JPH0521005A - パターン焼付け版の保護フイルム貼合わせ装置 - Google Patents

パターン焼付け版の保護フイルム貼合わせ装置

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Publication number
JPH0521005A
JPH0521005A JP17485491A JP17485491A JPH0521005A JP H0521005 A JPH0521005 A JP H0521005A JP 17485491 A JP17485491 A JP 17485491A JP 17485491 A JP17485491 A JP 17485491A JP H0521005 A JPH0521005 A JP H0521005A
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JP
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protective film
printing plate
pattern printing
film
pattern
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JP17485491A
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Yasuhisa Otake
康久 大竹
Yasushi Kiyokuki
安志 曲木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シャドウマスクの開孔に相当するパターンを
焼付けるためのパターン焼付け版28の乳剤層上に保護フ
ィルム23を貼合わせる装置において、一方の面に粘着層
の設けられた保護フィルムに適度な張力を加えて、パタ
ーン焼付け版を搬送する搬送機構29の中間に配置された
加圧力調整可能かつ駆動装置により回転駆動される貼合
わせローラ部36に供給し、その貼合わせローラ35a ,35
b の加圧によりパターン焼付け版の乳剤層に保護フィル
ムを貼合せる構造とした。 【効果】 皺や気泡を生ずるこくなく容易に保護フィル
ムを貼合わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フォトエッチング法
によるカラーブラウン管用シャドウマスクの製造に用い
られるシャドウマスクのパターン焼付け版に保護フィル
ム貼合わせるためのパターン焼付け版の保護フィルム貼
合わせ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーブラウン管は、青、緑、赤
に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンに対
向してシャドウマスクが配置され、このシャドウマスク
により電子銃から放出された3電子ビームを選別して3
色蛍光体層に入射させることにより、カラー画像を表示
する構造に形成されている。
【0003】そのシャドウマスクは、3電子ビームが通
過する多数の開孔が3色蛍光体層に対応して所定ピッチ
で配列形成されており、図4に示すように、その開孔1
は、低炭素鋼板などの金属板からなるシャドウマスク素
材の一方の面(蛍光体スクリーンとの対向面)側から形
成された大孔2と他方の面側から形成された小孔3とが
同軸に連通した形状に形成されている。
【0004】従来よりこのシャドウマスクの開孔1は、
フォトエッチング法により形成されている。すなわち、
図5(a)に示すように、長尺帯板状のシャドウマスク
素材4の両面に感光膜5を塗布形成する。ついで真空密
着焼枠を使用して、同(b)に示すように、その両面の
感光膜5にシャドウマスクの開孔に相当するパターンの
形成された一対のパターン焼付け版6a,6bを密着して、
各パターン焼付け版6a,6bを介して感光膜5に紫外線を
