JPH05209166A - シーリング材およびその製造方法 - Google Patents

シーリング材およびその製造方法

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JPH05209166A
JPH05209166A JP4268335A JP26833592A JPH05209166A JP H05209166 A JPH05209166 A JP H05209166A JP 4268335 A JP4268335 A JP 4268335A JP 26833592 A JP26833592 A JP 26833592A JP H05209166 A JPH05209166 A JP H05209166A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミル添加物を含有するシーリング材に有機媒
質を添加することにより液体分散系の状態で静置した際
に発生していたシーリング材中の成分の分離および沈澱
を防止する。 【構成】 溶融シーリング材は、低温ガラスと、シール
中の前記ガラスの有効熱膨張係数を低下させるミル添加
物と、室温では固体であり、温度が上昇すると溶融し、
350℃以下で沸騰する有機媒質で略組成されている。
前記ガラスは錫ーフォスフォラスーオキシフルオロイド
ガラスファミリーからなる部材であり、また前記ガラス
ファミリーは、20−85% Sn、2−20% P,
3−20% O、10−30% Fで略組成されてい
る。また、前記有機媒質としては、高融点アルコール、
特にヘキサデカノールまたはアルコール混合物を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミル添加物を含有した
溶融シーリング材に関するものであり、またこのシーリ
ング材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Sanford et al.の米国N
o.4,314,031には、錫フォスフォラスオキシ
フルオロイドガラスファミリーが開示されている。これ
らのガラスは低温ガラスであり、約400−450℃の
温度で溶融し、ガラス転移温度Tgが極めて低いことを
特徴としている。一般に、この転移温度は200℃であ
り、100℃以下の場合もある。素成分を基本とする重
量比で表すと、前記Sanford et al.のガ
ラスは20ー85% Sn,20−20% P,3−2
0% O,10−36% Fで略組成されており、これ
ら4つの素成分の総計は最低75%となる。当該文献に
は、二次的な成分が複数開示されており、主要な成分は
最大25%のPbである。
【0003】このガラスはTg温度が低いことから、低
温シーリングへの利用が考えられる。しかしながら、こ
のガラスの熱膨張係数(CTE)は通常約200 x
10-7/℃であるため潜在的利用範囲は極めて限られて
いる。この問題点を解決する手段が、Corneliu
s et al.の係属出願S.N.07/598,0
01(1990年10月9日出願、本出願と同一譲受人
へ譲渡)に詳細に開示されている。当該係属出願に開示
されている主題事項は本願明細書中にも盛り込まれてい
る。
【0004】上記Cornelius et al.の
出願に開示されているように、高CTE問題に対しては
ガラス組成の研究およびミル添加物の研究といった二つ
のアプローチがなされている。ガラス組成の研究から
は、ベースガラス組成物に最大11%のニオブ(Nb)
が含有されている場合ガラスのCTE温度が大幅に低下
するといったユニークな現象があることが分かってい
る。また、この現象はTg値にはほとんど影響しないこ
とも確認されている。さらに研究の結果、Nbの場合に
確認されたユニークな現象は、ニオブガラスにMo,F
eまたはVを添加すると一層向上することが分かった。
【0005】同時に、前記ミル添加の研究からは相溶性
のある、すなわち、ガラス中では不活性であり有効CT
Eを低下させる添加物が幾つか発見された。これらの添
加物としてはインバール(登録商標)、モリブデン、タ
ングステン、鉛正燐酸塩、ピロ燐酸塩があり、前記ピロ
燐酸塩はMg,Co,As,Zn,Al,Fe,Zrか
ら選択した陽イオンを一または複数個含有している。
【0006】ピロ燐酸塩は次の二つの理由から特に興味
深いものである。まず、適当な組成のガラスを結晶化す
ることによりピロ燐酸塩が生成されるということであ
る。次に、このピロ燐酸塩による効果は、急峻な逆転温
度によって生じた大きな負のCTEに起因しているとい
うことである。有効ピロ燐酸塩にはそれぞれ異なる固有
の逆転温度がある。このため、50℃−350℃の温度
範囲内で逆転温度を自由に選択したり、あるいは逆転温
度を組み合わせたりすることができる。
【0007】テープ流延はセラミックの分野では周知な
作業であり、典型的な方法が例えばSempolins
kiの米国特許No.4,917,934に開示されて
いる。
【0008】また、当該Sempolinskiの米国
特許には次の特許が関連するものとして引用されてい
る。
【0009】すなわち、Smithの米国特許No.
