JPH05198045A - テープレコーダの駆動装置 - Google Patents

テープレコーダの駆動装置

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JPH05198045A
JPH05198045A JP4271345A JP27134592A JPH05198045A JP H05198045 A JPH05198045 A JP H05198045A JP 4271345 A JP4271345 A JP 4271345A JP 27134592 A JP27134592 A JP 27134592A JP H05198045 A JPH05198045 A JP H05198045A
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忠司 黒田
Kazuo Ishikawa
和雄 石川
Makoto Nishimura
誠 西村
Kiyoshi Ishioka
清 石岡
Naoto Noguchi
直人 野口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リール台駆動専用モータから簡単な構成で、
リール台以外の機構を駆動する回転出力を得ることを目
的とする。 【構成】 一対のリール台ギヤA29,B33の中間位
置に出力ギヤ12を構成し、モータ1の回転方向の切り
換えによって回動する中間ギヤ8を中間位置に保持する
ことにより、リール台ギヤA29,B33の駆動以外の
駆動系に正反回転の動力を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープレコーダーやVT
R等におけるリール台駆動装置において、モータの回転
方向切り換えによって中間ギヤを一対のリール台ギヤに
選択的に噛合するとともに、第3の出力ギヤに対しても
選択的に噛合する機構に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法ではモータと減速装置が増加するためメカニズムが
複雑となりコスト上昇や故障の原因となっていた。さら
に、メカニズムは大型で重くなるため携帯に適さないと
いった問題があった。また、前記出力ギヤからの駆動力
をカセットの挿入取り出し動作に利用する構成において
は前記中間ギヤを中立位置に保持する際に、モータの停
止時や回転方向切換時に生じる回転イナーシャによる不
必要な回転が出力ギヤからカセットの挿入取り出し機構
に伝達され誤動作するという不良が発生したり、前記制
御板の揺動レバー規制部と前記揺動レバーが部品寸法の
バラツキや摩擦係数の変化等何らかの原因で引っ掛かり
中間ギヤを中立位置に保持することができず、カセット
の挿入取り出し動作の駆動を取り出せないといった不良
も発生していた。
【0003】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、従来、モータの回転方向の切り換えによっ
て中間ギヤを一対のリール台ギヤに選択的に噛合させる
リール台駆動装置に着目し、どちらのリール台ギヤにも
中間ギヤが噛合しない中立位置に出力ギヤを配置し、カ
セット挿入及び取り出し時は前記中間ギヤを中立位置に
保持することにより前記出力ギヤと噛合させ前記モータ
の回転方向の切り換えによってカセットの挿入取り出し
動作の駆動源とするものである。
【0004】また本発明は、出力ギヤに遊動区間を持っ
た回転機構を連結させて、中間ギヤのリール台ギヤ噛合
状態から出力ギヤ噛合への移行時にモータの回転イナー
シャによる出力ギヤの回転を遊動区間において吸収さ
せ、モータの回転イナーシャがカセットの挿入取り出し
機構に影響を与えないようにするものである。
【0005】また本発明は、中間ギヤのリール台ギヤ噛
合状態から出力ギヤ噛合状態への移行時にリール台を駆
動していた方向とは逆方向にモータを一定時間回転させ
ることによって、リール台駆動方向のモータの回転イナ
ーシャを吸収させようとするものである。
