JPH05201994A - ピリダジン誘導体 - Google Patents

ピリダジン誘導体

Info

Publication number
JPH05201994A
JPH05201994A JP22400392A JP22400392A JPH05201994A JP H05201994 A JPH05201994 A JP H05201994A JP 22400392 A JP22400392 A JP 22400392A JP 22400392 A JP22400392 A JP 22400392A JP H05201994 A JPH05201994 A JP H05201994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
synthesis example
methyl
dihydro
oxopyridazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22400392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotomo Seto
浄智 瀬戸
Hiroo Matsumoto
浩郎 松本
Masumasa Kamikawaji
益昌 上川路
Kazuhiko Ikuyori
一彦 生頼
Keisuke Oodoi
啓祐 大土井
Tsutomu Higashiyama
勉 東山
Yukinori Masuda
幸則 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Chemical Corp filed Critical Nissan Chemical Corp
Priority to JP22400392A priority Critical patent/JPH05201994A/ja
Priority to PCT/JP1993/000730 priority patent/WO1994004510A1/ja
Priority to AU40907/93A priority patent/AU4090793A/en
Publication of JPH05201994A publication Critical patent/JPH05201994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式〔I〕 【化1】 で表される化合物、その互変異性体及び塩。 【効果】 本発明化合物は、高血圧、うっ血性心不全、慢
性腎疾患治療薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高血圧、うっ血性心不
全及び慢性腎疾患の治療においてアンジオテンシンIIの
拮抗薬として有用な新規置換ピリダジン化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】レニン
−アンジオテンシン系は通常の血圧調節において中心的
な役割を果たしており、高血圧及びうっ血性心不全の発
症に大きく関与している。アンジオテンシンIIはオクタ
ペプチドホルモンであり、アンジオテンシン変換酵素
(ACE)によりデカペプチドであるアンジオテンシンI
を切断することにより主として血液中に生成する。この
ACEは肺、腎その他多くの器官の血管内皮に局在してい
る。レニン−アンジオテンシン系の最終産物である強力
な動脈収縮剤は、細胞膜表面の特異的レセプターに作用
する。レニン−アンジオテンシン系を制御する方法の一
つは、アンジオテンシンIIレセプターの拮抗である。い
くつかのアンジオテンシンIIのペプチドアナログが、拮
抗的にレセプターをブロックすることによりこのホルモ
ンの作用を阻害することが知られているが、これらペプ
チドアナログが部分的アゴニスト活性を示すことや経口
吸収性に乏しいことから実験的、臨床的に適用すること
は制限されていた[M. Antonaccio, Clin. Exp. Hyperte
ns., A4,27-46 (1982)]。
【0003】最近、非ペプチド性化合物のいくつかがア
ンジオテンシンII拮抗剤として報告されている[米国特
許公報4,207,324号、4,340,598号、4,576,958号、4,58
2,847号及び4,880,804号、欧州特許出願028,834号、24
5,637号、253,310号及び291,969号等。A. T. Chiu等, E
ur. J. Pharm. Exp. Therap., 157, 13-21 (1988)及び
P. C. Wong等, J. Pharm. Exp. Therap., 247, 1-7 (19
88)等] 。
【0004】しかし、すべての米国特許明細書、欧州特
許出願明細書及びすべての論文のいずれにも本発明のピ
リダジン化合物は開示されていない。本発明は抗高血圧
剤として、うっ血性心不全、慢性腎疾患の治療等におけ
るアンジオテンシンII拮抗薬として有用な新規なピリダ
ジン化合物ならびにその誘導体に関する。
【0005】本発明化合物を下記一般式で示した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を行
った結果、意外にも上記文献に開示されている何れの化
合物とも異なる本発明のピリダジン化合物ならびにその
誘導体が、アンジオテンシンII拮抗薬として有用である
ことを見い出し、抗高血圧剤として、さらに優れた化合
物であり、上述のうっ血性心不全、慢性腎疾患等の予防
又は治療薬の活性成分になり得ることを見い出し、本発
明を完成した。
【0007】即ち、本発明は一般式〔I〕
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して
水素原子、C1〜C6の直鎖又は分枝したアルキル基、C2
C6の直鎖又は分枝した不飽和アルキル基、C3〜C6のシク
ロアルキル基、C3〜C6のシクロアルキル基により置換さ
れたC1〜C6のアルキル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4
のアルコキシ基により複数置換されていてもよいフェニ
ル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基によ
り複数置換されていてもよいフェニル基により置換され
たC1〜C4のアルキル基又は(CH2)mX{式中、mは0、1
又は2を示し、Xはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、C1〜C4のアルキル基によりエステル化されていても
よいカルボキシル基又はスルホン酸基、又は−Y−R
6[YはO、S(O)n(nは0、1又は2を示す。)又はN
R(Rは水素原子又はC1〜C4の直鎖又は分枝したアルキ
ル基を示す。)]であり、R6はC1〜C4のアシル基、C1〜C
6の直鎖又は分枝したアルキル基、C2〜C6直鎖又は分枝
した不飽和アルキル基、C3〜C6のシクロアルキル基、C3
〜C6のシクロアルキル基により置換されたC1〜C6のアル
キル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基に
より複数置換されていてもよいフェニル基、C1〜C4のア
ルキル基やC1〜C4のアルコキシ基により複数置換されて
いてもよいピリジル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4
アルコキシ基により複数置換されていてもよいピリミジ
ル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基によ
り複数置換されていてもよいイミダゾール基、C1〜C4
アルキル基やC1〜C4のアルコキシ基により置換されてい
てもよいテトラゾール基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4
のアルコキシ基により複数置換されていてもよいフェニ
ル基により置換されたC1〜C4のアルキル基を示す。) を
示す。}であり、R5はカルボキシル基、スルホン酸基、
スルホン酸アミド基、PO2H2、PO3H2又は5−テトラゾリ
ル基を示す。〕で表される化合物、その互変異性体及び
塩並びにこれらを有効成分として含有する医薬組成物に
関するものである。
【0010】以下、上記一般式〔I〕の本発明化合物に
おけるR1、R2、R3、R5及びXについて説明する。R1、R2
及びR3の具体例としては、水素原子、メチル基、エチル
基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、へキシル基、エチレン基、1−プロピ
レン基、2−プロピレン基、1−ブチレン基、2−ブチ
レン基、3−ブチレン基、1−ペンチレン基、2−ペン
チレン基、3−ペンチレン基、4−ペンチレン基、1−
ヘキシレン基、2−ヘキシレン基、3−ヘキシレン基、
4−ヘキシレン基、5−ヘキシレン基、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシ
ル基、フェニル基、ベンジル基、2−フェニルエチル
基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、ノルマル
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ノルマルブトキシ
基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、1−プロピ
レンオキシ基、2−プロピレンオキシ基、1−ブチレン
オキシ基、2−ブチレンオキシ基、3−ブチレンオキシ
基、3−ブチレンオキシ基、1−ペンチレンオキシ基、
2−ペンチレンオキシ基、3−ペンチレンオキシ基、4
−ペンチレンオキシ基、1−ヘキシレンオキシ基、2−
ヘキシレンオキシ基、3−ヘキシレンオキシ基、4−ヘ
キシレンオキシ基、5−ヘキシレンオキシ基、シクロプ
ロピルオキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオ
キシ基、シクロヘキシルオキシ基、フェニルオキシ基、
ベンジルオキシ基、2−フェニルエトキシ基、チオール
基、メチルチオ基、エチルチオ基、ノルマルプロピルチ
オ基、イソプロピルチオ基、ノルマルブチルチオ基、s
ec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、ペンチルチオ
基、ヘキシルチオ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、ノルマルプロピルアミノ基、イソプロピル
アミノ基、ノルマルブチルアミノ基、イソブチルアミノ
基、sec−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ベン
ジルアミノ基、3−エトキシ−4−メトキシベンジルア
ミノ基、2−ピリジルメチルアミノ基、3−ピリジルメ
チルアミノ基、4−ピリジルメチルアミノ基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニト
ロ基、カルボトキシキ基、カルボエトキシ基、カルボキ
シル基、カルボメトキシメチル基、カルボエトキシメチ
ル基、カルボキシメチル基、2−カルボメトキシエチル
基、2−カルボエトキシエチル基、2−カルボキシルエ
