JPH0519771U - 固定機構 - Google Patents

固定機構

Info

Publication number
JPH0519771U
JPH0519771U JP6625691U JP6625691U JPH0519771U JP H0519771 U JPH0519771 U JP H0519771U JP 6625691 U JP6625691 U JP 6625691U JP 6625691 U JP6625691 U JP 6625691U JP H0519771 U JPH0519771 U JP H0519771U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor bolt
leaf spring
holding body
wall portion
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6625691U
Other languages
English (en)
Inventor
俊成 佐久間
Original Assignee
株式会社佐久間製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社佐久間製作所 filed Critical 株式会社佐久間製作所
Priority to JP6625691U priority Critical patent/JPH0519771U/ja
Publication of JPH0519771U publication Critical patent/JPH0519771U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建築物の天井等に配設したアンカーボルト等
への配管支持具、スイッチボックス等の固定位置を自在
に設定出来、而も容易に固定出来る。 【構成】 配管用支持具、スイッチボックス等を装着す
る保持体1とアンカーボルト2との間に略U字状又はV
字状に形成した板バネ3を配置し、該板バネ3の端部側
に陥没形成した受承部7の凹曲面にはアンカーボルトの
谷部への嵌合片を突設し、かかる板バネ3の弾発力によ
り保持体1をアンカーボルト2に押圧すると共に、嵌合
片がアンカーボルト1の谷部に嵌合して保持体1がアン
カーボルト2に固定される。 【効果】 嵌合片がアンカーボルトの谷部へ嵌合すると
共に、板バネの弾発力により保持体1をアンカーボルト
に押圧して該保持体1が堅固に固定され、而も保持体1
をアンカーボルトの側方よりワンタッチで装着出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば配管支持具を建築物の天井等に配設したアンカーボルトに固 定するに際し、上下方向など配管固定位置を自在に設定出来ると共に、容易に固 定出来る様にした固定機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、垂壁部に一対の係止部を対向配置すると共に、該係止部に貫通孔を設け た保持体を天井等に打ち込まれたアンカーボルトに固定していたが、かかる保持 体では上部係止部の貫通孔にアンカーボルトが遊貫状態にて挿入されると共に、 アンカーボルト下端よりナットを所定位置まで螺入して保持体を固定していた為 、非能率的で取付作業に長時間を要し、よってコストアップを招来する欠点を有 している。
【0003】 又、アンカーボルト下方に既設の保持体を固定した状態では、新たな保持体を アンカーボルトに固定するには既設の保持体を撤去した後に保持体を所定位置に 固定し、そして撤去した保持体を元に戻さなければならず、取付作業が甚だ面倒 で而も非能率的である為、コストアップを招来する欠点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は配管支持具等のアンカーボルトへの取付作業に要する手間を軽減する ことにより、作業能率の向上及び作業時間の短縮化を実現してコストダウンを図 った固定機構を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来技術に基づく配管支持具等のアンカーボルトへの取付作業 の困難性等の課題に鑑み、板バネを略U字状又はV字状に形成し、該板バネのボ ルト押圧片或いは保持体におけるアンカーボルトの当接面にアンカーボルトの谷 部への嵌合片を突設し、かかる板バネを配管支持具等の保持体に配置することに より、該板バネの弾発力により保持体内面をアンカーボルトに押圧すると共に、 嵌合片がアンカーボルトの谷部に嵌合することによって、保持体をアンカーボル トに固定する様にし、而もアンカーボルトの側方より保持体を装着可能として、 上記欠点を解決せんとしたものである。