【0006】また本発明は、中間ギヤのリール台ギヤ噛
合状態から出力ギヤ噛合状態への移行時にリール台を駆
動していた方向とは逆方向にモータを一定時間回転させ
ることによって、リール台駆動方向のモータの回転イナ
ーシャを吸収し、その後再びモータを一定方向に一定時
間回転させることで確実に中間ギヤを中立位置に保持さ
せようとするものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成によって、リール台駆動
用モータからカセット挿入取り出し機構の動力が一段減
速して取り出せるので、モータと減速機構が省略でき大
幅な部品点数削減と小型軽量化が実現でき、しかも、従
来のリール台駆動装置の欠点であった中間ギヤの回転負
荷によるロストルクを全く必要としないため、特に省電
力を必要とする携帯用に適する等、多くの利点を有する
ものである。
【0008】また本発明は上記した構成によって、モー
タ停止時または回転方向切り換え時の回転イナーシャに
よって出力ギヤが回転しカセット挿入取り出し機構に回
転が伝達され誤動作が生じるという問題に対しても、出
力ギヤに遊動区間を持った回転機構を連結させる、ある
いはリール台を回転していた方向とは逆方向にモータを
一定時間回転させることによってモータの回転イナーシ
ャによる不必要な回転を吸収させることができる。加え
て制御板の揺動レバー規制部と中間ギヤを軸支した揺動
レバーに引っ掛かりが生じ中間ギヤが中立位置に保持さ
れない場合を想定して、さらにその後モータを引っ掛か
りを解除する方向に一定時間回転させることによって揺
動レバーを回動させ、中間ギヤを制御板の中立位置規制
部に確実に係合保持させることができるため、信頼性の
高い動作機構を実現することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について図1〜図
5までを参照しながら詳細に説明する。
【0010】1はモータであり基板2に固着されてい
る。このモータ1の中央部には回転軸3が突出し、根元
側には駆動ギヤ4が圧入固着されている。5は揺動レバ
ーであり一端にはピン6が両端突出して貫通圧着され、
他端には貫通孔7を有している。この貫通孔7は前記モ
ータ1の回転軸3の先端側に回転自在に装着されてい
る。8は中間ギヤであり大歯車9と小歯車10によって
一体に構成され、前記揺動レバー5のピン6の一端に回
転自在に装着されている。前記中間ギヤ8の大歯車9は
前記駆動ギヤ4と常時噛合し、前記モータ1の回転を伝
達する構成となっている。又、前記ピン6の他端は前記
基板2の位置決め孔11に貫通している。
【0011】12は出力ギヤであり、前記基板2に植設
された軸13に回転自在に装着され、前記中間ギヤ8の
小歯車10が中央位置近傍に有るとき、噛合する位置関
係にある。14は長方形をした制御板であり、中央部に
ガイド孔15を有している。このガイド孔15は上面中
央部に溝16を、上面左右には斜面17及び18を有し
ており、前記ピン6の一端が貫通している。コーナーに
はガイド溝19,20,21があり前記基板2に植設さ
れたガイド部22,23,24によって摺動自在に保持
されている。26はねじりバネであり、ねじりバネ26
は基板2に植設されたピン27に装着されており、一方
の腕は前記基板2の折曲部28に当接し、他方の腕は前
記制御板14の端面に設けられたバネ掛け25に当接
し、前記制御板14を矢印aと逆方向に付勢している。
【0012】29はリール台ギヤAであり先端にリール
爪30を、他端にはギヤ31を有しており、前記基板2
に植設された軸32に回転自在に装着されている。33
はリール台ギヤBであり先端にリール爪34を他端には
ギヤ35を有しており、前記基板2に植設された軸36
に回転自在に装着されている。前記ギヤ31は前記揺動
レバー5が時計方向に回動した時、前記中間ギヤ8の大
歯車9と噛合し、前記ギヤ35は前記揺動レバー5が反
時計方向に回動したときに前記中間ギヤ8の大歯車9と
噛合する位置関係にある。又、図5に示すように前記リ
