JPH0520339B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 第１のローラ２１に巻込まれる移動ウエブ状
の紙２０を、固着手段によつて空ローラ２３に固
着されるとともにブレーキ手段３９によつて抵抗
を受ける細長状の固いテープ２４によつて切断し
空ローラ２３に乗り移すための装置において、 移動するウエブ状の紙の下方に、上向きの細長
い開放溝１０１を有しかつ移動するウエブ状の紙
の両側端に近接した対抗する開放端部４９，５０
を有する細長い案内通路２８を設け、この案内通
路は前記開放端部の一方４９内にテープをスライ
ドさせつつ受け入れ、開放端部の他方５０からテ
ープを空ローラ２３側へ排出することを特徴とす
る装置。 ２ 前記テープの両端の間を横方向に部分的に切
断する手段３８を更に含み、部分的に切断された
テープは、テープが空ローラに巻付いて引張られ
た時抵抗を受けて自動的に完全に切断される請求
項１記載の装置。 ３ 連続的な長さのものから一定の長さのテープ
２４を供給する手段を備え、この供給手段はハウ
ジング４０と、ハウジング４０に回転自在に取付
けられたドラム３７と、ドラム３７上に巻かれた
テープ２４の供給装置とを有し、切断手段３８は
ハウジング４０に取付けられるとともに、さらに
ハウジング４０に連結されかつテープ２４と係合
する駆動装置４３−４５，１０８を有し、これに
よりテープ２４を案内通路２８に供給することを
特徴とする請求項２記載の装置。 ４ ブレーキ手段８，２９は、テープ２４の上面
の調整自在の圧力面と、テープ下方の支持手段２
８，８４，１１２の底部とを有することを特徴と
する請求項２または３のいずれか記載の装置。 ５ テープ用のブレーキ手段は、それ自体でテー
プに対して摩擦力を与える案内通路２８であるこ
とを特徴とする請求項２または３のいずれか記載
の装置。 ６ テープは、反発力のある紙繊維のより合せた
ひも体を長手方向に複数隣り合わせて平行に並
べ、前記ひも体を水溶性の湖によつて互いに貼着
して形成されたことを特徴とする請求項１乃至５
のいずれかに記載の装置。 ７ 案内通路２８は前記開放端部４９，５０間に
延びかつその長手方向に沿つて前記開放溝１０１
と連通する通路を有する細長状部材からなり、前
記通路は前記テープの幅よりわずかに広い幅を有
し、前記部材は少なくとも１つの内方に向う肩部
２９，３０，１１３を有し、これにより前記テー
プを前記通路に案内することを特徴とする請求項
１乃至６のいずれかに記載の装置。 ８ 前記案内通路２８は２つの内方へ向う肩部２
９，３０，１１３を有し、その一つは横方向外方
へ移動可能であり、かつスプリングにより内方へ
付勢されていることを特徴とする請求項７記載の
装置。 ９ 切断用の固いテープを空ローラ２３に取付
け、テープはブレーキ作用を受けながら自動的に
空ローラの回りをらせん状に回つてウエブ状の紙
を切断し、紙の切断を空ローラに巻き付ける、ロ
ーラ２１に巻付けられる移動ウエブ状の紙を切断
するとともに切断後にウエブ状紙を空ローラ２３
に乗り移らせる方法において、 (1) ウエブ状紙２０の下方に配置されるとともに
ウエブ状紙２０の幅と略同一長さに延びる細長
状案内通路２８の近端部から遠端部までテープ
の自由端を供給する工程と、 (2) 前記テープ２４の自由端を案内通路２８の遠
端部から更に延ばし、前記自由端を前記遠端部
近傍の空ローラ２３に取付ける工程と、 を備えたことを特徴とする方法。 １０ 連続する長さのテープ２４からテープを供
給し、前記案内通路の近端部近傍において前記テ
ープを側方から部分的に切断する工程を更に備え
たことを特徴とする請求項１０記載の方法。 １１ 前記部分的に切断されたテープの未切断部
は、テープが空ローラに巻付きウエブ状の紙を切
断し空ローラに乗り移らせている間に生じる張力
によつて、自動的に破断されることを特徴とする
請求項１０記載の方法。 １２ ブレーキ作用は前記案内通路２８に入る前
に２つの面２９，３０，７８および２８，８４，
１１２間によりテープを押圧することによつて加
えられることを特徴とする請求項９乃至１１のい
ずれかに記載の方法。 １３ ブレーキ作用は、テープに摩擦力を加える
案内通路２８自体により加えることを特徴とする
請求項９乃至１１のいずれか記載の方法。 １４ テープ２４の自由端を前記空ローラに取付
ける前に、自由端の上面に糊を付ける工程を更に
備えたことを特徴とする請求項９乃至１３のいず