【0006】
【作用】
本考案にあっては、天井等に打ち込んだアンカーボルトに保持体を装着すると 、板バネの弾発力にて保持体をアンカーボルトに押圧すると共に、板バネ或いは 保持体に突設した嵌合片がアンカーボルトの谷部に嵌合して、保持体が所定位置 に固定されるのである。
【0007】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は天井等に所定間隔を有して打ち込まれているアンカーボルト2に配管用支 持具、スイッチボックス等(後述する)を固定するための保持体であり、該保持 体1は適宜形状を有する板体或いは箱状体などであり、かかる保持体1の一側面 には板バネ3を横向きに固定し、該板バネ3は曲部を中央部に設けて基端部であ る保持体固定片4とボルト押圧片5を連続形成することにより略U字状、V字状 又は鉤状とし、かかる板バネ3は縮閉方向に作用する(保持体固定片4とボルト 押圧片5との間隔を拡げることにより弾発力が生ずる)ものであり、ボルト押圧 片5の先端部には外方への反り返し部6を形成すると共に、端部側内面(アンカ ーボルト2との当接部)には受承部7を没設している。
【0008】 8はアンカーボルト2の谷部9への薄厚なる嵌合片であり、該嵌合片8は受承 部7の凹面部及び保持体1の一側面(アンカーボルト2との当接部)の一方又は 両方に水平状に突設すると共に、外縁部を凸円弧状に形成している。
【0009】 そして、板バネ3により保持体1をアンカーボルト2に押圧すると共に、嵌合 片8がアンカーボルト2の谷部9に嵌合して保持体1がアンカーボルト2に固定 されるのである。
【0010】 又、他の実施例においては、図3に図示する様にボルト押圧片5と同様なる板 バネ3の基端部に曲部を形成し、かかる基端部を保持体1側部にて固定し、板バ ネ3により保持体1をアンカーボルト2に押圧するのであり、基端部を直角状に 形成して弾発力を保持させても良い。
【0011】 又、図4に図示する様にコ字状の板体など対向する垂壁部10、10a を有する保 持体1においては、一方の垂壁部10内面とアンカーボルト2との間に板バネ11を 横向き且つ開口側が垂壁部10、10a の開口端縁部側に向く様に設け、該板バネ11 は曲部を中央部に設けて保持体固定片12とボルト押圧片13を連続形成することに より略U字状又はV字状とし、かかる板バネ11は拡開方向に作用する(保持体押 圧片12とボルト押圧片13との間隔を縮めることにより弾発力が生ずる) ものであ り、ボルト押圧片13の先端部には内方への反り返し部14を形成すると共に、端部 側外面(アンカーボルト2との当接部)には受承部15を没設し、該受承部15の凹 面部及び他方の垂壁部10a の内面(アンカーボルト2との当接部)の一方又は両 方には上記嵌合片8と同様なる嵌合片16が突設されている。
【0012】 そして、板バネ11を一方の垂壁部10内面とアンカーボルト2との間に配置する と共に、一方の垂壁部10とアンカーボルト2との間隔を拡げる様にして他方の垂 壁部10a をアンカーボルト2に押圧し、嵌合片16がアンカーボルト2の谷部9に 嵌合して保持体1がアンカーボルト2に固定されるのである。
【0013】 又、板バネ11は図7及び図8に図示する様に上記した向きとは逆に曲部が垂壁 部10、10a の開口端縁部側に向く様に、即ち板バネ11の開口側が保持体1の奥行 き側に対向する様に設けても良く、又垂壁部10、10a の一方に固着したり、或い は垂壁部10、10a の一方とアンカーボルト2との間に着脱自在に装着してもどち らでも良く、着脱自在とした場合において板バネ11の曲部が垂壁部10、10a の開 口端縁部側に向く様に装着する場合には、保持体固定片12の先端部を内方へ若干 反り返して滑り部17を形成した板バネ11を装着している。
【0014】 又、図9に図示する様に、垂壁部18の一端側(上端部)より係止片19を水平に 突設すると共に、他端側(下方部分)においては垂壁部18と対向する受け部20を 有する押さえ部21を形成した保持体1において、係止片19には略中央部にアンカ ーボルト2の貫通孔22を貫設すると共に、該貫通孔22の外方縁部を薄厚に削成し て嵌合部23を形成し、又押さえ部21は受け部20の一側部より垂壁部18との連結部 24を連続形成し、該連結部24は弾性を有すると共に、端部を垂壁部18の下方側部 に固着し、又受け部20の他側方に折り返し部25を形成し、垂壁部18と折り返し部 25との間には垂壁部18と受け部20との間への開口部26を形成している。
