JPH05204098A - ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤

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JPH05204098A
JPH05204098A JP1954092A JP1954092A JPH05204098A JP H05204098 A JPH05204098 A JP H05204098A JP 1954092 A JP1954092 A JP 1954092A JP 1954092 A JP1954092 A JP 1954092A JP H05204098 A JPH05204098 A JP H05204098A
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tablet
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JP1954092A
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Mitsuhiko Uno
光彦 宇野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
(写真処理剤)に関し、詳しくは写真処理剤取扱いの際
の皮膚感作トラブルを防止し、かつ包装材料、特に廃プ
ラスチックを減少し、更に保存安定性、摩損性が改良さ
れた写真処理剤に関する。 【構成】本発明は、水溶性ポリマーで被覆されているこ
とを特徴とする錠剤型ハロゲン化銀感光材料用処理剤で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤(写真処理剤)に関し、詳しくは写真処理剤
取扱いの際の皮膚感作トラブルを防止し、かつ包装材
料、特に廃プラスチックを減少し、更に保存安定性、摩
損性が改良された写真処理剤に関する。
【0002】
【発明の背景】ハロゲン化銀写真感光材料は、通常黒白
現像液、定着液、反転液、調整液、発色現像液、漂白
液、漂白定着液、安定液等の処理液を用いて現像処理が
行われ画像が得られる。ここで使用される各処理液は、
使い易さのために1つ以上の濃厚液又は使用液の形でプ
ラスチックボトル等の容器に入れられ、処理剤キットと
してユーザーに供給されている。ユーザーはこれら処理
剤キットをそのまま、又は水で希釈溶解して使用液(ス
タート液又は補充液)を作成し、使用している。
【0003】近年、写真処理業においては、ミニラボと
呼ばれる小型自動現像機を用いた小規模現像所が急増し
ており、このようなミニラボ化の進行にともない処理剤
用プラスチックボトル等の使用量も、年々急激に増加し
てきている。
【0004】このプラスチックは、軽くて強い性質の故
に、写真処理剤用ボトル以外にも、広く使用されてきて
いる。プラスチックの全世界の生産量は年々増加の一途
をたどり、1988年には、年間1億トンを越す量にま
で増加してきている。その一方で、廃棄されるプラスチ
ックも膨大な量であり、日本を例にとっても、生産量の
約40%が年々廃棄されている。このような廃プラスチ
ックは、海洋に投棄されると、海洋生物の生息環境の悪
化を引き起こしているし、またヨーロッパ地域では、排
ガス処理設備の不備な焼却炉で燃焼処理するため、酸性
雨等の問題も引き起こしてきている。
【0005】このため、早急な対策の実施が迫られてお
り、欧米地域ではプラスチックのリサイクルや使用禁
止、又は分解性プラスチックの使用の義務化など法規制
の動きが活発となってきているのが実状である。
【0006】このような状況の中で、一部とは言え写真
用途の処理剤にプラスチックボトルを多量に使用するこ
とは極めて好ましくない状況である。
【0007】そこで、写真処理剤の濃厚液を粉剤化する
ことが考えられるが、その際には溶解時に微粉が舞い上
がり作業者が吸い込んだりする可能性が高く、健康への
影響が懸念される問題が生じたり、或いは舞い上がった
処理剤成分が別の写真処理液に混入してしまい、これに
よって汚染されトラブルが発生するという問題が生じ
る。このため、写真処理剤を造粒化し、粒状混合物とす
る技術が、例えば特開平2−109042号や同2−1
09043、米国特許2,843,484号及び特開平
3−39735号等で提案されたが、依然として飛散薬
剤粉塵による労働安全衛生上の問題、他種処理液への不
純物としての混入、或いは溶解時に容器底へ沈降・凝結
するケーキング現象、自らの湿潤被膜で粉末を被膜し、
溶解不良を生じる等による調合作業性への支障等の問題
を再来させ、粉末化、顆粒化に適した薬剤の範囲は極め
て制約されているのが実状である。
【0008】そこで、これら乾燥状態の持つ利点を生か
す処理剤の好ましい形状として錠剤化が特開昭51−6
1837号等に提案されている。
【0009】しかしながらこれら写真用処理剤を錠剤型
処理剤にすることは、調薬作業性あるいは労働安全衛生
上甚だ有用であるが、これら技術も完全ではなく、ケー
キングの発生、保存性が未だ完全に充分ではない。例え
ば有効含有量の減少、更には感材未露光部での処理後ス
テインの発生等の問題点がある。
【0010】本発明者は種々検討した結果、錠剤型写真
処理剤を水溶性ポリマーで被覆することにより、上記問
題点が解決できることを見出した。
【0011】更に上記の如き本発明の写真処理剤の場合
には、錠剤の摩損性をも改良させる効果もあることが判
った。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、プラスチック廃包材
の量を減少でき、社会環境適性を有した、錠剤型写真
処理剤が直接手に触れた場合でも皮膚感作トラブルの発
生がない作業環境適性を有した、保存安定性が改良さ
れ、ハロゲン化銀写真感光材料の未露光部に発生するス
テインが改良された、軽量、小容積で輸送コストと保
管スペースを削減できる、錠剤の摩損性を著しく改良
した錠剤型写真処理剤の提供にある。
【0013】
【発明の構成】本発明の上記目的は、水溶性ポリマー
で被覆されていることを特徴とする錠剤型写真処理剤、
前記水溶性ポリマーがポリビニルアルコール系、メチ
ルセルロース系、ポリエチレンオキサイド系、デンプン
系、ポリビニルピロリドン系、ヒドロキシセルロース
系、プルラン系、デキストラン系、アラビアガム系の内
少なくとも1つであることを特徴とする項記載の錠剤
型写真処理剤、により達成されることを見出した。
【0014】本発明において、錠剤とは、写真処理剤組
成物の粉末ないし粒状体を圧縮して小板状ないし塊状
(例えば、レンズ形、球形、三角形、四角形、円柱ない
し円筒形等)とした薬剤で、溶解水ないし処理液に溶解
ないし崩解させて写真処理剤組成物を放出させるものを
いう。例えば、賦形剤ないし結着剤と混和して写真処理
剤組成物を散剤とし、圧縮錠剤機で一定の大きさと硬さ
を有するものに賦形すればよく、用量が正確である利点
がある。尚、大きさは使用態様に応じて適宜決めればよ
い。
【0015】
【発明の具体的構成】水溶性フィルムを用いて包装・保
護する技術は、これまで農薬、水処理剤、洗剤、殺菌剤
の包装等に応用されてきており、例えば、特開平2−1
55999号、特開昭62−4800号、同63−12
466号及び同61−57700号明細書等に記載され
ている。しかしながら、これらのように水溶性フィルム
での包装ではなく、水溶性ポリマーを用いて直接被覆す
る写真処理剤への応用例は知られておらず、これら水溶
性ポリマーを写真処理剤に適用することで、前記の如き
本発明の効果を奏することは全く驚くべきことであっ
た。
【0016】本発明の水溶性ポリマーは、ポリビニルア
ルコール系、メチルセルロース系、ポリエチレンオキサ
イド系、デンプン系、ポリビニルピロリドン系、ヒドロ
キシプロピルセルロース系、プルラン系、デキストラン
系及びアラビアガム系、ポリ酢酸ビニル系、ヒドロキシ
プロピルセルロース系、カルボキシエチルセルロース
系、カルボキシメチルヒドロキシエチルセロース系、ポ
リ(アルキル)オキサゾリン系、ポリエチレングリコー
ル系の基材からなる水溶性ポリマーが好ましく用いら
れ、これらの中でも、特にポリビニルアルコール系及び
プルラン系のものが本発明の目的の効果の点からより好
ましく用いられる。
【0017】好ましく用いられるポリビニルアルコール
は極めて良好な被覆形成材料であり、ほとんどの条件下
で良好な強度及び柔軟性を有する。市販のポリビニルア
ルコール組成物は分子量及び加水分解の程度が様々であ
るが、分子量が約10000ないし約100000であ
ることが好ましい。加水分解の程度とは、ポリビニルア
ルコールの酢酸エステル基が水酸基に置換される割合で
ある。本発明に適用するには、加水分解の範囲は通常約
70%から100%までである。このように、ポリビニ
ルアルコールという言葉は通常ポリ酢酸ビニル化合物を
含む。
【0018】これら、水溶性ポリマーの製造法は、例え
ば、特開平2−124945号、特開昭61−9734
8号、同60−158245号、特開平2−86638
号、特開昭57−117867号、特開平2−7565
0号、特開昭59−226018号、同63−2187
41号及び同54−13565号明細書等に記載される
が如き一般的な方法で製造される。
【0019】更にこれら水溶性ポリマーはソルブロン
(アイセロ化学社製)、ハイセロン(日合フィルム社
製)、或いはプルラン(林原社製)の名称で市販されて
