JPH05199959A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JPH05199959A
JPH05199959A JP1419492A JP1419492A JPH05199959A JP H05199959 A JPH05199959 A JP H05199959A JP 1419492 A JP1419492 A JP 1419492A JP 1419492 A JP1419492 A JP 1419492A JP H05199959 A JPH05199959 A JP H05199959A
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賢一 伊藤
Hiroshi Ootsuka
洋俟 大塚
Ryoji Minagawa
良司 皆川
Masashi Osada
正史 長田
Masaji Kukino
政次 久木野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 掃除動作中に吸込みノズル部の走行距離およ
び走行速度を設定し得ると共に、吸込みノズル部を走行
させる速度は走行開始と走行終了時は遅く走行の中間が
最も速くし得る電気掃除機を得る。 【構成】 吸込みノズル部を移動自在に支持する走行車
輪と、この走行車輪を駆動する床ブラシ移動用モータ2
3を設け、かつ吸込みノズル部の左右走行する距離を設
定する走行距離設定器47と、吸込みノズル部の左右走
行する速度を設定する走行速度設定器48と、各部を制
御するCPU35aとを設けた。従って、CPU35a
は、走行距離設定器47による設定距離および走行速度
設定器48による設定速度指示に基づき吸込みノズル部
の左右走行における1ストローク中の最高速度を推論に
より求める。そして、求めた最高速度に応じて吸込みノ
ズル部の各走行位置における走行速度を求め、各走行位
置において求めた走行速度となるように床ブラシ移動用
モータ23を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に係り、特
に吸込みノズル部を移動自在に支持する走行車輪と、こ
の走行車輪を駆動する駆動部とを備え、吸込みノズル部
を掃除機本体の進行方向に対して左右方向に移動する電
気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】家事労働において、掃除という作業は電
気掃除機の発展によって軽減されたものの、吸引力の向
上や掃除をする床面の多様化(例えば、絨毯、フローリ
ングの普及)等によって、操作者が絨毯等の床面上を吸
込みノズル部を移動させるには抵抗が大きく、依然とし
て疲労が伴う重労働である。
【0003】なお、無人で床面を自走走行して塵、埃等
を吸引する掃除ロボットが提案されているが、家具、什
器等が置かれた狭い部屋の多い日本の住宅では、掃除ロ
ボットは十分機能しない、コストが高い等の理由から、
一般家庭用としてはまだ普及する段階には至っていな
い。
【0004】そこで、人が操作して掃除する電気掃除機
における走行抵抗の低減、操作性の改善を目的とした種
々の開発が行われており、その一例として特開平3−2
9号公報に開示された発明がある。
【0005】この特開平3−29号公報に開示された発
明に係わる電気掃除機の吸込みノズル部は、吸込口を有
する吸込みノズル部本体と、この吸込みノズル部本体に
前記吸込口に臨んで正逆回転自在に支持された回転ブラ
シと、前記吸込みノズル部本体に設けられた回転ブラシ
を正逆回転駆動する正逆回転可能な回転ブラシ用電動機
と、前記吸込みノズル部本体に正逆回転自在に支持され
た走行用駆動輪と、前記吸込みノズル部本体に設けられ
走行用駆動輪を正逆回転駆動する正逆回転可能な駆動輪
用電動機とを備えると共に、前記駆動輪用電動機が正転
するときに回転ブラシ用電動機が正転しかつ駆動用電動
機が逆転するときに回転ブラシ用電動機が逆転するよう
に両電動機を連動させる正逆反転用開閉器を備えたもの
である。そして、このように構成したことにより、前進
時でも後退時でも良好な走行性が得られ、また回転ブラ
シが反転することにより、絨毯等から塵埃を効果的に掻
き出すことができ、ブラッシング効果が向上する。
【0006】しかしながら、上述した従来の電気掃除機
では、延長管が着脱自在に嵌合接続される連結管の支軸
の吸込みノズル部本体に対する位置がハンドルに前方へ
押す力を加えるか後方へ引く力を加えるかにより、吸込