【0015】 そして、板バネ11を垂壁部18内面とアンカーボルト2との間に配置すると共に 、垂壁部18とアンカーボルト2との間を拡げる様にして受け部20をアンカーボル ト2に押圧し、アンカーボルト2の谷部9に係止片19の嵌合部23及び嵌合片16( 板バネ11及び受け部20内面の一方又は両方に突設している)が夫々嵌合して保持 体1がアンカーボルト2に固定されるのである。
【0016】 又、嵌合片16及び係止片19の嵌合部23はアンカーボルト2の谷部9への嵌合し て保持体1を固定するために設けたものであって、どちらか一方或いは両方を設 けるものとし、又係止片19の貫通孔22の一方側(押さえ部21の開口部26側)に切 込部27を設けて、貫通孔22を係止片19の一方側にて開口しても良く、又一個の保 持体1に対する板バネ3、11の個数、及び一個の板バネ3、11に対する嵌合片8 、16の個数には何等限定されず、多数並設しても良い。
【0017】 又、上記した保持体1において、図17乃至図20に図示する様に2個の板バネ11 、11a ( この場合、板バネ11、11a は板バネ3の様な性質を有するものでも良い )を保持体1の上下部に夫々配置し、上下両方の板バネ11、11a の装着位置をず らす様に設けたり(板バネ11、11a の向きは問わず)、又は上記保持体1の他の 実施例として、上下両方の板バネ11、11a にて固定されるアンカーボルト2同志 を噛み合わせ可能なる位置に夫々の板バネ11、11a を配置固定し、この様な上記 2例の構成にてアンカーボルト2の垂下長さを延長したり、或いはアンカーボル ト2の延長方向以外に対応したものとして、図21に図示する様に2個の保持体1 を十字状に固定して、天井から垂下したアンカーボルト2以外に水平方向にアン カーボルト2を設置する様に成しても良い。
【0018】 又、アンカーボルト2に固定するものとして配管支持具28を一実施例として説 明すると、 29は保持体1の下端に設けた枢軸であり、該枢軸29は保持体1下端に貫設した 矩形孔30の下部に形成されるものであり、又保持体1上端近傍には中央上部より 爪31を突設した矩形状の掛止孔32を穿設して嵌合主体部33と成している。
【0019】 34は保持体1に揺動自在に装着される配管支持体であり、該配管支持体34は帯 状の金属板の下端を略円弧状に湾曲して配管支持部35を形成すると共に、上端を 弾性を有する片持梁状で、而も直角より若干大なる角度を以て折曲し、先端幅を 前記掛止孔32と略同幅なる掛止部36を形成すると共に、該掛止部36に前記爪31と 略合致する嵌合孔37を穿設して嵌合従体部38と成している。
【0020】 39は配管支持体34の支持強度を向上させるリムであり、該リム39は配管支持部 35の外方に膨出形成している。
【0021】 そして、配管支持体34は保持体の枢軸29に配管支持体34の一端を枢着し、保持 体1の掛止孔32に配管支持体34の掛止部36を着脱自在に嵌合掛止している。
【0022】 尚、配管支持体34は金属製に限定されず、配管支持体34の他端が片持梁状にし て弾性が得られ、且つ配管の支持強度の良好なプラスチック等を使用しても良い 。
【0023】 尚、上記実施例においては保持体1に配管支持体34を直接装着しているが、保 持体1とは別個なる基板( 図示せず )に配管支持体34を装着すると共に、かかる 基板( 図示せず )を保持体1に取り付けて配管支持具28と成しても良い。
【0024】 又、本実施例においては保持体1に配管用支持体34、スイッチボックス(後述 する)などを装着するケースを説明したが、配管支持具専用の固定機構を説明す ると、図14に図示する様に垂壁部18の一端部に係止片19を水平突設した一対の保 持体1を上下対設すると共に、略帯環状に湾曲形成した弾性を有する配管支持体 40の両端部を夫々の保持体1に固定して配管支持具28と成し、板バネ11をアンカ ーボルト2と夫々の保持体1との間に配置することにより、係止片19の嵌合部23 がアンカーボルト2の谷部9に嵌合して保持体1がアンカーボルト2に固定され るのである。
【0025】 又、図15に図示する様に、垂壁部18の両端部に係止片19、19a を水平突設した 保持体1を上方に配置すると共に、垂壁部18a に押さえ部21を設けた保持体1を 下方に配置し、中間部にジョイント41を有する略帯環状に湾曲形成した配管支持 体42の一端部を上方の保持体1に、他端部を下方の保持体1に夫々固定して配管 支持具28と成し、板バネ11をアンカーボルト2と垂壁部18、18a との間に配置す ることにより、係止片19の嵌合部23がアンカーボルト2の谷部9に嵌合すると共 に、受け部20がアンカーボルト2に押圧されて保持体1がアンカーボルト2に固 定されるのである。
【0026】 又、保持体1に取付孔43、43a を設け、該取付孔43、43a にボルト等( 図示せ ず )を通してスイッチボックス、分配器等(以下、スイッチボックス44と称する )を取り付けることも可能である。
