JPH05201900A - 第一及び第二フッ素− 含有アルコールの製法 - Google Patents

第一及び第二フッ素− 含有アルコールの製法

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JPH05201900A
JPH05201900A JP4198771A JP19877192A JPH05201900A JP H05201900 A JPH05201900 A JP H05201900A JP 4198771 A JP4198771 A JP 4198771A JP 19877192 A JP19877192 A JP 19877192A JP H05201900 A JPH05201900 A JP H05201900A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/44Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring increasing the number of carbon atoms by addition reactions, i.e. reactions involving at least one carbon-to-carbon double or triple bond

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高収率の第一及び第二フッ素- 含有アルコー
ルの製法を提供する。 【構成】 パーフルオルアルキルエチレンRf - CH=
CH2 (Rf はC1〜20パーフルオルアルキル残基)
及びn−C1〜6−アルカノールを遊離基開始剤の存在
下反応させる式1 (Rf は上記と同じ、Rは水素又はC1〜5アルキル残
基)のフルオルアルコールの製造方法において、パーフ
ルオルアルキルエチレン、アルカノール及び遊離基開始
剤を1対20〜50対0.002〜0.2のモル比で使
用し、アルカノールをまず仕込み遊離基開始剤の1分間
の半減期温度より50℃低い乃至10℃高い範囲であり
50〜230℃である温度に加熱しパーフルオルアルキ
ルエチレン及び遊離基開始剤を同時に実質的に連続的に
1〜10時間内にアルカノールに添加する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記の一般式2 Rf - CH=CH2 (式中Rf は1乃至20個の炭素原子、好ましくは6乃
至16個の炭素原子を有するパーフルオルアルキル残基
である)で示されるパーフルオルアルキルエチレンを遊
離基開始剤の存在下n- C1 〜C 6-アルカノールと反応
させて下記の一般式1
【0002】
【化2】
【0003】(式中Rf は上記の意味を有しそしてRは
水素──これらは第一フッ素- 含有アルコールである─
─又は1乃至5個の炭素原子を有するアルキル残基──
これらは第二フッ素含有アルコールである──である)
で示される第一及び第二フッ素- 含有アルコールを製造
する方法に関する。
【0004】
【従来の技術】米国特許第3,532,659号明細書
中には、下記の一般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中R′f は5乃至13個の炭素原子を
有するパーフルオルアルキル残基でありそしてR′は水
素又は1乃至5個の炭素原子を有するアルキル残基であ
る)で示される第一及び第二フッ素- 含有アルコールが
記載されており(第2欄参照)、反応式(C)が第1
欄、第27〜30行及び例1及び17と関連して記載さ
れている。第一フッ素- 含有アルコールは、一般式R′
f - CH=CH2 のパーフルオルアルキルエチレンとメ
タノールとの反応により製造されそして第二フッ素- 含
有アルコールは、パーフルオルアルキルエチレンとn-
2 〜C6 - アルコールとの反応により製造される。該
反応は、遊離基開始剤の存在下及び多かれ少なかれ大過
剰のアルカノールの使用により、すなわちパーフルオル
アルキルエチレン化合物、アルコール及び遊離基開始剤
が共に混合されそして混合物が反応温度に加熱されそし
て、反応が完結するまで、この温度において保たれる様
にして、実施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、上記の米国
特許3,532、659号明細書中に記載の、パーフル
オルアルキルエチレン残基を有する当該第一及び第二ア
ルコールの製造はもっぱらワン・ポット法の形で行われ
る。この方法は、特に収率に関してよくない。例えば例
1における収率は、80%しかなくそして例17におけ
る収率は50%しかない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、遊離基開始
剤の存在下のパーフルオルアルキルエチレンとn- アル
カノ- ルとの反応は、パーフルオルアルキルエチレン、
アルカノ- ル及び遊離基開始剤を一定のモル比で使用し
そして反応を特殊な方法で実施する場合、高収率のフル
オルアルコールを与えることを見出した。
【0009】それゆえ、本発明による方法は、パーフル
オルアルキルエチレン化合物、アルカノール化合物及び
遊離基開始剤を1対20〜50対0.002〜0.2、
