JPH05210647A - コンピュータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムコンソールの異常がホストコンピュ
ータの動作状態に影響を与えることなく異常を回復し、
故障回復性能を向上することができる。 【構成】 ホストコンピュータ停止回路２３で外部指示
に基づきシステムコントローラ１２を制御して中央処理
装置１１に割込みをかけその実行中プログラムを一時停
止させる。中央処理装置１１は実行中のプログラムを一
時停止しその環境を停止時点から再実行を可能にして保
存し、ダウンロード回路２１を制御してダウンロードプ
ログラムを再ダウンロードさせ、再ダウンロード終了後
に保存されたプログラムを再実行する。ダウンロード回
路２１はバスコントローラ１３を制御してシステムコン
ソール４０に再ダウンロードして初期化させ再スタート
させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータシステム
のシステムコンソール故障回復に利用する。特に、コン
ピュータシステムの入出力装置の内で高速化などの目的
でホストコンピュータの中央処理装置とは独立にプロセ
ッサを有するシステムコンソールの動作回復をホストコ
ンピュータの動作状態とは独立に行うことができるよう
にした装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、システムコンソール故障回復装置
は、システムコンソールが独立のプロセッサにより制御
されている場合には、システムコンソールを制御してい
るプログラムが暴走したときに別の入出力経路より暴走
したシステムコンソールをリセットするか、それができ
ないときにはシステム全体をリセットしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のシステムコンソール故障回復装置では、システムコ
ンソールが動作不良に陥ったときに、システムコンソー
ルまたはシステム全体をリセットするために全くホスト
コンピュータに対して入出力ができなくなりホストコン
ピュータの動作状態に影響を与える問題点があった。本
発明は上記の問題点を解決するもので、システムコンソ
ールの異常がホストコンピュータの動作状態に影響を与
えることなく異常を回復し、故障回復性能の良いシステ
ムコンソール故障回復装置を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の基本となるハー
ドウェアは、ホストコンピュータと、このホストコンピ
ュータにシステムバスを介して接続されたシステムコン
ソールである。このホストコンピュータには、中央処理
装置と、この中央処理装置を制御するシステムコントロ
ーラと、上記システムバスとのインタフェースを行うバ
スコントローラと、上記中央処理装置の制御によりこの
バスコントローラを制御してプログラムを上記システム
コンソールにダウンロードするダウンロード手段と、外
部指示に基づき上記システムコントローラを制御して実
行中のプログラムを一時停止させる停止手段とを含む。
上記システムコンソールは、上記ダウンロードされたプ
ログラムを実行して上記ホストコンピュータの入出力を
行う入出力手段を含む。そして本発明の特徴とするとこ
ろは、上記中央処理装置に、上記システムコントローラ
の制御により上記実行中のプログラムを一時停止しその
環境を停止時点からの再実行を可能にして保存する保存
手段と、上記ダウンロード手段を制御して上記ダウンロ
ードされたプログラムを再ダウンロードさせる再ダウン
ロード制御手段と、再ダウンロード終了後に上記保存手
段に保存されたプログラムを再実行する再実行手段とを
含み、上記ダウンロード手段は上記中央処理装置の制御
に基づき上記バスコントローラを制御し上記ダウンロー
ドされたプログラムを上記システムコンソールに再ダウ
ンロードして初期化させ再スタートさせる再ダウンロー
ド手段を含むことにある。

【０００５】

【作用】ホストコンピュータは外部指示に基づき上記停
止手段によりシステムコントローラを制御して割込みを
かけ実行中のプログラムを一時停止させる。ここで外部
指示とは原則として操作者の手動操作である。中央処理
装置は、保存手段でシステムコントローラの制御により
上記実行中のプログラムを一時停止しその環境を停止時
点からの再実行を可能にして保存しておき、再ダウンロ
ード制御手段でダウンロード手段を制御してダウンロー
ドされたプログラムを再ダウンロードさせ、再実行手段
で再ダウンロード終了後に保存手段に保存されたプログ
ラムを再実行する。ダウンロード手段は再ダウンロード
手段で中央処理装置の制御に基づきバスコントローラを
制御しダウンロードされたプログラムをシステムコンソ
ールに再ダウンロードして初期化させ再スタートさせ
る。

【０００６】以上によりシステムコンソールの異常がホ
ストコンピュータの動作状態に影響を与えることなく異
常を回復し、故障回復性能を良くできる。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図１は本発明一実施例システムコンソール故障回
復装置のブロック構成図である。図１において、システ
ムコンソール故障回復装置は、ホストコンピュータ１０
と、ホストコンピュータ１０にシステムバス３０を介し
て接続されたシステムコンソール４０とを備え、ホスト
コンピュータ１０は、中央処理装置１１と、中央処理装
置１１を制御するシステムコントローラ１２と、システ
ムバス３０とのインタフェースを行うバスコントローラ
１３と、中央処理装置１１の制御によりバスコントロー
ラ１３を制御してプログラムをシステムコンソール４０
にダウンロードするダウンロード手段としてダウンロー
ド回路２１、作業領域２２およびダウンロードプログラ
ムメモリ２４と、メインメモリコントローラ１４と、メ
インメモリ１５と、上記回路を接続する内部バスおよび
制御ラインとを含み、システムコンソール４０は、バス
コントローラ４１と、メモリコントローラ４２と、メモ
リ４３と、上記ダウンロードされたプログラムを実行し
てホストコンピュータ１０の入出力を行う入出力手段と
して入出力プロセッサ４４と、ディスプレイ５１および
キーボード５２に接続された入出力コントローラ４５
と、上記回路を接続する内部バス４６および制御ライン
４７とを含む。