照射(露光)することにより、両面の感光膜5にパター
ン焼付け版6a,6bのパターンを焼付ける。ついで現像に
より未感光部分を除去して、同(c)に示すように、シ
ャドウマスク素材4の両面に一対のパターン焼付け版の
パターンに相当するパターンからなるレジスト膜7を形
成する。その後、必要に応じてバーニングによる硬膜処
理を施し、同(d)に示すように、そのレジスト膜7の
形成されたシャドウマスク素材の両面にエッチング液を
スプレーして腐蝕することにより、所定形状、寸法の開
孔1を形成する。
【0005】上記シャドウマスク素材4の両面の感光膜
5の露光に使用される一対のパターン焼付け版6a,6b
は、図6に示すように、平板状のガラス基板10の一方の
面にハロゲン化銀とゼラチンからなる乳剤層11が形成さ
れたものである。通常この乳剤層11は、塗布性、接着省
などを良好にする下引き層12を介して形成されている。
そしてこの一対のパターン焼付け版6a,6bのパターン
は、その乳剤層11にシャドウマスクの開孔に相当する部
分を不透光部13とし、その他の部分を透光部14として形
成されている。
【0006】ところで、上記方法によりシャドウマスク
の開孔1を形成すると、シャドウマスク素材4の両面に
塗布形成された感光膜5に対してパターン焼付け版6a,
6bを密着するための真空密着焼枠のクリアランスやその
組立て誤差、露光光源からの輻射熱による真空密着焼枠
やパターン焼付け版6a,6bの不均一な熱膨張などによ
り、密着時、シャドウマスク素材4に塗布形成された感
光膜5とパターン焼付け版6a,6bとの擦り合いがおこ
る。また一般にシャドウマスクの露光は、防塵室でおこ
なわれるが、シャドウマスク素材4に発生しているバリ
やレジストかす、真空密着焼枠からの塗料などの脱落
物、人体から発生する塵埃などの異物が、パターン焼付
け版6a,6bや感光膜5に付着して、密着時それら間に挟
み込まれることがある。このような擦り合いや異物の挟
み込みがおこると、通常シャドウマスク素材4に塗布形
成された感光膜5の硬度は、鉛筆硬度で5H〜6Hであ
るのに対し、パターン焼付け版6a,6bの乳剤層11の硬度
は、B〜1Hと軟らかいため、パターン焼付け版6a,6b
の乳剤層11の方が傷付く。その結果、長尺帯板状のシャ
ドウマスク素材4に対して繰返し連続的におこなわれる
露光では、乳剤層11が傷付いた時点から以後の感光膜5
に焼付けられるパターンに欠陥が生じ、形成されるシャ
ドウマスクのすべてが不良となる。
【0007】また、パターン焼付け版6a,6bの乳剤層11
およびシャドウマスク素材4の感光膜5がともに平滑な
場合は、真空密着焼枠による密着時にそれら間に介在す
る空気の抜け道が形成されにくく、特にパターン焼付け
版6a,6bの中央部に対して周辺部が先に密着しやすいた
めに、パターン焼付け版6a,6bの中央部に空気がとり残
され、パターン焼付け版6a,6bの全面を十分に密着する
ことが困難となる。このように感光膜5に対して密着し
ない部分が生ずると、結果的に感光膜5に焼付けられる
パターンがむらとなり、形成されるシャドウマスマに開
孔寸法のばらつきによるむらが生じ、カラーブラウン管
の画像品位を劣化させる。
【0008】この露光工程でのシャドウマスク素材4の
感光膜5に対するパターン焼付け版6a,6bの密着時に生
ずる問題を解決する一方法として、図7に示すように、
パターン焼付け版6a,6bの乳剤層11上に透明なアクリル
樹脂やアミノアルキド樹脂を焼付けて保護膜15を形成す
る方法が知られている。
【0009】しかし、このように乳剤層11に樹脂を焼付
けて保護膜15を形成する方法では、乳剤層11の保護上必
要な膜厚を均一かつピンホールなどを発生させることな
く形成することが難しく、保護膜15の膜厚が厚くかつ不
均一となりやすい。そのため、このような保護膜15の設
けられたパターン焼付け版6a,6bを用いてパターンの焼
付けをおこなうと、図8に示すように、密着時、シャド
ウマスク素材4の感光膜5と乳剤層11との間隔がその保