いるものを用いることができる。また、クリス・クラフ
ト・インダストリーズ(Chris Craft In
dustries)Inc.のMONO−SOL部門か
ら入手できる7−000シリーズのポリビニルアルコー
ルフィルムは、約34度Fないし約200度Fの水温に
おいて溶解し、無害で、高度の化学的抵抗性を示すもの
であり、特に好ましく用いられる。
【0020】本発明の水溶性ポリマーによって錠剤の表
面に形成されるフィルムのの膜厚は10〜120μの場
合が好ましく用いられ、特に15〜80μの場合が好ま
しく、とりわけ特に20〜60μの場合が好ましく用い
られる。これは10μ未満では、固形処理剤の保存安定
性が劣ってくるし、また120μを越えると水溶性ポリ
マーの溶解に時間がかかり過ぎ、処理液の種類によって
は水溶性ポリマーが完全に溶解しないという問題も生じ
てくるためである。
【0021】更に、本発明の水溶性ポリマーの引張り強
度は0.5×106 〜50×106kg/m2 が好まし
く、特に1×106 〜25×106 kg/m2 が好まし
く、とりわけ特に1.5×106 〜10×106 kg/
2 が好ましい。これら引張り強度はJIS Z−15
21に記載される方法で計測される。
【0022】本発明において、水溶性ポリマーを用いて
錠剤型処理剤を被覆するには、例えば特開昭51−61
837号、同54−155038号、同52−8802
5号、英国特許1,213,808号等に記載される如
き一般的方法で製造される錠剤の表面にコーティングパ
ン中などで、水溶性ポリマーを噴霧したりする等、任意
の手段が採用できる。
【0023】コーティングに使用する水溶性ポリマーの
被覆量は保存安定性、摩損性、溶解性等からして0.0
1g/処理剤溶液1000ml以上が好ましく、更には
0.5〜3.0g/処理剤溶液1000ml程度がより
好ましい。本発明の錠剤型写真処理剤は、すべての構成
成分を1つの錠剤に打錠しても良いし、複数の錠剤に別
けて打錠しても良い。また、構成成分の一部を1つ以上
の錠剤とし、残りを1つ以上の液剤又は粉剤とする構成
を用いても良く、その処理剤の持つ性質、要求される性
能に合わせ任意の構成を取ることができる。
【0024】本発明の錠剤型写真処理剤は、一つの錠剤
のすべての成分を均一に混合打錠しても良く、その構成
成分を層状に別けて打錠しても良い。さらには、錠剤の
内部と外側を異なる構成として打錠しても良い。
【0025】本発明の錠剤型写真処理剤は打錠前に造粒
したり、結着剤と混合したり、コーティング剤をコーテ
ィングしたりといった一般に行われている前処理を施し
た後打錠しても良い。
【0026】本発明における写真処理剤が発色現像剤の
場合、用いられる発色現像主薬としては、水溶性基を有
するp−フェニレンジアミン系化合物が本発明の目的の
効果を良好に奏し、かつカブリの発生が少ないため好ま
しく用いられる。
【0027】水溶性基を有するp−フェニレンジアミン
系化合物は、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミ
ン等の水溶性基を有しないパラフェニレンジアミン系化
合物に比べ、感光材料の汚染がなく、かつ皮膚について
も皮膚がカブレにくいという長所を有するばかりでな
く、特に本発明の発色現像剤とすることにより、本発明
の目的をより効果的に達成することができる。
【0028】前記水溶性基は、p−フェニレンジアミン
系化合物のアミノ基又はベンゼン核上に少なくとも一つ
有するものが挙げられ、具体的な水溶性基としては、−
(CH2)nCH2OH、−(CH2)mNHSO2(CH
2)nCH3、−(CH2)mO(CH2)nCH3、−
(CH2CH2O)nCmH2+1(m及びnは各々、0
以上の整数を表す。)、−COOH基、−SO3H基等
が好ましいものとして挙げられる。
【0029】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体的例示化合物としては、特願平2−203169
号26〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−1
6)、4−アミノ−3−メチル−N−(3−ヒドロキシ
プロピル)アニリン等が挙げられる。
【0030】上記発色現像主薬は通常、塩酸塩、硫酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩等の塩の形で用いられ
る。
【0031】又、前記発色現像主薬は単独あるいは2種
以上併用して、又、所望により白黒現像主薬、例えばフ
ェニドン、4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フ
ェニル−3−ピラゾリドンやメトール等と併用して用い
てもよい。
【0032】又、本発明においては、本発明に係る発色
現像液中に下記一般式[A]及び[B]で示される化合
物を含有する際に、本発明の効果をより発揮するばかり
でなく、未露光部に生じるカブリも少ないという効果も
生じるため、好ましい態様の一つである。
【0033】
【化1】 式中、R及びRは各々、アルキル基、アリール基、
3CO−基又は水素原子を表す。但し、R及びR
の両方が同時に水素原子であることはない。又、R
で環を形成してもよい。
【0034】一般式[A]において、R 及びR
で表されるアルキル基は、同一でも異なってもよく、そ
れぞれ炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。更にこれ
らアルキル基はカルボキシル基、燐酸基、スルホ基又は
ヒドロキシル基を有してもよい。R3はアルコキシ基、
アルキル基又はアリール基を表す。R 、R 及び
3のアルキル基及びアリール基は置換基を有するもの
も含み、また、RとRで形成してもよい環として
は、ピペリジン、ピリジン、トリアジンやモルホリンの
如き複素環が挙げられる。
【0035】
【化2】 式中、R11、R12、R13は各々、水素原子、置換
又は無置換の、アルキル基、アリール基又は複素環基を
表し、R14はヒドロキシル基、ヒドロキシアミノ基、
置換又は無置換の、アルキル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルバモイル基
又はアミノ基を表す。複素環基としては、5〜6員環で
あり、C、H、O、N、S及びハロゲン原子から構成さ
れ、飽和でも不飽和でもよい。R15は−CO−、−S
−又は−C(=NH)−から選ばれる2価の基を表
し、nは0又は1である。特にn=0の時、R14はアル
キル基、アリール基、複素環基から選ばれる基を表し、
13とR14は共同して複素環を形成してもよい。
【0036】前記一般式[A]で示されるヒドロキシル
アミン系化合物の具体例は、米国特許3287125
号、同 33293034号及び同3287124号等
に記載されているが、特に好ましい具体的例示化合物と
しては、特願平2−203169号明細書第36〜38
頁記載の(A−1)〜(A−39)及び特開平3−33
845号明細書第3〜6頁記載の(1)〜(53)及び
特開平3−63646号明細書第5〜7頁記載の(1)
〜(52)が挙げられる。
【0037】次に前記一般式[B]で示される化合物の
具体例は、特願平2−203169号明細書第40〜4
3頁記載の(B−1)〜(B−33)及び特開平3−3
3846号4〜6頁記載の(1)〜(56)が挙げられ
る。
【0038】これら一般式[A]又は一般式[B]で示
される化合物は、通常遊離のアミン、塩酸塩、硫酸塩、
p−トルエンスルホン酸基、蓚酸塩、燐酸塩、酢酸塩等
の形で用いられる。
【0039】又、下記一般式[A′]で示されるヒドロ
キシルアミン系化合物も発色現像液の保恒剤として好ま
しく用いられる。
【0040】
【化3】 式中、Lは置換してもよいアルキレン基を表し、Aはカ
ルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィノ基、
ヒドロキシル基、それぞれアルキル置換してもよいアミ
ノ基、アンモニア基、カルバモイル基又はスルファモイ
ル基を表し、Rは水素原子又は置換してもよいアルキル
基を表す。
【0041】一般式[A′]で表される化合物の具体例
としては、特開平3−184044号の4頁左下欄〜6
頁右下欄に記載の(1)〜(54)が挙げられるが、中
でも(1)及び(7)で示される下記化合物が好まし
い。
【0042】(1)HON(CH2COOH)2 (7)HON(CH2CH2SO3H)2
【0043】一般式[A′]で示される化合物は、市販
されているヒドロキシルアミン類をアルキル化反応する
ことにより得られる。例えば西独特許1159634号
やインオルガニカ・キミカ・アクタ(Inorgani
ca Chimica Acta.),93(198
4)101〜108頁等に記載の合成法に準じて合成す
ることができる。
【0044】本発明に係る発色現像剤及び黒白現像剤中
には、保恒剤として亜硫酸塩を微量用いることができ
る。該亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カ
リウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム等が挙
げられる。
【0045】本発明に係わる発色現像剤及び黒白現像剤
には、pH緩衝剤を用いることが必要で、pH緩衝剤と
しては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三
カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、ホ
ウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム
(ホウ酸)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香
酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキ
シ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息
香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、
5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−ス
ルホサリチル酸カリウム)等を挙げることができる。
【0046】現像促進剤としては、特公昭37−160
88号、同37−5987号、同38−7826号、同
44−12380号、同45−9019号及び米国特許
3813247号等に表されるチオエーテル系化合物、
特開昭52−49829号及び同50−15554号に
表されるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50
−137726号、特公昭44−30074号、特開昭
56−156826号及び同52−43429号等に表
される4級アンモニウム塩類、米国特許2610122
号及び同4119462号記載のp−アミノフェノール
類、米国特許2494903号、同3128182号、
同4230796号、同3253919号、特公昭41
−11431号、米国特許2482546号、同259
6926号及び同3582346号等に記載のアミン系
化合物、特公昭37−16088号、同42−2520
1号、米国特許3128183号、特公昭41−114
31号、同42−23883号及び米国特許35325
01号等に表されるポリアルキレンオキサイド、その他
1−フェニル−3−ピラゾリドン類、ヒドラジン類、メ
ソイオン型化合物、イオン型化合物、イミダゾール類、
等を必要に応じて添加することができる。
【0047】カブリ防止等の目的で塩素イオン及び臭素
イオンがカラー現像剤中に用いられてもよい。本発明に
おいては、好ましくは塩素イオンとして1.0×10
−2〜1.5×10−1モル/リットル、より好ましく
は3.5×10−2〜1×10−1モル/リットル含有
する。塩素イオン濃度が1.5×10−1モル/リット
ルより多いと、現像を遅らせ迅速に高い最大濃度を得る
には好ましくない。また、1.0×10−2、特に3.
5×10−2モル/リットル未満では、ステインが生
じ、更には、連続処理に伴う写真性変動(特に最小濃
度)が大きくなり好ましくない。
【0048】本発明において、カラー現像液中に臭素イ
オンを好ましくは3.0×10−5〜1.0×10−3
モル/リットル含有する。より好ましくは5.0×10
−5〜5×10−4モル/リットルである。特に好まし
くは1×10−4〜3×10−4モル/リットルであ
る。臭素イオン濃度が1×10−3モル/リットルより
多い場合、現像を遅らせ、最大濃度及び感度が低下し、
3.0×10−5モル/リットル未満である場合、ステ
インを生じ、また連続処理に伴う写真性変動(特に最小
濃度)を生じる点で好ましくない。
【0049】発色現像剤に直接添加される場合、塩素イ
オン供給物質として、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
塩化アンモニウム、塩化ニッケル、塩化マグネシウム、
塩化マンガン、塩化カルシウム、塩化カドミウムが挙げ
られるが、そのうち好ましいものは塩化ナトリウム、塩
化カリウムである。
【0050】また、発色現像剤及び現像剤中に添加され
る蛍光増白剤の対塩の形態で供給されてもよい。
【0051】臭素イオンの供給物質として、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム、臭化リチウ
ム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化マンガ
ン、臭化ニッケル、臭化カドミウム、臭化セリウム、臭
化タリウムが挙げられるが、そのうち好ましいものは臭
化カリウム、臭化ナトリウムである。
【0052】本発明の発色現像剤及び現像剤には、必要
に応じて、塩素イオン、臭素イオンに加えて任意のカブ
リ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、沃化カ
リウムの如きアルカリ金属ハロゲン化物及び有機カブリ
防止剤が使用できる。有機カブリ防止剤としては、例え
ば、ベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾー
ル、5−ニトロイソインダゾール、5−メチルベンゾト
リアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロ
ロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミ
ダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾー
ル、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデ
ニンの如き含窒素ヘテロ環化合物を代表例として挙げる
ことができる。
【0053】本発明の発色現像剤及び現像剤にはトリア
ジニルスチルベン系蛍光増白剤を含有させることが本発
明の目的の効果の点から好ましい。かかる蛍光増白剤と
しては下記一般式[E]で示される化合物が好ましい。
【0054】
【化4】 上式において、X ,X ,Y 及びY は各
々、ヒドロキシル基、塩素又は臭素等のハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、−N(R21)(R22)基、
【0055】
【化5】 または−OR25を表す。ここでR21及びR22は各
々水素原子、アルキル基(置換体を含む)、又はアリー
ル基(置換体を含む)を、R23及びR24はアルキレ
ン基(置換体を含む)を、R25は水素原子、アルキル
基(置換体を含む)又はアリール基(置換体を含む)を
表し、Mはカチオンを表す。
【0056】なお一般式[E]の各基あるいはそれらの
置換基の詳細については、特願平2−240400号の
62頁下から第8行〜第64頁下から第3行の記載と同
義であり、具体的化合物も同号65〜67頁に記載のE
−1〜E−45を挙げることができる。
【0057】上記の化合物は公知の方法で合成すること
ができる。以下に代表的化合物を例示するが、中でも特
に好ましく用いられるのは、E−4、E−24、E−3
4、E−35、E−36、E−37、E−41である。
これらの化合物の添加量は発色現像液1000ml当り
0.2〜10gの範囲であることが好ましく、更に好ま
しくは0.4〜5gである。
【0058】
【化6】
【0059】更に、本発明に用いられる発色現像剤及び
黒白現像剤には、必要に応じてメチルセロソルブ、メタ
ノール、アセトン、ジメチルホルムアミド、β−シクロ
デキストリン、その他特公昭47−33378号、同4
4−9509号に記載の化合物を、現像主薬の溶解度を
上げるための有機溶剤として使用することができる。
【0060】更に、現像主薬と共に補助現像剤を使用す
ることもできる。これらの補助現像剤としては、例えば
N−メチル−p−アミノフェノールヘキサルフェート
(メトール)、フェニドン、N,N−ジエチル−p−ア
ミノフェノール塩酸塩、N,N,N′,N′−テトラメ
チル−p−フェニレンジアミン塩酸塩等が知られてお
り、その添加量としては通常0.01〜1.0g/lが
好ましい。
【0061】更に又、その他ステイン防止剤、スラッジ
防止剤、重層効果促進剤等、各種添加剤を用いることが
できる。
【0062】又、発色現像剤及び黒白現像剤には、特願
平2−240400号第69頁下から第9行〜74頁に
記載の下記一般式[K]で示されるキレート剤及びその
例示化合物K−1〜K−22が添加されることが、本発
明の目的を効果的に達成する観点から好ましい。
【0063】
【化7】
【0064】これらキレート剤の中でも、とりわけ、K
−2,K−9,K−12,K−13,K−17,K−1
9,が好ましく用いられ、とりわけ特に、K−2及びK
−9を発色現像剤に添加する際に本発明の効果を良好に
奏する。
【0065】これらキレート剤の添加量は発色現像剤及
び黒白現像剤1リットル当たり0.1〜20gの範囲が
好ましく、より好ましくは0.2〜8gの範囲である。
【0066】さらにまた発色現像剤及び黒白現像剤には
アニオン、カチオン、両性、ノニオンの各界面活性剤を
含有させることができる。
【0067】また、必要に応じてアルキルスルホン酸、
アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボ
ン酸等の各種界面活性剤を添加してもよい。
【0068】本発明に係る処理剤が漂白剤又は漂白定着
剤の場合、好ましく用いられる漂白主剤は下記一般式
[L]、[M]、[N]、[P]で表される有機酸の第
2鉄錯塩である。
【0069】
【化8】 式中、A1 〜A4 は各々、同一でも異なってもよく、−