れか記載の方法。 １５ テープを案内通路２８に供給する前に、糊
を付けることを特徴とする請求項１４記載の方
法。 １６ テープの自由端を案内通路２８の遠端部か
ら延ばす前に、糊を付けることを特徴とする請求
項１４記載の方法。 １７ テープはテープ２４を近端部から前記案内
通路２８を経て接触位置まで供給することによつ
て引延ばされ、この接触位置において前記テープ
の自由端が自動的に前記空ローラに取付けられる
ことを特徴とする請求項９乃至１６のいずれか記
載の方法。 １８ 前記テープ２４を、テープを支持するとと
もに案内通路の長手方向に沿う上方開放溝を有す
る前記案内通路２８によつて前記空ローラ２３近
傍の位置まで案内し、これによつてテープが前記
開放溝を介して案内通路から剥取られることを特
徴とする請求項９乃至１７のいずれか記載の方
法。 技術分野 本発明は一つのローラに巻き付けられる移動す
るウエブ状の紙を切断し、ウエブ状の紙を移動さ
せながら空ローラに乗り移らせる装置および方法
に関する。 技術的背景 製紙産業において、大きなローラに巻き付けら
れる連続したウエブ状の紙を生産することが一般
に行なわれている。連続した運転を行うために、
ウエブ状の紙で一杯に巻かれたローラから空ロー
ラへ瞬時に切り換えるシステムが、特に近代的な
紙のスピード生産のためには必要となつている。
米国特許2461246において、テープを回転する空
ローラに供給し、空ローラの周囲をらせん状に回
転させ、テープが移動するウエブ状の紙を横切つ
て伸ばされると、ウエブ状の紙をテープによつて
切断し、紙の切断端を切断用テープに支持させて
空ローラに導くような方法が示されている。その
後、切断し供給するためにテープを引張る方法お
よび色々な種類のテープの使用に関して改良が行
われた。これは例えば米国特許3599888号に示さ
れている。さらに最近の改良は米国特許4414258
号にみられる。この米国特許4414258号について、
第１５図により説明する。第１５図に示すよう
に、ウエブ状の紙２０は緊張ローラ１０２を経て
駆動用ローラ２２に導かれ、その後、紙ローラ２
１に巻取られる。このうち駆動用ローラ２２は、
紙ローラ２１に当接してこれを回転されるもので
ある。紙ローラ２１がウエブ状の紙２０によつて
一杯まで巻かれると、ウエブ状の紙２０が切断用
テープ２１０によつて切断され、紙の切断端部が
空ローラ２３に乗り移る。 すなわち、まず所定長さのテープ２１０が、緊
張ローラ１０２と駆動用ローラ２２の間の紙２０
の下方に配置され、テープ２１０の先端に設けら
れた接着部２１２が空ローラ２３の端部と駆動用
ローラ２２の端部との間に挿入される。この場
合、テープ２１０先端の接着部２１２が空ローラ
２３の端部外周に接着し、テープ２１０の他端は
図示しないブレーキにより保持される。そして空
ローラ２３の回転に伴つてテープ２１０が空ロー
ラ２３にらせん状に巻付き、このようにらせん状
に巻付くテープ２１０によつて紙２０が切断され
る。切断された紙の始端２００は、テープ２１０
のうち接着部２１２の近傍部分によつて空ローラ
２３側に押え付けられ、このようにして紙２０の
始端２００が空ローラ２３に乗り移るようになつ
ている。 しかしながら、米国特許4414258号においては、
紙を切断する際、紙２０の下方にテープ２１０を
延ばしておき、その後テープ２１０の接着部２１
２を空ローラ２３の端部と駆動用ローラ２２の端
部との間の所定位置に挿入する必要がある。この
ような作業は熟練を要するとともに、回転体近傍
の作業のため危険を伴う。 また、空ローラの形状に合わせて定められた所
定長さのテープ２１０の先端に特別の接着部２１
２を設ける必要があり、このためローラ２３の形
状が異なる毎にテープ２１０を準備しなければな
らない。 本発明は、テープを紙の下方に延ばしておき、
テープの先端部を空ローラの端部に接着させる作
業を遠方から行うことができ、また空ローラの形
状毎に異なる長さのテープを準備する必要のない
装置および方法を提供することを目的とする。 発明の簡単な説明 本発明は、空ローラに切断テープを取り付ける
ことによつて、第１のローラに巻き付けられる移
動するウエブ状の紙を切断し、その移動するウエ
ブ状の紙を空ローラに乗り移らせる装置に関する
ものであつて、この装置は、 (1) 固い紙状の反発力のある一連のテープを供給
する手段； (2) 上方に向う細長い開放溝を有し、前記移動す
