JPH0520652B2 - - Google Patents

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JPH0520652B2
JPH0520652B2 JP60024017A JP2401785A JPH0520652B2 JP H0520652 B2 JPH0520652 B2 JP H0520652B2 JP 60024017 A JP60024017 A JP 60024017A JP 2401785 A JP2401785 A JP 2401785A JP H0520652 B2 JPH0520652 B2 JP H0520652B2
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JP
Japan
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paint
oven
coating
color
microwave oven
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JP60024017A
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Nobushige Arai
Takeshi Kashu
Yoshuki Morimoto
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 目的 <産業上の利用分野> 本発明は、電子レンジのオーブンに関し、特に
オーブン壁内面の彩色仕上げ塗膜を形成するもの
の改良に関する。 <従来技術> 従来、電子レンジのオーブン壁に塗装を行なう
場合、耐食品汚染性、耐熱性、耐腐蝕性などを考
慮した溶剤型アクリル−メラミン系樹脂塗料、エ
ポキシ系樹脂粉体塗料を下塗、上塗ともに指定色
調にして塗装仕上げを行なう。また、指定色調の
下塗電着塗料を電着塗装して焼付硬化乾燥後指定
色調の溶剤型アクリル−メラミン樹脂系上塗塗料
を塗装焼付乾燥し、オーブン壁塗膜としていた。 しかし、近年、従来のものでは耐腐蝕性が長期
間安定せず、上記溶剤型塗装では、塗膜の発泡、
“タレ”や“スケ”が出やすく不良率が10〜30%
もでる。そして、電子レンジのオーブン内面の塗
装であるため、ロボツト、レシプロケーター、ロ
ータリー式塗装装置などの自動化塗装装置を設置
しても、人手による手吹き塗装が数人(4〜5
人)いる。手吹き作業者も塗料の吹付けによる
“はね返り”をあびて、塗料霧の汚染を受ける。
粉体塗装によるオーブン壁は前記、溶剤型塗装と
同じく“スケ”や“タマリ”がでたり、粉体塗装
独特の間隙部不連続塗装膜(ブリツヂ)が出来て
見苦しい外観を示す。そして、塗装膜厚も40〜50
ミクロン以上の100ミクロンとか200ミクロンにな
つて、電波もれを生じやすい問題がある。そし
て、機械加工組立などによる塗油がオーブン継目
から出て来て、粉体塗装膜をはじかせるという表
面仕上肌のきたない状態が(塗布する油の量が多
いとひんぱんに)生じる。 さらに、下塗が電着で上塗が溶剤型アクリル系
焼付塗装の場合、従来から実施されているのは、
下塗の電着としてアニオン系の無公害元素(Pb、
Crの入らない塗料)を使用したクリーム色など
の彩色電着塗料を20〜30μ塗着させ焼付後、オー
ブン内面に指定彩色(クリーム色)のアクリル系
焼付硬化型の溶剤型塗料を20〜30μ塗着し、焼付
硬化させて成膜オーブン壁とする方法である。し
かし、この電着−溶剤型アクリルの塗装では耐腐
蝕性に劣り、“折り曲げ”や“へこみ”の外傷で
“キレツ”が入る。さらに、上塗と下塗を同一色
にしてスケを防止しているが上塗の塗膜厚み管理
が塗装工程の吹付量と塗装手順で管理することに
なるため、実質的にスケていてもわからず製品に
なつてから耐食品汚染に劣る不良もでている。こ
れは、下塗として用いる電着塗料のアニオン系無
公害アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系の彩色塗料
が塗膜形成完了後、耐汚染性によくないものであ
るからであり(電着用塗料樹脂でいまだみつかつ
ていない)、例えば電着塗装後上塗に耐食品汚染
の優れた溶剤型アクリル系の塗料を塗布し、成膜
