JPH0519545B2 - - Google Patents

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JPH0519545B2
JPH0519545B2 JP61014293A JP1429386A JPH0519545B2 JP H0519545 B2 JPH0519545 B2 JP H0519545B2 JP 61014293 A JP61014293 A JP 61014293A JP 1429386 A JP1429386 A JP 1429386A JP H0519545 B2 JPH0519545 B2 JP H0519545B2
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JP
Japan
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arenesulfonylalkanamide
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Junzo Oodera
Tadakatsu Bandai
Mikio Kawada
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中、R1は置換基を有していてもよいアル
キル基、アルケニル基又はアリール基を表わし、
R2及びR3は同一又は異なり、それぞれ水素原子
又は低級アルキル基を表わし、R4はアリール基
を表わし、R5はアシル基を表わし、R6はモノア
ルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、1−ピロ
リジニル基又はピペリジノ基を表わす。) で示される5−アレーンスルホニルアルカンアミ
ド誘導体に関する。 本発明によつて提供される一般式()で示さ
れるアレーンスルホニルアルカンアミド誘導体
は、殺虫活性を有するE,E−N−イソブチル−
2,4−デカジエンアミド(ペリトリン)、E,
E−2,4−エイコサジエン酸ピロリジンアミド
(トリコニン)等の(2E,4E)−ジエンアミドの
合成中間体として有用である。 〔従来の技術〕 従来、E,E−N−イソブチル−2,4−デカ
ジエンアミド(ペリトリン)、E,E−2,4−
エイコサジエン酸ピロリジンアミド(トリコニ
ン)等の(2E,4E)−ジエンアミドは次に示すよ
うな方法により製造されることが知られている。 (1) アセチレンアルコールとアミドアセタールと
の反応により得られる3,4−ジエンアミドを
塩基の存在下に異性化する方法 〔テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron
Letters)1979年、第1043〜1044頁参照〕 (2) アルデヒドと3−(ピペリジノカルボニル)
アリルホスホニウム塩とのウイツテイヒ
(Wittig)反応を利用する方法 〔テトラヘドロン(Tetrahedron)第39巻
(1983年)、第123〜128頁参照〕 (3) 4−アシルオキシ−2−アルケンアミド又は
4−アシルオキシ−2−アルケン酸エステルの
脱カルボン酸反応を利用する方法 〔ザ・ジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミ
ストリー(The Journal of Organic
Chemistry)第47巻(1982年)、第1101〜1106頁
参照〕 〔テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron
Letters)1983年、第4525〜4528頁参照〕 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来の方法では、(2E,4E)−ジエンアミ
ド又はその前躯体である(2E,4E)−ジエン酸エ
ステルを生成させる反応において(2E,4Z)−ジ
エンアミド又は(2E,4Z)−ジエン酸エステルの
副生量が多く、(2E,4E)−ジエンアミド又は
(2E,4E)−ジエン酸エステルへの立体選択率は
充分に高いとは言い難く、また収率も必ずしも満
足できるものではない。 しかして、本発明の目的は、容易に入手できる
工業原料から好収率でかつ容易に製造でき、しか
も(2E,4E)−ジエンアミドに高い立体選択率で
かつ好収率でしかも容易に誘導される新規な化合
物を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、前記一般式
()で示される5−アレーンスルホニルアルカ
ンアミド誘導体を提供することにより達成され
る。 前記の一般式()におけるR1、R2、R3
R4、R5及びR6を詳しく説明する。R1はメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘキサデシル基等のアルキル基;ビニル基、
アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル
基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ペンテ
ニル基、1−ウンデセニル基、2,6−ジメチル
−1,5−ヘプタジエニル基、2,6,10−トリ
メチル−1,5,9−ウンデカトリニル基等のア
ルケニル基;又はフエニル基、トリル基、クメニ
ル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基を
表わし、これらのアルキル基、アルケニル基又は
アリール基はメトキシ基、メチレンジオキシ基、
エチレンジオキシ基、2−テトラヒドロピラニル
オキシ基等の置換基を有していてもよい。R2
びR3は同一又は異なり、水素原子;又はメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基等の低級アルキル基を表わし、R4はフエ
ニル基、トリル基、クメニル基、キシリル基、ナ
フチル基等のアリール基を表わす。R5はアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル
基等のアシル基を表わし、R6はメチルアミノ基、
エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピ
ルアミノ基、ブチルアミノ基、オクタデシルアミ
ノ基等のモノアルキルアミノ基;ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジ
ブチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;1−ピ
ロリジニル基;又はピペリジノ基を表わす。 一般式()で示される5−アレーンスルホニ
ルアルカンアミド誘導体は、例えば次の方法によ
り容易に製造することができる。 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記定
義の通りであり、Xはハロゲン原子を表わす。) すなわち、、一般式()で示されるアレーン
スルホン誘導体に、該アレーンスルホン誘導体に
対して約0.5〜1.2モル当量のブチルリチウム、フ
エニルリチウム等の有機リチウム化合物;臭化エ
チルマグネシウム、塩化メチルマグネシウム等の
グリニヤール試薬等の塩基をテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン等のエ
ーテル系溶媒;トルエン、ヘキサン等の炭化水素
系溶媒等の不活性溶媒中で約−78℃〜50℃の範囲
の温度で作用させ、ついで該アリールスルホン誘
導体に対して約0.5〜1.2モル当量の一般式()
で示されるホルミルアミド誘導体を約−78℃〜0
℃の範囲の温度で作用させる。このようにして得
られた一般式()で示されるヒドロキシアミド
誘導体と該ヒドロキシアミド誘導体に対して約1
〜5モル当量の一般式()で示される酸ハライ
ド又は一般式()で示される酸無水物とを該ヒ
ドロキシアミド誘導体に対して約1モル当量以上
の量のトリエチルアミン、ピリジン等の有機アミ
ンの存在下に約−20℃〜100℃の範囲の温度で反
応させることにより、一般式()で示される5
−アレーンスルホニルアルカンアミド誘導体を製
造することができる。 一般式()で示される5−アレーンスルホニ
ルアルカンアミド誘導体は、例えば、次の方法に
より高い立体選択率でかつ好収率で一般式()
で示される(2E,4E)−ジエンアミドに誘導され
る。 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前記定
義の通りである。) すなわち、一般式()で示される5−アレー
ンスルホニルアルカンアミド誘導体を、t−ブト
キシカリウム、メトキシカリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属のアルコラート又は水酸化物
等の塩基で処理することにより、一般式()で
示される(2E,4E)−ジエンアミドが得られる。
塩基の使用量は、一般式()で示される5−ア
レーンスルホニルアルカンアミド誘導体に対して
約2〜20モル当量が好ましい。この反応は不活性
溶媒中で行なうのが好ましく、かかる不活性溶媒
としてはt−ブチルアルコール等のアルコール系
溶媒;トルエン、シクロヘキサン等の炭化水素系
溶媒等が使用される。また反応は約0〜80℃の範
囲の温度で行なうのが好適である。 〔実施例〕 以下、実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。 実施例 1 窒素雰囲気下、ヘキシルフエニルスルホン1.13
g(5mmol)とテトラヒドロフラン10mlから成
る溶液に濃度15g/100mlのブチルリチウムのヘ
キサン溶液2.56ml(ブチルリチウム6mmol)を
−30℃にて滴下し、1時間後に反応混合液を−78
℃に冷却して4−オキソ酪酸ピペリジンアミド
0.85g(5mmol)とテトラヒドロフラン2mlか
ら成る溶液を滴下した。滴下終了後、−78℃でさ
らに0.5時間攪拌を続けたのち反応混合液を希塩
