JPH05202302A - トリメチン色素の製造方法 - Google Patents

トリメチン色素の製造方法

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JPH05202302A
JPH05202302A JP4012979A JP1297992A JPH05202302A JP H05202302 A JPH05202302 A JP H05202302A JP 4012979 A JP4012979 A JP 4012979A JP 1297992 A JP1297992 A JP 1297992A JP H05202302 A JPH05202302 A JP H05202302A
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JP
Japan
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group
compound
general formula
formula
solvent
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Pending
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JP4012979A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Takashima
正伸 高島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05202302A publication Critical patent/JPH05202302A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/02Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups
    • C09B23/06Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes the polymethine chain containing an odd number of >CH- or >C[alkyl]- groups three >CH- groups, e.g. carbocyanines

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 記録材料用電子供与性無色染料の中間体であ
るトリメチン色素を、取扱易くしかも安定かつ安価な原
料を用いて製造する方法を提供する。 【構成】 一般式(1)の化合物を水素化ホウ素ナトリ
ウムで還元し酸により脱水し下記一般式(2)のトリメ
チン色素を製造する方法において、還元時の溶媒がメタ
ノールと一般式(1)の化合物の溶解度が4以上のエー
テル系及び/又はアミド系溶媒の混合溶媒である事を特
徴とするトリメチン色素の製造方法 (R〜Rはアルキル基、アリール基を、R、R
は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子
を表す。) (R〜Rは(1)と同じ、Xは対アニオンを示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子供与性無色染料と
電子受容性化合物を使用した記録材料、例えば感圧記録
材料、感熱記録材料等の電子供与性無色染料として有用
なトリメチン系発色剤の中間体であるトリメチン色素の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリメチン色素の製造方法としては対応
するカルコン誘導体のケトン部のみを還元し(1,2−
還元)、生成した不飽和アルコールを酸により脱水して
トリメチン色素を製造する方法が知られている。一般に
選択的にケトン部のみを還元する方法としてはTHF等
のエーテル系溶媒中、還元剤として水素化リチウムアル
ミニウムを使用する方法、又はメタノール等のアルコー
ル系溶媒中、還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを使
用する方法が知られている。但し水素化リチウムアルミ
ニウムを使用する方法では禁水性条件下で反応を行わな
ければならず製造上不適当である。又水素化ホウ素ナト
リウムを使用する方法では前述の一般式(1)の化合物
はメタノールに対する溶解度が低く大量の溶媒を必要と
するので好ましくない。又溶解度の高いエーテル系又は
アミド系溶媒等を還元反応に用いると目的の還元反応は
起こらず飽和ケトンが主に生成してくる(1,4−還
元)ので好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、記録材料用
の電子供与性無色染料として有用なトリメチン系発色剤