好ましくは1対25〜40対0.005〜0.1のモル
比で使用しそして該反応を、アルカノール化合物をまず
仕込みそして遊離基開始剤の1分間の半減期温度より5
0℃低い乃至該温度より10℃高い範囲でありそして5
0乃至230℃、好ましくは80乃至200℃である温
度に加熱しそして次にこの温度においてパーフルオルア
ルキルエチレン及び遊離基開始剤を同時にそして実質的
に連続的に1乃至10時間、好ましくは2乃至8時間の
時間においてアルカノールに添加する様にして、実施す
ることを特徴としている。
【0010】それゆえ、本発明による方法は、上記のモ
ル比(1)及び一定の温度及び配量時間の保持下(3)
のパーフルオルアルキルエチレン、アルコール及び遊離
基開始剤を接触させる上記方法(2)である三つの特殊
な特徴に基づいている。
【0011】二反応成分、すなわちパーフルオルアルキ
ルエチレン、アルカノール及び開始ラジカルを供与する
化合物が、1対20〜50対0.002〜0.2、好ま
しくは1対25〜40対0.005〜0.1のモル比で
使用される。アルカノール、パーフルオルアルキルエチ
レン及び遊離基開始剤が、少なくとも2つの化合物を、
同時にそして一定時間内にアルカノール化合物──これ
は一定温度に加熱されている──に添加する様にして接
触される。メタノール、エタノール、1- プロパノー
ル、1- ブタノール、1- ベンタノール又は1- ヘキサ
ノールの温度は、遊離基開始剤が実質的に1分間の半減
期を有する、温度より50℃まで低い乃至該温度より1
0℃まで高い値に調整される。
【0012】本発明により保持されるべき反応温度の別
な特徴は、該温度は50℃以下であってはならず230
℃以上であってはならず、好ましくは80℃以下ではな
らずそして200℃以上であってはならず、すなわち5
0乃至230℃、好ましくは80乃至200℃の上記の
温度範囲であることにある。それゆえ、遊離基開始剤、
例えば、186℃における1分間の半減期を有するジ-
第三ブチルパーオキシドの場合、アルカノール化合物
は、186℃+10℃/−50℃、すなわち136乃至
186℃の温度に加熱される。
【0013】パーフルオルアルキルエチレン及び開始ラ
ジカルを形成する化合物は、同時にそして実質的に連続
的に、上記温度に加熱したアルカノール化合物に添加さ
れ、その際さらに一定時間(配量時間)、すなわち1乃
至10時間、好ましくは2乃至8時間の時間が保たれ
る。パーフルオルアルキルエチレン及び遊離基開始剤の
同時的添加は、例えば二成分を共に混合しそして混合物
を添加する様にして実施することができる。二化合物
は、又同時に互いに別々に、例えばそれぞれ一方の容器
から添加することができる。アルコールへのパーフルオ
ルアルキルエチレン及び遊離基開始剤の添加は、1乃至
10時間、好ましくは2乃至8時間の時間を必要とする
様な配量率において実施される。さらに添加は、実質的
に連続的に、すなわち絶え間なく実質的に一定の配量率
において又は少しずつ行われ、その際しかし個々の部分
の間で比較的長い間隔時間(最高約5分間)であっては
ならない。それゆえパーフルオルアルキルエチレン及び
遊離基開始剤の添加は、少しずつの流れと多かれ少なか
れ穏やかな流れとの間になる(二化合物の別々な添加の
場合、一層多い量で使用されるべきパーフルオルアルキ
ルエチレンは遊離基開始剤より高い率で添加される)。
反応温度に加熱したアルコールへのパーフルオルアルキ
ルエチレン及び遊離基開始剤の添加後、混合物は、継続
した反応のための上記の温度においてさらに約0.5乃
至3時間保たれる。パーフルオルアルキルエチレンがも
はや確認されないか又は実際上確認されない場合、反応
の完結が達成される。本発明による反応は、固有の溶剤
を使用せずに実質的に無水な媒体中で実施される。少量
の水、すなわちパーフルオルアルキルエチレン、アルコ
ール及び遊離基開始剤の合計に対し、約5重量%までの
水の存在は、一般的に支障をきたさないので、例えば工
業用メタノール、エタノール、n- プロパノール、n-
ブタノール、n- ペンタノール及びn- ヘキサノールも
使用することができる。例えばメタノールの沸点が65
℃でありそしてエタノールの沸点が78℃であるから、
反応は一般的に加圧下実施される。反応は、連続的に又
は非連続的に実施することができる。
【0014】本発明による方法は、目標とする第一及び
第二フッ素- 含有アルコールを、過剰で使用されるアル
カノール中の溶液の形で与える。目標とするフルオルア
ルコールを与える反応は実際上定量的に進行しそして特
記すべき副生成物が生成しないから、上記溶液からのア
ルコールの単離は、しばしば全く必要ない。フルオルア
ルコールの単離が望ましい場合には、過剰のアルコール
は蒸留により簡単に分離される。この場合まだ存在して
いる有機開始剤化合物も一般的に留出される。開始剤化
合物の除去は、例えば水による洗浄により達成すること
ができる。それゆえ、本発明による方法により、目標と
するフルオルアルコールは高収率及び高純度で得られ
る。
【0015】本発明による方法用の出発化合物に関して
次の様に記載することができる:パーフルオルアルキル
エチレンのパーフルオルアルキル基Rf は、直鎖である
か又は枝分れ、飽和又は不飽和基(好ましくは1乃至3
個の二重結合を有する)であることができ、その際直鎖
及び飽和基が好ましい。枝分れパーフルオルアルキル基
