JPH05207802A - 動力車輌の油圧装置 - Google Patents
動力車輌の油圧装置Info
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- JPH05207802A JPH05207802A JP1453592A JP1453592A JPH05207802A JP H05207802 A JPH05207802 A JP H05207802A JP 1453592 A JP1453592 A JP 1453592A JP 1453592 A JP1453592 A JP 1453592A JP H05207802 A JPH05207802 A JP H05207802A
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- oil
- sent
- mower deck
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、フロントモアやトラクタ−等の動
力車輌の油圧装置に関し、詳しくは油圧式無段変速装置
をミッションケ−ス内にコンパクトに収容でき、配管類
も簡素化された廉価型の装置を提供せんとするものであ
る。 【構成】作業機昇降用の油圧シリンダ−と全油圧式操舵
装置と油圧式無段変速装置とを備えた動力車輌におい
て、メインポンプと油圧式無段変速装置との間に分流弁
を設け、この分流弁にて分流された油の一部を全油圧式
操舵装置に送り、残りを昇降用の油圧シリンダ−に送る
ように構成し、前記全油圧式操舵装置の排出油を油圧式
無段変速装置のチャ−ジ回路に接続する。
力車輌の油圧装置に関し、詳しくは油圧式無段変速装置
をミッションケ−ス内にコンパクトに収容でき、配管類
も簡素化された廉価型の装置を提供せんとするものであ
る。 【構成】作業機昇降用の油圧シリンダ−と全油圧式操舵
装置と油圧式無段変速装置とを備えた動力車輌におい
て、メインポンプと油圧式無段変速装置との間に分流弁
を設け、この分流弁にて分流された油の一部を全油圧式
操舵装置に送り、残りを昇降用の油圧シリンダ−に送る
ように構成し、前記全油圧式操舵装置の排出油を油圧式
無段変速装置のチャ−ジ回路に接続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力車輌の油圧装置
に関し、詳しくは、油圧式無段変速装置(HST)を有
するフロントモアやトラクタ−等の油圧装置に関するも
のである。
に関し、詳しくは、油圧式無段変速装置(HST)を有
するフロントモアやトラクタ−等の油圧装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、油圧式無段変速装置を備えた動力車
輌にあっては、油圧式無段変速装置を構成する油圧ポン
プと油圧モ−タ以外に専用のチャ−ジポンプを設け、チ
ャ−ジポンプからのチャ−ジ油を油圧式無段変速装置内
のチェックバルブに供給するようにしている。
輌にあっては、油圧式無段変速装置を構成する油圧ポン
プと油圧モ−タ以外に専用のチャ−ジポンプを設け、チ
ャ−ジポンプからのチャ−ジ油を油圧式無段変速装置内
のチェックバルブに供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした従
来装置の場合、チャ−ジポンプがあると油圧式無段変速
装置のユニット全体の大きさが増大する問題点があり、
ミッションケ−ス内に油圧式無段変速装置をコンパクト
に収めることができず、しかも専用の部品が増える分だ
けコストが上昇するという問題点があった。
来装置の場合、チャ−ジポンプがあると油圧式無段変速
装置のユニット全体の大きさが増大する問題点があり、
ミッションケ−ス内に油圧式無段変速装置をコンパクト
に収めることができず、しかも専用の部品が増える分だ
けコストが上昇するという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記問題点に
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、作業機昇降用の油圧シリンダ−30と全油
圧式操舵装置5と油圧式無段変速装置18とを備えた動
力車輌であって、メインポンプ50から送り出される作
動油を分流弁55にて分流して一部は全油圧式操舵装置
5に、残りは前記昇降用の油圧シリンダ−30に送るよ
うに構成すると共に、前記全油圧式操舵装置5の排出ポ
−ト66を油圧式無段変速装置18のチャ−ジ回路60
に接続したことを特徴とする動力車輌の油圧装置の構成
