JPH05206784A - プリセットチューナ - Google Patents

プリセットチューナ

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JPH05206784A
JPH05206784A JP3296392A JP3296392A JPH05206784A JP H05206784 A JPH05206784 A JP H05206784A JP 3296392 A JP3296392 A JP 3296392A JP 3296392 A JP3296392 A JP 3296392A JP H05206784 A JPH05206784 A JP H05206784A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表等を用いることなく所望の地域の周波数デ
ータ群を容易にプリセットする。 【構成】 複数の放送局に関する周波数データ群を選択
してチューナ部8へプリセットするプリセットチューナ
2において、ROM等よりなる記憶手段4に、例えば電
話の市外局番等の地域を特定する地域記号とこれに対応
する周波数データ群を関連付けて記憶する。そして、地
域入力手段6より地域記号を入力することによりプリセ
ット制御手段10は入力された地域記号に対応する周波
数データ群を所定のアルゴリズムに従って選択し、これ
をチューナ部8へ自動的にプリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリセットチューナに
係り、特に、受信周波数を自動的にプリセットすること
ができるプリセットチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリセットチューナにおいて、
読出し専用メモリ(ROM)に予め数種類の放送局の周
波数データ群を書き込んでおき、その種類を指定するこ
とにより周波数データ群を選択してこれをプリセットす
ることができるものが知られている。一例としては、放
送局の種類毎に番号、地域名、記号等を予め1対1で対
応させて記憶させておき、所定の地域名等を例えばエン
タボタンを押すことにより東京→大阪→名古屋→東京等
の順序で循環的に呼び出すことにより、周波数データ群
を選択するようにしたチューナがある。また、他の例と
しては、番号と地域名等を対応させた表を別途用意して
おき、この表に基づいて所望の地域に対応する番号を直
接入力し、周波数データ群を選択するようになしたチュ
ーナ等もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来装置において、地域名を循環的に呼び出す方式にあっ
ては、記憶されている地域名の数が少ない場合にはあま
り問題は生じないが、記憶されている地域名の数が多い
場合には所望の地域名を選択するまでにエンタボタンの
押圧操作を多数行なわなければならない場合もあり、呼
び出し操作が面倒であった。また、別途用意した表を用
いる場合には、地域に対応させた番号には何ら意味付け
がなされていないので呼び出し操作時には必ず表を参照
しなければならず、呼び出し操作が煩雑であるという問
題点があった。
【0004】また更に、車等の移動体に上記プリセット
チューナを搭載した場合には、上記問題点に加え、移動
している地域に応じて手動により対応する周波数データ
群にプリセットし直さなければならず、煩雑であった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に
解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、表
等を用いることなく所望の地域の周波数データ群を容易
にプリセットすることができるプリセットチューナを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、予め記憶
されている複数の放送局に関する周波数データ群を選択
して、選択された周波数データ群をプリセットするプリ
セットチューナにおいて、地域を特定する地域記号と前
記地域記号に対応する放送局に関する周波数データ群と
を関連付けて記憶する記憶手段と、前記地域記号を入力
するための地域入力手段と、前記入力手段に入力された
地域記号に基づいて前記記憶手段内の周波数データ群を
選択すると共に選択された周波数データ群をチューナ部
にプリセットするプリセット制御手段とを備えたもので
ある。第2の発明は、予め記憶されている複数の放送局
に関する周波数データ群を選択して、選択された周波数
データ群をプリセットするプリセットチューナにおい
て、地域と前記地域における放送局に関する周波数デー
タ群とを関連付けて記憶する記憶手段と、地域を認識す
るための地域認識手段と、前記地域認識手段により認識
された地域に基づいて前記記憶手段内の周波数データ群
を選択すると共に選択された周波数データ群をチューナ
部にプリセットするプリセット制御手段とを備えたもの