ール台ギヤA29と前記大歯車9が浅く噛合している時
は、前記小歯車10は前記出力ギヤ12と浅く噛合し、
前記リール台ギヤB33と前記大歯車9が浅く噛合して
いる時も前記小歯車10は前記出力ギヤ12と浅く噛合
している。すなわち、噛合寸法h1が歯たけの1/3程
度の時はh2も同程度の噛合寸法となり、h1が歯たけ
寸法の1/2以上になるとh2はほぼ0となる。
【0013】以上のように構成されたテープレコーダの
駆動装置について以下その動作について説明する。
【0014】図1においてモータ1を時計方向に回転さ
すと駆動ギヤ4によって中間ギヤ8は反時計方向に回転
する。この中間ギヤ8の回転力によってすでに噛合して
いる出力ギヤ12は時計方向に回転すると同時にその反
力によって揺動レバー5は時計方向に回動するが前記制
御板14の溝16側面に前記ピン6が当接し阻止され
る。又、前記モータ1を反時計方向に回転さすと同時に
前記揺動レバー5の回転が阻止されるため、前記出力ギ
ヤ12は反時計方向に回転する。従って、前記モータ1
の回転力を一段減速し、しかも正反両方向の回転を前記
出力ギヤに伝達することができる。
【0015】次に図3に示すように前記リール台ギヤA
29を駆動する時は、前記制御板14をねじりバネ26
に抗して矢印a方向に押し上げ、前記モータ1を時計方
向に回転すると前記中間ギヤ8は反時計方向に回転す
る。この中間ギヤ8はすでに前記出力ギヤ12と噛合し
ているので、その反力によって前記揺動レバー5は時計
方向に回転する。この時前記ピン6はすでにガイド孔1
5の溝16から外れているため、前記揺動レバー5の回
転は阻止されず前記中間ギヤ8の大歯車9は前記リール
台ギヤA29のギヤ31と噛合し、このリール台ギヤA
は時計方向に回転する。
【0016】次に、図4に示すように前記リール台ギヤ
B33を駆動するときは、前記制御板14をねじりバネ
26に抗して矢印a方向に押し上げ、前記モータ1を反
時計方向に回転すると、前記中間ギヤ8は時計方向に回
転する。この中間ギヤ8はすでに前記出力ギヤ12と歯
合しているので、その反力によって前記揺動レバー5は
反時計方向に回動する。この時前記ピン6はすでに前記
ガイド孔15の溝16から外れているため前記揺動レバ
ー5の回動は阻止されず前記中間ギヤ8の大歯車9は前
記リール台ギヤB33のギヤ35と噛合し、このリール
台ギヤB33は反時計方向に回転する。
【0017】さらに、この状態から前記モータ1を時計
方向に回転すると前記中間ギヤ8は反時計方向に回転す
るため、前記リール台ギヤB33に対し逃げ方向となり
噛合が外れる。完全に噛合が外れると前記中間ギヤ8の
小歯車10は前記出力ギヤ12と噛合するので、その反
力によって前記揺動レバー5はさらに時計方向に回動
し、前記中間ギヤ8の大歯車9はリール台ギヤA29の
ギヤ31と噛合し、このリール台ギヤA29は時計方向
に回転する。
【0018】又、前記リール台ギヤA29を駆動してい
る状態から前記モータ1の回転を停止すると前記中間ギ
ヤ8の食い込み力が無くなる。その後、前記制御板14
の押し圧を解除すると、前記ねじりバネ26の付勢力に
よって前記揺動レバー5のピン6が前記ガイド孔15の
斜面17によって押され反時計方向に回動し、前記溝1
6によって中立位置に保持される。
【0019】次に本発明の第2の実施例について図6〜
図12までを参照しながら詳細に説明する。
【0020】37はモータであり基板38に固着されて
いる。このモータ37の中央部には回転軸39が突出
し、根元側には駆動ギヤ40が圧入固着されている。4
1は揺動レバーであり、一端にはピン42が両端突出し
て貫通圧着され、他端には貫通孔43を有している。こ
の貫通孔43は前記モータ37の回転軸39の先端側に
回転自在に装着されている。44は中間ギヤであり大歯
車45と小歯車46によって一体に構成され、前記揺動
レバー41のピン42の一端に回転自在に装着されてい
る。前記中間ギヤ44の大歯車45は前記駆動ギヤ40
と常時噛合し、前記モータ37の回転を伝達する構成と