3,374,076であり、この特許では厳密な寸法が
要求されるガラス/金属シールの製法が開示されてい
る。当該製法は、ガラスを極微細粒子サイズに粉砕する
工程と、バインダーを用いて凝結体を生成する工程と、
前記凝結体と金属部材をプレス成形して所望の形状に圧
縮する工程と、前記圧縮物が密閉されるよう加熱する工
程とから構成されているがアルコールの使用については
何等記載がない。
【0010】Steverdingの米国特許No.
3,489,579では、一次炭素鎖中に12ー18個
の炭素を有する高級アルコールを水性冷却剤中で界面活
性剤として使用することにより冷却効果の向上を図る方
法が開示されている。しかしながら、この発明は本発明
におけるシーリング材料への利用とは何等技術的類似性
がない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のCorneli
us et al.のシーリング材を実際に利用しよう
とする場合幾つかの問題がある。まず、成分濃度にばら
つきがある場合静置しておくと成分が剥離や沈澱が発生
してしまうという問題である。次に、ニトロセルロース
やメチルセルロースといった従来のバインダーは低シー
リング温度ではきれいに焼失させることができないとい
う問題である。
【0012】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、第1の目的は上記問題のないシー
リング材を提供することにある。
【0013】本発明の第2の目的としては、シーリング
テープ状に流延することが可能な改良型シーリング混合
物を提供することにある。
【0014】本発明の第3の目的は、上記シーリング材
を用いたシールテープを提供することにある。
【0015】本発明の第4の目的は、上述のシーリング
材の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一の好適態様にかかる溶融シーリング材
は、低温ガラスと、シール中の前記ガラスの有効熱膨張
係数(CTE)を低下させるミル添加物と、室温では固
体であり、温度が上昇すると溶融し、350℃以下で沸
騰する有機媒質で略組成されていることを特徴とする。
一実施態様においては、前記ガラスは錫ーフォスフォラ
スーオキシフルオロイドガラスファミリーからなる部材
である。前記ガラスファミリーは、20−85重量%
Sn、2−20重量% P,3−20重量% O、10
−30重量% Fで略組成されている。好ましくは、前
記ガラスは最大25重量%のPbおよび/または最大1
1重量%のNbを含有している。その他の実施態様にお
いては、前記ミル添加物は、インバール(登録商標)、
モリブデン、タングステン、鉛正燐酸塩およびピロ燐酸
塩から選択した一または複数の添加物で組成されてお
り、前記ピロ燐酸塩はマグネシウム、コバルト、砒素、
亜鉛、鉄、アルミニウム、ジルコニウムから選択した陽
イオンを少なくとも1個有している。前記ミル添加物
は、上記グループから選択したピロ燐酸塩とインバール
(登録商標)を組み合わせたものが好ましい。高融点ア
ルコール、特にヘキサデカノールまたはアルコール混合
物を前記有機媒質として選択するのが好ましい。
【0017】本発明のその他の態様に係るシーリングテ
ープは、前記溶融シーリング混合物からなり、流延され
固形であることを特徴とする。
【0018】本発明の他の態様に係るシーリングテープ
製造方法は、低温溶融ガラスと、ミル添加物と、室温で
は固形で温度上昇時に溶融し350℃以下で沸騰する有
機媒質の混合物を均質に加熱生成する段階と、熱せられ
た状態で前記混合物を低温表面上に流延する段階と、前
記シーリング混合物を冷却して固化させる段階とからな
ることを特徴とする。
【0019】
【作用および効果】本発明のシーリング材は上記のよう
な組成を有しており、ガラスシーリング温度以下で蒸発
する有機溶剤を媒質にしており、この有機溶剤は冷却時
には急速に固化するため流延時に沈澱が発生しないシー
リング材の製造が可能になる。また、ミル添加物として
ピロ燐酸塩が含まれているため逆転温度の設定範囲が広
いため従来よりも利用範囲の広いシーリング材を提供す