【０００８】ここで本発明の特徴として、ホストコンピ
ュータ１０は、外部指示に基づきシステムコントローラ
１２を制御して実行中のプログラムを一時停止させる停
止手段を備える。この停止手段としてホストコンピュー
タ停止回路２３を備える。中央処理装置１１は、システ
ムコントローラ１２の制御により上記実行中のプログラ
ムを一時停止しその環境を停止時点からの再実行を可能
にして保存する保存手段と、ダウンロード回路２１を制
御して上記ダウンロードされたプログラムを再ダウンロ
ードさせる再ダウンロード制御手段と、再ダウンロード
終了後に上記保存手段に保存されたプログラムを再実行
する再実行手段とを含み、ダウンロード回路２１は中央
処理装置１１の制御に基づきバスコントローラ１３を制
御し上記ダウンロードされたプログラムをシステムコン
ソール４０に再ダウンロードして初期化させ再スタート
させる再ダウンロード手段を含む。ここで外部指示と
は、操作者の操作による入力であって、具体的にはボー
ド内に設けたスイッチを操作することにより与えられ
る。

【０００９】このような構成のシステムコンソール故障
回復装置の動作について説明する。図２は本発明のシス
テムコンソール故障回復装置の動作を示すフローチャー
トである。

【００１０】図１において、システムコントローラ１
２、ダウンロード回路２１、中央処理装置１１、バスコ
ントローラ１３、メインメモリコントローラ１４は、制
御ライン１７によって接続され、互いに協調して動作制
御を行う。ホストコンピュータ停止回路２３はシステム
コントローラ１２に対して接続されており、システムコ
ントローラ１２を制御できる。ダウンロード回路２１は
制御ライン１７を介して、バスコントローラ１３を制御
する。

【００１１】図２において、外部指示によりホストコン
ピュータ停止回路２３はシステムコントローラ１２に対
して中央処理装置１１に割込みをかけることを指示し
（Ｓ１）、システムコントローラ１２は中央処理装置１
１に対して割込む（Ｓ２）。割込みを受けた中央処理装
置１１は割込処理プログラムを実行するが、この割込処
理プログラムで、それまでの中央処理装置１１の環境を
保持した後に、ダウンロード回路２１に対して処理を行
うように指示を出し、処理が終了するのを待つ（Ｓ
３）。

【００１２】処理開始の指示を受けたダウンロード回路
２１では、バスコントローラ１３を制御してシステムコ
ンソール４０の入出力プーセッサ４４を停止させる（Ｓ
４）。

【００１３】ダウンロード回路２１はダウンロードプロ
グラムをシステムバス３０を介してシステムコンソール
４０にダウンロードし（Ｓ５）、ダウンロードが終了し
たら、入出力プロセッサ４４をリセットし再スタートさ
せ、処理の終了したことを割込処理プログラムに知らせ
る（Ｓ６）。

【００１４】割込処理プログラムは、中央処理装置１１
の環境を元の状態に復元し、元の処理に制御を戻す（Ｓ
７）。

【００１５】中央処理装置１１が元の処理に戻った時点
で、システムコンソール４０はすでに通常通りに動作し
ており正常に入出力が可能である（Ｓ８）。

【００１６】上述のステップＳ４、５、６、の処理中、
ダウンロード回路２１は中央処理装置１１の環境を破壊
しないように専用の作業領域２２を使用して動作する。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、システ
ムコンソールの異常がホストコンピュータの動作状態に
影響を与えることなく異常を回復し、故障回復性能を向
上できる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明一実施例システムコンソール故障回復
装置のブロック構成図。

【図２】 本発明のシステムコンソール故障回復装置の
動作を示すフローチャート。

【符号の説明】

１０ ホストコンピュータ １１ 中央処理装置 １２ システムコントローラ １３ バスコントローラ １４ メインメモリコントローラ １５ メインメモリ １６、４６ 内部バス １７、４７ 制御ライン ２１ ダウンロード回路 ２２ 作業領域 ２３ ホストコンピュータ停止回路 ３０ システムバス ４０ システムコンソール ４１ バスコントローラ ４２ メモリコントローラ ４３ メモリ ４４ 入出力プロセッサ ４５ 入出力コントローラ ５１ ディスプレイ ５２ キーボード ５３ マウス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央処理装置と、この中央処理装置を制
   御するシステムコントローラと、上記システムバスとの
   インタフェースを行うバスコントローラと、上記中央処
   理装置の制御によりこのバスコントローラを制御してプ
   ログラムを上記システムコンソールにダウンロードする
   ダウンロード手段と外部指示に基づき上記システムコン
   トローラを制御して実行中のプログラムを一時停止させ
   る停止手段とを含むホストコンピュータを備え、 上記ホストコンピュータにシステムバスを介して接続さ
   れ、上記ダウンロードされたプログラムを実行して上記
   ホストコンピュータの入出力を行う入出力手段を含むシ
   ステムコンソールとを備えたコンピュータシステムにお
   いて、 上記中央処理装置は、上記システムコントローラの制御
   により上記実行中のプログラムを一時停止しその環境を
   停止時点からの再実行を可能にして保存する保存手段
   と、上記ダウンロード手段を制御して上記ダウンロード
   されたプログラムを再ダウンロードさせる再ダウンロー
   ド制御手段と、再ダウンロード終了後に上記保存手段に
   保存されたプログラムを再実行する再実行手段とを含
   み、 上記ダウンロード手段は上記中央処理装置の制御に基づ
   き上記バスコントローラを制御し上記ダウンロードされ
   たプログラムを上記システムコンソールに再ダウンロー
   ドして初期化させ再スタートさせる再ダウンロード手段
   を含むことを特徴とするコンピュータシステム。