JPH0521075U - 引戸のストツパー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引戸の縦框の木目等の状態によっては、垂直
方向にも、あるいは水平方向にもねじ止めできるように
ストッパ−ブロックの構造を改良した引戸のストッパ−
装置を提供する。 【構成】 ストッパ−ブロック（９）は、その外側下面
に引戸（２）に対するねじ止め方向と平行する方向に対
応するように形成された開口（１１Ａ）および衝接面
（１１Ｂ）、並びに、上記ねじ止め方向と直交する方向
に対応するように形成された開口（１２Ａ）および衝接
面（１２Ｂ）を略Ｌ形に連続して凹欠状に具備し、引戸
（２）に対する取付け方向を変えることで、上記開口お
よび衝接面のいずれかの組を、ストッパ−ピン（３）に
対応して引戸（２）に取付けられるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば、収納家具の開口両側の框の前部に設けた引戸、あるいは三 本引きなどの家具用引戸の停止位置を規制するストッパ−装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

一般に知られているこの種のストッパ−装置は、引戸のレ−ル上にストパ−ピ ンを突設するとともに、上記ストッパ−ピンに対応して引戸のコ−ナ−部分にス トッパ−ブロックをねじ止めし、上記ストッパ−ブロックに設けた開口を介して 上記ストッパ−ピンを導入し、上記開口と対向して上記ストッパ−ブロックに形 成した衝接面に上記ストッパ−ピンを衝接するように構成されている。この場合 、上記ストッパ−ブロックにおけるねじ止めの方向は、製作上、上記開口および 衝接面に対応して決められており、引戸に対して、垂直方向あるいは水平方向の いずれかである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、引戸の縦框に使用する木材の木目の方向に依っては、木ねじな どのねじ止めが十分に利かない場合がある。これでは、ストッパ−機能を発揮す る時、過酷な衝撃を受ける状態で繰返し使用される装置としては具合が悪い。特 に、天然資源が枯渇している現況では、材料の選択条件が厳しく、また、経済的 な材料取りなどの関係で、木目が縦框の長手方向に一致しない場合があり、引戸 に対するストッパ−ブロックの取付けに苦慮することになる。また、デザイン的 及び機能的にも、ストッパ−ブロック取付け用ねじの頭部が、引戸の下面に現れ るか後面に現れるか、によって差異が生ずる場合がある。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記事情に基いてなされたもので、引戸の縦框の木目の状態等によっ ては、垂直方向にも、あるいは水平方向にもねじ止めできるようにストッパ−ブ ロックの構造を改良した引戸のストッパ−装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案では、図示の実施例にも明らかにしているように、ストッパ −ブロック（９）は、その外側下面に、引戸（２）に対するねじ止め方向と平行 する方向に対応するように形成された開口（１１Ａ）および衝接面（１１Ｂ）、 並びに、上記ねじ止め方向と直交する方向に対応するように形成された開口（１ ２Ａ）および衝接面（１２Ｂ）を略Ｌ形に連続して凹欠状に具備し、引戸（２） に対する取付け方向を変えることで、上記開口および衝接面のいずれかの組を、 ストッパ−ピン（３）に対応して引戸（２）に取付けられるようにしている。

【０００６】

【作用】

従って、引戸の縦框（８）の木目等の具合で、ストッパ−ブロック（９）の取 付け姿勢を９０度、選択的に変換し、ねじ止めの方向を、ねじ（１０）の利きが 良い方向で、上記引戸（２）に取付けることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して、具体的に説明する。この実施例に おける引戸のレ−ル１には、引戸２の停止位置を規制するため、ストッパ−ピン ３を上向きに突設した取付け金具４が、木ねじなどのねじ５で敷居６に取付けら れている。また、上記引戸２の下部コ−ナ−部には、戸車７と並ぶようにして、 縦框８にストッパ−ブロック９が取付けられる。このための切り欠き８Ａが上記 縦框８に形成される。この場合、上記ストッパ−ブロック９は、片側に木ねじな どのねじ１０を挿通する挿通孔９Ａを形成してあり、また、上記コ−ナ−部に相 当する個所に、四角なストッパ−ピン挿入空間９Ｂを形成していて、そこに、引 戸に対するねじ止め方向と平行する方向に対応するように形成された開口１１Ａ および衝接面１１Ｂ、並びに、上記ねじ止め方向と直交する方向に対応するよう に形成された開口１２Ａおよび衝接面１２Ｂを具備している。なお、この実施例 では、上記開口１１Ａおよび１２Ａには、ストッパ−ピン３をスム−スに上記挿 入空間９Ｂに誘導するためのテ−パ−ガイド１３Ａ、１４Ａを備えている。