【0027】 又、保持体1を固定する対象は螺子状のアンカーボルト2に限定せず、図22に 図示する様に例えば異形鉄筋など表面に凹凸を有する異形棒体45とし、保持体1 及び板バネ3、11の一方又は両方に突設した嵌合片8、16は異形棒体45表面の凹 部に嵌合する程度の肉厚を有するものとしたり、或いは図23に図示する様に板体 46とし、アンカーボルト2の谷部や異形棒体45の凹部への嵌合片8、16を設ける 他に、保持体1及び板バネ3、11の板体46との当接部を粗面状とするなどして摩 擦抵抗大なる滑り止部47とし、板バネ3、11の弾発力により板体46に保持体1を 押圧して該保持体1を板体46に固定しても良く、この場合には板バネ3、11の弾 発力を強くするため、例えば保持体1にリブ48を設けて保持体1を補強すること もある。
【0028】 次に本考案に係る固定機構の作用について説明すると、 先ず、第1の考案に係る固定機構においては、天井に打ち込んだアンカーボル ト2の所定位置にボルト押圧片5先端部の反り返し部6を押し当てて保持体1を 押し込むことにより、板バネ3が反り返し部6にてスムーズ且つ徐々に拡開し、 受承部7がアンカーボルト2の位置まで到達すると、受承部7の凹曲面或いは保 持体1に突設した嵌合片8がアンカーボルト2の谷部9に嵌合すると共に、板バ ネ3の弾発力により保持体1がアンカーボルト2に押圧されることにより、保持 体1がアンカーボルト2の所定位置に固定され、又作業者が予め板バネ3のボル ト押圧片5を拡開させながら保持体1を押し込む方法もある。
【0029】 又、第2の考案に係る固定機構において、図5に図示する場合には他方の垂壁 部10a と板バネ11のボルト押圧片13先端部の反り返し部14をアンカーボルト2に 押し当てて保持体1を押し込むことにより、板バネ11が反り返し部14によりスム ーズ且つ徐々に縮閉し、受承部15がアンカーボルト2の位置までくると、該受承 部15或いは垂壁部10a 内面に突設した嵌合片16がアンカーボルト2の谷部9に嵌 合すると共に、板バネ11の弾発力により一方の垂壁部10とアンカーボルト2との 間隔を拡げる様にして他方の垂壁部10a がアンカーボルト2に押圧されることに より、保持体1がアンカーボルト2の所定位置に固定され、又図7に図示する場 合には他方の垂壁部10a とボルト押圧片13の中間部との間隔部を夫々アンカーボ ルト2に押し当てて保持体1を押し込むのである。
【0030】 又、板バネ11を着脱自在とした場合に、垂壁部10、10a 間にアンカーボルト2 が位置する様に保持体1をセットし、図6に図示する様に板バネ11の曲部を先端 側にした場合には、一方の垂壁部10内面上を板バネ11の保持体押圧片12が摺動す る様にして板バネ11をアンカーボルト2と垂壁部10との間に押し込んで、保持体 1がアンカーボルト2の所定位置に固定され、又図8に図示する様にその逆の場 合には、アンカーボルト2に受承部13を押し当て、板バネ11の曲部を保持体1側 へ押圧することにより、保持体押圧片12先端部の滑り部17が垂壁部10内面上をス ムーズに摺動して板バネ11をアンカーボルト2と垂壁部10との間に押し込んで、 保持体1がアンカーボルト2の所定位置に固定されるのである。
【0031】 又、第3の考案に係る固定機構において係止片19に切込部27が形成されている 保持体1の場合には、保持体1を傾けて(図9の一点鎖線に示す)、切込部27よ りアンカーボルト2に押し込む様に保持体1をセットし(かかる状態においてア ンカーボルト2は貫通孔22に遊貫状態) 、又切込部27がない保持体1の場合には 、アンカーボルト2の下方より貫通孔22に遊貫状態に挿通して保持体1をセット し、かかる保持体1の嵌合部23をアンカーボルト2に当接し、続けて傾斜状態で ある保持体1の下方部を前進させて押さえ部21がアンカーボルト2に当接すると 、押さえ部21の弾性作用により恰も押さえ部21が退避して、保持体1の板バネ11 がアンカーボルト2に当接すると共に、該アンカーボルト2が垂壁部18と受け部 20との間に位置し、上記のセット時の押圧力を解除すれば(保持体1から手を放 す)、板バネ11の弾発力により垂壁部18とアンカーボルト2との間が拡がって、 嵌合片16がアンカーボルト2の谷部9に嵌合すると共に、貫通孔22の外方縁部及 び押さえ部21の受け部20がアンカーボルト2に押圧されて(貫通孔22の外方縁部 に嵌合部23がある場合には、該嵌合部23が谷部9に嵌合して)、保持体1がアン カーボルト2の所定位置に固定されるのである。