である。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、例えば地域記号として、
対応する郵便番号や電話の市外局番が使用されており、
これを地域入力手段より入力することによりプリセット
制御手段は入力された地域記号に対応する放送局に関す
る周波数データ群を選択する。そして、このプリセット
制御手段は選択された周波数データ群をチューナ部にプ
リセットすることになる。第2の発明によれば、地域認
識手段は、ビーコンまたはGPS(GrobalPos
itioning System)によりプリセットチ
ューナ自体が位置している現在の地域を認識し、その認
識結果に基づいてプリセット制御手段は記憶手段から対
応する周波数データ群を選択し、これをチューナ部にプ
リセットすることになる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に係るプリセットチューナの
一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は第1の
発明に係るプリセットチューナを示す概略構成図、図2
は本発明に係るプリセットチューナを搭載したCDラジ
オカセットを示す斜視図、図3はリモートコントローラ
を示す平面図である。図示するようにこのプリセットチ
ューナ2は、図示するように地域を特定する地域記号と
地域記号に対応する放送局に関する周波数データ群とを
関連付けて記憶する、例えばROMよりなる記憶手段4
と、地域記号を入力するための地域入力手段6と、入力
された地域記号に基づいて上記記憶手段4内の周波数デ
ータ群を選択すると共に選択された周波数データ群をチ
ューナ部8にプリセットする、例えばCPU等よりなる
プリセット制御手段10とにより主に構成されている。
ここで本発明においては、地域記号とは文字、数字も含
む概念である。
【0008】上記地域入力手段6とプリセット制御手段
10との間には、コンバータ12が接続されており、入
力された地域記号を所定の符号に変換して制御手段10
へ入力するようになっている。上記地域入力手段6は、
図3に示すリモートコントローラ14内へ組み込まれて
おり、このコントローラ14には数値を入力するテンキ
ーや登録ボタンを含む各種の押ボタン16が設けられ、
ここで入力された信号は赤外線信号等により図2に示す
CDラジオカセット本体18へ伝達し得るように構成さ
れている。従って、このCDラジオカセット本体18内
には、CDラジオカセットに必要な部材の他にコンバー
タ12、記憶手段4、プリセット制御手段10、チュー
ナ部8が設けられる。そして、このラジオカセット本体
18には、各種機能を実行するための操作ボタン群2
0、例えば電源をオン,オフする電源ボタン20A、モ
ードを選択するモード選択ボタン20B、AM、FM等
のバンドを切換えるバンド切換えボタン20C、プリセ
ット局P1〜P7を選択するアップダウンボタン20D
等が設けられている。尚、地域入力手段6をラジオカセ
ット本体18側に設けるようにしてもよいし、また、プ
リセット局数も7に限定されない。
【0009】本実施例においては、地域を特定する地域
記号としては、地域を特定するために周知の番号、例え
ば電話の市外局番または郵便番号が使用され、特に電話
の市外局番を用いた場合について説明する。すなわち、
通常AM、FM、UHF、VHF等の各種放送局にあっ
ては、その送信出力に応じて放送の聴取可能なエリアが
局を中心として大きく異なり、また設置されている放送
局の数によっても聴取可能な放送局の数も異なる。そし
て、これら地域は上記した市外局番等に対応しており、
上記記憶手段4には、下記の表1に示すように地域記号
として電話の市外局番を用い、この市外局番によって特
定される地域において聴取可能な放送局の送信周波数を
周波数データ群として市外局番と関連させたテーブルが
記憶されている。この表1においてはAM放送の場合を
示す。
【0010】
【表1】
【0011】本実施例にあっては、プリセット局P1〜
P7局まで設定可能であり、各周波数が各放送局の送信
周波数に対応する。例えば東京地域には多数の放送局が
設置されていることから7局全て設定できるに対して前
橋地域においては放送局が少ないことから5局までしか
設定できない。また1つの地域には、単数或いは複数の
市外局番が対応し、同一グループに属する市外局番が入
力された場合には同一の放送局がプリセットされるよう
に構成されている。上記表1においては説明のために、
地域としては前橋、宇都宮、水戸、東京の4地域しか記
載していないが、実際は日本全国に渡って同様に市外局
番とこれに対応する地域において聴取可能な放送局の周
波数データ群が関連付けてテーブルとして記憶されてい
る。
【0012】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について、図4及び図5に示すフローチャートも参
照しつつ説明する。まず、周波数データ群のプリセット
操作について説明する。CDラジオカセット本体18の
電源ボタン20AをONにし(S1)、次いでモード選
