JPH05197877A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】装置全体の薄形化を図り、併せて商品の売り残
しなしに最後の１本まで検知して販売ができるようにし
た商品搬出装置を提供する。 【構成】商品通路２に並ぶ最下位の商品１６に係脱する
主ストッパ３と、二番目の商品に係脱する補助ストッパ
４を上下両端の支軸６，７の間に屏風状に連ねて架け渡
した４枚のリンク板で構成し、かつ主ストッパと補助ス
トッパの間を連接した中央支軸５を電磁ソレノイド８と
復帰ばね１０との間に架設した上下動式の連桿９に連結
するとともに、該連桿には、待機状態で主ストッパを商
品通路へ突き出した位置に拘束して商品荷重を受け止め
るリンク拘束部材１１を設けて復帰ばね，電磁ソレノイ
ドの負担を低め、さらに主ストッパの支軸７を上下可動
に遊嵌支持してこれに商品売切検知スイッチ１２を連繋
配備し、通路内の商品有無に対応する支軸の変位を利用
して商品売切検知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、缶, 瓶商品を一列に並
べて収納するサーペンタイン形商品ラックに装備した自
動販売機の商品搬出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】頭記の商品搬出装置として、サーペンタ
イン形商品ラックの商品通路に並ぶ最下位の商品に係脱
する主ストッパと、二番目の商品に係脱する補助ストッ
パを有し、電磁ソレノイド，復帰ばねの操作で主ストッ
パと補助ストッパを交互に商品通路へ出没させて商品を
搬出する方式のものが周知である。また、前記主ストッ
パ，補助ストッパを２枚のリンク板を組として上下両端
の固定支軸間に屏風状に連ねて架け渡した４枚のリンク
板で構成するとともに、主ストッパと補助ストッパの間
を連接した中央支軸を電磁ソレノイドと復帰ばねとの間
に架設した上下動式の連桿に連結し、販売指令に基づく
ソレノイドの操作で商品搬出を行うようにしたものが本
願と同一出願人より提案された特公昭６０−２９４３６
号公報に実施例（第６図，第７図およびその説明）とし
て開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の特公
昭６０−２９４３６号公報に開示された構成では次記の
ような難点がある。すなわち、商品搬出の待機状態では
商品ラックの通路に並ぶ商品の荷重が商品通路に突き出
した主ストッパ（第一のストッパ）に加わり、この商品
荷重の分力が主ストッパのリンク板を商品通路から後退
させ、該リンク板に連結した連桿を復帰ばねに抗して上
方へ押上げるように働く。このために、待機状態で主ス
トッパを商品通路への突き出し位置に拘束保持するに
は、ばね力の大きな復帰ばねが必要であり、また復帰ば
ねのばね力が大になるほど復帰ばねに抗して連桿を引き
上げ操作する電磁ソレノイドには大きな駆動力が必要と
なってソレノイド自身，およびソレノイドを組み込んだ
商品搬出装置の厚さ寸法が増大する。しかも、商品搬出
装置が大形化するとその占有スペースが大きくなるの
で、機内の前後に並ぶ商品ラックのコラム配列にも影響
が及んでスペース効率面で不利となる。

【０００４】また、かかる商品搬出装置には前記の商品
搬出機構と別に商品売切検知スイッチを装備している
が、従来装置では搬出機構との干渉を避けるために商品
売切検知スイッチを補助ストッパよりも上方位置に組み
込み、該スイッチのアクチュエータの一端を商品通路に
突き出して商品売切検知を行うようにしている。しかし
ながら、このような構成，配置では主ストッパの上に最
後の商品が残っているにもかかわらず、スイッチは商品
無しと判断して売切信号を出力してしまうという問題が
ある。