チル基等が挙げられ、好ましくは、水素原子、エチル
基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブ
チル基、ヒドロキシ基、エトキシ基、ノルマルプロポキ
シ基、イソプロポキシ基、ノルマルブトキシ基、アミノ
基、ノルマルプロピルアミノ基、ノルマルブチルアミノ
基、3−エトキシ−4−メトキシベンジルアミノ基、2
−ピリジルメチルアミノ基、3−ピリジルメチルアミノ
基、4−ピリジルメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ
基、塩素原子、臭素原子、カルボメトキシ基、カルボキ
シル基、カルボメトキシメチル基、カルボキシルメチル
基、2−カルボメトキシエチル基、2−カルボキシルエ
チル基等を挙げることができる。
【0011】R5の具体例としては、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、スルホン酸アミド基、PO2H2、PO3H2、5−
テトラゾリル基等が挙げられ、好ましくは5−テトラゾ
リル基、カルボキシル基等を挙げることができる。
【0012】Xの具体例としては、酸素原子、硫黄原
子、NH、N−Me、N−Et、N−Pr、N−Bu等を挙げることが
できる。
【0013】本発明化合物として、後記する製法に関わ
る実施例に述べた化合物に加えて第1表に記載した化合
物及びその薬理学的に許容しうる塩を例示することがで
きる。なお、表中のnはノルマル、iはイソ、cはシク
ロ、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Bu
はブチル基、Pentはペンチル基、Hexはへキシル基、Hep
はヘプチル基を示す。また、表中Q1〜Q3は以下の置換基
を意味する。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
【表9】
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】
【表12】
【0028】
【表13】 以下、本発明化合物の製造法について説明する。
【0029】本発明の一般式〔I〕のピリダジン化合物
及び可能な場合は薬学的に許容し得るその塩は、以下の
方法によって製造することができる。
【0030】<反応式(1)>
【0031】
【化6】
【0032】(式中、R1、R2、R3及びR5は前記に同じ。
Vは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲンを
示し、R7はメチル基、エチル基、t-ブチル基などで保護
されていてもよいカルボキシル基、スルホン酸基、スル
ホン酸アミド基、PO2H2、PO3H2又はトリフェニルメチル
基、メトキシメチル基、ベンジル基などで保護されてい
てもよい5−テトラゾリル基を意味する。)反応式
(1)は ピリダジンの1位が水素原子である一般式
〔II〕で表される化合物と一般式〔Ib〕で表される化合
物を反応させ、一般式〔IIa〕と導いた後、必要に応じ
て脱保護を行い、本発明化合物を製造する方法である。
【0033】本反応は、通常炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸リチウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム、水酸化リチウム等の無機塩基の存在下行なうこ
とができる。また、上記無機塩基の他水素化ナトリウ
ム、n−ブチルリチウム等の金属水素化物を用いること
もできる。
【0034】反応溶媒としては、無機塩基を用いる場合
にはケトン系溶媒(アセトン、メチルエチルケトン、ジ
エチルケトン等)、アミド系溶媒(ホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール
等)、水等及びこれらの混合溶媒が好ましく、金属水素
化物を用いる場合には通常エーテル系溶媒が好ましい。
【0035】反応温度としては、無機塩基を用いる場合
には、通常0℃から溶媒の沸点までを採用することがで
き、金属水素化物を用いるばあいには通常−78℃から
60℃までの範囲を採用することができる。原料のモル
比は任意に設定できるが、一般式〔Ib〕で表される化合
物を一般式〔II〕の化合物に対して1〜5倍モル使用す
れば十分である。
【0036】脱保護は公知の方法により行なうことがで
きる。例えば、メチルエステル、エチルエステルは水−
アルコール溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などを用い、氷冷〜室温下、反応させることにより、脱
離することができる。トリフェニルメチル基は水性酢酸
か塩酸−エタノールか又はエタノール還流条件で、脱離
することができる。
【0037】ベンジル基は、Pd−Cによる加水素分解に
より脱離することができ、メトキシメチルエーテルは、
塩酸−エタノールにより脱離することができる。
【0038】<反応式(2)>
【0039】
【化7】
【0040】(式中、R1、R2、R3、R5、R7及びVは前記
に同じ。Mはリチウム、ナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属やMgCl、MgBr、ZnCl、ZnBr、ZnI などのアル
カリ土類金属などを意味する。)反応式(2)は、ピリ
ダジンの4位に脱離基を有する一般式〔IIIa〕で表され
る化合物を一般式H−R2又はM−R2で表される化合物と反
応させ、必要ならば脱保護を行なうことにより、本発明
化合物を製造する方法である。
【0041】本反応でH−R2を用いる場合は、ハロゲン
化水素除去剤を添加すると一般に収率が向上する。好ま
しいハロゲン化水素除去剤としては反応に関与せず、ハ
ロゲン化水素をトラップしうるものであれば何でも良
く、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基を挙げ
ることができる。反応溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒、アセ
トニトリル、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタ
ノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、ピリジ
ン、トリエチルアミン等の有機アミン系溶媒、クロロホ
ルム、メチレンクロリド、エチレンジクロリド等のハロ
ゲン系溶媒、水等、或いはこれらの混合溶媒を挙げるこ
とができる。
【0042】反応温度としては−78℃〜反応に使用す
る溶媒の沸点までの範囲を採用することができる。好ま
しいH−R2としては、メルカプタン酸、アルコール類、
アミン類が挙げられ、好ましいM−R2としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、グリ
ニア試薬、活性メチレン化合物の金属塩などが挙げられ
る。
【0043】原料のモル比は任意に設定できるが、一般
式H−R2又はM−R2で表される化合物を一般式〔IIIa〕の
ピリダジン化合物に対して通常1〜10倍モル、好まし
くは1.2〜5倍モル使用すれば十分である。脱保護の
条件は前述と同様である。
【0044】<反応式(3)>
【0045】
【化8】
【0046】(式中、R1、R2、R3、R5、R7及びVは前記
に同じ。Mはリチウム、ナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属やMgCl、MgBr、ZnCl、ZnBr、ZnI などのアル
カリ土類金属などを意味する。)反応式(3)は、ピリ
ダジンの5位に脱離基を有する一般式〔IIIb〕で表され
る化合物を一般式H−R3又はM−R3で表される化合物と反
応させ必要ならば脱保護を行なうことにより、本発明化
合物を製造する方法である。
【0047】本反応でH−R3を用いる場合は、ハロゲン
化水素除去剤を添加すると一般に収率が向上する。好ま
しいハロゲン化水素除去剤としては反応に関与せず、ハ
ロゲン化水素をトラップしうるものであれば何でも良
く、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基を挙げ
ることができる。反応溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒、アセ
トニトリル、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタ
ノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、ピリジ
ン、トリエチルアミン等の有機アミン系溶媒、クロロホ
ルム、メチレンクロリド、エチレンジクロリド等のハロ
ゲン系溶媒、水等、或いはこれらの混合溶媒を挙げるこ
とができる。
【0048】反応温度としては−78℃〜反応に使用す
る溶媒の沸点までの範囲を採用することができる。好ま
しいH−R3としては、メルカプタン酸、アルコール類、
アミン類が挙げられ、好ましいM−R3としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、グリ
ニア試薬、活性メチレン化合物の金属塩などが挙げられ
る。
【0049】原料のモル比は任意に設定できるが、一般
式H−R2又はM−R2で表される化合物を一般式〔IIIb〕の
ピリダジン化合物に対して通常1〜10倍モル、好まし
くは1.2〜5倍モル使用すれば十分である。脱保護の
条件は前述と同様である。
【0050】<反応式(4)>
【0051】
【化9】
【0052】(式中、R1、R2、R3、R5、R7、V及びMは
前記に同じ。R8はR2、R3と同意である。)反応式(4)
は、ピリダジンの4位と5位に脱離基を有する一般式
〔IV〕で表される化合物を一般式H−R8又はM−R8で表さ
れる化合物と反応させ、必要ならば脱保護を行なうこと
により、本発明化合物を製造する方法である。
【0053】生成する化合物〔IVa〕と〔IVb〕の割合は
主として使用する溶媒の極性の影響を受ける。即ち、極
性の高い溶媒を使用すると本発明の〔IVa〕の化合物の
生成割合が多くなり、逆に極性の低い溶媒を使用すると
一般式〔IVb〕の化合物の生成割合が増加する傾向にあ
る。したがって、〔IVa〕を効率よく製造するために好
適に用いられる溶媒としては、エーテル系溶媒(テトラ
ヒドロフラン、1,4-ジオキサン)、アミド系溶媒(ホル
ムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリ
ドン等)、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ア
ルコール系溶媒(メタノール、エタノール、プロパノー
ル等)、有機アミン系溶媒(ピリジン、トリエチルアミ
ン、N,N-ジメチルアミノエタノール、トリエタノールア
ミン等)、水等、或いはこれらの混合溶媒を挙げること
ができる。
【0054】〔IVb〕を効率よく製造するために好適に
用いられる溶媒としては、ベンゼン系溶媒(ベンゼン、
トルエン、キシレン、クロルベンゼン、ジクロルベンゼ
ン)、飽和炭化水素系溶媒(ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン)、或いはこれらの混合溶媒をあげることができ
