JPH0520696B2 - - Google Patents

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JPH0520696B2
JPH0520696B2 JP61128555A JP12855586A JPH0520696B2 JP H0520696 B2 JPH0520696 B2 JP H0520696B2 JP 61128555 A JP61128555 A JP 61128555A JP 12855586 A JP12855586 A JP 12855586A JP H0520696 B2 JPH0520696 B2 JP H0520696B2
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JP
Japan
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temperature
distillation
crude oil
receiver
liquid
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Juzo Sugihara
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、原油蒸留試験装置に係り、特に、留
出油の自動液化温度調節を可能とし、また原油留
分得率を自動記録可能にしたことを特徴とするも
のである。 〔背景技術とその問題点〕 原油の品質自体の明確化、さらには原油精製プ
ラントの設計基本資料提供等のために原油の留分
得率を求めることは重要である。この留分得率の
普遍偏的画一的客観性を律すものとして原油試験
方法が日本工業規格(JIS K2601)に規定されて
いる。 この規格によれば、試料300mlを精留管付き500
mlの蒸留フラスコにとり、毎分4〜5mlの留出速
度で蒸留を行い、留出油液量5%ごとにその温度
を記録する。温度計示度が270℃になるまで蒸留
を続け、この留出油量(容量%)を求めるとする
蒸圧蒸留試験方法が説示され、さらにこれがため
の常圧蒸留試験器が例示されている。 ここに、その電気加熱式原油常圧蒸留試験器の
概要を確認する。蒸留フラスコに充填させた原油
試料を電熱器で加熱する。留出した原油(留出
油)を凝縮浴液に浸漬された凝縮管内で液滴化
し、受器に滴下された留出油液量を留出温度(測
定温度)との関係からその留分を求める。これが
ため凝縮浴槽には上記方法を実行するための電熱
器が設けられ、また、受器を冷却するための冷却
浴槽が設けられている。 しかしながら、JIS規定の原油常圧蒸留試験器
には次のような問題を有していた。 すなわち、凝縮浴槽、冷却浴槽の加熱、冷却は
液化促進と固形化防止をし円滑な試験遂行のため
になされるものであるが、それらは蒸留フラスコ
の留出温度、凝縮浴槽内での凝縮浴液温度、冷却
浴槽内での冷却浴液温度等を適当な手段で測定し
つつ試験をしなければならなかつた。従つて、採
用する温度計や各槽の構造によつて試験内容が一
定化しないばかりか多点温度を観察し各浴液温度
を変化、維持しなければならないので作業能率が
極めて悪いものとなつていた。また、このことは
作業に熟練を必要とするとともに熟練者といえど
各人毎のバラツキが大きく結果として高精度測
定、試験ができないという問題があつた。さら
に、運転操作で改善しようとするときは急激な加
温、冷却性を求めることになるから、いきおい冷
却器等の設備過大化という弊害を生じ経済的にも
不利であつた。さらにまた受器は冷却浴液で冷却
するから受器の刻設目盛の正確な読み取りが難し
いばかりか前記運転操作との兼ね合いから読み取
り、記帳ミスも誘発させる問題もあつた。これら
は、5回の試験結果の平均値として評価する場合
等を考えるときそのバラツキが大きく実用性に欠
けるという欠点となつていた。このような問題は
結果として製品に対する信頼性と経済性に大きな
