JPH05195936A - エンジンのオーバーヒート抑制装置 - Google Patents

エンジンのオーバーヒート抑制装置

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JPH05195936A
JPH05195936A JP30153492A JP30153492A JPH05195936A JP H05195936 A JPH05195936 A JP H05195936A JP 30153492 A JP30153492 A JP 30153492A JP 30153492 A JP30153492 A JP 30153492A JP H05195936 A JPH05195936 A JP H05195936A
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紀 飛永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン温度の異常上昇時に、エンジン回転
速度を段階的に従ってショックなく減速させ、オーバー
ヒートの発生を確実に抑制可能とすること。 【構成】 3以上の複数気筒からなるエンジン11のオ
ーバーヒート抑制装置において、エンジン11の温度が
所定値を越える状態下で、エンジン回転数が所定回転数
以上の場合は、一部気筒を除く他の複数気筒を、所定の
時間間隔で順次失火させる制御を開始可能とし、エンジ
ン回転数が前記所定回転数未満の場合は、前記制御を行
なわないようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機等に用いられて
好適なエンジンのオーバーヒート抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンをオーバーヒート(過熱)状態
で運転すると、ピストン焼付等のトラブルが発生し、エ
ンジンを破損する虞れがある。特に船外機用エンジン
等、定速で連続運転するものでは、高速運転中にこれら
のトラブルが発生しても、運転者が即座に適切な処置を
とることができないことがある。
【0003】そこで従来、エンジン温度の異常上昇を検
出して、点火気筒を失火させることによりエンジン回転
速度を減速させ、エンジンのオーバーヒートによる破損
を防止するオーバーヒート抑制装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
のオーバーヒート抑制装置は、複数の点火気筒の全部を
同時に失火させるものであるから、オーバーヒートの発
生を確実に抑制可能とするようなエンジンの減速状態を
得るためには、エンジン回転速度及び船体速度の急激な
低下を招来する虞れがある。
【0005】また、上記従来のオーバーヒート抑制装置
は、複数の点火気筒の全部を同時に失火させるものであ
るから、エンジンが完全停止してしまい、結果としてエ
ンジンの水冷もしくは空冷も停止してしまうため、エン
ジンが失火制御によって減速しても水冷もしくは空冷の
冷却作用を得ることができなくなり、オーバーヒートの
発生を確実に抑制することが困難となる。
【0006】本発明は、エンジン温度の異常上昇時に、
エンジン回転速度をショックなく減速させ、オーバーヒ
ートの発生を確実に抑制可能とするオーバーヒート抑制
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、3以上の複数
気筒からなるエンジンのオーバーヒート抑制装置におい
て、エンジンの温度が所定値を越える状態下で、エンジ
ン回転数が所定回転数以上の場合は、一部気筒を除く他
の複数気筒を、所定の時間間隔で順次失火させる制御を
開始可能とし、エンジン回転数が前記所定回転数未満の
場合は、前記制御を行なわないようにしたものである。
【0008】
【作用】 エンジン温度の異常上昇時に、一部気筒を除く他の複
数気筒が所定の時間間隔で順次失火せしめられるから、
エンジン回転速度を段階的にショックなく減速させ、オ
ーバーヒートの発生を確実に抑制できる。
【0009】上記の失火制御時に、複数気筒が順次
失火完了した後、最終的に一部気筒による運転を継続す
ることから、エンジンの完全停止によるエンジンの水冷
もしくは空冷もしくは空冷の停止を回避する状態下で、
エンジンを減速しながら冷却せしめることができ、オー
バーヒートの発生を確実に抑制できる。
【0010】エンジン回転数が所定回転数以上の場合
