JPH05202835A - エンジンのスタータ - Google Patents

エンジンのスタータ

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JPH05202835A
JPH05202835A JP4015007A JP1500792A JPH05202835A JP H05202835 A JPH05202835 A JP H05202835A JP 4015007 A JP4015007 A JP 4015007A JP 1500792 A JP1500792 A JP 1500792A JP H05202835 A JPH05202835 A JP H05202835A
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ring gear
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plunger
gear
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瀬口  正弘
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    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ピニオンギヤとリングギヤとの噛み合い耐久
性を向上させる。 【構成】 マグネットスイッチ20の駆動用コイル22
を通電した後に時間差をおいて保持用コイル23を通電
する。ピニオンギヤ12は、駆動用コイル22の電磁力
のみで駆動されてリングギヤ2に当接するため、ピニオ
ンギヤ12がリングギヤ2に衝突したときの衝撃力が小
さく、また、円滑に噛み合わない場合には、ピニオンギ
ヤ12がリングギヤ2に押し付けられた状態でピニオン
ギヤ12が回転を始めるため、速やかに噛み合う。従っ
て、噛み合い耐久性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に搭載された
エンジンを始動するスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】スタータには、コイルの電磁力によって
作動するプランジャを有するマグネットスイッチが備え
られていて、プランジャの移動によって、ピニオンギヤ
を駆動するモータの通電およびピニオンギヤのリングギ
ヤへの噛み合わせが行われる。このマグネットスイッチ
には、ピニオンギヤが円滑にリングギヤに噛み合わない
場合にも確実に噛み合わせることができるように、リン
グギヤに対してピニオンギヤを大きな力で押し付けるた
めに2つのコイルが設けられている。従来では、キース
イッチのオン(閉成)操作に応じて2つのコイルの通電
が同時に開始されて、プランジャはドライブスプリング
を介してピニオンギヤをリングギヤに向かって移動させ
るとともに、プランジャが十分に移動したときに、プラ
ンジャに備えられた可動接点によってモータへの通電の
ための接点が閉じられると、モータへの通電が行われ、
このとき、一方のコイルへの通電が停止する構造を有し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、ピ
ニオンギヤは、2つのコイルにより同時にプランジャに
生じる大きな力でリングギヤに向かって駆動されるた
め、ピニオンギヤが円滑にリングギヤに噛み合わない場
合には、ピニオンギヤの端面がリングギヤの端面に衝突
し、このピニオンギヤとリングギヤとの衝突時の衝撃に
よって各ギヤが劣化しやすかった。
【0004】このため、特開昭61−11458号公報
の発明では、切込みによって弾性力を与えられたワッシ
ャをオーバーランニングクラッチとピニオンギヤとの間
に設けて、ピニオンギヤとリングギヤとの衝突時の衝撃
を緩和している。しかし、上記のものは、単にワッシャ
の弾性力によって衝撃を吸収するものであるため、各ギ
ヤの衝突時の衝撃そのものは大きく、衝突力を低減させ
ることができないとともに、ワッシャによって十分な緩
衝力を得ようとするとワッシャその他が大型化する。ま
た、ワッシャの弾性力のみによって衝撃を吸収している
ため、繰り返し使用された場合に衝撃の吸収力が低下し
やすく、長期間に亙る使用に対する噛み合い耐久性が確
保できないという問題がある。
【0005】本発明は、ピニオンギヤとリングギヤとの