【0032】 又、第4の考案に係る固定機構においては、先ず管体(図示せず)に周設する 様に配管支持体40を取付け、その後係止片19の切込部27よりアンカーボルト2を 押し込む様に保持体1をセットすると、嵌合片16がアンカーボルト2の谷部9に 嵌合すると共に、板バネ11の弾発力で垂壁部18とアンカーボルト2との間が拡が ることにより、貫通孔22の外方縁部がアンカーボルト2に押圧され(貫通孔22の 外方縁部に嵌合部23がある場合には、該嵌合部23が谷部9に嵌合し)、配管支持 具28がアンカーボルト2の所定位置に固定されるのである。
【0033】 又、第5の考案に係る固定機構においては、先ず係止片19の切込部27よりアン カーボルト2を押し込む様に上方の保持体1をセットすると、嵌合片16がアンカ ーボルト2の谷部9に嵌合すると共に、板バネ11の弾発力で垂壁部18とアンカー ボルト2との間が拡がることにより、貫通孔22の外方縁部がアンカーボルト2に 押圧されて(貫通孔22の外方縁部に嵌合部23がある場合には、該嵌合部23が谷部 9に嵌合して)、上方の保持体1がアンカーボルト2に固定され、次に管体(図 示せず)をセットした後にジョイント41を中心に配管支持体42の下方部材を揺動 さて下方の保持体1の押さえ部21がアンカーボルト2に当接すると、押さえ部21 の弾性作用により恰も押さえ部21が退避して、保持体1の板バネ11がアンカーボ ルト2に当接すると共に、該アンカーボルト2が垂壁部18と受け部20との間に位 置し、その保持体1から手を放すと、嵌合片16がアンカーボルト2の谷部9に嵌 合すると共に、板バネ11の弾発力で垂壁部18とアンカーボルト2との間が拡がる ことにより、押さえ部21の受け部20がアンカーボルト2に押圧されて、下方の保 持体1がアンカーボルト2に固定されて、その結果配管支持具28がアンカーボル ト2の所定位置に固定されるのである。
【0034】 又、例えば天井より垂下したアンカーボルト2の下方に配管の必要がある場合 などアンカーボルト2の長さが足りない場合には、上下両方の板バネ11、11a を ずらした保持体1により、上方の板バネ11にてアンカーボルト2に保持体1を固 定すると共に、下方の板バネ11a にて別のアンカーボルト2の上端部を保持体1 に固定すれば、アンカーボルト2を継ぎ足し状態として必要とする長さを得るこ とが出来、而もかかる保持体1のアンカーボルト2への固定位置を変えることに より、継ぎ足し状態のアンカーボルト2の長さを調節出来、又図20に図示する様 にアンカーボルト2同志を噛み合わせれば、より堅固にアンカーボルト2を継ぎ 足すことが出来る。
【0035】 又、天井より垂下したアンカーボルト2の垂下位置だけでは対処出来ない箇所 に配管支持具28等を用いて配管する場合には、2個の保持体1を十字状に組み合 わせ固定したものにより、一方の保持体1を垂設したアンカーボルト2に固定す ると共に、他方の保持体1に別のアンカーボルト2を水平状態に固定し、該アン カーボルト2に配管支持具28等を固定して配管するのである。
【0036】
【考案の効果】
要するに本考案は、保持体1の一側面に板バネ3を設け、該板バネ3の基端部 を保持体1に固定すると共に、保持体1との間にアンカーボルト2を挟着する如 く板バネ3のボルト押圧片5を保持体1の一側面前方へ突設し、板バネ3及び保 持体1の一側面のアンカーボルト2との当接部の一方又は両方に薄厚なる嵌合片 8を突設したもの、保持体1に対向する一対の垂壁部10、10a を設け、他方の垂 壁部10a をアンカーボルト2に押圧する様な板バネ11を、一方の垂壁部10とアン カーボルト2との間に設け、板バネ11及び他方の垂壁部10a 内面のアンカーボル ト2との当接部の一方又は両方に薄厚なる嵌合片16を突設したもの、及び保持体 1の垂壁部18の一端側に係止片19を突設すると共に、他端側に押さえ部21を設け 、上記係止片19には貫通孔22を設け、押さえ部21には垂壁部と対向する受け部20 を設け、上記貫通孔22縁部及び受け部20内面をアンカーボルト2に押圧する様に 板バネ11を、垂壁部18とアンカーボルト2との間に設け、板バネ11及び受け部20 内面のアンカーボルト2との当接部の一方又は両方に薄厚なる嵌合片16を突設し たので、アンカーボルト2の谷部に嵌合片8、16が嵌合すると共に、板バネ3、 11の弾発力により保持体1をアンカーボルト2に押圧するため、保持体1をアン カーボルト2に堅固に固定出来、而も従来とは相違してナットは不要で、板バネ 3、11により保持体1をワンタッチでアンカーボルト2に装着出来、よって手間 の軽減、作業能率の向上及び作業時間の短縮を図ることが出来、而も保持体1及 び板バネ3、11は構造が非常に単純で製造が容易であるため、製造コストを低く 抑えることが出来る。