るウエブ状の紙の両端の近くに一対の開放端部
を有し、一方の開放端部よりテープを滑らせな
がら供給し他方の開放端部より排出するようテ
ープを受け入れる前記移動するウエブ状の紙の
下方に配設された細長い案内通路； (3) テープに作用する摩擦によるブレーキ； によつて特徴付けられている。 また、この装置は回転可能なドラムに巻き付け
られた一連の切断用テープを有する分配器を含ん
でいる。 この切断用テープは薄く固いものであり、より
合わされた反発力ある紙質のひも体を縦長に平行
に複数並べて配置し、水溶性の糊によつて互いに
接着しひも体単層の厚さに形成したものである。
切断手段は、ひも体を部分的に切断するようテー
プを側方より横切つて切断するために、ブレーキ
とドラムとの間に設けられている。ブレーキは案
内通路とドラムとの間に配設され、下方の支持部
表面とそこを通過するテープに選択的に摩擦抵抗
を加えるため調整可能な上方圧力表面を有してい
る。テープが空ローラの周囲をらせん状に回転す
るとき、ブレーキと案内通路の端部との間に部分
的に切断されたひも体が通過するとテープは完全
に切断される。 また、本発明はローラに巻き付けられる移動す
るウエブ状の紙を切断し、切断後に移動するウエ
ブ状の紙を空ローラに乗り移らせる方法の改良に
関する。この方法は切断用テープを空ローラに取
り付け、テープを自動的に空ローラの回りにらせ
ん状に回転させ、ウエブ状の紙を切断し、紙の切
断部分を空ローラに巻き付けるものであるが、特
に改良した点としては次のとおりである。 (1) 固い紙質のテープの自由端を移動するウエブ
状の紙の下方の細長い案内通路の近端部に供給
し、空ローラの両端の長さを越えて引き延ばす
こと； (2) テープの自由端を案内通路の遠端部より延ば
すこと； (3) 空ローラの端部に自由端を取り付けること； (4) 案内通路の近端部の付近でテープを側方から
部分的に切断すること； (5) 切断手段と案内通路との問でテープに摩擦抵
抗を加え、空ローラに巻き付くことによつて生
じるテープの引つ張りによつて部分的に切断し
ていたテープを完全に切断すること；

【図面の簡単な説明】

本発明を特徴付けると思われる新規な特色は請
求の範囲によつて更に特徴付けられる。しかし、
本発明自体は構成および操作方法について、いず
れも、目的および利点を伴つて添付図面と関連し
て述べた以下の詳細な説明を参照して最もよく理
解できるだろう。 第１図は、ローラにウエブ状の紙を巻き付ける
ために製紙産業で採用されているローラのシステ
ムと、本発明によるウエブ状の紙を切断し空ロー
ラに切断端部を乗り移らせるために使用される装
置の斜視図である。 第２図は、説明を明瞭にするため部分的に切断
した第１図の装置の部分拡大側面図である。 第３図は第２図の装置の正面図である。 第４図は第２図の装置の平面図である。 第５図は本発明による切断手段の正面図であ
る。 第６図は第５図のテープ切断手段の側面図であ
る。 第７図は第４図７，８−７，８線のブレーキの
横断面図である。 第８図は第４図７，８−７，８線のブレーキの
他の実施例の横断面図であつて、破線で運転しな
い状態を示す横断面図である。 第９図は本発明のテープ供給ドラムの部分等角
等影図である。 第１０図は第９図１０−１０線の部分横断面図
である。 第１１図は本発明による装置の他の実施例の等
角等影図である。 第１２図は第１１図の装置の平面図である。 第１３図は本発明の案内通路部分の他の実施例
の等角等影図である。 第１４図は第１３図の案内通路の平面図であ
る。 第１５図は従来の装置を示す概略斜視図であ
る。

【発明の詳細な説明】

本発明の全体形状は第１図に参照することによ
つて良く観察され理解される。第１図は、他の場
所で貯蔵したり使用するために、製造された紙を
巻き物状に巻くための紙製造設備に使用される装
置のいくつかを示す。 連続したウエブ状の紙２０が比較的速い速度
で、紙が巻かれている紙巻体の連合体へ進んでい
る。ウエブ状の紙２０は支持部４７の軸受に取り
付けられた緊張ローラ１０２に向つて進み、ま
た、ウエブ状の紙２０は駆動用ローラ２２に導か
れ、矢印２５方向に回転する紙ローラ２１の回り
に巻かれる。駆動用ローラ２２は矢印２６方向に
回転し紙ローラ２１の巻紙から押し付けられ、紙
ローラ２１の巻紙を図示のような方向へ回転させ
る。紙ローラ２１がウエブ状の紙２０によつて所
定の能力まで一杯にされると、ウエブ状の紙２０