噛み合い耐久性の向上を図り、さらに長期間に亙って使
用可能なスタータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、プランジャを
駆動するための複数のコイルを備え、前記プランジャの
作動時に、ピニオンギヤを移動させてエンジンのリング
ギヤに噛み合わせるとともに、前記ピニオンギヤを駆動
するためのモータへの通電回路に設けられた接点を前記
プランジャと連動する可動接点によって閉成するエンジ
ンのスタータにおいて、前記複数のコイルをそれぞれ独
立して通電するための複数の通電手段と、キースイッチ
の閉成操作に応じて計時を開始するタイマと、該タイマ
の計時結果に基づいて前記複数の通電手段を制御する制
御手段とを備え、少なくとも前記複数のコイルの通電開
始に時間差を与えたことを技術的手段とする。
【0007】
【作用】本発明では、例えば、通電されるコイルの数が
多いほど大きな電磁力が発生するような接続がなされて
いるとすると、プランジャは、始めは、一部のコイルに
よる弱い力でピニオンギヤをリングギヤに向かって移動
させる。このとき、ピニオンギヤとリングギヤとの噛み
合いが円滑に行われた場合には、その後、他のコイルの
通電が遅れて行われて、プランジャが所定の移動をする
と、可動接点がモータへの通電回路を閉成する。この結
果、モータは、各ギヤが互いに十分に噛み合った状態で
ピニオンギヤを回転させることになり、円滑にエンジン
を始動させることができる。
【0008】一方、ピニオンギヤがリングギヤと円滑に
噛み合わないで、ピニオンギヤがリングギヤに衝突した
場合には、タイマによる所定の時間の計時後に、残りの
コイルの通電が遅れて行われて、ピニオンギヤはさらに
大きな力でリングギヤに押し付けられる。このとき、ピ
ニオンギヤはすでにリングギヤに当接しているため、さ
らに大きな力が加わっても、衝撃は発生しない。遅れて
通電されたコイルによる力が加わると、プランジャが十
分に移動して、可動接点がモータへの通電回路を閉成す
る。この結果、ピニオンギヤが大きな力でリングギヤに
押し付けられた状態で、モータが回転を開始してピニオ
ンギヤを駆動するため、ピニオンギヤがリングギヤに噛
み合い、ピニオンギヤがリングギヤから離脱することな
く、確実にエンジンを始動させることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明では、ピニオンギヤをリングギヤ
に噛み合わせるとき、始め一部のコイルによる小さな力
で駆動するため、ピニオンギヤがリングギヤに衝突した
場合の衝撃が少なく緩和される。また、円滑に噛み合わ
ない場合には、さらに大きな力でピニオンギヤがリング
ギヤに押し付けられた状態でモータが回転を始めるた
め、確実に噛み合わせることができる。従って、ピニオ
ンギヤとリングギヤとの噛み合い耐久性が向上し、長期
間に亙って使用することができる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図1に示す自動車エン
ジンの始動のためのスタータ10に基づいて説明する。
スタータ10は、エンジンのリングギヤ2に対する回転
駆動系として、フィールドコイルとアーマチュアとが直
列接続された直巻式のモータ11と、リングギヤ2に噛
み合わせられるピニオンギヤ12と、モータ11とピニ
オンギヤ12との間に設けられてモータ11の回転力を
エンジンの始動時のみにピニオンギヤ12に伝達するオ
ーバランニングクラッチ(以下クラッチという)13が
設けられ、また、これら回転駆動系の動作制御のために
マグネットスイッチ20が設けられ、さらに、マグネッ
トスイッチ20の制御のためのコントローラ30が設け
られている。
【0011】なお、ドライブレバー14は、中間部が支
点15によって回動自在に支持されていて、一端はプラ
ンジャ21の駆動端に係止され、他端はクラッチ13に
備えられた荷重用リング16に係止されており、プラン
ジャ21の駆動時にはピニオンギヤ12およびクラッチ
13をリングギヤ2に向かって押し出すための荷重をド
ライブスプリング17に与えて、ピニオンギヤ12をリ
ングギヤ2に対して当接、噛み合わせさせる。また、モ
ータ11の出力軸には、クラッチ13に対してネジスプ
ライン機構が形成されていて、回転力が発生すると、ピ
ニオンギヤ12をリングギヤ2へ向かって押し付ける推
力が生じる。
【0012】マグネットスイッチ20は、ピニオンギヤ
12をリングギヤ2へ当接、噛み合わせるための駆動機
