JPH05199689A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH05199689A
JPH05199689A JP4191370A JP19137092A JPH05199689A JP H05199689 A JPH05199689 A JP H05199689A JP 4191370 A JP4191370 A JP 4191370A JP 19137092 A JP19137092 A JP 19137092A JP H05199689 A JPH05199689 A JP H05199689A
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stator
coil
rotor
poles
electric motor
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JP4191370A
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English (en)
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Richard A Baronsky
リチァド、エイ、バロノスキー
Jr Peter Senak
ピータ、セナク、ジューニァ
Steven H Wollins
スティーヴン、エィチ、ウォリンズ
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Dana Inc
Original Assignee
Dana Inc
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    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K19/02—Synchronous motors
    • H02K19/04—Synchronous motors for single-phase current
    • H02K19/06—Motors having windings on the stator and a variable-reluctance soft-iron rotor without windings, e.g. inductor motors
    • H—ELECTRICITY
    • H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00—Details of windings
    • H02K3/04—Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
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    • H02K19/02—Synchronous motors
    • H02K19/10—Synchronous motors for multi-phase current
    • H02K19/103—Motors having windings on the stator and a variable reluctance soft-iron rotor without windings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発生する電磁界の強さを最大にするように、
コイル巻線の全巻線密度を最高にする可変磁気抵抗電動
機用の電磁コイル構造を提供することにある。 【構成】 はくワイヤのコイル１５を固定子の極１３の
まわりに取付ける。各固定子の極の側部に隣接して、固
定子の内面に扁平部１１を形成し、はくワイヤのコイル
がこれ等の扁平部に平らに接触することができるように
する。各極１３にはくワイヤのコイル１５を保持するよ
うに、１対の剛性の円筒形のコイル・リテーナ１６，１
７を設ける。固定子内に回転子アセンブリ２０を配置す
る。回転子アセンブリは、回転子２２を取付けた軸２１
を備えている。回転子の外面に複数の半径方向外向きに
延びる極２３を形成する。はくワイヤの各コイルの出発
巻線１５ａ及び終了巻線１５ｂを、これ等のコイルに電
流を通ずるように各コイルを制御回路に接続するリード