影響を及ぼすことから当該技術分野においてその
改良が強く望まれていた。 〔発明の目的〕 本発明は、留出温度に基づいて凝縮浴液温度等
を自動調節可能とし、またこれらとともに測定結
果を自動記録可能とした操作容易で迅速かつ高精
度な測定ができる原油蒸留試験装置を提供するこ
とを目的とする。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明は、上記従来問題点を除去すべき鑑みな
されたもので、第1の発明は、凝縮管に連通され
た蒸留フラスコとこの蒸留フラスコに収容された
原油試料を加熱する加熱手段を含み形成された前
記原油試料を留出させるための蒸留手段と、前記
凝縮管が浸漬された凝縮浴液を加熱するヒータお
よび温度調節器を含み形成された凝縮管加熱調節
手段と、前記凝縮浴液を冷却するための冷却器を
含み形成された凝縮管冷却調節手段と、前記凝縮
管の一端側から滴下され受器に収容された留出油
液を冷却できるよう形成された受器冷却調節手段
と、前記蒸留手段に設けた留出温度センサーから
留出温度を検出するとともに、検出留出温度に基
づいて前記凝縮管加熱調節手段と凝縮管冷却調節
手段との切替等を行う制御手段を備え、前記凝縮
浴液の温度を前記留出温度変化に相応させて自動
調節して前記留出油の温度を自動調節できるよう
構成し前記目的を達成するのである。 また、第2の発明は、凝縮管に連通された蒸留
フラスコとこの蒸留フラスコに収容された原油試
料を加熱する加熱手段を含み形成された前記原油
試料を留出させるための蒸留手段と、前記凝縮管
が浸漬された凝縮浴液を加熱するヒータおよび温
度調節器を含み形成された凝縮管加熱調節手段
と、前記凝縮浴液を冷却するための冷却器を含み
形成された凝縮管冷却調節手段と、前記凝縮管の
一端側から滴下され受器に収容された留出油液を
受器の外側から風冷できるよう形成された受器冷
却調節手段と、前記受器に収容された留出油液の
量を検出するための液量検出センサーと、前記蒸
留手段に設けた留出温度センサーと前記液量検出
センサーとからの留出温度相当信号および留出油
液量相当信号を入力として原油留分得率を記録で
きるよう形成された記録手段とを備え、前記留出
温度に基づいて凝縮浴液の温度を自動調節して留
出油の自動液化温度調節をするとともに原油留分
得率を自動記録できるよう構成し前記目的を達成
するのである。 従つて、蒸留手段の蒸留フラスコに原油試料を
充填させ、受器を空のままセツトして制御手段で
起動させれば、蒸留手段から検出した留出温度に
基づいて、まず凝縮器冷却調節手段が駆動され凝
縮浴液槽内の凝縮浴液を冷却し、留出油が凝縮管
内において液化されかつ円滑に受器へ滴下させる
ことができる。この場合、受器冷却調節手段によ
つて受器内の留出油液は一定温度に維持され固形
化等は阻止される。さらに、留出温度が高まると
凝縮管冷却調節手段から凝縮管加熱調節手段に切
り替えられ凝縮浴液は加熱される。この場合にも
留出油の円滑な液化、滴下が行われる。このよう
に測定全範囲において自動的な凝縮管冷却、加熱
が行われ迅速かつ正確な測定ができる。 また、受器冷却調節手段が風冷式とされている
ので、流量検出センサーで受器内留出油液の液量
が容易に自動検出されるとともにこの液量と留出
温度とをX−Yプロツタに記録する。このように
記録手段で測定データを自動記録することができ
る。 〔実施例〕 本発明に係る原油蒸留試験装置の好適な一実施
例を図面を参照しながら詳細に説明する。 この実施例の原油蒸留試験装置は第1図ないし
第3図に示され、本体装置120と記録手段であ
る記録装置110とから構成されている。 本体装置120は、枠体2、中床3等で区画さ
れた蒸留室11、受器室12、凝縮室13および
冷却室14の4室からなる本体1とこれら各室に
収容された蒸留手段20、凝縮管加熱調節手段3
0、凝縮管冷却調節手段40、切替手段50、受
器冷却調節手段60および制御手段である制御盤
70等から構成されている。 さて、蒸留手段20は、中床3に一体化形成さ