とする。
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、作業機昇降用の油圧シリンダ−30と全油
圧式操舵装置5と油圧式無段変速装置18とを備えた動
力車輌であって、メインポンプ50から送り出される作
動油を分流弁55にて分流して一部は全油圧式操舵装置
5に、残りは前記昇降用の油圧シリンダ−30に送るよ
うに構成すると共に、前記全油圧式操舵装置5の排出ポ
−ト66を油圧式無段変速装置18のチャ−ジ回路60
に接続したことを特徴とする動力車輌の油圧装置の構成
とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車輌である。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車輌である。
【0006】後輪3、3は舵取車輪であり、ステアリン
グハンドル4を回動操作すると、後述する全油圧式操舵
装置5によって油圧シリンダ−6のシリンダ−室内6a
に作動油が流出入し、後輪3、3を操舵する。7は機体
前部に設けられたステアリングポスト、8は座席、9は
ステップであり、前輪2、2の上方を覆うフェンダ−1
0と一体的に形成されている。
グハンドル4を回動操作すると、後述する全油圧式操舵
装置5によって油圧シリンダ−6のシリンダ−室内6a
に作動油が流出入し、後輪3、3を操舵する。7は機体
前部に設けられたステアリングポスト、8は座席、9は
ステップであり、前輪2、2の上方を覆うフェンダ−1
0と一体的に形成されている。
【0007】機体後部にはエンジン12、吸引ファン1
3、ラジエ−タ14、燃料タンク16等が設けられ、こ
れらはボンネット15で覆われている。エンジン12の
前部にはクラッチを収容しているクラッチハウジング1
7が取付けられ、その伝動後位には油圧式無段変速装置
18(HST)が設けられている。油圧式無段変速装置
18はミッションケ−ス20内に収容されており、油圧
式無段変速装置18の出力軸は図示外の機械式変速装置
に接続され、減速した回転動力が前輪2、2に伝えられ
る。なお、20はクラッチペダル、21、21は旋回用
のブレ−キペダル、24は油圧操作レバ−である。図示
は省略するが、ステップ9の右側前部には油圧式無段変
速装置18の操作ペダルが設けられ、この操作ペダルの
前端を踏むと機体は前進し、後側を踏み込むと機体は後
退するように構成している。
3、ラジエ−タ14、燃料タンク16等が設けられ、こ
れらはボンネット15で覆われている。エンジン12の
前部にはクラッチを収容しているクラッチハウジング1
7が取付けられ、その伝動後位には油圧式無段変速装置
18(HST)が設けられている。油圧式無段変速装置
18はミッションケ−ス20内に収容されており、油圧
式無段変速装置18の出力軸は図示外の機械式変速装置
に接続され、減速した回転動力が前輪2、2に伝えられ
る。なお、20はクラッチペダル、21、21は旋回用
のブレ−キペダル、24は油圧操作レバ−である。図示
は省略するが、ステップ9の右側前部には油圧式無段変
速装置18の操作ペダルが設けられ、この操作ペダルの
前端を踏むと機体は前進し、後側を踏み込むと機体は後
退するように構成している。
【0008】次に機体前部に装着される刈取装置とその
懸架機構について簡単に説明する。機体前部にリフトア
−ム25、25とロアリンク26、26が枢支され、さ
らにリフトア−ム25、25とロアリンク26、26と
は長孔を有するリフトロッド27、27で連結されてい
る。ロアリンク26、26は角型パイプからなり、これ
の先端部に、ゲ−ジ輪28、28を支持する支持リンク
29、29を着脱自在に差し込んでいる。
懸架機構について簡単に説明する。機体前部にリフトア
−ム25、25とロアリンク26、26が枢支され、さ
らにリフトア−ム25、25とロアリンク26、26と
は長孔を有するリフトロッド27、27で連結されてい
る。ロアリンク26、26は角型パイプからなり、これ
の先端部に、ゲ−ジ輪28、28を支持する支持リンク
29、29を着脱自在に差し込んでいる。
【0009】30は一端がリフトア−ム25、他端が機
体に枢着された単動式の油圧シリンダ−で、これに作動
圧油が送り込まれると、リフトア−ム25、25は上動
し、圧油が排出されると、リフトア−ム25、25が下
降するように構成している。前記支持リンク29、29
にはモアデッキ31がプレ−ト32、32を介して固着
されており、モアデッキ31の後端部は吊り下げロッド
33、33にて吊持されている。吊り下げロッド33、