線として使う。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に電動機、ことに
はくワイヤ（ｆｏｉｌ ｗｉｒｅ）で巻いたコイルを持
つ可変磁気抵抗電動機に関する。
【０００２】
【発明の背景】電動機は、電気エネルギーを回転機械エ
ネルギーに変換するよく知られた装置である。このため
に電動機は、電磁界を生じ制御して所望の機械的回転運
動が生ずるようにする。それぞれ電磁界を生じ制御する
異なる手段を利用する多くの異なる種類の電動機があ
る。従ってこれ等の電動機の作動特性は種類によって変
る。又若干の種類の電動機は、他の仕事とは異なる若干
の仕事を行うのに一層適している。
【０００３】同期電動機は１つの主要な等級の電動機で
ある。同期電動機の２つの基本的構成部品は、（１）一
般に固定子と呼ばれる静止磁界発生構造と、（２）固定
子により駆動され一般に回転子と呼ばれる回転可能な部
品とである。固定子及び回転子は共に通常鉄のような磁
性材料で形成してある。同期電動機は、回転子の回転速
度がこれに加えられる電気入力信号の周波数に直接関連
することを特徴とする。すなわち加わる電気入力信号の
周波数が一定である限り、回転子は一定の回転速度で駆
動される。しかしこの広い規定内で同期電動機の構造及
び作用は広く変る。
【０００４】１種類の同期電動機は、可変磁気抵抗（Ｖ
Ｒ）電動機として知られる。ＶＲ電動機は、磁性材料部
品を囲む磁界が、この部品に機械的力を加えて、この部
品を磁界により生ずる磁束線に整合するように付勢する
という原理に作動する。すなわち固定子を使い、回転子
のまわりに磁界を生じ回転することにより、回転子を固
定子に対して動くように回転駆動するができる。基本的
ＶＲ電動機構造ではこのことは、固定子に互いに反対の
１対の磁極を設け又回転子に互いに反対の対応する１対
の磁極を設けることにより達成できる。導電性ワイヤの
コイルを、２個の各固定子の極のまわりに巻く。各固定
子コイルに適当に電流を通ずることにより、固定子の極
を選択的に電磁化してこれ等の極に回転子の対応する極
を引付ける。
【０００５】固定子及び回転子には共に２対又はそれ以
上の対の極を設けることが多い。この比較的進歩したＶ
Ｒ電動機構造では、固定子コイルに逐次に電流を通じ、
これ等のコイルに対応する回転子の極を引付ける。固定
子及び回転子に一層多くの極を設けることにより、ＶＲ
電動機によって生ずる全トルクを増すことができる。又
付加的極により回転子の回転を一層一様な速度で容易に
する。
【０００６】ＶＲ電動機の作動をさらに最適にするよう
に、固定子コイルに逐次に通ずる電流の大きさは、単に
オン−オフ式に供給するのとは異なって回転子の回転変
位に従って変えることができる。たとえば特定の固定子
コイルを通る電流の大きさは、初めは大きいが、回転子
の極がこの固定子コイルに向かい回転する際に減小す
る。従って固定子コイルは、回転子の極が固定子の極を
過ぎて回転した後、回転子をこの固定子コイルに向かい
引付け続けるのを妨げられる。
【０００７】前記したようにＶＲ電動機に使う電磁コイ
ルは、固定子の極のまわりに導電性ワイヤを巻付けるこ
とにより形成する。このような巻線に使うワイヤは、円
形断面形状を持つ普通のワイヤである。このようなワイ
ヤは一般に利用でき、かつ比較的安価であるが、ワイヤ
の円形断面形状により高密度の巻線ができない。すなわ
ちワイヤの円形断面形状は、コイルを巻付けたときにワ
イヤの隣接する巻線間に比較的多数のすきまを生ずる。
従ってコイルの全巻線密度（すなわち単位空間あたりの
巻線数）が制限される。固定子により発生する電磁界の
強さ（巻線の許容できる電力散逸に対し）は、この巻線
密度に直接関連するから、電磁界の密度も又制限を受け
る（熱を考慮することにより）。従って発生する電磁界
の強さを最大にするようにコイル巻線の全巻線密度を最
高にする、ＶＲ電動機用の改良された電磁コイル構造を
提供することが望ましい。
【０００８】
【発明の概要】本発明は可変磁気抵抗電動機用の改良さ
れた構造に係わる。この電動機は、一般に形状が中空の
円筒形の固定子を備えている。半径方向内向きに延びる
複数の極を固定子の内面に形成してある。各極は固定子
の全長に沿って延びる。はくワイヤから成る巻いた電磁
コイルを各固定子の極のまわりに取付けてある。固定子
の内面には各固定子極の側部に隣接して扁平部を形成し