の場合、末端枝分れ基が好ましい。パーフルオルアルキ
ル残基は、しばしば上記の数の炭素原子、すなわち1乃
至20個の炭素原子を有するパーフルオルアルキル(C
3 乃至C2041)、好ましくは6乃至16個の炭素原
子を有するパーフルオルアルキル(C6 13乃至C16
33)又は6乃至12個の炭素原子を有するパーフルオル
アルキル(C6 13乃至C1613乃至1225)の混合物
に関する。
【0016】n- C1 乃至C6-アルコールのうち、第一
の二つ、すなわちメタノール及びエタノールが好まし
い。上記のモル比が示す様に、アルカノール化合物が大
過剰で使用される。
【0017】使用される遊離基開始剤は、無機又は有機
化合物であることができる。一般的に、有利な半減期を
有しそして活性遊離基を供与する様な遊離基開始剤が選
択される。挙げることができる、無機遊基開始剤の代表
例は、ペルオキソ酸、ペルオキソホウ酸塩、ペルオキソ
炭酸塩、ペルオキソリン酸塩及びペルオキソ硫酸塩であ
る。挙げることができる、有機遊離基開始剤の代表例
は、有機過酸化物及びアゾ化合物である。有機遊離開始
剤が好ましくそしてこれらのうち再び過酸化物、好まし
くはアルキルヒドロ過酸化物、ジアルキル過酸化物、ジ
アシル過酸化物、パーオキシカルボン酸エステル及びパ
ーオキシカルボン酸である。有機過酸化物は以下に詳細
に挙げられ、その際かっこ中で1分間の半減期温度が示
されている:第三ブチルヒドロパーオキシド(122
℃)、ジラウリルパーオキシド(186℃)、ジアセチ
ルパーオキシド(122℃)、ジラウリルパーオキシド
(115℃)、ジベンゾイルパーオキシド(133
℃)、第三ブチルパーオキシド(112℃)及び第三ブ
チルパーベンゾエート(163℃)。
【0018】遊離基開始剤の量に関しては、これは、上
記の様に、パーフルオルアルキルエチレン1モル当たり
0.002乃至0.2モル、好ましくはパーフルオルア
ルキルエチレン1モル当たり0.005乃至0.1モル
である。これは、特に遊離基開始剤の半減期及びラジカ
ルの活性度に左右される。
【0019】
【実施例】本発明を例によりなお、さらに詳述する。 例 1 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 912.20g(19.8モル) CH3 CH2 OH(無水) 9.65g(0.066モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対30対0.1。 実施:エタノールを攪拌器を備えたオートクレーブ中に
導入し、窒素でフラッシしそして160℃に加熱した。
パーフルオルオクチルエチレン及びパーオキシドを受器
中に加えそして受器から加熱エタノールに配量ポンプを
用いて連続的に供給した。流動率を、パーフルオルオク
チルエチレン/パーオキシド- 混合物を3時間後配量し
た。オートクレーブ中の圧力は、13バールであった。
配量後混合物をなお2時間上記の温度において反応させ
るために保持した。反応混合物から、生成した第二フル
オルアルコールを得るために、過剰のエタノールを留出
しそして底部生成物──これは第二フルオルアルコール
である──をなお水で洗浄した(反応混合物の後処理は
別の例においても行われ、その際底部生成物を洗浄する
ために、水の代わりに弱アルカリ性水性溶液も使用され
た)。 結果:得られる第二フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロ
ウ様生成物である。収率は理論値の95%であった。 例 2 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 845.90g(26.4モル) CH3 OH、工業用生成物 4.82g(0.033モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対40対0.05。 実施:例1の場合の如く実施するが、ただし仕込んだメ
タノールを170℃に加熱した。圧力は21乃至22バ
ールであった。パーフルオルオクチルエチレン/パーオ
キシド- 混合物を添加した後(配量時間3時間)、オー
トクレーブ内容物を、さらに1.5時間上記の温度にお
いてさらに反応させるために保持した。 結果:単離した第一フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH2 OHは、窒素において無色な結晶ロウ様生
成物である。収率は理論値の93%であった。 例 3 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH3 912.20g(19.8モル) CH3 CH2 OH、工業用生成物 5.8 g(0.033モル) ジ- 第三ブチルパーピバレート モル比:1対30対0.1。 実施:エタノールを攪拌器、還流凝縮器、温度計及び滴
下漏斗を備えた反応容器中に導入し、窒素でフラッシし
そして80℃に加熱した。滴下漏斗中のパーフルオルオ
クチルエチレン/パーオキシド混合物を5時間の間で絶
え間なく加熱エタノールに滴加した。添加後混合物をさ
らに3時間80℃においてさらに反応させるために攪拌
しながら保持した。 結果:例1の場合の如く、収率は理論値の93%であっ