れ支持台25に姿勢安定支持された蒸留フラスコ
21と蒸留フラスコ21に収容された原油試料1
00をその底部から加熱して蒸気化留出させる加
熱手段である加熱器24とを含み形成され蒸留室
11に配設されている。蒸留フラスコ21には、
中途部分が起立壁4を貫通し後記凝縮浴液90に
浸漬され、その先端部分が後記受器19に挿入さ
れた凝縮管22が一体的に連通されている。 凝縮管加熱調節手段30は、凝縮室13に配設
された凝縮浴槽16内の凝縮浴液90を加熱して
凝縮管22内で蒸気化した留出油を凝縮液化させ
かつ凝縮管22内で付着滞留ないし固形化するこ
とを防止し受器19への滴下を円滑ならしめるも
のであつて、凝縮浴槽16の凝縮浴液90に浸漬
されたヒータ34とこのヒータ34の単位時間当
たりの発熱量を加減する温度調節器33を含み形
成されている。また、凝縮浴槽16内での凝縮浴
液90の温度T3均一化のためのヒータ34近傍
の加熱された浴液を撹拌するアジテータ35が設
けられている。 なお、ヒータ34は、凝縮浴液90の温度T3
を5〜7minで10℃昇温できる容量とされ、また、
温度調節器33は0〜100℃の設定が可能である。 凝縮管冷却調節手段40は、前記凝縮管加熱調
節手段30が蒸留フラスコ21における留出温度
T4が約200℃となつたときに凝縮浴液90を約
40℃にコントロールするために凝縮浴液90を加
熱するものであるのに対し、留出温度T4がもつ
と低い80〜90℃のときに凝縮浴液90を約10℃に
コントロールするための凝縮浴液90を冷却する
ためのものであつて約0℃以下の冷水92を作る
冷却器41と、低温凝縮液91を一定量保留する
低温凝縮液タンク43と、この低温凝縮液91の
温度T1を上記冷水92で0〜4℃に冷却するた
めの熱交換器42および配管81と、低温凝縮液
91を低温凝縮液タンク43から凝縮浴槽16へ
供給するモータ46駆動の循環ポンプ45と、配
管80,82等循環系統から構成され冷却室14
に配設されている。なお、47は図示しないポン
プあるいは弁をコントロールして上記冷水92の
量または温度を制御するための冷水コントローラ
である。 また、切替手段50は、凝縮管冷却調節手段4
0から凝縮管加熱調節手段30に運転を切り換え
るもので、この実施例では配管82に設けられた
コントロールバルブ51とこのコントロールバル
ブ51を開閉するためのソレノイド52とから形
成されている。 受器冷却調節手段60は、受器室12内に支持
された受器19を外部から風冷して受器19内の
留出油液103を所定状態に維持するためのもの
で、ラジエータ61と、モータ63で駆動される
冷風用のフアン62とから形成されている。すな
わち、この実施例では、前記凝縮管冷却調節手段
40の循環ポンプ45から供給される低温凝縮液
91を利用し、これを供給器83および戻管84
をもつてラジエータ61に通液することによつて
受器19を風冷するようにしているのである。こ
れは、駆動回路64でモータ63をON−OFF制
御することにより受器室12内の空気温度T2を
13〜18℃にコントロールできるようされている。
ところで受器19は、300mlの透明なガラス製シ
リンダーから形成され上部支持部材7と下部支持
部材8で安定に支持され、かつ把手6付蓋部5を
開放することによつて外部に取り出しできるよう
着脱可能に支持されている。また、破損防止等の
ためのバネ9により緩衝支持されている。さらに
受器19の断面径方向には発光器112と受光器
113とを対向配設して形成した液量検出センサ
ー111が設けられており、この液量検出センサ
ー111は上方側に挿入された凝縮管22から滴
下し受器19に収容された留出油液109の液量
を5%(容量%)毎に検出できるものとされてい
る。 また、制御手段たる制御盤70は、蒸留フラス
コ21における留出温度T4を検出する温度検出
回路71と本装置を所定の手順で運転するための
シーケンス回路72とから構成され、シーケンス