はくワイヤのコイルがこの扁平部に平らに接触するよう
にしてある。１対の剛性の円筒形保持器を設けはくワイ
ヤのコイルを各極に保持するようにしてある。大体にお
いて円筒形の回転子アセンブリは、固定子内に配置して
ある。回転子アセンブリは、回転子を固定した軸を備え
ている。複数の半径方向外向きに延びる複数の極は、回
転子の外面に形成され、それぞれ回転子の全長に沿って
延びている。はくワイヤの各コイルに電流を選択的に通
じ、回転子アセンブリを固定子に対し回転させる。はく
ワイヤの各コイルは、出発巻線（ｓｔａｒｔ ｗｉｎｄ
ｉｎｇ）で始まり、最終巻線（ｆｉｎｉｓｈ ｗｉｎｄ
ｉｎｇ）で終るように巻付ける。出発及び終了の各巻線
のはくワイヤは、各コイルに電流を通ずるようにコイル
を制御回路に接続するようにリード線として使う。種々
の出発及び終了の巻線を固定子の周辺のまわりに向きを
定める新規な構造についても述べる。
【０００９】本発明の種々の目的及び利点は添付図面に
ついての好適な実施例の以下の説明から明らかである。
【００１０】
【実施例】図１には本発明による可変磁気抵抗（ＶＲ）
電動機に使うようにした固定子１０を例示してある。図
示の固定子１０は一般に形状が中空の円筒形であるが、
固定子１０は他の公知の形状に形成してもよい。複数
（図示の実施例では４つ）の扁平部１１を固定子１０の
湾曲した外面に形成してある。各扁平部間には、複数
（図示の実施例では４つ）の縦方向に延びるみぞ１２を
形成してある。これ等のみぞ１２の目的は以下に述べ
る。
【００１１】複数の極１３（場合により突極と称する）
は固定子１０の内面に形成してある。各固定子の極１３
は、固定子１０の内面から半径方向内向きに延び大体に
おいて長方形の横断面を持つように形成してある。固定
子の極１３は、固定子１０の内面の全長にわたり縦方向
に延びている。固定子の極１３は半径方向の最も内側の
表面は、内径を定めるように湾曲している。この内径
は、各固定子の極１３が半径方向内向きに延びる固定子
１０の内面により定められる直径より小さい。図４に明
らかなように扁平部１３ａは、各固定子の極１３の両側
に隣接して固定子１０の内面に形成してある。各扁平部
１３ａは、固定子の極１３の各側部から直交して延び後
述の目的で設けてある。互いに隣接する扁平部１３ａ間
には、固定子１０の内面に中間部分１３ｂを形成してあ
る。
【００１２】固定子１０は、鉄のような磁性材料で形成
してある。固定子１０は、初めに磁性材料の比較的薄い
シートから複数の層を打抜き加工することにより形成す
るのがよい。各層は、固定子１０の横断面形状に対応す
る横断面形状を持つ。次いで各層は、相互に整合するよ
うに取付け具に積層する。互いに隣接する層間には接着
剤（図示してない）を施し、使用中に受けるねじり力に
よってこれ等の層が相対的に回動することがないように
する。接着剤は、全部の層を取付け具に積重ねた後に普
通の真空処理によって施す。接着剤のこのような真空含
浸（ｖａｃｕｕｍ ｉｍｐｒｅｇｎａｔｉｏｎ）は又騒
音を減らすのにも有効である。或は接着剤は、各層を取
付け具に相互に積重ねる際に各別に施してもよい。
【００１３】いずれの例でも接着剤は積層体を整合した
状態に保ち、積層体の外面に沿い複数の縦方向に延びる
溶接部（図示してない）を形成できるようにしてある。
このような溶接は公知の電子ビーム法により行われ積層
の軸線方向及びねじり方向の分離を防ぐようにするのが
よい。或は固定子１０は、リベット、ハーフ・ブランキ
ング（ｈａｌｆ ｂｌａｎｋｉｎｇ）又はその他の普通
の手段により固定することができる。固定子１０はこの
ように、積層して構成し、固定子１０内に、発生する電
磁界の強さを減らすらず電流の発生を最少にするのがよ
い。
【００１４】固定子１０の各極１３に電磁コイル１５を
設ける。図１に示すように各電磁コイル１５は、反復し
て巻付ける比較的薄い絶縁はくワイヤ（ｆｏｉｌ ｗｉ
ｒｅ）の扁平な帯状片で形成する。各電磁コイル１５
は、心棒（図示してない）又は同様な巻線装置に支えた
非導電性絶縁体（図示してない）のまわりにはくワイヤ
の帯状片を巻付けることにより形成することができる。
非導電性絶縁体は、当業界には普通のもので図面には省
いてある。このような絶縁体は、電磁コイル１５及び固
定子１０の間に電気的接続が生じないように設ける。電
磁コイル１５は、固定子の極１３と同じ形状（ただしわ
ずかに大きい）を持つように巻付ける。