を側方より切断し、切断した端部を空ローラに移
動させ、ウエブ状の紙をその紙ローラに巻き付け
る作業を開始することが必要となる。その結果紙
ローラ２１のようなもう一つの所定の能力まで一
杯となつた紙ローラを生産することになる。空ロ
ーラ２３は第１図に示すように、ウエブ状の紙２
０から紙を受け入れてウエブ状の紙２０を巻き上
げる準備をするまで、垂直上方に配置される。空
ローラ２３の回転を開始しウエブ状の紙２０の切
断端部を受け入れるためには、第１図に示すよう
に駆動用ローラ２２と接触するまで空ローラ２３
を低くすることが必要である。また、空ローラ２
３と駆動用ローラ２２との間の隙間５２にウエブ
状の紙の切断端部を入れ、そこからウエブ状の紙
を移動することが必要である。 本発明により装置は、一般に符号１５によつて
示されており、これは分配器１６の形式の手段で
ある。この手段は、空ローラ２３の遠端部までテ
ープを導びき、そのテープをらせん状に空ローラ
２３に巻き付けるためのものであり、そのように
してウエブ状の紙２０を切断し、切断端部を空ロ
ーラ２３に導びき、切断されたウエブ状の紙２０
を空ローラ２３に巻き付けるようにしている。 切断用テープ２４の供給はハウジング４０内の
取外し可能なドラム３７によつて行なわれること
が好ましい。このハウジング４０はまた、ドラム
３７の大きな供給体から送られてくるテープ２４
を適当な時期に切断しうる切断手段３８を支持す
る役割を果している。ウエブ状の紙２０を横方向
に切断し、その切断端部を空ローラ２３に巻き付
け始めるためには、好ましくはウエブ状の紙２０
の幅よりも長いある限られたあ長さのテープが必
要となる。そして適当な箇所でテープ２４は切断
され、それ以上のテープは空ローラ２３がウエブ
状の紙で一杯になつてもう一つの空ローラが補充
されるまでは必要がない。テープ２４は、切断手
段３８を通つて手動クランク４３によつて動かさ
れる駆動手段によつて案内通路２８へ送られ、テ
ープ２４の自由端部はウエブ状の紙２０の下を完
全にウエブ状の紙の幅を横ぎつて案内通路２８内
を移動する。そして、テープ２４の自由端部５１
は駆動用ローラ２２の遠端部５０に至り、空ロー
ラ２３と駆動用ローラ２２との間の〓間５２に挿
入するために使用される。 テープ２４が隙間５２に進入した時、空ローラ
２３の表面に取り付くように、粘着材がテープ２
４の自由端５１に貼付されていることが好まし
い。近端部４９付近のテープに摩擦抵抗が加えら
れると、空ローラ２３の長さを横切つてテープが
らせん状に巻き付き、ウエブ状の紙２０を切断す
る。そしてそのようにしてウエブ状の紙２０の空
ローラ２３へ移動が行われる。紙２０の切断およ
び空ローラ２３への移動については、第１５図で
述べた従来装置の作用と略同様である。すなわち
第１図において、テープ２４の自由端部５１が、
空ローラ２３と駆動用ローラ２２との間の隙間５
２内に挿入され空ローラ２３の表面に取り付く
と、空ローラ２３の外周にテープ２４がらせん状
に巻付く。 この場合、テープ２４は予め切断手段３８によ
つて部分的、又は完全に切断されており、後述の
ブレーキ３９によつて抵抗を受ける。ブレーキ３
９によつて抵抗を受けると、部分的に切断された
テープ２４は完全に切断され、このようにしてテ
ープ２４は遠端部５０側から近端部４９側へ向か
つて徐々に案内通路２８より溝１０１を経て外方
へ取出され、空ローラ２３にらせん状に巻付く。
そして、空ローラ２３の外周にらせん状に巻く付
くテープ２４によつて、紙２０が切断される。切
断された紙２０の始端（第１５図符号２００参
照）は、テープ２４の遠端側部分によつて空ロー
ラ２３側に押え付けられ、紙の始端が空ローラ２
３側に移動する。らせん状に空ローラ２３に巻付
けられたテープ２０は、後から空ローラ２３に巻
かれる紙２０によつて覆われる。 第２，３，４図に本発明による装置のいくつか
の詳細を示す。 ドラム３７は連続しかつ巻き付いたテープ２４
のコイル状の供給手段を有している。テープ２４
は取り外し可能で補充可能なドラム３７によつて
支持されている。ドラム３７は第９図および第１
０図によつてより明らかにされるが、２つの嵌合
する部材１７および１８を有しており、部材１８
は外側円筒状体３９に連結されたハウジング８７
を有し、部材１７は内側円筒状体９１に連結され
たフランジ８８を有している。部材１７と部材１
８とが互いに第９図に示すように嵌合されると、
フランジ付ドラムは、テープ２４の輪が支持され
