JPS596860B2 - 5−〔(2−アルキルアミノ−1−ヒドロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体の製造法 - Google Patents

5−〔(2−アルキルアミノ−1−ヒドロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体の製造法

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JPS596860B2
JPS596860B2 JP6005475A JP6005475A JPS596860B2 JP S596860 B2 JPS596860 B2 JP S596860B2 JP 6005475 A JP6005475 A JP 6005475A JP 6005475 A JP6005475 A JP 6005475A JP S596860 B2 JPS596860 B2 JP S596860B2
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量之 中川
司郎 吉崎
薫 谷村
重晴 玉田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は5−〔(2−アルキルアミノー1−ヒドロキシ
)アルキル〕カルボスチリル誘導体の製造法に関する。
本発明により得られる5−〔(2−アルキルアミノー1
−ヒドロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体は一般
式〔式中R1、R2及びR3は同一又は異なつて水素原
子、C1〜C3の低級アルキル基を示す。
R4及びR5は同一又は異なつて水素原子、C1〜C4
の低級アルキル基、四員環、五員環及び六員環の環状ア
ルキル基、低級アラルキル基を示すか、あるいはR4、
R5が結合する窒素原子と共に互いに結合してモルホリ
ノ基、ピペリジノ基又はピロリジノ基を形成しても良い
。3・4位の点線は飽和結合または二重結合を示す。
〕で表わされる化合物である。本発明の上記化合物は新
規化合物であり、ベーターアドレナリン作動刺激作用を
有するので気管支拡張剤、血管拡張剤、隆圧剤として有
用である。本発明に係る5−〔(2−アルキルアミノ−
1ヒドロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体は、一
般式〔式中R1、R2、R3及び3・4位の点線は上記
に同じ。
〕で表わされる5−(1・2−エポキシアルキル)カル
ボスチリル誘導体と一般式アミンとを反応させることに
より製造される。
本発明の出発物質即ち式()で表わされる化合物は新規
化合物であり、該化合物は例えば次のようにして得られ
る。即ち第1工程は一般式〔式中R1、R2及び3・4
位の点線は上記に同じ。〕で表わされる公知のカルボス
チリル誘導体と=般式〔式中R3は上記に同じ、X′は
ハロゲン原子を示す。
〕で表わされる酸ハライドとを公知のフリーデルークラ
フツ触媒の存在下で反応させる。次いで第2工程は、ハ
ロゲン分子又は・・ロゲン化剤を用いて第1工程で得ら
れた一般式〔式中R1.R2、R3及び3・4位の点線
は上記に同じ。
〕で表わされる5−アルカノイルカルボスチリル誘導体
をハロゲン化する。最後に第3工程では公知の還元剤を
用いて第2工程で得られた一般式〔式中R1、R2、R
3、3・4位の点線は上記に同じ、Xはハロゲン原子を
示す。
〕で表わされる5−α−ハロゲノアルカノイルカルボス
チリル誘導体を還元する。以下第1工程、第2工程及び
第3工程について詳しく説明する。第1工程の出発物質
である式()で表わされる化合物は公知のカルボスチリ
ル誘導体である。
第1工程の他の1方の出発物質である式(V)で表わさ
れる化合物も公知の酸ハライドであつて、具体例として
は例えばハロゲン化アセチル、ハロゲン化プロピオニル
、ハロゲン化−n−ブチル等が挙げられ、ハロゲン原子
としては塩素、臭素等が挙げられる。式()で表わされ
る化合物及び式(V)で表わされる化合物の使用割合は
、通常前者に対して後者を等モル〜5倍モル、好ましく
は等モル〜3倍モル用いるのが望ましい。第1工程に用
いられるフリーデルークラフツ触媒としては公知のもの
が使用され例えば無水塩化アルミニウム、チタンクロラ
イド等が挙げられる。
式()で表わされる化合物及びフリーデルークラフツ触
媒の使用割合は、通常前者に対して後者を等モル〜5倍
モル、好ましくは等モル〜4倍モル用いるのが望ましい
。第1工程に於ける反応はジクロロエタン、ジクロロメ
タン等のハロゲン化アルキル、二硫化炭素、ニトロベン
ゼン等の溶媒の存在下あるいは過剰の酸ハライドを溶媒
として行なわれる。第1工程に於て反応温度は通常室温
〜120℃、好ましくは50〜80℃であり、反応時間