た。 例 4 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 1,163.6g(13.2モル) n- アミルアルコール(n- ペンタ ノール) 11.1g(0.046モル) ベンゾイルハパーオキシド モル比:1対20対0.07。 実施:アルミアルコールを攪拌器、還流冷却器、温度計
及び滴下漏斗及び粉末添加漏斗を備えた反応容器中に導
入し、窒素でフラッシしそして105℃に加熱した。滴
下漏斗が、液状パーフルオルオクチルエチレンを含有し
そして粉末添加漏斗が粉末状過酸化ベンゾイルを含有し
ていた。二つの添加容器からの加熱アミルアルコールへ
のパーフルオルオクチルエチレン及び過酸化ベンゾイル
の添加は、二つの化合物が、2時間の間で同時にそして
絶え間なく流れる様に調整された。添加後混合物をさら
に2時間上記の温度においてさらに反応させるために保
持した。 結果:単離した第二フルオルアルコール
【0020】
【化4】
【0021】は、窒素において無色な結晶ロウ様生成物
である。収率は理論値の90%であった。 例 5 出発材料: 32.4 kg(60.8モル) Rf CH=CH2 、Rf =C6 13 乃至C1225 84.0 kg(1.82キロモル) エタノール、工業用生成物 71.6 g(0.049モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対30対0.008 実施:例1の場合の如く実施。 結果:得られる第二フルオルアルコールRf CH2 CH
2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロウ様
生成物である。収率は理論値の93%であった。
【0022】次の比較例1乃至5は、本発明による方法
の予期されない作用をなお、さらに証明するためのもの
である。 比較例 1 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 912.20g(19.8モル) CH3 CH2 OH(無水) 9.65g(0.066モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対30対0.1。 実施:パーフルオルオクチルエチレン、エタノール及び
過酸化物を攪拌器を備えたオートクレーブ中に導入し、
窒素でフラッシした。反応混合物を122℃に加熱しそ
して24時間この温度において攪拌した。オートクレー
ブ中の圧力は、約13バールであった。反応混合物か
ら、得られる第二フルオルアルコールを得るために、過
剰のエタノールを留出しそして底部生成物──これは第
二フルオルアルコールを示す──を水でくり返し洗浄し
た。 結果:得られる第二フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロ
ウ様生成物である。収率は理論値の83%であった。 比較例 2 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 912.20g(19.8モル) CH3 CH2 OH(無水) 9.65g(0.066モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対30対0.1。 実施:パーフルオルオクチルエチレン、エタノール及び
過酸化物を攪拌器を備えたオートクレーブ中に導入し、
窒素でフラッシした。反応混合物を160℃に加熱しそ
して24時間この温度において攪拌した。オートクレー
ブ中の圧力は、約13バールであった。反応混合物か
ら、得られる第二フルオルアルコールを得るために、過
剰のエタノールを留出しそして底部生成物──これは第
二フルオルアルコールを示す──を水でくり返し洗浄し
た。 結果:得られる第二フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロ
ウ様生成物である。収率は理論値の82%であった。 比較例 3 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 912.20g(19.8モル) CH3 CH2 OH(無水) 9.65g(0.066モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対30対0.1。 実施:パーフルオルオクチルエチレン、エタノール及び
過酸化物を攪拌器を備えたオートクレーブ中に導入し、
窒素でフラッシした。反応混合物を160℃に加熱しそ
して5時間この温度において攪拌した。オートクレーブ
中の圧力は、約13バールであった。反応混合物から、
得られる第二フルオルアルコールを得るために、過剰の
エタノールを留出しそして底部生成物──これは第二フ
ルオルアルコールを示す──を水でくり返し洗浄した。 結果:得られる第二フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロ
ウ様生成物である。収率は理論値の83%であった。 比較例 4 出発材料: 89.2 g(0.2 モル) C8 17CH=CH2 114.7 g(3.58モル) CH3 OH、工業用生成物 2.92g(0.02モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対17.9対0.1。 実施:パーフルオルオクチルエチレン、メタノール及び