ることが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係るシーリング材およびその
製造方法の好適な実施例を説明する。
【0021】本発明は、係属出願中の米国特許出願07
/598,001に開示されている溶融シーリング材お
よびその製造方法に関するものである。特に、本発明に
係るシーリング材は、低温シーリングガラスと、熱膨張
係数などのシーリング特性を変化させる一または複数の
ミル添加物を含有している。
【0022】溶融シーリング材の場合、使用前に予め準
備し、均質な状態に保っておかなくてはならない場合が
多い。このシーリング材混合成分で組成されている場
合、貯蔵のため静置していると剥離や沈澱が発生する場
合がある。特に、粒材が懸濁状態にあったり、濃度にば
らつきがある場合にはこのような傾向が特に顕著であ
る。
【0023】この問題は、前記係属出願中の07/59
8,001の溶融シーリング材の場合にも顕著である。
このシーリング材には低温シーリングガラスが含有され
ているだけでなく、インバール(登録商標)やマグネシ
ウムピロ燐酸塩などのミル添加物が含有されている。こ
れらの成分間に濃度のばらつきがあるため、溶融シーリ
ング材を液体分散系の状態で貯蔵することができなくな
っている。
【0024】従って、前記Cornelius et
al.のシーリング材を商品化するため、従来の溶剤と
バインダーの中に有効成分の分散系を生成して流延混合
物を生成する試みが行われた。この混合物を薄膜シート
の表面に流延し、乾燥させて一般にテープと呼ばれてい
るシート材を生成するものである。
【0025】しかしながら、このような試みも成功には
至らなかった。つまり、シーリング混合成分中の濃度に
ばらつきがあったため乾燥中に沈降にばらつきが生じて
しまったのである。例えば、濃度が高くなるほど、テー
プが乾燥するにしたがってインバール(登録商標)はテ
ープの底に沈澱する。
【0026】流延テープを使用する場合さらに別の問題
も発生する。メチルセルロースなどの従来のバインダー
は低温シーリングガラスの軟化前には燃え尽きないとい
う問題である。当然のことながら、このためシールの生
成を行うことができなくなる。
【0027】本発明の発明者らは、流延の際に上記問題
が発生することのない溶融シーリング材を開発した。こ
の材料の場合、固形物が分散している高融点有機物を媒
質として利用している。これらの有機物は冷却すると急
速に固化する。この結果、沈澱を発生させずに流延およ
び固化させることができる。
【0028】ここで、「高融点有機物」とは、室温では
固体で、温度が上昇するにつれ溶融して液状になり、通
常350℃以下つまりシーリング溶融温度以下では蒸散
すなわち沸騰する有機媒質で組成されている。このよう
な条件を満足する有機材料としては、14−20個の炭
素原子から成る一次炭素鎖を有した第一アルコールと、
10−18個の炭素原子から成る炭素鎖を有した脂肪酸
とネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、
グリコール等のポリオール安息香酸塩エステルがある。
安息香酸塩エステルとしてはネオペンチルグリコールヂ
ベンゾアートが好ましい。その他の低融点有機ワックス
では燃焼特性の劣化および/または不要な蒸気の発生を
起こす傾向がある。発明者らは、最適な効果が得られる
のはアルコールであると考えており、本発明についての
説明を以下を参照しながらさらに進めていく。
【0029】「高融点アルコール」は、室温で固体であ
り一般に350℃であるガラスシーリング温度以下で液
化し蒸発するアルコールで組成されている。このアルコ
ールには、14−20個の原子から成る一次炭素鎖を有
する第一アルコールとその混合物で組成されている。
【0030】14個の炭素鎖アルコールで生成されたテ
ープは充填材に粘着する性質があるが、これに対して2
0個の炭素鎖部材で生成されたテープは脆くなる性質が
ある。いずれのアルコールも混合物に利用することがで
き、通常はアルコールを合成または混合したものが好ま
れる。単一で使用するアルコールとしては、ヘキサデカ
ノールが好ましい。混合アルコールあるいはブレンドア
ルコールとしては、例えばVista Chemica
l社からALFOLの商標名で販売されているものがあ
る。