させても焼付硬化時150〜230℃の温度がかかると
下塗の電着塗料樹脂成分が軟化して上塗の塗料中
にわずか溶出移行し、上塗の塗装膜厚みがうすい
と顕著にあらわれて、100℃前後の単機能電子レ
ンジ作動で食品汚染が起こるようになる。従つて
これは、下塗と上塗を同一系列の色調にし、スケ
をなくすために実施した方法であるが、実用調理
で高い率でオーブン壁面が汚染するという不都合
がでている。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、従来技術の溶剤型塗装、粉体塗装及
び電着と溶剤型の組合せ塗装仕上げを行なつた電
子レンジのオーブン壁の塗装不良であるタレ、ス
ケ、発泡、耐腐蝕性、耐食品汚染、などの外観不
良率のアツプや耐久性・実用面での問題などを改
善し、塗装価格の低減を行なうために溶剤型塗料
の20〜30μの2コート1ベーク(2回塗り1回焼
成)で仕上る電子レンジのオーブン壁塗膜の提供
を目的とする。 (ロ) 構成 かくして本発明によれば、電子レンジのオーブ
ン壁内面に所望の彩色仕上げの塗膜を形成させる
方法において、 黒色系の暗色面で構成された電子レンジのオー
ブン壁素面上に、わずかにピンクがかつた白色の
塗料を塗布した後この上に所望の彩色の溶剤型ア
クリル−メラミン系塗料を塗布し、次いで焼成す
ることを特徴とする電子レンジのオーブン壁塗膜
作製方法が提供される。 本発明の最も特徴とする点は、黒色の塗料の電
着や化成処理、亜鉛メツキなどにより設定される
黒色系の暗色面で構成される電子レンジのオーブ
ン壁を前提とし、この面にわずかにピンクがかつ
た白色の塗膜(前補正塗料塗膜)を介して所望の
彩色の溶剤型アクリル−メラミン系塗料を塗布し
焼成することにより、上塗のスケを簡便にかつ効
率良く防止すると共に上塗の厚みの減少を可能と
し、上塗の2コート1ベークでも満足な性能を有
する塗膜の作製を可能とした点にある。 このようにして得られるオーブン壁塗膜はそれ
自体新規なものである。従つて本発明によれば、
黒色系の暗色面から構成されるオーブン壁素面上
にわずかにピンクがかつた白色の塗膜を介して所
望の彩色のアクリル−メラミン系塗膜が形成され
てなる電子レンジのオーブン壁塗膜をも提供され
る。 上記、わずかにピンクがかつた白色塗料として
は、赤色顔料を微量配合したものが挙げられ、溶
剤型アクリル−メラミン系の白色塗料をベースと
したものが好ましい。ここでわずかにピンクがか
つた白色の塗料とは、例えば暗色灰黒色の合金化
溶融亜鉛めつき鋼板(日新製鋼(株)のペンタイト鋼
板)にリン酸亜鉛処理を施した生地を基準にし、
ピンキーホワイトの塗料を約10±5μに塗布し、
さらにクリーミイホワイト色のアクリル−メラミ
ン系樹脂塗料を約15±5μに塗布してなる2コー
ト1ベーク、20〜30μの正常塗膜を満足する場合
を前提として、赤色酸化鉄などの赤色顔料を微量
配合して成りピンキーホワイトの色範囲がマンセ
ル記号で、色調がR〜YR、明度が7〜9、彩度
が0〜4になるように配合することが必要であ
る。このときの具体例の上塗クリーミイホワイト
の色範囲として、マンセル記号で、色調がY、明
度が8.5〜9.0、彩度が0〜4を用いた代表的な汎
用電子レンジオーブンの指定色によくあうことが
確認できている。 <実施例> 本発明の実施例として、第1図に示すように、
扉2、外箱3、オーブン4、機構部品5(図示せ
ず)などから構成する単機能電子レンジ1のオー
ブン4において、第2図及び第3図に示すオーブ
ン内面の天板6、胴板7、背面板8、前面板9を
塗装する。素地として冷間圧延鋼板(spcc)、合
金化溶融亜鉛めつき銅板などの安価な鋼板を用い
て、第2図に示すオーブンの機械加工組立を行
い、このオーブン4を脱脂−水洗−化成被膜処理
−水洗−純水洗滌−水切乾燥などの塗装前処理工
程でリン酸鉄皮膜処理或はリン酸亜鉛皮膜処理に
付し、エポキシ樹脂を主成分とするPb、Cr、
Cd、Asなどの含有しない無公害で食品衛生法に
合格する黒色のカチオン電着塗料浴中に浸潰、通
電し、オーブン4の内外面と接合間隙に至る全外
面を20〜30μの塗膜厚みに電着させ、水洗後焼付
硬化約を約160〜180℃で20分行なう。 上記、実施例の電着塗料は、表−1に示す関西
ペイント(株)カチオン電着塗料商品名エレクロンNo.