【００１５】すなわちはくワイヤを巻いた各電磁コイル
１５は、これをまわりに巻付けるようにした固定子の極
１３よりわずかに大きい中空の内部空間を定める。各電
磁コイル１５は、出発巻線１５ａで始まり終了巻線１５
ｂで終るように巻いてあることが明らかである。各コイ
ル１５の出発巻線１５ａ及び終了巻線１５ｂは、後述の
ようにしてＶＲ電動機の作動を制御するように外部回路
（図示してない）に接続してある。
【００１６】「はくワイヤ（ｆｏｉｌ ｗｉｒｅ）」と
いう用語は、当業界にはよく知られている特殊構造の電
線のことである。はくワイヤは、その幅がその厚さより
実質的に大きいことを特徴とする。すなわちはくワイヤ
は、半径方向に寸法を増し並置して巻かないで逐次の層
に巻くだけである。このことは、若干の巻線を次の層の
開始に先だって先ず並べて形成する円形又は四角形の横
断面を持つ普通のワイヤによる場合とは異なっている。
たとえば約０．３２０インチの幅と約０．０１０インチ
の厚さとを持つはくワイヤを使うのは許容できることが
分っている。はくワイヤ自体は、銅で形成され、普通の
材料の薄い絶縁被覆で完全に覆ってある。他の寸法を持
つはくワイヤを使ってもよいのは明らかである。
【００１７】各電磁コイル１５に使うはくワイヤの厚
さ、従ってその巻数はＶＲ電動機の寸法とその特定の応
用とによる。しかしはくワイヤの幅［固定子１０内に取
付けたときに電磁コイル１５の半径方向寸法を定める］
は、巻付けようとする固定子の極１３の半径方向寸法に
等しいか又はわずかに小さくするのがよい。すなわち各
電磁コイル１５を図２に示すように、電磁コイル１５の
半径方向内面は、固定子の極１３の半径方向内面により
定められる内径に等しいか又はこの内径よりわずかに大
きい内径を仕切る。
【００１８】図２に明らかなように、各電磁コイル１５
は、各固定子の極１３のまわりに取付ける。このために
各電磁コイル１５は先ず固定子１０内に縦方向に挿入
し、次いで各電磁コイル１５がその協働する極１３のま
わりにはきるように半径方向外方に動かす。前記したよ
うに各電磁コイル１５及び協働する固定子極１３の間に
配置した非導電性絶縁体は図が分りやすいように省いて
ある。又出発巻線１５ａ及び終了巻線１５ｂも分りやす
いように図２から省いてある。電磁コイル１５を、この
ようにして固定子の極１３のまわりに取付けると、図２
に示した位置に電磁コイル１５を保持する手段を設け
る。図２及び３に示すように、このような保持手段は１
対の大体において中空の円筒形のコイル・リテーナ１
６，１７を備えている。各コイル・リテーナ１６，１７
は非導電性非磁性の任意の剛性材料で形成してある。コ
イル・リテーナ１６，１７の外周面は、固定子の極１３
に取付けた各電磁コイル１５の端部部分の内側に係合す
るようにしてある（図３参照）。
【００１９】このために各コイル・リテーナ１６，１７
の外径は、電磁コイル１５の内側により定められる内径
にほぼ等しくなるように寸法を定めてある。従って各コ
イル・リテーナ１６，１７は、電磁コイル１５の内面に
すべりばめして係合させるように押圧することができ
る。コイル・リテーナ１６，１７の剛性により電磁コイ
ル１５を固定子の極１３のまわりに保持する。各コイル
・リテーナ１６，１７の内面は、後述の目的を持つ各凹
入端部部分１６ａ，１７ｂを備えるように形成する。
【００２０】電動機回転子アセンブリ２０はＶＲ電動機
間に設けてある。電動機回転子アセンブリ２０は、図示
の実施例に示すように中空の大体において円筒形の軸２
１を備えている。回転子２２は、軸２１にこれと一緒に
回転するように固定してある。固定子１０の場合と同様
に、回転子２２は、鉄のような磁性材料で形成してあ
る。軸２１も又磁性材料で形成してもよい。或は電動機
回転子アセンブリ２０は、他の公知の形状に形成しても
よい。回転子２２は、磁性材料から成り、固定子１０に
ついて前記したように打抜いて（ａｔａｍｐｅｄ）互い
に固着した比較的薄いシートの複数の層から形成するの
がよい。回転子２２は、スプライン（図示してない）又
はその他の手段により軸２１に固定してある。すなわち
軸２１及び回転子２２は１単位として一緒に回転する。
【００２１】回転子２２の外面には複数の極２３を形成
してある。各回転子極２３は、回転子２２の外面から半
径方向外方に延び、大体において長方形の横断面を持つ
ように形成してある。各回転子の極２３は、回転子２２