なっている。又、前記ピン42の他端は前記基板38の
位置決め孔47に貫通している。48は出力ギヤであ
り、前記基板38に植設された軸49に回転自在に装着
され前記中間ギヤ44の小歯車46が中央位置近傍に有
るとき、噛合する位置関係にある。50は長方形をした
制御板であり、中央部にガイド孔51を有している。こ
のガイド孔51は上面中央部に溝52を、上面左右には
斜面53及び54を有しており、前記ピン42の一端が
貫通している。コーナーにはガイド溝55,56,57
があり前記基板38に植設されたガイド部58,59,
60によって摺動自在に保持されている。62はねじり
バネであり、ねじりバネ62は基板38に植設されたピ
ン63に装着されており、一方の腕は前記基板38の折
曲部64に当接し、他方の腕は前記制御板50の端面に
設けられたバネ掛け61に当接し、前記制御板50を矢
印aと逆方向に付勢している。65はリール台ギヤAで
あり先端にリール爪66を、他端にはギヤ67を有して
おり、前記基板38に植設された軸68に回転自在に装
着されている。69はリール台ギヤBであり先端にリー
ル爪70を他端にはギヤ71を有しており、前記基板3
8に植設された軸72に回転自在に装着されている。前
記ギヤ67は前記揺動レバー41が時計方向に回動した
時、前記中間ギヤ44の大歯車45と噛合し、前記ギヤ
71は前記揺動レバー41が反時計方向に回動したとき
に前記中間ギヤ44の大歯車45と噛合する位置関係に
ある。
【0021】又、図11に示すように前記リール台ギヤ
A65と前記大歯車45が浅く噛合している時は、前記
小歯車46は前記出力ギヤ48と浅く噛合し、前記リー
ル台ギヤB69と前記大歯車45が浅く噛合している時
も前記小歯車46は前記出力ギヤ48と浅く噛合してい
る。すなわち、噛合寸法h1が歯たけの1/3程度の時
はh2も同程度の噛合寸法となり、h1が歯たけ寸法の
1/2以上になるとh2はほぼ0となる。
【0022】73は伝達ギヤ大、74は伝達ギヤ小であ
り、伝達ギヤ大73は伝達ギヤ小74の外周部75に回
転自在に装着されており、そのギヤ部76が出力ギヤ4
8と常時噛合している。また伝達ギヤ小74は基板38
に植設された軸77に回転自在に装着され、カセット挿
入取り出し機構と連結するためのギヤ部78を有してい
る。79は中立ばねであり、中立ばね79は伝達ギヤ小
74の回転軸受部80に装着されており、一方の腕は伝
達ギヤ大73に形成されたばね掛け81に当接し、他方
の腕は同じく伝達ギヤ大73に形成されたばね掛け82
に当接して伝達ギヤ大73と伝達ギヤ小74の相対位置
を規制している。また、伝達ギヤ小74には伝達ギヤ7
3と伝達ギヤ74の相対位置が変化した時に中立ばね7
9と当接する当接部83,84が形成されている。ま
た、伝達ギヤ大73と伝達ギヤ小74の相対位置が変化
し、伝達ギヤ大73が伝達ギヤ小74に対して時計方向
に回転した際には伝達ギヤ大73に形成された突起部8
5が伝達ギヤ小74に形成されたストッパー86に当接
し、それ以上相対位置が変化しないように規制され、伝
達ギヤ大73が伝達ギヤ74に対して反時計方向に回転
した際には突起部85が伝達ギヤ小74に形成されたス
トッパー87に当接し、それ以上相対位置が変化しない
ように規制されている。
【0023】以上のように構成されたテープレコーダの
駆動装置について以下その動作について説明する。
【0024】図6においてモータ37を時計方向に回転
さすと駆動ギヤ40によって中間ギヤ44は反時計方向
に回転する。この中間ギヤ44の回転力によってすでに
噛合している出力ギヤ48は時計方向に回転すると同時
にその反力によって揺動レバー41は時計方向に回動す
るが前記制御板50の溝52側面に前記ピン42が当接
し阻止されるため、中間ギヤ44と出力ギヤ48の噛合
は継続される。出力ギヤ48が時計方向に回転すると出
力ギヤ48と常時噛合している伝達ギヤ大73は中立ば
ね79の付勢力に抗して反時計方向へ回転し、その突起
部85が伝達ギヤ小74のストッパー87に当接した
後、伝達ギヤ大73と伝達ギヤ小74は一体となって反