CH2 OH、−COOM又は−PO312 を表す。
M、M1 、M2 は各々、水素原子、アルカリ金属原子又
はアンモニウム基を表す。Xは炭素数3〜6の置換、未
置換のアルキレン基を表す。
【0070】以下、一般式[L]で示される化合物につ
いて詳述する。尚、A1 〜A4 が表す基は特願平1−2
60628号第12頁第15行〜第15頁第3行記載の
1 〜A4 であるので詳細な説明は省略する。
【0071】以下に、前記一般式[L]で示される化合
物の好ましい具体例を示す。 (L−1) 1,3−プロパンジアミン四酢酸 (L−2) 2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミ
ン四酢酸 (L−3) 2,3−プロパンジアミン四酢酸 (L−4) 1,4−ブタンジアミン四酢酸 (L−5) 2−メチル−1,3−プロパンジアミン四
酢酸 (L−6) N−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−
プロパンジアミン四酢酸 (L−7) 1,3−プロパンジアミンテトラキスメチ
レンホスホン酸 (L−8) 2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジアミ
ンテトラキスメチレンホスホン酸 (L−9) 2,2−ジメチル−1,3−プロパンジア
ミン四酢酸 (L−10)2,4−ブタンジアミン四酢酸 (L−11)2,4−ペンタンジアミン四酢酸 (L−12)2−メチル−2,4−ペンタンジアミン四
酢酸
【0072】これら(L−1)〜(L−12)の化合物
の第2鉄錯塩としては、これらの第2鉄錯塩のナトリウ
ム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩を任意に用いるこ
とができる。本発明の目的の効果及び溶解度の点から、
これらの第2鉄錯塩のアンモニウム塩が好ましく用いら
れる。
【0073】前記化合物例の中で、本発明において特に
好ましく用いられるものは、(L−1)、(L−3)、
(L−4)、(L−5)、(L−9)であり、とりわけ
特に好ましいのは(L−1)である。
【0074】次に一般式[M]で示される化合物につい
て詳述する。
【0075】
【化9】
【0076】A1 〜A4 は前記と同義であり、nは1〜
8の整数を表す。B1 及びB2 は同一でも異なっていて
もよく、それぞれ炭素数2〜5の置換、未置換のアルキ
レン基(例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ペン
タメチレン等)を表す。置換基としては水酸基、炭素数
1〜3の低級アルキル基(メチル基、エチル基、プロピ
ル基)等が挙げられる。
【0077】以下に、前記一般式[M]で示される化合
物の好ましい具体例を示す。
【0078】
【化10】
【0079】これら(M−1)〜(M−7)の化合物の
第2鉄錯塩は、これらの化合物の第2鉄錯塩のナトリウ
ム塩、カリウム塩又はアンモニウム塩を任意に用いるこ
とができる。
【0080】本発明の有機第2鉄錯塩の中でも一般式
[L]又は[M]で示される有機酸の第2鉄錯塩が本発
明の効果を奏する上で最も好ましく用いられ、特に(L
−1)、(L−3)、(L−4)、(L−5)、(L−
9)、(M−1)、(M−2)、(M−7)であり、と
りわけ特に好ましいのは(L−1)又は(M−1)であ
る。
【0081】次に一般式[N]で表される化合物を示
す。
【0082】
【化11】 式中、R1 は水素原子又は水酸基を示し、nは1又は2
であり、xは2又は3であり、yは0又は1であり、そ
してxとyの和は常に3である。
【0083】一般式[N]によって表される好ましい化
合物は[N−1]及び「N−2]である。
【0084】
【化12】
【0085】次に一般式[P]で表される化合物を示
す。
【0086】
【化13】 式中、A1 〜A4 はそれぞれ同一であっても異なってい
てもよく、−CH2 OH、−PO312 又は−CO
OM3 を表す。M1 、N2 又はM3 は水素原子、アルカ
リ金属原子(例えばナトリウム、カリウム)又はその他
のカチオン(例えばアンモニウム、メチルアンモニウ
ム、トリメチルアンモニウム等)を表す。Xは炭素数2
〜6の置換若しくは未置換のアルキレン基又は−(B1
O)n −B2 −を表す。又、B1 及びB2 は同一であっ
ても異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜5の置換
又は未置換のアルキレン基を表す。
【0087】Xで表されるアルキレン基としては、エチ
レン、トリメチレン、テトラメチレン等が挙げられる。
又、B1 又はB2 で表されるアルキレン基としては、メ
チレン、エチレン、トリメチレン等が挙げられる。X、
1 又はB2 が表すアルキレン基の置換基としては、ヒ
ドロキシル基、炭素数1〜3のアルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基等)等が挙げられる。nは1〜8の整数
を表し、好ましくは1〜4である。以下に一般式[P]
で示される化合物の好ましい具体例を挙げるが、これら
に限定されるものではない。
【0088】
【化14】
【0089】
【化15】
【0090】尚、漂白剤として上記一般式[A]で示さ
れる化合物の鉄錯塩以外に下記化合物の第2鉄錯塩等を
用いることができる。 〔A′−1〕エチレンジアミン四酢酸 〔A′−2〕トランス−1,2− シクロヘキサンジア
ミン四酢酸 〔A′−3〕ジヒドロキシエチルグリシン酸 〔A′−4〕エチレンジアミンテトラキスメチレンホス
ホン酸 〔A′−5〕ニトリロトリスメチレンホスホン酸 〔A′−6〕ジエチレントリアミンペンタキスメチレン
ホスホン酸 〔A′−7〕ジエチレントリアミン五酢酸 〔A′−8〕エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェ
ニル酢酸 〔A′−9〕ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸 〔A′−10〕エチレンジアミンジプロピオン酸 〔A′−11〕エチレンジアミンニ酢酸 〔A′−12〕ヒドロキシエチルイミノニ酢酸 〔A′−13〕ニトリロトリプロピオン酸 〔A′−14〕トリエチレンテトラミン六酢酸 〔A′−15〕エチレンジアミンテトラプロピオン酸
【0091】前記有機酸第2鉄錯塩の添加量は漂白剤又
は漂白定着剤1リットル当り0.1モル〜2.0モルの
範囲で含有することが好ましく、より好ましくは0.1
5〜1.5モル/リットルの範囲である。
【0092】漂白剤、漂白定着剤及び定着剤には、特開
昭64−295258号明細書に記載のイミダゾール及
びその誘導体又は同明細書記載の一般式[I]〜[I
X]で示される化合物及びこれらの例示化合物の少なく
とも一種を含有することにより迅速性に対して効果を奏
しうる。
【0093】上記の促進剤の他、特開昭62−1234
59号明細書の第51頁から第 115頁に記載の例示
化合物及び特開昭63−17445号明細書の第22頁
から第25頁に記載の例示化合物、特開昭53−956
30号、同53−28426号公報記載の化合物等も同
様に用いることができる。
【0094】漂白剤又は漂白定着剤には、上記以外に臭
化アンモニウム、臭化カリウム、臭化ナトリウムの如き
ハロゲン化物、各種の蛍光増白剤、消泡剤あるいは界面
活性剤を含有せしめることもできる。
【0095】本発明に係わる処理剤が定着剤又は漂白定
着剤の場合、用いられる定着主剤としては、チオシアン
酸塩、チオ硫酸塩が好ましく用いられる。チオシアン酸
塩の含有量は少なくとも0.1モル/リットル以上が好
ましく、カラーネガフィルムを処理する場合、より好ま
しくは0.5モル/リットル以上であり、特に好ましく
は1.0モル/リットル以上である。またチオ硫酸塩の
含有量は少なくとも0.2モル/リットル以上が好まし
く、カラーネガフィルムを処理する場合、より好ましく
は0.5モル/リットル以上である。また本発明におい
ては、チオシアン酸塩とチオ硫酸塩を併用することによ
り更に効果的に本発明の目的を達成できる。
【0096】本発明に係わる定着剤又は漂白定着剤に
は、これら定着主剤の他に各種の塩から成るpH緩衝剤
を単独或いは2種以上含むことができる。さらにアルカ
リハライドまたはアンモニウムハライド、例えば臭化カ
リウム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化アンモ
ニウム等の再ハロゲン化剤を多量に含有させることが望
ましい。またアルキルアミン類、ポリエチレンオキサイ
ド類等の通常定着剤又は漂白定着剤に添加することが知
られている化合物を適宜添加することができる。
【0097】定着剤または漂白定着剤には、特開昭64
−295258号明細書第56頁に記載の下記一般式
[FA]で示される化合物及びこの例示化合物を添加す
るのが好ましく、本発明の効果をより良好に奏するばか
りか、少量の感光材料を長期間にわたって処理する際に
定着能を有する処理液中に発生するスラッジも極めて少
ないという別なる効果が得られる。
【0098】
【化16】
【0099】同明細書記載の一般式[FA]で示される
化合物は米国特許3,335,161号明細書及び米国
特許3,260,718号明細書に記載されている如き
一般的な方法で合成できる。これら、前記一般式[F