みノズル部本体に対する位置が変わるのを利用して、切
り換えスイッチを動作させて、駆動輪用電動機および回
転ブラシ用電動機を正転または逆転させ、吸込みノズル
部を前進または後退させると共に回転ブラシの回転方向
も反転させるものであるため、切り換えスイッチを動作
させるための機構が複雑となり、また機械的スイッチに
よりモータの回転方向を切り換えるだけであるから、吸
込みノズル部の走行速度を予め設定してその速度で走行
させることは困難であるという問題点があった。
【0007】そこで、この問題点を解消するものとし
て、本出願人は、感圧センサ等の検出手段を用いて吸込
みノズル部の走行速度等の設定が行える電気掃除機を提
案している。
【0008】図11は、本出願人が既に出願している電
気掃除機を示す斜視図である。
【0009】電気掃除機は、図11に示すように、電動
送風機および電動送風機に連通する集塵室を内蔵すると
共に電源コード3を巻き取るコードリールを内蔵する掃
除機本体1を有しており、掃除機本体1は図示しない前
輪と後輪2とにより走行自在に支持されている。
【0010】また、掃除機本体1には、集塵室に連通す
る接続口1aが開設されており、接続口1aには、ホー
ス4の一端に設けられている接続管5が嵌合するように
なっている。更に、ホース4の他端にはハンドル7を備
えた握り管6が設けられており、握り管6には手元コン
トロールパネル(操作部)8が設けられている。そし
て、手元コントロールパネル8には、電動送風機へ通電
すると共に制御回路へ電源を供給するための入/切スイ
ッチ、風量調節用つまみ等の掃除機を操作するために必
要なスイッチ類が設けられている。更に、握り管6には
着脱自在なパイプ9が接続されており、パイプ9の先端
には所定範囲回動可能な回動管12が接続されており、
回動管12には、吸込みノズル部10が接続されてい
る。
【0011】図12は、吸込みノズル部10の上カバー
を外した状態を示す平面図である。そして、吸込みノズ
ル部10は、図12に詳示するように、吸込口13内に
おいて、吸込みノズル部本体11の長手方向に正逆回動
自在かつ着脱可能に支持された回転ブラシ14を有して
おり、回転ブラシ14の軸の一端にはプーリ15が設け
られている。更に、回転ブラシ14の近傍には回転ブラ
シ駆動モータ16が配設されており、回転ブラシ駆動モ
ータ16の軸に固定されたプーリ17と前記プーリ15
とにはタイミングベルト18が巻回されており、回転ブ
ラシ駆動モータ16の駆動力により回転ブラシ14が回
転するようになっている。
【0012】また、吸込みノズル部本体11の四隅に
は、走行車輪20a,20b,20c,20dが回転ブ
ラシ14と平行に正逆回転自在に支持されており、走行
車輪20a,20b,20c,20dは吸込みノズル部
本体11の底板より僅かに露出している。更に、走行車
輪20c,20dは、吸込みノズル部本体11に軸受け
22を介して回転可能に支持された共通の走行駆動軸2
1に固定されており、走行駆動軸21は歯車25、24
を介して床ブラシ移動用モータ23の出力歯車に連結さ
れている。
【0013】図13は、走行距離センサ52を示す図で
ある。
【0014】そして、床ブラシ移動用モータ23の軸に
は、多数のスリットにより区切られた多数の遮光板を有
するスリット円盤52aが設けられており、スリット円
盤52aの近傍には、スリット円盤52aのスリットを
検知するフォトインタラプタ52bが配置されており、
スリット円盤52aとフォトインタラプタ52bとで床
ブラシ移動用モータ23の回転距離すなわち吸込みノズ
ル部10の走行距離を検出する走行距離センサ52が構
成されている。
【0015】図14は、床ブラシ移動用モータ23の制
御装置を示すブロック図である。
【0016】床ブラシ移動用モータ23の制御装置は、
図14に示すように、コントローラ35を有しており、
コントローラ35は、CPU35a、データやプログラ
ムを格納するメモリ35b、データ入力のインターフェ
ースとしての入力回路35cおよびデータ出力のインタ
ーフェースとしての出力回路35dとからなっている。
そして、入力回路35cには、A/D変換器43を介し
て掃除機を操作する者がハンドル7を握る力の強弱を検
出する感圧導電ゴムからなる感圧センサ41aが接続さ
れており、かつ前記走行距離センサ52が接続されてい
る。なお、42は分圧抵抗である。
【0017】更に、感圧センサ41aは、ハンドルの内
側すなわちハンドルを握ったときに操作者の指が当たる
