JPH05202865A - 軸方向コンプライアンスに優れたスクロール型圧縮機 - Google Patents
軸方向コンプライアンスに優れたスクロール型圧縮機Info
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- JPH05202865A JPH05202865A JP4254502A JP25450292A JPH05202865A JP H05202865 A JPH05202865 A JP H05202865A JP 4254502 A JP4254502 A JP 4254502A JP 25450292 A JP25450292 A JP 25450292A JP H05202865 A JPH05202865 A JP H05202865A
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Abstract
クロール圧縮機の効率を増加させる。 【構成】 固定スクロール11と可動スクロール13の
間に設けられたスクロール型圧縮機10内の優れた軸方
向コンプライアンスは、可動スクロール13の後方に配
置された少なくとも一つの動背圧チャンバー25を与え
ることで達成される。圧縮された流体が選択された一つ
の圧縮ポケットより、可動スクロール13に設けられた
管接続口21を通って動的後部チャンバー25に吐出さ
れ、それにより固定スクロールと可動スクロールの間に
起きる摩擦を軽減し、副サイクルべースの背圧に変化を
与える。同じく可動スクロール13の後方に配置された
静的な背圧チャンバー27に、選択された一つの圧縮ポ
ケット19より圧縮された流体が吐出され、一サイクル
を通してスクロール13上に付加的な背圧を与える。
Description
関し、特に、スクロール構成部間に改良軸を取り入れ、
より高い効果をあげるスクロール型圧縮機に関するもの
である。
圧力が求められる際に幅広く適用される。特に空調及び
ヒートポンプ産業において幅広く適用されている。その
理由としては、他の圧縮機と比較して効率がよく、部品
が少なくて済み、騒音と振動が少ないからである。従来
のスクロール型圧縮機は、偏心クランクを備えた軸を駆
動して、可動スクロール構成部を駆動させるモーターを
有している。可動スクロール構成部は、スクロール又は
らせん状に突出したラップを有し、固定スクロール上の
同形の突出ラップと相互作用する。二つの突出ラップが
互いに噛み合い、ガス状流体をらせん状に内側に移動
し、同時に流体の容量を減少することで圧縮が行われ
る。
漏出は、スクロール型圧縮機の効果を減少させる。スク
ロール型圧縮機における漏出には二種類あり、一つは側
面からの漏出、もう一つは先端からの漏出である。双方
とも、高圧の圧力ポケット内の流体が溝を通って低圧の
圧力ポケットに逃げるものである。側面からの漏出は、
噛み合う二つの突出したラップの間に設けられたポケッ
トより、突出ラップが互いに接触する側表面に流体が逃
げることで発生する。先端からの漏出は、流体が各構成
部の突出ラップの裏面と、他の構成部の基部が接触する
際にその間から逃げることで発生する。両者の内、先端
からの漏出の方が深刻である。なぜならば、漏出の総漏
出通路幅は、側面からの漏出の総漏出通路幅よりも数倍
大きいからである。更に、圧縮過程においては、固定ス
クロール構成部から開離する軸方向に、可動スクロール
構成部を押圧する多大な軸負担が生じ、それにより先端
からの漏出が増加する。固定スクロールから可動スクロ
ール構成部を開離するように駆動する軸方向の力加え、
固定スクロール構成部の平面から外れて、可動スクロー
ルを当接させる傾動モーメントも働く。
るには、許容量を同じくするような製造技術が適当でな
いことから他の方法が生み出された。一つの解決法とし
ては、米国特許第4,395,205号、第4,41
1,605号、第4,415,317号、及び第4,4
16,597号に記述されている様に、様々なタイプの
先端シールを利用するものがある。一方のスクロール構
成の突出ラップの裏面に先端シール手段を施し、先端か
らの漏出を減少させるものもある。この方法は、流体の
漏出を効果的に防止するが、製造が複雑であり、騒音が
増加し、経費がかかる。
構成部を接触させるために更に背圧をかけるものもあ