【０００５】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は前記課題を解決して装置全体の薄形
化を図り、併せて商品の売り残しなしに最後の１本まで
検知して販売ができるように構成した商品搬出装置を提
供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の商品搬出装置は、主ストッパ，補助ストッ
パを２枚のリンク板を組として上下両端の支軸間に屏風
状に連ねて架け渡した４枚のリンク板で構成し、かつ主
ストッパと補助ストッパの間を連接した中央支軸を電磁
ソレノイドと復帰ばねとの間に架設した上下動式の連桿
に連結するとともに、該連桿には、商品搬出の待機状態
で主ストッパを商品通路へ突き出した位置に拘束して商
品荷重を受け止めるリンク拘束手段を設けて構成するも
のとする。

【０００７】また、前記リンク拘束手段の具体的な実施
態様として次の構成がある。 （１）商品搬出の待機状態で補助ストッパが商品通路側
へ屈折するようにリンク板を配列するとともに、リンク
拘束手段として、補助ストッパのヒンジピンに引っ掛け
て補助ストッパを待機位置に拘束保持するフック状の係
止部材を連桿に設ける。

【０００８】（２）商品搬出の待機状態で補助ストッパ
を商品通路と反対側に屈折させる反転付勢ばねを設ける
とともに、リンク拘束手段として、補助ストッパのヒン
ジピンを突き当てて補助ストッパを前記の反転姿勢に保
持する凹段部と、連桿の引き上げ操作に連動して補助ス
トッパを前記の反転姿勢から商品通路側に向けて屈折さ
せるように駆動する凸段部を有する部材を連桿に設け
る。

【０００９】さらに、商品搬出装置の商品売切検知機構
に関して、主ストッパの支軸を商品搬出の待機状態で主
ストッパに加わる商品荷重の有無に応じて変位するよう
に支持するとともに、該支軸の変位に従動してスイッチ
動作する商品売切検知スイッチを装備した構成がある。

【００１０】

【作用】前記の構成における商品搬出動作は基本的に従
来装置と同様であり、商品搬出の待機状態では連桿が復
帰ばねにより下方に引き下げられ、これに連動して主ス
トッパが商品通路に突き出すとともに補助ストッパが引
っ込み、商品ラックの通路に並ぶ商品は全て主ストッパ
の上に積み重なって担持されている。この状態から商品
販売指令が与えられると、電磁ソレノイドが動作して連
桿を引き上げ駆動し、これに連動して主ストッパが引っ
込むとともに補助ストッパが待機位置から商品通路に突
き出す。これによりいままで主ストッパに保持されてい
た最下位の商品は拘束が解かれて落下搬出するととも
に、最下位から２番目に並ぶ商品が一時的に補助ストッ
パに係止保持される。続いて電磁ソレノイドの通電を解
くと、連桿は復帰ばねのばね力により復帰して主ストッ
パ，補助ストッパが待機位置に戻り、通路に並ぶ商品は
補助ストッパから主ストッパに移行して係止保持され
る。

【００１１】また、前項（１),（２）に記したリンク拘
束手段は次のように機能する。すなわち、商品搬出の待
機状態で主ストッパに加わる商品荷重の分力は、主スト
ッパに連接した補助ストッパを突き上げてその折り曲げ
角度を深めるように働くが、この待機状態では補助スト
ッパのヒンジピンがリンク拘束手段と係合して待機位置
に拘束保持されているので、主ストッパも突き出し位置
に拘束されたまま商品荷重はリンク拘束手段を介して連
桿に受け止められることになる。しかも、その荷重は上
下動式の連桿に対して直角方向に作用するので、復帰ば
ねのばね力を相殺しない。したがって復帰ばねは小さな
ばね力で十分対応でき、かつ復帰ばねのばね力に抗して
連桿を引き上げ操作する電磁ソレノイドも吸引力の小さ
な小形ソレノイドが適用できて装置全体の薄形化が図れ
る。

【００１２】一方、主ストッパの支軸を商品搬出の待機
状態で主ストッパに加わる商品荷重の有無に応じて変位
するように支持するとともに、該支軸の変位に従動して
スイッチ動作する商品売切検知スイッチを装備した構成
によれば、待機状態で商品通路に商品が１個でも残って
いる間は主ストッパに加わる商品荷重を受けて主ストッ
パの支軸が下降変位し、商品売切検知スイッチを不動作
状態に保持している。これに対して、商品通路が完全に
空になった商品売切状態になると、主ストッパと加わる
商品荷重が無くなるので支軸はばね付勢により上昇変位
し、この変位に応動して商品売切検知スイッチが動作
し、商品売切信号を出力する。これにより商品の売れ残
りなしに最後の１本まで販売できる。