位置に取り付けられており、ハンドルを握る力の強弱に
より抵抗値が変化するので、ハンドルを強く握るか弱め
に握るかにより吸込みノズル部10の走行条件を設定で
きるようになっている。
【0018】例えば、吸込みノズル部10を左右方向に
走行させるための走行距離を入力する場合、ハンドル7
を握る強さと吸込みノズル部10の走行距離との関係を
テーブルにしてメモリ35bに記憶させておくことによ
り、ハンドル7を握る力の強弱に応じて吸込みノズル部
10の走行距離を設定することができる。
【0019】また、出力回路35dには、フォトカプラ
からなる右ドライブ回路36と左ドライブ回路37とが
接続されており、右ドライブ回路36と左ドライブ回路
37とには方向切換回路33が接続されている。そし
て、方向切換回路33は、スイッチング素子であるトラ
ンジスタTr1、Tr2、Tr3およびTr4により構
成されており、トランジスタTr1、Tr2がオンする
か、またはトランジスタTr3、Tr4がオンするかに
より床ブラシ移動用モータ23の回転方向を反転させる
回路である。なお、34で示すものは床ブラシ移動用モ
ータ23の電源である。
【0020】次に動作について説明する。
【0021】まず、手元コントロールパネル8に設けら
れている入/切スイッチを「入」とすると、電気送風器
が回転すると共に吸込みノズル部10が走行を開始す
る。また、感圧センサ41aが動作し、握力に応じた抵
抗値となる。この抵抗値と分圧抵抗42とで分圧された
電圧はA/D変換器43によりA/D変換され、A/D
変換された信号は入力回路35cを介してCPU35a
に入力される。そして、CPU35aは、そのデータと
メモリ35bに記憶しているテーブルとから走行距離を
求め、設定値として登録する。
【0022】一方、吸込みノズル部10の実際の走行距
離が走行距離センサ52により検出され、設定値と検出
値とを比較して両者が一致するとCPU35aから逆の
ドライブ回路、例えば現在右ドライブ回路36へ信号が
出力されていれば、次は左ドライブ回路37へ信号が出
力される。そして、左ドライブ回路37は出力回路35
dからの信号を受けてトランジスタTr3、Tr4をオ
ンする信号を出力する。その結果、床ブラシ移動用モー
タ23の回転方向が吸込みノズル部10を左方向へ走行
させる方向に逆転し、床ブラシ移動用モータ23の駆動
力は歯車24、25を介して走行駆動軸23を反転し、
走行駆動軸23の反転により吸込みノズル部10の走行
方向が逆転する。この動作を繰り返すことにより設定さ
れた距離だけ左右に吸込みノズル部10が走行する。
【0023】また、ハンドル7に設けた感圧センサ41
aの代わりに、図15に示すように、握り管6とパイプ
9とが接合する部分において、パイプ9の外周面にキー
91を突設し、キー91の両側面に感圧センサ41b、
41cを取り付け、キー91が握り管6に刻設されたキ
ー溝61に嵌入するようにしてもよい。このようにした
場合、握り管6を例えば右にねじると握り管6のキー溝
61とキー91とにより感圧センサ41bに力が加わ
り、感圧センサ41bの抵抗値が変化して、出力が変化
する。従って、A/D変換器43を介して入力回路35
cへ入力されるデータも変化する。この際、抵抗値の変
化が予め設定した値以上になった場合に入力を有効とす
ることにより、吸込みノズル部10を右へ走行させる指
令とし得る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が既に提案し
ている電気掃除機は、吸込みノズル部10の左右往復動
作時において、反転位置から次の反転位置までの走行速
度が一定で、これは操作者が自動走行しない掃除機で吸
込みノズル部を移動させる場合の速度が走行開始と走行
終了時はゆっくりで、走行の中間が最も速くなるのとは
異なるため、操作者の掃除フィーリングと合わず、操作
者が不快感を覚えるという問題点があった。 この発明
は、上記のような課題を解消するためになされたもの
で、掃除動作中に吸込みノズル部の走行距離および走行
速度を設定し得ると共に、吸込みノズル部を走行させる
速度は走行開始と走行終了時は遅く走行の中間が最も速
くし得る電気掃除機を得ることを目的とするものであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気掃除
機は、電気送風機および電気送風機に連通する集塵室を
内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に開設された接続口