構と、モータ11への通電制御を行うためのスイッチ機
構とを同一のプランジャ21を駆動することによって構
成したものである。プランジャ21を駆動するための電
磁力を発生させるために、太径の線によって大きな駆動
力を発する駆動用コイル22と、駆動用コイル22と同
等の巻数で駆動用コイル22より細い径の線による保持
用コイル23とが設けられていて、これら2つのコイル
22、23が同時に通電されると、合成電磁力によって
より大きな駆動力が発生する。一方、モータ11への通
電回路を開閉するためのスイッチ機構としては、車両に
搭載されたバッテリBとモータ11間に設けられた2つ
の固定接点24、25と、プランジャ21に弾性支持さ
れてプランジャ21と連動して固定接点24、25間を
導通させるための可動接点26が設けられている。
【0013】マグネットスイッチ20において、駆動用
コイル22および保持用コイル23の各一端は、自動車
のキースイッチ3を介してともにバッテリBの正極と接
続され、駆動用コイル22、保持用コイル23の各他端
は、コントローラ30によりそれぞれ独立して制御され
るエミッタ接地のトランジスタ31、32の各コレクタ
と接続されている。
【0014】コントローラ30は、マイコンによって形
成されたタイマの計時に基づいて、駆動用コイル22、
保持用コイル23の通電のタイミングを制御するもの
で、キースイッチ3を閉成したときに計時を開始して、
以下の4とおりの時刻t1、t2、t3、t4をそれぞ
れ計時する毎に、それぞれ所定の制御信号を発して、各
トランジスタ31、32を制御する。
【0015】以下、コントローラ30と上記各時刻につ
いて、図2に基づいて説明する。時刻t1は、保持用コ
イル23の通電開始のタイミングを指示するためのもの
で、キースイッチ3がオン操作されて接点が閉じられて
から時間T1が経過すると、保持用コイル23を通電す
るトランジスタ32をオンにする。時刻t2は、駆動用
コイル22への通電を停止させるタイミングを指示する
ためのもので、時刻t2が経過したときにトランジスタ
31をオフにして駆動用コイル22への通電を停止させ
る。これによって、電流値の大きな駆動用コイル22へ
の通電継続時間は、キースイッチ3の接点が閉じられて
から時刻t2までの時間T2に制限され、駆動用コイル
22の熱劣化等を防止して保護することができる。
【0016】時刻t3は、保持用コイル23の通電継続
時間を制限するためのもので、時刻t3が経過したとき
に、保持用コイル23を通電するトランジスタ32をオ
フにする。これにより、保持用コイル23の通電継続時
間は、エンジンを始動するのに十分な時刻t1から時刻
t3までの時間T3となり、接点の故障によりキースイ
ッチ3のオン状態が継続するような状態が発生した場合
であっても、時刻t3には確実に通電が停止されるた
め、ピニオンギヤ12はリングギヤ2から確実に離脱
し、また、モータ11への通電が停止する。この結果、
オーバーランに伴うモータ11の熱劣化やクラッチ13
の劣化を防止できる。時刻t4は、保持用コイル23へ
の通電が終わった後に、再びエンジンの始動を試みる場
合に、モータ11が回転した状態で、ピニオンギヤ12
とリングギヤ2とが当接することがないようにするため
のものである。時刻t4は、時刻t3でモータ11への
通電が終わってからモータ11の回転が確実に停止する
のに必要な時間T4が経過するように設定されていて、
時刻t4が経過すると、駆動用コイル22を通電するた
めのトランジスタ31をオンにすることが可能となる。
これによって、各ギヤが回転した状態で当接することが
なくなり、噛み合いにおける耐久性が向上する。
【0017】次に以上の構成からなるスタータ10の作
動を、図3を参考にして説明する。エンジン始動のため
に、キースイッチ3の接点が閉じられると(ステップS
1においてYES)、前回の通電終了の時刻t3から、
時間T4が経過しているか否かが判別され、時間T4が
経過していない場合には(ステップS2においてN
O)、ステップS1へ移行して、時間T4が経過するま
で待機する。時間T4が経過している場合には(ステッ
プS2においてYES)、駆動用コイル22の通電が開
始され(ステップS3)、このとき同時に、コントロー
ラ30におけるタイマによる計時が開始される。駆動用
コイル22の電磁力によってプランジャ21が駆動され
ると、ドライブレバー14およびクラッチ13を介して
ピニオンギヤ12がリングギヤ2へ向かって移動する。