【0031】本発明の新規シーリング材分散系は温度を
上昇させて加熱混合(hot mixed) しなくてはならない。
この温度は、高級アルコールが液化する温度以上である
が、気化温度より低い。ヘキサデカノールがアルコール
として好ましい場合、当該アルコールを固体と混合し、
150℃で流延可能な分散系を生成させることができ
る。
【0032】まず初めに、固体成分を粉末状にする。加
熱して液化した高級アルコールまたはアルコール混合物
に前記粉末を均質に拡散させる。前記分散系はダイラタ
ントな状態、すなわち剛化して撹拌が困難な状態になろ
うとする。この点は、シーリングガラスの粒径を、32
5メッシュスクリーン(孔径0.044mm)を透過す
るほどにまで微細にすることにより上記の問題は解決で
きることを発見した。しかしながら、約500メッシュ
サイズ(孔径0.025mm)以下ではシール生成時の
流動性が悪くなるためガラス微粉の粒径は小さすぎても
いけない。
【0033】このようにして生成した熱分散系は、アル
コールの液化温度を維持しながら完全に混合する。次
に、流延を行うため熱したドクターブレードに前記混合
物を注入する。分散系を、例えばMYLARシート等の
薄膜で柔軟性のあるコールドシートの表面に流延する。
シーリング面は低温であるため表面に接触するとアルコ
ールは固化する。この工程では、前記スクリーンに塗布
または前記スクリーンを透過させる際に、前記分散系を
高温状態に維持するよう前記スクリーンの加熱が十分と
なるよう注意しなくてはならない。
【0034】詳細実施例 3種類の異なるシーリングに適したシーリングテープ組
成物を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
【0035】第1実験例:以下の組成物は、熱膨張係数
(CTE)が約90 x 10-7/℃ (25−300
℃)のソーダ石灰珪酸塩ガラスでのシール生成に特に適
している。混合を行う前に混合物は全て粉末にし、ガラ
スの粒径は325メッシュ(孔径0.044mm)を透
過する程度とする。
【0036】 ガラス 50 gms インバール(登録商標) 15 gms SnO 5 gms ピロ燐酸塩 2 gms ヘキサデカノール 12.2 gms 前記ガラスは低温ガラスであり、その転移温度(Tg)
は198℃、封止温度(Tx)は300℃、CTEは1
25℃である。当該ガラスの組成をバッチを基に重量比
で表すと以下の通りである。
【0037】 SnF2 26.8 SnO 25.2 PbF2 2.0 P2 5 33.0 ZnF2 2.0 Nb2 5 9.0 BaF2 2.0 前記ピロ燐酸塩はマグネシウムとコバルトピロ燐酸塩の
混合物であり、化学式MgCoP2 7 で略表される。
前記ピロ燐酸塩の逆転温度は約160℃であり、酸化物
を基準とする重量比が以下のようになる組成物を有する
ガラスを結晶化して前記ピロ燐酸塩を生成した。
【0038】 MgO 16 Co3 4 29.5 P2 5 54.5 約150℃の温度で液状になっているヘキサデカノール
の中で粉末状の固形物を撹拌する。こうして生成された
分散系を熱せられたドクターブレードの中に加熱注入
し、シリコン剥離塗料が塗布されたコールドMYLAR
シートの表面に流延する。次にこのシーリング材シート
を所定の寸法および形状に切断する。ソーダ石灰珪酸塩
ガラスの表面に塗布し、約350℃の温度に加熱すると
ヘキサデカノールは蒸発し、この結果前記固形物は軟化
し、ガラスは湿潤されてシールが生成される。
【0039】第2実験例:異なる比率で上記と同じ材料
を混合してアルミナセラミックの利用に適したシーリン
グテープを生成する。前記セラミックのCTEは約65
x 10-7/℃であり、前記シーリングテープの組成
はこの係数に合わせてある。前記テープの組成は、 ガラス 50 gms インバール(登録商標) 15 gms SnO 2 gms ピロ燐酸塩 2 gms ヘキサデカノール 13 gms 実験例1で説明した順序でシーリングテープの生成と塗
布を行う。但し、当該テープはアルミナセラミック面に
塗布するものであり、作製されたシールにはこのアルミ
ナセラミックが付随している。
【0040】第3実験例:珪硼酸ガラス等のようなCT
Eがさらに小さい材料を用いてシリカの含有率が高いガ