A]で示される化合物はそれぞれ単独で用いてもよく、
また2種以上組合せて用いてもよい。
【0100】また、これら一般式[FA]で示される化
合物の添加量は処理液1リットル当り0.1g〜200
gの範囲で好結果が得られる。
【0101】本発明において安定剤には第2鉄イオンに
対するキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を
含有することが好ましい。ここにキレート安定度定数と
は、L.G.Sillen・A.E.Martell
著、”Stability Constants of
Metalion Complexes”,TheC
hemical Society,London(19
64)。S.Chaberek・A.E.Martel
l著、”Organic Sequestering
Agents”,Wiley(1959)等により一般
に知られた定数を意味する。
【0102】第2鉄イオンに対するキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤としては特願平2−2347
76号、同1−324507号等に記載のものが挙げら
れる。これらキレート剤の使用量は安定剤1リットル当
り0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.0
5〜20gの範囲で良好な結果が得られる。
【0103】また安定剤に添加する好ましい化合物とし
ては、アンモニウム化合物が挙げられる。これらは各種
の無機化合物のアンモニウム塩によって供給される。ア
ンモニウム化合物の添加量は安定剤1リットル当り0.
001モル〜2.0モルの範囲が好ましく、より好まし
くは0.002〜1.0モルの範囲である。
【0104】さらに安定剤には亜硫酸塩を含有させるこ
とが好ましい。
【0105】さらにまた安定剤には前記キレート剤と併
用して金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩
としては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,M
n,Ni,Bi,Pb,Sn,Zn,Ti,Zr,M
g,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲン化物、水酸
化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の無機塩又
は水溶性キレート剤として供給できる。使用量としては
安定剤1リットル当り1×10−4〜1×10−1モル
の範囲が好ましく、より好ましくは4×10−4〜2×
10−2モルの範囲である。
【0106】また安定剤には、有機酸塩(クエン酸、酢
酸、コハク酸、シュウ酸、安息香酸等)、pH調整剤
(リン酸塩、ホウ酸塩、塩酸塩、硫酸塩等)等を添加す
ることができる。なお本発明においては公知の防黴剤を
本発明の効果を損なわない範囲で単用又は併用すること
ができる。
【0107】次に本発明の処理剤が適用される感光材料
について説明する。
【0108】感光材料が撮影用感光材料の場合、ハロゲ
ン化銀粒子としては、平均沃化銀含有率が3モル%以上
の沃臭化銀または沃塩化銀が用いられるが、特には4モ
ル%から15モル%までの沃化銀を含む沃臭化銀が好ま
しい。中でも本発明に好ましい平均沃化銀含有率は5モ
ル%から12モル%、最も好ましくは8モル%から11
モル%である。
【0109】本発明の写真処理剤で処理される感光材料
に用いられるハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディスク
ロジャ308119(以下RD308119と略す)に
記載されているものを用いることができる。以下に記載
箇所を示す。
【0110】 [項目] [RD308119の頁] ヨード組織 993 I−A項 製造方法 993I−A項及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 双晶 〃 エピタキシャル 〃 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 〃 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 〃 置換 〃 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 〃 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 〃 適用感材 ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 〃 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 II−A項
【0111】ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、化学熟成
及び分光増感を行ったものを使用する。このような工程
で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロジャN
o.17643,No.18716及びNo.3081
19(それぞれ、以下RD17643、RD18716
及びRD308119と略す)に記載されている。
【0112】下表に記載箇所を示す。
【0113】 [項目] [RD308119の頁] [RD 17643] [RD 18716] 化学増感剤 996 III-A 項 23 648 分光増感剤 996 IV-A-A,B,C,D,E,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV-A-E,J項 23〜24 648〜9 かぶり防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0114】写真用添加剤も上記リサーチ・ディスクロ
ジャに記載されている。下表に関連のある記載箇所を示
す。
【0115】 [項目] [RD308119の頁] [RD 17643] [RD 18716] 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII C,XIII C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルタ染料 1003 VIII 25〜26 バインダ 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 X VI 現像剤(感光材料中に含有)1011 XX-B 項
【0116】本発明の写真処理剤で処理される感光材料
には種々のカプラーを使用することができ、その具体例
は、上記リサーチ・ディスクロジャに記載されている。
下表に関連ある記載箇所を示す。
【0117】 [項目] [RD308119の頁] [RD 17643][RD 18716] イエローカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 マゼンタカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 シアンカプラー 1001 VII-D項 VII C〜G 項 DIRカプラー 1001 VII-F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII-F項 その他の有用残基放出カプラー 1001 VII-F項 アルカリ可溶カプラー 1001 VII-E項 添加剤は、RD308119 XIVに記載されている
分散法などにより、添加することができる。
【0118】本発明においては、前述RD17643第
28頁、RD18716第647〜第648頁及びRD
308119のXIXに記載されている支持体を使用す
ることができる。
【0119】感光材料には、前述RD308119 V
II−K項に記載されているフィルタ層や中間層等の補
助層を設けることができる。また感光材料は、前述RD
308119 VII−K項に記載されている順層、逆
層、ユニット構成等の様々な層構成をとることができ
る。
【0120】次に本発明の写真処理剤を適用されるのに
好ましいカラープリント用感光材料について説明する。
【0121】感光材料中のハロゲン化銀粒子としては塩
化銀を少なくとも80モル%以上含有する塩化銀主体の
ハロゲン化銀粒子が用いられ、好ましくは90モル%以
上、特により好ましくは95モル%以上含有するもの、
最も好ましくは99モル%以上含有するものが用いられ
る。
【0122】上記塩化銀主体のハロゲン化銀乳剤は、塩
化銀の他にハロゲン化銀組成として臭化銀及び/又は沃
化銀を含むことができ、この場合、臭化銀は20モル%
以下が好ましく、より好ましくは10モル%以下、さら
に好ましくは3モル%以下であり、又沃化銀が存在する
ときは1モル%以下が好ましく、より好ましくは 0.
5モル%以下、最も好ましくはゼロである。このような
塩化銀50モル%以上からなる塩化銀主体のハロゲン化
銀粒子は、少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層に適用
されればよいが、好ましくは全ての感光性ハロゲン化銀
乳剤層に適用されることである。
【0123】前記ハロゲン化銀粒子の結晶は、正常晶で
も双晶でもその他でもよく、[1.0.0]面と[1.
