ式、即ち押圧子等の押下、解放で電気回路
の開、閉を行うスイッチで、しかも極めて小形(例、
縦、横、高さ寸法が各5〜10mm位またはそれ以下)
で安価であって、その上、長期間高頻度使用耐久性及び
スイッチング性能に秀れたスイッチが存在すれば、その
需要は莫大なものであるが、従来のものは性能が秀れた
ものは高価であり、安価なものは耐久性能が劣り、何れ
にしても上記の寸法に適合した優秀安価なスイッチは提
供されていなかった。
【0003】特に、上記の如く極めて小形であることが
要求されるため、押圧等の押圧手段の押下、解放による
スイッチの開閉操作寸法(可動側接点と固定側接点間の
距離)は1mm以下、例えば0.5mm位に設定されて
おり、よって、各スイッチ毎のばらつき誤差が±0.2
mm位とされるにかかわらず、従来のものは優秀とされ
るものであっても可動側に板ばね、線ばね等のばね片を
単に曲げ成形加工したままのものを使用しているため、
ばね片毎の製造上のばらつきが多く、到底上記寸法条件
をクリアーし得ないものであった。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明は上記課題を解決すべ
く、極めて小形で安価に製造でき、スイッチ毎のばらつ
きがなく、長期間高頻度使用耐久性及びスイッチング性
能の秀れたプッシュスイッチを開発したものである。即
ち、本発明は、上部片、反曲部及び下部片からなるばね
片の、下部片を2叉に分けて上接点片と該接点片より長
い下接点片を形成した横U字形ばね片と、
【0005】上板、横U字形部及び下板からなり、上板
の先端部上にホルダーを支点軸を中心として押圧回動す
る押圧手段を備え、横U字形部の中心に支点軸を備え、
また上板、横U字形部及び下板の内面側即ち支点軸の周
りに横U字形の嵌着溝若しくは嵌着凹部を形成したホル
ダーを設け、
【0006】ホルダーの嵌着溝若しくは嵌着凹部に、横
U字形ばね片を、その上部片と下部片(上下接点片)を
内方に圧縮した蓄力状態のまま嵌着し、もってホルダー
と横U字形ばね片を一体として、接点ばね片を設け、
【0007】該接点ばね片を、設定位置にその支点軸を
もって回動自在に枢支すると共に、下接点片を一方の固
定接点に反曲圧接し、その弾発復元力によるホルダーの
上方回動力を、ホルダーの上板をストッパー部に衝突し
て受け止めた状態として設置し、上接点片を他方の固定
接点の設定距離上方位置に位置せしめて構成したプッシ
ュスイッチによって、課題を解決したものである。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図面(図1参照)につ
き説明すると、本発明は、上部片1、反曲部2及び下部
片3からなるばね片の、下部片3を2叉に分けて上接点
片3aと該上接点片3aより長い下接点片3bを形成し
た横U字形ばね片Aと、上板4a、横U字形部4及び下
板4cからなり、上板4aの先端部上にホルダーBを支
点軸5を中心として押圧回動する押圧手段4を備え、横
U字形部4bの中心に支点軸5を備え、また上板4a、
横U字形部4b及び下板4cの内面側即ち支点軸5の周
りに横U字形の嵌着溝若しくは嵌着凹部6を形成したホ
ルダーBを設け、ホルダーBの嵌着溝若しくは嵌着凹部
6に、横U字形ばね片Aを、その上部片1と下部片3
(上下接点片3a、3b)を内方に圧縮した蓄力状態の
まま嵌着し、もって、ホルダーBと横U字形ばね片Aを
一体として、接点ばね片Cを設け、該接点ばね片Cを、
ケース等Dの設定位置にその支点軸5をもって回動自在
に枢支すると共に、下接点片3bを一方の固定接点7b
に反曲圧接し、その弾発復元力によるホルダーBの上方
回動力を、ホルダーBの上板4aをストッパー部14に
衝突して受け止めた状態として設置し、上接点片3a先
端を他方の固定接点7aの上方の設定距離dに位置せし