【0037】 又、板バネ11を着脱自在とした場合には、保持体1のアンカーボルト2への取 付作業が容易となり、特に取付位置を変更する際に、板バネ11の曲部を該板バネ 11に対して垂直に引けばが簡単に抜脱出来、よって保持体1の位置変え作業が容 易に出来、又本考案にかかる保持体1はアンカーボルト2の側方より保持体1を 所定位置に装着出来るため、該保持体1のアンカーボルト2への取付作業が容易 に出来、特に取付位置を変更する際に、既設の配管施設等を撤去しなくとも簡単 に作業出来る。
【0038】 又、独立した一対の保持体1を上下に配置し、該保持体1には夫々に係止片19 を突設すると共に、該係止片19には貫通孔22を設け、該貫通孔22縁部をアンカー ボルト2に押圧する様に板バネ11を、垂壁部18とアンカーボルト2との間に設け 、板バネ11及び垂壁部18のアンカーボルト2との当接部の一方又は両方に薄厚な る嵌合片16を突設し、又略帯環状に湾曲形成した弾性を有する配管支持体40の両 端部を夫々の保持体に固定したもの、及び独立した2個の保持体1を上下に配置 し、上方の保持体1は垂壁部18の両端部に係止片19、19a を突設すると共に、該 係止片19、19a には夫々に貫通孔22を設け、該貫通孔22縁部をアンカーボルト2 に押圧する様に板バネ11を、垂壁部18とアンカーボルト2との間に設け、板バネ 11のアンカーボルト2との当接部に薄厚なる嵌合片16を突設し、又下方の保持体 1は垂壁部18a と対向する受け部20を設けた押さえ部21を設け、受け部20をアン カーボルト2に押圧する様に板バネ11を、垂壁部18a とアンカーボルト2との間 に設け、板バネ11及び受け部20内面のアンカーボルト2との当接部の一方又は両 方に薄厚なる嵌合片16を突設し、中間部にジョイント41を有する略帯環状に湾曲 形成した配管支持体42の両端部を夫々の保持体に固定したので、上下配置した保 持体1の間隔を変えることにより、配管支持体40、42の内径、収容断面積が変化 するため、径の異なる管体及び複数本の管体に対応出来る。
【0039】 又、アンカーボルト2に代えて表面に凹凸がある異形棒体45とし、薄厚なる嵌 合片8、16を棒体45の凹部に対応した肉厚を有する嵌合片8、16としたり、或い はアンカーボルト2に代えて板体46とし、嵌合片8、16に代えて滑り止部47とし たので、例えば配管支持具28等を固定すべき箇所にアンカーボルト2が存在しな い場合など様々なる施工環境に対応して配管などを行うことが出来る等その実用 的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案に係る固定機構を有する保持体をア
ンカーボルトに固定した状態を示す斜視図である。
【図2】同上AーA断面図である。
【図3】他の状態を示す斜視図である。
【図4】第2の考案に係る固定機構を有する保持体をア
ンカーボルトに固定した状態を示す斜視図である。
【図5】同上BーB断面図である。
【図6】板バネを着脱自在とした保持体の水平断面図で
ある。
【図7】他の実施例の水平断面図である。
【図8】板バネを着脱自在とした保持体の水平断面図で
ある。
【図9】第3の考案に係る固定機構を有する保持体をア
ンカーボルトに固定した状態を示す斜視図である。
【図10】同上CーC断面図である。
【図11】他の実施例の水平断面図である。
【図12】配管支持具の分離状態を示す斜視図である。
【図13】保持体にスイッチボックスを装着した状態を
示す斜視図である。
【図14】第4の考案に係る固定機構を有する配管支持
具をアンカーボルトに固定した状態を示す斜視図であ
る。
【図15】第5の考案に係る固定機構を有する配管支持
具をアンカーボルトに固定した状態を示す斜視図であ
る。
【図16】同上DーD断面図である。
【図17】保持体によりアンカーボルトを継ぎ足した状
態を示す正面図である。
【図18】同上EーE断面図である。
【図19】他の実施例の水平断面図である。
【図20】保持体によりアンカーボルト同志を噛み合わ
せて継ぎ足した状態を示す水平断面図である。
【図21】保持体によりアンカーボルトを交叉状に固定
した状態を示す斜視図である。
【図22】表面に凹凸を有する異形棒体に保持体を固定
した状態を示す拡大縦断面図である。
【図23】板体に保持体を固定した状態を示す水平断面
図である。
【符号の説明】
1 保持体 2 アンカーボルト 3 板バネ 5 ボルト押圧片 8 嵌合片 10、10a 垂壁部 11 板バネ 16 嵌合片 18、18a 垂壁部 19、19a 係止片 20 受け部 21 押さえ部 22 貫通孔 40 配管支持体 41 ジョイント 42 配管支持体 45 異形棒体 46 板体 47 滑り止部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持体の一側面に板バネを設け、該板バ
    ネの基端部を保持体に固定すると共に、保持体との間に