の中間体であるトリメチン色素を提供する事である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記一般式
(1)の化合物を水素化ホウ素ナトリウムを用い不飽和
アルコールに還元し、その後、酸により脱水し下記一般
式(2)のトリメチン色素を製造する方法において、還
元反応時の溶媒がメタノールと一般式(1)の化合物の
溶解度が4以上のエーテル系及び/又はアミド系溶媒の
混合溶媒である事を特徴とするトリメチン色素の製造方
法及び、還元剤としてトリメトキシ又はトリエトキシ水
素化ホウ素ナトリウムを用いる事を特徴とするトリメチ
ン色素の製造方法により達成された。 一般式(1)
【0005】
【化3】
【0006】式中、R1 〜R4 はアルキル基、アリール
基を、R5 、R6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、ハロゲン原子を表す。 一般式(2)
【0007】
【化4】
【0008】式中、X- は対アニオンを示す。
【0009】なお、アルキル基、アリール基は更にアル
キル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、ハロゲン原子、シアノ基を置換基を有していてもよ
い。溶解度は液温25℃で、溶媒100mlに溶けてい
る溶質量を表す。
【0010】詳細にはR1 〜R4 は炭素原子数1から8
のアルキル基、炭素原子数6から12のアリール基が好
ましく、更にR1 とR2 、R3 とR4 は互いに結合し
て、それらの結合している窒素原子を含めて5員ないし
8員のヘテロ原子を含んでいてもよい環、たとえばピロ
リジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピ
ペラジン、カプロラクタム環を形成してもよい。又R1
とR2 、R3 とR4 は、NR1 2 、NR3 4 のオル
ト位の炭素原子と結合してテトラヒドロキノリン、イン
ドリン、ジュロリジン環を形成してもよい。
【0011】NR1 2 、NR3 4 としてはジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジ
ブチルアミノ基、ジペンチルアミノ基、ジヘキシルアミ
ノ基、ジオクチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジト
リルアミノ基、ジベンジルアミノ基、N−メチル−N−
エチルアミノ基、N−メチル−N−ブチルアミノ基、N
−エチル−N−ブチルアミノ基、N−エチル−N−β−
メトキシエチルアミノ基、N−エチル−N−β−エトキ
シエチルアミノ基、N−エチル−N−β−フェノキシエ
チルアミノ基、N−メチル−N−β−シアノエチルアミ
ノ基、N−メチル−N−β−クロロエチルアミノ基、N
−エチル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−エチル−
N−ペンチルアミノ基、N−エチル−N−テトラヒドロ
フルフリルアミノ基、N−エチル−N−トリルアミノ
基、N−エチル−N−メトキシフェニルアミノ基、N−
エチル−N−ベンジルアミノ基、N−エチル−N−クロ
ロベンジルアミノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基、モ
ルホリノ基、ピペラジノ基があげられる。
【0012】R5 、R6 で示される置換基のうち、水素
原子、炭素原子数1から8のアルキル基、アルコキシ
基、塩素原子、臭素原子、弗素原子が好ましい。
【0013】R5 、R6 としては水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基、オクチルオキシ基、
ベンジルオキシ基、フェノキシエトキシ基、塩素原子、
臭素原子、弗素原子があげられる。Xは脱水に使用する
酸の酸根を示し、例えばClO4 、BF4 、Cl、B
r、I等があげられる。
【0014】本発明のエーテル系、アミド系溶媒として
はTHF、ジグライム、DMF、DMAc、N−メチル
−2−ピロリドン等があげられる。特にTHFが好まし
い。又混合するアルコール系溶媒としてはメタノールが
好ましく、エタノール、プロパノール等では収率が低下
する。メタノールとエーテル系、アミド系溶媒の混合比
率は1:100〜10:1(体積比)が好ましく、特に
1:10〜1:1が好ましい。反応温度は−20〜70
℃が好ましく、特に10〜50℃が好ましい。
【0015】還元剤の水素化ホウ素ナトリウムの使用量
はカルコン誘導体に対して0.5〜10当量用いる事が
好ましく、特に1〜5当量用いる事が好ましい。又還元
反応の際反応効率を上げるために塩化アルミ、塩化亜鉛
等のルイス酸を添加してもよい。
【0016】又本発明は還元剤としてトリメトキシ又は
トリエトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用い、THF等
