JPH05195886A - エマルジョン燃料エンジン - Google Patents

エマルジョン燃料エンジン

Info

Publication number
JPH05195886A
JPH05195886A JP4005633A JP563392A JPH05195886A JP H05195886 A JPH05195886 A JP H05195886A JP 4005633 A JP4005633 A JP 4005633A JP 563392 A JP563392 A JP 563392A JP H05195886 A JPH05195886 A JP H05195886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
cylinder
emulsion fuel
temperature
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4005633A
Other languages
English (en)
Inventor
Taizo Shimada
泰三 嶋田
Akiharu Yamada
陽春 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP4005633A priority Critical patent/JPH05195886A/ja
Publication of JPH05195886A publication Critical patent/JPH05195886A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】気筒内温度を高めて着火遅れを無くし、着火性
の良好化を図って、燃焼騒音とHC発生量の低減を得る
エマルジョン燃料エンジンを提供する。 【構成】不溶性燃料同志を乳化させた燃料であるエマル
ジョン燃料を気筒Nに設けられた噴射ノズル32から噴
射する際における、気筒内の温度を高める手段、たとえ
ば、給気加熱ヒータ71、ホットEGR回路72、グロ
ープラグ73、排気ブレーキ装置74、高圧縮比ピスト
ン75を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料としてエマルジョ
ン燃料を用いたエマルジョン燃料エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中の、特にNOx およびスモー
クの低減化と、燃費率を同時に改善するために、エマル
ジョン燃料を使用するディ−ゼルエンジンが知られてい
る。ここで、エマルジョン燃料とは、例えば、水と軽
油、水と重油、メタノ−ルと軽油のように、不溶性燃料
同志を乳化させた燃料のことをいう。
【0003】図4を参照して、従来のエマルジョン燃料
エンジンの概略構成について説明する。同図において、
1はエマルジョン燃料(例えば、水と軽油)が溜められ
ている燃料タンクである。この燃料タンク1と噴射ポン
プ2との間には、燃料を送り出す燃料ポンプ3および燃
料フィルタ4が設けられた燃料供給管FPが配設され
る。
【0004】上記噴射ポンプ2は、カムシャフト5とカ
ム6の回転に応じてプランジャ7を上下に往復運動させ
ることにより、プランジャ7の上端面が給排油孔9より
下がった位置にきたときから燃料の吸入を開始する。
【0005】上記プランジャ7の上端面が給排油孔9よ
り上がってから燃料の圧送を開始し、プランジ7の周面
に刻まれたリ−ド10が給排油孔9に重なると、圧送を
終了する。ここで、11は逆流防止用の送出弁である。
【0006】噴射ポンプ2の上部と噴射ノズル12との
間には、噴射管IPが配設される。一方、上記噴射ノズ
ル12内には給油孔13が穿孔されており、噴射管IP
を介して圧送される燃料が、給油孔13を介してノズル
12の下方に導かれる。
【0007】その圧力によって、ノズル12内のニ−ド
ルバルブ14が押さえばね17の弾性力に抗して押し上
げられ、バルブ14下端で閉塞されていた噴射孔15が
開放し、エマルジョン燃料が噴射孔15を介して気筒内
の燃焼室に噴射される。また、噴射ポンプ2及び噴射ノ
ズル12から排出される燃料は、燃料返送管16を介し
て燃料タンク1に返送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のエ
マルジョン燃料エンジンにおいては、単に燃料タンク1
に軽油の代わりに、予め調合されたエマルジョン燃料が
用いられるだけであり、燃料タンク1に長時間エマルジ
ョン燃料を放置しておくと、軽油と水が分離してしま
う。
【0009】たとえ、放置時間が短くとも、エマルジョ
ン燃料は水粒を軽油膜で内包することで形成されるとこ
ろから、純粋な軽油と比較して、着火性が悪い。これは
同時に、燃焼騒音の増大と、軽負荷時のHC発生量の増
大につながる。さらに説明すると、図3に示すように、
このエンジンにおいては、燃料噴射開始時期から着火時
期に至る時間が長く、したがって着火遅れτが生じ易
い。
【0010】この着火遅れτは、気筒内温度および圧力
