JPH05200713A - 無機質セメント板の製造方法 - Google Patents
無機質セメント板の製造方法Info
- Publication number
- JPH05200713A JPH05200713A JP1253992A JP1253992A JPH05200713A JP H05200713 A JPH05200713 A JP H05200713A JP 1253992 A JP1253992 A JP 1253992A JP 1253992 A JP1253992 A JP 1253992A JP H05200713 A JPH05200713 A JP H05200713A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- molding material
- mat
- dry
- acrylic resin
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】抄造法で、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性に優
れた無機質セメント板を製造することにある。 【構成】水硬性セメントと水とを主成分とするスラリー
を抄造法により抄き上げ、抄造したマット１上にアクリ
ル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分とする乾式
乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布し、次いで加
圧成形し、この後養生硬化させる。
れた無機質セメント板を製造することにある。 【構成】水硬性セメントと水とを主成分とするスラリー
を抄造法により抄き上げ、抄造したマット１上にアクリ
ル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分とする乾式
乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布し、次いで加
圧成形し、この後養生硬化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用板などとして採
用される無機質セメント板の製造方法に関する。
用される無機質セメント板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、水硬性セメントを主材としたセメ
ント系の建築用板を製造する方法としては、湿式法と乾
式法が一般的である。そして、外装材や瓦として使用す
る建築用板はハチェック方式あるいは長網方式で抄造さ
れ、加圧した後養生、乾燥、塗装されて製品とされてい
る。
ント系の建築用板を製造する方法としては、湿式法と乾
式法が一般的である。そして、外装材や瓦として使用す
る建築用板はハチェック方式あるいは長網方式で抄造さ
れ、加圧した後養生、乾燥、塗装されて製品とされてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製品は表面の耐久性、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性に
劣ったものである。一般に樹脂を混入することにより、
性能が向上することは知られているが、抄造法では不可
能である。
製品は表面の耐久性、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性に
劣ったものである。一般に樹脂を混入することにより、
性能が向上することは知られているが、抄造法では不可
能である。
【０００４】又、注型では樹脂モルタル、樹脂コンクリ
ートの形態で製造は可能であるが、連続生産ができない
という問題がある。本発明は上記課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、抄造法
で、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性に優れた無機質セメ
ント板を製造することにある。
ートの形態で製造は可能であるが、連続生産ができない
という問題がある。本発明は上記課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、抄造法
で、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性に優れた無機質セメ
ント板を製造することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質セメント
板の製造方法は、水硬性セメントと水とを主成分とする
スラリーを抄造法により抄き上げ、抄造したマット１上
にアクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分と
する乾式乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布し、
次いで加圧成形し、この後養生硬化させることを特徴と
するものであり、この構成により上記技術的課題が解決
されたものである。
板の製造方法は、水硬性セメントと水とを主成分とする