択ボタン20Bによりチューナを選択する(S2)。次
に、地域入力手段6であるリモートコントローラ14の
押ボタン16を操作して地域番号である市外局番、例え
ば宇都宮地区に在住している場合には「0」「2」
「8」「登録」をインプットする(S3)。この入力信
号は、赤外線信号等によりCDラジオカセット本体18
側へ伝達され、コンバータ12を介してCPU等よりな
るプリセット制御手段10へ入力される。この制御手段
10は、入力された市外局番に基づいて図5に示す地域
選択アルゴリズムに従って記憶手段4に記憶されている
周波数データ群を選択する(S4)。
【0013】すなわち、図5に示す地域選択アルゴリズ
ムにおいては、「0」の入力をスタートのきっかけと
し、「0」に続いて入力される数値を最大3個まで有効
とし、入力順にN1、N2、N3とすると共にそれ以上
の入力は無視する。また、「登録」が押された時点で以
下の式に基づいて入力値Xを計算する。この時、N2、
N3に対応する数値入力がないものは「0」とする。 入力値 X=N1×100+N2×10+N3 そして、この入力値Xと各地域に付与された閾値Anと
を下記式のように比較し、地域No.nを決定し、それ
に対応する周波数データ群を採用する。尚、閾値Anと
地域No.nはそれぞれ表1に示すように個々の地域に
対応している。 閾値An−1<入力値X≦閾値An
【0014】具体的には、まず、S20において待ち状
態にあり、「0」が入力されると(S21)、スタート
して次の入力を待つ(S22)。そして、数値入力がN
1だけで「登録」が押されるとその時の入力値Xが計算
され(S23)、数値入力がN1、N2だけで「登録」
が押されるとその時の入力値Xが計算され(S24)、
数値入力がN1、N2、N3と全て入力されて「登録」
が押されるとその時の入力値Xがそれぞれ計算される
(S25)。本実施例においては、N1が「2」、N2
が「8」、N3が「0」にそれぞれ対応し、入力値X=
280となる。そして、S26においてはまずカウンタ
に地域No.nとして値1を設定する。そして、先に入
力された入力値Xと各地域に対応させた閾値Anとを地
域No.nを1つずつ増加させながら比較し(S27、
S28)、S27においてNOになったならば、すなわ
ち本実施例では閾値Anが280になったならばその時
の地域No.nに対応する周波数データ群を選択するこ
とになる。
【0015】以上のようにして所定の地域すなわち「宇
都宮」が選択されると、図4のフローチャートに戻り、
プリセット制御手段10は、選択されたデータ群をチュ
ーナ部8に自動的にプリセットする。すなわちP1には
594KHZ 、P2には693KHZ 、P3には954
KHZ 、P4には1134KHZ 、P5には1242K
Z 、P6には1530KHzをそれぞれ自動的にプリ
セットする(S5〜S8)。そして、以上のセットが終
了するとディスプレイにP1に対応する周波数を表示す
るか或いは登録終了の表示を行い(S9)、プリセット
操作を終了する。次に、以上のようにプリセット操作が
終了したならば、実際に放送局の聴取操作に移行する。
この場合には、図6のフローチャートに示すように、ま
ず、電源ボタン20AをONにし(S1)、バンド切換
ボタン20Cにより所望のバンドを選択すると共にアッ
プダウンボタン20Dにより選局を行う(S2)。そし
て、所望の放送局が見付かったならばそこで固定して好
みの局を聴くようにする(S3)。
【0016】上記実施例においてはAM放送局について
説明したが、これに限定されず、本発明はFM放送局、
短波放送局、VHF、UHFについても同様に適用し得
る。また、電話の市外局番に変えて郵便番号等も用いる
ことができ、特に郵便番号を用いた場合には、枝番号を
利用してより細かい地域に対応させて周波数データ群を
形成することができる。更に、本発明に係るプリセット
チューナは、CDラジオカセットのみならず、他の音響
装置にも適用し得るのは勿論である。このように本実施
例によれば、地域記号として周知の地域記号を用いるこ
とによりプリセットを行うようにしているので、対応表
等を用いることなく、しかも多数のデータ群の中から迅
速に所望の周波数データ群を選択してプリセットを行う
ことができる。
【0017】また、より狭い地域毎にデータ群を対応さ
せて形成しても、容易に所望の周波数データ群を選択す
ることができる。次に第2の発明について説明する。上
記第1の発明においては、プリセットチューナをCDラ
ジオカセットに適用した場合について説明したが、この
プリセットチューナを図7及び図8に示すように移動
体、例えば自動車に搭載してナビゲータシステムと組み
合わせるようにしてもよい。図7はナビゲータシステム
と組み合わせたプリセットチューナを搭載した車輌を示
す斜視図、図8は第2の発明に係るプリセットチューナ
を示す概略構成図である。この種のナビゲータシステム
は、例えばROM等へ予め入力した地図情報を有してお
り、地磁気センサやジャイロ等よりなる方位角センサと
走行距離センサとにより車輌の現在の位置を求め、そし
