JPH0521047Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プラグイン形光コネクタの構造に関
し、特に光コネクタ端末部の回転止め及び位置決
め機構に関する。

〔従来の技術〕

プラグイン形光コネクタ、特に多心のプラグイ
ン形光コネクタの場合、対向する一対の光コネク
タ端末部の一方をプラグ部、他方をジヤツク部と
して、それぞれを別々のハウジング部材に係止さ
せて、それらのハウジング部材同志を突き当てる
ことにより、光コネクタのプラグとジヤツクの接
続を実現させる方法が一般的である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この場合、光コネクタ端末部が、光コネクタハ
ウジング部内部で回転した場合、光フアイバケー
ブルが捩れてしまい、接続損失の増加、さらには
光フアイバの断線が生じるという問題があつた。

また、光コネクタからの反射光を軽減する目的
で、光コネクタ端末部の先端面を斜めに形成し、
反射光を光フアイバのクラツド部へ逃がす方式を
適用した場合は、向かい合う光コネクタ端末部の
斜面同志が正確に対向する必要が生じる。そのた
めに端末部の斜面の傾斜方向を、プラグインコネ
クタのハウジング部材に対して一定の位置に、位
置決めしておくことは容易ではない。

本考案の目的は、これらの問題点を解決し、容
易に光コネクタ端末部の回転止め及び位置決めを
行なうことができるプラグイン形光コネクタの回
転止め及び位置決め機構を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によれば、外周面の一部につば部を有す
る円筒状の第１の光フアイバ端末部材と、該第１
の光フアイバ端末部材を覆う円筒形部材とを有す
るプラグ部と、円筒状の第２の光フアイバ端末部
材と、該第２の光フアイバ端末部材を整列させる
ための整列用スリーブを内蔵したジヤツク本体と
を有するジヤツク部とが、１対のハウジング部材
にそれぞれ係止されるプラグイン形光コネクタに
おいて、前記つば部の外周部に第１の溝を設け、
前記ジヤツク本体の外周部に第２の溝を設け、更
に前記プラグ部が係止される前記ハウジング部材
の内孔部に第３の溝を設け、かつ、前記円筒形部
材には、前記第１の溝に嵌合する第１の凸部と、
前記第２の溝に嵌合する第２の凸部と、前記第３
の溝に嵌合する第３の凸部とを、それぞれ設け、
かつ該第１、第２、及び第３の凸部が、相対的に
規定の位置に位置決めされていることを特徴とす
るプラグイン形光コネクタの回転止め及び位置決
め機構が得られる。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。

第１図〜第４図を参照すると、本考案の一実施
例においては、プラグ部の光フアイバ端末部材１
のつば部２の外周部に、複数の切り欠き部（即
ち、第１の溝）３が設けられている。この端末部
材１は円筒形部材４によつて覆われている。

一方、ハウジング部材８の、プラグ部を係止す
るための内孔９に、縦方向にキー溝（即ち、第３
の溝）１０が設けられている。

また、光コネクタのジヤツク部の円筒形ジヤツ
ク本体１１の外周面部に縦方向に溝（即ち、第２
の溝）１２が設けられている。

そして、円筒形部材４には、端末部材１のつば
２の切り欠き部３に嵌合する凸部（即ち、第１の
凸部）６、ハウジング部材８のキー溝１０に嵌合
する凸部（即ち、第３の凸部）７、および対向す
る光コネクタジヤツク部の溝１２に嵌合する凸部
（即ち、第２の凸部）５が設けられている。

そこで、光コネクタのジヤツク部の光フアイバ
端末部材１３の斜めに形成された先端面２２の最
大傾斜方向が、ジヤツク本体１１の溝１２に対し
て一定の位置に、位置決めされておれば、前記凸
部６の位置をジヤツク部の先端面の最大傾斜方向
に合わせた位置に設置し、かつプラグ側の端末部
材１の先端を、凸部６に嵌合するつば部２の切り
欠き部３を基準にして、一定の方向に傾斜方向が
向く様に加工し、さらに、凸部６と同じ方向に凸
部５を設置することにより、ジヤツク部とプラグ
部のそれぞれの端末部材１３及び１の先端の斜め
面の傾斜方向を一致させることができる。