【００１３】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 実施例１：図１，図２は本発明の請求項１，２、および
請求項４に対応する実施例を示すものであり、図におい
て１は商品ラック（図示せず）の出口端に設置した商品
搬出装置の本体ケース、１ａは商品通路２に向けて本体
ケース１の前面に開口した窓であり、該窓１ａの内方に
は次記のように構成した主ストッパ３，補助ストッパ４
が上下に並べて組み込まれいる。すなわち、主ストッパ
３，補助ストッパ４はそれぞれ２枚１組としてヒンジピ
ン３ａ，４ａを介して連結したリンク板３ｂ，３ｃ、４
ｂ，４ｃからなり、かつ主ストッパ３と補助ストッパ４
は中央支軸５を介して直列に連接した上で、上下両端に
配した支軸６，７の間に架け渡して装備されている。ま
た、前記の各支軸５，６，７は、図２に明示されている
ように上端側の支軸６を除いて中央支軸５，および下端
側の支軸７の両端が本体ケース１に形成した支持フレー
ム１ｂに対して上下可動に遊嵌支持されている。

【００１４】また、本体ケース１の上部側にはプランジ
ャ形の電磁ソレノイド８が設置してあり、そのプランジ
ャ８ａに一端を連結した上下動式の連桿９が前記の各ス
トッパ３，４の背後を横切るように配備され、かつ連桿
９の下端と本体ケース１との間に復帰ばね（引張コイル
ばね）１０が張架されている。さらに連桿９の前面側に
は次記のように形成したリンク拘束部材１１が一体に取
付けてある。すなわち、リンク拘束部材１１の上端には
コ字形に屈曲して補助ストッパ４のヒンジピン４ａに係
合し合うフック状の係止部１１ａが、またその下方には
先記の中央支軸５と嵌合し合う縦長な遊嵌ガイド部１１
ｂが形成されている。

【００１５】一方、１２は本体ケース１ノズル下部に設
置した商品売切検知スイッチ（リミットスイッチ）、１
３はスイッチのアクチュエータであり、アクチュエータ
１３は揺動レバーとして上端が前記した支軸７に当接す
るようばね付勢されている。また、１４は固定支軸７を
上方に引き上げ付勢するばね、１５は連桿９の下端と先
記した中央支軸５との間に張架した引張りばね、１６は
商品である。

【００１６】なお、図１（ａ）を商品搬出の待機状態を
示しており、電磁ソレノイド８が非通電で、連桿９は復
帰ばね１０により下方に引き下げられている。また、こ
の状態では主ストッパ３が商品通路２へＶ字形に突き出
してこの上に最下位に並ぶ商品１６を担持しており、補
助ストッパ４は商品通路側に向けて僅かに折れ曲がった
姿勢でそのヒンジピン４ａにリンク拘束部材１１のフッ
ク状係止部１１ａが係合している。一方、図１（ｂ）は
商品搬出動作の状態を表しており、電磁ソレノイド８が
通電してプランジャ８ａを吸引し、連桿９を復帰ばね１
０に抗して上方に引き上げている。この状態では中央支
軸５が上方に引き上げられるので主ストッパ３は後退
し、代わりに補助ストッパ４がフック状係止部１１ａと
の係合が外れて商品通路２へＶ字形に突き出して最下位
から２番目に並ぶ商品１６を支えている。