に接続することにより集塵室に連通するホースと、ホー
スの先端側に接続されるパイプと、パイプの先端に接続
される吸込みノズル部と、吸込みノズル部を移動自在に
支持する走行車輪と、この走行車輪を駆動する駆動部
と、吸込みノズル部の左右走行する距離を設定する距離
設定手段と、吸込みノズル部の左右走行する速度を設定
する速度設定手段と、駆動部を制御する制御手段とを備
えている。そして、前記制御手段は、距離設定手段によ
る設定距離および速度設定手段による設定速度指示に基
づき吸込みノズル部の左右走行における1ストローク中
の最高速度を推論により求め、求めた最高速度に応じて
吸込みノズル部の各走行位置における走行速度を求め、
各走行位置において求めた走行速度となるように駆動部
を制御することを特徴とするものである。
【0026】また、吸込みノズル部が左右走行している
最中に距離設定手段により距離の延長が指示された場
合、所定速度で延長距離まで吸込みノズル部を走行制御
するように前記制御手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0027】更に、吸込みノズル部が左右走行している
最中に距離設定手段により距離の短縮が指示された場
合、直ちに吸込みノズル部の走行方向を反転制御するよ
うに前記制御手段を構成したことを特徴とするものであ
る。
【0028】そして、吸込みノズル部が左右走行してい
る最中に速度設定手段により速度設定が指示された場
合、各走行位置において設定した走行速度を求め、各走
行位置において設定した走行速度となるように駆動部を
制御するように前記制御手段を構成したことを特徴とす
るものである。
【0029】
【作用】この発明における電気掃除機は、吸込みノズル
部の左右走行する距離を距離設定手段により設定し、吸
込みノズル部の左右走行する速度を速度設定手段により
設定し、制御手段により、距離設定手段による設定距離
および速度設定手段による設定速度指示に基づき吸込み
ノズル部の左右走行における1ストローク中の最高速度
を推論により求め、求めた最高速度に応じて吸込みノズ
ル部の各走行位置における走行速度を求め、各走行位置
において求めた走行速度となるように駆動部を制御す
る。
【0030】また、前記制御手段は、吸込みノズル部が
左右走行している最中に距離設定手段により距離の延長
が指示された場合、所定速度で延長距離まで吸込みノズ
ル部を走行制御する。
【0031】更に、前記制御手段は、吸込みノズル部が
左右走行している最中に距離設定手段により距離の短縮
が指示された場合、直ちに吸込みノズル部の走行方向を
反転制御する。
【0032】そして、前記制御手段は、吸込みノズル部
が左右走行している最中に速度設定手段により速度設定
が指示された場合、各走行位置において設定した走行速
度を求め、各走行位置において設定した走行速度となる
ように駆動部を制御する。
【0033】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0034】図1は、本発明に係る床ブラシ移動用モー
タ23の制御装置を示すブロック図である。
【0035】床ブラシ移動用モータ23の制御装置は、
図1に示すように、コントローラ35を有しており、コ
ントローラ35は、制御手段としてのCPU35a、デ
ータやプログラムを格納するメモリ35b、データ入力
のインターフェースとしての入力回路35c、データ出
力のインターフェースとしての出力回路35dとからな
っている。そして、入力回路35cには、前述した感圧
センサ41b、41c(図14参照)、走行距離センサ
52(図12参照)、吸込みノズル部10の走行距離を
例えば「長」、「短」で設定する距離設定手段としての
走行距離設定器47、および吸込みノズル部10の走行
速度を例えば「速め」、「普通」、「遅め」で設定する
速度設定手段としての走行速度設定器48が接続されて
いる。
【0036】また、出力回路35dには、フォトカプラ
からなる右ドライブ回路36と、左ドライブ回路37と
が接続されており、右ドライブ回路36と左ドライブ回
路37とには方向切換回路33が接続されている。そし
て、方向切換回路33は、スイッチング素子であるトラ
ンジスタTr1、Tr2、Tr3およびTr4により構
成されており、トランジスタTr1、Tr2がオンする
か、またはトランジスタTr3、Tr4がオンするかに
より床ブラシ移動用モータ23の回転方向を反転させる
