JPH0520447Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走行中に自動車のヘツドランプを洗
浄するための洗浄水を噴出するヘツドランプクリ
ーナ用ノズルケースの改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より自動車のヘツドランプ前面に付着する
泥や昆虫等を走行中に洗浄し、ヘツドランプの投
光性能の回復を図るヘツドランプクリーナが使用
されているが、この種のヘツドランプクリーナは
高圧水を噴出するノズルを収容担持するノズルケ
ースをバンパー上に固設する構造に成つている
が、ケース全体を合成樹脂によつて一体成形する
と部分的に「ひけ」や「歪」を生じて製品性能が
劣下するため、一般に該ノズルケースは、第５図
に示すように供給側に通水連通する導水管を構成
した基部ケース５１の筒状部に対してカバーケー
ス５２を外挿嵌着した二物品構造に成り、ノズル
５０を基部ケース５１に嵌着すると共に基部ケー
ス５１の底部をバンパー５３上に取り付けて使用
している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記構成によれば、基部ケース５１に
カバーケース５３を外挿一体化すると共に、基部
ケース５１の底部をバンパー５３上に取り付ける
構造になるため、部品点数が増大し構造が複雑に
なると共に、ノズルケース全体の取付高さが大き
くなり、バンパー５３の上面に大きく突出する。

したがつて、該部の突出によつて自動車の走行
中に気流の渦が生じノズル５０から噴出した洗浄
水の飛散軌跡に影響を及ぼすばかりでなく、デザ
イン的にも突出量の小さいものが望まれていた。

本考案は、上記問題に鑑みて創案されたもの
で、構成が簡単であり、且つ取付時にバンパーか
らの突出高さが小さい構造のヘツドランプクリー
ナ用ノズルケースを提供することを目的とするも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案に係るヘツ
ドランプクリーナ用ノズルケースは、洗浄水噴射
ノズルの基部を上端に設けたヘツドランプクリー
ナ用ノズルケースに於いて、短筒部の下端に連続
して導水管を一体形成して成るノズルケース又は
基部ケースの上記短筒部の内側に洗浄水噴射ノズ
ルを嵌着する嵌合凹部を形成すると共に、該短筒
部の上縁に対してその外方へ彎曲した曲縁部を形
成し、該曲縁部端縁を取付フランジとして被取付
部に穿設した取付孔に上記短筒部を挿入する構造
にしたことを要旨とするものである。

上記嵌合凹部は、ノズルケースの短筒部の内径
に形成すると共に、上記曲縁部を該短筒部の上縁
と一体に形成することができる。

また、この嵌合凹部は、基部ケースの短筒部の
内側に介装する構造になるカバーケースの挿入筒
部の内径に形成すると共に、上記曲縁部を該挿入
筒部の上縁と一体に形成することもできる。

〔作用〕

即ち、上記構成によれば、洗浄水噴射ノズルを
担持したノズルケースの短筒部が被取付部に穿設
した取付孔に挿入され、曲縁部だけが被取付面か
ら突出する構造に成るため、バンパーからの突出
高さが小さくなると共に、構成を簡単にすること
ができる。

〔実施例〕

以下、本考案に係るヘツドランプクリーナ用ノ
ズルケースの実施例を図面に従つて説明する。

第１図及び第２図は、第一の実施例を示すもの
であり、１は、短筒部２の下端に導水管３を連続
して一体成形した合成樹脂製のノズルケースであ
り、このノズルケース１の短筒部２の内径には上
端に洗浄水を噴出する洗浄水噴射口４を開口した
洗浄水噴射ノズル５の球形基部６を嵌着する嵌合
凹部７を一体形成すると共に、該短筒部２の上縁
には外方に彎曲した曲縁部８を形成し、該曲縁部
８端縁を取付フランジレベルＬとして上記短筒部
２の上半部に位置するように構成して成る。ま
た、上記導水管３の中腹部外周には鍔状の係止リ
ブ９を形成し、板発条状取付板１０の二叉部１１
彎曲面と係合する構造に成る。