の外面の全長にわたり縦方向に延びている。回転子の極
２３の半径方向の最も外側の表面は、固定子の極１３の
半径方向の最も内側の湾曲面により定められる内径より
わずかに小さい外径を定めるように湾曲させてある。す
なわち固定子の極１３及び回転子の極２３の間には小さ
なエアギャップを形成してある。
【００２２】図３及び４に示すように電動機回転子アセ
ンブリ２０は、固定子１０内にこれに対し回転するよう
に配置してある。このために１対の軸受２５，２６を軸
２１に取付けてある。軸受２５，２６は、軸２１に対し
て回転するように各端部ベル形部材［ｂｅｌｌ］２７，
２８にはまりこれを支える。第１の軸受２５は、第１の
１対の止め輪２５ａにより端部ベル形部材２７及び軸２
１の間に保持する。同様に第２軸受２６は、第２の１対
の止め輪２６ａにより端部ベル形部材２８及び軸２１の
間に保持する。波形ばね２５ｂは、止め輪２５ａの一方
と第１軸受２５との間に配置され両軸受２５，２６に予
荷重力を生ずる。
【００２３】２個の端部ベル形部材２７，２８は図４に
示すように複数（図示の実施例では４個）のねじファス
ナ［ｔｈｒｅａｄｅｄ ｆａｓｔｅｎｅｒ］２９により
固定子１０の対向端部に固定してある。ねじファスナ２
９は、各端部ベル形部材２７，２８を貫いて形成した穴
と、固定子１０の外面に形成したみぞ１２とを貫いて延
びている。すなわち固定子１０及び各端部ベル形２７，
２８は１単位として互いに固定され、又電動機回転子ア
センブリ２０は、固定子１０の内に軸受２６，２７によ
り回転可能に取付けてある。
【００２４】前記したように円筒形のコイル・リテーナ
１６，１７の内面は、凹入した端部部分１６ａ，１７ａ
を持つように形成してある。各凹入した端部部分１６
ａ，１７ａは、各回転子の極２３に対し十分なすきまを
持つように設けてある。このすきまがないと、各回転子
の極２３は、電動機回転子アセンブリ２０を固定子に対
し回転するときに、コイル・リテーナ１６，１７の内面
にこすれる。図３に示すように各コイル・リテーナ１
６，１７は、軸受２５，２６により、それぞれ固定子１
０と端部ベル形部材２７，２８との間に位置させてあ
る。
【００２５】前記したように各電磁コイル１５は、ＶＲ
電動機の作動を制御するようにした外部回路（図示して
ない）に接続してある。この接続は後述のようにして、
出発巻線１５ａ及び終了巻線１５ｂによって行う。制御
回路は、電動機業界には普通のもので本発明の一部を形
成するものではない。ＶＲ電動機の作動を制御するよう
に制御回路は、各電磁コイル１５に選択的に電流を通
じ、固定子１０内に電磁界を発成し制御する。これ等の
電磁界は公知のようにして回転子の極２３を、固定子の
極１３に向かい選択的に引付ける。これ等の電磁引付け
作用によって電動機回転子アセンブリ２０が固定子１０
に回転する。
【００２６】固定子１０に対する電動機回転子アセンブ
リ２０の回転速度、回転方向及び角度位置を検知する手
段を設けてある。図示の実施例では、このような感知手
段は、端部ベル形部材２７の端部に固定した固定子セン
サ・パック３０を備えている。固定子センサ・パック３
０は、固定子１０を形成するのに使う少数（たとえば３
個）の層を互いに固着することにより形成することがで
きる。すなわち固定子センサ・パック３０は、固定子の
極１３の個数と同数の歯（図示の実施例では８個）を持
つように形成するのがよい。さらに固定子センサ・パッ
ク３０の歯は固定子の極１３に角度的に整合させるのが
よい。固定子センサ・パック３０の歯は、各電線（図示
してない）により制御回路に接続した導電体巻線（図示
してない）を設けてある。
【００２７】感知手段はさらに、固定子センサ・パック
３０の場合と同様に回転子２２を形成するのに使う同じ
積層から形成した回転子センサ・パック３１を備えてい
る。回転子センサ・パック３１は、１個又は複数個のね
じファスナ３３により軸２１に締付けた中空の円筒形の
ハブ３２に取付けてある。固定子センサ・パック３０の
場合と同様に、回転子センサ・パック３１は、回転子の
極２３の個数と同数の歯を持つように形成するのがよ
い。このような歯は、各回転子の極２３と角度的に整合
するのがよい。すなわち電動機回転子アセンブリ２０
を、ＶＲ電動機の作動中に、固定子１０に対し回転する
ときは、回転子センサ・パック３２は、固定子センサ・
パック３０に対し回転する。固定子センサ・パック３０
及び回転子センサ・パック３１は共に固定子１０及び電