ラスやガラスセラミックを生成する際に上述の方法を利
用する。マグネシウムとコバルトピロ燐酸塩の混合比率
を変えながらシーリングテープのCTEを調整して前記
逆転温度を変化させる。この方法については、前述の係
属出願S.N.07/598,001に詳述されてい
る。当該出願の内容は参照として本願明細書中で説明し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド エドガー ジョンソン アメリカ合衆国 ペンシルヴァニア州 16946 ティオガ (番地なし) ピーオ ーボックス 436

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温ガラスと、シール内の前記ガラスの
    有効熱膨張係数を低下させるミル添加物と、室温では固
    体であり、温度が上昇すると溶融し、350℃以下で沸
    騰する有機媒質で略組成されていることを特徴とする溶
    融シーリング材。
  2. 【請求項2】 前記低温ガラスは、錫ーフォスフォラス
    ーオキシフルオロイドファミリーからなる部材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の溶融シーリング材。
  3. 【請求項3】 前記ガラスは、20−85重量% S
    n、2−20重量%P,3−20重量% O、10−3
    0重量% Fおよび最大11重量%のNbで略組成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の溶融シーリング
    材。
  4. 【請求項4】 前記ガラスは、Mo,Fe,Vから成る
    一または複数のグループを複数最大10重量%と、Pb
    を最大25重量%さらに含有していることを特徴とする
    請求項3記載の溶融シーリング材。
  5. 【請求項5】 前記ミル添加物は、インバール(登録商
    標)、モリブデン、タングステン、鉛正燐酸塩およびピ
    ロ燐酸塩から成るグループから選択した少なくとも一部
    材を含んでおり、前記ピロ燐酸塩はマグネシウム、コバ
    ルト、砒素、亜鉛、鉄、アルミニウム、ジルコニウムか
    ら成るグループから選択した陽イオンを少なくとも1個
    有していることを特徴とする請求項1記載の溶融シーリ
    ング材。
  6. 【請求項6】 前記ミル添加物は、マグネシウム、コバ
    ルト、砒素、亜鉛、鉄、アルミニウム、ジルコニウムか
    ら成るグループから選択した陽イオンを少なくとも1個
    有しているピロ燐酸塩を含んでいることを特徴とする請
    求項5記載の溶融シーリング材。
  7. 【請求項7】 前記陽イオンとしてマグネシウムおよび
    /またはコバルトを選択することを特徴とする請求項6
    記載の溶融シーリング材。
  8. 【請求項8】 前記ピロ燐酸塩は結晶化ガラスであるこ
    とを特徴とする請求項6記載の溶融シーリング材。
  9. 【請求項9】 前記ミル添加物は、インバール(登録商
    標)をさらに含んでいることを特徴とする請求項6記載
    の溶融シーリング材。
  10. 【請求項10】 前記ミル添加物はSnOを含んでいる
    ことを特徴とする請求項5記載の溶融シーリング材。
  11. 【請求項11】 前記有機媒質は高融点アルコールであ
    ることを特徴とする請求項1記載の溶融シーリング材。
  12. 【請求項12】 前記アルコールは、14−20個の炭
    素原子から成る一次鎖を有したアルコールおよび当該ア
    ルコールの混合物から成るグループから選択したもので
    あることを特徴とする請求項11記載の溶融シーリング
    材。
  13. 【請求項13】 前記アルコールとしてヘキサデカノー
    ルを選択することを特徴とする請求項12記載の溶融シ
    ーリング材。
  14. 【請求項14】 低温ガラスと、シール内の前記ガラス
    の有効熱膨張係数を低下させるミル添加物と、室温では
    固体であり、温度が上昇すると溶融し、350℃以下で
    沸騰する有機媒質で略組成されていることを特徴とする
    シーリングテープ。