時計方向へ回転する。
【0025】又、図7において前記モータ37を反時計
方向に回転さすと駆動ギヤ40によって中間ギヤ44は
時計方向に回転する。この中間ギヤ44の回転力によっ
てすでに噛合している出力ギア48は反時計方向に回転
すると同時に前記揺動レバー41の回転が阻止されるた
め、前記出力ギヤ48は反時計方向に回転する。出力ギ
ヤ48が反時計方向に回転すると出力ギヤ48と常時噛
合している伝達ギヤ大73は中立ばね79の付勢力に抗
して時計方向へ回転し、その突起部85が伝達ギヤ小7
4のストッパー86に当接した後、伝達ギヤ大73と伝
達ギヤ小74は一体となって時計方向へ回転する。
【0026】従って、前記モータ37の回転力を一段減
速し、しかも正反両方向の回転を前記伝達ギヤ小74か
らカセット挿入取り出し動作の駆動源として取り出すこ
とができる。
【0027】次に図9に示すように前記リール台ギヤA
65を駆動する時は、前記制御板50をねじりバネ62
に抗して矢印a方向に押し上げ、前記モータ37を時計
方向に回転すると前記中間ギヤ44は反時計方向に回転
する。この中間ギヤ44はすでに前記出力ギヤ48と噛
合しているので、その反力によって前記揺動レバー41
は時計方向に回転する。この時前記ピン42はすでにガ
イド孔51の溝52から外れているため、前記揺動レバ
ー41の回転は阻止されず前記中間ギヤ44の大歯車4
5は前記リール台ギヤA65のギヤ67と噛合し、この
リール台ギヤA65は時計方向に回転する。
【0028】次に、図10に示すように前記リール台ギ
ヤB69を駆動するときは、前記制御板50をねじりバ
ネ62に抗して矢印a方向に押し上げ、前記モータ37
を反時計方向に回転すると、前記中間ギヤ44は時計方
向に回転する。この中間ギヤ44はすでに前記出力ギヤ
48と噛合しているので、その反力によって前記揺動レ
バー41は反時計方向に回動する。この時前記ピン42
はすでに前記ガイド孔51の溝52から外れているため
前記揺動レバー41の回動は阻止されず前記中間ギヤ4
4の大歯車45は前記リール台ギヤB69のギヤ71と
噛合し、このリール台ギヤB69は反時計方向に回転す
る。
【0029】さらに、この状態から前記モータ37を時
計方向に回転すると前記中間ギヤ44は反時計方向に回
転するため、前記リール台ギヤB69に対し逃げ方向と
なり噛合が外れる。完全に噛合が外れると前記中間ギヤ
44の小歯車46は前記出力ギヤ48と噛合するので、
その反力によって前記揺動レバー41はさらに時計方向
に回動し、前記中間ギヤ44の大歯車45はリール台ギ
ヤA65のギヤ67と噛合し、このリール台ギヤA65
は時計方向に回転する。
【0030】次に、図9,図10に示すリール台駆動状
態から図6,図7に示す伝達ギヤ小74よりの駆動源取
り出し状態への移行について図12に示すモータ回転の
タイミングチャートを参照しながら説明する。
【0031】図9に示すリール台ギヤA65を駆動して
いる状態から前記モータ37の回転停止を指令すると前
記中間ギヤ44の食い込み力が低下し、その後、前記制
御板50の押し圧を解除すると、前記ねじりバネ62の
付勢力によって前記揺動レバー41のピン42が前記ガ
イド孔51の斜面53によって押され反時計方向に回動
する。この時モータ37は回転イナーシャにより時計方
向へ回転を継続しているため中間ギヤ44は反時計方向
へ回転している。この回転イナーシャがそのままカセッ
ト挿入取り出し機構に伝達されると誤動作が生じるた
め、モータ37の回転停止指令後(時間T1後)にモー
タ37を反時計方向へ時間T2だけ回転させてモータ3
7の回転イナーシャを除去するようにしている。したが
って、前記揺動レバー41がさらに反時計方向へ回動
し、前記制御板50の溝52によって中立位置に保持さ
れた時には中間ギヤ44の回転は停止している。しかし
ながら、いろいろなバラツキの要素が考えられ中立位置
に保持された時に中間ギヤ44の回転が停止していない
場合には中間ギヤ44と噛合している出力ギヤ48は時