【００１７】次に前記構成による商品搬出動作を図４
（ａ),（ｂ）で説明する。まず（ａ）は図１（ａ）に対
応する待機状態を示し、商品通路２に並ぶ商品１６（＃
１は最下位に並ぶ商品、＃２は２番目に並ぶ商品）が通
路に突き出した主ストッパ３の上に積み重なって担持さ
れている。この状態では主ストッパ３に加わる商品荷重
は主ストッパ３を商品通路から後退させるように作用
し、その分力は主ストッパ３に連接した補助ストッパ４
を突き上げてその折り曲げ角度を深めるように働く。し
かして、この場合に補助ストッパ４はヒンジピン４ａが
リンク拘束部材１１と係止して待機位置に鎖錠されてい
るので、主ストッパ３も突き出し位置に拘束されたまま
となる。そして、商品荷重はリンク拘束部材１１を介し
て連桿９に受け止められる。しかも、この荷重は上下動
式の連桿９に対して横向きに作用するので、復帰ばね１
０のばね力を相殺することがない。したがって復帰ばね
１０は小さなばね力で十分対応できる。

【００１８】この状態から販売指令に基づいて電磁ソレ
ノイド８を通電すると、（ｂ）図のように連桿９が復帰
ばね１０に抗して上方に引き上げられ、この上昇過程で
先にリンク拘束部材１１による補助ストッパ４の拘束を
解き、引続いて遊嵌ガイド部１１ｂが中央支軸５を引き
上げる。これにより主ストッパ３は商品荷重も加わって
商品通路２から後退し、最下位に並ぶ商品＃１を落下搬
出させると同時に、補助ストッパ４が商品通路２に突き
出して２番目の商品＃２を一時的に支える。そして、商
品＃１の搬出を待って電磁ソレノイド８を消磁すると、
連桿９が復帰ばね１０により引き下げられて主ストッパ
３，補助ストッパ４が再び（ａ）図の待機状態に復帰
し、商品＃２は補助ストッパ４から外れて主ストッパ３
の上に移動する。

【００１９】次に、商品売切検知スイッチ１２の動作を
図６（ａ),（ｂ）により説明する。まず、（ａ）図のよ
うに商品搬出の待機状態で主ストッパ３の上に商品１６
が担持されている場合には、主ストッパ３に加わる商品
荷重により支軸７がばね１４に抗して下降し、アクチュ
エータ１３をスイッチ１２から離脱した状態に保持して
いる。したがって商品売切検知スイッチ１２はＯＦＦで
ある。一方、商品の販売が進んで商品が売切れ状態にな
れば、商品通路が空となるので（ｂ）図のように商品通
路に突き出した主ストッパ３には商品荷重が加わらな
い。したがって主ストッパ３の支軸７はばね１４の付勢
を受けて上方に変位するとともに、この動きに追随して
アクチュエータ（図示されてないばねで反時計方向に付
勢されている）１３が反時計方向に揺動し、スイッチ１
２をＯＮ動作させて商品売切信号を出力する。なお、図
１（ａ）の商品搬出動作の過程では主ストッパ３に商品
荷重が加わらないが、この場合には主ストッパ３がほぼ
直線状に伸びて支軸７を押し下げるので、商品売切検知
スイッチが不用意に誤動作することはない。

【００２０】実施例２：図３は本発明の請求項１，３に
対応する実施例を示すものであり、先記した実施例１と
異なる点は、まず補助ストッパ４の支軸６上にリンク板
４ｂを後方に押し込み付勢する反転付勢ばね１６を備え
ている。また、連桿９に設けたリンク拘束部材１１に
は、中央支軸５と嵌合し合うガイド部１１ｂのほかに、
補助ストッパ４のヒンジピン４ａを後方に落とし込む凹
段部１１ｃ，および凹段部１１ｃの下部に連ねて前方に
膨出した凸段部１１ｄが形成されている。なお、実施例
１における付勢ばね１５はこの実施例では不要である。