回路72はマイクロコンピユータからなり、かつ
各インターフエースも含むものとされている。こ
こに、シーケンス回路72は留出温度T4等を基
準として、冷却器41の駆動指令信号S41、循環
ポンプ45(モータ46)の駆動指令信号P46
切替手段50のコントロールバルブ51を開閉す
るためのソレノイド52へ出力する切替指令信号
S52、原油試料100を蒸発させるべく蒸留フラ
スコ21を加熱するために加熱器24を起動させ
る起動指令信号P24および留出温度T4の変化に
応じて温度調節器33に凝縮浴液90の温度T3
を10℃または40℃にコントロールさせるべき指令
する設定切替信号S33を出力する。また後記記録
装置110へは温度検出回路71から留出温度相
当信号Stが出力されるものと形成されている。 また、記録装置110は、上記温度検出回路7
1からの留出温度相当信号Stと液量検出センサー
111からの液量相当信号SVO1が入力されるコン
トロール部114と、留出温度T4をY軸に、留
出油液量VをX軸に対応させて記録する記録部で
あるX−Yプロツタ115とから形成されてい
る。また、記録装置110には、複数回の測定結
果の平均値、最大値および最小値を設定して記録
できる機能が設けられている。なお、10は基台
である。また、各ドレン弁やバイパス系統は図示
を省略している。蒸留速度制御系も省略してい
る。 ここに各温度センサー等の取付位置、機能、目
的等は次の通りである。 留出温度センサー26は蒸留フラスコ21の上
部開放口にコルク栓23およびガイド27を介し
貫通され、凝縮管22の分岐位置に配設されて、
温度検出回路71に接続されている。従つて、温
度検出回路71では時々刻々変化する留出温度T
4を検出することができる。凝縮浴液温度T3検
出用のセンサーは凝縮浴槽16の下方部と上方部
の2箇所に離隔配設された第1の温度センサ31
と第2の温度センサ32とからなり、いずれも温
度調節器33に接続されている。2個設けている
のは凝縮浴液90の平均温度を求める便宜のため
である。従つて、温度調節器33ではシーケンス
回路72からの設定切替信号S33に基づき第1お
よび第2の温度センサ31,32の出力信号をフ
イードバツク信号として凝縮浴液90の温度T3
を40℃等にコントロールすることができる。 また、低温凝縮液用の温度センサ44は低温凝
縮液タンク43に設けられ、かつ冷水コントロー
ラ47にフイードバツク信号を与えるよう接続さ
れている。従つて、冷水コントローラ47は冷却
器41、循環管81、熱交換器42等を介し低温
凝縮液温度T1を0〜4℃にコントロールするこ
とができる。さらに、受器室温度センサー65は
受器室12内の平均的温度T2を検出する位置に
取り付けられ、駆動回路64に接続されている。
従つて、駆動回路64はモータ63をON−OFF
制御して冷風用のフアン62を駆動、停止させつ
つ受器室12内の室温T2を13〜18℃にコントロ
ールすることができる。なお、いずれの温度セン
サーもサーモカツプルとされている。 次に本実施例の作用について説明する。 (準備) 蒸留室11において、所定量の原油試料100
と沸騰石101を収容した蒸発フラスコ21を支
持台25にセツトする。凝縮浴槽16、低温凝縮
液槽43には各所定レベルに液建てしておく。ま
た、受器室12には受器19をセツトし蓋部5で
密閉しておく。なお、コントロールバルブ51、
弁87,88は開成されてているものとする。 (起動) 制御手段たる制御盤70の図示しないスイツチ
を操作して起動する。すると、第3図のブロツク
に示すように凝縮管冷却調節手段40の冷却器
41がシーケンス回路72からの信号S41により
起動され冷水92が循環管81、熱交換器42を
循環し低温凝縮液タンク43内の低温凝縮液91
を冷却する。この温度T1は温度センサ44、冷
水コントローラ47の作用により0〜4℃に調節
される。と同時に信号P46によりモータ46、循
環ポンプ45が駆動され凝縮浴槽16の凝縮浴液
90にはコントロールバルブ51、弁87,88