護膜15の介在により大きくなり、その保護膜15中を通る
ときの光の拡散により、感光膜5に焼付けられるパター
ンの寸法が変化し、シャドウマスクの開孔を所定寸法に
形成することが困難となるばかりでなく、感光膜5に対
してパターン焼付け版6a,6bの乳剤層11との間隔が保護
膜15の膜厚の不均一により一定とならず、感光膜5に焼
付けられるパターンが保護膜15の膜厚に対応した変化す
る。その結果、形成されるシャドウマスクの開孔寸法の
ばらつきによるむらが発生し、カラーブラウン管の画像
品位をいちじるしく劣化させるようになる。
【0010】また保護膜15の樹脂が十分に硬化する前に
異物が付着すると、その異物が固定化され、シャドウマ
スク素材4の感光膜5に焼付けられるパターンの欠陥原
因となる。したがってこのパターン焼付け版6a,6bにつ
いては、保護膜15を形成するための樹脂塗布、焼付けな
どを清浄な場所でおこなう必要があり、大掛りな設備投
資が必要となる。
【0011】また、上記露光工程でのシャドウマスク素
材の感光膜に対するパターン焼付け版の密着時に生ずる
問題を解決する他の方法として、パターン焼付け版の乳
剤層上に粘着層を形成した均一膜厚のポリエステルフィ
ルムからなる保護フィルムを貼合わせる方法がある。
【0012】この保護フィルムを貼合わせる方法は、保
護フィルムの膜厚をある程度厚くすれば、貼合わせやす
いが、保護フィルムの膜厚を厚くすると、前記パターン
焼付け版と同様に密着時シャドウマスク素材の感光膜と
パターン焼付け版の乳剤層との間隔が保護フィルムの介
在により大きくなり、感光膜に焼付けられるパターンの
寸法が変化し、シャドウマスクの開孔寸法を所定寸法に
形成することが困難となる。したがって、この乳剤層上
に貼合わせる保護フィルムとしては、膜厚を薄くするこ
とが望まれる。しかし膜厚を薄くすると、貼合わせ時に
皺や気泡が発生しやすく、またこの保護フィルムを貼合
わせるとき、乳剤層との間に異物が入込むと、シャドウ
マスク素材の感光膜に焼付けられるパターンの欠陥原因
となる。したがってこのパターン焼付け版についても、
保護フィルムを貼合わせを清浄な場所でおこなう必要が
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
ブラウン管のシャドウマスマの開孔は、フォトエッチン
グ法により形成され、その露光工程では、シャドウマス
ク素材に塗布形成された感光膜にシャドウマスマの開孔
に相当するパターンを焼付けるパターン焼付け版が用い
られる。このパターン焼付け版は、平板状のガラス基板
の一方の面に形成された乳剤層にシャドウマスクの開孔
に相当するパターンを形成したものであり、シャドウマ
スク素材に塗布形成された感光膜に対するパターンの焼
付けは、通常真空密着焼枠を使用し、その感光膜にパタ
ーン焼付け版の乳剤層を密着しておこなわれる。
【0014】そのため、真空密着焼枠のクリアランスや
その組立て誤差、露光光源からの輻射熱による真空密着
焼枠やパターン焼付け版の不均一な熱膨張などにより、
感光膜とパターン焼付け版との擦り合いがおこる。また
シャドウマスク素材に発生しているバリやレジストか
す、真空密着焼枠からの脱落物、人体から発生する塵埃
などの異物がパターン焼付け版や感光膜に付着して、密
着時それら間に挟み込まれることがある。その結果、そ
れにより一般に感光膜よりも硬度の低いパターン焼付け
版の乳剤層が傷付く。このようにパターン焼付け版の乳
剤層が傷付くと、特に長尺帯状のシャドウマスク素材に
対する露光のようの繰返し連続的におこなわれる場合
は、乳剤層が傷付いた時点から以後の感光膜に焼付けら
れるパターンに欠陥が生じ、形成されるシャドウマスク
のすべてが不良となる。
【0015】また、パターン焼付け版の乳剤層およびシ
ャドウマスク素材の感光膜がともに平滑であると、真空
密着焼枠による密着時にそれら間に介在する空気の抜け
道が形成されにくく、パターン焼付け版の全面を十分に
密着することが困難となる。この場合、感光膜に焼付け