のエーテル系溶媒中でカルコン誘導体と反応させてもよ
い。特にトリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム〔NaH
B(OCH3 3 〕を用いるのが好ましい。還元剤の使
用量はカルコン誘導体に対して0.5〜10当量用いる
事が好ましく、特に1〜5当量用いる事が好ましい。
【0017】次に本発明の一般式(1)及び一般式
(2)の化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0018】一般式(1)の化合物の具体例
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】一般式(2)の化合物の具体例
【0022】
【化7】
【0023】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。%は特に指定のない限り重量%を
表す。
【0024】実施例1 具体例(14)の化合物の合成 かきまぜ機のついた三つ口フラスコに、具体例(1)の
化合物8.8g、THF100mlをはかりとり、加熱
してかき混ぜながら溶解する。この溶液を25℃にして
も結晶の析出はなかった。この溶液にメタノール30m
lを添加する。内温25℃でかき混ぜながら、水素化ホ
ウ素ナトリウム2.3gを徐々に添加する。30℃で6
時間かき混ぜる。反応混合物を氷水に注ぎ、更に42%
ホウフッ化水素酸6.3g、酢酸20mlを添加しかき
混ぜる。析出した濃緑色の結晶をろ取し、水洗、THF
洗浄、乾燥して、目的物6.6g(収率60%)を得
た。融点178〜80℃。吸収極大(アセトニトリ
ル):693nm。
【0025】実施例2 具体例(14)の化合物の合成 実施例1の水素化ホウ素ナトリウムを3.4g使用した
他は実施例1と同様にして目的物を得た。(収率65
%)
【0026】実施例3 具体例(14)の化合物の合成 実施例1の水素化ホウ素ナトリウムを2.0g使用し、
更に無水塩化アルミニウム2g存在下で還元反応を行っ
た他は実施例1と同様にして目的物を得た。(収率61
%)
【0027】実施例4 具体例(14)の化合物の合成 実施例1のTHF100mlをDMAc100mlに変
えた他は実施例1と同様にして目的物を得た。(収率5
2%)
【0028】実施例5 具体例(13)の化合物の合成 かきまぜ機のついた三つ口フラスコに、60%水素化ナ
トリウム1.5g、THF100mlをはかりとり、窒
素ガス雰囲気下で還流しながらほう酸トリメチル〔(C
3 O)3 B〕6.2gを滴下する。滴下後更に1時間
かきまぜて、トリメトキシ水素化ホウ素ナトリウムを合
成した。内温を30℃にし、具体例(1)の化合物8.
8gを徐々に添加する。30℃で6時間かき混ぜる。反
応混合物を氷水に注ぎ、更に70%過塩素酸4.3g、
酢酸20mlを添加しかき混ぜる。析出した濃緑色の結
晶をろ取し、水洗、THF洗浄、乾燥して、目的物を得
た(収率55%)。融点178〜80℃。吸収極大(ア
セトニトリル):693nm。
【0029】比較例1 具体例(14)の化合物の合成 実施例1のメタノールを添加しない他は実施例1と同様
にして還元反応を行ったところ1、4−還元が主反応で
あり(飽和ケトン及び/又は飽和アルコールが得られ
る)、目的物の収率は7%であった。
【0030】比較例2 具体例(14)の化合物の合成 実施例1のメタノールをエタノールに変えた他は実施例
1と同様にして反応を行ったが目的物の収率は15%で
あった。
【0031】
【発明の効果】本発明により、電子供与性無色染料の中
間体として有用なトリメチン色素を取扱易くしかも安定
かつ安価な原料を用いて工業的に製造可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)の化合物を水素化ホウ素
    ナトリウムを用い不飽和アルコールに還元し、その後、
    酸により脱水し下記一般式(2)のトリメチン色素を製
    造する方法において、還元反応時の溶媒がメタノールと
    一般式(1)の化合物の溶解度が4以上のエーテル系及
    び/又はアミド系溶媒の混合溶媒である事を特徴とする
    トリメチン色素の製造方法 一般式(1) 【化1】 式中、R1 〜R4 はアルキル基、アリール基を、R5
    6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
    原子を表す。 一般式(2) 【化2】 式中、X- は対アニオンを示す。
  2. 【請求項2】前記一般式(1)の化合物を不飽和アルコ
    ールに還元し、その後、酸により脱水し前記一般式
    (2)のトリメチン色素を製造する方法において、還元
    剤としてトリメトキシ又はトリエトキシ水素化ホウ素ナ
    トリウムを用いる事を特徴とするトリメチン色素の製造
    方法
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