回路である。なお、34で示すものは床ブラシ移動用モ
ータ23の電源である。
【0037】図2は、本発明の動作を示す図である。
【0038】更に、前記CPU35aは、図2に示すよ
うに、感圧センサ41b,41cまたは走行距離設定器
47による設定距離および走行速度設定器48による設
定速度に基づき、吸込みノズル部の左右走行における1
ストローク中の最高速度をファジー推論により求め、求
めた最高速度に応じて吸込みノズル部の1ストローク中
の各走行位置における走行速度を求め、かつ走行距離セ
ンサ52により現在までの実際の走行距離を求め、実際
の走行距離に対応する走行速度となるように床ブラシ移
動用モータ23の出力値を推論し、その出力値となるよ
うに右ドライブ回路36および左ドライブ回路37を制
御するようになっている。
【0039】次に、本実施例の作用を図3のフローチャ
ートに沿って説明する。
【0040】電気掃除機のコード3をコンセントに接続
し、手元コントロールパネル8に設けられている入/切
スイッチを「入」とすると、コントローラ35に電力が
供給され、CPU35aは、電源投入後第1回目の立ち
上げか否か判断し(ステップ1)、第1回目の立ち上げ
であると判断した場合、走行距離設定器47および走行
速度設定器48により手動設定があるか否か判断する
(ステップ2)。そして、手動設定があると判断した場
合、CPU35aは、走行距離設定器47および走行速
度設定器48より手動設定距離および手動設定速度を読
み込み、これらの値をメモリ35bに記憶する(ステッ
プ3)。
【0041】それから、CPU35aは、メモリ35b
に記憶した手動設定距離および手動設定速度に基づき、
吸込みノズル部の左右走行における1ストローク中の最
高速度Vmax をファジー推論により求める(ステップ
4)。更に、走行距離センサ52により吸い込みノズル
部10の現在までの実際の走行距離を求め(ステップ
5)、実際の走行距離に対応する走行速度Vとなるよう
に床ブラシ移動用モータ23の出力値を推論する(ステ
ップ6)。
【0042】例えば、図4に示すように、吸い込みノズ
ル部10がO点からL点までの距離を走行する場合、O
点とL点との中間点で走行速度は最高速度Vmax とな
り、各走行地点a,b,cにおける走行速度は後述する
ファジー推論により求められる。
【0043】そして、右ドライブ回路36および左ドラ
イブ回路37を制御して求めた出力値を床ブラシ移動用
モータ23へ供給する(ステップ7)。すると、吸い込
みノズル部10は設定された走行距離を走行開始と走行
終了時は遅く走行の中間が最も速く走行する。それか
ら、設定距離、設定速度の変更があるか否か判断し(ス
テップ8)、設定速度の変更があると判断した場合、変
更距離および変更速度を読み込み、これらの値をメモリ
35bに記憶し(ステップ9)、前述ステップ4以降の
動作を行う。
【0044】また、前述ステップ1において、第1回目
の立ち上げでないと判断した場合、メモリ35bに記憶
されている前回終了時の設定距離および設定速度を読み
込み、これらの値を再びメモリ35bに記憶し(ステッ
プ10)、前述ステップ4以降の動作を行う。
【0045】なお、前述ステップ2において、手動設定
があると判断した場合、CPU35aは、メモリ35b
に予め記憶されているイニシャライズ値を読み込み、こ
れらの値をメモリ35bに記憶し(ステップ11)、前
述ステップ4以降の動作を行う。
【0046】ここで、ファジー推論について説明する。
【0047】図5(a)は最高速度Vmax を求めるルー
ルを示しており、例えば走行速度が「速め」で設定距離
が「長」の場合「F2」、走行速度が「遅め」で設定距
離が「短」の場合「S1」となる。図5(b)は設定距
離のメンバシップ関数を示しており、図5(c)は設定
速度のメンバシップ関数を示しており、図5(d)は最
高速度のメンバシップ関数を示している。
【0048】CPU35aは、設定距離および設定速度
を入力として図のような前件部メンバシップ関数(M
F)とし、MIN−MAX重心法により最高速度Vmax
を推論する。
【0049】図6(a)は各走行位置における走行速度
を求めるルールを示しており、例えば最高速度が「遅
く」、走行位置の進行割合が短い(「SH」)場合「S
1」、最高速度が「遅く」で設定距離が短い(「M
S」)場合「S2」となる。図6(b)は設定距離に対
する進行割合のメンバシップ関数を示しており、図6
(c)は最高速度のメンバシップ関数を示しており、図