33を挿通保持しているプレ−ト38、38は前記ロア
リンク26、26の横側部に固着され、モアデッキ31
の後部が地面から突き上げられたときには、このプレ−
ト38、38に対して吊り下げロッド33、33が上動
するが、下方へは降下しないように規制している。
体に枢着された単動式の油圧シリンダ−で、これに作動
圧油が送り込まれると、リフトア−ム25、25は上動
し、圧油が排出されると、リフトア−ム25、25が下
降するように構成している。前記支持リンク29、29
にはモアデッキ31がプレ−ト32、32を介して固着
されており、モアデッキ31の後端部は吊り下げロッド
33、33にて吊持されている。吊り下げロッド33、
33を挿通保持しているプレ−ト38、38は前記ロア
リンク26、26の横側部に固着され、モアデッキ31
の後部が地面から突き上げられたときには、このプレ−
ト38、38に対して吊り下げロッド33、33が上動
するが、下方へは降下しないように規制している。
【0010】モアデッキ31は刈刃34の外周部位を覆
うもので、この実施例ではモアデッキ31の中に3枚の
刈刃34が左右横方向に並設され、時計方向に回転駆動
されるように構成している。35はモアデッキ31の上
面に取り付けられたギヤケ−スで、ギヤケ−ス35から
後方へ向けて突設された入力軸36と機体前部に軸架さ
れたPTO軸37とはユニバ−サルジョイント40を介
して連動連結されている。モアデッキ37の右側端部は
開口されており、刈った芝や草が排出される。この開口
部には、筒状のシュ−タ41が連設され、シュ−タ41
はボンネット15の上部に設けたコレクタ44に接続さ
れ、刈った草や芝をこのコレクタ44に回収するように
している。コレクタ44は適宜のリフト機構によって昇
降自在に構成されており、コレクタ44を上動させると
後部の蓋45が開き、中の草や芝が排出される。
うもので、この実施例ではモアデッキ31の中に3枚の
刈刃34が左右横方向に並設され、時計方向に回転駆動
されるように構成している。35はモアデッキ31の上
面に取り付けられたギヤケ−スで、ギヤケ−ス35から
後方へ向けて突設された入力軸36と機体前部に軸架さ
れたPTO軸37とはユニバ−サルジョイント40を介
して連動連結されている。モアデッキ37の右側端部は
開口されており、刈った芝や草が排出される。この開口
部には、筒状のシュ−タ41が連設され、シュ−タ41
はボンネット15の上部に設けたコレクタ44に接続さ
れ、刈った草や芝をこのコレクタ44に回収するように
している。コレクタ44は適宜のリフト機構によって昇
降自在に構成されており、コレクタ44を上動させると
後部の蓋45が開き、中の草や芝が排出される。
【0011】次に図2、図3に基づいて油圧回路を説明
する。50はエンジン12の回転動力にて駆動されるメ
インポンプで、作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ51と全油圧式操舵装置5のロ−タリバルブ52に向
けて作動油を送り込む。作業機昇降用のメインコントロ
−ルバルブ51は「中立」、「強制下げ」、「フリ−フ
ロ−ト」の3位置を有し、前記油圧操作レバ−24にて
切換えられる。
する。50はエンジン12の回転動力にて駆動されるメ
インポンプで、作業機昇降用のメインコントロ−ルバル
ブ51と全油圧式操舵装置5のロ−タリバルブ52に向
けて作動油を送り込む。作業機昇降用のメインコントロ
−ルバルブ51は「中立」、「強制下げ」、「フリ−フ
ロ−ト」の3位置を有し、前記油圧操作レバ−24にて
切換えられる。
【0012】全油圧式操舵装置5のロ−タリバルブ52
はステアリングポスト7下部のステアリングユニット5
3に組み込まれており、ステアリングハンドル4を回す
と適宜油路が切換えられ、後輪3、3を操舵する。55
は分流弁でメインポンプ50から吐出される作動油の一
部を油路54を介して全油圧式操舵装置5に送り、残り
を油路57を介して昇降用のコントロ−ルバルブ51に
送る。
はステアリングポスト7下部のステアリングユニット5
3に組み込まれており、ステアリングハンドル4を回す
と適宜油路が切換えられ、後輪3、3を操舵する。55
は分流弁でメインポンプ50から吐出される作動油の一
部を油路54を介して全油圧式操舵装置5に送り、残り
を油路57を介して昇降用のコントロ−ルバルブ51に
送る。
【0013】この実施例では、5リットル/分を全油圧
式操舵装置5に送り、15リットル/分をコントロ−ル
バルブ51に送り込むようにしている。58、59は夫
々油圧式無段変速装置18の油圧ポンプと油圧モ−タで
