JPH05197464A - 表示装置を備えた電気的コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタおよび接続された情報バスの状態に
関する情報を提供し電子的システムの保守およびダウン
時間を低減できるコネクタを提供する。 【構成】 情報処理システムにおけるコンピュータに情
報バス（１０）を接続する可視的表示を備えた電気的コ
ネクタ（１５）であって、コネクタ本体（３５）内に装
着されかつ情報バス（１０）に結合された電子回路（２
４）を含み、該電子回路（２４）は情報バス（１０）を
流れる情報を監視しかつそれに応じて出力信号を提供す
る。前記電気的コネクタ（１５）は、さらに前記コネク
タ本体（３５）に装着されかつ前記電電子回路（２４）
から出力信号を受信するよう接続されかつそれに応じて
バス（１０）を通る情報の流れを表示する可視的表示回
路（３０）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、データおよび／または電力リー
ドを含む情報バスのための電気的コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】電気的コネクタは事実上すべての電気的
および電子的機器にあるいはすべての電気的および電子
的機器から電力および／またはデータを結合するために
使用されている。電気的コネクタは特に、以後情報バス
と称する、多導体情報リードを他のバスへあるいは電子
的要素に接続する上で有用である。比較的複雑な電子的
システムにおいては、かつ特に１つまたはそれ以上のコ
ンピュータを含む情報システムにおいては、コネクタが
正しく他のコネクタと結合され（ｍａｔｅｄ）、かつ情
報バスが所望のデータおよび／または電力を伝達するこ
とが必須のことである。これらの複雑な電子的システム
においては、不適切に結合したコネクタまたは切断した
リードを有するバスはシステム全体を動作不能にし、あ
るいは、最悪の場合には、不正確にする。これらのシス
テムは極めて高価であるため、ダウン時間は貴重な時間
の大きな浪費である。また、メンテナンスは時間がかか
りかつ高価なものとなり得る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
なかつ改良された電気的コネクタを提供することにあ
る。

【０００４】本発明のさらに他の目的は、コネクタおよ
び取付けられた情報バスの状態に関し直ちにオペレータ
に通告する電気的コネクタを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段および作用】これらおよび
他の目的は情報バスを電気的構成要素に接続する可視的
表示を備えた電気的コネクタによって実現され、該電気
的コネクタはコネクタ本体、該コネクタ本体内に装着さ
れかつ前記情報バスに結合され、前記情報バスを通って
流れる情報を監視しかつそれに応じて出力信号を提供す
る電子回路、および電気コネクタ本体に装着されかつ前
記電子回路からの出力信号を受信してそれに応じて可視
的表示を提供し前記バスを通る情報の流れを表示する可
視的表示回路を含む。

【０００６】

【実施例】図１を参照すると、多リード情報バス１０が
図示されており、該多リード情報バス１０は一端に電気
的コネクタ１１を有しかつ他端に可視的かつオーディオ
表示装置を有する電気的コネクタ１５を有する。バス１
０は、以後情報と称される、データおよび／または電力
をコンピュータシステム、電気通信交換機（ｓｗｉｔｃ
ｈ／ｅｘｃｈａｎｇｅ）環境その他に含まれる構成要素
のような、電子的構成要素の間で伝達するために使用さ
れる。この特定の実施例においては、バス１０はコンピ
ュータ２０に接続された端部においてのみ電気的コネク
タ１５を有するが、電気的コネクタ１１および１５の位
置は交換でき、あるいは、もし必要なら、電気的コネク
タ１５と同様のコネクタが両端に設けられる。

【０００７】電気的コネクタ１５は、通常のかつよく知
られた様式で、バス１０のリードの各々の一端に電気的
かつ物理的に接続されたコネクタ部２２を含む。バス１
０のリードの各々には電子回路２４が結合されている。
電子回路２４はバス１０のリードの１つまたはそれ以上
から動作電力を受取り、この１つまたはそれ以上のリー
ドはコンピュータ２０に電力を伝達する通常のリード、
または電子回路２４に電力を伝達するためにのみバス１
０に含まれる特別のリードとすることができる。特別の
用途においては、電力は内蔵のバッテリによってコネク
タ１５に供給することができ、これはメンテナンス作業
および現場での作業にとってかなりの有利性を提供す
る。また、電子回路２４は各々のリードを監視する目的
のためにバス１０のリードの各々に結合されているが、
幾つかの用途においはバス１０および電気的コネクタ１
５についての完全な表示を提供するために１つまたはそ
れ以上のリードを監視すればよい場合もあることが理解
される。