6(d)は各走行位置における走行速度のメンバシップ
関数を示している。
【0050】CPU35aは、走行距離センサ52によ
り吸い込みノズル10の現在の走行距離を検知し、この
値を設定距離で割ることにより設定距離に対する進行割
合を求め、設定距離に対する進行割合および最高速度を
入力として、MIN−MAX重心法により各走行位置に
おける走行速度を推論する。
【0051】次に、吸込みノズル部10が左右走行して
いる最中に距離の延長を行う場合を図7により説明す
る。
【0052】吸込みノズル部10が、図7(a)、
(b)に示すように、O点から右方向へA点まで走行
し、A点で反転して左方向へB点まで走行するような左
右走行を順次繰り返し行っている場合、例えばB点で反
転して右方向へ走行している最中に、C点で握り管6を
例えば右にねじると握り管6のキー溝61とキー91と
により感圧センサ41bに力が加わり、感圧センサ41
bの抵抗値が変化して、出力が変化する。従って、感圧
センサ41bから入力回路35cへ入力されるデータも
変化し、抵抗値の変化が予め設定した値以上になった場
合、CPU35aは、図7(c)に示すように、感圧セ
ンサ41bへの加圧が解除されるまで吸込みノズル部1
0を予め設定されている所定速度で右方向へ走行する。
【0053】それから、D点で感圧センサ41bへの加
圧が解除されると、CPU35aは、B点からD点間で
の距離を変更された設定距離とし、変更された設定距離
と現在の設定速度を入力として前述同様ファジー推論に
より最高速度Vmax および各走行位置における走行速度
を推論する。
【0054】そして、CPU35aは、図7(d)に示
すように、D点で反転して左方向へ吸込みノズル部10
を求めた各走行位置における走行速度で走行し、設定距
離だけ走行すると、すなわちE点に達すると、反転して
左方向へ吸込みノズル部10を走行する。以降同様に、
左右走行を順次繰り返し行う(図7(e)参照)。
【0055】なお、図8に示すように、右方向へ走行し
ている最中に、G点で握り管6を右にねじることにより
感圧センサ41bに力が加わり、設定距離より短いH点
で感圧センサ41bへの加圧が解除された場合、CPU
35aは誤操作が生じたと判断して元の設定距離および
設定速度に戻り左右走行を繰り返す。
【0056】次に、吸込みノズル部10が左右走行して
いる最中に距離の短縮を行う場合を図9により説明す
る。
【0057】吸込みノズル部10が、図9(a)、
(b)に示すように、O点から右方向へA点まで走行
し、A点で反転して左方向へB点まで走行するような左
右走行を順次繰り返し行っている場合、例えばB点で反
転して右方向へ走行している最中に、C点で握り管6を
例えば左にねじると握り管6のキー溝61とキー91と
により感圧センサ41bに力が加わり、感圧センサ41
bの抵抗値が変化して、出力が変化する。従って、感圧
センサ41bから入力回路35cへ入力されるデータも
変化し、抵抗値の変化が予め設定した値以上になった場
合、CPU35aは、図9(c)に示すように、直ちに
吸込みノズル部10の走行を停止し、B点からJ点間で
の距離を変更された設定距離とし、変更された設定距離
と現在の設定速度を入力として前述同様ファジー推論に
より最高速度Vmax および各走行位置における走行速度
を推論する。
【0058】それから、CPU35aは、図9(d)に
示すように、J点で反転して左方向へ吸込みノズル部1
0を求めた各走行位置における走行速度で走行し、設定
距離だけ走行すると、すなわちK点に達すると、反転し
て左方向へ吸込みノズル部10を走行する。以降同様
に、左右走行を順次繰り返し行う(図9(e)参照)。
次に、吸込みノズル部10が左右走行している最中に速
度の変更を行う場合を図10により説明する。
【0059】吸込みノズル部10が、図10(a)、
(b)に示すように、O点から右方向へA点まで走行
し、A点で反転して左方向へB点まで走行するような左
右走行を順次繰り返し行っている場合、例えばB点で反
転して右方向へ走行している最中に、M点で手元コント
ロールパネル8に設けられている走行速度設定器48に
より走行速度をアップした場合、CPU35aは、変更
された設定速度と現在の設定距離を入力として前述同様
ファジー推論により最高速度Vmax および各走行位置に
おける走行速度を推論する。そして、CPU35aは、
図10(c)に示すように、変更される以前の速度に対
応するS点まで変更される以前の速度を維持し、S点か
らN点まで吸い込みノズル部10を求めた各走行位置に