9210のエポキシ−ポリアミド系樹脂に硬化剤とし
てブロツクイソシアネート樹脂を用いた黒色カチ
オン電着塗料である。
【表】
【表】 次に、前記、カチオン電着塗料の黒色が、指定
色彩色の上塗塗料を塗布し成膜した折に隠蔽する
ように第2図に示すオーブン内面6,7,8と前
面板9の壁面の電着塗膜黒色の上に表−2のピン
キーホワイト(わずかにピンクがかつた白色)の
アクリル−メラミン系樹脂塗料を約10±5μ位に
うすく塗布し、数分間室内放置して、表面にぬれ
がなくなつた時に、表−3の指定色彩色のクリー
ミイホワイト色アクリル−メラミン系樹脂塗料を
約15±5μの塗膜厚みに塗布し、約160〜180℃、
20分間焼付を行なう。
【表】
【表】
【表】 以上のようにして、仕上げた塗装膜は第4図及
び第6図に示す塗装を行なつたオーブン4の壁面
断面部分拡大図のようになる。第6図は前記に詳
述したカチオン電着塗膜黒色を塗着させた断面図
で、14″は素地となす冷間圧延鋼板を示し、1
0は黒色のカチオン電着塗膜である。なお、第5
図はカチオン電着行なわずに直接暗黒色のオーブ
ン壁素面に本発明方法で塗膜形成を行なつた例を
示す断面図でありその詳細は後述される。 上記実施例の利点について以下比較例を示して
説明する。第7図a,b,cはそれぞれ比較例を
示すものである。第7図bは第7図cの電着塗膜
を形成したカチオン電着塗膜10の皮膜の上か
ら、オーブン内面にのみ表−3の指定色彩色のク
リーミイホワイトアクリル−メラミン系樹脂塗料
を塗装し塗膜13(上塗塗膜)を形成した場合の
部分断面図である。すなわち、実施例の第4図は
第7図cの電着塗膜10の上から、該カチオン電
着の塗膜10を隠蔽するための表−2の塗料を塗
布した層12(前補正塗料塗膜)を形成し、焼付
せずにすぐ表−3の指定色彩色(クリーミイホワ
イト)のアクリル−メラミン系樹脂塗料を塗装し
た塗膜13をオーブン4内面に形成させ、焼成電
着塗膜の上からオーブン4内面に高度の耐食品汚
染性の溶剤型アクリル−メラミン系樹脂から成る
焼成塗膜を形成した全体として2回焼成の3層か
らなる電子レンジのオーブン内壁の部分断面図で
ある。 第7図cにおいて、カチオン電着塗料だけでは
現存するエポキシ、アクリルなどの彩色樹脂塗料
では電子レンジのオーブン壁として不向きであ
る。なぜならば、耐食品汚染性が不良で実装テス
トで著るしい汚染をし、見苦しいオーブン壁とな
るからである。もし、使用するとなれば、汚染の
目立たない黒色などの暗色にせねばならず、デザ
イン色調の点で商品価値がでない。また、アニオ
ン電着塗料についても同様のことが言える。第7
図bにおいて、電着塗料の上からオーブン4の内
面に耐食品汚染性の優れた彩色のアクリル−メラ
ミン系の型塗料、例えばクリーミイホワイト色を
塗布した場合、塗装作業性、塗装設備や塗料特性
から15〜20μしか成膜できず、これ以上になると
“タレ”や焼付時“発泡”を起こす。よつて、15
〜20μの彩色の塗料では、下塗の電着黒色を隠蔽
できない。また、上塗の塗料の“スケ”を目立た
なくするために、下塗電着を上塗の彩色塗料と同
一色にするか、近似色にする方法があるが、この
方法では前述したごとく上塗の膜厚管理ができな
いために、上塗塗料の塗布量が少なくなつている
場合、耐食品汚染が悪くなる。そして、この場
合、塗装作業中、上塗塗料が適正な膜厚に塗布で
きているかどうかの塗膜厚の検査、管理ができな
い。これに対し、本発明の実施例のごとき黒色の
下塗電着膜や素面であれば目視で塗装作業をしな
がら或いは補正を行う最終検査工程の塗装工程で
判定できるので、さらに上塗の補正塗ができる。
第7図bの比較例では前記したように下塗の黒を
隠蔽しようとすればタレと発泡がでる欠点があ
る。 前記した第7図bの比較例を改善したのが本発
明で、第4図になる。第4図を拡大したのが第6
図である。電子レンジオーブン4の内面は素地1
4、下塗のカチオン電着塗膜10、上塗溶剤型ア
クリル−メラミン(クリーミイホワイト)の彩色
塗膜11から成つていて、上塗の塗膜11は上塗
塗装工程での前補正のタツチアツプコーテイング
として10±5μのうすい厚みで下塗を隠蔽するピ
ンキーホワイトの補正塗料塗膜部分12と、さら
に、“ウエツトオンウエツト”で指定色彩色のク
リーミイホワイトの上塗塗膜部分13から構成さ
れている。上塗塗膜11の塗膜部分12と13は
同一アクリル−メラミン系樹脂塗料ベースからな
り、塗膜部分12はピンキーホワイトの塗料用赤
色酸化鉄顔料がわずか入つたうすいピンクがかつ
たホワイト色のものであり、塗膜部分13は彩色
指定のクリーミイホワイトでチタン白を主成分と
した顔料が25〜30%入つたものである。従つて、
下塗のカチオン電着塗膜10の色相が塗膜部分1
2のピンク顔料入り隠蔽性塗料で遮蔽され、塗膜
部分13へのスケが阻止される。第7図aは第7
図cの電着塗膜10の上に中塗としてアクリル−
メラミン系樹脂からなる指定彩色のクリーミイホ
ワイトの溶剤型の高耐食品汚染性塗料を15〜20μ
塗着させ焼成した層15を形成し、さらに上塗と
して指定彩色のアクリル−メラミン系樹脂からな
るクリーミイホワイトの溶剤型塗料を15〜20μ塗
着させ焼成する3コート3ベークの塗装によるも
のを示す。かかる3コート3ベークを行なうと完
全であるが、塗装コストが非常に高いものになる
ので価格面から実用に供し難い。第4図乃至第6
図に示す2回焼成による3層コート(溶剤型塗料
については、実質的に1コート1ベーク)のオー
ブン4の内壁を第8図aに示す如くさらに拡大し
てみると、上塗塗膜11のクリーミイホワイト塗
膜部分13と黒色塗膜10の間の中間層に位置す
るピンキーホワイト色塗膜部分12が10±5μの
厚みに塗布形成されていることにより、黒色とピ
ンキーホワイト色が補色関係にあるため、ピンク
がかつた色調の塗膜部分12が10の黒色によつ
て、白色に近づいた構造となる。白色となつた分
だけ黒色塗膜10を隠蔽していることになる。さ
らに、クリーミイホワイト膜13が15±5μの厚
みに形成されることにより、白色の素地面に上塗
りを塗装した場合と同じ様な発色形態をとつて黒
色が隠蔽されクリーミイホワイト色の本来の色を
保持する。そして黒色塗膜10の上に25±5μの
11の塗膜で彩色でありながら、電子レンジオー
ブンとして要求される混合調味料汚染、スパーク
性、耐熱性、などの商品性能に合格し、清潔感の
ある彩色ホワイト、クリーム色を実現する。これ
をさらに拡大断面として示すと第8図bのように
なつている。 また、冷間圧延鋼板(spcc)以外に表面処理を
行なつた合金化溶融亜鉛めつき鋼板14′にリン
酸亜鉛系化成処理皮膜を形成した黒色系の素面に
2コート1ベーク、30±10μの厚みに仕上げる場
合の例を第5図に沿つて詳述する。14′は実施
例として合金化溶融亜鉛めつき鋼板(商標、ペン
タイト鋼板MSN30C,MSN30D,日新製鋼(株))
を用いて、リン酸亜鉛化成皮膜を形成した灰黒色
の表面を成す電子レンジのオーブン素地である。 14′の上に前記表−2に示す成分の前補正用
のピンキーホワイト12を10±5μの厚み(焼成
後の厚み)に塗つて、数分間室内放置して、表面
の“ぬれ”がなくなつた時に、さらにクリーミイ
ホワイト色のアクリル−メラミン系樹脂塗料を約
20±5ミクロン(焼成後の厚み)に塗布し、160
℃、20分の焼成を行うと、30±10μに仕上がつ
た、スケのない彩色クリーミイホワイトのアクリ
ル−メラミン系塗膜11が形成する。従来は、ク
リーミイホワイト色の下塗12′(図示せず)を
20〜30μに塗装して焼付成膜したのち、同色クリ
ーミイホワイトの上塗13′(図示せず)を15〜
20μに塗装して焼付成膜した2コート2ベーク、
40〜50μの塗膜11′(図示せず)であつた。本
発明の塗膜作製法を採用すると、2コート1ベー
クにできて、塗料の使用料も40〜50μ塗膜厚みか
ら20〜40μとなり、約2〜3割り低減できる。ま
た、設備ランニングコストの低減、生産量の増大
などの利点が期待できるようになる。 以上、詳述した、本発明の2コート1ベークに
よる電子レンジのオーブン内面塗装の隠蔽する彩
色塗装実用範囲を示すと第9図のようになる。縦
軸に前補正のピンキーホワイト色塗膜12の成膜
厚みを、横軸に上塗のクリーミイホワイト塗膜1
3の成膜厚みを、斜線の枠内は指定色で隠蔽しう
る組み合せ範囲の一例を示した。枠外のA域では
指定色からはずれたピンク色に変色し、タレ、発
泡を生ずる。枠外のB域では、A域と同様ピンク
色がかつた変色になつて、スケを生じる。枠外の
C域ではスケ、枠外のD域では発泡とタレを生じ
る。そして、破線内の範囲は適正な実用範囲で、
この範囲内の組み合せで仕上げれば、市場に出て
から問題にならず、仕上げ工程中の作業も無理を
せずにすむ。 なお、表−4に第5図、第6図の実施例で得ら
れた塗膜の性能を示す。
【表】
【表】 (ハ) 効果 本発明の方法によれば、電子レンジのオーブン
壁塗膜を、実用耐久性を従来と変えることなく従
来2コート2ベーク40〜50μのところを2コート
1ベーク20〜40μにすることができる。そして、
性能が変らずに、生産量の増大、スケ、タレ、発
泡などの不良が低減し、品質のよい仕上げができ
るようになる。さらに、工程の短縮、管理の簡便
化、設備費の低減、塗料消費量の低減などかでき
1台当りのオーブン塗装価格が大幅に低下する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の係る電子レンジの外観斜視
図、第2図は同じく電子レンジのオーブンの外観
斜視図、第3図は同じくオーブンの内面を正面か
ら見た図、第4図は本発明の一実施例のオーブン
の要部断面構造図で、第6図は第4図の素材spcc
14″に電着塗膜(黒色)10を行なつて仕上げ
た要部拡大断面図、第5図は素地に合金化溶融亜
鉛めつき鋼板14′を用い、本発明の塗膜形成方
法で2コートベーク仕上げした電子レンジのオー
ブンの要部断面構造図である。第7図aはそれぞ
れ比較例を例示するオーブンの要部断面構造図
で、第7図aは3コート3ベークのもの、第7図
bは2コート2ベークのもの、第7図cは2コー
ト1ベークのものである。第8図aは、第4図及
び第5図の要部拡大断面図で、第8図bは第8図
aの要部をさらに拡大した図である。第9図は本
発明の彩色(クリーム色、ホワイト色)塗膜作製
方法において指定色調、発泡、スケ、タレなどの
塗膜表面に欠陥のない状態に仕上げるための一実
施例における前補正(ピンキーホワイト)塗料と
上塗(クリーミイホワイト)塗料の適正な組合せ
塗膜厚み範囲を示す図である。 4……オーブン、10……黒色のカチオン電着
塗膜、11……溶剤型アクリル−メラミン系塗
膜、12……前補正塗料塗膜、13……彩色の上
塗塗膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子レンジのオーブン壁内面に所望の彩色仕
    上げの塗膜を形成させる方法において、 黒色系の暗色面で構成された電子レンジのオー
    ブン壁素面上に、わずかにピンクがかつた白色の
    塗料を塗布した後この上に所望の彩色の溶剤型ア
    クリル−メラミン系塗料を塗布し、次いで焼成す
    ることを特徴とする電子レンジのオーブン壁塗膜
    の作製方法。 2 わずかにピンクがかつた白色の塗料が、オー
    ブン壁素面の黒色系の暗色を隠蔽する厚みまで塗
    布される特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 わずかにピンクがかつた白色の塗料が、赤色
    顔料を微量配合した溶剤型アクリル−メラミン系
    の白色塗料である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 4 電子レンジのオーブン壁素面が、黒色の塗料
    の電着塗膜で構成される特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 5 電子レンジのオーブン壁素面が、化成処理に
    より設定される特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
JP2401785A 1985-02-09 1985-02-09 電子レンジのオ−ブン壁塗膜の作製方法 Granted JPS61185361A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61107014A (ja) * 1984-10-30 1986-05-24 Sharp Corp 電子レンジのオ−ブン

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61107014A (ja) * 1984-10-30 1986-05-24 Sharp Corp 電子レンジのオ−ブン

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