は失火制御を開始可能とし、前記所定回転数未満の場合
は前記制御を行なわないため、たとえオーバーヒート状
態下であっても、所定回転数以下の回転持続力が弱い低
回転域では、失火制御を行なわない。よって、失火によ
る出力低下でエンジンが停止するようなことがなく、減
速状態を保持しつつオーバーヒートの発生を確実に抑制
することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明を適用した60度等間隔点火の船
外機用V型6気筒2サイクルエンジンの一例を一部破断
して示す平面図、図2は同エンジンの正面図、図3は同
エンジンの点火制御系統図である。
【0012】エンジン11は90度バンクのV型 6気筒エ
ンジンとされ、第1気筒11Aと第2気筒11B、第3
気筒11Cと第4気筒11D、第5気筒11Eと第6気
筒11FがそれぞれV型を形成している。エンジン11
のクランク軸12は縦置き配置され、クランク軸12に
は連接棒13を介して、横置き配置の各気筒内に収容さ
れるピストン14が連結されている。エンジン11の後
部には、各気筒に燃焼室15を画成するシリンダヘッド
16が固定されている。エンジン11の前部には、各気
筒に対応する吸気路17に備えられているリード弁18
を介して、各気筒のクランク室19に混合気を供給する
気化器20、吸気箱21が接続されている。尚、22
(22A〜22F)は点火栓を示し、23はスロットル
弁を示している。
【0013】上記エンジン11は、その点火時期を電子
制御可能とすべく、マイクロコンピュータからなる制御
器24を備えている。即ち、制御器24は、後に詳述す
るように点火時期設定器25(CPU)、点火信号発生
器26を有し、パルサコイル27、クランク角度信号
(タイミング信号)発生器28、スロットル検出器2
9、温度検出器30A、オーバーヒート検出器30Bの
各出力信号に基づいて、エンジン11の各運転状態に最
適な点火時期を設定し、CDIユニット31を介して、
各気筒の点火栓22A〜22Fにおける点火状態を制御
可能としている。尚、図3において32は点火時期設定
器25に対するサンプリング周期発生回路である。
【0014】ここで、エンジン11におけるクランク軸
12の上端部には、図4に示すように、マグネトを形成
するロータ33のボス部34が、半月キー35及びナッ
ト36によって固定されている。ロータ33の内面には
永久磁石37が固定されている。38は発電用コイルで
あり、永久磁石37の内面に対応するように環状に複数
個配設されている。これらの発電用コイル38はエンジ
ン11に設けられた複数の脚部39に固定されている。
【0015】40は永久磁石であり、そのN極とS極を
ロータ33のボス部34における直径方向の2位置に 1
80度間隔をなして位置するように固定されている。ま
た、27(27A、27B、27C)は 3個のパルサコ
イルであり、エンジン11に支持されている支持台41
に一体化されている環状の保持具42の内面に 120度間
隔で固定されている。即ち、パルサコイル27は、クラ
ンク軸12が60度回転する毎に、そのいずれかのパルサ
コイル27A、27B、27Cが永久磁石40のN極ま
たはS極と1回対向し、図5に示すように、パルサコイ
ル27Aには第1気筒11A及び第4気筒11Dに対す
るパルスP1 、P4 が誘起され、パルサコイル27Bに
は第2気筒11B及び第5気筒11Eに対するパルスP
2 、P5 が誘起され、パルサコイル27Cには第3気筒
11C及び第6気筒11Fに対するパルスP3 、P6
誘起される。
【0016】また、ロータ33の外周部にはエンジンの
始動時に図示されない始動モータの回転力を受けるリン
グギヤ43が固定され、リングギヤ43の外周部には、
エンジン11に固定配置される前記クランク角度信号発
生器28が対向配置されている。このクランク角度信号
発生器28には、クランク軸12の回転とともに、リン
グギヤ43の各噛合歯に対向するパルスが誘起される。
【0017】前記パルサコイル27の各出力パルスP1
〜P6 は図3に示すように制御器24の波形整形回路4
4を経てエンコーダ45によって符号化され、相互に識
別可能な状態で順次点火時期設定器25を介してプリセ
ットカウンタ46に伝達される。また、前記クランク角
度信号発生器28の出力パルスは、図3に示すように、
制御器24の倍周期回路47において図6にPc で示す