る円筒状体を有するように形成される。 テープ２４は、以下詳細に述べるように、堅い
紙状テープであつて、テープの輪の内側端９３は
二重に折り返えされ適当な方法で止められている
ことは好ましい。円筒状体８９と９１は幅方向の
スロツト９０および９２をそれぞれ備え、これら
のスロツトを通つてテープの二重折返し端部９３
に続く部分が端縁に沿つて摺動してスロツト９０
内に入り、内側の円筒状体９１は円筒状体８９内
を摺動し、スロツト９２は二重折返し端部９３の
どちからの面上を摺動する。円筒状体８９と９１
が互いに嵌め込まれる際、スロツト９０と９２は
一直線に合わせられる。このようにしてドラム３
７の組立て作業が終了し、テープの輪の外側自由
端からテープ２４が巻き出ることが可能となる。 また、第２図乃至第４図に示すように、ハウジ
ング４０は間隙ボルト５９によつて切り離されか
つ問隙横棒５８によつて限定位置に保たれた壁を
形成する２枚の平行板１１０と１１１とにより構
成されている。ドラム３７は軸受５７を用いて、
ドラム３７を貫通するシヤフト５６によつてハウ
ジング４０内に回転可能に取り付けられている。
それぞれの軸受５７は、シヤフト５６を受ける中
心孔１０９を有する矩形のブロツクであり、ハウ
ジングの平行板１１０および１１１と略同一の厚
みを有する細長い溝９５が対向する２側面に形成
されている。適当な切欠き９４が、ハウジング４
０の板壁１１０および１１１にある角度で形成さ
れ、これらの切欠き９４は滑り軸受５７を受ける
ために溝９５に合つた大きさの形状となつてい
る。このような構成は、他のテープ２４の輪が必
要な場合、ドラム３７を直ちに取り外すことが可
能となつていることが好ましい。ほこりや湿気か
ら守るためおよびドラム３７の自由回転を防ぐた
めに、ウエイトカバ６０〜６３がドラム３７に支
えられたテープ２４の輪に合うように設けられて
いる。このカバー６０〜６３はヒンジ６０によつ
てハウジング４０に取り付けられた固い金属板６
１と、この金属板６１に取り付けられたフエルト
やズツクのような織物とを具備し、この織物６２
の他方の端部には、この織物６２がドラム３７の
テープ２４の軸の上部を適当に覆うことが可能な
ように小さなおもし６３が取り付けられている。
この織物部分６２は、いつの時も必要以上にドラ
ム３７があまり速く回転しすぎたりテープ２４が
多く巻き出したりしないように、十分な摩擦抵抗
を与えている。 ドラム３７から出たテープ２４は支持部１０４
に取り付けられた逆Ｕ字ボルトの第１番目の案内
１０３によつて方向を修正された切断手段３８の
下方に設けられた主案内７５の中心に位置するよ
うになる。ドラム３７から色々な方向にテープ２
４が巻き出たとき、正確な切断をするために主案
内７５に向けてテープ２４を最初に導く案内１０
３にテープ２４が近づくことが望ましい。テープ
２４は以下詳細に述べるように、必要な場合この
位置でテープを手動操作により切断しうる切断手
段３８を通る。テープ２４は切断手段を過ぎて、
遊びローラ５０を回し、駆動ローラ４１へ向い案
内路２８の端部に入る。遊びローラ５５および５
０はいずれもテープの厚みと一致しかつ案内の役
わりを果すフランジ付のローラである。遊びロー
ラ５５は、駆動ローラに向つて下方に付勢され、
テープ２４に駆動ローラ４１に対して圧力を与え
ている。そして駆動ローラ４１の回転は、テープ
２４を駆動ローラ４１を過ぎ案内路２８へ進ませ
ている。駆動ローラ４１に対する遊びローラ５５
の圧力は、壁１１０および１１１のそれぞれの溝
１１３を移動しうるシヤフト１０８に対して、ね
じによつてばねを調整して押すことが可能なばね
手段１０７によつて調整することができる。これ
らの調整用ばね手段１０７はハウジング４０に取
り付けられたシヤフト１０８の両端に設けられて
いることが示されている。 駆動ローラ４１を回転させるすべての駆動手段
は、単純な手動操作のものを採用しているが、実
施可能なものである。この駆動手段は例えば駆動
プーリ４４と、ハンドル４３と、それから駆動用
ローラ４１を回転させるためにシヤフトに取り付
けられたプーリ６４を動かす駆動ベルト４５のよ
うなものである。そして駆動プーリ４４の回転は
テープ２４を案内路２８の適切な場所へ送るため
に必要な駆動力を与える。駆動ローラ４１を過ぎ
た後、テープ２４はブレーキを経て、ウエブ状の
紙２０の下方を横ぎつて延る案内路２８の直線区
間に入る（第１図参照）。ブレーキ３９はテープ