て、予め定められた目的地に到達するために、上記現在
位置情報や地図情報を参照して操作者が次に行うべき操
作を、車輌内の運転席に設けたディスプレイに表示する
ものである。
【0018】図示するように、このナビゲータシステム
は、無線標識の信号となるビーコンを受けたり、通信用
の電波を送受信するアンテナ22を有しており、このア
ンテナ22は無線機24を介して中央処理部30へ接続
されている。そして、このアンテナ22と無線機24と
により、第2の発明の一部を構成する第1の地域認識手
段26Aを構成している。CD−ROMドライブ28に
は、予め道路交通網などの地図情報が入力されており、
このCD−ROMドライブ28は、上記中央処理部30
に接続されており、必要に応じて地図情報が中央処理部
30へ伝達される。
【0019】また、方位角センサ32は、例えば地磁気
センサやジャイロよりなり、移動体としての車輌34の
進行方向を求めるようになっている。また、走行距離セ
ンサ36は、走行距離を検出するようになっている。そ
して、上記方位角センサ32及び走行距離センサ36
は、位置演算回路38に接続されており、ここで積分航
法に基づいて一定距離走行毎に、出発点からの走行距離
のX−Y成分を累積加算して車輌34の現在位置を求め
得るように構成されている。従って、上記方位角センサ
32、走行距離センサ36及び位置演算回路38により
第2の地域認識手段26Bを構成している。そして、位
置演算回路38は上記中央処理部30へ接続されてお
り、求めた現在の位置情報を中央処理部30へ送出する
ようになっている。
【0020】また、上記位置情報を得る手段として、例
えば電波航法の1つであるGPS(Grobal Po
sitioning System)40を用いてもよ
い。このGPS40は、複数の人工衛星を使って高精度
な位置測定が可能なシステムであることから最近、特に
注目されている。そして、このGPSは、地域を認識す
るための第3の地域認識手段26Cとして構成される。
また、地域認識手段として、第1の発明において説明し
たマニュアルで、地域を特定する地域記号を入力するた
めの地域入力手段を上記各地域認識手段と共に併用する
ようにしてもよい。
【0021】上記中央処理部30は、例えばCPUより
なりこれに入力される地図情報、位置情報、或いは道路
交通情報等に基づいて、目的地までの最適経路の探索、
目的地への所要時間の予測、車輌34の操作者がとるべ
き操作を求め、求めた情報を操作者に知らせるために出
力するようになっている。また、この中央処理部30
は、上記各地域認識手段26A、26B、26Cにより
認識された地域に基づいて後述する記憶手段内の周波数
データ群を選択すると共に選択された周波数データ群を
後述するチューナ部へプリセットするプリセット制御手
段としての機能を併せ持つように構成されている。そし
て、中央処理部30には、表示制御回路42が接続され
ると共に、この表示制御回路42には運転席の全面パネ
ルの下方に設けたディスプレイ44が接続されており、
上記処理部にて求めた結果を、上記ディスプレイ44に
表示することにより視認できるように構成されている。
【0022】そして、上記中央処理部30には、音声制
御回路46が接続されると共に、この音声制御回路46
には音声合成回路48及びスピーカ50が順次接続され
ており、上記中央処理部30にて求めた結果をスピーカ
50から音声情報として出力し得るように構成されてい
る。更に、プリセット制御手段の機能も有する中央処理
部30には、第2の発明の一部を構成する、地域とこの
地域における放送局に関する周波数データ群とを関連付
けて記憶するROM等よりなる記憶手段52が接続され
ると共に、上記プリセット制御手段により選択された周
波数データ群がプリセットされるチューナ部54が接続
されている。
【0023】従って、プリセットチューナは、上記各地
域認識手段26A、26B、26Cと、プリセット制御
手段の機能も有する中央処理部30と、記憶手段52と
チューナ部54とにより構成されることになる。上記記
憶手段52には、前記第1の発明で説明した表1と同様
なテーブルが記憶されており、多数の地域と各地域にお
ける聴取可能な放送局に関する周波数データ群とが関連
付けられている。この場合、地域を特定するために電話
の市外局番に換えて、或いはこれと併用して緯度と経度
の組み合わせ、ビーコン信号の発信局等を周波数データ
群と対応させるようにし、ナビゲータシステムの地域認
識手段の認識結果に基づいて所望の周波数データ群を選
択し得るように構成されている。そして、上記記憶手段
52にはAM局のみならず、他のバンド、例えばFM局
に対する周波数データ群も記憶されている。
【0024】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、車輌34の走行にともな
ってアンテナ22からは交通情報等の信号が受信され、
この信号は無線機24を介して中央処理部30へ入力さ
れる。また、CD−ROMドライブ28からは、予めこ
れに入力された地図情報が上記中央処理部30へ入力さ