【０００８】 このような構成であるから、例えば、引戸２の縦框８の木目等の具合で、図１ および図２に示すように、ねじ１０を水平方向にねじ止めしてその頭部１０Ａが 引戸２の後面に現れるように、上記引戸２に対して上記ストッパ−ブロック９を 取付けるか、あるいは、図３および図４に示すように、ねじ１０を垂直方向にね じ止めしてその頭部１０Ａが引戸２の下面に現れるするように、上記引戸２に対 して上記ストッパ−ブロック９を取付けるのである。これによって、上記開口１ １Ａおよび衝接面１１Ｂ、並びに、開口１２Ａおよび衝接面１２Ｂのいずれかの 組を、ストッパ−ピン３に対応させられるのである。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したように、ストッパ−ブロックは、引戸に対するねじ止 め方向と平行する方向に対応するように形成された開口および衝接面、並びに、 上記ねじ止め方向と直交する方向に対応するように形成された開口および衝接面 を具備し、引戸に対する取付け方向を変えることで、上記開口および衝接面のい ずれかの組を、ストッパ−ピンに対応して引戸に取付けられるようにしているの で、引戸の縦框の木目等の具合で、ストッパ−ブロックの取付け姿勢を９０度、 選択的に変換し、ねじ止めの方向を、ねじの利きが良い方向で、上記引戸に取付 けることができるという実用上の効果を奏する。また、デザイン上あるいは機能 上の要請にも適合させる事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す使用態様の一部縦断正
面図である。

【図２】同じく、端面図である。

【図３】上記実施例の別の使用態様を示す一部縦断正面
図である。

【図４】同じく、端面図である。

【図５】上記実施例の要部の縦断正面図である。

【符号の説明】

１ レ−ル ２ 引戸 ３ ストッパ−ピン ４ 取付け金具 ５ ねじ ６ 敷居 ７ 戸車 ８ 縦框 ９ ストッパ−ブロック ９Ａ 挿通孔 ９Ｂ 挿入空間 １０ ねじ １１Ａ 開口 １１Ｂ 衝接面 １２Ａ 開口 １２Ｂ 衝接面 １３Ａ、１４Ａ テ−パ−ガイド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 引戸のレ−ル上にストッパ−ピンを突設
   するとともに、上記ストッパ−ピンに対応して引戸のコ
   −ナ−部分にストッパ−ブロックをねじ止めし、上記ス
   トッパ−ブロックの外側下面に凹欠状に設けた開口を介
   して上記ストッパ−ピンを導入し、上記開口と対向して
   上記ストッパ−ブロックに形成した衝接面に上記ストッ
   パ−ピンを衝接するようにした引戸のストッパ−装置に
   おいて、上記ストッパ−ブロックは、その外側下面に、
   上記引戸に対するねじ止め方向と平行する方向に対応す
   るように形成された開口および衝接面、並びに、上記ね
   じ止め方向と直交する方向に対応するように形成された
   開口および衝接面を略Ｌ形に連続して凹欠状に具備し、
   引戸に対する取付け方向を変えることで、上記開口およ
   び衝接面のいずれかの組を、上記ストッパ−ピンに対応
   して引戸に取付けられるようにしたことを特徴とする引
   戸のストッパ−装置。