２４の滑走に対して摩擦抵抗を与える。この摩擦
抵抗はテープ２４がウエブ状の紙２０を切断する
のに必要な引つ張り力を与えるものである。ウエ
ブ状の紙２０の幅は慨して長いため溝１０１を通
過するテープ２４の動きを妨げる程度の案内路２
８の沈下や振れを防ぐように、案内路２８は比較
的固い構造物で支持されている。支持部４６は適
当な固い不沈下構造物例えばＩビームやＨビーム
や四角管やその他よく知られた構造物よりなつて
いる。テープ２４がウエブ状の紙を切断する時、
テープ２４は溝１０１から引つ張られるので、こ
の摩擦抵抗はある瞬問すでに述べまた下記に述べ
るブレーキ３９なしでも十分な力となる。 第５図および第６図に本発明による切断手段３
８を詳細に示す。それについて十分理解するた
め、本発明に使わられ堅いテープ２４の構造を説
明する必要がある。第５図、第１１図、第１２
図、第１３図および第１４図に示すように、テー
プ２４はすべて独立したひも体により合わされた
紙繊維より製造され、これら複数のひも体は縦方
向に平行に並んで置かれ、溶融性の糊でそれぞれ
粘着されテープが作られる。このテープはひも体
１本分の厚み、数本分の幅を有していることが好
ましい。例えばテープは、直径0.02〜0.05インチ
のひも体10〜20本からなり、幅は0.5〜1.0インチ
であり、厚みは0.02〜0.05インチとなつている。
本発明による切断手段３８によりテープ２４を切
断する時、テープ２４を完全に切断するのではな
く部分的に切断することが望ましい。このような
部分的な切断はいくつかの色々な方法につて実現
可能であるが、横から切断することによつて、ひ
も体のうち一般に両側部にある端部を除いたすべ
てのひも体を第５図および第６図に示す切断手段
３８によつて切断することができる。 切断手段３８は切断ナイフ６５を有し、この切
断ナイフ６５は一般にテープ２４を両端の２本の
ひも体を除いて切断しうるだけの幅を持つてい
る。切断ナイフ６５は案内ハウジング７２の溝１
０５内を上下相互に移動して仕事をする。この案
内ハウジング７２は滑り片７１が往復運動する内
部チヤツンネル１１０を有している。切断ナイフ
６５は滑り片７１が上下運動するのに応じて上下
運動できるようにねじ７６によつて滑り片７１に
取り付けられている。案内ハウジング７２は、ナ
イフの案内７４が支持部７３を通るテープ２４を
案内する送り溝７５に直交する支持部７３に固定
されている。溝１１０は切断ナイフ６５を正確に
導びいてテープ２４を切断するために滑り片７１
の形状に精密に一致している。またナイフの案内
７４によつて切断ナイフ６５はより正確にテープ
２４に導びかれる。 シヤフト６６は滑り片７１にねじ７７によつて
取り付けられ、そしてテープ２４を切断するため
に切断ナイフ６５を手動で動くことが可能な実行
手段を提供している。シヤフト６６は上方へ伸
び、上部には切断ナイフ６５をテープ２４に手動
で押し付けるために便利な形状のハンドル６９が
設けられている。シヤフト６６はシヤフト案内７
０に取り付けられ、スプリング６７によつて上方
に付勢されている。このスプリング６７はシヤフ
ト案内７０の下方の側板に向つて動き、シヤフト
に取り付けられたワツシヤ６８に連結されてい
る。従つて、シヤフト６６が切断作業位置まで下
方へ押されると、スプリング６７は圧縮され、そ
の後ハンドル６９を解き離すとスプリング６７は
第５図及び第６図に示すような上方位置まで押し
上げられる。 第７図、第８図および第１１図に、ブレーキ３
９の詳細な構成を示す。このブレーキ３９はテー
プ２４が案内路２８を勝手に移動することを防ぐ
とともに、部分的に切断されたテープをブレーキ
を通過する際完全に分割しうるように、テープ２
４の移動に対して摩擦抵抗を与えるものである。
ブレーキ３９はテープ２４を運ぶ案内路２８の下
に支持部４６を含んでいる。押力部材７８はテー
プ２８が固い表面を通過したとき、テープ２８に
多少圧力を与えることができるようにピン９９に
枢着されている。この固い表面は第７図に示すよ
うにローラ８４か、または第８図に示すように固
い平面かまたは摩擦面１１２より形成されてい
る。ピン９９は押力部材７８の両端の脚部７９に
取り付けられている。押力部材７８は回転しない
固定表面であることが好ましいが、ローラであつ
ても良い。押力部材７８は脚部７９に取り付けら
れ、この脚部７９は調整ねじ保持部８１に取り付
けられ、この調整ねじ保持部８１には調整ねじ８
１が螺合されている。ブレーキ３９の移動可能部