おける走行速度で走行する。
【0060】それから、CPU35aは、図10(d)
に示すように、N点で反転して左方向へ吸込みノズル部
10を求めた各走行位置における走行速度で走行し、設
定距離だけ走行すると、すなわちP点に達すると、反転
して左方向へ吸込みノズル部10を走行する。以降同様
に、左右走行を順次繰り返し行う。
【0061】また、走行速度設定器48により走行速度
をアップした場合、CPU35aは、変更された設定速
度と現在の設定距離を入力として前述同様ファジー推論
により最高速度Vmax および各走行位置における走行速
度を推論する。そして、CPU35aは、図10(e)
に示すように、直ちQ点からR点まで吸い込みノズル部
10を求めた各走行位置における走行速度で走行する。
【0062】それから、CPU35aは、図10(f)
に示すように、R点で反転して左方向へ吸込みノズル部
10を求めた各走行位置における走行速度で走行し、設
定距離だけ走行すると、すなわちT点に達すると、反転
して左方向へ吸込みノズル部10を走行する。以降同様
に、左右走行を順次繰り返し行う。
【0063】なお、上述実施例においては、圧力センサ
41b、41cに設定距離を変更していたが、これに限
らず、手元コントロールパネル8に設けられている走行
距離設定器47により設定距離を変更してもよい。
【0064】また、上述実施例においては、設定距離の
変更を圧力センサ41b、41cにより検出していた
が、これに限らず、リミットスイッチでもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸込みノズル部の左右走行する距離を距離設定手段によ
り設定し、吸込みノズル部の左右走行する速度を速度設
定手段により設定し、設定距離および設定速度指示に基
づき吸込みノズル部の左右走行における1ストローク中
の最高速度を推論により求め、求めた最高速度に応じて
吸込みノズル部の各走行位置における走行速度を求め、
各走行位置において求めた走行速度となるように駆動部
を制御するように構成したので、吸込みノズル部を走行
させる速度を走行開始と走行終了時は立ち上がりを滑ら
かにし、走行の中間を最も速くして、操作者の掃除フィ
ーリングと合わすことができ、操作者が不快感を覚える
ことを防止する効果がある。
【0066】また、吸込みノズル部が左右走行している
最中に距離設定手段により距離の延長が指示された場
合、制御手段が、所定速度で延長距離まで吸込みノズル
部を走行制御するように構成したので、動作中における
操作性を向上することができる。
【0067】更に、吸込みノズル部が左右走行している
最中に距離設定手段により距離の短縮が指示された場
合、前記制御手段が、直ちに吸込みノズル部の走行方向
を反転制御するように構成したので、動作中における操
作性を向上することができる。そして、吸込みノズル部
が左右走行している最中に速度設定手段により速度設定
が指示された場合、前記制御手段が、各走行位置におい
て設定した走行速度を求め、各走行位置において設定し
た走行速度となるように駆動部を制御するように構成し
たので、動作中における操作性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行車輪駆動モータの制御装置を
示すブロック図である。
【図2】本発明の動作を示す図である。
【図3】本発明の作用を示すフローチャートである。
【図4】本発明の動作を示す図である。
【図5】本発明のファジー推論を説明するための図であ
る。
【図6】本発明のファジー推論を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の動作を説明するための図である。
【図10】本発明の動作を説明するための図である。
【図11】本出願人が提案している電気掃除機を示す斜
視図である。
【図12】本出願人が提案している電気掃除機の吸い込
みノズル部を示す平面図である。
【図13】走行距離センサを示す図である。
【図14】本出願人が提案している電気掃除機の走行車
輪駆動モータの制御装置を示すブロック図である。
【図15】本出願人が提案している電気掃除機の感圧セ