【００２１】かかる構成により、（ａ）図に示す待機状
態では補助ストッパ４が反転付勢ばね１６のばね力で商
品通路２と反対側に反転して折れ曲がるとともに、ヒン
ジピン４ａがリンク拘束部材１１の凹段部１１ｃに突き
当たって待機位置に拘束保持される。一方、（ｂ）図に
示すように電磁ソレノイド８を通電して連桿９を引き上
げた商品搬出の動作状態では、連桿９の上昇過程でリン
ク拘束部材１１の凸段部１１ｄが補助ストッパ４のヒン
ジピン４ａを前方に蹴り出すとともに、中央支軸５の引
き上げ移動も加わり、補助ストッパ４は（ａ）の状態か
ら折り曲げ姿勢を反転して商品通路２に突き出すように
なる。

【００２２】ここで、図５（ａ),（ｂ）により商品搬出
動作を説明すると、（ａ）図の待機状態では商品通路の
最下位に並ぶ商品＃１が商品通路２に突き出した主スト
ッパ３の上に担持されている。また、この待機状態で
は、主ストッパ３に加わる商品荷重が主ストッパ３を後
方に押し込んで補助ストッパ４を突き上げるように働く
が、一方では補助ストッパ４が反転姿勢でリンク拘束部
材１１に拘束されていために、主ストッパ３は突き出し
姿勢に保持されさたまま、商品荷重は実施例１の場合と
同様に連桿９に受け止められる。一方、商品搬出時に電
磁ソレノイド８を励磁すると、（ｂ）図のように連桿９
が復帰ばね１０に抗して上方に引き上げられ、その上昇
移動過程で主ストッパ３と補助ストッパ４を連結してい
る中央支軸５を上方に引き上げるとと同時に、リンク拘
束部材１１に形成した凸段部が補助ストッパ４のヒンジ
ピン４ａを前方に蹴り出す。これにより、主ストッパ３
は後退していままで担持していた最下位の商品＃１を落
下搬出させるととも、補助ストッパ４は（ａ）図の姿勢
から反転して前方に折れ曲がり、商品通路２に突き出し
て２番目に並ぶ商品＃２を支える。続いて電磁ソレノイ
ド８の励磁を解くと、復帰ばね１０のばね力で連桿９が
下降し、これに連動して主ストッパ３，補助ストッパ４
が再び（ａ）図の位置に戻るとともに、搬出動作過程で
補助ストッパ４に担持されていた商品＃２が主ストッパ
３に移行して待機状態に復帰する。

【００２３】なお、図３には商品売切検知スイッチが図
示されてないが、実施例１と同様に主ストッパ３の支軸
７を上下方向に遊嵌支持した上で、この支軸７との間に
揺動式アクチュエータを介して配置することができる。

【００２４】

【発明の効果】以上述べたように本発明の商品搬出装置
によれば、４枚のリンク板を屏風状に組合わせてなる主
ストッパ，補助ストッパを待機，搬出位置に切換える上
下動式の連桿に対し、待機状態で主ストッパを突き出し
位置に拘束保持して商品荷重を受け止めるようにしたリ
ンク拘束手段を設けたことにより、連桿を待機位置に引
き戻す復帰ばねは商品荷重の影響を受けることなく小さ
なばね力で十分対応でき、かつ復帰ばねのばね力に抗し
て連桿を引き上げ操作する電磁ソレノイドも吸引力が小
さい小形ソレノイドの適用が可能である。したがって、
これら部品を組み込んだ商品搬出装置全体を薄形に構成
できる。

【００２５】また、主ストッパの支軸を商品搬出の待機
状態で主ストッパに加わる商品荷重の有無に応じて変位
するように支持するとともに、該支軸の変位に従動して
スイッチ動作する商品売切検知スイッチを装備した構成
により、商品の売れ残りなしに最後の１本まで販売でき
る効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に対応する商品搬出装置の内
部構造を示す縦断側面図であり、（ａ）は商品搬出の待
機状態を表す図、（ｂ）は商品搬出の動作状態を表す図

【図２】図１の背面図

【図３】本発明の実施例２に対応する商品搬出装置の内
部構造を示す縦断側面図であり、（ａ）は商品搬出の待
機状態を表す図、（ｂ）は商品搬出の動作状態を表す図

【図４】図１の実施例に対する商品搬出動作の説明図で
あり、（ａ）は商品搬出の待機状態を表す図、（ｂ）は
商品搬出の動作状態を表す図

【図５】図３の実施例に対する商品搬出動作の説明図で
あり、（ａ）は商品搬出の待機状態を表す図、（ｂ）は
商品搬出の動作状態を表す図

【図６】図１の実施例に対する商品売切検知スイッチの
動作説明図であり、（ａ）は商品の残っている状態の動
作を表す図、（ｂ）は商品売切れ状態の動作を表す図

【符号の説明】

２ 商品通路 ３ 主ストッパ ３ａ ヒンジピン ３ｂ リンク板 ３ｃ リンク板 ４ 補助ストッパ ４ａ ヒンジピン ４ｂ リンク板 ４ｃ リンク板 ５ 中央支軸 ６ 上端側支軸 ７ 下端側支軸 ８ 電磁ソレノイド ９ 連桿 １０ 復帰ばね １１ リンク拘束部材 １１ａ フック状係止部 １１ｂ 中央支軸のガイド部 １１ｃ 凹段部 １１ｄ 凸段部 １２ 商品売切検知スイッチ １３ アクチュエータ １６ 商品 １７ 反転付勢ばね

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 和重 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 (72)発明者 松島 幸三 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】缶, 瓶商品を一列に並べて収納するサーペ
   ンタイン形商品ラックに装備した自動販売機の商品搬出
   装置であり、商品通路に並ぶ最下位の商品に係脱する主
   ストッパと、二番目の商品に係脱する補助ストッパを有
   し、電磁ソレノイド，復帰ばねの操作で主ストッパと補
   助ストッパを交互に商品通路へ出没させて商品を搬出す
   るものにおいて、前記主ストッパ，補助ストッパを２枚
   のリンク板を組として上下両端の支軸間に屏風状に連ね
   て架け渡した４枚のリンク板で構成し、かつ主ストッパ
   と補助ストッパの間を連接した中央支軸を電磁ソレノイ
   ドと復帰ばねとの間に架設した上下動式の連桿に連結す
   るとともに、該連桿には、商品搬出の待機状態で主スト
   ッパを商品通路へ突き出した位置に拘束して商品荷重を
   受け止めるリンク拘束手段を設けたことを特徴とする自
   動販売機の商品搬出装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の商品搬出装置において、商
   品搬出の待機状態で補助ストッパが商品通路側へ屈折す
   るようにリンク板を配列するとともに、リンク拘束手段
   として、補助ストッパのヒンジピンに引っ掛けて補助ス
   トッパを待機位置に拘束保持するフック状の係止部材を
   連桿に設けたことを特徴とする自動販売機の商品搬出装
   置。
3. 【請求項３】請求項１記載の商品搬出装置において、商
   品搬出の待機状態で補助ストッパを商品通路と反対側に
   反転して屈折させる付勢ばねを設けるとともに、リンク
   拘束手段として、補助ストッパのヒンジピンを突き当て
   て補助ストッパを前記の反転姿勢に保持する凹段部と、
   連桿の引き上げ操作に連動して補助ストッパを前記の反
   転姿勢から商品通路側に向けて屈折させるように駆動す
   る凸段部を有する部材を連桿に設けたことを特徴とする
   自動販売機の商品搬出装置。
4. 【請求項４】缶, 瓶商品を一列に並べて収納するサーペ
   ンタイン形商品ラックに装備した自動販売機の商品搬出
   装置であり、商品通路に並ぶ最下位の商品に係脱する主
   ストッパと、二番目の商品に係脱する補助ストッパを有
   し、電磁ソレノイド，復帰ばねの操作で主ストッパと補
   助ストッパを交互に商品通路へ出没させて商品を搬出す
   るものにおいて、主ストッパの支軸を、商品搬出の待機
   状態で主ストッパに加わる商品荷重の有無に応じて変位
   するように支持するとともに、該支軸の変位に従動して
   スイッチ動作する商品売切検知スイッチを装備したこと
   を特徴とする自動販売機の商品搬出装置。