る。高圧流体が、圧縮チャンバーより吐出管接続道口を
介して、可動スクロールの後部に設けられた、単一で比
較的大型な後部チャンバーに故意的に吐出される。これ
により、可動スクロールを固定構成部に押圧する圧縮さ
れた流体が生み出され、その結果、突出スクロールの先
端と構成部の基部との間の溝を小さくする。溝を小さく
することにより、流体の漏出を最小限に留め、圧縮チャ
ンバー内の圧力を増加させる。
1号、第4,600,369号、第4,645,437
号、第4,696,630号、第4,861,245号
は、それぞれ既述の後部チャンバーを備えるスクロール
型圧縮機の発明公開に関するものである。また一般に、
米国特許第4,992,032号、第4,993,92
8号は、背圧技術を採用したスクロール型圧縮機の発明
公開に関するものである。これによれば、単一の後部チ
ャンバーよりも、シールを施した二つの圧力チャンバー
が、一つは中間圧力、もう一つは吐出圧力の状態で可動
スロール構成部の後部に配置され、圧縮チャンバー内の
ガス圧縮力を阻止するようになっており、又、可動スク
ロール構成部を固定スクロール構成部の側に付勢するこ
とを目的としたものである。
術の背圧技術は、可動サイクル間で発生する最高値の傾
動モーメントに打ち勝つ事を目的とし、サイクルの残余
を越えて、過度の押力を導くものである。大きな押力
は、二つの対向する部品間に過度の摩擦を生じさせ、ス
クロール型圧縮機の効率を低減させることになる。
7,675号に、圧力均等管接続口を設けることで後部
チャンバーに吐出された圧力が操作の状態の変化によっ
て変動するように後部チャンバー内の圧力を調整するこ
とが開示されている。しかしながら、背圧は、直面する
どの様な規則正しい状態においても比較的一定を保ち、
その為、操作状態の変化に伴う圧力の変動は、サイクル
の残余間における過度な押力と過度な摩擦を生じさせ、
スクロール型圧縮機の効率を低減させる最高値の傾動モ
ーメントと軸力を克服するよう意図されている。
ル間の摩擦力を減少させることでスクロール型圧縮機の
効果を増加させることである。
縮された流体が圧縮チャンバーより少なくとも一つの動
的後部チャンバーへスクロール構成部内の管接続口を通
過して吐出され、それにより背圧が副サイクルベースで
変動する。動的後部チャンバーは、比較的小容量のチャ
ンバーと、可動構成部の後部に設けられ圧縮された流体
を吐出する大型流動管接続口とを有している。本発明に
よれば、過度な摩擦力を発生させること無く傾動モーメ
ントを阻止する効率的な手段は、副サイクルベース上で
背圧を変動させることで成される。
については、実施例に関する後述の説明から一層明白な
ものとなる。
明する。
縮機は、可動スクロール13に接続された固定スクロー
ル11を有する。可動スクロール13は、モーター15
によって駆動されるシャフト17によって、固定スクロ
ール11と対応して円軌道運動される。可動スクロール
13及び固定スクロール11より突出したスクロールラ
ップ18、及び20と固定スクロール11がそれぞれ噛
み合い、流体を溜める複数の圧縮ポケット19を形成す
る。この円軌道運動が、流体ポケットに溜められた流体
をらせん状に内側に移動し、同時に流体ポケットはその
容積を小さくして行き、その結果流体の圧縮が行なわれ
る。
体の流れは、管接続口21,23を通って、後部チャン
バー25,27にそれぞれ吐出される。前記チャンバー
内の背圧を生み出し、先端からの漏出を減少させ、傾動
モーメントを防止する為に可動スクロール13を固定ス
クロール11の方向に押圧する。しかしながら、生じた
背圧は一定ではない。その代わり、背圧は、傾動モーメ
ントにおける変動に追随するように、そのサイクルにお
いて、変化し、可動スクロール13上に作用して、固定
スクロール11に対して可動スクロール13を当接させ
る。このようにして生じた背圧は、傾動モーメントを阻
止するのに充分である。傾動モーメントが高い場合に
は、より高い背圧が生じ、可動スクロールを所定の場所
に保ち、漏出を防ぐ。傾動モーメントが低い場合には、
背圧も低く、従って摩擦による過度な損失も生じない。
この効果は、少なくとも一つの動的チャンバーを設ける
ことで成され、傾動モーメントに比例して圧力が変動す
る。