と、その関数fから決定される。換言すれば、着火遅れ
τを無くすには、気筒内温度をより高めるか、もしくは
圧力を高めることにより実現されることとなる。
【0011】本発明は、上記事情に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、気筒内温度を高め
て着火遅れを無くし、適正なタイミングで着火性の良好
化を図り、燃焼騒音の低減およびHC発生量の低減を得
るエマルジョン燃料エンジンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を満
足するために、不溶性燃料同志を乳化させた燃料である
エマルジョン燃料を気筒に設けられた噴射ノズルから噴
射し、燃焼させるエマルジョン燃料エンジンにおいて、
上記噴射ノズルから気筒内にエマルジョン燃料が噴射さ
れる際の気筒内の温度を高める手段を具備したことを特
徴とするエマルジョン燃料エンジンである。
【0013】
【作用】不溶性燃料同志である、たとえば軽油と水を混
合撹拌して、エマルジョン燃料を作り、これを噴射ノズ
ルから噴射してディ−ゼルエンジンを駆動させる。この
とき、気筒内温度を高めて、最適の着火タイミングに合
わせる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0015】図1において、21は軽油が溜められてい
る第1の燃料タンクである。この燃料タンク21と噴射
ポンプ22との間には、燃料を送り出す燃料ポンプ23
および燃料フィルタ24が設けられた燃料供給管FPが
配設される。
【0016】上記噴射ポンプ22は、カムシャフト25
とともに回転するカム26の回転に応じて、プランジャ
27を上下に往復運動させ、プランジャ27の上端面が
給排油孔29より下がった位置にきたときから燃料の吸
入を開始する。
【0017】プランジャ27の上端面が給排油孔29よ
り上がってから燃料の圧送を開始し、プランジ27の周
面に刻まれたリ−ド30が給排油孔29に重なると、圧
送を終了する。ここで、31は逆流防止用の送出弁であ
る。上記噴射ポンプ22の上部とエンジンの気筒N上端
部に設けられる噴射ノズル32との間には、噴射管IP
が配設される。
【0018】先に図4で説明したように、上記噴射ノズ
ル32は、噴射管IPを介して連通する給油孔が設けら
れるとともに内部にニ−ドルバルブを備え、下端部に穿
孔される噴射孔を開閉する。
【0019】噴射管IPを介して圧送される燃料がノズ
ル32の給油孔から下方に導かれると、その圧力により
ニードルバルブは押し上げられ、噴射孔が開放されて燃
料が気筒N内の燃焼室に噴射されるようになっている。
また、噴射ポンプ22のリ−ド30から給排油孔29へ
排出される燃料は、燃料返送管36を介して燃料タンク
21に返送される。
【0020】図中41は、水が溜められる第2の燃料タ
ンクである。上記第1および第2の燃料タンク21,4
1の底部には配管42,43の一端が連通され、これら
の他端は、それぞれポンプ44の吸込口に接続される。
【0021】このポンプ44の吐出口は、導入する軽油
と水とを混合撹拌して乳化させ、エマルジョン燃料を生
成するミキサ45が連結される。このミキサ45からエ
マルジョン燃料を蓄えるエマルジョン燃料タンク46に
連結される。
【0022】上記エマルジョン燃料46の底部に燃料供
給管47の一端が連通され、この中途部には燃料ポンプ
48が設けられる。燃料供給管47の他端は、噴射管I
Pの中途部に設けられる連結部49に連結される。
【0023】この連結部49に、燃料供給管47のエマ
ルジョン燃料の圧力が噴射管IPの燃料の圧力より高く
なると、エマルジョン燃料の噴射管IPへの侵入を可能
とするように逆止弁50が設けられている。また、噴射
ポンプ32から排出される燃料は燃料返送管51を介し
てエマルジョン燃料タンク46に返送される。
【0024】61は図示しないエアクリ−ナを備えた吸
気管であり、これはエンジンの気筒N内に連通される。
気筒Nには、図示しないマフラを備えた排気管63の一
端が接続される。65は吸気弁、66は排気弁である。
このようにして構成されるエマルジョン燃料エンジンに
おいて、後述する気筒N内の温度を上昇せしめる手段が
設けられる。第1の温度上昇手段は、上記給気管61の
中途部に設けられる給気加熱ヒータ71である。
【0025】この給気加熱ヒータ71は、本来、ディー
ゼル、ガソリンを問わず、一般的なエンジンに備えら
れ、給気管61に導かれる燃焼用空気を加熱して温度上
昇させ、より高温の新気として気筒N内に供給するもの
である。第2の温度上昇手段は、いわゆるホットEGR
(排気ガス再循環)回路72である。
【0026】このホットEGR(排気ガス再循環)回路
72は、吸気管62と排気管63とを直接に連通路63
aで連通し、この連通路63aの中途部にバルブ67を
備えてなる。
【0027】上記バルブ67を開放することにより、排
気管64を導かれる排気ガスの一部が分流して上記回路
72に導かれ、給気管61に導かれる新気に混合して温
度を上昇させ、より高温化した新気を気筒N内に供給す