および配管82,80を介し低温凝縮液91が循
環される結果、凝縮浴液90の温度T3は10℃〜
0℃の範囲に維持される。一方、シーケンス回路
72からの信号P64により駆動回路64は駆動さ
れ、モータ63、フアン62が起動するとともに
駆動回路64は温度センサ65のフイードバツク
信号によつて受器室12内空気温度T2を13〜18
℃に維持するようON−OFF制御される。この場
合、ラジエータ61には弁86、配管83,84
を介し0〜4℃の低温凝縮液91が循環されてい
る。これらとともに加熱器24が起動し蒸留フラ
スコ21内の原油試料100は加熱される結果、
留出速度4〜5ml/minで徐々に蒸気化し留出を
開始する。 (測定) 蒸留手段20の蒸留フラスコ21から留出され
た留出温度T4が50〜70℃の範囲内である留出油
102が凝縮管22に流入すると、凝縮管22内
で液化され受器19に滴下しはじめる。この初滴
があると液量検出センサ111がこれを検知し、
コントロール部114に出力する。ここに記録装
置110のX−Yプロツタ115は当該留出温度
T4をY軸としX軸に0%としてデータをプロツ
トする。さらに蒸発が続き、流量検出センサー1
11が受器19内に滴下された留出油液103が
5%増大する毎にコントロール部114に出力
し、コントロール部114ではこれに基づき当該
留出温度T4の情報とともにX−Yプロツタ11
5を駆動し作用させる。 そして、第3図のブロツクで示したように留
出温度T4が80〜90℃になると、もはやこの状態
を維持していたのではその後に留出される成分の
特性から凝縮管22内で付着しまたは固形化され
てしまうので、凝縮温度を上昇させるよう機能す
る。すなわち、シーケンス回路72は温度検出回
路71からのT4=80〜90℃の信号を受けると、
信号S52を出力しソレノイド52を作動しコント
ロールバルブ51を閉成するとともに信号S33
温度調節器33へ出力する。従つて、切替手段5
0が作動されるので配管82、コントロールバル
ブ51、弁87を介し循環ポンプ45で循環され
ていたT1=0〜4℃の低温凝縮液91は凝縮浴
槽16には供給されず、代わつて凝縮管加熱調節
手段30の第1および第2温度センサ31,32
の出力信号をフイードバツク信号として温度調節
器33はヒータ34を作動し凝縮浴液90の温度
T3を10℃に調節するとともに凝縮浴槽16内温
度を均一化するためアジテータ35を駆動する。
この場合受器冷却調節手段60は受器室12内温
度T2を13〜18℃に維持すべきコントロール状態
を維持している。 さらに、留出温度T4が約200℃となると(ブ
ロツク参照)、凝縮浴液温度T3を40℃まで上
昇する必要がある。これは、シーケンス回路72
から凝縮管加熱調節手段30の温度調節器33へ
信号S33(この場合には、40℃まで上昇させよの指
令)が出力されることによつて、温度調節器33
の目標温度が40℃と切り替わり前記場合(10℃ま
で上昇させよ。)と同様に昇温される(ブロツク
)。 (測定完了) そして、留出が進行し、留出温度T4が予め設
定された測定最高留出温度Tup(例えば280℃)に
なるまで測定が行われる(ブロツク)。この間、
記録装置110では、液量検出センサー111で
検出した5%増大毎の留出油液量Vと留出温度T
4とを対応させつつX−Yプロツタ115に自動
記録する。従つて、ブロツクにおいてT4
Tupと判断されたときには第4図に見るように全
液量範囲についての留分得率の測定結果いわゆる
蒸留曲線を自動記録することができる。 (再測定準備) このように、T4≧Tupにおいて測定が完了す
ると、本装置は次の測定に備えるべく、次の通り
作用する(ブロツク参照)。シーケンス回路7
2からの信号S33が遮断され温度調節器33はヒ
ータ34への電流を遮断する。凝縮管加熱調節手
段30が停止されるので凝縮浴液90はもはや加
熱されない。しかし、これを放置して自然冷却を
待つのでは再測定可能となるまで長時間を必要と
