JPH0519956U - 超音波顕微鏡及び音響プローブ - Google Patents

超音波顕微鏡及び音響プローブ

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JPH0519956U JP4788491U JP4788491U JPH0519956U JP H0519956 U JPH0519956 U JP H0519956U JP 4788491 U JP4788491 U JP 4788491U JP 4788491 U JP4788491 U JP 4788491U JP H0519956 U JPH0519956 U JP H0519956U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響プローブの種別(使用周波数,焦点距
離)、音響プローブと試料との距離及び超音波伝播媒体
の状態に関する情報を総合的に把握することのできる超
音波顕微鏡及び音響プローブを提供することを目的とす
る。 【構成】 音響プローブ1で検出した試料3からの反射
波を高周波送受信機5で検波して、音響プローブ1の表
面からの反射波、試料3の表面からの反射波、この両者
の中間位置からの反射波の時間的関係から、音響プロー
ブ1の長さにより分類された音響プローブ1の種別、音
響プローブ1と試料3の表面との距離、超音波伝播媒体
2の状態を判定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超音波顕微鏡及び音響プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波顕微鏡は、音響プローブから超音波伝播媒体を介して試料に超音波を送 受信して試料像を得るので、音響プローブの種別、音響プローブと試料面との距 離、水等の超音波伝播媒体の状態に関する情報が、超音波顕微鏡の操作時や測定 の省力化・自動化の上で重要な意味を持つ。
【0003】 すなわち、音響プローブにより、それぞれ適する超音波の周波数、焦点距離、 信号処理手段の動作レベル、プローブの長さが異なり、音響プローブを代えるた びにこれらの値を変更しなければならない。
【0004】 また、超音波顕微鏡の焦点距離は短いので、音響プローブと試料面との距離を 正確に把握しないと十分な大きさの出力信号が得られないとともに、音響プロー ブと試料との接触により試料又は音響プローブを破損してしまう場合もある。
【0005】 さらに、超音波伝播媒体中に気泡が発生したり、超音波伝播媒体が十分でなく 欠乏していたりすると、正確な試料像が再生できず、ときには試料像が全く得ら れない場合もある。
【0006】 従来の超音波顕微鏡においては、上述の諸情報は、操作者が目視により把握し ていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、目視によりいちいち判定するのは煩わしいと同時に判定が困難な場合 が多い。そこで、上記諸情報を個別に自動的に判定しようとする試みがなされて いる。
【0008】 例えば、音響プローブの種別の判定に関しては、音響プローブに付属して用い られるインピーダンス整合器のような機器に音響プローブの種別を表わす情報を 付加して、この情報によって判別する方法が提案されている。しかし、この方法 では、音響プローブの種別の判定はできるが、上述の諸情報のうち、他の情報を 得ることはできず、超音波顕微鏡の操作性がさほど向上しない。
【0009】 また、試料と音響プローブの接触防止に関しては、試料が音響プローブに接近 したときに反射波が到来すべきタイミングに警告用の受信ゲートを設定しておい て、反射波がその受信ゲートを通して捕捉されたときに警告を出す方法が提案さ れている(特公平2−52218号公報)。しかし、この方法は、超音波伝播媒 体に気泡が発生して試料からの反射波が遮断される場合には用いることができな い。
【0010】 本考案は、従来の超音波顕微鏡のこれらの欠点を解消するためになされたもの であり、音響プローブの種別、音響プローブと試料との距離及び超音波伝播媒体 の状態に関する情報を総合的に把握することのできる超音波顕微鏡及び該超音波 顕微鏡に用いるのに適した音響プローブを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の超音波顕微鏡は、電気音響変換素子を有する音響プローブと、該音響 プローブと電気信号の授受を行う信号処理手段と、前記音響プローブと試料との 相対位置を調整する位置調整手段とを備えた超音波顕微鏡において、前記信号処 理手段が、前記音響プローブの長さを判定する手段と、前記音響プローブと前記 試料表面との距離を判定する手段と、前記音響プローブと前記試料との間に介在 する超音波伝播媒体の状態を判定する手段とを有することを特徴とする。