られるパターンがむらとなり、形成されるシャドウマス
マに開孔寸法のばらつきによるむらが生じ、カラーブラ
ウン管の画像品位を劣化させる。
【0016】この感光膜に対するパターン焼付け版の密
着時に生ずる問題を解決するために、パターン焼付け版
の乳剤層上に粘着層を形成した均一膜厚のポリエステル
フィルムからなる保護フィルムを貼合わせる方法があ
る。
【0017】この保護フィルムを貼合わせる方法は、保
護フィルムの膜厚をある程度厚くすれば貼合わせやすい
が、保護フィルムの膜厚を厚くすると、シャドウマスク
素材の感光膜にパターン焼付け版を密着したとき、感光
膜と乳剤層との間隔が保護フィルムの介在により大きく
なり、その保護フィルム中を通るときの光の拡散によ
り、シャドウマスク素材の感光膜に焼付けられるパター
ンの寸法が変化し、シャドウマスクの開孔を所定寸法に
形成することが困難となる。したがってこの乳剤層上に
貼合わせる保護フィルムとしては、膜厚を薄くすること
が望まれる。しかし膜厚を薄くすると、貼合わせ時に皺
や気泡が発生しやすく、また保護フィルムを貼合わせる
とき、乳剤層との間に異物が入込むと、シャドウマスク
素材の感光膜に焼付けられるパターンの欠陥原因とな
る。
【0018】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、シャドウマスク素材に塗布形成さ
れた感光膜に密着してシャドウマスクの開孔に相当する
パターンを焼付けるために用いられるパターン焼付け版
の乳剤層上に薄い保護フィルムを皺や気泡を発生させる
ことなく容易に貼合わせることができる保護フィルム貼
合わせ装置を構成することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】シャドウマスク素材に塗
布形成された感光膜に密着してシャドウマスクの開孔に
相当するパターンを焼付けるためのパターン焼付け版の
乳剤層上に保護フィルムを貼合わせるパターン焼付け版
の保護フィルム貼合わせ装置において、乳剤層を上にし
てパターン焼付け版を搬送する搬送機構と、保護フィル
ムの一方の面に設けられた粘着層上に剥離シートが設け
られた剥離シート付き保護フィルムのロールを巻戻し可
能に支持する保護フィルムロール装着部と、このロール
装着部から繰出された剥離シート付き保護フィルムから
剥離シートを剥離し、この剥離シートから分離された保
護フィルムを搬送機構により搬送されるパターン焼付け
版の上面側に供給する保護フィルム供給機構と、搬送機
構により搬送されるパターン焼付け版の下面側に供給さ
れる搬送支持フィルムを支持する搬送支持フィルム装着
部と、この搬送支持フィルム装着部に支持された搬送支
持フィルムをパターン焼付け版の下面側に供給する搬送
支持フィルム供給機構と、搬送機構により搬送されるパ
ターン焼付け版とこのパターン焼付け版の上面側に供給
される保護フィルムと下面側に供給する搬送支持フィル
ムとを上下方向から挟持して加圧する加圧力調整可能か
つ駆動装置により回転駆動される貼合わせローラとから
構成した。
【0020】
【作用】上記のように構成すると、パターン焼付け版と
保護フィルムと搬送支持フィルムとを挟持して加圧する
貼合わせローラの加圧力を調整し、かつ保護フィルムに
適度の張力を加えながら供給することにより、皺や気泡
を生じないようにパターン焼付け版の乳剤層上に保護フ
ィルムを貼合わせることができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
【0022】図2にその一実施例に係るシャドウマスク
のパターン焼付け版の構成を示す。このパターン焼付け
版は、板厚4〜6mm程度の平板状のガラス透明基板10の
一方の面に下引き層12が形成され、このを下引き層12介
して乳剤層11が形成されている。上記下引き層12は、透
明基板10に対する乳剤層11の塗布性、接着性などを良好
にするためのものである。乳剤層11は、その下引き層12
上にハロゲン化銀とゼラチンとの懸濁液からなる乳剤を
