JPH05202235A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH05202235A
JPH05202235A JP3567392A JP3567392A JPH05202235A JP H05202235 A JPH05202235 A JP H05202235A JP 3567392 A JP3567392 A JP 3567392A JP 3567392 A JP3567392 A JP 3567392A JP H05202235 A JPH05202235 A JP H05202235A
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JP
Japan
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tert
polyolefin resin
butyl
weight
parts
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Application number
JP3567392A
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English (en)
Inventor
Toru Haruna
徹 春名
Takashi Takeuchi
孝 竹内
Akihiro Yamaki
章浩 八巻
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工安定性、熱着色性及びNOx汚染性の改
善されたポリオレフィン系樹脂組成物を提供することに
ある。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
て、(a)テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトおよび
(b)次の一般式(I)で表されるビスフェノール類の
有機環状ホスファイト化合物とを、重量比で1/1〜1
/9の割合で合計0.01〜10重量部を添加してな
る、ポリオレフィン系樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、R2
は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示
し、R3はフッ素原子または炭素原子数1〜30のアルコ
キシ基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のホスホナイト化
合物と特定のホスファイト化合物との併用して添加する
ことによって加工安定性、着色性およびNOx 汚染性の
改善されたポリオレフィン系樹脂組成物に関し、詳しく
は、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイトとビスフェノー
ル類の有機環状ホスファイト化合物とを併用して添加す
ることによって、加工安定性、着色性およびNOx 汚染
性の改善されたポリオレフィン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ポリオレフィン系樹脂は力
学的性質、熱的性質、成型性などが優れ、軽量であり比
較的安価であることから各種の成型品、フィルム、繊維
などとして用いられているが、高温加工時の安定性に劣
る欠点を有しており、物性が低下したり、着色したりす
ることが知られている。
【0003】また、ポリオレフィン系樹脂は自動車の排
気ガス、暖房器具からの廃ガスなどに含まれる酸化窒素
ガス(NOx ガス)に暴露された場合、著しく着色する
欠点があった。
【0004】このようなポリオレフィン系樹脂の劣化を
防止するために、これまで多くの添加剤が単独であるい
は種々組み合わせて用いられており、一般にトリアルキ
ルホスファイト、トリアリールホスファイト、アルキル
アリールホスファイトなどのトリ有機ホスファイト化合
物あるいはこれらの有機基の一つが水酸基であるアシッ
ドホスファイト化合物などの有機ホスファイト化合物あ
るいは有機ホスホナイト化合物が耐熱性を改良し、また
着色を抑制する効果が比較的大きいことが知られてい
る。
【0005】これらの有機リン化合物の中でも、テトラ
キス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−ビ
フェニレンジホスホナイトは熱着色性および加工安定性
が良好であり、広く使用されているが、NOx ガスによ
り着色する欠点があり、その改善が強く求められてい
た。
【0006】また、ビスフェノール類から誘導される有
機環状ホスファイト化合物はNOx汚染性は比較的良好
であるが、熱着色性および加工安定性に大きな欠点を有
しており、実用上での大きな障害となっていた。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、ポリオレフィン系
樹脂に異なるタイプの二種類の有機リン系化合物を特定
の比率で併用して添加することにより、ホスホナイト化
合物の優れた加工安定性および熱着色性を維持したま
ま,NOx 汚染性をも改善したポリオレフィン系樹脂組
成物が得られることを見いだして本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明はポリオレフィン系樹脂
100重量部に対して、(a)テトラキス(2,4−ジ
第三ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホス
ホナイトおよび(b)次の一般式(I)で表されるビス
フェノール類の有機環状ホスファイト化合物とを、重量
比で1/1〜1/9の割合で合計0.01〜10重量部
を添加してなる、ポリオレフィン系樹脂組成物を提供す
るものである。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1は炭素原子数1〜4のアルキル
基を示し、R2は水素原子または炭素原子数1〜4のアル
キル基を示し、R3はフッ素原子または炭素原子数1〜3
0のアルコキシ基を示す。)
【0011】以下、本発明のポリオレフィン系樹脂組成
物について詳述する。
【0012】本発明において安定化されるポリオレフィ
ン系樹脂としては、たとえば低密度、直鎖状低密度また
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリ−3−メチルブテン、エチレン−プロピレンのラン
ダム共重合体あるいはブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体、エチレン・4−メチル−1
−ペンテン共重合体、ポリ4−メチル−1−ペンテンな
どがあげられる。
【0013】本発明で(a)成分として用いられるテト
ラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−
ビフェニレンジホスホナイトは、次の化学式(II)で表
される化合物である。
【0014】
【化3】
【0015】また、上記一般式(I)で表される(b)
成分のビスフェノール類の有機環状ホスファイト化合物
において、R1およびR2で示される炭素原子数1〜4のア
ルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル
基があげられ、R3で示される炭素原子数1〜30のアル
コキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、第二ブトキシ、第三ブトキ
シ、イソブトキシ、アミルオキシ、第三アミルオキシ、
ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2
−エチルヘキシルオキシ、第三オクチルオキシ、ノニル
オキシ、第三ノニルオキシ、デシルオキシ、イソデシル
オキシ、ドデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ヘキサ
デシルオキシ、オクタデシルオキシ、エイコシルオキ
シ、ドコシルオキシ、テトラコシルオキシ、トリアコン
チルオキシなどの基があげられる。