【0012】 また、本考案の超音波顕微鏡は、電気音響変換素子を有する音響プローブと該 音響プローブと電気信号の授受を行う信号処理手段と、前記音響プローブと試料 との相対位置を調整する位置調整手段とを備えた超音波顕微鏡において、前記信 号処理手段が、、前記電気音響変換素子に所定の時間間隔でパルス信号を送信す るパルス信号送信手段と、前記音響プローブと前記試料との間に介在する超音波 伝播媒体若しくは前記音響プローブ又は前記試料からの前記パルス信号の反射波 を順次異なるタイミングでサンプルホールドするサンプルホールド手段と、該サ ンプルホールド手段の出力データから前記音響プローブの長さ若しくは前記超音 波伝播媒体の状態又は前記音響プローブと前記試料表面との距離を判定する判定 手段とを有していることを特徴とする。
【0013】 さらに、本考案の音響プローブは、伝播する超音波の周波数と音響レンズの焦 点距離に対応したプローブの長さを有することを特徴とする。
【0014】
【作用】
本考案の超音波顕微鏡においては、音響プローブの長さを判定する手段と、音 響プローブと試料表面との距離を判定する手段と、音響プローブと前記試料との 間に介在する超音波伝播媒体の状態を判定する手段とが信号処理手段に設けられ ているので、必要の都度初期設定を行えば、後は操作者の目視によらずに自動的 に上記各情報を判定できる。
【0015】 また、本考案の超音波顕微鏡においては、試料からのパルス信号の反射波を順 次異なるタイミングでサンプルホールドして、この出力データから音響プローブ の長さ若しくは超音波伝播媒体の状態又は音響プローブと試料表面との距離を信 号処理手段により判定するので、必要の都度初期設定を行えば、後は操作者の目 視によらずに自動的に上記各情報を判定できる。
【0016】 さらに、本考案の音響プローブにおいてはプローブの長さが超音波の周波数と 焦点距離に対応しているので、プローブの長ささえ判定すれば該音響プローブの 種別が判定でき、操作性の向上、自動化・省力化に適する。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本考案の一実施例を説明する。
【0018】 図1は本考案の一実施例の考案を示すブロック図であり、図2は、図1の実施 例の高周波送受信機5の詳細な構成を示すブロック図である。
【0019】 まず、図1により、本実施例の全体的構成を説明する。
【0020】 音響プローブ1は、電気信号と超音波とを双方向的に変換する電気音響変換素 子1aと、超音波を伝播する音響レンズ1bとから成る。そのプローブの長さは 、伝播する超音波の周波数と音響レンズ1bの焦点距離により所定の長さに設定 されている。
【0021】 音響レンズ1bの突端と試料3の表面との間には、水等の超音波伝播媒体2が 設けられている。
【0022】 試料3は、音響プローブ1と該試料3との相対位置の調整を行う位置調整手段 としての試料スキャナ4上に載置されている。
【0023】 音響プローブ1には高周波送受信機5から電気信号7が送信され、また、音響 プローブ1からの電気信号7が高周波送受信機5に受信される。高周波送受信機 5の出力モニタ信号8は、コンピュータ6に入力され、また、高周波送受信機5 は、コンピュータ6から入力される制御信号9によりその動作が制御される。さ らに、コンピュータ6は、試料スキャナ4に該試料スキャナ4の制御信号10を 出力する。コンピュータ6は、本実施例全体の動作制御、試料3からの反射波の 波形データの解析、試料3の顕微鏡画像の構成等の動作を行う。高周波送受信機 5とコンピュータ6とは信号処理手段を構成する。
【0024】 なお、コンピュータ6には、図示しない画像表示手段が接続され、必要に応じ て該画像表示手段により試料3の超音波顕微鏡像と音響プローブの長さ、使用周 波数、焦点距離、超音波伝播媒体の状態、音響プローブと試料表面との距離等の 情報の表示を行う。
【0025】 次に、図2を参照しながら高周波送受信機5の構成を説明する。
【0026】 高周波パルス発生器11は、例えば200MHzの連続パルス信号を発生し、 該パルス信号をゲート回路12に入力する。