れる。更に、方位角センサ32からは進行方向情報が、
走行距離センサ36からは走行距離情報がそれぞれ位置
演算回路38へ入力され、ここでこの車輌34が現在走
行している位置乃至地域が求められ、この位置情報も上
記中央処理部30へ入力される。また、人工衛星から発
せられる電波を基にして、電波航法によりGPS40は
現在走行している位置乃至地域を求め、その結果を中央
処理部30へ入力する。
【0025】この中央処理部30においては、これに入
力される交通情報、地図情報、各位置情報等に基づい
て、目的地への最適経路の探索、目的地への所要時間の
予測、目的地へ到達するために操作者が次に行なうべき
操作の探索が行なわれる。そして、求めた結果は、音声
制御回路46及び音声合成回路48を介してスピーカ5
0にて音声として出力されて、操作者に聴覚的に知らせ
る。また、上記結果は、表示制御回路42を介してディ
スプレイ44にて表示される。
【0026】一方、上記中央処理部30は、上記したよ
うな車輌の運行に関する情報を求めるように制御される
と共に、各地域認識手段26A、26B、26Cによっ
て得られた位置情報乃至地域情報に基づいてFM局やA
M局の周波数データ群の記憶されている記憶手段52を
参照して、現在車輌34が走行している地域に対応する
周波数データ群を前記第1の発明で説明したと同様に選
択する(表1参照)。そして、中央処理部30は、上記
選択された周波数テーダ群をチューナ部54のプリセッ
ト局P1〜P7へ順次自動的にプリセットして行く。こ
のように本実施例にあっては、プリセットチューナをナ
ビゲータシステムと組み合わせるようにしたので運転者
乃至操作者は何ら行動することなく走行している地域に
対応する周波数データ群をプリセットすることが可能と
なる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような優れた作用効果を発揮することができる。第1
の発明によれば、対応表等を用いることなく、しかも多
数の周波数データ群の中から迅速に所望の周波数データ
群を選択してプリセットを自動的に行うことができる。
また、より狭い地域毎にデータ群を対応させて形成した
場合にあっても容易に所望の周波数データ群を選択する
ことができる。第2の発明によれば、プリセットチュー
ナをナビケータシステムに組み合わせたので地域に応じ
て対応する周波数データ群を完全に自動的にプリセット
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るプリセットチューナを示す概
略構成図である。
【図2】図1に示すプリセットチューナを搭載したCD
ラジオカセットを示す斜視図である。
【図3】CDラジオカセットに用いるリモートコントロ
ーラを示す平面図である。
【図4】プリセット操作を示すフローチャートである。
【図5】地域選択アルゴリズムを示すフローチャートで
ある。
【図6】聴取操作を行うときのフローチャートである。
【図7】ナビゲータシステムと組み合わせたプリセット
チューナを搭載した車輌を示す斜視図である。
【図8】第2の発明に係るプリセットチューナを示す概
略構成図である。
【符号の説明】
2…プリセットチューナ、4,52…記憶手段、6…地
域入力手段、8,54…チューナ部、10…プリセット
制御手段、12…コンバータ、14…リモートコントロ
ーラ、18…CDラジオカセット本体、26A,26
B,26C…地域認識手段、30…中央処理部(プリセ
ット制御手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め記憶されている複数の放送局に関す
    る周波数データ群を選択して、選択された周波数データ
    群をプリセットするプリセットチューナにおいて、地域
    を特定する地域記号と前記地域記号に対応する放送局に
    関する周波数データ群とを関連付けて記憶する記憶手段
    と、前記地域記号を入力するための地域入力手段と、前
    記入力手段に入力された地域記号に基づいて前記記憶手
    段内の周波数データ群を選択すると共に選択された周波
    数データ群をチューナ部にプリセットするプリセット制
    御手段とを備えたことを特徴とするプリセットチュー
    ナ。
  2. 【請求項2】 予め記憶されている複数の放送局に関す
    る周波数データ群を選択して、選択された周波数データ
    群をプリセットするプリセットチューナにおいて、地域
    と前記地域における放送局に関する周波数データ群とを
    関連付けて記憶する記憶手段と、地域を認識するための
    地域認識手段と、前記地域認識手段により認識された地
    域に基づいて前記記憶手段内の周波数データ群を選択す
    ると共に選択された周波数データ群をチューナ部にプリ
    セットするプリセット制御手段とを備えたことを特徴と
    するプリセットチューナ。
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