1.1]面の比率は任意のものが使用できる。更に、こ
れらのハロゲン化銀粒子の結晶構造は、内部から外部ま
で均一なものであっても、内部と外部が異質の層(相)
状構造(コア・シエル型)をしたものであってもよい。
また、これらのハロゲン化銀は潜像を主として表面に形
成する型のものでも、粒子内部に形成する型のものでも
よい。さらに平板状ハロゲン化銀粒子(特開昭58−1
13934号、特願昭59−170070号参照)を用
いることもできる。また特開昭64−26837号、同
64−26838号、 同64−77047号等に記載
のハロゲン化銀を使用できる。
【0124】さらに前記ハロゲン化銀粒子は、酸性法、
中性法またはアンモニア法等のいずれの調製法により得
られたものでもよい。
【0125】また例えば種粒子を酸性法でつくり、更
に、成長速度の速いアンモニア法により成長させ、所定
の大きさまで成長させる方法でもよい。ハロゲン化銀粒
子を成長させる場合に反応釜内のpH、pAg等をコン
トロールし、例えば特開昭54−48521号に記載さ
れているようなハロゲン化銀粒子の成長速度に見合った
量の銀イオンとハライドイオンを逐次同時に注入混合す
ることが好ましい。
【0126】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳説する
が本発明はこれらの実施例によって限定されるものでは
ない。
【0127】実施例1 下記カラーペーパー用発色現像剤の発色現像主薬(CD
−3)を特開平2−109042号に記載される方法に
従い、市販の流動層噴霧造粒機を用いて造粒し顆粒状現
像主薬を作成後、他の構成素材と共に菊水製作所社製タ
フプレスコレクト1527HUを改造した打錠機を用い
て、10リットル分を100錠に別けて打錠し、錠剤型
カラーペーパー用発色現像剤を作成し、さらにこの錠剤
表面に水溶性ポリマーを噴霧コーティングし被覆した。
【0128】 <10リットル用発色現像剤> 臭化カリウム 0.2 g 塩化カリウム 33g 炭酸カリウム 250g 亜硫酸カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 30g 1−(N−エチル−N−メタンスルホンアミドエチル−3−メチル−p−フェ ニレンジアミン・3/2H2SO4・H2O(CD−3) 45g チノパールSFP(チバガイギー製) 25g 炭酸水素ナトリウム 31g ジエチルヒドロキシルアミン・硫酸塩 65g 被覆するのに使用したポリマー(表4に記載) 表4に記載
【0129】発色現像剤をポリエチレン袋(以下包材と
いう)に入れ密閉包装して保存テストを行った。保存テ
スト条件はオートクレーブ中50℃、85%RHで酸素
ガスで2.0kg/cm2に加圧し1.5カ月保存し
た。
【0130】保存終了後、包材をカッターにて切り、処
理剤を水を満たしたケミカルミキサー中に添加し溶解を
行った。そのときの処理剤溶解状況を目視観察した。
又、この発色現像液で処理したカラーペーパー試料の未
露光部反射レッド濃度を測定した。
【0131】ただし、カラーペーパー試料の調製方法、
処理方法等について以下に示す。
【0132】<カラーペーパー>紙支持体の片面にポリ
エチレンを、別の面の第1層に酸化チタンを含有するポ
リエチレンをラミネートした支持体上に、表2、表3に
示す構成の各層を塗設し、カラーペーパー試料を作成し
た。塗布液は下記の如く調製した。
【0133】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)26.7g、色素画像安定
化剤(ST−1)10.0g、(ST−2)6.67
g、添加剤(HQ−1)0.67gを高沸点溶剤(DN
P)6.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、こ
の溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有す
る10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイ
ザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を
作製した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハ
ロゲン化銀乳剤(銀10g含有)と混合し第1層塗布液
を調製した。
【0134】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。
【0135】また、硬膜剤として第2層及び第4層に
(H−1)を、第7層に(H−2)を添加した。塗布助
剤としては、界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を
添加し、表面張力を調整した。
【0136】
【表1】
【0137】
【表2】
【0138】
【化17】
【0139】
【化18】
【0140】
【化19】
【0141】
【化20】
【0142】[青感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法]4
0℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000ml中に下
記(A液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=3.
0に制御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C
液)及び(D液)をpAg=7.3、pH=5.5に制
御しつつ180分かけて同時添加した。
【0143】このとき、pAgの制御は特開昭59−4
5437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸ま
たは水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行った。
【0144】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml
【0145】 (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml
【0146】 (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml
【0147】 (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml
【0148】添加終了後、花王アトラス社製デモールN
の5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用い
て脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径
0.85μm、変動係数(σ/r)=0.07、塩化銀
含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を
得た。
【0149】上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を
用い50℃にて90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン
化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0150】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤(STAB−1) 6×10−4モル/モルAgX 増感色素(BS−1) 4×10−4モル/モルAgX 〃 (BS−2) 1×10−4モル/モルAgX
【0151】[緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法] (A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)
の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、
平均粒径0.43μm、変動係数(σ/r)=0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−2を得た。
【0152】EMP−2に対し、下記化合物を用いて6
5℃で120分化学熟成を行い、緑感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−G)を得た。
【0153】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤(STAB−1) 6×10−4モル/モルAgX 増感色素(BS−1) 4×10−4モル/モルAgX
【0154】[赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法] (A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)
の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、
平均粒径0.50μm、変動係数(σ/r)=0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−3を得た。
【0155】EMP−3に対し、下記化合物を用いて6
0℃で90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤
(Em−R)を得た。
【0156】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤(STAB−1) 6×10−4モル/モルAgX 増感色素(RS−1) 4×10−4モル/モルAgX
【0157】
【化21】
【0158】このようにして作成した試料を常法に従っ
てウェッジ露光後、下記の処理工程に従って処理を行っ
た。
【0159】
【表3】 *安定槽は、3槽からなっており、補充液は3槽目(最
終槽)に補充され、各オーバーフロー液は順次前の槽に
流入するカウンターカレント方式となっている。
【0160】各処理工程の処理液は以下のものを用い
た。
【0161】発色現像液は前記した保存後の発色現像剤
(錠剤)を用い使用する液量に合わせて錠剤を投入(1
00ml/1錠)溶解したものを使用した。
【0162】 漂白定着液 水 700g エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム 75g エチレンジアミン四酢酸 2g チオ硫酸アンモニウム 50g チオシアン酸アンモニウム 30g 亜硫酸カリウム 10g p−トルエンスルフィン酸 5g 臭化アンモニウム 10g 水を加えて1リットルとし、酢酸又は水酸化ナトリウムを用いてpH6.5に 調整した。
【0163】安定液は以下のものを用いた。 水 800g 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.1g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 5.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g チノパールSFP(チバガイギー製) 2.0g 硫酸アンモニウム 2.5g 塩化亜鉛 1.0g 塩化マグネシウム 0.5g o−フェニルフェノール 1.0g 亜硫酸ナトリウム 2.0g 水を加えて1リットルとし、50%硫酸又は25%アンモニア水を用いてpH 8.0に調整した。