23と、二つの対応するチャンバー25,27が設けら
れている。管接続口23は、静的チャンバー27に圧縮
された流体を吐出する。管接続口21は、動的チャンバ
ー25に圧縮された流体を吐出する。両者の違いは、静
的チャンバーは一サイクルを通して比較的一定の流体圧
縮をするのに対して、動的チャンバーは大きく変化に富
む流体圧縮をする。静的管接続口/チャンバーは、径の
小さな管接続口と容積の大きなチャンバーとの組合わせ
によるものである。このように寸法を選択することで十
分な減衰を保ち、一サイクルを通して圧力がほぼ一定で
あるようにする。
かる圧力の変動は、互いに関連する管接続口の径とチャ
ンバーの容積を正確なサイズにすることで行なわれる。
動的管接続口/チャンバーの一対は、径の大きな管接続
口21と、容積の小さなチャンバー25より成る。
な径の管接続口21と小さな容積チャンバー25より成
る。このように寸法を選択することで減衰をほとんど生
じさせず、動的チャンバー内の圧力が圧縮過程を追随す
る。副サイクルベース上の圧力を変化させる。
つ為には、チャンバー容積の立方根に対する管接続口の
径の比率は比較的小さくするべきである。動的チャンバ
ー内に大幅に変化する圧力を与えるためには、この比率
は比較的大きくするべきである。例えば、比率0.05
の静的チャンバーと比率0.22の動的チャンバーを有
する圧縮機を作動させてみると、純軸力におよそ45%
の減圧が見られる。
ー/管接続口の組合わせのみが示されているが、他の組
合わせも可能である。本発明は、静的チャンバーの有
無、数に関係ない、一つ又はそれ以上の動的チャンバー
/管接続口の組合わせをも包含する。スクロール上の全
背圧は、静的チャンバー内で生じた一定圧力と動的チャ
ンバー内の変動圧力との総和であり、全背圧は、従来の
技術のように一定を保つのではなく一可動サイクルの間
に変化する。
ンバー容積の立方根との適当な比率が維持できれば、一
つの管接続口が二つ以上のチャンバーに通じたり、逆に
二つ以上の管接続口が一つのチャンバーに通じることも
できる。同様な結果を生む他の変形例として、可動スク
ロールに対向し、軸を中心に回転可能な固定スクロール
に、背圧を印加してもよい。本発明において管接続口の
位置は重要ではなく、それぞれの圧縮機の特徴にもよる
が、後部チャンバーにおいて十分な圧力を造り出す為
に、管接続口の位置は圧力チャンバー内で圧力変動に基
いて選択すべきである。
説明されているが、上述した実施例は、本発明の趣旨を
逸脱しない限り様々に変更、省略及び追加することがで
きる。
間の摩擦力を減少でき、この結果、スクロール圧縮機の
効率を増加させることができる。
る。
ポケットを構成する突出したスクロールラップの噛み合
わせを示す部分平面図である。
示す拡大図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 底部を含む基部と、前記底部より垂直に
延在するスパイラルラップ部とを有する第一スクロール
手段と、底部を含む基部と、前記底部より垂直に延在す
るスパイラルラップ部とを有する前記第二スクロール手
段とを有し、前記第二スクロール手段の前記スパイラル
ラップ部は、前記第一のスクロール手段の前記スパイラ
ル部と類似する形状であり、前記第二のスクロール手段
は、前記スパイラルラップ部が互いに噛み合い、その間
に圧縮ポケットを形成するように、前記第一のスクロー
ル手段と関連して配置されるものであり、第二スクロー
ル手段に関連する可動経路に従って第一のスクロール手
段を駆動し、流体圧縮ポケット内で行う手段とを有する
流体を圧縮するスクロール型圧縮機において、 第一の容積を有し、前記第一及び前記第二スクロール手
段の内の一つの前記基部の背面に配置される動的背圧チ
ャンバーと、 選択された位置で前記圧縮ポケットの内の最初に選択さ
れたものから、流体を前記動的背圧チャンバー内に吐出
する第一の吐出手段とを有し、 該第一の吐出手段は、第一の有効流径を有し、前記第一
の容積の立方根に対する前記第一の有効流径の比は、少
なくとも0.2程度のオーダーであり、これにより、前
記第一のスクロール手段の可動サイクル全体に渡って実
質的に変動する動的圧力を、圧縮過程で生じる傾動モー
メントに比例して生じさせ、当該傾動モーメントを阻止