る。
【0055】〔IVa〕と〔IVb〕を分離精製する方法とし
ては、分別再結晶又はシリカゲルを用いた各種のクロマ
トグラフィー等の有機合成上公知の手法を採用すること
ができる。
【0056】本反応でH−R8を用いる場合は、ハロゲン
化水素除去剤を添加すると一般に収率が向上する。好ま
しいハロゲン化水素除去剤としては反応に関与せず、ハ
ロゲン化水素をトラップしうるものであれば何でも良
く、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、N,N-ジメチ
ルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基を挙げる
ことができる。反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、
ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,
4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒、ピリジン、ト
リエチルアミン等の有機アミン系溶媒、クロロホルム、
メチレンクロリド、エチレンジクロリド等のハロゲン系
溶媒、水等、或いはこれらの混合溶媒を挙げることがで
きる。
【0057】反応温度としては−78℃〜反応に使用す
る溶媒の沸点までの範囲を採用することができる。好ま
しいH−R8としては、メルカプタン酸、アルコール類、
アミン類が挙げられ、好ましいM−R8としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、グリ
ニア試薬、活性メチレン化合物の金属塩等が挙げられ
る。
【0058】原料のモル比は任意に設定できるが、一般
式H−R2又はM−R2で表される化合物を一般式〔IV〕のピ
リダジン化合物に対して通常1〜10倍モル、好ましく
は1.2〜5倍モル使用すれば十分である。脱保護の条
件は前述と同様である。
【0059】<反応式(5)>
【0060】
【化10】
【0061】(式中、R1、R2、R3、R7及びMは前記に同
じ。)反応式(5)はピリダジン6位が水素原子である
一般式〔VI〕で表される化合物をニトロ化し、一般式
〔VIa〕で表される化合物へ変換し、これを一般式H−R1
又はM−R1で表される化合物と反応させ、必要ならば脱
保護を行なうことにより本発明化合物を製造する方法で
ある。
【0062】ニトロ化は、日本公告特許公報特公昭42-1
299号公報、特公昭44-20096号公報記載の方法により製
造することができる。本反応でH−R1を用いる場合は、
ハロゲン化水素除去剤を添加すると一般に収率が向上す
る。好ましいハロゲン化水素除去剤としては反応に関与
せず、ハロゲン化水素をトラップしうるものであれば何
でも良く、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、N,N-
ジメチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基を挙
げることができる。反応溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒、アセ
トニトリル、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタ
ノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、ピリジ
ン、トリエチルアミン等の有機アミン系溶媒、クロロホ
ルム、メチレンクロリド、エチレンジクロリド等のハロ
ゲン系溶媒、水等、或いはこれらの混合溶媒を挙げるこ
とができる。
【0063】反応温度としては−78℃〜反応に使用す
る溶媒の沸点までの範囲を採用することができる。好ま
しいH−R1としては、メルカプタン酸、アルコール類、
アミン類が挙げられ、好ましいM−R1としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、グリ
ニア試薬、活性メチレン化合物の金属塩等が挙げられ
る。
【0064】原料のモル比は任意に設定できるが、一般
式H−R1又はM−R1で表される化合物を一般式〔VIa〕の
ピリダジン化合物に対して通常1〜10倍モル、好まし
くは1.2〜5倍モル使用すれば十分である。脱保護の
条件は前述と同様である。
【0065】母核となるピリダジンはドイツ特許公開公
報1670169号公報、日本公開特許公報特開昭58-183675
号、特開昭63-30187号等に記載された方法により合成す
ることができる。
【0066】本発明の一般式〔I〕で表されるピリダジ
ン化合物及び可能な場合には薬学的に許容し得るその塩
の投与形態としては、注射剤(皮下、静脈内、筋肉内、
腹腔内注射)、軟膏剤、坐剤、エアゾール剤等による非
経口投与又は錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、シロッ
プ剤、液剤、乳剤、懸濁液剤等による経口投与を挙げる
ことができる。
【0067】本発明化合物を含有する上記の薬学的組成
物は、全組成物の重量に対して、本発明化合物を約0.
1〜99.5%、好ましくは約0.5〜95%を含有す
る。本発明化合物又は本発明化合物を含有する組成物に
加えて、他の薬学的に活性な化合物を含ませることがで
きる。又は、これらの組成物は本発明化合物の複数を含
ませることができる。
【0068】本発明化合物の臨床的投与量は、年令、体
重、患者の感受性、症状の程度等により異なるが、通常
効果的な投与量は、成人一日0.003〜1.5g好ま
しくは0.01〜0.6g程度である。しかし、必要に
より上記の範囲外の量を用いることもできる。本発明化
合物は製薬の慣用手段によって投与用に製剤化される。
【0069】即ち、経口投与用の錠剤、カプセル剤、顆
粒剤、丸剤は賦形剤、例えば白糖、乳糖、ブドウ糖、澱
粉、マンニット;結合剤、例えばシロップ、アラビアゴ
ム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、メチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えば澱粉、カ
ルボキシメチルセルロース又はそのカルシウム塩、微結
晶セルロース、ポリエチレングリコール;滑沢剤、例え
ばタルク、ステアリン酸マグネシウム又はカルシウム、
シリカ;潤滑剤、例えばラウリル酸ナトリウム、グリセ
ロール等を使用して調製される。
【0070】注射剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤
及びエアゾール剤は、活性成分の溶剤、例えば水、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレング
リコール、 1,3−ブチレングリコール、ポリエチレング
リコール;界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、水素添加ヒマシ油の
ポリオキシエチレンエーテル、レシチン;懸濁剤、例え
ばカルボキシメチルセルロースナトリウム塩、メチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、トラガント、アラビア
ゴム等の天然ゴム類;保存剤、例えばパラオキシ安息香
酸のエステル、塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸塩等
を使用して調製される。坐剤は、例えばポリエチレング
リコール、ラノリン、ココナット油等を使用して調製さ
れる。
【0071】
【実施例】実施例(合成例、試験例) 以下、本発明について、実施例(合成例、試験例)を挙
げて詳述するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定さ
れるものではない。
【0072】合成例1 4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2′−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 4,5−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキ
ソピリダジン153mg、4−ブロモメチル−2′−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル591mgを2−ブタノン10m
Lに懸濁し、炭酸カリウム382mgを加えた。反応混
合物を1時間半還流した後、これに水20mLを加え、
ジクロロメタン100mLで抽出した。無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=5:1,Rf=0.3)に付し、表題化合物31
6mgを得、これをジエチルエーテル−n−ヘキサンか
ら再結晶し、無色結晶(mp170〜172℃)245
mgを得た。
【0073】合成例2 4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1で得られた4,5−ジクロロ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H
−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)
メチル〕−6−オキソピリダジン211mgをメタノー
ル3mLとジクロロメタン2mLに溶解し、35%塩酸
5滴を加え、室温で2時間半反応させた。反応混合物に
飽和食塩水20mLを加え、酢酸エチル100mLで抽
出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=20:1)に付し、表
題化合物48mgを得、これをジエチルエーテルから再
結晶し、無色結晶(mp105〜109℃)38mgを
得た。
【0074】合成例3 3−n−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジクロロ−6−n−
プロポキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリ
ダジン224mgから表題化合物490mgを無色結晶
(mp 150〜152℃)として得た。
【0075】合成例4 3−n−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン 合成例2と同様な方法で、合成例3で得られた3−n−
プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン439mgから、表題化合
物89mgを無色粉末(mp 154〜157℃)とし
て得た。
【0076】合成例5 3−n−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン カリウム塩 合成例4で得られた3−n−プロポキシ−4,5−ジク
ロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2′−(1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン42mgをメタノール1mLに
溶解し、0.1Nメタノール性水酸化カリウム溶液0.
