JPH05210457A - マウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウスを操作する場合に、カーソルをマーク
しておいた位置に簡単に移動して、操作性を向上させ
る。 【構成】 Ｘ軸センサ１１、Ｙ軸センサ１２からの各座
標方向の移動量に応じた２相パルス信号のカウンタデー
タがＸ軸カウンタ２１、Ｙ軸カウンタ２２で保持され
る。マークスイッチ１３の押下でリセットされて、カウ
ントデータ量をカウントする。移動スイッチ１４の押下
でカウントデータを符号反転回路２５により符号反転さ
せた値をＸ軸カウンタ２１、Ｙ軸カウンタ２２に設定
し、マークスイッチ１３によりマークした位置にカーソ
ルを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ等のカーソル移動、ポインティング用入力デバイスと
して利用されるマウスに関する。

【０００２】

【従来の技術】マウスには、その移動量検出方式の相違
から、機械式、光学式、音響式等に区別される。また、
ポインティング用ボタンの数、接続される主装置とのイ
ンタフェースにも種々のバリエーションが存在する。

【０００３】このようなマウスはＸ軸、Ｙ軸移動量セン
サ、ボタンスイッチ、データマルチプレクサ、ホストイ
ンタフェース等から構成される。

【０００４】この構成ではＸ軸、Ｙ軸移動量データ、ボ
タンスイッチデータ、マウスステータスデータが複数バ
イトで構成され、データマルチプレクサで分解されてホ
ストインタフェースを通じて主装置に送出される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例のマ
ウスでは、このマウスを使用してカーソル操作を行い、
所望の位置にカーソルを移動する。例えば、作表時に同
一支点から複数の線を引くことがある。この場合、マウ
スのスイッチを押下し、一度、書き込みを取り消して支
点に移動し、再度スイッチを押下して書き込みを開始す
る作業が必要となる。このため、もとの支点にカーソル
を移動させる面倒な操作とともに、正確に移動でき難い
という欠点がある。

【０００６】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、マウスの操作時にマークした位置にカーソルを
簡単に移動でき、その操作性が向上するマウスを提供す
ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、情報処理装置に使用され、ディスプレイ
画面上のカーソルを自由に移動させるためのＸ軸、Ｙ軸
移動量検出処理部と画面上の対象物を該カーソルで指示
操作するボタンスイッチとを備えるマウスにおいて、カ
ーソル位置のマークを指示するためのマークスイッチ
と、マーク位置への移動を指示するための移動スイッチ
と、マークスイッチがオンされた時点からのＸ軸、Ｙ軸
の移動量をカウントするＸ軸、Ｙ軸メモリカウンタと、
移動スイッチがオンされたときにＸ軸、Ｙ軸メモリカウ
ンタのカウンタ値の符号を反転する符号反転回路とを備
えることを特徴とするものである。

【０００８】

【実施例】以下、本発明のマウスの実施例について図面
をもとに説明する。

【０００９】図１は実施例の構成を示している。

【００１０】図１において、この例は、移動センサ、ス
イッチ等を含むセンサ部１と、センサ部１からのデータ
を確保し、所定の形式に生成する制御部２と、マウスデ
ータが供給されて、アプリケーションに利用するホスト
コンピュータシステム４と、このホストコンピュータシ
ステム４とのインタフェースを管理制御するインタフェ
ース部３とから構成されている。

【００１１】センサ部１はＸ軸方向のマウスの移動量を
検出するためのＸ軸センサ１１と、同様にＹ軸方向用の
Ｙ軸センサ１２、カーソル位置のマークを指示するマー
クスイッチ１３、マーク位置への移動を指示する移動ス
イッチ１４、およびスイッチ１５、スイッチ１６とから
構成されている。

【００１２】制御部２では、Ｘ軸センサ１１およびＹ軸
センサ１２からの各座標方向の２相パルス信号の移動量
をカウンタデータとして保持するＸ軸カウンタ２１およ
びＹ軸カウンタ２２と、Ｘ軸カウンタ２１およびＹ軸カ
ウンタ２２のカウントデータ量をカウントするＸ軸メモ
リカウンタ２３およびＹ軸メモリカウンタ２４と、さら
に、移動スイッチ１４が接続され、Ｘ軸メモリカウンタ
２３、Ｙ軸メモリカウンタ２４からのカウントデータを
符号反転する符号反転回路２５とを有している。ここで
センサ部１内の各構成要素はマウス本体に配置する必要
がある。制御部２、インタフェース部３は、マウス本
体、外付け回路のいずれに構成しても良い。次に、この
構成における動作について説明する。