計方向もしくは反時計方向に、出力ギヤ48と噛合して
いる伝達ギヤ大73は中立ばね79の付勢力に抗して反
時計方向もしくは時計方向へ回転する。伝達ギヤ大73
は反時計方向へもしくは時計方向回転するが、その突起
部85が伝達ギヤ小74のストッパー86もしくは87
に当接することのないよう中立ばね79のばね反力を設
定しているため、たとえ伝達ギヤ大73に回転が伝達さ
れたとしても伝達ギヤ大73は遊動し、伝達ギヤ小74
に回転は伝達されないようにしている。
【0032】また、カセット取り出し動作に移行する場
合、モータを時計方向へ回転させてカセット取り出し動
作を行わせる機構において、もし前記揺動レバー41の
ピン42がガイド孔51の斜面53において何らかの原
因で引っ掛かり揺動レバー41が反時計方向へ回動しな
かった時は中間ギヤ44は中立位置に保持されず出力ギ
ヤ48と噛合することができない。この状態のままモー
タ37を時計方向へ回転させてカセット取り出し動作を
行なわせようとしても揺動レバー41は時計方向へ回転
し、中間ギヤ44と出力ギヤ48とを噛合させることは
できない。そのため、本実施例においてはカセット取り
出し指令と同時にモータ37を時間T3だけ反時計方向
へ回転させてピン42と斜面53の引っ掛かりを解除
し、その後モータ37を時計方向へ回転させることで中
間ギヤ48を中立位置に保持し、出力ギヤ48と噛合さ
せるようにしている。その後さらにモータ37を時計方
向に回転させると出力ギヤ48を介して駆動ギヤ大73
は反時計方向に中立ばね79の付勢力に抗して回転し、
その突起部85が伝達ギヤ小のストッパー87と当接以
降は伝達ギヤ小74も伝達ギヤ大73と一体となって反
時計方向へ回転し、伝達ギヤ小74のギヤ部80と連結
したカセット挿入取り出し機構が動作を開始する。
【0033】図10に示すリール台ギヤB69を駆動し
ている状態から前記モータ37の回転停止を指令すると
前記中間ギヤ44の食い込み力が低下し、その後、前記
制御板50の押し圧を解除すると、前記ねじりバネ62
の付勢力によって前記揺動レバー41のピン42が前記
ガイド孔51の斜面54によって押され時計方向に回動
する。この時モータ37は回転イナーシャにより反時計
方向へ回転を継続しているため中間ギヤ44は時計方向
へ回転している。この回転イナーシャがそのままカセッ
ト挿入取り出し機構に伝達されると誤動作が生じるた
め、モータ37の回転停止指令後(時間T1後)にモー
タ37を時計方向へ時間T2だけ回転させてモータ37
の回転イナーシャを除去するようにしている。したがっ
て、前記揺動レバー41がさらに時計方向へ回動し、前
記制御板50の溝52によって中立位置に保持された時
には中間ギヤ44の回転は停止している。しかしながら
いろいろなバラツキの要素が考えられ中立位置に保持さ
れた時に中間ギヤ44の回転が停止していない場合には
中間ギヤ44と噛合している出力ギヤ48は反時計方向
もしくは時計方向に、出力ギヤ48と噛合している伝達
ギヤ大73は中立ばね79の付勢力に抗して時計方向も
しくは反時計方向へ回転する。伝達ギヤ大73は時計方
向へもしくは反時計方向に回転するが、その突起部85
が伝達ギヤ小74のストッパー86もしくは87に当接
することのないよう中立ばね79のばね反力を設定して
いるため、たとえ伝達ギヤ大73に回転が伝達されたと
しても伝達ギヤ大73は遊動し、伝達ギヤ小74に回転
は伝達されないようにしている。
【0034】また、カセット取り出し動作に移行する場
合、モータを時計方向へ回転させてカセット取り出し動
作を行わせる機構において、もし前記揺動レバー41の
ピン42がガイド孔51の斜面54において何らかの原
因で引っ掛かり揺動レバー41が時計方向へ回動しなか
った時は中間ギヤ44は中立位置に保持されず出力ギヤ
48と噛合することができない。しかし、この状態のま
まモータ37を時計方向へ回転させてカセット取り出し
動作を行なわせようとすると揺動レバー41は時計方向
へ回転するためピン42と斜面54の引っ掛かりが解除
され、中間ギヤ48は中立位置に移動し出力ギヤ48と
噛合することになる。その後さらにモータ37を時計方
向に回転させると出力ギヤ48を介して駆動ギヤ大73
は反時計方向に中立ばね79の付勢力に抗して回転し、
その突起部85が伝達ギヤ小のストッパー87と当接以
降は伝達ギヤ小74も伝達ギヤ大73と一体となって反
時計方向へ回転し、伝達ギヤ小74のギヤ部80と連結
したカセット挿入取り出し機構が動作を開始する。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は特に部品を増やす
こと無くリール台転接機構から減速したしかも回転ロス
の少ない正反両回転の出力が、モータの回転イナーシャ
の影響や出力を取り出すための中立機構の誤動作の影響
等に関係なく安定して得られる信頼性の高い動作機構で
あるため、特にカセット扉の開閉やカセットのローディ
ング機構及び磁気ヘッド等を搭載したヘッド基板等を駆
動するカムギヤの駆動源として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における平面図
【図2】本発明の第1の実施例における右側面図
【図3】リール台ギヤAを駆動している状態を示す平面
【図4】リール台ギヤBを駆動している状態を示す平面
【図5】中間ギヤがリール台ギヤAと出力ギヤ両方に浅
く噛合している状態を示す部分拡大図
【図6】本発明の第2の実施例におけるモータを時計方
向に回転させた状態を示す平面図
【図7】本発明の第2の実施例におけるモータを反時計
方向に回転させた状態を示す平面図
【図8】本発明の第2の実施例における右側面図
【図9】リール台ギヤAを駆動している状態を示す平面
【図10】リール台ギヤBを駆動している状態を示す平
面図
【図11】中間ギヤがリール台ギヤAと出力ギヤ両方に
浅く噛合している状態を示す部分拡大図
【図12】モータ回転のタイミングチャートを示す図
【符号の説明】
1 モータ 4 駆動ギヤ 5 揺動レバー 6 ピン 8 中間ギヤ 9 大歯車 10 小歯車 12 出力ギヤ 14 制御板 15 ガイド孔 16 溝 29 リール台ギヤA 33 リール台ギヤB 37 モータ 40 駆動ギヤ 41 揺動レバー 42 ピン 44 中間ギヤ 45 大歯車 46 小歯車 48 出力ギヤ 50 制御板 51 ガイド孔 52 溝 65 リール台ギヤA 69 リール台ギヤB 73 伝達ギヤ大 74 伝達ギヤ小 79 中立ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石岡 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野口 直人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータにて駆動される駆動ギヤと、揺動レ
    バーに回動自在に軸支され前記駆動ギヤに常時噛合され
    る中間ギヤと、一対のリール台を駆動する第1と第2の
    リール台ギヤの中間に位置する第3のギヤと、前記揺動
    レバーの揺動運動を規制する制御板からなり、この制御
    板によって前記中間ギヤが中間位置に規制された状態で
    は前記中間ギヤと第3のギヤが噛合して前記モータの回
    転力は前記第3のギヤに伝達され、規制されない状態で
    は前記モータの回転力によって前記揺動板が揺動し、前
    記中間ギヤが選択的に第1または第2のリール台ギヤに
    噛合させるように構成したテープレコーダの駆動装置。
  2. 【請求項2】モータにて駆動される駆動ギヤと、揺動レ
    バーに回転自在に軸支され前記駆動ギヤに常時噛合され
    る中間ギヤと、第1及び第2のリール台ギヤと、この第
    1と第2のリール台ギヤの中間に位置する第3のギヤか
    らなり、前記中間ギヤが前記第1のリール台ギヤと前記
    第3のギヤとの中立状態では第1のリール台ギヤと第3
    のギヤに浅く噛合し、前記第2のリール台ギヤと前記第
    3のギヤとの中立状態では第2のリール台ギヤと第3の