    アンカーボルトを挟着する如く板バネのボルト押圧片を
    保持体の一側面前方へ突設し、板バネ及び保持体の一側
    面のアンカーボルトとの当接部の一方又は両方に薄厚な
    る嵌合片を突設したことを特徴とする固定機構。
  2. 【請求項2】 保持体に対向する垂壁部を設け、他方の
    垂壁部をアンカーボルトに押圧する様な板バネを、一方
    の垂壁部とアンカーボルトとの間に設け、板バネ及び他
    方の垂壁部内面のアンカーボルトとの当接部の一方又は
    両方に薄厚なる嵌合片を突設したことを特徴とする固定
    機構。
  3. 【請求項3】 保持体の垂壁部の一端側に係止片を突設
    すると共に、他端側に押さえ部を設け、上記係止片には
    貫通孔を設け、押さえ部には垂壁部と対向する受け部を
    設け、上記貫通孔縁部及び受け部内面をアンカーボルト
    に押圧する様に板バネを、垂壁部とアンカーボルトとの
    間に設け、板バネ及び受け部内面のアンカーボルトとの
    当接部の一方又は両方に薄厚なる嵌合片を突設したこと
    を特徴とする固定機構。
  4. 【請求項4】 配管支持具のアンカーボルトへの固定機
    構において、独立した一対の保持体を上下に配置し、該
    保持体には夫々に係止片を突設すると共に、該係止片に
    は貫通孔を設け、該貫通孔縁部をアンカーボルトに押圧
    する様に板バネを、垂壁部とアンカーボルトとの間に設
    け、板バネ及び垂壁部のアンカーボルトとの当接部の一
    方又は両方に薄厚なる嵌合片を突設し、又略帯環状に湾
    曲形成した弾性を有する配管支持体の両端部を夫々の保
    持体に固定したことを特徴とする固定機構。
  5. 【請求項5】 配管支持具のアンカーボルトへの固定機
    構において、独立した2個の保持体を上下に配置し、上
    方の保持体は垂壁部の両端部に係止片を突設すると共
    に、該係止片には貫通孔を設け、該貫通孔縁部をアンカ
    ーボルトに押圧する様に板バネを、垂壁部とアンカーボ
    ルトとの間に設け、板バネのアンカーボルトとの当接部
    に薄厚なる嵌合片を突設し、又下方の保持体は垂壁部と
    対向する受け部を設けた押さえ部を設け、受け部をアン
    カーボルトに押圧する様に板バネを、垂壁部とアンカー
    ボルトとの間に設け、板バネ及び受け部内面のアンカー
    ボルトとの当接部の一方又は両方に薄厚なる嵌合片を突
    設し、又中間部にジョイントを有する略帯環状に湾曲形
    成した配管支持体の両端部を夫々の保持体に固定したこ
    とを特徴とする固定機構。
  6. 【請求項6】 アンカーボルトに代えて表面に凹凸があ
    る異形棒体とし、薄厚なる嵌合片を棒体の凹部に対応さ
    せた嵌合片としたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5の固定機構。
  7. 【請求項7】 アンカーボルトに代えて板体とし、嵌合
    片に代えて滑り止部としたことを特徴とする請求項1又
    は2の固定機構。
JP6625691U 1991-07-26 1991-07-26 固定機構 Pending JPH0519771U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6625691U JPH0519771U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 固定機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6625691U JPH0519771U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 固定機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0519771U true JPH0519771U (ja) 1993-03-12

Family

ID=13310604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6625691U Pending JPH0519771U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 固定機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0519771U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714285U (ja) * 1993-08-18 1995-03-10 株式会社ブレスト工業研究所 配管支持金具