スラリーを抄造法により抄き上げ、抄造したマット１上
にアクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分と
する乾式乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布し、
次いで加圧成形し、この後養生硬化させることを特徴と
するものであり、この構成により上記技術的課題が解決
されたものである。
【０００６】
【作用】抄造したマット１上にアクリル系樹脂を配合し
た水硬性セメントを主成分とする乾式乃至は半乾式のセ
メント成形材料２を散布するので、表層を形成するセメ
ント成形材料２に混入されているアクリル系樹脂により
耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性が向上するものである。
た水硬性セメントを主成分とする乾式乃至は半乾式のセ
メント成形材料２を散布するので、表層を形成するセメ
ント成形材料２に混入されているアクリル系樹脂により
耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性が向上するものである。
【０００７】以下、本発明を添付の図面を参照して詳細
に説明する。本発明におけるマット１はハチェック方式
あるいは長網方式により抄造されるものであり、スラリ
ーは水硬性セメントを主体として補強用繊維類などが配
合されたものであればよく、特にその組成は限定される
ものではない。本発明にあっては、抄造したマット１上
にアクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分と
する乾式乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布する
のであるが、この場合、マット１の含水率は５０〜１５
０％である。このマット１の含水率はセメント成形材料
２の散布厚みと密接な関係があり、散布厚みが大きい程
含水率を高くするのが好ましい。又、アクリル系樹脂の
配合量は２０重量％以下、好ましくは５〜１０重量％で
ある。
に説明する。本発明におけるマット１はハチェック方式
あるいは長網方式により抄造されるものであり、スラリ
ーは水硬性セメントを主体として補強用繊維類などが配
合されたものであればよく、特にその組成は限定される
ものではない。本発明にあっては、抄造したマット１上
にアクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分と
する乾式乃至は半乾式のセメント成形材料２を散布する
のであるが、この場合、マット１の含水率は５０〜１５
０％である。このマット１の含水率はセメント成形材料
２の散布厚みと密接な関係があり、散布厚みが大きい程
含水率を高くするのが好ましい。又、アクリル系樹脂の
配合量は２０重量％以下、好ましくは５〜１０重量％で
ある。
【０００８】マット１に散布するセメント成形材料２は
水硬性セメントにビニロン、ポリプロピレン等の繊維、
パルプ、さらに必要に応じてシラスバルーン、パーライ
ト等の軽量骨材を配合し、更にアクリル系樹脂を配合し
たものであり、乾式乃至は半乾式、即ち、含水率が５０
％以下に調整される。例えば、この成形材料２は図１に
示すように乾式混合機４により混合される。乾式混合機
４としてはアイリッヒミキサー、ハイスピードミキサー
等が用いられる。次いで定量供給機５により湿式混合機
６へ定量供給され、湿式混合機６内に矢印で示すように
水が加えられる。水はセメント成形材料２の固形分に対
して０〜５０重量％である。加える水の量に巾があるの
は、配合組成により異ならせるためである。即ち、加え
る水の量の下限はセメント成形材料２を散布する際に粉
塵が発生しない範囲であり、上限は加圧時にセメント成
形材料２が流れて凹凸模様等の奇麗な加圧面が形成され
ないことが防止される範囲である。湿式混合機６により
所定の含水率に調整されたセメント成形材料２は材料供
給機７により巾方向分配装置８へ供給される。巾方向分
配装置８により、巾方向（最大１６００ｍｍ巾）に略均
等に分配されたセメント成形材料２は振動フィーダー９
にてさらに均一に馴らされてマット１上に散布されるの
である。この場合、繊維等の混入量が多くてダマになり
やすいセメント成形材料２を使用する場合は、ほぐし機
１０を通過させた後散布する。又、必要に応じて馴らし
機１１により馴らしたり、押さえロール１２により押さ
えて、加圧成形時のセメント成形材料の飛散を防止する
ために予備押さえが行われる。
水硬性セメントにビニロン、ポリプロピレン等の繊維、
パルプ、さらに必要に応じてシラスバルーン、パーライ
ト等の軽量骨材を配合し、更にアクリル系樹脂を配合し
たものであり、乾式乃至は半乾式、即ち、含水率が５０
％以下に調整される。例えば、この成形材料２は図１に
示すように乾式混合機４により混合される。乾式混合機
４としてはアイリッヒミキサー、ハイスピードミキサー
等が用いられる。次いで定量供給機５により湿式混合機
６へ定量供給され、湿式混合機６内に矢印で示すように
水が加えられる。水はセメント成形材料２の固形分に対
して０〜５０重量％である。加える水の量に巾があるの
は、配合組成により異ならせるためである。即ち、加え