動機回転子アセンブリ２０から磁気的に隔離するのがよ
い。このことは、これ等の間に非鉄材料で形成した結線
を設けることにより行われる。たとえば端部ベル形部材
２７及びハブ３２はアルミニウム、黄銅又は類似物で形
成することができる。
【００２８】ＶＲ電動機を図３に示すように組立てると
きは、固定子センサ・パック３０の歯は一般に回転子セ
ンサ・パック３１の歯と同一平面にある。固定子センサ
・パック３０の各極のコイルのインダクタンスは、これ
等の極と回転子センサ・パック３１の最も近い極との間
の相対的角変位の関数である。当業界にはよく知られて
いる方式では、固定子センサ・パック３０のコイルに、
これ等のコイルのインダクタンス、従って電動機回転子
アセンブリ２０の位置の関数である電気信号を生ずる。
【００２９】回転子センサ・パック３１をＶＲ電動機の
作動中に固定子センサ・パック３０に対して回転すると
きは、これ等の電気信号は電線を経て制御回路に送る。
当業界ではよく知られている方式では、この制御回路は
これ等の電気信号に応答して、固定子１０に対する電動
機回転子アセンブリ２０の回転位置及び速度を表わす信
号を生ずる。又制御回路は各電気信号間の位相差に応答
しこのような回転の方向を定める。電動機回転子アセン
ブリ２０の相対速度及び角度位置は、他の手段によりた
とえば光学的エンコーダ、磁気エンコーダ、ホール効化
装置及び類似物により定めることができる。
【００３０】図５には、各電磁コイル１５の出発巻線１
５ａ及び終了巻線１５ｂをその制御回路への接続が容易
になるように向きを定める方式を示すＶＲ電動機の端面
図である。各電磁コイル１５は、文字すなわちＡ及び
Ａ′とＢ及びＢ′とＣ及びＣ′とＤ及びＤ′とにより互
いに対向する対で表わしてある。すなわち４対の電磁コ
イル１５は、電動機回転子アセンブリ２０を回転させる
ように選択的に付勢することのできる４相を定める。固
定子１０及び回転子２２の対称性によって、互いに対向
する対の電磁コイル１５（たとえばＡ及びＡ′）は、同
時に付勢するように制御回路に接続することができる。
【００３１】図５に示すように出発巻線１５ａ及び終了
巻線１５ｂは、各電磁コイル１５の端部のまわりに折曲
げ、各コイル端部のまわりに円周方向に延びるようにす
る。各電磁コイル１５からの出発巻線１５ａ及び終了巻
線１５ｂの一方を共通線又は接地線に接続する。各電磁
コイル１５からの出発線１５ａ及び終了線１５ｂの他方
は制御回路の４対に接続してある。これ等の各対は対向
する電磁コイルからの出発巻線又は終了巻線から成って
いる。各対の電磁コイル１５は並列に又は直列に接続さ
れる。いずれの例でも互いに対向する対の各電磁コイル
１５を経て同じ量の電流が流れる。従って互いに対向す
る対内の各電磁コイル１５により生ずる電磁界は同じで
ある。
【００３２】すなわち前記したように制御回路は、固定
子１０内に電磁界を確立し制御するように、各電磁コイ
ル１５を経て電流を選択的に通す。これ等の電磁界は、
よく知られているようにして各回転子の極２３を、固定
子の極１３に向かい選択的に引付ける。これ等の電磁引
付け作用によって、電動機回転子アセンブリ２０は、固
定子１０に対して回転させられる。各電磁コイル１５の
種々の出発巻線１５ａ及び終了巻線１５ｂをその端部の
まわりに周辺方向に向きを定めることにより、各電磁コ
イル１５を制御回路に接続するのに利用できる物理空間
を十分に使用できる。
【００３３】以上本発明をその実施例について詳細に説
明したが本発明はなおその精神を逸脱しないで種々の変
化変型を行うことができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明可変磁気抵抗電動機用に取付ける固定子
と、はくワイヤの複数のコイルの１つとの展開斜視図で
ある。
【図２】図１の固定子内に取付けたはくワイヤのコイル
と回転子アセンブリ及びその中に取付ける１対のコイル
リテーナとを示す展開斜視図である。
【図３】本発明による組立てた可変磁気抵抗電動機の縦
断面図である。
【図４】図３の４−４線に沿う拡大断面図である。
【図５】固定子の周辺のまわりにはくワイヤのコイルの
種々のリード線の向きを定めた状態を示す図３及び図４
に示した可変磁気抵抗電動機の線図的端面図である。
【符号の説明】