【0016】上記一般式(I)で表されるビスフェノー
ル類の有機環状ホスファイト化合物の具体例としては、
たとえば次の表−1で表されるような化合物があげられ
る。なお、それらの化合物は二種以上を混合して使用し
ても構わない。
【0017】表−1
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトと一般式
(I)で表されるビスフェノール類の有機環状ホスファ
イト化合物とは重量比で1/1〜1/9の割合で併用さ
れ、その併用物はポリオレフィン系樹脂100重量部に
対して、合計で0.01〜10重量部、好ましくは0.
05〜5重量部添加される。
【0024】上記の二種のホスホナイト化合物とホスフ
ァイト化合物の割合で、ホスホナイト化合物が50%を
越える場合は、加工安定性および熱着色性は優れるもの
の、NOx 汚染による着色性に劣り、10%未満になる
と加工安定性および熱着色性が劣る。
【0025】また、本発明のポリオレフィン系樹脂組成
物には必要に応じて、フェノール系抗酸化剤、チオエー
テル系抗酸化剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光
安定剤などを加えて、その酸化安定性および光安定性を
さらに改善することができる。
【0026】本発明で使用できるフェノール系抗酸化剤
としては、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノー
ル、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネー
ト、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、
4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾー
ル)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジ
ン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブ
チルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グ
リコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−第
三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビ
ス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−第三ブチル
−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル
−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキ
シ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−
2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス
〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラ
キス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−第三
ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−
3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、
3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン−ビス〔β−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、ト
リエチレングリコールビス〔β−(3−第三ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブロピオネート〕
などがあげられる。
【0027】これらのフェノール系抗酸化剤の添加量
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、0.
001〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部であ
る。
【0028】チオエーテル系抗酸化剤としては、チオジ
プロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステアリ
ルエステルなどのジアルキルチオジプロピオネート類お
よびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカ
プトプロピオネート)などのポリオールのβ−アルキル
メルカプトプロピオン酸エステル類があげられる。
【0029】これらのチオエーテル系抗酸化剤の添加量
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、0.0
01〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部であ
る。
【0030】紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾ
フェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシベ
ンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ第三ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒド
ロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5
−第三オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル) ベンゾ
トリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オク
チル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、3−(3
−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−ベンゾトリアゾリ
ルフェニル)プロピオン酸−ポリエチレングリコールエ
ステルなどの2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノール
モノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−2’
−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシ
ルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル−α
−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−
2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニ
ル)アクリレートなどのシアノアクリレート類があげら
れる。
【0031】これらの紫外線吸収剤の添加量は、ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対して、0.001〜5
重量部、好ましくは0.01〜3重量部である。
【0032】ヒンダードアミン系光安定剤としては、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノールま
たは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ノールの一価または二価カルボン酸のエステル化合物
〔2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベン
ゾエート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルラウレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジルステアレート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート〕、2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジノールまたは1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジノールの1,2,3,4ーブ
タンテトラカルボキシレート、2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジノールまたは1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジノールと1,2,3,4
ーブタンテトラカルボン酸とトリデシルアルコールとの
縮合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ノールまたは1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジノールと1,2,3,4ーブタンテトラカルボ
ン酸とβ,β,β’,β’ーテトラメチルー3,9ー
(2,4,8,10ーテトラオキサピロ〔5,5〕ウン
デカン)ジエタノールとの縮合物、ポリ〔〔6ー(1,
1,3,3ーテトラメチルブチル)アミノー1,3,5
ートリアジンー2,4ージイル〕・〔(2,2,6,6
ーテトラメチルー4ーピペリジル)イミノ〕ヘキサメチ
レン〔(2,2,6,6ーテトラメチルー4ーピペリジ
ル)イミノ〕〕、ポリ〔(6ーモルホリノー1,3,5
ートリアジンー2,4ージイル)〕・〔(2,2,6,
6ーテトラメチルー4ーピペリジル)イミノ〕ヘキサメ
チレン〔(2,2,6,6ーテトラメチルー4ーピペリ
ジル)イミノ〕〕、N,N’ービス(3ーアミノプロピ
ル)エチレンジアミンと2,4ービス〔NーブチルーN
ー(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)アミノ〕ー6ークロロー1,3,5ートリアジンと
の縮合物、1,6,11ートリス〔(4,6−ビス〔N
−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)アミノ〕−1,3,5−トリアジン−2−
イル〕アミノ〕ウンデカンなどがあげられる。
【0033】これらのヒンダードアミン化合物の添加量
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し0.00
1〜5重量部、好ましくは0.01〜3重量部である。
【0034】その他、本発明のポリオレフィン系樹脂に
は、タルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維などの無機充
填剤、カルシウムステアレート、ステアリル乳酸カルシ
ウムなどの金属石けん、アルミニウム−p−第三ブチル
ベンゾエート、ジベンジリデンソルビトール、ビス(4
−メチルベンジリデン)ソルビトール、ビス(4−第三
ブチルフェニル)ホスフェートナトリウム塩、2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホス
フェートナトリウム塩などの造核剤、顔料、染料などが
所望に応じて加えられてもよい。
【0035】本発明の組成物は、射出成型、押出成型、
ブロー成型などの従来の方法で成型することができ、成
型方法あるいはその形態により制限を受けるものではな
い。
【0036】また、本発明の組成物は、成型後低温プラ
ズマ処理などの周知の放射線処理を施すことによってそ
の表面特性を改良することもでき、またγ線照射による
滅菌処理を施される用途に使用することもできる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0038】〔実施例1〕 <配 合> 重量部 ポリプロピレン(Profax 6501) 100 ステアリン酸カルシウム 0.05 テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル 0.1 −4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4, 表−2 4’−ビフェニレンジホスホナイト 有機環状ホスファイト化合物(表−2) 表−2
【0039】上記の配合物を280℃で押し出し回数1
回目および5回目のメルトフロー速度(MFR)(g/
10分)の変化を測定した。さらに押し出し回数1回お
よび5回のペレットを250℃で射出成型して厚さ1mm
の試験片を作成し、その黄色度をハンター比色計で測定
し、その変化を見た。
【0040】また、押し出し回数1回目のペレットを射
出成型した試験片を3.3%NOxガス中、室温で24
時間静置した後、NOx ガスを排気して試験片の黄色度
を測定し、未処理の試験片との色差を求めた。その結果
を表−2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】〔実施例2〕 <配 合> 重量部 ポリプロピレン(Profax 6501) 100 ステアリン酸カルシウム 0.05 ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ 0.1 フェニル)プロピオネート テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4, 0.03 4’−ビフェニレンジホスホナイト 有機環状ホスファイト化合物(表−3) 0.07
【0042】実施例1と同様にして、上記配合物を成型
し、同様の試験を行なった。その結果を表−3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】各実施例の結果から、本発明で特定するビ
フェニレンジホスホナイト化合物と有機環状ホスファイ
ト化合物とをある一定の割合で併用添加することによ
り、ポリオレフィン系樹脂組成物の加工安定性、熱着色
性およびNOx 汚染性を著しく改善できることが明らか
である。
【0045】これに対して、ビフェニレンジホスホナイ
ト化合物単独あるいはビフェニレンジホスホナイト化合
物が過剰の混合物の場合は、加工安定性および熱着色性
には比較的優れるものの、NOx 汚染性が激しく、ま
た、有機環状ホスファイト化合物単独の場合は、NOx
汚染性はやや優れるものの、加工安定性および熱着色性
が著しく劣り、実用上満足できるものではない。
【0046】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物
は、加工安定性、熱着色性およびNOx汚染性を改善す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
    して、(a)テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
    ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトおよび
    (b)次の一般式(I)で表されるビスフェノール類の
    有機環状ホスファイト化合物とを、重量比で1/1〜1
    /9の割合で合計0.01〜10重量部を添加してな
    る、ポリオレフィン系樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、R2
    は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示
    し、R3はフッ素原子または炭素原子数1〜30のアルコ
    キシ基を示す。)
JP3567392A 1992-01-27 1992-01-27 ポリオレフィン系樹脂組成物 Pending JPH05202235A (ja)

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