る水の量の下限はセメント成形材料２を散布する際に粉
塵が発生しない範囲であり、上限は加圧時にセメント成
形材料２が流れて凹凸模様等の奇麗な加圧面が形成され
ないことが防止される範囲である。湿式混合機６により
所定の含水率に調整されたセメント成形材料２は材料供
給機７により巾方向分配装置８へ供給される。巾方向分
配装置８により、巾方向（最大１６００ｍｍ巾）に略均
等に分配されたセメント成形材料２は振動フィーダー９
にてさらに均一に馴らされてマット１上に散布されるの
である。この場合、繊維等の混入量が多くてダマになり
やすいセメント成形材料２を使用する場合は、ほぐし機
１０を通過させた後散布する。又、必要に応じて馴らし
機１１により馴らしたり、押さえロール１２により押さ
えて、加圧成形時のセメント成形材料の飛散を防止する
ために予備押さえが行われる。
【０００９】このようにしてマット１上にセメント成形
材料２を連続的に散布した後、水圧で所定寸法に切断
し、次いで上型１３ａと下型１３ｂとからなるプレス機
１３によりバッチ式で加圧成形し、この後養生硬化させ
て無機質セメント板Ａが製造される。この場合、上型１
３ａの下面に凹凸部を形成しておき、図２に示すように
無機質セメント板Ａの表面に凹凸模様３を形成するよう
にしてもよい。
材料２を連続的に散布した後、水圧で所定寸法に切断
し、次いで上型１３ａと下型１３ｂとからなるプレス機
１３によりバッチ式で加圧成形し、この後養生硬化させ
て無機質セメント板Ａが製造される。この場合、上型１
３ａの下面に凹凸部を形成しておき、図２に示すように
無機質セメント板Ａの表面に凹凸模様３を形成するよう
にしてもよい。
【００１０】このように本発明によれば、抄造で連続生
産しているマット１の上に自由にセメント成形材料２を
散布することができ、又、従来模様深さは２〜３ｍｍが
限界であったが、それよりも深い凹凸模様を形成するこ
とが可能となり、又、厚物の製品を製造する場合に抄造
のみで行うとスピードが落ち生産性が大幅に低下するも
のであるが、セメント成形材料を散布することにより厚
みを確保でき、抄造スピードを低下させることなく、厚
物の製品が製造できる。又、加圧成形の際に下層のマッ
ト１の水分が上層のセメント成形材料２に移動するた
め、全体としての含水率は低くなり、乾燥に要するエネ
ルギーが少なくてすむ。
産しているマット１の上に自由にセメント成形材料２を
散布することができ、又、従来模様深さは２〜３ｍｍが
限界であったが、それよりも深い凹凸模様を形成するこ
とが可能となり、又、厚物の製品を製造する場合に抄造
のみで行うとスピードが落ち生産性が大幅に低下するも
のであるが、セメント成形材料を散布することにより厚
みを確保でき、抄造スピードを低下させることなく、厚
物の製品が製造できる。又、加圧成形の際に下層のマッ
ト１の水分が上層のセメント成形材料２に移動するた
め、全体としての含水率は低くなり、乾燥に要するエネ
ルギーが少なくてすむ。
【００１１】又、図１に示すようなセメント成形材料２
の散布装置を二台以上設置することにより、セメント成
形材料２の層が二層以上形成され、全体として三層以上
の無機質セメント板Ａを製造することができるものであ
る。次に、本発明の実施例を具体的に説明する。 （実施例１）長網方式で抄造したマット上にポルトラン
ドセメント１６．６重量％、白セメント１６．６重量
％、蛇紋岩６６．８重量％、、水２５重量％を配合し、
さらにスチレンアクリルエマルジョンを１重量％添加し
たセメント成形材料を２４００ｇｒ／ｍ2 散布して圧力
３０ｋｇ／ｃｍ2 で２秒間プレスして無機質セメント板
を製造した。このものの耐候性（サンシャインウェザー
メータ、２０００時間）、耐磨耗性（ＪＩＳ Ａ １４
５３、１０００回転）及び耐凍害性（ＡＳＴＭＣ６６
６）をテストした。結果を第１表に示す。 （実施例２）スチレンアクリルエマルジョンの添加量を
５重量％とした以外は実施例１と同様にして無機質セメ
ント板を製造し、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性をテス
トした。結果を第１表に示す。 （実施例３）スチレンアクリルエマルジョンの添加量を
２０重量％とした以外は実施例１と同様にして無機質セ
メント板を製造し、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性をテ
ストした。結果を第１表に示す。 第１表 耐候性 耐磨耗性 耐凍害性 ΔＥ ｇ 実施例１ １．０ ２０ ＯＫ ２ １．０ １５ ＯＫ ３ １．０ １０ ＯＫ
の散布装置を二台以上設置することにより、セメント成
形材料２の層が二層以上形成され、全体として三層以上
の無機質セメント板Ａを製造することができるものであ
る。次に、本発明の実施例を具体的に説明する。 （実施例１）長網方式で抄造したマット上にポルトラン
ドセメント１６．６重量％、白セメント１６．６重量
％、蛇紋岩６６．８重量％、、水２５重量％を配合し、
さらにスチレンアクリルエマルジョンを１重量％添加し
たセメント成形材料を２４００ｇｒ／ｍ2 散布して圧力
３０ｋｇ／ｃｍ2 で２秒間プレスして無機質セメント板
を製造した。このものの耐候性（サンシャインウェザー
メータ、２０００時間）、耐磨耗性（ＪＩＳ Ａ １４