あって、油圧モ−タ59の出力軸59aから図示外の機
械式変速装置に動力が伝えられる。 60はチャ−ジ回
路、62はチェック弁、63はリリ−フ弁である。
式操舵装置5に送り、15リットル/分をコントロ−ル
バルブ51に送り込むようにしている。58、59は夫
々油圧式無段変速装置18の油圧ポンプと油圧モ−タで
あって、油圧モ−タ59の出力軸59aから図示外の機
械式変速装置に動力が伝えられる。 60はチャ−ジ回
路、62はチェック弁、63はリリ−フ弁である。
【0014】チャ−ジ回路60はフィルタ−67を介し
て前記昇降用メインコントロ−ルバルブ51の油路65
と、全油圧式操舵装置5の戻り側油路66と接続されて
いる。従って、チャ−ジ回路60には、メインコントロ
−ルバルブ51側の作動油15リットルと、全油圧式操
舵装置5側の戻り側の作動油5リットルが供給され、メ
インコントロ−ルバルブ51を使用していてもチャ−ジ
回路には最低5リットルの作動油が供給されるようにし
ている。
て前記昇降用メインコントロ−ルバルブ51の油路65
と、全油圧式操舵装置5の戻り側油路66と接続されて
いる。従って、チャ−ジ回路60には、メインコントロ
−ルバルブ51側の作動油15リットルと、全油圧式操
舵装置5側の戻り側の作動油5リットルが供給され、メ
インコントロ−ルバルブ51を使用していてもチャ−ジ
回路には最低5リットルの作動油が供給されるようにし
ている。
【0015】なお、図中符号69はフイルタ−、70は
サクションパイプ、72はオイルク−ラ、74は外部油
圧取出ユニットである。この実施例では2連の油圧取出
部が設けられ、夫々の接続口75、75に図示外の配管
を接続した後、各操作レバ−76、76を操作すること
によって外部機器を制御できるようにしている。
サクションパイプ、72はオイルク−ラ、74は外部油
圧取出ユニットである。この実施例では2連の油圧取出
部が設けられ、夫々の接続口75、75に図示外の配管
を接続した後、各操作レバ−76、76を操作すること
によって外部機器を制御できるようにしている。
【0016】上例において、芝や草の刈り取り作業を行
うときには、油圧操作レバ−24を下げ側に操作して前
記油圧シリンダ−30内の作動油を排出し、フリ−フロ
−トの状態を保つ。このとき、モアデッキ31の前部は
ゲ−ジ輪28、28で支えられ、モアデッキ31の後側
は地面から僅かに離れた状態で支えられ、モアデッキ3
1の下面は地面に対して略平行になって支えられてい
る。
うときには、油圧操作レバ−24を下げ側に操作して前
記油圧シリンダ−30内の作動油を排出し、フリ−フロ
−トの状態を保つ。このとき、モアデッキ31の前部は
ゲ−ジ輪28、28で支えられ、モアデッキ31の後側
は地面から僅かに離れた状態で支えられ、モアデッキ3
1の下面は地面に対して略平行になって支えられてい
る。
【0017】モアデッキ31内の刈刃34の回転で刈り
取られた草や芝はモアデッキ31の右側排出口から排出
され、シュ−タ41を介してコレクタ44内に回収され
る。作業中に機体を旋回させるべくステアリングハンド
ル4を回動すると、全油圧式操舵装置5が働き、操舵用
油圧シリンダ−6内に作動油が送り込まれ、後輪3、3
を操舵して機体を左右いずれかの向きに旋回させる。こ
のとき、操舵装置5の戻り側油路66の作動油と、作業
機昇降制御回路の戻り側油路65の作動油とがチャ−ジ
回路60に供給されているために、チャ−ジ用の油が不
足することはない。また、作業中にモアデッキ31を上
昇させるべく油圧操作レバ−24を上げ側に操作する
と、作業機昇降制御回路の戻り側の作動油は遮断され、
油路66内の排出油のみチャ−ジ回路60に供給され
る。
取られた草や芝はモアデッキ31の右側排出口から排出
され、シュ−タ41を介してコレクタ44内に回収され
る。作業中に機体を旋回させるべくステアリングハンド
ル4を回動すると、全油圧式操舵装置5が働き、操舵用
油圧シリンダ−6内に作動油が送り込まれ、後輪3、3
を操舵して機体を左右いずれかの向きに旋回させる。こ
のとき、操舵装置5の戻り側油路66の作動油と、作業
機昇降制御回路の戻り側油路65の作動油とがチャ−ジ
回路60に供給されているために、チャ−ジ用の油が不
足することはない。また、作業中にモアデッキ31を上
昇させるべく油圧操作レバ−24を上げ側に操作する
と、作業機昇降制御回路の戻り側の作動油は遮断され、
油路66内の排出油のみチャ−ジ回路60に供給され
る。
【0018】このように、モアデッキ31を上昇させた
ときには、作動油の量が減少するものの、常に定量の作
動油がチャ−ジ回路60に供給されることになり、油圧
式無段変速装置18の作動を良好ならしめる。そして、
この実施例においては、メインコントロ−ルバルブ51
を下げ側に操作したとき、昇降用の油圧シリンダ−30
とチャ−ジ回路60側とは油路61を介してつながって
いるので、僅かなチャ−ジ回路60の背圧が油圧シリン
ダ−30側にかかることになり、フリ−フロ−ト状態で
ありながら従来用いていたバランススプリング的な機能
を発揮でき、モアデッキ31が地面から突き上げられた
ときに軽い力でモアデッキ31を上動退避させることが
できる。
ときには、作動油の量が減少するものの、常に定量の作
動油がチャ−ジ回路60に供給されることになり、油圧
式無段変速装置18の作動を良好ならしめる。そして、
この実施例においては、メインコントロ−ルバルブ51
を下げ側に操作したとき、昇降用の油圧シリンダ−30
とチャ−ジ回路60側とは油路61を介してつながって
いるので、僅かなチャ−ジ回路60の背圧が油圧シリン
ダ−30側にかかることになり、フリ−フロ−ト状態で
ありながら従来用いていたバランススプリング的な機能
を発揮でき、モアデッキ31が地面から突き上げられた
ときに軽い力でモアデッキ31を上動退避させることが
できる。
【0019】なお、図示は省略するが、エンジン12の
回転が増大してメインポンプ50が高回転で使用される
とチャ−ジ回路60に必要な流量よりも多くの油が供給
されることになり、背圧が増大することになる。そし
て、メインコントロ−ルバルブ51が「下げ」側に切り
換えられているときには、この背圧が油圧シリンダ−3
0に掛かるためモアデッキ31の降下速度が遅くなると
いう不具合が生じるが、このような場合には、油路65
にチェック弁を設けて作動油の一部をミッションケ−ス
内に排出するように構成するとよい。
回転が増大してメインポンプ50が高回転で使用される
とチャ−ジ回路60に必要な流量よりも多くの油が供給
されることになり、背圧が増大することになる。そし
て、メインコントロ−ルバルブ51が「下げ」側に切り
換えられているときには、この背圧が油圧シリンダ−3
0に掛かるためモアデッキ31の降下速度が遅くなると
いう不具合が生じるが、このような場合には、油路65
にチェック弁を設けて作動油の一部をミッションケ−ス
内に排出するように構成するとよい。
【0020】また、操舵装置5と作業機昇降用の油圧シ
リンダ−30とを同時に作動させる場合であってチャ−
ジ回路60側に供給される作動油が一時的に不足するよ
うな恐れのあるときは、メインコントロ−ルバルブ51
に入る手前の油路57を分岐させて油路65と直結し、
その分岐回路中に絞りを設けるとよい。次に図4乃至図
6に示す別の懸架装置を説明する。この装置は前記実施
例で説明したモアデッキ31の懸架装置の比較例として
説明するものである。通常モアデッキの懸架装置にはモ
アデッキを軽く上動させるためにロアリンクと機体との
間にバランススプリングが介装されている。このバラン
ススプリングと昇降用油圧シリンダ−との協働作用でモ
アデッキは軽く吊り上げられるのであるが、モアデッキ
を取り外す際にはこのバランススプリングを取り外さな
ければならない。
リンダ−30とを同時に作動させる場合であってチャ−
ジ回路60側に供給される作動油が一時的に不足するよ
うな恐れのあるときは、メインコントロ−ルバルブ51
に入る手前の油路57を分岐させて油路65と直結し、
その分岐回路中に絞りを設けるとよい。次に図4乃至図
6に示す別の懸架装置を説明する。この装置は前記実施
例で説明したモアデッキ31の懸架装置の比較例として
説明するものである。通常モアデッキの懸架装置にはモ
アデッキを軽く上動させるためにロアリンクと機体との
間にバランススプリングが介装されている。このバラン
ススプリングと昇降用油圧シリンダ−との協働作用でモ
アデッキは軽く吊り上げられるのであるが、モアデッキ
を取り外す際にはこのバランススプリングを取り外さな
ければならない。
【0021】バランススプリングの弾性力に抗しながら
これを外すことは不慣れな者にとっては面倒でもあり、
また多大な労力を要して危険でもある。ここで説明する
改良装置は、こうした不具合を解消したものである。図
示したものはゲ−ジ輪等を省略している。それ以外の構
成を簡単に説明すると、77はモアデッキ、78、78
は後端が機体に枢支されたロアリンク、79、79はこ
のロアリンク78、78先端に着脱自在に差し込まれた
連結リンクである。左右のロアリンク78、78はそれ
らの基部が相互に連結されており、単一の単動式油圧シ
リンダ−80に作動油を送り込むと、このロアリンク7
8、78が上方に回動する。
これを外すことは不慣れな者にとっては面倒でもあり、
また多大な労力を要して危険でもある。ここで説明する
改良装置は、こうした不具合を解消したものである。図
示したものはゲ−ジ輪等を省略している。それ以外の構
成を簡単に説明すると、77はモアデッキ、78、78
は後端が機体に枢支されたロアリンク、79、79はこ
のロアリンク78、78先端に着脱自在に差し込まれた
連結リンクである。左右のロアリンク78、78はそれ
らの基部が相互に連結されており、単一の単動式油圧シ
リンダ−80に作動油を送り込むと、このロアリンク7
8、78が上方に回動する。
【0022】連結リンク79、79の前端にはピン8
2、82にてモアデッキ77が枢着され、ロアリンク7
8、78横外側部とモアデッキ77の後端との間には吊
り下げ具83、83が介装連結されている。84はギヤ
ケ−ス、85はギヤケ−ス84の入力軸と機体のPTO
軸との間に介装したユニバ−サルジョイント、86はモ
アデッキ77の上面に配設されたベルトやプ−リ等の伝
動部材を覆うカバ−である。
2、82にてモアデッキ77が枢着され、ロアリンク7
8、78横外側部とモアデッキ77の後端との間には吊
り下げ具83、83が介装連結されている。84はギヤ
ケ−ス、85はギヤケ−ス84の入力軸と機体のPTO
軸との間に介装したユニバ−サルジョイント、86はモ
アデッキ77の上面に配設されたベルトやプ−リ等の伝
動部材を覆うカバ−である。
【0023】ロアリンク78、78の前端上面には水平
横向きのピン88、88が固着され、このピン88、8
8にプレ−ト87、87が枢着され、プレ−ト87、8
7の横側部に解除レバ−90、90が取り付けられてい
る。92、92は下端が解除レバ−90、90に、上端
がフレ−ム91のア−ム94、94に取り付けられたバ
ランススプリングで、モアデッキ77を引き上げ方向に
付勢する。95、95はプレ−ト87、87の後方への
回動を阻止するストッパプレ−トで、解除レバ−90、
90を図5に示すように前記ピン88、88を中心とし
て後方に回動させると、バランススプリング92、92
の弾性力でプレ−ト87、87がこのストッパプレ−ト
95、95に当たるまで回動する。通常の刈り取り作業
中は解除レバ−90、90をこの位置に保持する。
横向きのピン88、88が固着され、このピン88、8
8にプレ−ト87、87が枢着され、プレ−ト87、8
7の横側部に解除レバ−90、90が取り付けられてい
る。92、92は下端が解除レバ−90、90に、上端
がフレ−ム91のア−ム94、94に取り付けられたバ
ランススプリングで、モアデッキ77を引き上げ方向に
付勢する。95、95はプレ−ト87、87の後方への
回動を阻止するストッパプレ−トで、解除レバ−90、
90を図5に示すように前記ピン88、88を中心とし
て後方に回動させると、バランススプリング92、92
の弾性力でプレ−ト87、87がこのストッパプレ−ト
95、95に当たるまで回動する。通常の刈り取り作業
中は解除レバ−90、90をこの位置に保持する。
【0024】モアデッキ77を外す場合には、まず、バ
ランススプリング92、92を外さなければならない
が、その場合には油圧シリンダ−80内に作動油を供給
してモアデッキ77全体を最大上昇位置まで吊り上げて
バランススプリング92、92の伸び量を少ない状態に
し、その状態で作業者が解除レバ−90、90を時計方
向に回す。そしてバランススプリング92、92のスプ
リング作用を無くした状態でこれを取り外す。
ランススプリング92、92を外さなければならない
が、その場合には油圧シリンダ−80内に作動油を供給
してモアデッキ77全体を最大上昇位置まで吊り上げて
バランススプリング92、92の伸び量を少ない状態に
し、その状態で作業者が解除レバ−90、90を時計方
向に回す。そしてバランススプリング92、92のスプ
リング作用を無くした状態でこれを取り外す。
【0025】
【発明の効果】この発明は前記の如く、作業機昇降用の
油圧シリンダ−30と全油圧式操舵装置5と油圧式無段
変速装置18とを備えた動力車輌であって、メインポン
プ50から送り出される作動油を分流弁55にて分流し
て一部は全油圧式操舵装置5に、残りは前記昇降用の油
圧シリンダ−30に送るように構成すると共に、前記全
油圧式操舵装置5の排出ポ−ト66を油圧式無段変速装
置18のチャ−ジ回路60に接続したものであるから、
チャ−ジ回路60に油を供給するための特別なチャ−ジ
ポンプを設ける必要がなくなり、配管類も簡素化されて
装置全体のコストを安価にすることができる。
油圧シリンダ−30と全油圧式操舵装置5と油圧式無段