るようになっている。第3の温度上昇手段は、気筒N内
に挿着されるグロープラグ73である。
【0028】ディーゼルエンジンにおいて、特に、予燃
焼室や渦流室を持つ副室式の燃焼室では、壁面の面積が
大きくなるので熱を奪われ易く、副室内の圧縮空気温度
が低くなって、寒冷時などにエンジンの始動が困難にな
る。
【0029】確実な始動を得るため、内蔵しているヒー
タで副室内の圧縮空気温度を上げる、グロープラグと呼
ばれる電気式予熱装置が一般的に備えられる。これをそ
のまま温度上昇手段として用いる。第4の温度上昇手段
は、排気管64の中途部に設けられる排気ブレーキ装置
74である。
【0030】特にディーゼルエンジン車は、トラックと
して多用され、荷物の積載量が大で、車両を含めた総重
量が大きくなるところから、いわゆるフットブレーキだ
けの制動力では不足する恐れがある。そこで、補助ブレ
ーキ装置である排気ブレーキ装置を備え、フットブレー
キと併用することが行われている。
【0031】これは、排気管64の中途部にバルブ74
aを備えることにより構成される。排気ブレーキ作用時
には、バルブ74aを回動して排気管64を流通する排
気ガスの流通量を大きく絞る。エンジンの背圧が上昇
し、抵抗となって圧縮仕事が規制され、ブレーキ力に変
わる。
【0032】バルブ74aの絞り量が僅かであれば、ブ
レーキ力の発生に至らず、しかも気筒N内に高温の排気
ガスを残留せしめる。そのため、気筒N内温度の上昇が
顕著となる。第5の温度上昇手段は、高圧縮比ピストン
75である。
【0033】ガソリンエンジンは電気着火をなすが、デ
ィーゼルエンジンは高圧縮によって高温となった空気に
直接燃料を注入して自然着火させる。したがって、ディ
ーゼルエンジンは、圧縮によって起こる異常燃焼の恐れ
がなく、圧縮比をガソリンエンジンよりも高くできる。
圧縮比が上がれば、それだけ膨張比が上がることとな
り、高い熱効率を得られる。
【0034】上記高圧縮比ピストン75は、さらに加え
て、燃焼室容積を小さく形成し、圧縮割合を高めて、高
圧縮比が得られるよう形成したものである。このような
圧縮比上昇にともなって、気筒N内の温度がさらに上昇
する。つぎに、上記のように構成されたエマルジョン燃
料エンジンの作用について説明する。軽油を用いたエン
ジン駆動をなす場合は、ポンプ44、燃料ポンプ48お
よびミキサ45を停止し、噴射ポンプ22および燃料ポ
ンプ23を駆動する。
【0035】燃料ポンプ23は、第1の燃料タンク21
から軽油を吸入して噴射ポンプ22に圧送する。噴射ポ
ンプ22は、プランジャ27を上下に往復運動させ、燃
料の吸入し、かつエンジンへ圧送する。なお、燃料ポン
プ47は作動されていないので、エマルジョン燃料の噴
射管IPへの侵入は禁止されている。
【0036】噴射ポンプ22から噴射管IPを介して圧
送された軽油は、噴射ノズル32を介して気筒N内に形
成される燃焼室に噴射され、エンジンは軽油を燃焼して
駆動する。
【0037】一方、ディ−ゼルエンジンをエマルジョン
燃料で駆動する場合には、燃料ポンプ23および噴射ポ
ンプ22を作動させた状態で、ポンプ44、燃料ポンプ
48およびミキサ45を作動させる。
【0038】軽油と水は、それぞれのタンク21,41
からポンプ44で吸い上げられた後、ミキサ45で混合
撹拌され、エマルジョン燃料に変わってタンク46へ送
られ集溜する。さらに、このタンク46に溜められるエ
マルジョン燃料は、燃料ポンプ48により連結部49に
圧送される。
【0039】一方、噴射ポンプ22は、燃料ポンプ23
から送られる軽油を噴射管IPに圧送する。この圧送作
用は、カム26の回転によるプランジャ27の上下動に
よってなされるため、間欠的に行われる。
【0040】すなわち、軽油の圧送が終了してから次の
圧送が開始されるまでの間に、ポンプ22吐出側の圧力
が下がる。このときはまた、燃料供給管47を圧送され
るエマルジョン燃料の圧力が、噴射管IPの燃料の圧力
より高くなる。その期間において逆止弁50が開き、エ
マルジョン燃料が連絡部49から逆止弁50を介して噴
射管IPに侵入する。
【0041】以下、噴射ポンプ22による圧送が終了し
てから次の圧送が開始されるまでの間に、エマルジョン
燃料が逆止弁50を介して噴射管IPに侵入するため、
軽油からエマルジョン燃料に切換えて数回噴射を行う
と、図中斜線で示す位置はエマルジョン燃料で満たされ
る。
【0042】そして、噴射ポンプ22により圧送される
軽油で、エマルジョン燃料が圧送されることになり、噴
射ノズル32からはエマルジョン燃料のみが噴射され、
ディ−ゼルエンジンはエマルジョン燃料で駆動する。
【0043】噴射管IPにおいて、軽油とエマルジョン
燃料とが接する境界点Aの位置は、エマルジョン燃料が
噴射ノズル32から噴射される都度、その量に応じて連
絡部49方向に移動、すなわち往動するが、噴射ポンプ
22による圧送が終了してから次の圧送が開始されるま
での間にエマルジョン燃料が噴射管IPに侵入するた
め、元の位置まで復動する。このようなエマルジョン燃
料によるエンジン駆動の際に、気筒N内の温度を高める
ため、第1ないし第5の温度上昇手段の少なくとも1つ
を採用する。すなわち、給気加熱ヒータ71に通電し
て、給気管61に導かれる新気を加熱する。燃焼室には
温度上昇した新気が導かれ、気筒N内温度が高まる。
【0044】あるいは、EGRバルブ67を開いて気筒
Nから排出される排気ガスの一部をホットEGR回路7
2内に導通させる。排出される排気ガスの一部は、排気
管63、EGRバルブ67、吸気管62を介して燃焼室
に再循環される。排気ガスは高温であるところから、気
筒N内温度が上昇する。あるいは、グロープラグ73を
発熱する。気筒N内温度は上昇し、燃焼室に導かれる新
気はグロープラグ73で加熱された状態で圧縮燃焼され
る。
【0045】あるいは、排気ブレーキ装置74を作動さ
せる。バルブ74aをある程度絞って、排気管64を流
通するガス量を規制する。その分、エンジンの背圧が上
昇し、気筒N内に残留する排気ガス量が増大する。この
排気ガスは高温であるところから、気筒N内温度が上昇
する。このような排気ブレーキ装置74を気筒N内温度
上昇だけのために用いるには、特に、軽負荷時に有効で
ある。
【0046】あるいは、高圧縮比ピストン75を採用し
て、高圧縮比運転をなす。圧縮比が上がれば膨張比が上
り、さらに高い熱効率となって、気筒N内温度の上昇に
つながる。
【0047】以上、いずれの温度上昇手段を単独で用い
ても、確実に気筒N内温度が上昇し、燃焼室でのエマル
ジョン燃料の着火タイミングが速まる。すなわち、燃料
噴射開始時期から着火に至る時間が短縮され、着火遅れ
が無く、適正な着火タイミングでの燃焼作用を得る。そ
のため、燃焼効率が向上し、燃焼騒音が低下する。
【0048】このような温度上昇手段の作動領域を、図
2に示す。作動領域は、エンジン回転数と負荷との関係
において、同図にハッチングで示す範囲である。(な
お、高圧縮比ピストン75はエンジン駆動する限り作動
し、固定的であるので、これを除く、給気ヒータ71、
ホットEGR回路72、グロープラグ73、排気ブレー
キ装置74を用いた場合に適用される。)
【0049】エンジン回転数と負荷との関係において、
同図におけるハッチング部分に対応するよう、各手段を
作用させればよい。低負荷領域では、特に、アイドル燃
焼騒音抑制と、HC増大抑制に直接的な効果がある。高
負荷領域では、特に、加速時における燃焼騒音抑制に直
接的な効果がある。なお、グロープラグ73を常時発熱
させると、NOx 増大の恐れがあるところから、特に、
図に示すような範囲で制御を行ったほうが有利である。
【0050】エンジンの仕様によっては、単独の手段を
用いることよりも、所定の複数の手段を組合わせ、併用
することにより、より顕著な効果がみられることは言う
までもない。
【0051】以上説明したように、気筒N内温度を上昇
せしめる各手段は、全て既存の部品および装置をそのま
ま流用できるので、コストに与える影響を最小限に抑制
できる。
【0052】また、上記実施例では、エマルジョン燃料
を用いてディ−ゼルエンジンを駆動する際に、従来のよ
うにエマルジョン燃料が噴射ポンプ22内を通過しない
ので、噴射ポンプ22における潤滑不良、発錆による異
常摩耗等の不具合発生を阻止でき、耐久性が向上する。
【0053】さらに、エマルジョン燃料でディ−ゼルエ
ンジンを駆動する時に初めて水と軽油を混合するように
したので、長時間エマルジョン燃料を放置しておくと、
軽油と水が分離してしまい、始動時に水が噴射されてし
まうことにより、着火が悪く、始動不良が起こるという
問題はなくなる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、不
溶性燃料同志を乳化させた燃料であるエマルジョン燃料
を気筒に設けられた噴射ノズルから噴射させ、この噴射
の際の気筒内の温度を高める手段を具備したから、気筒
内温度が高まって着火遅れが無くなり、適正なタイミン
グで着火性が良好化し、燃焼騒音の低減およびHC発生
量の低減を得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる、エマルジョン燃料
エンジンの概略構成図。
【図2】同エンジンの気筒内温度上昇手段の作動領域を
示す図。
【図3】同エンジンの着火遅れを説明する特性図。
【図4】従来の、エマルジョン燃料エンジンの概略構成
図。
【符号の説明】
N…気筒、32…噴射ノズル、71…給気加熱ヒータ、
72…ホットEGR回路、73…グロープラグ、74…
排気ブレーキ装置、75…高圧縮比ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 31/135 F02P 19/00 Z 8923−3G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不溶性燃料同志を乳化させた燃料であるエ
    マルジョン燃料を気筒に設けられた噴射ノズルから噴射
    し、燃焼させるエマルジョン燃料エンジンにおいて、上
    記噴射ノズルから気筒内にエマルジョン燃料を噴射する