【０００８】この実施例では、電子回路２４はマイクロ
プロセッサであり、該マイクロプロセッサは少なくとも
通常の基本的な構成要素、入力／出力ユニット、メモ
リ、制御ユニット、および演算および論理ユニット（Ａ
ＬＵ）を含む。該マイクロプロセッサはバス１０におけ
る特定の情報、あるいは事象、を検知するよう予めプロ
グラムされるか、あるいは該マイクロプロセッサはコン
ピュータ２０の用途および／または機能が変化するに応
じて、該コンピュータ２０からプログラムされる。この
形式のマイクロプロセッサのプログラミングはコンピュ
ータ２０にプログラムすることができ、あるいはオペレ
ータによってコンピュータのキーボードによって導入す
ることができる。もちろん、単純化した形式では、電子
回路２４は、たとえば、リードを流れる電流を検知する
ことにより各リードの連続性を検知しあるいは問題のあ
るリードを検知するハードワイヤの（予めプログラムさ
れた）論理回路であることが理解される。論理回路は、
たとえば、ＣＭＯＳまたはＢＩＣＭＯＳでありかつ一般
に便宜上かつ電力消費を低減するために単一の集積チッ
プ上に形成される。多くの他のタイプの回路および構成
要素を用いることができ、非常の高速の動作については
ＥＣＬおよびＩＩＩおよびＶ族半導体電子回路等が使用
できる。

【０００９】電子回路２４は１つまたはそれ以上の出力
信号を表示回路３０に供給する。この特定の実施例で
は、表示回路３０は低電力ＬＣＤであるが、該ディスプ
レイはＬＥＤ、レーザ、ＦＥＤ、あるいは任意の都合の
よい光源を導入することができることが理解される。も
ちろん、電子回路２４および表示回路３０はＦＥＴその
他のような、高インピーダンス入力を取入れ、かつ非常
に少ない信号電力を利用して電気的コネクタ１５がバス
１０を通る情報に対し電気的コネクタ１１と事実上同じ
効果を持つように見えるようにすることが望ましい。

【００１０】この好ましい実施例においては、電子回路
２４のマイクロプロセッサはそこに格納された予め選択
されたメッセージを有し、該メッセージは電気的コネク
タ１５の動作の間に表示回路３０に伝達される。電気的
コネクタ１５が正しく動作している場合には、次のよう
なメッセージが表示回路３０上に現れる。すなわち、
「情報は正しい、動作は正常（ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
ｃｏｒｒｅｃｔ，ｏｐｅｒａｔｉｏｎ ｎｏｒｍａ
ｌ）」。マイクロコンピュータのメモリに格納された他
の予め選択されたメッセージは、「リード１（または、
２−Ｎ）機能せず」、「信号電圧が低すぎる」、「情報
の順序が正しくない」、等である。あるいは、電子回路
２４により検知され得る可能性がある各エラーに対し所
定の番号が与えられ、かつ回路３０は単に検知されたエ
ラーに対応して番号を表示することもできる。表示回路
３０により提供される可視的表示に加えて、可聴警報を
提供することもでき、それにより情報送信のエラーが迅
速かつ効率的に位置決めされる。もちろん、可聴警報は
任意選択的なものであり、かつ全時間メンテナンスを使
用する幾つかの非常に大きなかつ複雑なシステムにおい
ては省略できる。

【００１１】幾つかの用途においては、ＳＲＡＭ、ＤＲ
ＡＭ、ＲＯＭ、その他のような、付加的なメモリを表示
回路３０と組合わせて使用することができる。たとえ
ば、メッセージは英数字形式とすることができ、あるい
は、特別の場合には、画像的メッセージを記憶すること
ができ、該画像的メッセージは必要な動作およびメンテ
ナンスを表示する。幾つかの用途においては、基本的な
コネクタはエラーの、可視的または可聴的な簡単な表示
を与え、かつさらに電気的プロービングのための、ある
いはより複雑な、外部の表示装置を接続するためのアク
セス可能なターミナルを含む。この実施例では、コネク
タはエラーが発生したことを表示しかつメンテナンスを
行う人が問題点を精密に表示しかつ解決方法を示唆する
可視的および／または可聴的表示を提供するより複雑な
表示装置を電子回路２４に接続する。