塗布して厚さ5〜7μm の平滑膜としたものであり、こ
の乳剤層11の表面には、ゼラチンに硬膜剤を添加してな
る保護膜20が設けられている。そしてこの乳剤層11に、
シャドウマスクの開孔に相当する部分を不透明部13と
し、その他の部分を透明部14とするパターンが形成され
ている。さらに、このパターン焼付け版には、上記乳剤
層11上にポリエステルフィルムからなる膜厚10μm 以
下の保護フィルム21が貼合わされている。
【0023】このパターン焼付け版は、あらかじめ乳剤
層11にシャドウマスクの開孔に相当する部分を不透明部
13とするパターンを形成しておき、このパターンの形成
された乳剤層11上に、あらかじめポリエステルフィルム
の一方の面に粘着層の形成された保護フィルム21を貼合
わせることにより製作される。その乳剤層11の不透明部
13の形成は、従来のパターン焼付け版と同様の方法によ
り製作される。
【0024】すなわち、フォトプロッター(パターンジ
ェネレータ)によりシャドウマスクの開孔に相当するパ
ターンをもつ原板を作成し、この原板を乳剤層をもつ未
感光の感光板に密着して露光することにより、感光板に
原板のパターンを反転転写し、これをマスターパターン
とする。このマスターパターンについては、未感光の感
光板のもつ欠陥や密着反転時の異物付着などによりパタ
ーンに欠陥が生じた場合は、手修正によりその欠陥を修
正する。ついで、このマスターパターンを平板状のガラ
ス透明基板10の一方の面に乳剤層11の形成された未感光
の感光板に真空密着し、たとえば200Wの水銀ランプ
を用いて数秒露光する。その後、現像、水洗、定着、水
洗、乾燥などの一般におこなわれる一連の現像処理を施
して、原板と同じパターンをもつ焼付け版、すなわち、
シャドウマスクの開孔に相当する部分を不透明部13とす
るパターンをもつ焼付け版を製作する。なお製作された
焼付け版に欠陥がある場合は、マスターパターンの場合
と同様に手修正によりその欠陥を修正する。その後、こ
の焼付け版のパターンの形成された乳剤層上に、図3に
示すように、膜厚10μm 以下(4〜6 のμm 程度)
のポリエステルフィルム23からなる保護フィルム21の一
方の面に粘着層24を塗布形成し、この粘着層24上に離型
剤の塗布された膜厚25μm 以上のポリエステルフィル
ムからなる剥離シート25を重ねて補強した剥離シート付
き保護フィルム26から、剥離シート25を剥がして得られ
る保護フィルム21をその粘着層24てもって貼合わせるこ
とにより製作される。
【0025】図1にその焼付け版に保護フィルム21を貼
合わせる保護フィルム貼合わせ装置の構成を示す。この
保護フィルム貼合わせ装置は、上記方法により乳剤層に
シャドウマスクの開孔に相当するパターンの形成された
パターン焼付け版28を水平方向に搬送するローラコンベ
アなどの搬送機構29と、この搬送機構29の上部に配置さ
れ、図3に示した剥離シート付き保護フィルム26を紙管
にロール状に巻回してなる剥離シート付き保護フィルム
ロールを巻戻し可能に支持する保護フィルムロール装着
部30と、この保護フィルムロール装着部30から繰出され
る剥離シート付き保護フィルム26から剥離シート25を剥
離して、保護フィルム21を搬送機構29により搬送される
パターン焼付け版28の乳剤層側に供給するとともに、剥
離シート付き保護フィルム26から剥離された剥離シート
25を巻取る機構を備える保護フィルム供給機構31と、搬
送機構29の下部に配置され、搬送機構29により搬送され
るパターン焼付け版28の透明基板側に供給する搬送支持
フィルム32を支持する搬送支持フィルム装着部33と、こ
の搬送支持フィルム装着部33に支持された搬送支持フィ
ルム32を上記パターン焼付け版28の透明基板側に導く搬
送支持フィルム供給機構34と、搬送機構29の中間部に配
置され、この搬送機構29により搬送されるパターン焼付
け版28、保護フィルム供給機構31により供給される保護
フィルム21および搬送支持フィルム供給機構34により供
給される搬送支持フィルム32を加圧する上下一対の貼合