は通常1〜15時間、好ましくは3〜10時間でよい。
次に第2工程に於て上記式()で表わされる5−アルカ
ノイルカルボスチリル誘導体のハロゲン化反応はハロゲ
ン分子またはN−ハロゲノコハク酸イミド等のハロゲン
化剤を用いて行なうことができる。
式()で表わされる化合物とハロゲン分子若しくはハロ
ゲン化剤との使用割合は、通常前者に対して後者を等モ
ル〜10倍モル、好ましくは等モル〜5倍モル用いるの
が望ましい。ハロゲンとしては塩素、臭素等が挙げられ
る。第2工程に於ける反応に用いられる溶媒はジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等
のハロゲン化アルキル溶媒が適当である。第2工程に於
て反応温度は通常氷冷下〜反応溶媒の沸点、好ましくは
室温〜40℃であり、この温度で反応は容易に進む。反
応時間は通常1〜10時間である。第2工程の反応に於
て過酸化ベンゾイル、アゾピスイソブチロニトリル等の
ようなラジカル反応開始剤を用いても差支えはない。次
に第3工程に於て用いられる還元剤としては公知のもの
が広く使用され例えば水素化ホウ素ナトリウム、水素化
アルミニウムリチウム等が挙げられる。
式()で表わされる化合物及び還元剤の使用割合は還元
剤の種類、温度等に応じて広く適宜に選択できるが、通
常は前者に対して後者を等モル〜5倍モル、好ましくは
等モル〜3倍モル用いるのが望ましい。第3工程の反応
に於ける溶媒としては、還元剤として水素化ホウ素ナト
リウムを用いる場合にはカセイソーダ等の塩基性水溶液
、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級
アルコール及び塩基性水溶液との混合溶媒が適当であり
、還元剤として水素化アルミニウムリチウムを用いる場
合にはテトラヒドロフラン、ジグライム等の溶媒を用い
るのがよい。第3工程に於て反応温度は通常0〜50℃
好ましくは0〜30℃で行なうのがよい。反応時間は通
常1〜10時間、好ましくは3〜8時間がよい。式()
で表わされる出発物質は上記の如くして得ることができ
る。
本発明の他の1方の出発物質である式()で表わされる
アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン等の低級ア
ルキルアミンのほか、メチルエチルアミン、メチルプロ
ピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチ
ルアミン等のジ低級アルキルアミン、シクロブチルアミ
ン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン等の
シクロアルキルアミン、シンクロペンチルアミン、シン
クロヘキシルアミン等のシンクロアルキルアミン、ある
いはピロリジン、ピペリジン、モルホリン等が挙げられ
る。
出発原料の式()で表わされる化合物と()で表わされ
る化合物との使用割合は通常前者に対して後者を等モル
ないし大過剰、好ましくは5〜10倍モル用いるのが望
ましい。本発明の反応に於いて原料として用いられるア
ミン自体が溶媒として用いられる為無溶媒でもよいが、
好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ジ
オキサン等を溶媒として用いるのが望ましい。
本発明に於いて反応温度は室温ないし110℃で行なえ
るが、アミン自体を溶媒として用いた際にはアミンの沸
点で還流するのが好ましい。
本発明の反応時間は通常1〜20時間、好ましくは3〜
10時間がよい。なお本発明の目的化合物(1)はエタ
ノールイソプロパノール等のアルコールに溶解した後、
塩酸、硫酸、燐酸等の無機塩あるいはマレイン酸、酒石
酸、シユウ酸、フマール酸、リンゴ酸、乳酸等の有機酸
を加えて酸付加塩にすることができる。
次に上記式()で表わされる公知のカルボスチリル誘導
体と式(V)で表わされる酸ハライドとを反応させて式
()で表わされる5−アルカノイルカルボスチリル誘導
体を製造する第1工程の一実施態様、式()で表わされ
る5−アルカノイルカルボスチリル誘導体をハロゲン化
して式()で表わされる5−α−ハロゲノアルカノイル
カルボスチリル誘導体を製造する第2工程の一実施態様
及び式()で表わされる5−α−ハロゲノアルカノイル
カルボスチリル誘導体を還元して式()で表わされる5
−(1・2−エポキシアルキノ(ハ)カルボスチワル誘
導体を製造する第3工程の一実施態様をそれぞれ参考例
1、参考例2、参考例3に示しさらに本発明の実施例を
示す。参考例 1 8−ヒドロキシカルボスチリル107(0.062モル
)に二硫化炭素20m1及び塩化n−ブチリル18y(
0.17モル)を加えて氷冷攪拌下、塩化アルミニウム
25y(0.19モノ(ハ)を少量ずつ加え十分混合す
る。
次に浴温80℃で10時間加熱した後傾斜して二硫化炭