し作業能率が悪い。ここに、上記信号S33と同時
期に信号S52がシーケンス回路72から出力され、
コントロールバルブ51が開成される。従つて、
凝縮管冷却調節手段40からの低温凝縮液91が
コントロールバルブ51、配管82,80を介し
供給かつ循環されるので凝縮浴槽16内の凝縮浴
液90が強制的に冷却される。そして、ブロツク
において、再測定不要(上記の図示省略したス
イツチをOFFとしたときをいう。)がNOと判断
された場合、すなわち再測定するときには、再び
ブロツクへ進行される。従つて、この冷却期間
中に蒸留フラスコ21に新たな原油試料100を
補強し、受器19を取り換えまたは先の留出油液
103を排斥して再び受器室12へセツトすれ
ば、次の測定に速やかに入ることができる。 (停止) 一方、ブロツクでYESと判断された場合す
なわち再測定をしないで本装置を完全に停止させ
る場合には、ブロツクにおいて、凝縮管冷却調
節手段40、受器冷却調節手段60、加熱器24
を停止する。ここに、シーケンスは終了
(STOP)となる。 なお、上記では、一回の測定において記録装置
110はそのデータをX−Yプロツタ115で記
録するようにしたが、予め図示省略のn回測定平
均記録スイツチを選択しておけば、設定されたn
回の測定が完了したときにその平均値をもつてX
−Yプロツタ115に作図記録させることもでき
る。ただし、測定手順は上記の場合と同じであ
る。 従つて、本実施例の原油蒸留試験装置には次の
ような効果がある。 凝縮管冷却調節手段40と凝縮管加熱調節手段
30とが設けられかつ留出温度T4に基づいて両
者30,40を切替可能としているから、凝縮管
22内での液化が十分に行われるとともに管内で
の付着、固形化が防止され円滑な測定を行うこと
ができる。また、留出開始から完了までを全自動
的に実行されるから複数回の測定に際してもバラ
ツキが小さく高精度の測定を保障できる。さら
に、熟練者も必要とせず迅速かつ容易な測定がで
きる。さらにまた、高精度測定は当該原油製品の
品質の均一性、信頼性を得るので経済的効果も大
きく、精製プラント等設備の最適設計を行うこと
ができ全体として生産能率、経済的効果を飛躍的
に向上させることができる。 ここに、本実施例における測定結果を従来装置
との比較において述べると次の通りである。この
比較条件は、5回の測定結果を平均した値であ
り、本実施例の場合にはそのバラツキが1/3以下
であることが確認された。
〔発明の効果〕
本発明は、原油試料の加熱から留出完了までの
各留出温度に基づいて円滑かつ安定な自動液化、
滴下を達成しつつ高精度測定を保障し、またその
測定データを自動記録できるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る原油蒸留試験装置の一実
施例を示す全体系統図、第2図は同じく全体構成
図、第3図は同じく動作説明用のブロツク図およ
び第4図は同じく記録手段における留分得率記録
線図の一例を示すものである。 1…本体、11…蒸留室、12…受器室、13
…凝縮室、14…冷却室、16…凝縮浴槽、19
…受器、20…蒸留手段、21…蒸留フラスコ、
22…凝縮管、24…加熱手段である加熱器、2
6…留出温度センサー、30…凝縮管加熱調節手
段、33…温度調節器、34…ヒータ、35…ア
ジテータ、40…凝縮器冷却調節手段、41…冷
却器、42…熱交換器、43…低温凝縮液タン
ク、45…循環ポンプ、50…切替手段、60…
受器冷却調節手段、61…ラジエータ、62…フ
アン、70…制御手段としての制御盤、90…凝
縮浴液、91…低温凝縮液、92…冷水、100
…原油試料、102…留出油、103…留出油
液、110…記録手段としての記録装置、111
…液量検出センサー、112…発光器、113…
受光器、115…X−Yプロツタ、120…本体
装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 凝縮管に連通された蒸留フラスコとこの蒸留