５３、１０００回転）及び耐凍害性（ＡＳＴＭＣ６６
６）をテストした。結果を第１表に示す。 （実施例２）スチレンアクリルエマルジョンの添加量を
５重量％とした以外は実施例１と同様にして無機質セメ
ント板を製造し、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性をテス
トした。結果を第１表に示す。 （実施例３）スチレンアクリルエマルジョンの添加量を
２０重量％とした以外は実施例１と同様にして無機質セ
メント板を製造し、耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性をテ
ストした。結果を第１表に示す。 第１表 耐候性 耐磨耗性 耐凍害性 ΔＥ ｇ 実施例１ １．０ ２０ ＯＫ ２ １．０ １５ ＯＫ ３ １．０ １０ ＯＫ
【００１２】
【発明の効果】本発明にあっては、抄造したマット上に
アクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分とす
る乾式乃至は半乾式のセメント成形材料を散布するの
で、抄造法による連続生産に際して自由にセメント成形
材料を散布することができ、表層を形成するセメント成
形材料に混入されているアクリル系樹脂により塗装なし
で耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性を向上させることがで
きるものである。
アクリル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分とす
る乾式乃至は半乾式のセメント成形材料を散布するの
で、抄造法による連続生産に際して自由にセメント成形
材料を散布することができ、表層を形成するセメント成
形材料に混入されているアクリル系樹脂により塗装なし
で耐候性、耐磨耗性及び耐凍害性を向上させることがで
きるものである。
【図１】本発明におけるセメント成形材料の散布工程を
実施するための装置を示す概略図である。
実施するための装置を示す概略図である。
【図２】本発明における加圧工程を実施するための装置
を示す概略図である。
を示す概略図である。
Ａ 無機質セメント板 １ マット ２ セメント成形材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０４Ｂ 14:14 2102−4Ｇ 24:26） Ｇ 2102−4Ｇ
Claims (1)
- 【請求項１】水硬性セメントと水とを主成分とするスラ
リーを抄造法により抄き上げ、抄造したマット上にアク
リル系樹脂を配合した水硬性セメントを主成分とする乾
式乃至は半乾式のセメント成形材料を散布し、次いで加
圧成形し、この後養生硬化させることを特徴とする無機
質セメント板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1253992A JPH05200713A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 無機質セメント板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1253992A JPH05200713A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 無機質セメント板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200713A true JPH05200713A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11808137
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1253992A Withdrawn JPH05200713A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | 無機質セメント板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05200713A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6361725B1 (en) * | 1999-05-25 | 2002-03-26 | Edward Susany | Method of molding artificial ceramic fiber construction panels |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP1253992A patent/JPH05200713A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6361725B1 (en) * | 1999-05-25 | 2002-03-26 | Edward Susany | Method of molding artificial ceramic fiber construction panels |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |