JPH0519954U - 磁界シールド効果測定器 - Google Patents

磁界シールド効果測定器

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JPH0519954U
JPH0519954U JP6866391U JP6866391U JPH0519954U JP H0519954 U JPH0519954 U JP H0519954U JP 6866391 U JP6866391 U JP 6866391U JP 6866391 U JP6866391 U JP 6866391U JP H0519954 U JPH0519954 U JP H0519954U
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coils
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来よりも磁気シールド効果の高い材料につ
いてもその磁気シールド効果を測定することができる。 【構成】 金属ケース11内に被測定材料11が配さ
れ、その材料11を介してコイル13,14が対向して
配され、コイル13は同軸ケーブル15を通じて信号発
生器16に接続され、コイル14は同軸ケーブル17を
通じて電圧計18に接続される。同軸ケーブル15,1
7のコイル13,14側はその外導体がケース11から
離され、互いにフローティングされている。従来は外導
体がケース11と接続されていた。同軸ケーブル17の
外導体に信号発生器16から直接信号が流れなくなり、
測定限界が広がった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は2つのコイルの間に材料を配し、一方のコイルに交流信号を流し、 他方のコイルに誘起される電圧を測定することによりその材料の磁界シールド効 果を測定する磁界シールド効果測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁界シールド効果測定器を図3Aに示す。金属ケース11内に被測定磁 気シールド材料12が配され、磁気シールド材料12を介して2つのコイル13 ,14が対向して配される。一方のコイル13に同軸ケーブル15の一端が接続 され、つまり同軸ケーブル15の中心導体15aの一端はコイル13の一端に接 続され、外導体15bの一端はコイル13の他端に接続されると共に金属ケース 11に接続される。同軸ケーブル15の他端に信号発生器16が接続される。他 方のコイル14にも同軸ケーブル17の一端が接続され、つまり同軸ケーブル1 7の中心導体17aの一端がコイル14の一端に接続され、外導体17bの一端 がコイル14の他端に接続されると共に金属ケース11に接続される。同軸ケー ブル17の他端に電圧計18が接続される。信号発生器16及び電圧計18の代 りにネットワークアナライザ、信号源内蔵のスペクトルアナライザ、信号源内蔵 の高速フーリエ変換アナライザなどを利用することもできる。これら同軸ケーブ ル15の外導体15b、信号発生器16の接地側、同軸ケーブル17の外導体1 7b、電圧計18の接地側は互いに接続されて共通の接地電位点とされる。
【0003】 磁気シールド材料12が除去されていると、信号発生器16からの交流電流が コイル13に流れることにより生じる交流磁界がコイル14と結合してコイル1 4に交流電圧が誘起される。磁気シールド材料12がコイル13,14間に介在 されると、磁気シールド材料12の磁気シールド効果に応じてコイル14に結合 する交流磁界が少なくなり、コイル14に誘起される交流電圧が小さくなる。従 って電圧計18で測定される電圧により、磁気シールド材料12の磁気シールド 効果の程度を知ることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
磁気シールド材料12が理想的なもので磁気シールド効果が完全であれば、コ イル14に誘起される電圧はゼロとなり、電圧計18の電圧がゼロとなるはずで ある。しかし実際には磁気シールド材料12が理想的なものであっても電圧計1 8に電圧がわずか生じ、その電圧で磁気シールド材料12のシールド効果の測定 限界が決ってしまい、従来では印加電圧e1 に対し、電圧計18の電圧e2 が約 −40dBより小さい値とすることができなかった。
【0005】 この問題を追求した結果、次の理由にもとずき、比較的大きな測定限界電圧が 生じることがわかった。つまり図3Aの測定回路は図3Bに示すように、信号発 生器16が同軸ケーブル15と対応するインピーダンス(通常50Ω)素子を通 じ、コイル13の一端に接続され、コイル13の他端は同軸ケーブル15,17 の各外導体15b,17bの並列回路に接続される。この同軸ケーブル15,1 7の平均的長さからすると、外導体15b,17bのインピーダンスは小さいが 例えば10mΩ程度ある。このためコイル13,14の各インピーダンスは十分 小さいから、コイル13,14間に磁界結合が全くなくても、信号発生器16よ りの信号e1 が同軸ケーブルのインピーダンス50Ωと外導体15b,17bの 並列回路とで分圧され、外導体15b,17bの並列回路の両端間に生じる電圧 が電圧計18に印加される。つまり前記例では(0.005Ω/50Ω)×e1 の電圧が電圧計18で測定される。即ちe1 に対し、約−40dB程度の電圧が 電圧計18に生じるため、磁気シールドの効果が40dB程度より高い材料につ いて、その磁気シールド効果を測定することはできなかった。