9mLを加え、室温で7時間撹拌した。反応混合物から
減圧下、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテルを加
え、結晶を析出させ、表題化合物44mgを無色粉末
(mp >300℃)として得た。
【0077】合成例6 3−n−ブトキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H
−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)
メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジクロロ−6−n−
ブトキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダ
ジン240mgから表題化合物472mgを無色結晶
(mp 133〜135℃)として得た。
【0078】合成例7 3−n−ブトキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン 合成例2と同様な方法で、合成例6で得られた3−n−
ブトキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン434mgから、表題化合物1
21mgを無色粉末(mp 162〜165℃)として
得た。
【0079】合成例8 3−n−ブトキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例7で得られた、3−n
−ブトキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン68
mgから、表題化合物68mgを無色結晶(mp >3
00℃)として得た。
【0080】合成例9 3−n−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−n−
プロポキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリ
ダジン327mgから表題化合物617mgを無色結晶
(mp 154〜157℃)として得た。
【0081】合成例10 3−n−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン 合成例9で得られた3−n−プロポキシ−4,5−ジブ
ロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2′−(N−トリフ
ェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イル))ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
557mgをエタノール10mLに懸濁し、3時間還流
した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=2
0:1→10:1→5:1)に付し、表題化合物278
mgを得、これをジエチルエーテルから再結晶し、無色
結晶(mp 128〜170℃)213mgを得た。
【0082】合成例11 3−n−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例10で得られた3−n
−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン16
9mgから、表題化合物163mgを微黄色結晶(mp
>300℃)として得た。
【0083】合成例12 3−n−ブトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H
−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)
メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−n−
ブトキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダ
ジン327mgから、表題化合物597mgを無色結晶
(mp 126〜129℃)として得た。
【0084】合成例13 3−n−ブトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−((1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン 合成例2と同様な方法で、合成例12で得られた3−n
−ブトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン531mgから、表題化合
物225mgを無色結晶(mp 178〜180℃)と
して得た。
【0085】合成例14 3−n−ブトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2′−((1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例13で得られた3−n
−ブトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2′−((1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン1
68mgから、表題化合物173mgを無色粉末(mp
>300℃)として得た。
【0086】合成例15 3−n−プロポキシ−4−アミノ−5−クロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−クロロ−5−アミノ−6
−n−プロポキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキ
ソピリダジン410mgから、表題化合物977mgを
無色結晶(dec.>188℃)として得た。
【0087】合成例16 3−n−プロポキシ−4−アミノ−5−クロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 合成例10と同様な方法で、合成例15で得られた3−
n−プロポキシ−4−アミノ−5−クロロ−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン961mgか
ら、表題化合物545mgを無色結晶(dec.257
〜263℃)として得た。
【0088】合成例17 3−n−プロポキシ−4−アミノ−5−クロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例16で得られた3−n
−プロポキシ−4−アミノ−5−クロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2′−1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン352mgから、表題化合物256mgを潮解性のあ
る無色粉末として得た。
【0089】合成例18 3−エトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2′−(N−トリフェニルメチル(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−エト
キシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン
2.56gから、表題化合物5.59gを無色結晶(m
p 152〜155℃)として得た。
【0090】合成例19 3−エトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で合成例18で得られた3−エ
トキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2′−(N−トリフェニルメチル(1H−テトラゾ
ール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン507mgから表題化合物306
mgを無色結晶(dec.232〜236℃)として得
た。
【0091】合成例20 3−エトキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で合成例19で得られた3−エト
キシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン144
mgから表題化合物148mgを無色粉末(mp >3
00℃)として得た。
【0092】合成例21 3−i−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジクロロ−6−i−
プロポキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリ
ダジン227mgから、表題化合物650mgを無色無定形
固形物として得た。
【0093】合成例22 3−i−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン 合成例10と同様な方法で、合成例21で得られた3−
i−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−
テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メ
チル〕−6−オキソピリダジン512mgから、表題化合
物307mgを無色結晶(dec.>192℃)として得
た。
【0094】合成例23 3−i−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例22で得られた3−i
−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン1
27mgから、表題化合物131mgを無色針状結晶(de
c.>150℃)として得た。
【0095】合成例24 3−シクロペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−シク
ロペンチルオキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキ
ソピリダジン346mgから、表題化合物673mgを無色
粉末(mp.123〜126℃)として得た。
【0096】合成例25 3−シクロペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例24で得られた3−
シクロペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン596mgから、
表題化合物261mgを無色結晶(dec.>217℃)
として得た。
【0097】合成例26 3−シクロペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例25で得られた3−シ
クロペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン117mgから、表題化合物114mgを微黄色粉末
(mp.>300℃)として得た。
【0098】合成例27 3−n−ヘプチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジクロロ−6−n−
ヘプチルオキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソ
ピリダジン284mgから、表題化合物745mgを無色無
定形固形物として得た。
【0099】合成例28 3−n−ヘプチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 合成例10と同様な方法で、合成例27で得られた3−
n−ヘプチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン665mgから、表
題化合物283mgを無色無定形固形物として得た。
【0100】合成例29 3−n−ヘプチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で合成例28で得られた3−n−
ヘプチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
142mgから、表題化合物147mgを無色粉末(mp.