ンサを示す図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 1a 接続口 4 ホース 9 パイプ 10 吸込みノズル部 20c,20d 走行車輪 23 走行車輪駆動モータ 35a CPU 41b,41c 感圧センサ 47 走行距離設定器 48 走行速度設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 正史 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内 (72)発明者 久木野 政次 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気送風機および電気送風機に連通する
    集塵室を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に開設され
    た接続口に接続することにより集塵室に連通するホース
    と、ホースの先端側に接続されるパイプと、パイプの先
    端に接続される吸込みノズル部と、吸込みノズル部を移
    動自在に支持する走行車輪と、この走行車輪を駆動する
    駆動部とを備え、吸込みノズル部を掃除機本体の進行方
    向に対して左右方向に移動する電気掃除機において、 吸込みノズル部の左右走行する距離を設定する距離設定
    手段と、 吸込みノズル部の左右走行する速度を設定する速度設定
    手段と、 駆動部を制御する制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、距離設定手段による設定距離および速
    度設定手段による設定速度指示に基づき吸込みノズル部
    の左右走行における1ストローク中の最高速度を推論に
    より求め、求めた最高速度に応じて吸込みノズル部の各
    走行位置における走行速度を求め、各走行位置において
    求めた走行速度となるように駆動部を制御することを特
    徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 吸込みノズル部が左右走行している最中
    に距離設定手段により距離の延長が指示された場合、所
    定速度で延長距離まで吸込みノズル部を走行制御するよ
    うに前記制御手段を構成したことを特徴とする請求項1
    記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 吸込みノズル部が左右走行している最中
    に距離設定手段により距離の短縮が指示された場合、直
    ちに吸込みノズル部の走行方向を反転制御するように前
    記制御手段を構成したことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸込みノズル部が左右走行している最中
    に速度設定手段により速度設定が指示された場合、各走
    行位置において設定した走行速度を求め、各走行位置に
    おいて設定した走行速度となるように駆動部を制御する
    ように前記制御手段を構成したことを特徴とする請求項
    1、2または請求項3記載の電気掃除機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2720258A1 (fr) * 1994-05-26 1995-12-01 Moulinex Sa Aspirateur de poussières comportant une unité de commande à logique floue.
WO1996002179A1 (fr) * 1994-07-13 1996-02-01 Moulinex S.A. Aspirateur de poussieres comportant une unite de commande a logique floue

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2720258A1 (fr) * 1994-05-26 1995-12-01 Moulinex Sa Aspirateur de poussières comportant une unité de commande à logique floue.
WO1996002179A1 (fr) * 1994-07-13 1996-02-01 Moulinex S.A. Aspirateur de poussieres comportant une unite de commande a logique floue

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