JPH0520645U

JPH0520645U - リヤシートクツシヨンの構造

Info

Publication number: JPH0520645U
Application number: JP7766591U
Authority: JP
Inventors: 正三村石
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1991-08-30
Filing date: 1991-08-30
Publication date: 1993-03-19

Abstract

(57)【要約】【目的】自動車用シートのリヤシートクッションにおい
て、軽量化を図ることである。【構成】リヤシートクッションを構成するフレーム
（１）を、合成樹脂製プレートで、その周囲に下方に折
曲して車床（Ｆ）に当接する支持部（１ａ）を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車用シート（座席）のリヤシートクッション（後部座席の座部）、詳しくは、車床に固定するリヤシートクッションの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のリヤシートクッションには、スライドレールを底部に設けずに、底部を車床に直接設置したものがある。これは、リヤシートクッションに加わる荷重を車床側で受けるため、そのフレームは、さほどの剛性を必要としない。従って、このリヤシートクッションのフレームは、軽量化を図るために、多数の線材（ワイヤ）を縦横に組み合わせて溶接し、且つ一部を板金製フレームで補強したものを使用している。そして、この線材製フレームは、リヤシートクッションの略外形形状にモールド成形する発泡体製クッション体に一体発泡している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上の従来品におけるフレームは、多数のワイヤと板金を使用しているため、溶接等に工数を要するばかりか、軽量化があまり期待できない不具合があった。そこで、本考案はフレームの部品点数を少なくして加工性を向上すると共に軽量化を図ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

以上の目的を達成するための本考案は、合成樹脂製プレートからなるフレームと、このフレームに載置する発泡体製クッション体と、このクッション体を被覆する表皮とからなり、前記フレームの周囲には、下方に折曲して車床に当接する支持部を設け、該支持部内に空間部を設けてなるものである。以上のフレームは、真空成形によって支持部を同時に成形する。また、支持部の端部に表皮の端末を固定する固定部を設けるのが好ましい。

【０００５】

【作用】

フレームが合成樹脂プレートで、周囲に支持部を設けて、空間部を形成しているので、発泡体製クッション体はその厚さが薄いものを使用できる。リヤシートクッションは、以上のプレート製のフレームと発泡体製クッション体と、これらを被覆する表皮の三部材より構成される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は、発泡体製クッション体（２）、表皮（３）を取り除いた状態のフレーム（１）と、このフレーム（１）を取付ける車床（Ｆ）を示す。図示するフレーム（１）は、左右に分割されたフレームの一方を示し、フレーム（１）はポリプロピレンなどの硬質合成樹脂で、プレート状に成形され、その周囲には、下方に折曲して車床（Ｆ）に当接する支持部（１ａ）が一体に真空成形によって延設されている。従って、支持部（１ａ）に囲まれた部分が、空間部（４）となる。

【０００７】そして、このフレーム（１）における尻部支持部には、多数の通孔（１０）（１０）（１０）が開孔され、尻部支持部のクッション性（可撓性）を良好にしている。また、フレーム（１）の前側に位置する支持部（１ａ）には、車床（Ｆ）の補強メンバー（Ｍ）上に設けた係止孔（２１）内に挿入するワイヤ製のストッパ（１１）が固定される。また、フレーム（１）の後部側には取付片部（１２）が一体に延設され、この取付片部（１２）がビスなどの締結部材（１３）によって車床（Ｆ）に固定される。図１において、（Ｂ）は車体、（２２）はタイヤハウスを夫々示す。

【０００８】図２は、前記フレーム（１）上にモールド加工した発泡体（ウレタンフォーム）製クッション体（２）を載置し、このクッション体（２）を表皮（３）で被覆して形成したリヤシートクッション（ＳＣ）の取付状態を示し、このリヤシートクッション（ＳＣ）のフレーム（１）と車床（Ｆ）との間には、空間部（４）が存在し、フレーム（１）の支持部（１ａ）が車床（Ｆ）に当接する。そして、クッション体（２）はその厚みが薄いものを使用しているが、フレーム（１）における尻部支持部は、可撓性が良好であるため、クッション性が損なわれない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、フレームを合成樹脂製プレートで、周囲に下方に折曲し、車床に当接する支持部を設けたので、このフレーム上に載置する発泡体製クッション体はその肉厚が薄いものを使用できる。従って、前記金属製線材を縦横に溶接したフレームからなるリヤシートクッションに比べ、軽量化を図ることができる。また、フレーム構成部品が従来品に対して少ないため、その成形性も良好になり、低原価で提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に使用するフレームを車床に固定する前
の状態を示す斜視図である。

【図２】本考案の縦断面図である。

【符号の説明】

１フレーム２クッション体３表皮１ａフレームの支持部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂製プレートからなるフレーム
と、このフレームに載置する発泡体製クッション体と、
このクッション体を被覆する表皮とからなり、前記フレ
ームの周囲には、下方に折曲して車床に当接する支持部
を設け、該支持部内に空間部を設けてなるリヤシートク
ッションの構造。