>300℃)として得た。
【0101】合成例30 3−エトキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボ
ニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N
−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イ
ル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 無水THF15mlにナトリウムエチラート228mg、マ
ロン酸ジエチル747mgを加え15分還流後、合成例1
8で得られた3−エトキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン1.44gを加
え14時間還流した。反応混合物を水50mlに注ぎ、ジ
クロロメタン200mlで抽出し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
5:1→3:1)に付し、表題化合物876mgを無色無
定形固形物として得た。
【0102】合成例31 3−エトキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボ
ニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)
メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例30で得られた3−
エトキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボニ
ル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−
トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イ
ル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン859mgから、表題化合物590mgを無色無定
形固形物として得た。
【0103】合成例32 3−エトキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボ
ニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)
メチル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例31で得られた3−エ
トキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン69mgから、表題化合物5
7mgを潮解性のある淡黄色粉末として得た。
【0104】合成例33 3−n−ペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−n−
ペンチルオキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソ
ピリダジン342mgから、表題化合物708mgを無色無
定形固形物として得た。
【0105】合成例34 3−n−ペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 合成例10と同様な方法で、合成例33で得られた3−
n−ペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン694mgから、表
題化合物278mgを無色結晶(mp.141〜145
℃)として得た。
【0106】合成例35 3−n−ペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例34で得られた3−n
−ペンチルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン103mgから、表題化合物108mgを無色結晶(m
p.>300℃)として得た。
【0107】合成例36 3−n−ヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−n−
ヘキシルオキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソ
ピリダジン377mgから、表題化合物878mgを無色無
定形固形物として得た。
【0108】合成例37 3−n−ヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 合成例10と同様な方法で、合成例36で得られた3−
n−ヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン878mgから、表
題化合物320mgを無色無定形固形物として得た。
【0109】合成例38 3−n−ヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例37で得られた3−n
−ヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジ
ン105mgから、表題化合物108mgを無色結晶(m
p.>300℃)として得た。
【0110】合成例39 3−シクロヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジブロモ−6−シク
ロヘキシル−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリ
ダジン125mgから、表題化合物197mgを無色無定形
固形物として得た。
【0111】合成例40 3−シクロヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例39で得られた3−
シクロヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン195mgから、
表題化合物89mgを微黄色粉末(mp.117〜123
℃)として得た。
【0112】合成例41 3−シクロヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例40で得られた3−シ
クロヘキシルオキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン58mgから、表題化合物52mgを微黄色粉末
(mp.>300℃)として得た。
【0113】合成例42 3−ニトロ−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミ
ノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−クロロ−5−(3,4−
ジメトキシベンジルアミノ)−6−ニトロ−2,3−ジ
ヒドロ−2H−3−オキソピリダジン2.04gから、
表題化合物3.68gを淡黄色無定形固形物として得
た。
【0114】合成例43 3−ニトロ−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミ
ノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例42で得られた3−
ニトロ−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−
5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−
トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イ
ル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン223mgから、表題化合物148mgを無色無定
形固形物として得た。
【0115】合成例44 3−ニトロ−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミ
ノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例43で得られた3−ニ
トロ−4−(3,4−ジメトキシベンジルアミノ)−5
−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン76mgから、表題化合物8
0mgを無色粉末(dec.>175℃)として得た。
【0116】合成例45 3−エトキシ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−5
−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−ト
リフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イ
ル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン 4−クロロ−5−(3−ピリジルメチルアミノ)−6−
エトキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダ
ジン230mgを無水THF10mlに溶かし、水素化ナト
リウム(60%油性)を加え20分還流後、4−ブロモ
メチル−2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル493mgを加え6
時間還流した。反応混合物を水50mlに注ぎ、ジクロロ
メタン200mlで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=5:1
→3:1→1:1)に付し、表題化合物233mgを淡黄
色無定形固形物として得た。
【0117】合成例46 3−エトキシ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−5
−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例45で得られた3−
エトキシ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−5−ク
ロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフ
ェニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イル))ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
309mgから、表題化合物178mgを微褐色粉末(de
c.>192℃)として得た。
【0118】合成例47 3−エトキシ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−5
−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例46で得られた3−エ
トキシ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−5−クロ
ロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン129mgから、表題化合物128
mgを微黄色粉末(dec.>254℃)として得た。
【0119】合成例48 4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−ブロモ−5−アミノ−
2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン199
mgから、表題化合物255mgを無色無定形固形物として
得た。
【0120】合成例49 4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例48で得られた4−
アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−
5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オ
キソピリダジン248mgから、表題化合物136mgを微
黄色粉末(dec.>136℃)として得た。
【0121】合成例50 4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジンカリウ
ム塩 合成例5と同様な方法で、合成例49で得られた4−ア
ミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン100mgから、表
題化合物102mgを微黄色粉末(mp.>300℃)と
して得た。
【0122】合成例51 4−メトキシ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−ブロモ−5−メトキシ−
2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン214
mgから、表題化合物576mgを無色結晶(mp.204
〜206℃)として得た。
【0123】合成例52 4−メトキシ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例51で得られた4−
メトキシ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン498mgから、表題化合物18
4mgを無色粉末(mp.138〜142℃)として得
た。
【0124】合成例53 4−メトキシ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジンカリウ
ム塩 合成例5と同様な方法で、合成例52で得られた4−メ
トキシ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン100mgから、
表題化合物101mgを無色粉末(dec.>191℃)
として得た。
【0125】合成例54 4−(N−メチル−(3−エトキシ−4−メトキシ−ベ
ンジル)アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−ブロモ−5−(N−メチ
ル−(3−エトキシ−4−メトキシベンジル)アミノ)
−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン22
2mgから、表題化合物430mgを無色無定形固形物とし
て得た。
【0126】合成例55 4−(N−メチル−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジル)アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例54で得られた4−
(N−メチル−(3−エトキシ−4−メトキシベンジ
ル)アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン418mgから、表題化合物29
0mgを無色無定形固形物として得た。
【0127】合成例56 4−(N−メチル−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジル)アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリ
ウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例55で得られた4−
(N−メチル−(3−エトキシ−4−メトキシベンジ
ル)アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン241
mgから、表題化合物213mgを微黄色粉末(dec.>
154℃)として得た。
【0128】合成例57 3−n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4−クロロ−5−(3−エト
キシ−4−メトキシベンジルアミノ)−6−n−プロポ
キシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン
385mgから、表題化合物754mgを無色無定形固形物
として得た。
【0129】合成例58 3−n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例57で得られた3−
n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベ
ンジルアミノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン622mgから、表題化合物42
5mgを無色無定形固形物として得た。
【0130】合成例59 3−n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例58で得られた3−n
−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジルアミノ)−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン85mg
から、表題化合物66mgを潮解性のある微黄色粉末とし
て得た。
【0131】合成例60 3−エトキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例18で得られた3−エトキシ−4,5−ジブロモ
−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニ
ルメチル−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェ
ニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン1.
04gをジオキサン6ml水4mlに懸濁し、3−エトキシ
−4−メトキシベンジルアミン0.97gを加えた。反
応混合物を19時間還流した後、これに水30mlを加え
酢酸エチル100mlで抽出し、1N−塩酸30mlで洗浄
した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン:酢酸エチル=10:1→5:1→
3:1)に付し、高極性化合物(分析用TLC(ベンゼ
ン:酢酸エチル=3:1),Rf=0.16)である表
題化合物0.52gを微黄色結晶(mp.115〜12
0℃,ジエチルエーテル−n.ヘキサン再結晶)として
得た。
【0132】合成例61 3−エトキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ−4−
メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例60の操作で、低極性化合物(分析用TLC(ベ
ンゼン:酢酸エチル=3:1),Rf=0.36)であ
る表題化合物0.27gを微黄色無定形固形物として得
た。
【0133】合成例62 3−エトキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリ
ウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例60で得られた3−エ
トキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベンジルア
ミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン91mgから、表
題化合物82mgを無色粉末(dec.>146℃)とし
て得た。
【0134】合成例63 3−エトキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ−4−
メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリ
ウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例61で得られた3−エ
トキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン94mgから、表
題化合物71mgを無色粉末(dec.>207℃)とし
て得た。
【0135】合成例64 3−エトキシ−4−ブロモ−5−アミノ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン 合成例61で得られた3−エトキシ−4−ブロモ−5−
(3−エトキシ−4−メトキシベンジルアミノ)−1,
6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン132mgをメタノール3mlに溶解し、35
%塩酸0.15gを加え2時間還流した。減圧下溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1→
5:1)に付し、表題化合物48mgを得、これをジエチ
ルエーテル−n−ヘキサンから再結晶し、微黄色粉末
(mp.170〜174℃)38mgを得た。
【0136】合成例65 3−エトキシ−4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン 合成例64と同様な方法で、合成例60で得られた3−
エトキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベンジル
アミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン387
mgから、表題化合物104mgを微褐色粉末(dec.2
30〜236℃)として得た。
【0137】合成例66 3−エトキシ−4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例65で得られた3−エ
トキシ−4−アミノ−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン5
0mgから、表題化合物18mgを潮解性のある淡褐色粉末
として得た。
【0138】合成例67 3−エトキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチル−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン 合成例31で得られた3−エトキシ−4−ブロモ−5−
ビス(エトキシカルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
450mgに10%水酸化ナトリウム水溶液754mgと水
1.30gを加え、80℃で7時間かくはんした。反応
混合物を1N−塩酸10mlに注ぎ、析出した沈澱物を濾
取、乾燥した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン:酢酸エチル:酢酸=3:2:0.04→
1:4:0.08)に付し、表題化合物244mgを微褐
色無定形固形物として得た。
【0139】合成例68 3−エトキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチル−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例67で得られた3−エ
トキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチル−1,6−
ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピ
リダジン184mgから、表題化合物185mgを潮解性の
ある微褐色粉末として得た。
【0140】合成例69 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−
5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オ
キソピリダジン 合成例30と同様な方法で、合成例9で得られた3−n
−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン2.03gから、低極性化
合物(分析用TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1),Rf=0.40)である表題化合物0.97gを
無色無定形固形物として得た。
【0141】合成例70 3−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−
5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オ
キソピリダジン 合成例69の操作で、高極性化合物(分析用TLC(n
−ヘキサン:酢酸エチル=3:1),Rf=0.34)
である表題化合物0.23gを無色無定形固形物として
得た。
【0142】合成例71 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例69で得られた3−
n−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカル
ボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン0.95gから、表題化合物0.65gを
微黄色無定形固形物として得た。
【0143】合成例72 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例71で得られた3−n
−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカルボ
ニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1
H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン95mgから、表題
化合物53mgを潮解性のある淡黄色粉末として得た。
【0144】合成例73 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチ
ル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 合成例67と同様な方法で、合成例71で得られた3−
n−プロポキシ−4−ブロモ−5−ビス(エトキシカル
ボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン669mgから、高
極性化合物(分析用TLC(酢酸エチル:酢酸=50:
1),Rf=0.46)である表題化合物243mgを微
黄色無定形固形物として得た。
【0145】合成例74 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−メチル−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン 合成例73の操作で、低極性化合物(分析用TLC(ク
ロロホルム:メタノール=5:1),Rf=0.52)
である表題化合物222mgを無色結晶(mp.232〜
234℃)として得た。
【0146】合成例75 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチ
ル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例73で得られた3−n
−プロポキシ−4−ブロモ−5−カルボキシメチル−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン83mgから、表題化合物75mgを潮
解性のある微黄色粉末として得た。
【0147】合成例76 3−エトキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ−4−
メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン 合成例18で得られた3−エトキシ−4,5−ジブロモ
−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニ
ルメチル(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン1.0
2gをトルエン35mlに溶解し、3−エトキシ−4−メ
トキシベンジルアミノ0.76gを加え8時間還流し
た。反応混合物に0.01N−塩酸100mlを加え、ジ
クロロメタン100mlで抽出し、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸
エチル=5:1→5:2→2:1)に付し、低極性化合
物(分析用TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1),Rf=0.39)である表題化合物0.44gを
微黄色無定形固形物として得た。
【0148】合成例77 3−エトキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン 合成例76の操作で、高極性化合物(分析用TLC(n
−ヘキサン:酢酸エチル=3:1),Rf=0.21)
である表題化合物0.21gを微黄色無定形固形物とし
て得た。
【0149】合成例78 3−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例70で得られた3−
n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)メチ
ル−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン219mgから、表題化合物155mgを無色
無定形固形物として得た。
【0150】合成例79 3−n−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−ブロ
モ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 合成例67と同様な方法で、合成例78で得られた3−
n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)メチ
ル−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン141mgから、高
極性化合物(分析用TLC(クロロホルム:メタノー
ル:酢酸=50:10:1),Rf=0.63)である
表題化合物82mgを無色無定形固形物として得た。
【0151】合成例80 3−n−プロポキシ−4−メチル−5−ブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 合成例79の操作で、低極性化合物(分析用TLC(ク
ロロホルム:メタノール=5:1),Rf=0.53)
である表題化合物31mgを無色結晶(mp.241〜2
44℃)として得た。
【0152】合成例81 3−n−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−ブロ
モ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例79で得られた3−n
−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−ブロモ−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン69mgから、表題化合物59mgを無色
粉末(dec.>161℃)として得た。
【0153】合成例82 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ
−4−メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例60と同様な方法で、合成例9で得られた3−n
−プロポキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン1.05gから、低極性化
合物(分析用TLC(ベンゼン:酢酸エチル=1:
5),Rf=0.17)である表題化合物0.26gを
微黄色無定形固形物として得た。
【0154】合成例83 3−n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例82の操作で、高極性化合物(分析用TLC(ベ
ンゼン:酢酸エチル=1:5),Rf=0.05)であ
る表題化合物0.57gを微黄色無定形固形物として得
た。
【0155】合成例84 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ
−4−メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例82で得られた3−n
−プロポキシ−4−ブロモ−5−(3−エトキシ−4−
メトキシベンジルアミノ)−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン104
mgから、表題化合物87mgを無色粉末(dec.>18
4℃)として得た。
【0156】合成例85 3−n−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキ
シベンジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例83で得られた3−n
−プロポキシ−4−(3−エトキシ−4−メトキシベン
ジルアミノ)−5−ブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン104
mgから、表題化合物92mgを微黄色無定形固形物として
得た。
【0157】合成例86 3−n−プロポキシ−4−ブロモ−5−メチル−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例74で得られた3−n
−プロポキシ−4−ブロモ−5−メチル−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン54mgから、表題化合物51mgを無色粉末(de
c.>257℃)として得た。
【0158】合成例87 3−n−プロポキシ−4−メチル−5−ブロモ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例80で得られた3−n
−プロポキシ−4−メチル−5−ブロモ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン20mgから、表題化合物19mgを無色粉末(m
p.228〜232℃)として得た。
【0159】合成例88 3−メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例1と同様な方法で、4,5−ジクロロ−6−メト
キシメチルオキシ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキ
ソピリダジン1.2gから表題化合物3.7gを無色油
状物質として得た。
【0160】合成例89 3−メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−ベンジル−(1H−
テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メ
チル〕−6−オキソピリダジン 4,5−ジクロロ−6−メトキシメチルオキシ−2,3
−ジヒドロ−2H−3−オキソピリダジン9.0g,4
−ブロモメチル−2’−(N−ベンジル−(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル16.2gを2−ブ
タノン200mlに懸濁し、炭酸カリウム30gを加え
た。反応混合物を1時間還流した後、減圧下溶媒を留去
した。残渣に水200mlを加え酢酸エチル200mlで抽
出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:2,Rf=0.5)
に付し、表題化合物11.0gを淡黄色油状物質として
得た。
【0161】合成例90 3−ヒドロキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(N−ベンジル−(1H−テトラゾー
ル−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン 3−メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−ベンジル−(1H−
テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メ
チル〕−6−オキソピリダジン10.5gを19.7%
HCl.エタノール溶液50mlに溶解し、室温で1時間
攪拌した。析出した結晶をろ取し、エタノール30mlで
洗浄後乾燥し、表題化合物7.8g(mp.245.0
〜250.0℃)を無色結晶として得た。
【0162】合成例91 3−n−プロピル−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒド
ロ−1−〔(2’−(N−ベンジル−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン 3−ヒドロキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(N−ベンジル−(1H−テトラゾー
ル−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン1.01g、ピリジン320mg、ジ
クロロメタン40mlよりなる溶液に無水トリフルオロメ
タンスルホン酸740mg、ジクロロメタン10mlよりな
る溶液を室温下で滴下し、室温で1時間攪拌した。減圧
下溶媒を留去し、水40mlを加え、クロロホルム40ml
で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下溶媒を
留去した。残渣に無水テトラヒドロフラン40mlを加
え、氷冷し、ノルマルプロピルマグネシウムクロライド
(2moleジエチルエーテル溶液)1.3mlを滴下
し、室温に戻し1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、
飽和塩化アンモニウム水溶液40mlを加え、100mlの
クロロホルムで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1
Rf=0.5)に付し、表題化合物600mgを黄色油
状物質として得た。
【0163】合成例92 3−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ルオキシ〕−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1
−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テト
ラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン 4,5−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−2H−3−オキ
ソピリダジンナトリウム塩5.03g,4−ブロモメチ
ル−2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル11.57gをジメチ
ルホルムアミド120mlに懸濁し、110℃で7時間反
応させた。溶媒を減圧下留去した後、残渣にジクロロメ
タン300mlを加え水200mlで洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:酢酸エチル=5:1→3:1→2:1)に付し、
低極性化合物(分析用TLC(クロロホルム:酢酸エチ
ル=2:1),Rf=0.92)である表題化合物5.