【００１２】図２を参照すると、電気的コネクタ１５が
コネクタ部２２を囲みかつ該コネクタ部２２のための握
り部分として作用する管状のスリーブ３５の形式で構成
されていることが分かる。この実施例では、バス１０は
管状スリーブ３５の一端において電気的コネクタ１５に
導入され、かつコネクタ部２２は反対端から結合部を容
易に係合するために十分に突出している。管状スリーブ
３５はコネクタ部２２を囲みかつ該コネクタ部２２と固
定的に係合されこの実施例では両者は単一の一体化ユニ
ットとして形成されている。管状スリーブ３５は可視的
表示回路３０を収容しかつその主要面の都合のよい外側
に向いた部分に可視的表示を提供する。もちろん、表示
されるメッセージの大きさおよび同等の表示なしのコネ
クタ１１の大きさに応じて、管状スリーブ３５はコネク
タ部２２に非常に小さい容積を付加するものとすること
ができ、かつ、ある場合には、同じ大きさおよび形状と
することができる。

【００１３】

【発明の効果】従って、多リードバスとともに使用する
ための新規なかつ改良された電気的コネクタが開示さ
れ、該コネクタは動作の可視的表示を提供する。可視的
表示および、任意選択的には可聴表示のために、コンピ
ュータシステムのような、電子的構成要素のメンテナン
スおよびダウン時間がかなり低減される。さらに、本電
気的コネクタは電源のためにバスリードを利用しかつ事
実上該バスを流れる情報に対し何らの影響も与えないよ
う構成される。また、電気的コネクタの物理的構造は該
コネクタによって表示されるメッセージを可視的に観察
するために容易にアクセスできるようにしながら該コネ
クタ部の大きさおよび形状がほんのわずかしか変わらな
いように構成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例に係わる電気的コネクタを示
す単純化したブロック図である。

【図２】図１のコネクタの外観斜視図である。

【符号の説明】

１０ 多リード情報バス １１ 電気的コネクタ １５ 可視的および／またはオーディオ表示を備えた電
気的コネクタ ２０ コンピュータ ２２ コネクタ部 ２４ 電子回路 ３０ 表示回路 ３５ 管状スリーブ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示装置を備えた電気的コネクタ（１
   ５）であって、 電気的バス（１０）の一端に電気的に接続されるように
   形成されたコネクタ部（２２）であって、前記バス（１
   ０）は前記コネクタ部（２２）に情報を伝達するよう構
   成されているもの、 前記電気的コネクタ（１５）内に装着されかつ前記コネ
   クタ部（２２）を流れる情報を監視し、該コネクタ部
   （２２）を流れる情報に応じて出力信号を提供する電子
   回路（２４）、および 前記電気的コネクタ（１５）に装着されかつ前記電子回
   路（２４）からの出力信号を受信してそれに応じて前記
   コネクタ部（２２）を通る情報の流れを表示する可視的
   表示を提供するよう接続された可視的表示回路（３
   ０）、 を具備することを特徴とする表示装置を備えた電気的コ
   ネクタ（１５）。
2. 【請求項２】 表示装置を備えた電気的コネクタ（１
   ５）であって、 電気的情報バス（１０）、 前記電気的情報バス（１０）の一端に電気的に接続され
   たコネクタ部（２２）であって、前記バス（１０）は前
   記コネクタ部（２２）に情報を伝達するよう構成され、
   前記電気的コネクタ（１５）はコネクタ本体（３５）を
   有するもの、 前記コネクタ本体（３５）内に装着されかつ前記情報バ
   ス（１０）に結合されて前記コネクタ部（２２）を流れ
   る情報を監視し、前記コネクタ部（２２）を流れる情報
   に応じて出力信号を提供する電子回路部（２４）、およ
   び 前記コネクタ本体（３５）内に装着されかつ前記電子回
   路部（２４）からの出力信号を受信しかつそれに応じて
   前記コネクタ部（２２）を通る情報の流れを表示する可
   視的表示を提供するよう接続された可視的表示回路（３
   ０）、 を具備することを特徴とする表示装置を備えた電気的コ
   ネクタ（１５）。
3. 【請求項３】 情報処理システムにおけるコンピュータ
   に情報バス（１０）を接続する表示装置を備えた電気的
   コネクタ（１５）であって、該電気的コネクタ（１５）
   は、 コネクタ本体（３５）、 該コネクタ本体（３５）内に装着されかつ前記情報バス
   （１０）に結合されて前記情報バス（１０）を通って流
   れる情報を監視し、かつそれに応じて出力信号を提供す
   る電子回路部（２４）、および 前記コネクタ本体（３５）内に装着されかつ前記電子回
   路部（２４）からの出力信号を受信しかつそれに応じて
   前記バス（１０）を通る情報の流れを表示するよう接続
   された可視的表示回路（３０）、 を具備することを特徴とする情報処理システムにおける
   コンピュータに情報バス（１０）を接続する表示装置を
   備えた電気的コネクタ（１５）。