【0018】ピニオンギヤ12とリングギヤ2との噛み
合わせが円滑に行われると、プランジャ21と連動する
可動接点26が固定接点24、25間を導通させて、モ
ータ11への通電が開始され、リングギヤ2を介してエ
ンジンが始動される。その後、時刻t1が経過すると
(ステップS4においてYES)、保持用コイル23へ
の通電開始されて(ステップS5)、プランジャ21が
さらに強く駆動されて、ピニオンギヤ12とリングギヤ
2とが確実に噛み合わせられる。
【0019】ピニオンギヤ12がリングギヤ2と円滑に
噛み合わず、ピニオンギヤ12がリングギヤ2に衝突し
た場合には、ステップS5において、保持用コイル23
の通電が開始されて、プランジャ21がさらに大きな駆
動力でピニオンギヤ12をリングギヤ2に押し付けた状
態で、モータ11が回転を開始するため、ピニオンギヤ
12は、リングギヤ2に速やかに噛み合う。
【0020】その後、時刻t2が経過すると(ステップ
S6においてYES)、駆動用コイル22の通電が停止
され(ステップS7)、その後、運転者によってキース
イッチ3が開成されると、保持用コイル23への通電も
終了する。また、キースイッチ3の接点不良によってキ
ースイッチ3がオン状態になってしまった場合にも、エ
ンジンの始動に十分な時刻t3が経過すると(ステップ
S8においてYES)、保持用コイル23への通電も停
止される(ステップS9)。
【0021】また、一旦エンジンの始動を試みて中止し
た後に、再びエンジンを始動させる場合には、ステップ
S2において示したとおり、保持用コイル23への通電
が停止されてから時間T4が経過するまでの間には、キ
ースイッチ3を再び閉成しても、駆動用コイル22は通
電されず、時間T4が経過した後にキースイッチ3を閉
成すると、駆動用コイル22が通電され、再始動を行う
ことができる。図4に本発明の他の実施例を示す。この
実施例では、トランジスタに代えて、リレー33、34
を用いて、各コイル22、23を通電している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のスタータを示す概略構成図で
ある。
【図2】本発明の実施例のスタータの作動を説明するた
めのタイムチャートである。
【図3】本発明の実施例のスタータのコントローラの作
動を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例を示すスタータを示す概略
構成図である。
【符号の説明】
2 リングギヤ 3 キースイッチ 10 スタータ 11 モータ 12 ピニオンギヤ 21 プランジャ 22 駆動用コイル 23 保持用コイル 24 25 固定接点(接点) 26 可動接点 30 コントローラ(制御手段、タイマ) 31 32 トランジスタ(複数の通電手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャを駆動するための複数のコイ
    ルを備え、前記プランジャの作動時に、ピニオンギヤを
    移動させてエンジンのリングギヤに噛み合わせるととも
    に、前記ピニオンギヤを駆動するためのモータへの通電
    回路に設けられた接点を前記プランジャと連動する可動
    接点によって閉成するエンジンのスタータにおいて、 前記複数のコイルをそれぞれ独立して通電するための複
    数の通電手段と、キースイッチの閉成操作に応じて計時
    を開始するタイマと、該タイマの計時結果に基づいて前
    記複数の通電手段を制御する制御手段とを備え、少なく
    とも前記複数のコイルの通電開始に時間差を与えたこと
    を特徴とするエンジンのスタータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19810954A1 (de) * 1998-03-13 1999-09-16 Bosch Gmbh Robert Andrehvorrichtung für Brennkraftmaschinen
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JP2017089508A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社デンソー エンジン始動装置

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