酸に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。エーテ
ル抽出液を飽和食塩水で洗滌し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥したのち、低沸点物を減圧下に留去
することにより、粗5−(ベンゼンスルホニル)−
4−ヒドロキシデカン酸ピペラジンアミドを得
た。 得られた粗5−(ベンゼンスルホニル)−4−ヒ
ドロキシデカン酸ピペラジンアミドをピリジン10
mlに溶解し、無水酢酸0.62g(6mmol)を加え
たのち、室温で4時間攪拌した。反応混合液を水
に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を
希塩酸、重曹水及び飽和食塩水で順次洗滌したの
ち無水硫酸マグネシウムで乾燥した。これにより
低沸点物を減圧下に留去したのち得られた残留液
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーで分離精
製することにより、下記のNMRスペクトルを示
す4−アセトキシ−5−(ベンゼンスルホニル)
デカン酸ピペラジンアミドを1.46g(3.35mmol)
得た(使用したヘキシルフエニルスルホン基準で
の収率67%)。 NMRスペクトル(60MHz)δTMS CCl4: 0.87(br.t,3H);1.03〜2.60(m,18H);1.69,
1.76(s,3H);2.77〜3.68(m,5H);4.91〜5.28
(m,1H);7.27〜7.94(m,5H) 実施例 2〜7 実施例1において、ヘキシルフエニルスルホン
の代りに一般式()においてR1が第1表に示
された基でありR4がフエニル基であるアレーン
スルホン誘導体5mmolを用い、かつ4−オキソ
酪酸ピペリジンアミドの代りに一般式()にお
いてR2及びR3が水素原子でありR6が第1表に示
された基であるホルミルアミド誘導体5mmolを
用いる以外は同様の操作を行ない、それぞれ対応
する一般式()で示される5−アレーンスルホ
ニルアルカンアミド誘導体を得た。得られた5−
アレーンスルホニルアルカンアミド誘導体の収率
(使用したアレーンスルホン誘導体基準での収率)
及びNMRスペクトルを第1表に示す。
【表】 実施例 8〜12 実施例1において、ヘキシルフエニルスルホン
の代りに一般式()においてR1及びR4がそれ
ぞれ第2表に示された基であるアレーンスルホン
誘導体5mmolを用い、4−オキソ酪酸ピペリジ
ンアミドの代りに一般式()においてR2、R3
及びR6がそれぞれ第2表に示された基であるホ
ルミルアミド誘導体5mmolを用い、かつ無水酢
酸の代りに一般式()においてR5が第2表に
示された基でありXが塩素原子である酸ハライド
6mmolを用いる以外は同様の操作を行ない、そ
れぞれ対応する一般式()で示される5−アレ
ーンスルホニルアルカンアミド誘導体を得た。得
られた5−アレーンスルホニルアルカンアミド誘
導体の収率(使用したアレーンスルホン誘導体基
準での収率)及びFD質量スペクトルを第2表に
示す。
〔発明の効果〕
本発明の一般式()で示される5−アレーン
スルホニルアルカンアミド誘導体は上記の実施例
から明らかなとおり、容易に入手できる工業原料
から好収率でかつ容易に製造することができる。
また、本発明の一般式()で示される5−アレ
ーンスルホニルアルカンアミド誘導体は上記の参
考例から明らかなとおり、高い立体選択率でかつ
好収率でしかも容易に(2E,4E)−ジエンアミド
に誘導される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は置換基を有していてもよいアル
    キル基、アルケニル基又はアリール基を表わし、
    R2及びR3は同一又は異なり、それぞれ水素原子
    又は低級アルキル基を表わし、R4はアリール基
    を表わし、R5はアシル基を表わし、R6はモノア
    ルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、1−ピロ
    リジニル基又はピペリジノ基を表わす。) で示される5−アレーンスルホニルアルカンアミ
    ド誘導体。
JP61014293A 1986-01-26 1986-01-26 5−アレ−ンスルホニルアルカンアミド誘導体 Granted JPS62175456A (ja)

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JP61014293A JPS62175456A (ja) 1986-01-26 1986-01-26 5−アレ−ンスルホニルアルカンアミド誘導体

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JPS62175456A JPS62175456A (ja) 1987-08-01
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