JPH045315Y2 - - Google Patents

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JPH045315Y2
JPH045315Y2 JP1986094239U JP9423986U JPH045315Y2 JP H045315 Y2 JPH045315 Y2 JP H045315Y2 JP 1986094239 U JP1986094239 U JP 1986094239U JP 9423986 U JP9423986 U JP 9423986U JP H045315 Y2 JPH045315 Y2 JP H045315Y2
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pattern
green
blue
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basic copper
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JP1986094239U
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JPS63832U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は被覆塗膜に模様を形成して意匠性を高
めた模様塗装金属板に関する。 (従来技術) 銅製品に自然発生する緑青皮膜、すなわち塩基
性炭酸銅皮膜は優れた外観と耐食性を有している
ので、近年無機薬品で処理して外観が緑青皮膜と
類似した人工緑青皮膜を形成した銅板が注目され
ている。この人工緑青皮膜形成銅板は銅板の表面
を粗化して硫酸銅、酢酸、食塩および塩基性炭酸
銅を含む水溶液に浸漬して表面調整した後、濃塩
酸、酢酸銅、炭酸銅、亜砒酸、塩化アンモニウム
および硝酸銅を含む水溶液の吹付けと乾燥とを繰
返すことにより人工緑青皮膜を形成したものであ
るが、人工緑青皮膜は無地のため、意匠性に欠け
ていた。このため用途によつてはさらに意匠性を
高めたものが要望されている。 また銅板は高価なため、需要家によつては銅板
の代わりに安価な金属板を使用して、人工緑青皮
膜よりさらに意匠性を高めたものの要求があつ
た。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案はかかる要望を充たすために緑青色地よ
り意匠性の高い金属板を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案者らは無地の緑青色地より意匠性の高い
金属板を提供すべく種々検討した結果、緑青色地
に斑点模様を形成した金属板を案出した。しかし
かかる金属板の製造は金属板として銅板を使用
し、銅板の上に人工緑青皮膜を形成した後、他の
色の塗料やインキをスプレーもしくは印刷する方
法によらねばならないため、人工緑青皮膜の形成
に労力と時間を要し、生産性が極めて劣るもので
あつた。このため製造コストは一般に高くなり、
その上に斑点模様を施すと製品価格は極めて高く
なつてしまうものであつた。 また無機薬品による人工緑青皮膜の形成は銅に
対する固有の技術のため、銅板や銅めつき金属板
以外には適用できないものであつた。 そこで本考案者らはかかる点に鑑み製造の際の
コストが安価で、銅板以外の金属板を使用できる
緑青色地に斑点模様を形成した金属板についてさ
らに種々検討した結果、緑青皮膜を塗料塗装によ
る塗膜にし、この塗膜の表面に他の色または同色
の濃い色の塗膜を模様状に部分塗装した塗装金属
板にすれば、製造コストや被覆金属板制限の問題
は解決できることを見出した。 しかし塗膜を緑青色に調色するのに従来塗料に
一般的に使用されている無機顔料や有機顔料を複
数使用して行うと、施工後長期間経過して塗膜が
部分的に剥離した場合に残存塗膜と銅板に発生す
る自然発生緑青との色が違つてしまい、外観が色
ムラになるという欠点があつた。そこで顔料につ
いてさらに検討した結果、従来顔料として使用さ
れていない塩基性炭酸銅、塩基性硫酸銅または塩
基性酢酸銅を使用したところ塗膜が部分的に剥離
しても残存塗膜と自然発生緑青との色を一致させ
ることができるのを見出したのである。本考案は
かかる検討のもとになされたもので、塩基性炭酸
銅、塩基性硫酸銅または塩基性酢酸銅の1種また
は2種以上を使用して着色した緑青色の無地塗膜
表面に緑青色と異なる色かまたは同色の濃い色の
塗膜を斑点模様状に形成した塗膜で金属板を被覆
したことを特徴としている。 本考案の模様塗装金属板は金属板を斑点模様緑
青色塗膜で直接被覆したものでも、またプライマ
ーを介して被覆したものでもよい。 第1図および第2図はそれぞれ本考案金属板の
被覆塗膜平面および断面を示したもので、1が塩
基性炭酸銅、塩基性硫酸銅または塩基性酢酸銅の
1種または2種以上を使用して着色した緑青色塗
膜、2がこの緑青色塗膜1の表面に斑点模様状に
部分塗装した緑青色と異なる色または同色の濃い
色の模様塗膜である。 緑青色塗膜1と模様塗膜2の樹脂は熱硬化性樹
脂にし、塗膜密着性を良好にするため、樹脂は相
溶のあるもの、好ましくは同種のもので、耐食
性、耐候性のあるものにする。このような樹脂と
してはアクリル系、ポリエステル系、アクリルウ
レタン系、フツ素系、アミノ系などのものが適し