【0027】 ゲート回路12は、高周波送受信機5内部で生成する例えば10KHzのゲート 信号9aにより制御され、高周波パルス発生器11から入力されるパルス信号を 一定の周期で間歇的に通過させる。すなわち、ゲート回路12の出力信号は、バ ースト波ないしはウェイブパケットとなる。また、上記ゲート信号9aはコンピ ュータ6へも入力される。
【0028】 ゲート回路12からの出力信号は電気音響変換素子1aにその駆動信号7aと して送信される。
【0029】 電気音響変換素子1aから受信された反射波は電気信号7bとして検波回路1 4に入力される。検波回路14においては、受信信号の増幅とエンベロープ検波 がなされる。
【0030】 検波回路14でエンベロープ検波された反射波信号は、サンプルホールド回路 15に入力される。サンプルホールド回路15は、コンピュータ6から入力され るサンプリング信号9bにより。入力される間歇的パルス列の信号を順次異なる タイミングでサンプリングする。
【0031】 サンプルホールド回路15でサンプルリングされた信号は、A/D変換器16 でディジタル信号に変換され、出力信号8としてコンピュータ6に入力される。
【0032】 次に、図3及び図4のタイミングチャートを用いて本実施例の動作を説明する 。
【0033】 高周波パルス発生器11から出力された連続パルス信号はゲート回路12を通 ることにより間歇的バースト状パルス信号とされ、送信波21として音響プロー ブ1に供給される。なお、図3及び図4においては送信波21のエンベロープの みを示している。
【0034】 音響プローブ1においては、駆動信号7aにより電気音響変換素子1aが励起 されて超音波が発生し、音響レンズ1b中を伝播する。この超音波は、音響レン ズ1bの先端部でまず反射される。この反射波は、音響レンズ1b中を逆方向に 伝播し、電気音響変換素子1aで電気信号7bに変換され検波回路14に入力さ れる。検波回路14では、入力された電気信号7bを増幅し、エンベロープ検波 を行い、音響プローブ1からの反射信号22としてサンプルホールド回路15に 入力する。
【0035】 一方、音響レンズ1bの先端部から超音波伝播媒体2中に射出された超音波は 試料3の表面で反射され、再び音響プローブ1に入射し、上記と同様にして、試 料表面からの反射波24としてサンプルホールド回路15に入力する。
【0036】 このとき、超音波伝播媒体2が正常な状態であれば、図3の上段及び図4の( 1)に示すように、送信波21,音響プローブ1からの反射波22,試料表面か らの反射波24の順の時間タイミングで高周波送受信機5に入力することとなる 。
【0037】 高周波送受信機5のサンプルホールド回路15には、コンピュータ6からサン プリング信号9bが入力され、該サンプリング信号9bのタイミングで入力信号 のサンプリングが行われる。サンプリング信号9bは、ゲート回路12へ入力さ れるゲート信号9aとわずかに異なる周波数で間歇的にサンプルホールド回路1 5へ入力される。したがって、上述の各反射波22,24とサンプリング信号9 bとの時間的位置関係は、図3及び図4に示すように、わずかづつ変化する。こ のように相互の時間位置関係をわずかずつ変化させていきながら一定の時間サン プルホールド回路15に入力される間歇的パルス列の各反射波を順次異なるタイ ミングでサンプルホールドすることにより、該各反射波のエンベロープ波形の各 位相での値を全ての位相でサンプルホールドすることとなり、図3の上段及び図 4の(1)〜(4)に示す一連の送受信波のエンベロープ波形が等価的に完全な 波形で、A/D変換器16を介してディジタル信号化されコンピュータ6へ入力 されることとなる。ここで、図4の(6)に示すように、送信開始時刻をta、 音響プローブ表面からの反射波22がサンプルホールド回路15に入力される時 刻をtb、試料表面からの反射波24がサンプルホールド回路15に入力される 時刻をtdとし、音響レンズ1b内での超音波の音速をVp、超音波伝播媒体内 での超音波の音速をVwとすると、音響プローブ1の長さLpは、 Lp=(tb−ta)×Vp/2 として求められることとなる。本実施例の音響プローブ1は、音響プローブの長 さLpにより、音響プローブの種別化がなされているので、音響プローブの種別 が極めて容易に判定できる。
【0038】 なお、音響プローブ1の先端部に設けた整合層(マッチングレーヤ)がうまく 適合していると、図4の(4)に示すように、音響プローブ1からの反射波22 が得られないことがある。この場合は、高周波パルス発生器11の発振周波数を 適宜変化させれば、音響プローブ1からの反射波22が得られる。