わせローラ35a ,35b からなる貼合わせローラ部36と、
搬送機構29の後部上に配置されたエア型静電気除去装置
37とからなる。
【0026】このうち、保護フィルムロール装着部30
は、たとえば紙管に巻回された保護フィルムロールの両
端にフィルムホルダーカップを装着し、このフィルムホ
ルダーカップに捩子付きシャフトを挿通し、このシャフ
トにコイルスプリングをナットで締付けて、剥離シート
付き保護フィルム26に対して回転反力(ブレーキ)を与
え、かつ繰出される剥離シート付き保護フィルム26に所
要の張力を付与する構造に構成されている。
【0027】また、保護フィルム供給機構31は、上記保
護フィルムロール装着部30から繰出されれる剥離シート
付き保護フィルム26に所定の張力を与え、かつ剥離シー
ト付き保護フィルム26から剥離シート25を剥離するため
のテンションローラ38、このテンションローラ38におい
て剥離シート25の剥離されたのちの保護フィルム21に所
定の張力を与えるテンションローラ39、テンションロー
ラ38において剥離された剥離シート25を巻取る巻取部40
およびこの巻取部40に剥離シート25を導くガイドローラ
41などから構成されている。なお、上記巻取部40は、後
述する上下一対の貼合わせローラ35a ,35b を回転駆動
する直流モータにチェーンなどを介して連結され、この
直流モータの駆動により剥離シート25を巻取るようにな
っている。
【0028】また、搬送支持フィルム供給機構34は、搬
送支持フィルム装着部33から繰出されれる搬送支持フィ
ルム32に所要の張力を付与するテンションローラ42を備
える。
【0029】また、貼合わせローラ部36は、上部ローラ
35a が若干粘着性を有するウレタンゴムで形成され、下
部ローラ35b がネオプレンゴムから形成されている。そ
してこれら上下一対の貼合わせローラ35a ,35b は、ク
ラッチ板などを介して直流モータに連結され、任意速度
で回転駆動されるようになっている。またこれら貼合わ
せローラ35a ,35b は、加圧力調整装置によりパターン
焼付け版28、保護フィルム21および搬送支持フィルム32
に加える加圧力を調整することができるようになってい
る。
【0030】また、エア型静電気除去装置37は、プラ
ス、マイナスのイオンレベルとその比率を調整できる直
流パルス電源を使用したものであり、搬送装置29による
パターン焼付け版28の移動方向と直交する方向にイオン
化空気が吹出す構造に形成されている。このエア型静電
気除去装置37は、パルス周波数を低くして、クーロン反
発力にて発生イオンを効果的に拡散し、イオンの再結合
を防止して、迅速な除電が可能であり、静電気によりパ
ターン焼付け版21の乳剤層に付着している異物を他の異
物とともに、空気の吹出しにより除去する。
【0031】この保護フィルム貼合わせ装置によるパタ
ーン焼付け版28に対する保護フィルム21の貼合わせは、
つぎのようにおこなわれる。
【0032】まず、保護フィルムロール装着部30から剥
離シート付き保護フィルム26を繰出し、テンションロー
ラ38においてその繰出された剥離シート付き保護フィル
ム26から剥離シート25を剥離し、その剥離シート25の剥
離された保護フィルム21をテンションローラ39を介して
上部貼合わせローラ35a に導く。一方、搬送支持フィル
ム装着部33から繰出される搬送支持フィルム32をテンシ
ョンローラ42を介して下部貼合わせローラ35b に導き、
これら保護フィルム21および搬送支持フィルム32を上下
一対の貼合わせローラ35a ,35b 部で貼合わせ、この貼
合わされた保護フィルム21と搬送支持フィルム32とをパ
ターン焼付け版28の移動方向手前に引出しておく。
【0033】つぎに装置のスタートスイッチを押す。そ
れによりエア型静電気除去装置37が動作し、搬送装置29
の後部上に供給されたパターン焼付け版28に帯電してい
る静電気を除去し、この静電気によ付着している異物を