ている。 緑青色塗膜1の樹脂と塩基性炭酸銅、塩基性硫
酸銅または塩基性酢酸銅との割合は樹脂20〜30重
量部に対して30〜50重量部の割合にするのが好ま
しい。模様塗膜2の樹脂と顔料との割合や色調は
需要家の要求により決定するので、限定はない。 緑青色塗膜1の塗膜厚はプライマー塗膜が存在
しない場合は7μm以上、プライマー塗膜が存在
する場合は5μm以上にするのが好ましい。この
緑青色塗膜1には一般塗料の塗膜と同様に若干の
補助着色剤を含んでいても問題はない。 緑青色塗膜1に模様塗膜2を形成する方法とし
ては、緑青色塗膜用塗料として、水溶性塗料を使
用し、この塗料がまだ固化しないうちに模様塗膜
2用塗料をスプレーする方法によると、模様周囲
の色調が薄くなり、境界線のない深みのある外観
となるので好ましい。もちろん緑青色塗料が固化
した後に模様塗膜2用塗料をスプレーして製造し
てもよい。 金属板は冷延鋼板、各種めつき鋼板、ステンレ
ス鋼板などの鋼板、またはアルミニウム板、銅板
などの非鉄金属板などいずれでもよい。 次に実施例により本考案を具体的に説明する。 (実施例) 第3図は本考案に係る模様塗装金属板の第1実
施例を示すもので、茶色の模様塗膜2が部分的に
形成された緑青色塗膜1で銅板3を被覆したもの
である。 この模様塗膜銅板は銅板の表面を粗化した後、
塗布型クロメート処理液を塗布して、その後ロー
ルコート法で塩基性炭酸銅または塩基性硫酸銅で
着色した水溶性アクリル系樹脂塗料を乾燥塗膜厚
で20μmとなるように塗装後直ちに茶色の水溶性
アクリル系樹脂塗料をスプレーして、200℃で1
分間焼付けしたものである。 第4図は本考案の第2実施例を示すもので、濃
い緑青色の模様塗膜2が部分的に形成された緑青
色塗膜1で鋼板4をプライマー5を介して被覆し
たものである。 本実施例の模様塗装鋼板は溶融亜鉛めつき鋼板
をリン酸亜鉛処理液で処理した後、熱硬化型エポ
キシ系樹脂プライマーを乾燥塗膜厚で5μmとな
るようにロールコート法で塗装して、240℃で30
秒間焼付け、次に同塗装法で塩基性酢酸銅で薄く
着色した水溶性ポリエステル系樹脂塗料を第1実
施例と同じ塗膜厚に塗装し、直ちに塩基性酢酸銅
で濃く着色した水溶性ポリエステル系樹脂塗料を
スプレーして、第1実施例同様に焼付たものであ
る。 次に第1、2実施例の模様塗装金属板の塗膜密
着性を示す。
【表】 (考案の効果) 以上のごとく本考案の模様塗膜金属板は緑青色
地塗膜に模様が施されているので、無地の人工緑
青皮膜の銅板より意匠性に優れている。また製造
は塗装により行うことができるので、安価で、金
属板が銅板以外でも製造することができる。さら
に緑青色塗膜は塩基性炭酸銅、塩基性硫酸銅また
は塩基性酢酸銅により着色したものであるので、
施工後長期間経過して塗膜が部分的に剥離して
も、金属板が銅板の場合色ムラになることがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の模様塗
装金属板の被覆塗膜平面および拡大断面を示した
ものである。第3図および第4図はそれぞれ本考
案の模様塗装金属板の第1実施例および第2実施
例の断面図である。 1……緑青色塗膜、2……模様塗膜、3……銅
板、4……鋼板、5……プライマー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 塩基性炭酸銅、塩基性硫酸銅または塩基性酢酸
    銅の1種または2種以上を使用して着色した緑青
    色の無地塗膜表面に緑青色と異なる色かまたは同
    色の濃い色の塗膜を斑点模様状に形成した塗膜で
    金属板を被覆した模様塗装金属板。
JP1986094239U 1986-06-20 1986-06-20 Expired JPH045315Y2 (ja)

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JP1986094239U JPH045315Y2 (ja) 1986-06-20 1986-06-20

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JPS63832U JPS63832U (ja) 1988-01-06
JPH045315Y2 true JPH045315Y2 (ja) 1992-02-14

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ID=30957506

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60135578A (ja) * 1983-12-23 1985-07-18 Matsushita Electric Works Ltd エンボス調人工緑青屋根材の製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60135578A (ja) * 1983-12-23 1985-07-18 Matsushita Electric Works Ltd エンボス調人工緑青屋根材の製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63832U (ja) 1988-01-06

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