【0164】
【表4】
【0165】[記号の説明] PVA−1:ポリビニルアルコールの水溶性ポリマー
(ハイセロンS型、日合フィルム社製) PVA−2:ポリビニルアルコールの水溶性ポリマー
(ソルブロンPH、アイセロ化学社製) PVA−3:ポリビニルアルコールの水溶性ポリマー
(ソルブロンPW、アイセロ化学社製) PVA−4:ポリビニルアルコールの水溶性ポリマー
(ハイセロンC型、日合フィルム社製) PL−1:プルラン(ブドウ等を最小単位とする天然多
糖類、林原社製)
【0166】[評価基準] 皮膚感作の発生 ○:皮膚感作トラブルは発生しない △:長時間触れると皮膚感作トラブルが発生する ×:皮膚感作トラブルが発生する
【0167】表4から判るように本発明は写真処理剤の
保存性が良好でステインの発生を防止し、皮膚感作トラ
ブルの発生を防止した錠剤型写真処理剤を与えることが
判る。
【0168】更に本発明の写真用処理剤キットを使用す
る際には、従来より用いられてきた写真用処理剤濃厚液
を入れたプラスチックボトルの使用がなく、プラスチッ
ク使用量は1/5〜1/30程度にまでも減少した。
又、処理剤キットの容積も1/3〜1/10にまでも減
少できた。
【0169】実施例2 下記の構成のカラーリバーサル用第1現像剤10リット
ル分を公知の方法を用いて均一に混合した後、実施例1
で用いた打錠機で100錠に打錠し、実施例1と同様に
水溶性ポリマーで被覆し、錠剤型カラーリバーサル用第
1現像剤を作成した。
【0170】 [10リットル用第1現像剤] テトラポリ燐酸ナトリウム 20g 亜硫酸ナトリウム 200g ハイドロキノン・モノスルホネート 300g 炭酸ナトリウム 300g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 臭化カリウム 25g 沃化カリウム 0.02g 水溶性ポリマー 表5に記載
【0171】でき上がった錠剤を錠剤が中で自由に動く
大きさのガラス容器に入れ、振動試験機に固定し、6時
間振動を与えた後、錠剤の強度を観察した。結果を表5
にまとめて示す。
【0172】
【表5】
【0173】[評価基準] ◎:全く崩れず良好 ○:わずかにエッジ部に崩れが認められる △:エッジ部に崩れが認められる ×:崩れる
【0174】表5より錠剤表面を水溶性ポリマーで被覆
することにより錠剤の輸送時に想定される振動等による
錠剤の損傷が防止できることが判る。
【0175】実施例3 後記カラーネガ用発色現像剤の発色現像主薬(CD−
4)を実施例1と同様に造粒後、他の構成素材と混合し
打錠し、錠剤表面を水溶性ポリマーで被覆し、錠剤型カ
ラーネガ用発色現像剤を作成し、実施例1と同様の条件
で保存した後、溶解水を入れたケミカルミキサーで溶解
し、溶解状況を目視観察した。
【0176】又、この発色現像液を用いて常法によりウ
ェッジ露光されたカラーネガフィルムを処理し、未露光
部の透過ブルー濃度を測定した。
【0177】尚、以下に、カラーネガフィルム試料の調
整方法、処理方法等について示す。下記の方法でカラー
フィルムを作成した。ハロゲン化銀写真感光材料中の添
加量は特に記載のない限り1m2当りのグラム数を示
す。またハロゲン化銀とコロイド銀は銀に換算して示し
た。
【0178】カラーネガフィルム トリアセチルセルロースフィルム支持体(厚み50μ)
の片面(表面)に下引加工を施し、次いで支持体をはさ
んで、当該下引加工を施した面と反対側の面(裏面)に
下記に示す組成の各層を順次支持体側から形成した。
【0179】 裏面第1層 アルミナゾルAS−100(酸化アルミニウム)(日産化学工業株式会社製) 0.8g
【0180】 裏面第2層 ジアセチルセルロース 100mg ステアリン酸 10mg シリカ微粒子(平均粒径0.2μ) 50mg
【0181】次いで、下引加工を施した表面上に、下記
組成の各層を順次支持体側から形成して多層カラー写真
感光材料を作成した。
【0182】 第1層;ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g UV吸収剤(UV−4) 0.20g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.20g 〃 (Oil−2) 0.20g ゼラチン 1.6 g
【0183】 第2層;中間層(IL−1) ゼラチン 1.3 g
【0184】 第3層;低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μ) 0.42g 〃 (平均粒径0.4μ) 0.28g 増感色素(S−1) 3.2×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−2) 3.2×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−3) 0.2×10−4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−3) 0.50g 〃 (C−4) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g 〃 (D−2) 0.01g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0 g
【0185】 第4層;高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μ) 0.91g 増感色素(S−1) 1.7×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−2) 1.6×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−3) 0.1×10−4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−4) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.25g ゼラチン 1.0 g
【0186】 第5層;中間層(IL−2) ゼラチン 0.8 g
【0187】 第6層;低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.4μ) 0.6 g 〃 (平均粒径0.3μ) 0.2 g 増感色素(S−4) 6.7×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−5) 0.8×10−4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−2) 0.17g 〃 (M−3) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7 g ゼラチン 1.0 g
【0188】 第7層;高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.7μ) 0.91g 増感色素(S−6) 1.1×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−7) 2.0×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−8) 0.3×10−4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−2) 0.30g 〃 (M−3) 0.13g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35g ゼラチン 1.0 g
【0189】 第8層;イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.1 g 添加剤(HS−1) 0.07g 〃 (HS−2) 0.07g 〃 (SC−1) 0.12g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15g ゼラチン 1.0 g
【0190】 第9層;低感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.3μ) 0.25g 〃 (平均粒径0.4μ) 0.25g 増感色素(S−9) 5.8×10−4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−2) 0.6 g 〃 (Y−3) 0.32 DIR化合物(D−1) 0.003g 〃 (D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3 g
【0191】 第10層;高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.8μ) 0.5 g 増感色素(S−10) 3.0×10−4(モル/銀1モル) 〃 (S−11) 1.2×10−4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−2) 0.18g 〃 (Y−3) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 1.0 g
【0192】 第11層;第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(平均粒径0.08μ) 0.3 g 紫外線吸収剤(UV−4) 0.07g 〃 (UV−5) 0.10g 添加剤(HS−1) 0.2 g 〃 (HS−2) 0.1 g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 〃 (Oil−3) 0.07g ゼラチン 0.8 g
【0193】 第12層;第2保護層(PRO−2) 滑り剤(WAX−1) 0.04g 活性剤(SU−1) 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μ) 0.02g メチルメタアクリレート:エチルメタアクリレート:メタアクリル酸=3:3 :4(重量比)の共重合体(平均粒径3μ) 0.13g
【0194】尚、上記のカラーネガフィルムは、さらに
化合物Su−1、Su−4、粘度調整剤、硬膜剤H−
1、H−2、安定剤STAB−2、カブリ防止剤AF−
1、AF−2(重量平均分子量10,000のもの及び
1,100,000のもの)、染料AI−4、AI−5
および化合物DI−1(9.4mg/m)を含有す
る。
【0195】
【化22】
【0196】
【化23】
【0197】
【化24】
【0198】
【化25】
【0199】
【化26】
【0200】
【化27】
【0201】
【化28】
【0202】
【化29】
【0203】
【化30】
【0204】
【化31】
【0205】[乳剤の調製]第10層に使用した沃臭化
銀乳剤は以下の方法で調製した。平均粒径0.33μm
の単分散沃臭化銀粒子(沃化銀含有率2モル%)を種結
晶として、沃臭化銀乳剤をダブルジェット法により調製
した。
【0206】溶液<G−1>を温度70℃、pAg7.
8、pH7.0に保ち、よく攪拌しながら、0.34モ
ル相当の種乳剤を添加した。
【0207】(内部高沃度相−コア相−の形成)その
後、<H−1>と<S−1>を1:1の流量比を保ちな
がら、加速された流量(終了時の流量が初期流量の3.