他の異物とともに、空気の吹出しにより除去する。な
お、スタートスイッチを押しても、この状態では、保護
フィルムロール装着部30に加えられているコイルスプリ
ングなどによる回転反力により、貼合わせローラ部36の
クラッチ板が滑り、貼合わせローラ35a ,35b および搬
送支持フィルム装置部33か回転しない。しかし搬送装置
29によりパターン焼付け版28を乳剤層11を上にして貼合
わせローラ部36に導き、その前進側の側縁部を貼合わせ
ローラ35a ,35b 間に挿入すると、このパターン焼付け
版28の上面側の乳剤層に保護フィルム21が圧着され、ま
た下面側に搬送支持フィルム32が圧接され、貼合わせロ
ーラ35a ,35b の回転にともなって、それらが搬送装置
29の搬送方向手前に送り出され、パターン焼付け版28の
上面の乳剤層に保護フィルム21が貼合わされる。そして
乳剤層の全面に保護フィルム21が貼合わされたのちも、
保護フィルム21と搬送支持フィルム32とをパターン焼付
け版28の移動方向に引張り、パターン焼付け版28を上下
一対の貼合わせローラ35a ,35b 間からある程度引出し
たのちにスタートスイッチを切る。
【0034】この場合、膜厚の薄い保護フィルム21に加
わる負荷を軽くするため、パターン焼付け版28への保護
フィルム21の貼合わせが終わるまで、パターン焼付け版
28にローラ35a ,35b 間に押込む力を加えるとともに、
パターン焼付け版28の移動方向手前に引出されている一
体に貼合わされた保護フィルム21と搬送支持フィルム32
とを搬送方向に引張りながら保護フィルム21の貼合わせ
をおこなうとよい。
【0035】上記保護フィルム21の貼合わされたパター
ン焼付け版28は、その後、周縁からはみ出ている保護フ
ィルム21をカッターで切断することにより完成する。
【0036】なお、上記保護フィルム21の貼合わせ時
に、上下一対の貼合わせローラ35a ,35b の両端間の加
圧力調整がアンバランスであると、テンションローラ39
通過後の保護フィルム21に斜めに走る皺が発生するの
で、この場合は、上下一対の貼合わせローラ35a ,35b
の両端間の加圧力を調整して、保護フィルム21に縦方向
の皺がわずかに発生する程度にするとよい。
【0037】なおまた、上下一対の貼合わせローラ35a
,35b の間隔は、パターン焼付け版28の厚さに即した
間隔に調整する必要がある。たとえばパターン焼付け版
28の厚さに対して上下一対の貼合わせローラ35a ,35b
の間隔が広過ぎると、パターン焼付け版28と保護フィル
ム21に対する加圧力が不足して、それら間に気泡が入り
やすくなる。逆に強過ぎると、保護フィルム21に皺がで
きやすくなる。したがって、このパターン焼付け版28に
対する保護フィルム21の貼合わせは、その貼合わせ状態
をみながら上下一対の貼合わせローラ35a ,35b の間隔
を調整するとよい。
【0038】ところで、上記のようにパターン焼付け版
の保護フィルム貼合わせ装置を構成すると、パターン焼
付け版28と保護フィルム21と搬送支持フィルム32とに対
する上下一対の貼合わせローラ35a ,35b による加圧力
の調整と膜厚の薄い保護フィルム21に加える適度の張力
とにより、膜厚10μm 以下の薄い保護フィルム21に皺
や気泡を発生させることなく貼合わせることができる。
しかもエア型静電気除去装置37により、パターン焼付け
版28の乳剤層11に静電気により付着する異物およびその
他異物を除去して貼合わせるので、乳剤層11と保護フィ
ルム21との間に異物が入込むことも防止され、所要のパ
ターン焼付け版を容易に製作することができる。
【0039】なお、上記実施例では、乳剤層上に保護膜
の形成されたパターン焼付け版に保護フィルムを設けた
ものについて説明したが、この発明は、保護膜をもたな
いパターン焼付け版に対しても適用可能である。
【0040】
【発明の効果】パターン焼付け版の乳剤層上に保護フィ
ルムを貼合わせるパターン焼付け版の保護フィルム貼合
わせ装置を、乳剤層を上にしてパターン焼付け版を搬送