めて、本発明プッシュスイッチを構成したものである。
【0009】横U字形ばね片Aは、上記構成の他、例え
ば、図5に示すような、上部片1、反曲部2及び下部片
3からなるばね片の下部片3にコ形のスリット3cを切
設して中央に短冊形の上接点片3bを形成して設けた、
横U字形ばね片A1
【0010】若しくは、図6に示すような、上部片1、
反曲部2及び下部片3からなるばね片の、下部片3の先
端部を上接点片3aとした横U字形ばね片a1 と、下部
片3を横U字形ばね片a1 より長く形成しその先端部を
下接点片3bとした横U字形ばね片a2 を設け、横U字
形ばね片a1 と横U字形ばね片a2 を嵌挿重合して、上
接点片3aが下接点片3bより上位にあるように形成し
て設けた、横U字形ばね片A2 でも可である。
【0011】ホルダーBの上板4aの先端部上に備える
押圧手段4は、該上板4a先端部上に一体に突設した押
圧子4′、若しくは該上板4a先端部上に別設したプッ
シュボタン4″等、要するにホルダーBを支点軸5を中
心として押圧回動する手段であれば、その具体的構成は
適宜である。(図1、(イ)、(ロ)参照)
【0012】次に、ケースD内に接点ばね片Cを設置し
て構成した実施例プッシュスイッチを図面(図2〜図3
参照)につき説明すると、ケース本体8内部底面に固定
接点7a、7bを備え、その端子7a′、7b′をケー
ス本体8の外部に突出し、天板9の一部に押圧子4′の
挿通孔若しくはスリット10をあけ、また前後側板1
1、11に支点軸5受用の凹部12若しくは軸孔を形成
した小形立方形のケースD内に、上記接点ばね片Cを、
その支点軸5を凹部12若しくは軸孔に枢支し、押圧子
4′を挿通孔若しくはスリット10から外部に突出し、
下接点片3bを一方の固定接点7bに圧接すると共に上
接点片3aを他方の固定接点7aの設定距離d上方位置
に位置せしめた状態に設置し、天板9の左右側端に垂設
した係合片9a、9aの係合孔9b、9bに、ケースD
の左右側板13に突設した小突起13a、13aを係合
してケースDに天板9を嵌着し、該天板9の嵌着によっ
て該天板9の裏面をストッパー部14として下接点片3
bの固定接点7bへの圧接によるホルダーBの上方回動
力を受け止めると共に、ケースD内に接点ばね片Cを脱
落しない状態に設置して、プッシュスイッチを構成した
ものである。
【0013】
【作用】ケースD内に設置した接点ばね片Cの、天板9
のスリット10から外部に突出した押圧子4を押下する
と、その押圧力は接点ばね片C(即ち、横U字形ばね片
A)の上部片1を下部片3の方向へ全体的に圧縮するよ
うに作用するが、本発明接点ばね片Cの場合、反曲部2
の中心に突設(ホルダーBに突設)した支点軸5でケー
ス本体8の凹部12に枢支されているため、該押圧力は
支点軸5を中心(支点)として下部片3先端(即ち、
上、下接点片3a、3b)を下方向へ回動する力として
作用する。
【0014】従って、すでに固定接点7bに反曲圧接さ
れている下接点片3bが更に圧屈され、よって上接点片
3aが設定距離dを下降して固定接点7aに圧接して、
スイッチONされる。
【0015】上記のように、押圧力が支点軸5を中心と
して下部片3先端を下方回動するように作用するため、
すでに圧接していた下接点片3bと、後から圧接した上
接点片3aが、共に、固定接点7a、7bに圧接したま
ま該固定接点7a、7b面上を擦るように僅かに摺動す
る。
【0016】押圧子4の押圧を解放すると、上、下部片
1、3が原状に弾発復元すると同時に、下接点片3bも
弾発復元し(固定接点7bに圧接のまま)、よって、上
接点片3aが固定接点7bから設定距離dを上昇復元し
て、スイッチ0FFとなる。
【0017】
【効果】本発明は、本発明の中枢である接点ばね片を、
横U字形ばね片をプラスチックの成形加工等によって全
て精密均一に構成されたホルダーの嵌着溝若しくは嵌着