過酸化物を攪拌器を備えたオートクレーブ中に導入し、
窒素でフラッシした。反応混合物を123℃に加熱しそ
して24時間この温度において攪拌した。オートクレー
ブ中の圧力は、約12バールであった。反応混合物か
ら、得られる第一フルオルアルコールを得るために、過
剰のエタノールを留出しそして底部生成物──これは第
一フルオルアルコールを示す──を水でくり返し洗浄し
た。 結果:得られる第一フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH(CH3)OHは、窒素において無色な結晶ロ
ウ様生成物である。収率は理論値の59%であった。 比較例 5 出発材料: 294.30g(0.66モル) C8 17CH=CH2 845.90g(26.4モル) CH3 OH、工業用生成物 4.82g(0.033モル) ジ- 第三ブチルパーオキシド モル比:1対40対0.05。 実施:比較例4の場合の様に実施したが、ただし反応混
合物を4.5時間170℃において攪拌する点を異にし
ている。オートクレーブ中の圧力は、23バールであっ
た。反応混合物から、得られる第一フルオルアルコール
を得るために、過剰のメタノールを留出しそして底部生
成物──これは第一フルオルアルコールである──をな
お水でくり返し洗浄した。 結果:得られる第一フルオルアルコールC8 17CH2
CH2 CH2 OHは、窒素において無色な結晶ロウ様生
成物である。収率は理論値の62%であった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、もっぱらワン・ポ
ット法の形で行われる、公知なパーフルオルアルキルエ
チレン残基を有する第一及び第二フッ素含有アルコール
の製法は、特に収率に関してよくない。これに対し、本
発明による方法の場合、パーフルオルアルキルエチレ
ン、アルカノール及び遊離基開始剤を一定のモル比で使
用しそして反応を特殊な方法で実施して、高収率の該フ
ルオルアルコールを与える長所を有する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式2 Rf - CH=CH2 (式中Rf は1乃至20個の炭素原子を有するパーフル
    オルアルキル残基である)で示されるパーフルオルアル
    キルエチレンを遊離基開始剤の存在下n- C1 〜C 6-ア
    ルカノールと反応させて下記の一般式1 【化1】 (式中Rf は上記の意味を有しそしてRは水素又は1乃
    至5個の炭素原子を有するアルキル残基である)で示さ
    れる第一又は第二フッ素- 含有アルコールを製造する方
    法において、パーフルオルアルキルエチレン化合物、ア
    ルカノール化合物及び遊離基開始剤を1対20〜50対
    0.002〜0.2のモル比で使用しそして該反応を、
    アルカノール化合物をまず仕込みそして遊離基開始剤の
    1分間の半減期温度より50℃低い乃至該温度より10
    ℃高い範囲でありそして50乃至230℃である温度に
    加熱しそして次にこの温度においてパーフルオルアルキ
    ルエチレン及び遊離基開始剤を同時にそして実質的に連
    続的に1乃至10時間の時間においてアルカノールに添
    加する様にして、実施することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 パーフルオルアルキルエチレン化合物、
    アルカノール化合物及び遊離基開始剤を1対25〜40
    対0.005〜0.1のモル比で使用する請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 アルカノール化合物を、遊離基開始剤の
    半減期温度より50℃低い乃至該温度より10℃高い範
    囲でありそして80乃至200℃である温度に加熱する
    請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 パーフルオルアルキルエチレン及び遊離
    基開始剤を2乃至8時間の時間においてアルカノールに
    添加する請求項1乃至3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 パーフルオルアルキルエチレン化合物、
    アルカノール化合物及び遊離基開始剤を1対25〜40
    対0.005〜0.1のモル比で使用しそして該反応
    を、アルカノール化合物をまず仕込みそして遊離基開始
    剤の1分間の半減期温度より50℃低い乃至該温度より
    10℃高い範囲でありそして80乃至200℃である温
    度に加熱しそして次にこの温度においてパーフルオルア
    ルキルエチレン及び遊離基開始剤を同時にそして実質的
    に連続的に2乃至8時間の時間においてアルカノールに
    添加する様にして、実施する請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 Rf が6乃至16個の炭素原子を有する
    パーフルオルアルキル残基でありそしてRは水素又はC
    3 である請求項1乃至5のいずれか一つに記載の方
    法。
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