【0006】 なおコイル13,14と信号発生器、電圧計との間を同軸ケーブル15,17 で接続するのは、コイル13へ供給する信号が、コイル14の誘起電圧を電圧計 18へ供給する導線に直接結合するのを防止するためであり、つまり同軸ケーブ ル15,17は互いの結合を十分小とするためであり、かつ通常、外部雑音の影 響をなるべく小さくするため、同軸ケーブル15,17の外導体15b,17b を互いに接続し、図3Bでは金属ケース11で互いに接続し、かつ信号発生器1 6,電圧計18側でも互いに接続していた。
【0007】 この考案の目的は、従来よりも高いシールド効果をも正しく測定できる磁界シ ールド効果測定器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案によれば被測定磁気シールド材料が介在される2つのコイルのアース (接地側)が互いに離される。
【0009】
【実施例】
図1Aにこの考案の実施例を示し、図3Aと対応する部分に同一符号を付けて ある。この考案においては同軸ケーブル15の外導体15bはケース11に電気 的に接続されることなく、コイル13の一端に接続され、また同軸ケーブル17 も外導体17bはケース11に電気的に接続されることなく、コイル14の一端 に接続される。つまり同軸ケーブル15,17のケース11側は共にフローティ ング状態とされる。
【0010】 このように構成されているため、磁気シールド材料12の磁気シールドの程度 を従来と同様にして測定することができる。しかも、外導体15b,17bのコ イル側が互いに切り離され、つまり図3Bの外導体15b,17bの各コイル1 3,14との接続点19,21が互いに切り離されているため、外導体17bに 信号発生器16の交流信号e1 が直接的に供給されず、外導体17bの両端に生 じる電圧はほぼゼロであり、コイル13,14間が全く結合していない状態の電 圧計18に生じる電圧は、その電圧計18自体の雑音電圧とほぼ等しくなる。
【0011】 図2に磁気シールド材料12を外した状態における電圧計18の出力電圧を0 dBとした時の周波数特性を示す。磁気シールド材料12として厚さ0.4mm のパーマロイを1層介在させた時は曲線22となり、約50数dBのシールド効 果が得られている。このパーマロイを2層にすると曲線23となり、シールド効 果は約6dB大となり、約2倍となっている。そのパーマロイを11層とした場 合は曲線24となり、約70dB以上のシールド効果が得られている。なお測定 器(電圧計18)の雑音レベルは曲線25である。また図3Aに示した従来のも のは曲線26となり、これと比較してこの考案では約50dBも測定可能限界が 大となっている。通常の測定器において、測定範囲を10dB広げることは大変 であり、大きな効果とされていることからすると、このように50dBも測定範 囲を広げたこの考案の効果は著しいものである。外導体15b,17bの一方の みをケース11から離してもよい。
【0012】 図1Bに示すように、絶縁基板31上の一端部でコイル13,14を対向させ 、コイル13,14に接続した同軸ケーブル15,17を基板31上に固定する と共に他端側より導出する。従来においては基板31上で外導体15b,17b を互いに接続したが、そのような接続をすることなく、互いに分離される。基板 31の一端よりコイル13,14間に切り溝32が形成され、この切り溝32に 被測定磁気シールド材料を通して、コイル13,14間に介在させることができ るようにされる。この全体を合成樹脂材のケース33内に収容し、ケース33に は被測定磁気シールド材料を切り溝32に通すことができるように、切り溝が形 成されている。つまりケースは金属製でなくてもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上述べたようにこの考案によればコイル13,14の接地側を互いに切り離 すことにより、誘起電圧が生じる側の同軸ケーブルの外導体に、信号発生器の信 号が直接印加されるのを防止し、測定可能範囲を例えば約50dBも広げること ができ、従来においては測定できなかった磁気シールド効果の高い材料について も測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの考案の実施例を示すブロック図、Bは
その要部の他の例を示す斜視図である。
【図2】磁気シールド効果の測定例を示す図。
【図3】Aは従来の磁界シールド効果測定器を示すブロ
ック図、Bはその理想的磁気シールド材料に対する等価
回路図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのコイルの一方に第1同軸ケーブル
    を通じて交流信号を供給し、他方のコイルの誘起信号を
    第2同軸ケーブルを通じて受信して上記2つのコイル間
    に配された材料の磁界シールド効果を測定する磁界シー
    ルド効果測定器において、 上記両コイルのアース側が互いに離されていることを特
    徴とする磁界シールド効果測定器。
JP1991068663U 1991-08-28 1991-08-28 磁界シールド効果測定器 Expired - Fee Related JP2587703Y2 (ja)

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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016042077A (ja) * 2014-08-14 2016-03-31 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 電導性評価のための電磁結合

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JP2587703Y2 (ja) 1998-12-24

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