6倍)で86分を要して添加した。
【0208】(外部低沃度相−シェル相−の形成)続い
て、pAg10.1、pH6.0に保ちながら、<H−
2>と<S−2>を1:1の流量比で加速された流量
(終了時の流量が初期流量の5.2倍)で65分を要し
て添加した。
【0209】粒子形成中のpAgとpHは、臭化カリウ
ム水溶液と56%酢酸水溶液を用いて制御した。粒子形
成後に、常法のフロキュレーション法によって水洗処理
を施し、その後ゼラチンを加えて再分散し、40℃にて
pH及びpAgをそれぞれ5.8及び8.06に調整し
た。
【0210】得られた乳剤は、平均粒径0.80μm、
分布の広さが12.4%、沃化銀含有率8.5モル%の
八面体沃臭化銀粒子を含む単分散乳剤であった。
【0211】 <G−1> オセインゼラチン 100.0g 化合物−1の10重量%メタノール溶液 25.0ml 28%アンモニア水溶液 440.0ml 56%酢酸水溶液 660.0ml 水で仕上げる 5000.0ml
【0212】 <H−1> オセインゼラチン 82.4g 臭化カリウム 151.6g 沃化カリウム 90.6g 水で仕上げる 1030.5ml
【0213】 <S−1> 硝酸銀 309.2g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 1030.5ml
【0214】 <H−2> オセインゼラチン 302.1g 臭化カリウム 770.0g 沃化カリウム 33.2g 水で仕上げる 3776.8ml
【0215】 <S−2> 硝酸銀 1133.0g 28%アンモニア水溶液 当量 水で仕上げる 3776.8ml
【0216】
【化32】
【0217】同様の方法で、種結晶の平均粒径、温度、
pAg、pH、流量、添加時間、およびハライド組成を
変化させ、平均粒径および沃化銀含有率が異なる前記各
乳剤を調製した。
【0218】いずれも分布の広さ20%以下のコア/シ
ェル型単分散乳剤であった。各乳剤は、チオ硫酸ナトリ
ウム、塩化金酸及びチオシアン酸アンモニウムの存在下
にて最適な化学熟成を施し、増感色素、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン、
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを加えた。
【0219】以上のようにして作成したカラーフィルム
試料は、常法に従ってウェッジ露光後、以下の処理工程
で処理された。
【0220】
【表6】 *安定槽の1漕目と2漕目はカウンターカレント方式に
なっており、補充液は2漕目に補充した。各処理工程で
用いた処理液は以下のとおりである。
【0221】 <発色現像剤>(1リットル用錠剤処理剤) 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 3.5g 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ナトリウム 2.5g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリ ン硫酸塩(CD−4) 4.8g 亜硫酸ナトリウム 3.5g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.8g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 0.8mg 水溶性ポリマー 表7に記載
【0222】 <漂白剤>(1リットル用錠剤処理剤) 1,3−プロパンジアミン四酢酸第2鉄カリウム 180g エチレンジアミン四酢酸第2鉄ナトリウム 40g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 5g 臭化カリウム 150g 硝酸ナトリウム 35g マレイン酸 28g
【0223】 <定着剤>(1リットル用錠剤処理剤) チオ硫酸ナトリウム 200g 亜硫酸ナトリウム 20g チオシアン酸カリウム 100g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 5g
【0224】 <安定剤>(1リットル用スラリー処理剤) m−ヒドロキシベンズアルデヒド 2g エマルゲン810(花王アトラス社製) 0.5g
【0225】発色現像剤の溶解状況と処理したカラーネ
ガフィルムの未露光部透過レッド濃度を表7にまとめて
示した。
【0226】
【表7】
【0227】[評価基準] 溶解性 ○:速やかに溶解する △:溶解するが時間がかかる ×:不溶解物が残る
【0228】表7から判るように本発明は実施例1と同
様保存によるカブリ濃度の上昇がなく、適度な被覆膜厚
を選択することにより速やかに溶解する錠剤型写真処理
剤を提供することができる。
【0229】
【発明の効果】本発明によれば、廃包材を減少でき社会
環境適性があり、皮膚感作トラブルのない作業環境適性
を持ち、小容積・軽量で輸送コスト及び保管スペースの
減少ができ、輸送時の錠剤摩損がなく、保存安定性(感
材未露光部のステイン上昇が防止)が良く、さらに速や
かに溶解する錠剤型ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
を供給することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】しかしながらこれら写真用処理剤を錠剤型
処理剤にすることは、調薬作業性あるいは労働安全衛生
上甚だ有用であるが、これら技術も完全ではなく、ケー
キングの発生、保存性が未だ完全に充分ではない。例え
ば有効含有量の減少、更には感光材料未露光部での処理
後ステインの発生等の問題点がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、プラスチック廃包材
の量を減少でき、社会環境適性を有し、錠剤型写真処
理剤が直接手に触れた場合でも皮膚感作トラブルの発生
がない作業環境適性を有し、保存安定性が改良され、
ハロゲン化銀写真感光材料の未露光部に発生するステイ
ンが改良され、軽量、小容積で輸送コストと保管スペ
ースを削減でき、錠剤の摩損性を著しく改良した錠剤
型写真処理剤の提供にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の構成】本発明の上記目的は、水溶性ポリマー
で被覆されていることを特徴とする錠剤型写真処理剤に
よって達成され、更に 前記水溶性ポリマーがポリビニ
ルアルコール系、メチルセルロース系、ポリエチレンオ
キサイド系、デンプン系、ポリビニルピロリドン系、ヒ
ドロキシセルロース系、プルラン系、デキストラン系、
アラビアガム系の内少なくとも1つであることを特徴と
する項記載の錠剤型写真処理剤により、更に顕著に
成されることを見出した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】更にこれら水溶性ポリマーはソルブロン
(アイセロ化学社製)、ハイセロン(日合フィルム社
製)、或いはプルラン(林原社製)の名称で市販されて
いるものを用いることができる。また、クリス・クラフ
ト・インダストリーズ(Chris Craft In
dustries)Inc.のMONO−SOL部門か
ら入手できる7000シリーズのポリビニルアルコール
フィルムは、約34度Fないし約200度Fの水温にお
いて溶解し、無害で、高度の化学的抵抗性を示すもので
あり、特に好ましく用いられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体的例示化合物としては、特願平2−203169
号26〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−1
6)、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−3−ヒド
ロキシプロピルアニリン等が挙げられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】一般式[A′]で表される化合物の具体例
としては、特開平3−184044号の4頁左下欄〜6
頁右下欄に記載の(1)〜(54)が挙げられるが、中
でも(1)及び(7)で示される下記化合物及びその塩
好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】本発明の発色現像剤及び白黒現像剤には、
必要に応じて、塩素イオン、臭素イオンに加えて任意の
カブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、沃
化カリウムの如きアルカリ金属ハロゲン化物及び有機カ
ブリ防止剤が使用できる。有機カブリ防止剤としては、
例えば、ベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダ
ゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチルベン
ゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−
クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズ
イミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾ
ール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、ア
デニンの如き含窒素ヘテロ環化合物を代表例として挙げ
ることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】実施例1 下記カラーペーパー用発色現像剤の発色現像主薬(CD
−3)を特開平2−109042号に記載される方法に
従い、市販の流動層噴霧造粒機を用いて造粒し顆粒状現
像主薬を作成後、他の構成素材と共に菊水製作所社製タ
フプレスコレクト1527HUを改造した打錠機を用い
て、10リットル分を100錠に分けて打錠し、錠剤型
カラーペーパー用発色現像剤を作成し、さらにこの錠剤
表面に水溶性ポリマーを噴霧コーティングし被覆した。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正内容】
【0153】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤(STAB−1) 6×10−4モル/モルAgX 増感色素(GS−1) 4×10−4モル/モルAgX
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0175
【補正方法】変更
【補正内容】
【0175】実施例3省略 カラーネガ用発色現像剤の発色現像主薬(CD−
4)を実施例1と同様に造粒後、他の構成素材と混合し
打錠し、錠剤表面を水溶性ポリマーで被覆し、錠剤型カ
ラーネガ用発色現像剤を作成し、実施例1と同様の条件
で保存した後、溶解水を入れたケミカルミキサーで溶解
し、溶解状況を目視観察した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0194
【補正方法】変更
【補正内容】
【0194】尚、上記のカラーネガフィルムは、さらに
化合物Su−1、Su−2、粘度調整剤、硬膜剤H−
1、H−2、安定剤STAB−2、カブリ防止剤AF−
1、AF−2(重量平均分子量10,000のもの及び
1,100,000のもの)、染料AI−4、AI−5
および化合物DI−1(9.4mg/m)を含有す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性ポリマーで被覆されていることを特
    徴とする錠剤型ハロゲン化銀感光材料用処理剤。
  2. 【請求項2】前記水溶性ポリマーがポリビニルアルコー
    ル系、メチルセルロース系、ポリエチレンオキサイド
    系、デンプン系、ポリビニルピロリドン系、ヒドロキシ
    プロピルセルロース系、プルラン系、デキストラン系、
    アラビアガム系の1種類以上であることを特徴とする請
    求項1記載の錠剤型ハロゲン化銀写真感光材料用処理
    剤。
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