    際における、気筒内の温度を高める手段を具備したこと
    を特徴とするエマルジョン燃料エンジン。
JP4005633A 1992-01-16 1992-01-16 エマルジョン燃料エンジン Withdrawn JPH05195886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005633A JPH05195886A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 エマルジョン燃料エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4005633A JPH05195886A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 エマルジョン燃料エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05195886A true JPH05195886A (ja) 1993-08-03

Family

ID=11616553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4005633A Withdrawn JPH05195886A (ja) 1992-01-16 1992-01-16 エマルジョン燃料エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05195886A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020073803A (ja) * 2012-09-28 2020-05-14 旭化成株式会社 内燃機関の運転方法および空気供給装置
WO2022065145A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 いすゞ自動車株式会社 ピストン温度推定装置およびピストン温度推定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020073803A (ja) * 2012-09-28 2020-05-14 旭化成株式会社 内燃機関の運転方法および空気供給装置
WO2022065145A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 いすゞ自動車株式会社 ピストン温度推定装置およびピストン温度推定方法
JP2022053308A (ja) * 2020-09-24 2022-04-05 いすゞ自動車株式会社 ピストン温度推定装置およびピストン温度推定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5271370A (en) Emulsion fuel engine
US5878718A (en) Fuel supply and method for operating an internal combustion engine
US5245953A (en) Emulsion fuel engine
US5012786A (en) Diesel engine fuel injection system
CN100507248C (zh) 在发动机起动期间对每个气缸燃料系统的成对燃料喷射器进行控制的控制系统
JPH07103048A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JPH09144606A (ja) 燃料及び水噴射エンジン
US20120216779A1 (en) Fuel supply device
JPH05195886A (ja) エマルジョン燃料エンジン
JP3030354B2 (ja) エマルジョン燃料エンジン
US6499463B1 (en) Dual fuel source diesel engine
JP3747519B2 (ja) 直接筒内噴射式火花点火機関
JP2797879B2 (ja) エマルジョン燃料エンジン
JP5018374B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP4508411B2 (ja) 燃料・水噴射内燃機関
JP4053113B2 (ja) 筒内燃料噴射エンジンの燃料供給系構造
JP2582304Y2 (ja) エマルジョン燃料エンジン
JP2578012Y2 (ja) 燃料噴射装置
JPS6126619Y2 (ja)
JP2022047553A (ja) 内燃機関
JP2797878B2 (ja) エマルジョン燃料エンジン
JPS6128047Y2 (ja)
JP2003247469A (ja) 燃圧を切り換え可能な燃料供給装置
JP3254086B2 (ja) 2サイクルガソリンエンジンの燃焼装置
JP3008660B2 (ja) エマルジョン燃料エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408