変速装置18とを備えた動力車輌であって、メインポン
プ50から送り出される作動油を分流弁55にて分流し
て一部は全油圧式操舵装置5に、残りは前記昇降用の油
圧シリンダ−30に送るように構成すると共に、前記全
油圧式操舵装置5の排出ポ−ト66を油圧式無段変速装
置18のチャ−ジ回路60に接続したものであるから、
チャ−ジ回路60に油を供給するための特別なチャ−ジ
ポンプを設ける必要がなくなり、配管類も簡素化されて
装置全体のコストを安価にすることができる。
【0026】しかも、油圧式無段変速装置18のチャ−
ジ回路60への給油は、分流弁55にて全油圧式操舵装
置5へ送り出された作動油の排出油を利用するものであ
るから、メインポンプ50の容量も大きくする必要がな
く、エンジンに余分な負荷を掛けるようなこともない。
ジ回路60への給油は、分流弁55にて全油圧式操舵装
置5へ送り出された作動油の排出油を利用するものであ
るから、メインポンプ50の容量も大きくする必要がな
く、エンジンに余分な負荷を掛けるようなこともない。
【図1】乗用芝刈機の側面図である。
【図2】油圧機器の配管構成を示す図である。
【図3】油圧回路図である。
【図4】モアデッキの懸架機構の斜視図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】作用説明図である。
1 動力車輌 2 前輪 3 後輪 4 ステアリングハンドル 5 全油圧式操舵装置 9 ステップ 10 フェンダ− 12 エンジン 18 油圧式無段変速装置 31 モアデッキ 34 刈刃 50 メインポンプ 60 チャ−ジ回路
Claims (1)
- 【請求項1】作業機昇降用の油圧シリンダ−30と全油
圧式操舵装置5と油圧式無段変速装置18とを備えた動
力車輌であって、メインポンプ50から送り出される作
動油を分流弁55にて分流して一部は全油圧式操舵装置
5に、残りは前記昇降用の油圧シリンダ−30に送るよ
うに構成すると共に、前記全油圧式操舵装置5の排出ポ
−ト66を油圧式無段変速装置18のチャ−ジ回路60
に接続したことを特徴とする動力車輌の油圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453592A JPH05207802A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 動力車輌の油圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1453592A JPH05207802A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 動力車輌の油圧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207802A true JPH05207802A (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11863849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1453592A Pending JPH05207802A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 動力車輌の油圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05207802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116982441A (zh) * | 2023-08-01 | 2023-11-03 | 山东弘宇农机股份有限公司 | 一种拖拉机液压独立式提升机构 |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP1453592A patent/JPH05207802A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116982441A (zh) * | 2023-08-01 | 2023-11-03 | 山东弘宇农机股份有限公司 | 一种拖拉机液压独立式提升机构 |
CN116982441B (zh) * | 2023-08-01 | 2024-02-27 | 山东弘宇农机股份有限公司 | 一种拖拉机液压独立式提升机构 |
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