【0039】 次に、音響プローブ1と試料3の表面との距離Lfを求めるには、コンピュー タ6で、 Lf=(td−tb)×Vw/2 式の計算を行って求めればよい。
【0040】 ここで、超音波伝播媒体2中に気泡が発生している場合には、第4図(2)に 示すように、該気泡からの反射波23が、音響プローブ1からの反射波22と試 料表面からの反射波24との間に発生するので、試料表面からの反射波24の到 達が予定されるタイミングよりはるかに早いタイミングで反射波23が存在する ときは、超音波伝播媒体2中に気泡が発生していると判定できる。
【0041】 第4図(3)に示すように、試料表面からの反射波24がしかるべきタイミン グ内に存在しないときは、試料スキャナ4を制御信号10により制御することに より、試料3と音響プローブ1との間隔を変化させて再試行する。この再試行の 結果でも、反射波24が得られないときには、超音波伝播媒体2中に大きな気泡 が発生しているか、超音波伝播媒体2が超音波を試料3まで伝播させるのに十分 な量が無いか、試料3と音響手段プローブ1との間隔が開きすぎているかの原因 により、音響プローブ1から発せられた超音波が試料3の表面に到達していない と判定できる。
【0042】 なお、以上の操作により得られた音響プローブ1の種別、超音波伝播媒体2の 状態、音響プローブ1と試料3との距離等のデータは、前述したように、画像表 示手段上に表示して操作者に対するメッセージとしてもよいし、測定の省力化・ 自動化のためのデータとしてコンピュータ6の内部で処理してもよい。
【0043】 また、本実施例においては、検波回路14で検波した反射波信号を順次異なる タイミングでサンプリングすることにより、一連の反射波の時間的ディジタルデ ータを得たが、ディジタルシンクロスコープ等を用いて一連の反射波の時間的デ ィジタルデータを直接的に得るようにしてもよい。
【0044】 次に、本考案の超音波顕微鏡及び音響プローブを用いた測定ないし処理の一実 施例のフローチャートを図5及び図6に示す。
【0045】 まず、超音波顕微鏡に音響プローブを装着し(ステップS1)、試料とプロー ブの間隔を大きめに設定し(ステップS2)、試料とプローブの間に水等の超音 波伝播媒体(媒質)を形成する(ステップS3)。
【0046】 次に、超音波顕微鏡に電源を投入し、試料に超音波を送信し、試料からの反射 信号を受信して、一連のサンプリングタイミングでサンプルホールドすることに より送受信波のエンベロープ波形を得る(ステップS4)。
【0047】 このエンベロープ波形を解析し、まず音響プローブの先端部からの表面反射の 有無を判定し(ステップS5)、表面反射波が存在しないときは、マッチングレ ーヤが適合している場合が考えられるので、周波数を変更して表面反射波を得る のであるが、そのために周波数変更の余地の有無を判定する(ステップS6)。
【0048】 周波数変更の余地が無ければ、音響プローブの種別の判定が不可能である旨の メッセージの表示を行う(ステップS8)。
【0049】 周波数の変更が可能であれば、送信波の周波数を変更し(ステップS7)、再 びエンベロープ波形を得(ステップS4)、音響プローブの表面反射波の有無を 判定する(ステップS5)。
【0050】 このようにして表面反射波が得られたときは、該表面反射波の工程時間から音 響プローブの長さを算出し、別途用意した長さ対プローブ種別対応表を参照して 使用周波数と焦点距離を得る(ステップS9)。
【0051】 次に、音響プローブに超音波を送信する高周波送受信機の送信波の周波数をス テップS9で求めた音響プローブの使用周波数に合わせ、受信波のサンプルホー ルドのタイミングを音響プローブの焦点距離から逆算されるタイミングに設定す る。 続いて、音響プローブの焦点位置に試料を設置するため、まず音響プロー ブと試料の間隔を最小にする位置に試料スキャナ位置の初期設定を行う(ステッ プS11)。
【0052】 次に、焦点位置を求めるために試料スキャナにより試料位置を移動させ、この 移動量に対するサンプルホールド値を記録する(ステップS12)。このようにし て、試料位置を移動させるのであるが、試料スキャナによる移動量が音響プロー ブの焦点距離より小さいうちは移動とサンプリングを繰り返し(ステップS13, S14)、移動量が音響プローブの焦点距離よりも大きくなると、試料スキャナの 移動量の関数としてのサンプルホールド値中の最大値を与えるスキャナ位置まで 試料スキャナを戻すことにより試料表面と音響プローブの間隔と音響プローブの 焦点距離を一致させることができる(ステップS13,S15)。このとき受信波の 十分大きなサンプルホールド値が得られないときは、媒質の欠乏又は音響プロー ブと試料間隔過大の旨のメッセージを表示する(ステップS15)。