上記構成のヘツドランプクリーナ用ノズルケー
スは、ヘツドランプ前方のバンパー１２に穿設し
た取付孔１３に上方から短筒部２を挿入し、曲縁
部８の短縁をバンパー１２の上面に係止した状態
で該バンパー１２の下面と係止リブ９間に板発条
状取付板１０を弾挿し、上記曲縁部８から上部を
バンパー１２上面に突出して固着し、前記導水管
３を洗浄水供給側ポンプの出力ポートとチユーブ
等を介して連結して使用する。

次に、第３図及び第４図は、本考案の他の実施
例を示すものであり、前記ノズルケース１を基部
ケース１４とカバーケース１５の二物品で構成し
たものである。

即ち、本実施例に於いて、即ち基部ケース１４
は、合成樹脂製の短筒部２の下端に導水管３を連
続して一体成形し、該導水管３の中腹部外周に鍔
状の係止リブ９を形成したものである。また、カ
バーケース１５は、上記基部ケース１４の短筒部
２の内側に嵌着介装する挿入筒部１６の上縁に外
方へ彎曲した曲縁部８を一体形成すると共に、該
曲縁部８端縁を取付フランジレベルＬとして上記
短筒部２の上半部に位置するように構成して成る
もので、上記挿入筒部１６の内径に嵌合凹部７を
形成したものである。この嵌合凹部７に、上端に
洗浄水を噴出する洗浄水噴射口４を開口した洗浄
水噴射ノズル５の球形基部６を嵌着する。

上記基部ケース１４とカバーケース１５の二物
品から成るノズルケースを嵌着一体化又は接着す
ると、カバーケース１５の曲縁部８端縁が構成す
る取付フランジレベルＬが基部ケース１４の短筒
部２上半部に位置するように成り、前記第一の実
施例と同様に、バンパー１２に穿設した取付孔１
３に短筒部２を挿入して取り付けたとき、曲縁部
８から上部のみをバンパー１２上面に突出した状
態で固着するように成る。

〔考案の効果〕

本考案に係るヘツドランプクリーナ用ノズルケ
ースは、以上のように構成したから、バンパーに
穿設した取付孔に洗浄水噴射ノズルを収容した短
筒部を挿入するようになるため、曲縁部から上部
のみをバンパー上面に突出した状態で固着する構
造に成り、取付時のバンパーからの突出高さを低
くすることができるだけでなく、構造が簡単であ
る等の特徴を有するものであり、本考案実施後の
実用的効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るヘツドランプクリーナ用
ノズルケースの第一の実施例を示す取付状態の正
断面図、第２図は同分解状態を示す正断面図、第
３図は他の実施例を示す取付状態の正断面図、第
４図は同分解状態を示す正断面図、第５図は従来
のヘツドランプクリーナ用ノズルケースを示す取
付状態の正断面図である。 １……ノズルケース、２……短筒部、３……導
水管、５……洗浄水噴射ノズル、７……嵌合凹
部、８……曲縁部、９……係止リブ、１０……板
発条状取付板、１２……バンパー、１３……取付
孔、１４……基部ケース、１５……カバーケー
ス、１６……挿入筒部、Ｌ……取付フランジレベ
ル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗浄水噴射ノズルの基部を上端に設けたヘツ
   ドランプクリーナ用ノズルケースに於いて、 短筒部の下端に連続して導水管を一体形成し
   て成るノズルケース又は基部ケースの上記短筒
   部の内側に洗浄水噴射ノズルを嵌着する嵌合凹
   部を形成すると共に、該短筒部の上縁に対して
   その外方へ彎曲した曲縁部を形成し、該曲縁部
   端縁を取付フランジとして被取付部に穿設した
   取付孔に上記短筒部を挿入する構造にしたこと
   を特徴とする ヘツドランプクリーナ用ノズルケース。 (2) 上記嵌合凹部をノズルケースの短筒部内径に
   形成すると共に、上記曲縁部を該短筒部の上縁
   と一体に形成したことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の ヘツドランプクリーナ用ノズルケース。 (3) 上記嵌合凹部を基部ケースの短筒部内側に介
   装したカバーケースの挿入筒部の内径に形成す
   ると共に、上記曲縁部を該挿入筒部の上縁と一
   体に形成したことを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の ヘツドランプクリーナ用ノズルケース。