する搬送機構と、剥離シート付き保護フィルムのロール
を巻戻し可能に支持する保護フィルムロール装着部と、
このロール装着部から繰出された剥離シート付き保護フ
ィルムから剥離シートを剥離し、この剥離シートから分
離された保護フィルムを搬送機構により搬送されるパタ
ーン焼付け版の上面側に供給する保護フィルム供給機構
と、搬送機構により搬送されるパターン焼付け版の下面
側に供給される搬送支持フィルムを支持する搬送支持フ
ィルム装着部と、この搬送支持フィルム装着部に支持さ
れた搬送支持フィルムをパターン焼付け版の下面側に供
給する搬送支持フィルム供給機構と、搬送機構により搬
送されるパターン焼付け版とこのパターン焼付け版の上
面側に供給される保護フィルムと下面側に供給する搬送
支持フィルムとを上下方向から挟持して加圧する加圧力
調整可能かつ駆動装置により回転駆動される貼合わせロ
ーラとから構成すると、パターン焼付け版と保護フィル
ムと搬送支持フィルムとを挟持して加圧する貼合わせロ
ーラの加圧力の調整と保護フィルムに加える適度の張力
とにより、膜厚10μm 以下の薄い保護フィルムに皺や
気泡を発生させることなく貼合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるパターン焼付け版の
保護フィルム貼合わせ装置の構成を示す図である
【図2】保護フィルム貼合わされたパターン焼付け版の
構成を示す断面図である。
【図3】パターン焼付け版に保護フィルムを貼合わるた
めに用いられる剥離シート付き保護フィルムの構成を示
す断面図である。
【図4】シャドウマスクの開孔形状を示す断面図であ
る。
【図5】図5(a)ないし(d)はそれぞれシャドウマ
スクの製造方法を説明するための図である。
【図6】従来のパターン焼付け版の構成を示す断面図で
ある。
【図7】上記従来のパターン焼付け版とは異なるパター
ン焼付け版の構成を示す断面図である。
【図8】図7に示したパターン焼付け版の問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
21…保護フィルム 25…剥離シート 26…剥離シート付き保護フィルム 28…パターン焼付け版 29…搬送装置 30…保護フィルムロール装着部 31…保護フィルム供給機構 32…搬送支持フィルム 33…搬送支持フィルム装着部 34…搬送支持フィルム供給機構 35a ,35b …上下一対の貼合わせローラ 36…貼合わせローラ部 37…エア型静電気除去装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 乳剤層を上にしてパターン焼付け版を搬
    送する搬送機構と、 保護フィルムの一方の面に設けられた粘着層側に剥離シ
    ートが設けられた剥離シート付き保護フィルムのロール
    を巻戻し可能に支持する保護フィルムロール装着部と、 このロール装着部から繰出された剥離シート付き保護フ
    ィルムから剥離シートを剥離し、この剥離シートから分
    離された保護フィルムを上記搬送機構により搬送される
    パターン焼付け版の上面側に供給する保護フィルム供給
    機構と、 上記搬送機構により搬送されるパターン焼付け版の下面
    側に供給する搬送支持フィルムを支持する搬送支持フィ
    ルム装着部と、 この搬送支持フィルム装着部に支持された搬送支持フィ
    ルムを上記パターン焼付け版の下面側に供給する搬送支
    持フィルム供給機構と、 上記搬送機構により搬送されるパターン焼付け版とこの
    パターン焼付け版の上面側に供給される保護フィルムと
    下面側に供給する搬送支持フィルムとを上下方向から挟
    持して加圧する加圧力調整可能かつ駆動装置により回転
    駆動される貼合わせローラとを具備することを特徴とす
    るパターン焼付け版の保護フィルム貼合わせ装置。
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