凹部に、上下部片を圧縮した状態(蓄力状態)で嵌着す
ることによって設けたものであるため、該接点ばね片に
おける横U字形ばね片はホルダーの内面によって外周面
の殊んどを密着保持されて以後変形の余地がなく、よっ
てホルダーから突出した状態の上、下接点片(特に、設
置後も先端がフリー状態となる上接点片)もホルダーに
より規制されて、製造される全ての接点ばね片におい
て、全て均一な突出状態が形成されることとなる。即
ち、上、下接点片の先端(可動接点)位置が全接点ばね
片につきばらつきなく均一に製造される。
【0018】即ち、横U字形ばね片として製造された段
階では、主として金属ばね片をプレス加工したものであ
るため、個々のばね片につきどうしても多少のばらつき
(特に形状的ばらつき)が生じるが、一旦それをホルダ
ーに嵌着一体化して接点ばね片とした段階では、上記の
理由からして、横U字形ばね片の特に上下接点片の位置
精度のばらつきを完全に無くし得る。
【0019】而してこのことは、接点ばね片をケース等
の設定位置に設置して本発明プッシュスイッチを構成し
たときに、全プッシュスイッチにおいて、下接点片が一
方の固定接点に均一な力で反曲圧接(この復元弾発力が
ホルダーの上方回動力となり、即ち押圧手段の反均一押
圧力となる)すると共に、上接点片と他方の固定接点間
の設定距離dが全スイッチにおいて同一に設定されるこ
とを意味し、よって、押圧手段による全スイッチにつき
均一な押圧力及び押圧下降距離(即ち距離d)で、全て
正確に上接点片が他方の固定接点に下降圧接してスイッ
チONされるという、極めて高精度のスイッチ性能を保
障するものである。
【0020】また本発明は、単に板ばね片を横U字形に
曲成し上、下接点片を形成した横U字形ばね片と、押圧
子、支点軸及び嵌着凹部を形成したホルダーとを一体的
に嵌着して設けた接点ばね片を、固定接点付のケースに
収納設置して構成し得るので、構造簡潔で極めて強固か
つ安価に量産し得る。そして特に大量かつ自動的な小形
精密加工製作が可能な板ばね片製の接点ばね片を用い、
同じく大量かつ自動的な小形精密プラスチック成形加工
製作が可能なホルダー及びケースを用いたために、極め
て小形高精度なスイッチの自動的大量製造が可能であ
り、また、極めて秀れた長期間、高頻度使用耐久性及び
スイッチング性能のプッシュスイッチが得られる。
【0021】更に、本発明は、接点ばね片を支点軸を中
心として枢支したため、押圧子に加わる押圧力が下部片
先端(即ち上、下接点片)の下方回動力として作用し、
よって下接点片の圧屈と上接点片の固定接点圧接が正確
に行われると共に、両接点片先端が固定接点面上を圧接
摺動し、この圧接摺動が接点のセルフクリーニング効果
を発揮するため、不変の良導電性が得られ、よって、長
期間に亙り均等高精度なスイッチング性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本発明プッシュスイッチの構成概略を
示す実施例図、(ロ)は押圧手段を別設プッシュボタン
とした実施例図。
【図2】ケース内に接点ばね片を設置して構成した実施
例の縦断正面図。
【図3】図2のプッシュスイッチの正面図、平面図、右
側面図。
【図4】横U字形ばね片の実施例の正面図、平面図、底
面図及び右側面図。
【図5】横U字形ばね片の他の実施例の正面図、平面
図、底面図及び右側面図。
【図6】横U字形ばね片の更に他の実施例の正面図、平
面図、底面図及び右側面図。
【図7】ホルダーの実施例の正面図、平面図、底面図及
び右側面図。
【符号の説明】