【００１３】Ｘ軸センサ１１、Ｙ軸センサ１２からのそ
れぞれの出力信号は、各座標方向の移動量に応じた２相
パルス信号であり、制御部２内のＸ軸カウンタ２１、Ｙ
軸カウンタ２２にそれぞれ入力され、移動量をカウンタ
データとしてそれぞれ保持する。

【００１４】マークスイッチ１３が押下されると、Ｘ軸
メモリカウンタ２３、Ｙ軸メモリカウンタ２４がリセッ
トされ、その時点からのＸ軸カウンタ２１、Ｙ軸カウン
タ２２のカウントデータ量をカウントする。移動スイッ
チ１４が押下されると、Ｘ軸メモリカウンタ２３、Ｙ軸
メモリカウンタ２４からのカウントデータを符号反転回
路２５により符号反転させ、その値をＸ軸カウンタ２
１、Ｙ軸カウンタ２２に設定し、マークスイッチ１３に
よりマークした位置にカーソルを移動させる。

【００１５】また、Ｘ軸メモリカウンタ２３、Ｙ軸メモ
リカウンタ２４は、移動スイッチ１４が押下されてＸ軸
カウンタ２１、Ｙ軸カウンタ２２にカウンタ値が設定さ
れた時点でリセットされる。

【００１６】Ｘ軸カウンタ２１およびＹ軸カウンタ２２
のデータ、すなわち、各座標軸移動量と、スイッチ１５
およびスイッチ１６からのオン／オフ（ＯＮ／ＯＦＦ）
を示す各２値データがマルチプレクサ２６に入力され、
ホストコンピュータシステム４に送出するデータとして
３バイトのデータ形式に生成される。

【００１７】図２は、この３バイトのデータ形式を示し
ている。

【００１８】図２において、各座標軸移動量カウントデ
ータは１０ビットで表されるため、第一バイトはスイッ
チに変化があったことを示すフラグ・ＳＦ、２つのスイ
ッチのオン／オフ状態を示すＳＷ１、ＳＷ２に加え、各
移動量カウントデータの上位２ビットが含まれ、第二、
第三バイトはそれぞれｋ倍されたＸ軸、Ｙ軸カウントデ
ータの下位８ビットで構成される。

【００１９】インタフェース部３がこれらのデータを、
定められたフォーマットに形成してホストコンピュータ
システム４に送出する。また、Ｘ軸カウンタ２１、Ｙ軸
カウンタ２２のカウント値はマルチプレクサ２６にデー
タを取り込まれた時点で次回の送出に備えてリセットさ
れる。

【００２０】次に、この構成の外観構成を説明する。

【００２１】図３は、この外観構成を示している。

【００２２】図３において、マウス本体は人の右手で保
持し、人差指、中指をそれぞれスイッチ１５、スイッチ
１６を押下するように使用する。その場合、親指で操作
できる位置にマークスイッチ１３を配置する。さらに薬
指で操作できる位置に移動スイッチ１４を配置する。な
お、このマウス本体はケーブルＦで制御部２と接続され
る。

【００２３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のマウスは、マークスイッチの押下時からＸ軸、Ｙ軸の
移動量をカウントし、移動スイッチが押下された場合
に、カウント値を符号反転してマークした位置へのカー
ソル移動するようにしているため、スイッチの押下のみ
でマウスの操作時にマークした位置にカーソルを簡単に
移動でき、その操作性が向上するという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のマウスの実施例における構成を示すブ
ロック図である。

【図２】実施例におけホストコンピュータに送出される
３バイトのデータ形式を示す図である。

【図３】図１における実施例の外観構成を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ センサ部 ２ 制御部 ３ インタフェース部 ４ ホストコンピュータシステム １１ Ｘ軸センサ １２ Ｙ軸センサ １３ マークスイッチ １４ 移動スイッチ ２１ Ｘ軸カウンタ ２２ Ｙ軸カウンタ ２３ Ｘ軸メモリカウンタ ２４ Ｙ軸メモリカウンタ ２５ 符号反転回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報処理装置に使用され、ディスプレイ画
   面上のカーソルを自由に移動させるためのＸ軸、Ｙ軸移
   動量検出処理部と画面上の対象物をカーソルで指示操作
   するボタンスイッチとを備えるマウスにおいて、 カーソル位置のマークを指示するためのマークスイッチ
   と、 マーク位置への移動を指示するための移動スイッチと、 マークスイッチがオンされた時点からのＸ軸、Ｙ軸の移
   動量をカウントするＸ軸、Ｙ軸メモリカウンタと、 移動スイッチがオンされたときにＸ軸、Ｙ軸メモリカウ
   ンタのカウンタ値の符号を反転する符号反転回路と、 を備えることを特徴とするマウス。