細分化されたパルスとなってプリセットカウンタ46に
伝達される。
【0018】上記パルサコイル27、クランク角度信号
発生器28及びプリセットカウンタ46は、本発明にお
けるクランク角度検出器を構成する。即ち、パルサコイ
ル27は、クランク軸12の1回転において、それぞれ
クランク軸12の定角度位置に対応する気筒数分のパル
ス、即ちクランク軸12の基準角度信号を発生する。従
って、パルサコイル27はクランク軸の基準角度信号発
生器として機能し、パルサコイル27のパルス発生時点
後におけるクランク角度信号発生器28の発生パルス数
をプリセットカウンタ46によって計数することにより
クランク軸12の角度位置を検出可能としている。尚、
図6に示すように、クランク軸12の角度位置を検出す
るに当たり、N気筒(例えば第2気筒11B)のクラン
ク角度位置、例えばその上死点(TDC)に対する進角
度θに対する基準角度信号として、N−1気筒(例えば
第1気筒11A)に対応するパルサコイル32Aの発生
パルスP1 を用いて、そのP1 発生時点後におけるクラ
ンク角度信号発生器33のパルス発生数ΣPc を計数す
るものとすれば、当該基準角度信号としてN気筒に対応
するパルサコイル27Bの発生パルスを用いる場合に 3
60度−θ分のパルス数を計数する必要があるのに比し
て、 6気筒であれば60度−θ分のΣPc を計数すれば足
り、該N気筒に対応するパルサコイル27Bのパルス発
生時点より以前の角度θをより小なるパルス数の計数で
高精度に割出し可能となる。
【0019】また、パルサコイル27は、エンジン速度
検出器としても機能する。即ち、パルサコイル27はク
ランク軸12の1回転毎に気筒数分のパルスを発生する
ものであるから、点火時期設定器25において単位時間
内におけるパルサコイル27の発生パルス数を計数する
ことにより、クランク軸12の回転速度即ちエンジン速
度を検出することが可能となる。
【0020】また、前記スロットル検出器29は、気化
器20のスロットル軸23Aに直結せしめられ、ポテン
ショメータ方式によって、気化器20のスロットル開度
即ち各気筒への吸入空気量を検出可能としている。
【0021】また、前記温度検出器30Aは、例えばサ
ーミスタ型からなり、第3気筒11Cと第5気筒11E
の間のシリンダヘッド16に取付けられ、冷却水温の検
出を介して、エンジン11の温度を検出可能としてい
る。尚、スロットル検出器29と温度検出器30Aの検
出結果はバッファ29Aを介して交互にA/D変換器2
9Bに伝達され、A/D変換器29Bにおいてデジタル
化された状態で点火時期設定器25に伝達されている。
【0022】また、前記オーバーヒート検出器30B
は、例えばバイメタル接点式の感温スイッチからなり、
第1気筒11Aと第2気筒11Bの各シリンダヘッド1
6に取付けられ、シリンダヘッド16内の冷却水温を検
出し、例えばt1 ℃以上の検出結果を点火時期設定器2
5に伝達可能としている。
【0023】以下、前記制御器24の具体的点火制御手
順について説明する。まず、制御器24の通常運転時の
制御について説明する。制御器24の点火時期設定器2
5には、エンジン速度と、吸入空気量としてのスロット
ル開度の各組合わせに対する最適点火時期が、マップ
(または関数式)の型式で予め定められている。(尚、
本出願人は、上記点火時期設定器25に定められるマッ
プの一例を、特願昭57-146268 号に添付した明細書及び
図面において既に明らかにしている。)従って、エンジ
ン11の通常運転時に、点火時期設定器25は、前述の
ようにパルサコイル27の出力パルスを計数することに
よって得られたエンジン速度、スロットル検出器29に
よって検出されたスロットル開度即ち吸入空気量、及び
上記マップに基づいて、その時点における運転状態に対
応する最適点火時期を設定する。このようにして、点火
時期設定器25は、各気筒の上記最適点火時期を点火信
号発生器26のプリセットカウンタ46に伝達する。
【0024】他方、上記プリセットカウンタ46は、前
述のように、本発明におけるクランク角度検出器の一部
でもあり、基準角度信号発生器としてのパルサコイル2
7のパルス発生時点後におけるクランク角度信号発生器
28の発生パルス数を計数し、クランク軸12の角度位
置を検出している。
【0025】そこで、本発明における点火信号発生器2
6の一部としてのプリセットカウンタ46は、上記のよ
うにして計数したクランク角度が、点火時期設定器25