    フラスコに収容された原油試料を加熱する加熱手
    段を含み形成された前記原油試料を留出させるた
    めの蒸留手段と、前記凝縮管が浸漬された凝縮浴
    液を加熱するヒータおよび温度調節器を含み形成
    された凝縮管加熱調節手段と、前記凝縮浴液を冷
    却するための冷却器を含み形成された凝縮管冷却
    調節手段と、前記凝縮管の一端側から滴下され受
    器に収容された留出油液を冷却できるよう形成さ
    れた受器冷却調節手段と、前記蒸留手段に設けた
    留出温度センサーから留出温度を検出するととも
    に、検出留出温度に基づいて前記凝縮管加熱調節
    手段と凝縮管冷却調節手段との切替等を行う制御
    手段を備え、前記凝縮浴液の温度を前記留出温度
    変化に相応させて自動調節して前記留出油の温度
    を自動調節できるよう構成したことを特徴とする
    原油蒸留試験装置。 2 前記特許請求の範囲第1項において、前記凝
    縮管加熱調整手段が、前記ヒータが浸漬されてい
    る近傍において前記凝縮浴液を攪拌するアジテー
    タを含み構成されている原油蒸留試験装置。 3 前記特許請求の範囲第1項または第2項にお
    いて、前記凝縮冷却調節手段が、低温凝縮液を保
    留する低温凝縮液タンク、この低温凝縮液タンク
    の低温凝縮液を前記凝縮浴槽内へ循環させる循環
    ポンプを含む循環系統および前記冷却器の冷水で
    前記低温凝縮液を冷却するための前記低温凝縮液
    タンク内に配設された熱交換器とから構成されて
    いる原油蒸留試験装置。 4 前記特許請求の範囲第1項ないし第3項のい
    ずれかにおいて、前記受器冷却調節手段が、低温
    液体を通すラジエータとこのラジエータに受器室
    の空気を循環させて前記受器を風冷させるための
    フアンとから構成されている原油蒸留試験装置。 5 前記特許請求の範囲第4項において、前記ラ
    ジエータへの低温液体が前記低温凝縮液とされて
    いる原油蒸留試験装置。 6 凝縮管に連通された蒸留フラスコとこの蒸留
    フラスコに収容された原油試料を加熱する加熱手
    段を含み形成された前記原油試料を留出させるた
    めの蒸留手段と、前記凝縮管が浸漬された凝縮浴
    液を加熱するヒータおよび温度調節器を含み形成
    された凝縮管加熱調節手段と、前記凝縮浴液を冷
    却するための冷却器を含み形成された凝縮管冷却
    調節手段と、前記凝縮管の一端側から滴下され受
    器に収容された留出油液を受器の外側から風冷で
    きるよう形成された受器冷却調節手段と、前記受
    器に収容された留出油液の量を検出するための液
    量検出センサーと、前記蒸留手段に設けた留出温
    度センサーと前記液量検出センサーとからの留出
    温度相当信号および留出油液量相当信号を入力と
    して原油留分得率を記録できるよう形成された記
    録手段とを備え、前記留出温度に基づいて凝縮浴
    液の温度を自動調節して留出油の自動液化温度調
    節をするとともに原油留分得率を自動記録できる
    よう構成したことを特徴とする原油蒸留試験装
    置。 7 前記特許請求の範囲第6項において、前記液
    量検出センサーが光透過材料から形成された前記
    受器を径方向に挟み配設された発光器と受光器と
    から形成されている原油蒸留試験装置。 8 前記特許請求の範囲第7項において、前記発
    光器または/および受光器が5%おきの前記受器
    内の留出油液量を検出できるよう形成されている
    原油蒸留試験装置。 9 前記特許請求の範囲第6項ないし第8項のい
    ずれかにおいて、前記記録手段の記録部がX−Y
    プロツタとされている原油蒸留試験装置。
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