分がピン９９の回りを回転すると、ブレーキ３９
は、第８図の実線で位置から破線の位置までのど
こかの位置を占める。側壁９６は案内通路２８が
支持部４６かのいずれかに取り付けられ、ブレー
キ３９を支持する。ピン９９は側壁９６の下端に
取り付けられたスプリング９８によつて側壁９６
に取り付けられている。第７図に示すようにブレ
ーキ３９がピン９９の回りを回つて様々の位置を
取つた時、ピン９９の動きを調整できるように溝
９７が側壁９６に形成されている。 第８図に示すように、このブレーキ３９が破線
の位置まで回転したとき、テープ２４には摩擦抵
抗は加わらない。従つてテープ２４は案内通路の
端から端へ通り抜けてしまう。テープ２４が案内
通路２８を通り抜け、空ローラ２３に取り付いた
後、ブレーキ３９の移動可能部分は第８図に示す
実線位置まで回転し、テープ２４が矢印１１４の
方向へ移動するのを妨げる。第８図に示すような
位置のとき、調整ねじ８０はストツパ８２に対し
て作用し、調整ねじ８０を調整することによつ
て、多少の摩擦抵抗をテープ２４に加えることが
できる。スプリング９８はブレーキ３９を案内通
路２８を通過するテープ２４に対して押し付ける
ため必要な力を加える。ブレーキ３９が破線８６
よりも後方に傾いて案内通路のテープ２４の通過
を妨げることがないように、ストツプピン８３を
取り付けておくとことが望ましい。テープ２４が
案内通路２８の長手方向を完全に通り抜け第１図
に示すように空ローラ２３は適切に取り付くと、
ブレーキ３９の移動可能部分は第８図の実線に示
す位置まで回転し、テープ２４は空ローラ２３に
取り付けられたテープ２４の自由端５１よりもず
つと前方にある切断手段３８によつて部分的に切
断される。テープ２４が空ローラ２３に取り付け
るられと、空ローラ２３の回転によりテープ２４
が空ローラ２３の回りを遠端部５０より近端部４
９までらせん回転するので、テープ２４を案内通
路２８の開放溝１０１から遠端部５０より近端部
４９までの間取り出すことができるように、ブレ
ーキ３９によつて加えられる摩擦抵抗は十分なも
のとなる。ブレーキ３９によつて加えられる張力
はテープ２４を十分に張らせ、ウエブ状の紙２０
を切断する切断端をテープ２４に形成する。切断
手段３８によつてテープ２４を部分的に切断する
ことによつて、切断部分がブレーキ３９を完全に
通り過ぎるまで、テープ２４を切断部分の後方か
ら引張つてハウジング４０内の空ローラ５０，５
５を通過させ、ブレーキ３９に向わせることをテ
ープの両端の切断されていないひも体を破らない
で行うことができる。テープ２４の張力が十分大
きくなるとテープ２４の未切断部が破れ、テープ
２４は切断され、テープ２４は空ローラ２３が再
び供給されウエブ状の紙２０の切断が必要となる
まで待機させられる。 第１１図および第１２図に、本発明の他の簡略
化した実施例を示す。そこでは、ブレーキ３９は
第７図および第８図に以前述べたように案内通路
２８の端部近隣に取り付けられており、案内通路
２８は支持部４６に支持されテープ２４を受け入
れている。また、テープ２４は第５図および第６
図ですでに述べた切断するための切断手段３８を
通過している。第１にこの実施例は、ドラム３７
のテープ２４の供給を分配する構造および案内通
路２８の溝内にテープ２４を押し出す駆動手段を
除いてある。テープ２４は適度に固くなつてお
り、手で案内通路２８内に押し出すことができ、
そして所望によりテープ２４を押し出して切断手
段３８およびブレーキ３９を通過させウエブ状の
紙２０の横幅を横断することも可能である。案内
通路２８の遠端部にあるテープ２４の自由端部は
手で移動させることができ、端部にのりをつけ
て、空ローラ２３の端部に手で取り付けることが
できる。テープ２４は空ローラ２３のまわりをら
せん状に回る必要な長さを供給しウエブ状の紙２
０を完全に切断することができるように、ウエブ
状の紙２０を横切るために必要な長さよりも長い
長さで切断手段３８によつて切断される。普通こ
の余分の長さは空ローラの長さよりも約３〜４フ
イート長い。 第１３図および第１４図は案内通路２８の他の
実施例を示す。この実施例では案内通路２８の肩
部の一つが移動可能となつており、案内通路２８
の溝からテープ２４が容易に出られるようになつ
ている。案内通路２８のいずれの実施例において
も、肩部は例えばポリエチレンのような弾性プラ
スチツクですべて作用されている。案内通路はテ