から伝達された最適点火時期に位置する時点で、波形整
形回路48に点火信号を伝達する。波形整形回路48に
伝達された点火信号は、CDIユニット31の各気筒に
対応するCDI点火装置に伝達される。CDIユニット
31の上記各CDI点火装置は、前記マグネトの発電用
コイル38で発生した電圧を点火用コンデンサに充電を
開始した後、上記点火信号発生器26において発生した
点火信号電流によりSCRのゲートを導通させると同時
に、点火用コンデンサに蓄えていた電荷を急激に点火コ
イルの1次側に印加することによって、点火コイルの2
次側に高電圧を発生し、各気筒の点火栓22A〜22F
に放電を発生可能としている。即ち、上記制御器24に
よる進角制御によれば、点火時期設定器25に予めマッ
プの型式で定められている点火時期の選定により、エン
ジンの通常運転状態で異常燃焼を生ずることのない最適
点火時期に点火可能となる。
【0026】次に、制御器24によるオーバーヒート抑
制制御について説明する。ここで、点火時期設定器25
は、エンジン温度が所定温度、例えばt1 ℃以上、スロ
ットル開度が所定開度例えばα1 度以上及びエンジン回
転速度が所定速度、例えばN1 rpm 以上である場合に、
全気筒のうちの一部気筒を除く他の複数気筒を、所定の
時間間隔で順次失火させるべく、失火させたい気筒に対
する点火時期設定信号を点火信号発生器26に伝達する
ことのないようになっている。図7は横軸に時間Hを、
縦軸にエンジン回転速度Nをとり、オーバーヒート抑制
制御による制御状態を示す線図であり、 6気筒11A〜
11Fからなるエンジン11において、第6気筒11
F、第5気筒11E、第3気筒11C、第2気筒11B
を順次例えばh1 〜h2 秒の時間H1 をおいて失火さ
せ、最終的に第1気筒11A及び第4気筒11Dの2気
筒のみによってエンジン11の運転を継続する状態を示
している。
【0027】また、制御器24には図8に示すオーバー
ヒート抑制プログラムが書込まれており、オーバーヒー
ト抑制制御はこのプログラムに基づいて以下のように実
行される。即ち、制御器24は、オーバーヒート検出器
30B即ち感温スイッチによって検出したエンジン温度
を点火時期設定器25に入力し(ステップ)、その検
出結果がt1 ℃以上であるかを判断する(ステップ
)。ステップの判断結果がNOであれば、ステップ
に戻り、その判断結果がYESであれば、スロットル
検出器29が検出したスロットル開度がα1 度以上であ
るかを判断する(ステップ)。ステップの判断結果
がNOであればステップに戻り、その判断結果がYE
Sであれば、パルサコイル27の出力パルスの計数によ
って検出されているエンジン回転速度がN1rpm以上であ
るかを判断する(ステップ)。ステップの判断結果
がNOであれば、ステップに戻り、その判断結果がY
ESであれば、点火時期設定器25は図7に示した失火
制御を実行し(ステップ−a)、エンジン回転速度を
1rpmに保持し(ステップ−b)、その後、スロット
ル検出器29が検出したスロットル開度がα1 度以下で
あるかを判断する(ステップ−c)。ステップ−c
の判断結果がNOであれば、ステップ−bに戻り、そ
の判断結果がYESであれば、失火を解除し(ステップ
−d)、ステップに戻る。また、制御器24は、ス
テップの判断結果がYESである場合に、運転者に警
告を与えるべくブザーを鳴動し(ステップ)、温度検
出器30Aが検出したエンジン温度がt2 ℃以下である
かを判断する(ステップ)。ステップの判断結果が
NOであれば、ステップに戻ってブザーの鳴動を続
け、その判断結果がYESであれば、ブザーの鳴動を停
止し(ステップ)、ステップに戻る。
【0028】尚、上記オーバーヒート抑制プログラムの
ステップ−cにおいて、スロットル開度がα1 度以下
であるかを判断する理由は、ステップ−a、−bに
よる失火制御の作動後にエンジン温度が低下した場合
に、運転者の予告なくエンジンの低下状態が正常運転に
復帰して安全性を欠くことを防止するため、上記エンジ
ン温度の低下によっても失火制御状態を自動解除させ
ず、運転者の意志によるスロットル開度操作を伴う失火
制御状態のマニュアル解除を確保することにある。ま
た、上記オーバーヒート抑制プログラムのステップに
おいて、エンジン回転速度がN1rpm以上であるかを判断
する理由は、エンジン11がN1rpm以下である状態下で
は、エンジン11の運転を一部の気筒11A、11Dの
みによっては継続困難であることに基づく。