JP2006029509A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Nojima Kakusei Seisakusho:Kk 配管支持金具
JPWO2006129431A1 (ja) * 2005-05-30 2008-12-25 日立建機株式会社 可変容量型斜板式液圧回転機
CN113700317A (zh) * 2021-08-27 2021-11-26 中国二十二冶集团有限公司 避免螺栓与螺栓孔壁贴合的螺栓定位方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS445223Y1 (ja) * 1966-06-30 1969-02-25
JPS59164480A (ja) * 1983-03-07 1984-09-17 ジエラルドハ−チユビス パイプハンガ−
JP4128587B2 (ja) * 2006-01-19 2008-07-30 株式会社スクウェア・エニックス ゲーム装置、ランキング情報作成方法、プログラム及び記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS445223Y1 (ja) * 1966-06-30 1969-02-25
JPS59164480A (ja) * 1983-03-07 1984-09-17 ジエラルドハ−チユビス パイプハンガ−
JP4128587B2 (ja) * 2006-01-19 2008-07-30 株式会社スクウェア・エニックス ゲーム装置、ランキング情報作成方法、プログラム及び記録媒体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714285U (ja) * 1993-08-18 1995-03-10 株式会社ブレスト工業研究所 配管支持金具
JP2006029509A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Nojima Kakusei Seisakusho:Kk 配管支持金具
JPWO2006129431A1 (ja) * 2005-05-30 2008-12-25 日立建機株式会社 可変容量型斜板式液圧回転機
JP4625471B2 (ja) * 2005-05-30 2011-02-02 日立建機株式会社 可変容量型斜板式液圧回転機
CN113700317A (zh) * 2021-08-27 2021-11-26 中国二十二冶集团有限公司 避免螺栓与螺栓孔壁贴合的螺栓定位方法
CN113700317B (zh) * 2021-08-27 2022-09-27 中国二十二冶集团有限公司 避免螺栓与螺栓孔壁贴合的螺栓定位方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4304382A (en) Pegboard fasteners
JP5961864B2 (ja) 引き出し、および、引き出し底部を強固にクランプするための工具
JP4258019B2 (ja) ボルト体への取着体及びナット体
CA2898911C (en) Clip for perimeter trim
US3180597A (en) Clip type fastener
US6102192A (en) Article pushing device
JPH0519771U (ja) 固定機構
TWI558521B (zh) Mobile card system having the effect of tool holder
US7198424B2 (en) Connecting element, and mounting assembly using the same
JPH0635024Y2 (ja) 軒樋吊り具
JPH063250Y2 (ja) 配管支持具
JPH0719688U (ja) 長尺物支持具
JP7329315B2 (ja) 天井材の施工方法
JPH0421386Y2 (ja)
JPH0636147Y2 (ja) 角形形状の竪樋の取付け構造
AU753259B1 (en) Supporting bracket
KR200192234Y1 (ko) 물품걸이대
JP3779026B2 (ja) 軒樋吊具
JPH0335181Y2 (ja)
JPH0743336Y2 (ja) 帯状パネル取付装置
JP3856593B2 (ja) 野縁取付器
JP4427369B2 (ja) 腕杆を備えるパネル状家具
JPH10102671A (ja) 下地材吊り用ハンガー
JP2017078303A (ja) 縦樋
JP3012322U (ja) 長 押