ープ２４の幅よりもわずかに広い縦長の内方へ向
う溝を有し、また通路の固い下方表面を有してい
る。案内通路の上方表面に沿う溝１０１は案内通
路からテープ２４が勝手に飛び出さないように内
方に向う２つの肩部を備えており、しかも溝１０
１はテープ２４がそのひも体の軸に沿つて曲がり
テープ２４が空ローラに取り付けられたとき、そ
の力で案内通路から出てこられるだけの幅を有し
ている。特に案内通路がアルミニウムやその他固
い材料で作成された場合は、第１３図および第１
４図に示す実施例が必要となつてくる。第１３図
および第１４図の案内通路２８は内方へ向う２つ
の肩部２９と３０を有しており、前者は固定肩部
であり後者は移動可能な肩部である。肩部２９と
３０との間の開放部分が溝１０１である。肩部３
０は平板１１３によつて形成され、この平板は所
定間隔をおいて複数の溝３１を有している。そし
て案内通路２８の主要部に取り付けられた溝３１
に係合するピン３２によつて、肩部３０が溝３１
の長さだけ横方向に移動することが可能となつて
いる。テープ２４が取りだされるまで肩部３０が
適切な位置に保つように、所定の間隔を置いて板
ばね３３を設け、これにより第１３図に示すよう
に溝からテープ２４が引つ張り出されるまで肩部
３０を最も内方の位置に保つている。肩部２９と
３０に沿つて案内通路２８の入口および出口端の
それぞれにテーパ１００が設けられ、テープ２４
を供給しやすく、しかも案内通路の溝からテープ
２４が取り出され易くなつている。 本発明による改良された方法は、テープ２４の
自由端を移動するウエブ状の紙２０の下方に横断
して配設された細長い案内通路２８の一端部に供
給すること、および移動するウエブ状の紙２０が
取り付けられる空ローラの幅と略同じ長さだけ延
ばされることを含んでいる。テープ２４の自由端
は案内通路２８の遠端部より伸ばされ移動させら
れ、空ローラ２３の端部に粘着される。そして案
内通路２８からテープ２４が移動するに際し摩擦
抵抗が加えられる。 空ローラ２３にテープ２４が貼着され摩擦抵抗
が与えられると、空ローラ２３の回転につれてテ
ープ２４は空ローラ２３の回りをらせん回転す
る。そしてこのらせん回転によつてテープ２４は
空ローラ２３の表面を横切つて移動し、テープ２
４はウエブ状の紙２０が移動し空ローラ２３に乗
り移る時このウエブ状の紙２０を切断する。もし
も、テープが連続しているならば、摩擦抵抗がテ
ープに加わる前および自由端５１が空ローラに貼
着される前にテープは部分的に切断されるだろ
う。テープ２４が空ローラ２３の長手方向にらせ
ん回転すると、十分な張力のもとで案内通路２８
から開放溝１０１を通つてテープ２４が取り出さ
れ、ウエブ状の紙２０が切断され、そして紙の切
断端がウエブ状の紙の巻き取り作業を開始するた
めに空ローラ２３に移動させられる。 部分的に切断されたテープは、切断部が摩擦抵
抗部を通り、テープ２４が十分な張力を受けた場
合に自動的に完全に切断される。 固い反発力あるテープが紙体の幅だけ横方向完
全に案内通路２８内に支持されること、および空
ローラ２３の上をテープがらせん回転するとき案
内通路から引張られて移動するテープに摩擦抵抗
が加えられ部分的切断部が摩擦抵抗部を通つたと
き、テープ２４が完全に自動的に破れる前にテー
プ２４が部分的に切断されることが、本発明の好
適実施例において特に重要である。 本発明の範囲および考かられ外れない限り、分
配器１６を動力によつて補助し運転するものに変
更してもよい。例えば手動クランク４３にはモー
タを使うこともできる。また、ソレノイドや空気
圧のピストン、シリンダを切断手段３８の動力と
してもよい。このようにすれば、分配器１６の場
所と向いの移動するウエブ状の紙２０の側部のず
つと遠方からこの装置を操作することができる。 以下説明のように、本発明によれば紙の下方に
設けられた案内通路に沿つてテープを移動させ、
テープを案内通路の遠端から排出して空ローラに
固着される作業を遠方から行うことができる。こ
のため回転体近傍における危険作業を行なう必要
がない。 本発明はある特別の実施例に関して説明されて
きたが、本発明の範囲および考え方から外れない
限り、多数の実施例および変形例が当業者によつ
て行われるかもしれない。 従つて本発明の真の考え方および範囲の中にあ
る実施例や変形例をすべて補うことが、請求の範
囲を付加することによつて意図されている。 新規なものとして請求され特許証を要求される
ものは次のとおりである。