素層を除き、粋氷を加えて残留物を結晶化させる。析出
した結晶を沢取し水洗、乾燥後メタノールより再結晶し
て融点225℃(分解点)の5−n−ブチリル一8−ヒ
ドロキシカルボスチリル12.7yを得る。参考例 2 5−n−ブチリル一8−ヒドロキシカルボスチリル23
.1y(0.1モル)にクロロホルム500m1を加え
、室温撹拌下臭素167(0.1モル)を徐々に滴下し
、臭素の色が消えるまで撹拌を続ける。
濃縮乾固した後残留物をメタノールより再結晶して、融
点218〜219℃(分解点)の5(α−ブロモ−n−
ブチリル)−8−ヒドロキシカルボスチリル24.6y
を得る。参考例 3 5−(α−ブロモ−n−ブチリル)−8−ヒドロキシカ
ルボスチリル6.27(0.02モル)をメタノール2
00m1に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム2.27(
0.058モル)を溶解させた10%カセイソーダ水溶
液20701を氷冷攪拌下徐々に適加する。
室温で4時間攪拌後減圧下で濃縮乾固し、残査に水50
dを加えさらに塩酸を加えてPH7〜8とし、析出する
結晶を沢取、水洗、乾燥の後少量のエタノールに溶解さ
せ氷冷下エーテルを加えて結晶化させることによつて、
融点211〜212℃の無色プリズム結晶5−(1・2
−エポキシブチル)−8−ヒドロキシカルボスチリル2
.77を得る。実施例 1 5−(1・2−エポキシブチル)−8−ヒドロキシカル
ボスチリル3.0y(0.013モル)をメタノール5
0m1に溶解し、イソプロピルアミン10m1(0.1
2モル)を加え60℃で5時間攪拌する。
その後減圧下で濃縮乾固しさらにエタノールを20m1
加えて濃縮乾固を繰り返し未反応アミンを除いた後、イ
ソプロピルアルコール15m1を加えさらに氷冷下濃塩
酸を加えてPH2〜3とし結晶化させる。析出した結晶
を沢取しエタノールから再結晶して融点210〜212
℃の白色粉末状結晶8−ヒドロキシ−5−〔(1−ヒド
ロキシ−2−イソプロピルアミノ)ブチル〕カルボスチ
リル塩酸塩0.6yを得る。実施例 2 5−(1・2−エポキシエチル)−8−メトキシ−1−
メチルカルボスチリル1.47(0.006モル)を1
0m1メタノールに溶解しイソプロピルアミン5m1(
0.06モル)を加えて60℃で5時間撹拌し、その後
減圧下で濃縮乾固する。
アセトン30m1を残渣に加えて溶解させ氷冷下濃塩酸
を加えて結晶化させる。さらにエタノールから再結晶し
て融点178〜180℃の無色粉末状結晶5〔(1−ヒ
ドロキシ−2−イソプロピルアミノ)エチル〕−8−メ
トキシ−1−メチルカルボスチリル塩酸塩0.4yを得
る。実施例 3〜9 上記実施例1と同様にして得られた本発明の目的化合物
(1)を表1に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R^1、R^2及びR^3は同一又は異なつて水
    素原子、C_1〜C_3の低級アルキル基を示す。 3・4位の点線は飽和結合または二重結合を示す。 〕で▲数式、化学式、表等があります▼〔式中R^4及
    びR^5は、同一又は異なつて水素原子、C_1〜C_
    4の低級アルキル基、四員環、五員環及び六員環の環状
    アルキル基、低級アラルキル基を示すか、あるいはR^
    4、R^5が結合する窒素原子と共に互に結合してモル
    ホリノ基、ピペリジノ基又はピロリジノ基を形成しても
    良い。 〕で表わされるアミンとを反応させることを特徴とする
    、一般式▲数式、化学式、表等があります▼〔式中R^
    1、R^2、R^3、R^4、R^5及び3・4位の点
    線は上記に同じ。 〕で表わされる5−〔(2−アルキルアミノ−1−ヒド
    ロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体の製造法。
JP6005475A 1975-05-19 1975-05-19 5−〔(2−アルキルアミノ−1−ヒドロキシ)アルキル〕カルボスチリル誘導体の製造法 Expired JPS596860B2 (ja)

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TWI374883B (en) * 2004-08-16 2012-10-21 Theravance Inc Crystalline form of a biphenyl compound
MX2009005813A (es) * 2007-01-25 2009-06-16 Boehringer Ingelheim Int Procedimiento para la preparacion de betamimeticos.

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