【0029】従って、前記制御器24によるオーバーヒ
ート抑制制御によれば、エンジン温度の異常上昇時に、
ブザーを鳴動して運転者に警告を与えるとともに、3以
上の複数気筒のうちの一部気筒を除く他の複数気筒を所
定の時間間隔で順次失火させ、従ってエンジン回転速度
を段階的にショックなく減速させ、オーバーヒートの発
生が確実に抑制可能となる。即ち、減速状態が段階状に
進行されることから、エンジン回転速度及び船体速度の
急激な低下を伴うことなく、オーバーヒートを抑制する
に必要な減速状態を得ることが可能となる。また、この
オーバーヒート抑制制御においては、複数気筒が順次失
火完了した後、最終的に一部気筒による運転を継続する
ことから、エンジンの完全停止によるエンジンの水冷も
しくは空冷の停止を回避する状態下で、エンジンを減速
することによってオーバーヒートの発生を確実に抑制す
ることが可能となっている。
【0030】尚、上記実施例は失火制御される各気筒を
一定の時間間隔H1 で順次失火させる場合について説明
したが、上記失火制御の時間間隔は、後続気筒への失火
の進行とともに順次変化するものであってもよい。
【0031】また、上記実施例は本発明をV型 6気筒エ
ンジンに適用する場合について説明したが、本発明は、
実質的に3以上の複数気筒からなるエンジンであれば適
用可能であり、他の形式のエンジンにも勿論適用可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エンジ
ン温度の異常上昇時に、エンジン回転速度を段階的に従
ってショックなく減速させ、オーバーヒートの発生を確
実に抑制可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用した船外機用エンジンの一
実施例を一部破断して示す平面図である。
【図2】図2は同エンジンを示す平面図である。
【図3】図3は同エンジンの点火制御系統図である。
【図4】図4は同エンジンのクランク軸上部構造を示す
断面図である。
【図5】図5は同エンジンのパルサコイル配置状態を示
す説明図である。
【図6】図6はパルサコイル及びクランク角度信号発生
器の各出力パルスを示す波形図である。
【図7】図7はオーバーヒート抑制制御状態を示す線図
である。
【図8】図8はオーバーヒート抑制プログラムを示す流
れ図である。
【符号の説明】
11 エンジン 11A〜11F 気筒 24 制御器 25 点火時期設定器 26 点火信号発生器 30B オーバーヒート検出器 31 CDIユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渥美 信也 静岡県浜北市小林1281番地の1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3以上の複数気筒からなるエンジンのオ
    ーバーヒート抑制装置において、エンジンの温度が所定
    値を越える状態下で、エンジン回転数が所定回転数以上
    の場合は、一部気筒を除く他の複数気筒を、所定の時間
    間隔で順次失火させる制御を開始可能とし、エンジン回
    転数が前記所定回転数未満の場合は、前記制御を行なわ
    ないことを特徴とするエンジンのオーバーヒート抑制装
    置。
JP4301534A 1992-10-15 1992-10-15 エンジンのオーバーヒート抑制装置 Expired - Lifetime JPH0792043B2 (ja)

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JP4301534A JPH0792043B2 (ja) 1992-10-15 1992-10-15 エンジンのオーバーヒート抑制装置

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58124665U (ja) * 1982-02-17 1983-08-24 株式会社日立製作所 過温度処理機能付船舶用電子式点火装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58124665U (ja) * 1982-02-17 1983-08-24 株式会社日立製作所 過温度処理機能付船舶用電子式点火装置

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