25gを微黄色無定形固形物として得た。
【0164】合成例93 3−ヒドロキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−
テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メ
チル〕−6−オキソピリダジン 合成例92の操作で、高極性化合物(分析用TLC(ク
ロロホルム:酢酸エチル=2:1),Rf=0.29)
である表題化合物1.57gを微黄色無定形固形物とし
て得た。
【0165】合成例94 3−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチルオキシ〕−4,5−ジブロモ
−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例92で得られた3−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチルオ
キシ〕−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラ
ゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕
−6−オキソピリダジン1.01gから、表題化合物
0.10gを微黄色無定形固形物として得た。
【0166】合成例95 3−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル)メチルオキシ〕−4,5−ジブロモ
−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6
−オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例94で得られた3−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェ
ニル−4−イル)メチルオキシ〕−4,5−ジブロモ−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン86mgから、表題化合物78mgを微黄
色粉末(dec.>141℃)として得た。
【0167】合成例96 3−ヒドロキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例93で得られた3−ヒドロキシ−4,5−ジブロ
モ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェ
ニルメチル−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフ
ェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
1.56gをエタノール100mlに溶解し、35%塩酸
10滴を加え、3時間半還流した。溶媒を減圧下留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=20:1→10:1→5:1)
に付し、表題化合物0.71gを得、これをクロロホル
ム−メタノールから再結晶し、微黄色粉末(dec.>
188℃)0.18gを得た。
【0168】合成例97 3−ヒドロキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例96で得られた3−ヒ
ドロキシ−4,5−ジブロモ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン110
mgから、表題化合物109mgを微褐色粉末(mp.>3
00℃)として得た。
【0169】合成例98 3−ヒドロキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例88で得られた3−
メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−
(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン510mgから、
高極性化合物(分析用TLC(クロロホルム:メタノー
ル=5:1),Rf=0.20)である表題化合物22
5mgを無色粉末(dec.>188℃)として得た。
【0170】合成例99 3−メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン 合成例98の操作で、低極性化合物(分析用TLC(ク
ロロホルム:メタノール=5:1),Rf=0.53)
である表題化合物44mgを無色無定形固形物として得
た。
【0171】合成例100 3−ヒドロキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ
−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン
カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例98で得られた3−ヒ
ドロキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−1−
〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン189
mgから、表題化合物174mgを無色粉末(mp.>30
0℃)として得た。
【0172】合成例101 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(N−トリフェニルメチル(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 合成例30と同様な方法で、合成例3で得られた3−n
−プロポキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒドロ−
1−〔(2’−(N−トリフェニルメチル−(1H−テ
トラゾール−5−イル))ビフェニル−4−イル)メチ
ル〕−6−オキソピリダジン2.98gから、低極性化
合物(分析用TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1),Rf=0.28)である表題化合物0.98gを
無色無定形固形物として得た。
【0173】合成例102 3−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(N−トリフェニルメチル(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン 合成例101の操作で、高極性化合物(分析用TLC
(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1),Rf=0.2
3)である表題化合物0.93gを無色無定形固形物と
して得た。
【0174】合成例103 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例101で得られた3
−n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシカ
ルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン980mgから、表題化合物637mgを無色
無定形固形物として得た。
【0175】合成例104 3−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル))ビフェニル−4
−イル)メチル〕−6−オキソピリダジン 合成例10と同様な方法で、合成例102で得られた3
−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)メ
チル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(N−トリフェニルメチル−(1H−テトラゾール−5
−イル))ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキ
ソピリダジン930mgから、表題化合物456mgを無色
無定形固形物として得た。
【0176】合成例105 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシ
カルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例103で得られた3−
n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシカル
ボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン31mgから、表題
化合物30mgを潮解性のある微黄色粉末として得た。
【0177】合成例106 3−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)
メチル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル)メチル〕−6−オキソピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例104で得られた3−
n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)メチ
ル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン31mgから、表題
化合物29mgを潮解性のある微黄色粉末として得た。
【0178】合成例107 3−メトキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例99で得られた3−メ
トキシメチルオキシ−4,5−ジクロロ−1,6−ジヒ
ドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン33mgから、表題化合物33mgを無色粉末(de
c.>195℃)として得た。
【0179】合成例108 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−メチル−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン 合成例67と同様な方法で、合成例103で得られた3
−n−プロポキシ−4−クロロ−5−ビス(エトキシカ
ルボニル)メチル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン694mgから、低
極性化合物(分析用TLC(クロロホルム:メタノール
=5:1),Rf=0.47)である表題化合物52mg
を無色結晶(dec.>209℃)として得た。
【0180】合成例109 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−カルボキシメチ
ル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 合成例108の操作で、高極性化合物(分析用TLC
(クロロホルム:メタノール:酢酸=50:10:
1),Rf=0.59)である表題化合物440mgを無
色粉末(dec.>194℃)として得た。
【0181】合成例110 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−カルボキシメチ
ル−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例109で得られた3−
n−プロポキシ−4−クロロ−5−カルボキシメチル−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン343mgから、表題化合物383mgを
無色粉末(dec.>221℃)として得た。
【0182】合成例111 3−n−プロポキシ−4−クロロ−5−メチル−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例108で得られた3−
n−プロポキシ−4−クロロ−5−メチル−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン37mgから、表題化合物30mgを無色粉末(de
c.>257℃)として得た。
【0183】合成例112 3−n−プロポキシ−4−メチル−5−クロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン 合成例67と同様な方法で、合成例104で得られた3
−n−プロポキシ−4−ビス(エトキシカルボニル)メ
チル−5−クロロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メチル〕−6−オキソピリダジン0.45gから、
低極性化合物(分析用TLC(クロロホルム:メタノー
ル=5:1),Rf=0.29)である表題化合物0.
15gを無色粉末(mp.240〜243℃)として得
た。
【0184】合成例113 3−n−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−クロ
ロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 合成例112の操作で、高極性化合物(分析用TLC
(クロロホルム:メタノール:酢酸=50:10:
1),Rf=0.56)である表題化合物0.18gを
無色無定形固形物として得た。
【0185】合成例114 3−n−プロポキシ−4−メチル−5−クロロ−1,6
−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソ
ピリダジン カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例112で得られた3−
n−プロポキシ−4−メチル−5−クロロ−1,6−ジ
ヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−オキソピリ
ダジン32mgから、表題化合物23mgを潮解性のある無
色粉末として得た。
【0186】合成例115 3−n−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−クロ
ロ−1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−
6−オキソピリダジン 2カリウム塩 合成例5と同様な方法で、合成例113で得られた3−
n−プロポキシ−4−カルボキシメチル−5−クロロ−