することを特徴とする流体を圧縮するスクロール型圧縮
機。 - 【請求項2】 請求項1記載の流体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機において、 さらに、前記第一及び第二スクロール手段の少なくとも
一つの前記基部の後部に配置され、第二の容積を有する
静的背圧チャンバーと、 第二の有効流径を有し、前記圧縮ポケットの内の第二に
選択されたものから、流体を前記静的背圧チャンバーに
吐出し、第二流動径を有する第二の吐出手段とを有し、 これにより、前記第一スクロール手段の一つの可動サイ
クル間で比較的一定を保つ静的圧力を生みだすことを特
徴とする流体を圧縮するスクロール型圧縮機。 - 【請求項3】 請求項2記載の流体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機において、 最初に選択され、圧縮ポケットから流体を前記動的背圧
チャンバーに吐出する前記第一の吐出手段は、前記第一
及び第二スクロール手段の内の少なくとも一つの前記底
部を通過する第一流体通路を有し、該第一流体通路は、
前記第一に選択された圧縮ポケットに開口する第一の端
部と、前記動的背圧チャンバーが開口する第二の端部と
を有し、 前記第二に選択された圧縮チャンバーから流体を前記静
的背圧チャンバーに吐出する第二の吐出手段は、前記第
二流体通路を有し、該第二流体通路は、第二の選択され
た圧縮ポケットに開口した第一の端部と、前記静的背圧
チャンバーに開口する第二の端部とを有することを特徴
とする流体を圧縮するスクロール型圧縮機。 - 【請求項4】 請求項3記載の流体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機において、 前記静的背圧チャンバーの前記第二容積の立方根に対す
る前記第二有効流径の比は、前記動的背圧チャンバーの
前記第一容積の立方根に対する前記第一有効流径の比と
比べると比較的小さいことを特徴とする流体を圧縮する
スクロール型圧縮機。 - 【請求項5】 底部を含む基部と、前記底部より垂直に
延在するスパイラルラップ部とを有する第一スクロール
手段と、底部を含む基部と、前記底部より垂直に延在す
るスパイラルラップ部とを有する前記第二スクロール手
段とを有し、前記第二スクロール手段の前記スパイラル
ラップ部は、前記第一のスクロール手段の前記スパイラ
ルラップ部と類似する形状であり、前記第二のスクロー
ル手段は、前記スパイラルラップ部が互いに噛み合い、
その間に圧縮ポケットを形成するように、前記第一のス
クロール手段と関連して配置されるものであり、第二ス
クロール手段に関連する可動経路に従って第一のスクロ
ール手段を駆動し、流体圧縮を前記圧縮ポケット内で行
う手段とを有する流体を圧縮するスクロール型圧縮機に
おいて、 第一の容積を有し、前記第一及び前記第二スクロール手
段の内の一つの前記基部の背面に配置される動的背圧チ
ャンバーと、 前記第一の容積よりもより大きい第二の容積を有し、前
記第一及び第二のスクロール手段の内の少なくとも一つ
の前記基部の背面に位置する静的背圧チャンバーと、 前記圧縮ポケットの内の最初に選択されたものから、流
体を前記動的背圧チャンバーに吐出するための第一流体
通路手段とを有し、 前記第一流体通路手段は、前記動的背圧チャンバーの前
記第一の容積の立方根に対して、前記第一流体通路手段
の有効流径の第一の比が、比較的大きく、これにより、
圧縮過程において発生する傾動モーメントに比例して、
前記第一のスクロール手段の可動サイクル全体に渡って
実質的に変動する動的圧力を前記動的背圧チャンバー内
に生成し、 前記圧縮ポケットの内の第二に選択されたものから、流
体を前記静的背圧チャンバーに吐出するための第二流体
通路手段とを有し、 該第二流体通路手段は、前記静的背圧チャンバーの前記
第二の容積の立方根に対して、前記第二流体通路手段の
第二の有効流径の比が、前記第一の比に比べて比較的小
さく、これにより、前記第一のスクロール手段の可動サ
イクル全体に渡って比較的一定を保つ静的圧力を前記静
的背圧チャンバー内に生成することを特徴とする流体を
圧縮するスクロール型圧縮機。
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