  15. 【請求項15】 前記低温ガラスは、錫ーフォスフォラ
    スーオキシフルオロイドガラスファミリーからなる部材
    であることを特徴とする請求項14記載のシーリングテ
    ープ。
  16. 【請求項16】 前記ガラスは、20−85重量% S
    n、2−20重量%P,3−20重量% O、10−3
    0重量% F、Nbを最大11重量%、0−25重量%
    Pbと、Mo,Fe,Vから成る一または複数のグル
    ープが0ー10重量%で略組成されていることを特徴と
    する請求項15記載のシーリングテープ。
  17. 【請求項17】 前記ミル添加物は、インバール(登録
    商標)、モリブデン、タングステン、鉛正燐酸塩および
    ピロ燐酸塩から成るグループから選択した少なくとも一
    つの部材を含んでおり、前記ピロ燐酸塩はマグネシウ
    ム、コバルト、砒素、亜鉛、鉄、アルミニウム、ジルコ
    ニウムから成るグループから選択した陽イオンを少なく
    とも1個有していることを特徴とする請求項14記載の
    シーリングテープ。
  18. 【請求項18】 前記ミル添加物は、マグネシウムおよ
    び/またはコバルトから成るグループから選択した少な
    くとも一個の陽イオンを有したピロ燐酸塩を含んでいる
    ことを特徴とする請求項17記載のシーリングテープ。
  19. 【請求項19】 前記ミル添加物は、ピロ燐酸塩とイン
    バール(登録商標)の双方を含んでいることを特徴とす
    る請求項17記載のシーリングテープ。
  20. 【請求項20】 前記有機媒質は高融点アルコールであ
    ることを特徴とする請求項14記載のシーリングテー
    プ。
  21. 【請求項21】 前記アルコールは、14−20個の炭
    素原子から成る一次鎖を有したアルコールおよび当該ア
    ルコールの混合物から成るグループから選択したもので
    あることを特徴とする請求項20記載のシーリングテー
    プ。
  22. 【請求項22】 前記アルコールとしてヘキサデカノー
    ルを選択したことを特徴とする請求項21記載のシーリ
    ングテープ。
  23. 【請求項23】 室温では固体であり、温度が上昇する
    と溶融し、350℃以下で沸騰する有機材料を媒質とし
    て選択する工程と、 前記固体を粉末にする工程と、 アルコールを熱で液化させる工程と、 前記粉末状の固体を前記液状アルコール中に加熱混合し
    て分散系を生成する工程と、 熱せられた状態の前記分散系をコールド面の表面に流延
    して前記アルコールを急速に固化させる工程とからなる
    ことを特徴とする低温ガラスと、シール中の前記ガラス
    の有効熱膨張係数(CTE)を低下させるミル添加物
    と、媒質で略組成されたシーリングテープの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記媒質として高融点アルコールを選
    択したことを特徴とする請求項23記載のシーリングテ
    ープ製造方法。
  25. 【請求項25】 前記アルコールは、14−20個の一
    次鎖を有したアルコールと当該アルコールの混合物から
    成るグループから選択したものであることを特徴とする
    請求項24記載のシーリングテープ製造方法。
  26. 【請求項26】 前記ガラスパウダーの粒径は325−
    500メッシュサイズの範囲であることを特徴とする請
    求項24記載のシーリングテープ製造方法。
  27. 【請求項27】 前記加熱混合は、約150℃の温度で
    行うことを特徴とする請求項24記載のシーリングテー
    プ製造方法。
  28. 【請求項28】 前記分散系を熱せられたドクターブレ
    ードで流延することを特徴とする請求項24記載のシー
    リングテープ製造方法。
  29. 【請求項29】 前記分散系を低温で、薄膜で、柔軟性
    のあるシートの表面に流延することを特徴とする請求項
    24記載のシーリングテープ製造方法。
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