1,6−ジヒドロ−1−〔(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル〕−6−
オキソピリダジン32mgから、表題化合物28mgを潮解
性のある無色粉末として得た。
【0187】試験例1 アンジオテンシン拮抗作用試験 ウサギをペントバルビタール麻酔下において放血致死さ
せ、直ちに胸部大動脈を摘出した。大動脈はラセン条片
とし、37℃に保ち、95%酸素、5%二酸化炭素混合
ガスを通気した栄養液(Krebs-Henseleit溶液)に懸垂
し、その等尺性収縮を測定した。20分毎に栄養液を交
換しながら標本を1時間安定させた後、アンジオテンシ
ンI(AngI:10-7M)による収縮を惹起した。本発明化合物
の評価は4回目のAngI投与20分前に本発明化合物(10
-6M)を前処置し、3回目のAngIの収縮を100%として
抑制率を算出した。なお、本発明化合物はジメチルスル
ホキシド(DMSO)に溶解し、対照(DMSO)による補正を加え
た。
【0188】
【表14】
【0189】試験例2 アンジオテンシンII結合試験 アンジオテンシンII(AngII) のウシ副腎レセプターに対
する結合性に及ぼす化合物の阻害作用をJ. P. Bennett,
Jr. らの方法[J. Biol. Chem., 251, 7423-7430, (197
6)]に準じて試験した。一定量のウシ副腎の膜標本と0.1
nM 125I-AngIIを含む溶液中に本発明化合物10 -5M を加
え、37℃、30分インキュベートし、ガラスファイバーフ
ィルターを通して反応を中止した。このフィルターに結
合した放射能をγ−カウンターにより測定した。
【0190】
【表15】
【0191】試験例3 アンジオテンシン拮抗作用試験 ウサギをペントバルビタール麻酔下において放血致死さ
せ、直ちに胸部大動脈を摘出した。大動脈はラセン条片
とし、37℃に保ち、95%酸素、5%二酸化炭素混合
ガスを通気した栄養液(Krebs-Henseleit溶液)に懸垂
し、その等尺性収縮を測定した。20分毎に栄養液を交
換しながら標本を1時間安定させた後、アンジオテンシ
ンII(AngII:10-8M)による収縮を惹起した。本発明化合
物の評価は4回目のAngII投与20分前に本発明化合物
(10-6M又は10-7M)を前処置し、3回目のAngIIの収縮を
100%として抑制率を算出した。なお、本発明化合物
はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、対照(DMSO)に
よる補正を加えた。
【0192】
【表16】
【0193】試験例4 アンジオテンシンII結合試験 アンジオテンシンII(AngII) のウシ副腎レセプターに対
する結合性に及ぼす化合物の阻害作用をJ. P. Bennett,
Jr. らの方法[J. Biol. Chem., 251, 7423-7430, (197
6)]に準じて試験した。一定量のウシ副腎の膜標本と0.1
nM 125I-AngIIを含む溶液中に本発明化合物10 -6M を加
え、37℃、30分インキュベートし、ガラスファイバーフ
ィルターを通して反応を中止した。このフィルターに結
合した放射能をγ−カウンターにより測定した。
【0194】
【表17】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/12 237 8829−4C 401/14 237 8829−4C 403/12 233 8829−4C 237 8829−4C 257 8829−4C 403/14 233 8829−4C 237 8829−4C 257 8829−4C C07F 9/38 C 7106−4H 9/48 7106−4H 9/6509 A 7106−4H (72)発明者 生頼 一彦 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 大土井 啓祐 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 東山 勉 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 増田 幸則 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式〔I〕 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、C1
    〜C6の直鎖又は分枝したアルキル基、C2〜C6の直鎖又は
    分枝した不飽和アルキル基、C3〜C6のシクロアルキル
    基、C3〜C6のシクロアルキル基により置換されたC1〜C6
    のアルキル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキ
    シ基により複数置換されていてもよいフェニル基、C1
    C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基により複数置換
    されていてもよいフェニル基により置換されたC1〜C4
    アルキル基又は(CH2)mX{式中、mは0、1又は2を示
    し、Xはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C1〜C4
    アルキル基によりエステル化されていてもよいカルボキ
    シル基又はスルホン酸基、又は−Y−R6[YはO、S(O)n
    (nは0、1又は2を示す。)又はNR(Rは水素原子
    又はC1〜C4の直鎖又は分枝したアルキル基を示す。)]
    であり、 R6はC1〜C4のアシル基、C1〜C6の直鎖又は分枝したアル
    キル基、C2〜C6直鎖又は分枝した不飽和アルキル基、C3
    〜C6のシクロアルキル基、C3〜C6のシクロアルキル基に
    より置換されたC1〜C6のアルキル基、C1〜C4のアルキル
    基やC1〜C4のアルコキシ基により複数置換されていても
    よいフェニル基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコ
    キシ基により複数置換されていてもよいピリジル基、C1
    〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基により複数置
    換されていてもよいピリミジル基、C1〜C4のアルキル基
    やC1〜C4のアルコキシ基により複数置換されていてもよ
    いイミダゾール基、C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアル
    コキシ基により置換されていてもよいテトラゾール基、
    C1〜C4のアルキル基やC1〜C4のアルコキシ基により複数
    置換されていてもよいフェニル基により置換されたC1
    C4のアルキル基を示す。) を示す。}であり、 R5はカルボキシル基、スルホン酸基、スルホン酸アミド
    基、PO2H2、PO3H2又は5−テトラゾリル基を示す。〕で
    表される化合物、その互変異性体及び塩。
  2. 【請求項2】 R1が水素原子、エトキシ基、ノルマルプ
    ロポキシ基、イソプロポキシ基、ノルマルブトキシ基、
    ノルマルペンチルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ
    基、ノルマルヘプチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ
    基、シクロペンチルオキシ基、ニトロ基、メチル基であ
    る請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2が塩素原子、臭素原子、アミノ基、3
    −エトキシ−4−メトキシベンジルアミノ基、3−ピリ
    ジルメチルアミノ基、ヒドロキシ基、ジカルボエトキシ
    メチル基、カルボキシメチル基である請求項2記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 R3が塩素原子、臭素原子、アミノ基、3
    −エトキシ−4−メトキシベンジルアミノ基、3−ピリ
    ジルメチルアミノ基、ヒドロキシ基、ジカルボエトキシ
    メチル基、カルボキシメチル基である請求項2記載の化
    合物。
  5. 【請求項5】 R5が式〔Ia〕 【化2】 (式中、Wは水素原子、リチウム、カルシウム、ナトリ
    ウム又はカリウムを示す。)で表される請求項3及び4
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5に記載の化合物を含有
    することを特徴とする抗高血圧薬、うっ血性心不全治療
    薬、慢性腎疾患治療薬。
JP22400392A 1991-10-08 1992-08-24 ピリダジン誘導体 Pending JPH05201994A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22400392A JPH05201994A (ja) 1991-10-08 1992-08-24 ピリダジン誘導体
PCT/JP1993/000730 WO1994004510A1 (en) 1992-08-24 1993-05-31 Pyridazine derivative
AU40907/93A AU4090793A (en) 1992-08-24 1993-05-31 Pyridazine derivative

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-260265 1991-10-08
JP26026591 1991-10-08
JP22400392A JPH05201994A (ja) 1991-10-08 1992-08-24 ピリダジン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05201994A true JPH05201994A (ja) 1993-08-10

Family

ID=26525795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22400392A Pending JPH05201994A (ja) 1991-10-08 1992-08-24 ピリダジン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05201994A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5183899A (en) Pyrazole derivative
JP3010056B2 (ja) 窒素化合物
US5171748A (en) Benz[4,5]imidazole-containing angiotensin antagonists
Kubo et al. Nonpeptide angiotensin II receptor antagonists. Synthesis and biological activity of benzimidazolecarboxylic acids
FI108434B (fi) Menetelmõ farmakologisesti vaikuttavien bentsimidatsolijohdannaisten valmistamiseksi
JPH05155867A (ja) アンギオテンシンii拮抗薬としての酸性官能基を有する置換キナゾリノン
US5236928A (en) Imidazole derivatives bearing acidic functional groups at the 5-position, their compositions and methods of use as angiotensin II antagonists
AU668357B2 (en) Compounds having angiotensine II antagonistic activity
GB2268743A (en) Substituted carbamoyl and oxycarbonyl derivatives of biphenylmethylamines
JPH04244080A (ja) ビフエニルカルボニトリルの製法
SK13195A3 (en) Imidazole carboxylic acids and pharmaceutical agent containing thereof
US5264439A (en) Quinazolinone, triazolinone and pyrimidinone angiotensin II antagonists incorporating a substituted benzyl element
JPH05262745A (ja) ジヒドロピリミジン誘導体
ES2273617T3 (es) Compuestos de feniltetrazol.
JPH05247030A (ja) 置換インドール又はジヒドロインドールを組み込んだアンギオテンシンii拮抗薬
JP3683911B2 (ja) α−拮抗活性を有するキナゾリニル−アミノ誘導体
JP2529798B2 (ja) 4−ピリミジノン誘導体、その製造方法および治療への適用
FR2684672A1 (fr) Derives de pyrimidine, utiles pour le traitement d'etats tels que l'hypertension et l'insuffisance cardiaque, et procede pour leur preparation.
CA2075621A1 (en) Imidazole angiotensin ii antagonists incorporating a substituted benzyl element
EA010392B1 (ru) Производные имидазолов, способ их получения и их применение в качестве лекарственного средства
JPH0789957A (ja) ビフェニルメチルアミン誘導体
JPH05201994A (ja) ピリダジン誘導体
KR100303458B1 (ko) 카복시메틸리덴사이클로헵트이미다졸유도체,그의제조방법및이화합물을함유하는치료제
RU2144022C1 (ru) Эфиры n-(бифенилметил)аминобензойной кислоты и способ их получения
JP3114073B2 (ja) アンジオテンシンii拮抗薬−含窒素異項環化合物