１０ 固定子 １３ 固定子の極 １５ コイル（電磁コイル） ２２ 回転子 ２３ 回転子の極 ２５，２６ 軸受 ２７，２８ 端部ベル形部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーヴン、エィチ、ウォリンズ アメリカ合衆国カネティカット州06033、 グラスタンベリ、メイン・ストリート 2041番

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 磁性材料で形成され、複数の内向きに延
    びる極を形成した中空の固定子と、 磁性材料で形成され、複数の外向きに延びる極を形成し
    た回転子と、 この回転子を前記固定子内で回転するように支える支持
    手段と、 前記固定子の各極のまわりに配置され、電流を選択的に
    流通させて、前記回転子を前記固定子に対し回転させる
    ように、制御回路に接続されるのに適する、はくワイヤ
    から成るコイルと、 を包含する電動機。
  2. 【請求項２】 前記固定子を、大体において円筒形の形
    状にした、請求項１の電動機。
  3. 【請求項３】 前記固定子に、８個の極を形成した、請
    求項１の電動機。
  4. 【請求項４】 前記回転子に、６個の極を形成した、請
    求項１の電動機。
  5. 【請求項５】 前記回転子を前記固定子内に回転するよ
    うに支える前記支持手段に、前記固定子の互いに対向す
    る端部に取付けた１対の端部ベル形部材と、前記回転子
    を前記固定子内に回転するように係合させて支えるため
    に、前記各端部ベル形部材内に配置された軸受とを設け
    た、請求項１の電動機。
  6. 【請求項６】 前記各端部ベル形部材が、前記コイルの
    対向する端部を囲んでいる、請求項５の電動機。
  7. 【請求項７】 前記各極に１対の側部を設け、前記コイ
    ルの側部を接触して受けるように、前記各極の各側部か
    ら延びる扁平部を持つように前記固定子を形成した、請
    求項１の電動機。
  8. 【請求項８】 前記各扁平部が、前記極の側部から直交
    して延びるようにした、請求項７の電動機。
  9. 【請求項９】 前記コイルを前記極上に保持する保持手
    段を備えた、請求項１の電動機。
  10. 【請求項１０】 前記コイルを前記極上に保持する前記
    保持手段に、前記各コイルの半径方向内側の表面に係合
    する１対の剛性のコイル・リテーナを設けた、請求項９
    の電動機。
  11. 【請求項１１】 前記各コイル・リテーナを、大体にお
    いて中空の円筒形の形状にした、請求項１０の電動機。
  12. 【請求項１２】 前記各コイル・リテーナに、凹入した
    端部部分を持つ内面を設けた、請求項１１の電動機。
  13. 【請求項１３】 前記コイル・リテーナを、前記コイル
    の前記の半径方向内側の表面に摩擦を伴い接触するよう
    な寸法にした、請求項９の電動機。
  14. 【請求項１４】 前記各コイルに、これ等のコイルを前
    記制御回路に接続するのに適する出発巻線及び終了巻線
    を設けた、請求項１の電動機。
  15. 【請求項１５】 出発巻線及び終了巻線が、それぞれ前
    記コイルのまわりに周辺方向に延びるようにした、請求
    項１４の電動機。
  16. 【請求項１６】 前記固定子に対する前記回転子の回転
    位置を感知する感知手段を備えた、請求項１の電動機。
  17. 【請求項１７】 前記感知手段に、前記固定子に取付け
    た固定子センサ・パックと、前記回転子に取付けた回転
    子センサ・パックを設けた請求項１６の電動機。
  18. 【請求項１８】 前記固定子センサ・パックを、前記固
    定子と同数の極を持つように形成し、前記回転子センサ
    ・パックを、前記回転子と同数の極を持つように形成し
    た、請求項１７の電動機。
  19. 【請求項１９】 前記固定子センサ・パックの極を、前
    記固定子の極に角度的に整合させ、前記回転子センサ・
    パックの極を、前記回転子極に角度的に整合させた、請
    求項１８の電動機。
  20. 【請求項２０】 前記固定子センサ・パックの極を、前
    記回転子センサ・パックの極と同一の平面になるように
    向きを定めた、請求項１８の電動機。
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