    ギヤに浅く噛合させるようになし、この状態で前記モー
    タにて前記駆動ギヤを任意の方向に回転させることによ
    り、前記第3のギヤの噛合部分の反力により発生する回
    転モーメントを利用して前記揺動レバーを任意の方向に
    揺動させて前記中間ギヤを前記第1及び第2のリール台
    ギヤに選択的に噛合させるように構成したテープレコー
    ダの駆動装置。
  3. 【請求項3】モータにて駆動される駆動ギヤと、揺動レ
    バーに回動自在に軸支され前記駆動ギヤに常時噛合され
    る中間ギヤと、一対のリール台を駆動する第1と第2の
    リール台ギヤの中間に位置する第3のギヤと、前記第3
    のギヤと常時噛合する第4のギヤと、前記第4のギヤと
    同一回転軸に軸支され、前記第4のギヤが一定角度回転
    するとこの第4のギヤと係合して一体となって回転する
    第5のギヤと、前記第4のギヤと第5のギヤを連結し両
    ギヤの相対位置を規制するスプリングと、前記揺動レバ
    ーの揺動運動を規制する制御板からなり、この制御板に
    よって前記中間ギヤが中間位置に規制された状態では前
    記中間ギヤと第3のギヤが噛合して前記モータの回転力
    は前記第3のギヤから前記第4のギヤに伝達され、前記
    第4のギヤが前記スプリングの付勢力に反して一定角度
    回転した後、第5のギヤに伝達されるように構成し、前
    記制御板によって前記中間ギヤが中間位置に規制されな
    い状態では前記モータの回転力によって前記揺動板が揺
    動し、前記中間ギヤが選択的に第1または第2のリール
    台ギヤに噛合させるように構成したテープレコーダの駆
    動装置。
  4. 【請求項4】モータにて駆動される駆動ギヤと、揺動レ
    バーに回動自在に軸支され前記駆動ギヤに常時噛合され
    る中間ギヤと、一対のリール台を駆動する第1と第2の
    リール台ギヤの中間に位置する第3のギヤと、前記揺動
    レバーの揺動運動を規制する制御板からなり、この制御
    板によって前記中間ギヤが中間位置に規制された状態で
    は前記中間ギヤと第3のギヤが噛合して前記モータの回
    転力は前記第3のギヤに伝達され、規制されない状態で
    は前記モータの回転力によって前記揺動板が揺動し、前
    記中間ギヤが選択的に第1または第2のリール台ギヤに
    噛合させるように構成し、前記中間ギヤと前記第1また
    は第2のリール台ギヤの噛合から前記第3のギヤの噛合
    へ移行させる際に、前記モータを前記第1または第2の
    リール台を駆動していた方向とは逆方向に一定時間回転
    させた後に前記中間ギヤと前記第3のギヤとを噛合させ
    るように構成したテープレコーダの駆動装置。
  5. 【請求項5】モータにて駆動される駆動ギヤと、揺動レ
    バーに回動自在に軸支され前記駆動ギヤに常時噛合され
    る中間ギヤと、一対のリール台を駆動する第1と第2の
    リール台ギヤの中間に位置する第3のギヤと、前記揺動
    レバーの揺動運動を規制する制御板からなり、この制御
    板によって前記中間ギヤが中間位置に規制された状態で
    は前記中間ギヤと第3のギヤが噛合して前記モータの回
    転力は前記第3のギヤに伝達され、規制されない状態で
    は前記モータの回転力によって前記揺動板が揺動し、前
    記中間ギヤが選択的に第1または第2のリール台ギヤに
    噛合させるように構成し、前記中間ギヤと前記第1また
    は第2のリール台ギヤの噛合から前記第3のギヤの噛合
    へ移行させる際に、前記モータを前記第1または第2の
    リール台を駆動していた方向とは逆方向に一定時間回転
    させた後、さらに一定方向に一定時間回転させるように
    構成したテープレコーダの駆動装置。
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