A 横U字形ばね片 a1 上接点片用の横U字形ばね片 a2 下接点片用の横U字形ばね片 B ホルダー C 接点ばね片 D ケース d 上接点片と固定接点間の設定距離 1 上部片 2 反曲部 3 下部片 3a 上接点片 3b 下接点片 4a 上板 4b 横U字形部 4c 下板 4 押圧手段 4′ 上板に突出した押圧子 4″ 別設プッシュボタン 5 支点軸 6 嵌着凹部 7a、7b 固定接点 7a′、7b′ 端子 8 ケース本体 9 天板 9a 係合片 9b 係合孔 10 スリット 11 前後側板 12 凹部 13 左右側板 13a 小突起 14 ストッパー部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部片、反曲部及び下部片からなるばね片
    の、下部片を2叉に分けて上接点片と該上接点片より長
    い下接点片を形成した横U字形ばね片と、 上板、横U字形部及び下板からなり、上板の先端部上に
    ホルダーを支点軸を中心として押圧回動する押圧手段を
    備え、横U字形部の中心に支点軸を備え、また上板、横
    U字形部及び下板の内面側即ち支点軸の周りに横U字形
    の嵌着溝若しくは嵌着凹部を形成したホルダーを設け、 ホルダーの嵌着溝若しくは嵌着凹部に、横U字形ばね片
    を、その上部片と下部片(上下接点片)を内方に圧縮し
    た蓄力状態のまま嵌着し、もってホルダーと横U字形ば
    ね片を一体として、接点ばね片を設け、 該接点ばね片を、設定位置にその支点軸をもって回動自
    在に枢支すると共に、下接点片を一方の固定接点に反曲
    圧接し、その弾発復元力によるホルダーの上方回動力
    を、ホルダーの上板をストッパー部に衝突して受け止め
    た状態として設置し、上接点片を他方の固定接点の設定
    距離上方位置に位置せしめて構成した、プッシュスイッ
    チ。
  2. 【請求項2】横U字形ばね片を、上部片、反曲部及び下
    部片からなるばね片の下部片にコ形のスリットを切設し
    て中央に短冊形の上接点片を形成すると共にその周囲に
    該上接点片より長いコ形の下接点片を形成して設けた、
    請求項1のプッシュスイッチ。
  3. 【請求項3】横U字形ばね片を、上部片、反曲部及び下
    部片からなるばね片の、下部片の先端部を上接点片とし
    た横U字形ばね片a1 と、下部片を横U字形ばね片a1
    より長く形成しその先端部を下接点片とした横U字形ば
    ね片a2 を設け、横U字形ばね片a1 と横U字形ばね片
    2 を嵌挿重合して、上接点片が下接点片より上位にあ
    るように形成して設けた、請求項1のプッシュスイッ
    チ。
  4. 【請求項4】ホルダーの上板先端部上に備えた押圧手段
    は、該上板先端部上に一体に突設した押圧子、若しくは
    上板先端部上に別設したプッシュボタン等、ホルダーを
    支点軸を中心として押圧回動する適宜手段である、請求
    項1のプッシュスイッチ。
  5. 【請求項5】ケース内部底面に固定接点を備え、その端
    子をケース外部に突出し、天板の一部に押圧子の挿通孔
    若しくはスリットをあけ、また前後側板に支点軸受用の
    凹部若しくは軸孔を形成した小形立方形のケース内に、
    上記接点ばね片を、その支点軸を凹部若しくは軸孔に枢
    支し、押圧子(押圧手段)を挿通孔若しくはスリットか
    ら外部に突出し、下接点片を一方の固定接点に圧接する
    と共に上接点片を他方の固定接点の上方に位置せしめた
    状態に設置し、天板の左右側端に垂設した係合片の係合
    孔に、ケースの左右側板に突設した小突設を係合してケ
    ースに天板を嵌着し、該天板の嵌着によって該天板の裏
    面をストッパー部として下接点片の固定接点への圧接に
    よるホルダーの上方回動力を受け止めると共に、ケース
    内に接点ばね片を脱落しない状態に設置した、請求項1
    のプッシュスイッチ。
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