また、さらに、円筒形部材４の外周部に設けら
れた凸部７を、やはり凸部６に対して一定の位置
に設置することにより、ハウジング部材８に対し
て、プラグ部の端末部材１の先端の傾斜方向を一
定に位置決めすることができる。

なお、本実施例では、３種の凸部５，６，７
は、円筒形部材４の中心軸を含む一平面内に位置
決めされている。

また、凸部７とハウジング部材８のキー溝１０
との嵌合、および凸部６と端末部材１の切り欠き
部３との嵌合により、ハウジング部材８内で光コ
ネクタプラグ部および端末部材１が回転しないこ
とは言うまでもない。

なお、１４はバネ、１５はプラグ部係止用部
材、１６はバネ受け部材、１７はケーブル保持部
材、１９は光フアイバケーブル、２０はジヤツク
部のハウジング部材、２１は端末部材１３を整列
させるための整列スリーブである。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案は、プラグイン形光
コネクタのプラグ部の円筒形部材４に、相互に位
置決めされた３種の凸部を設け、それら凸部に、
プラグ部の端末部材、プラグ部のハウジング部
材、および相手方の光コネクタジヤツクをそれぞ
れ嵌合させることにより、端末部材の回転止めお
よび位置決め機能を容易に行なえる効果がある。

さらに本考案では、回転止め及び位置決め機能
をひとつの円筒形部材にすべてもたせることによ
り、光コネクタプラグの後方に位置するバネ受け
部材１６やフアイバ固定部材１７は単に円筒形部
材１４に対して、回転方向について任意の位置に
固定してもよいことから、ねじ等による取り付け
が可能になるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例による光コネクタ
の構造を示す断面図、第２図は第１図のジヤツク
部をＡ方向から見た図、第３図は第１図のプラグ
部をＢ方向から見た図、第４図は第１図のＣ−Ｃ
線断面図である。 １……プラグ部の光フアイバ端末部材、２……
端末部材のつば部、３……つば部の切り欠き（第
１の溝）、４……円筒形部材、５，６，７……凸
部、８……プラグ部のハウジング部材、９……プ
ラグ部係止用の内孔、１０……キー溝（第３の
溝）、１１……ジヤツク本体、１２……溝（第２
の溝）、１３……ジヤツク部の光フアイバ端末部
材、１４……バネ、１５……プラグ部係止用部
材、１６……バネ受け部材、１７……ケーブル保
持部材、１８……ケブラ保持部材、１９……光フ
アイバケーブル、２０……ジヤツク部のハウジン
グ部材、２１……整列用スリーブ、２２……端末
部材先端部の斜面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外周面の一部につば部を有する円筒状の第１
   の光フアイバ端末部材と、該第１の光フアイバ
   端末部材を覆う円筒形部材とを有するプラグ部
   と、円筒状の第２の光フアイバ端末部材と、該
   第２の光フアイバ端末部材を整列させるための
   整列用スリーブを内蔵したジヤツク本体とを有
   するジヤツク部とが、１対のハウジング部材に
   それぞれ係止されるプラグイン形光コネクタに
   おいて、前記つば部の外周部に第１の溝を設
   け、前記ジヤツク本体の外周部に第２の溝を設
   け、更に前記プラグ部が係止される前記ハウジ
   ング部材の内孔部に第３の溝を設け、かつ、前
   記円筒形部材には、前記第１の溝に嵌合する第
   １の凸部と、前記第２の溝に嵌合する第２の凸
   部と、前記第３の溝に嵌合する第３の凸部と
   を、それぞれ設け、かつ該第１、第２、及び第
   ３の凸部が、相対的に規定の位置に位置決めさ
   れていることを特徴とするプラグイン形光コネ
   クタの回転止め及び位置決め機構。 (2) 第１、第２、及び第３の凸部は、前記円筒形
   部材の中心軸を含む一平面内に位置決めされて
   いる実用新案登録請求の範囲第１項記載のプラ
   グイン形光コネクタの回転止め及び位置決め機
   構。