【0053】 このようにして、サンプルホールド値の最大値を得て焦点位置合わせをしたと きは、更に、一連のサンプリングタイミングの下での測定を行い、送受信波のエ ンベロープ波形を得る。このエンベロープ波形中に音響プローブの表面反射波に 接近したタイミングの反射波があるときは媒質中に小さな気泡が発生している旨 のメッセージを表示する(ステップS16)。
【0054】 このようにして、次の処理へ移行する。
【0055】 以上の如く、本考案は各種測定ないし処理のステップの一部として用いること により操作性の向上や省力化をもたらす。
【0056】
【考案の効果】
本考案によれば、音響プローブの種別、超音波伝播媒体の状態及び音響プロー ブと試料との距離の諸情報が総合的に得られ、操作性が向上し、自動化・省力化 も容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の実施例の高周波送受信機の具体的構成を
示すブロック図である。
【図3】図1の実施例の送信波,受信波,サンプリング
パルスのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図1の実施例の送信波,受信波,サンプリング
パルスの各種の場合を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の実施例を用いた測定ないし処理の一例を
示すフローチャートの一部である。
【図6】図1の実施例を用いた測定ないし処理の一例を
示すフローチャートの一部である。
【符号の説明】
1 音響プローブ 2 超音波伝播媒体 3 試料 4 試料スキャナ 5 高周波送受信機 6 コンピュータ 11 高周波パルス発生器 12 ゲート回路 13 電気音響変換素子駆動回路 14 検波回路 15 サンプルホールド回路 16 A/D変換器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気音響変換素子を有する音響プローブ
    と、該音響プローブと電気信号の授受を行う信号処理手
    段と、前記音響プローブと試料との相対位置を調整する
    位置調整手段とを備えた超音波顕微鏡において、前記信
    号処理手段が、前記音響プローブの長さを判定する手段
    と、前記音響プローブと前記試料表面との距離を判定す
    る手段と、前記音響プローブと前記試料との間に介在す
    る超音波伝播媒体の状態を判定する手段とを有している
    ことを特徴とする超音波顕微鏡。
  2. 【請求項2】 電気音響変換素子を有する音響プローブ
    と、該音響プローブと電気信号の授受を行う信号処理手
    段と、前記音響プローブと試料との相対位置を調整する
    位置調整手段とを備えた超音波顕微鏡において、前記信
    号処理手段が、前記電気音響変換素子に所定の時間間隔
    でパルス信号を送信するパルス信号送信手段と、前記音
    響プローブと前記試料との間に介在する超音波伝播媒体
    若しくは前記音響プローブ又は前記試料からの前記パル
    ス信号の反射波を順次異なるタイミングでサンプルホー
    ルドするサンプルホールド手段と、該サンプルホールド
    手段の出力データから前記音響プローブの長さ若しくは
    前記超音波伝播媒体の状態又は前記音響プローブと前記
    試料表面との距離を判定する判定手段とを有しているこ
    とを特徴とする超音波顕微鏡。
  3. 【請求項3】 伝播する超音波の周波数と音響レンズの
    焦点距離に対応したプローブの長さを有することを特徴
    とする音響プローブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012103167A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Mitsubishi Electric Corp アレイ超音波探傷装置

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