JPH0519459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ベランダ、屋上等に安全保護柵兼花
壇として設置される保護柵に関する。

（従来の技術） ベランダ、屋上等で鑑賞用植物等を育成する場
合には、その鑑賞用植物等を植生した箱状花壇
（プランタン）をそのベランダ、屋上等の周縁部
に設置した保護柵に取付金具を介して吊設するこ
とが一般的におこなわれているが、これでは、箱
状花壇を保護柵に取付けるための取付金具が必要
であると共に、その取付けに手間がかかり、しか
もその花壇によつてベランダ、屋上等の専有面積
が狭められるという難点がある。

本考案は、上記従来の難点に鑑み、花壇として
の機能を兼ね備えた保護柵を提供することを目的
としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案は、笠木３と
支柱２と支柱２間に架設される横桟５とからなる
保護柵１において、アルミ押出型材からなる横断
面略コ字状の花壇本体１０と、該花壇本体１０の
両端部にビス１２により止着される一対の端板１
３，１３とからなる箱状花壇８が、上記花壇本体
１０の下部に一体突設された嵌合枠１１を上記横
桟５に嵌合固定することにより、保護柵１に取付
けられてなる構成を採用するものである。

（実施例） 第１図に示すように、本考案の第１の実施例た
る保護柵１は、ベランダの周縁部等に所定間隔を
おいて立設された支柱２と、該各支柱２の頂部に
架設された手摺り笠木３と、支柱２の上端部間及
び下端部間にそれぞれ架設された上下一対の横桟
４，５と、上側横桟４と下側横桟５の室外側の側
面に突設されているコ字状連結枠６との間に並設
された多数のＬ字状縦桟７とを有し、上記下側横
桟５の上方に箱状花壇８の収納空間９が形成され
ている。

上記箱状花壇８は、第２図に示すように、樋状
の花壇本体１０と、該花壇本体１０の下面に一体
形成された一対のＬ字状嵌合枠１１と、花壇本体
１０及び嵌合枠１１の両端部にビス１２により固
着された一対の端板１３とからなり、上記両嵌合
枠１１を、第３図に示すように、下側横桟５上に
固定されている係嵌枠１４にスライド自在に嵌合
させることによつて、花壇８が上記下側横桟５に
一体的に固定されるようになつている。なお、第
２図中、１５は花壇本体１０及び嵌合枠１１と端
板１３との間に挿入されたゴムパツキン等からな
る水密材、第３図中、１６は花壇本体１０の底板
部に形成された水抜孔である。

上記第１の実施例では、嵌合枠１１を係嵌枠１
４にスライド自在に嵌合させることによつて、花
壇８を下側横桟５に取付けるようにしたが、第４
図に示すように、花壇本体１０の下面に一体形成
した係合枠１７を下側横桟５の上面に当接させる
と共に、該係合枠１７に一体形成した一対の位置
決め突条１８を下側横桟５の両側面に当接させ、
且つ下側横桟５に上記係合枠１７をビス１９によ
り固定することによつて、花壇８を下側横桟５に
取付けるようにしてもよい（第２の実施例）。こ
の取付構造によれば、保護柵１に対し花壇８を容
易に着脱させることができる。なお第４図中、２
０は面格子であつて、支持碗２１を介して支柱２
に固着されている。

前記第１の実施例では、花壇付き保護柵１のみ
を連続的に組合せたが、第５図に示すように、花
壇付き保護柵１と一般的保護柵２２とを組合せて
もよい（第３の実施例）。

なお花壇付き保護柵１の各構成部材２〜５、７
及び花壇本体１０はアルミ押出型材により形成さ
れている。

（考案の効果） 本考案によれば、花壇が、花壇本体の下部に一
体突設された嵌合枠を保護柵の横桟に嵌合固定す
ることにより、上記保護柵に取付けられており、
その花壇を使わない場合には、それを保護柵から
取外すことができるため、従来の花壇一体成形タ
イプの保護柵のように、使われていない花壇が風
雨に曝されて外観上の体裁が悪くなるということ
がない。

花壇本体がアルミ押出型材からなつているか
ら、その花壇本体を連続的に押出成形した後、そ
れを適当な長さに切断し、その両端に端板をビス
により止着するだけで、所望長さの花壇を簡単に
形成することができ、これによつて、例えば、保
護柵の支柱間の全長にわたつて長尺の花壇を形成
したり、その支柱間の一部に短尺の花壇を形成し
たりして、園芸を楽しむ人の希望の応じて、花壇
の長さを自由に調整することができる。

花壇本体がアルミ押出型材からなり、量産性に
優れているから、花壇を安価に製作することがで
きる。

花壇が、花壇本体の下部に一体突設された嵌合
枠を保護柵の横桟に嵌合固定することにより、保
護柵に取付けられているため、強風が吹いたり、
身体が触れるなどした場合でも、その花壇が保護
柵から不測に落下することがなく、当然、花壇の
中の土壌が周辺に散らばる恐れもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例たる花壇付き保
護柵の斜視図、第２図は同柵に取付けられる花壇
の分解斜視図、第３図は同柵の横断面図、第４図
は本考案の第２の実施例たる保護柵の横断面図、
第５図は本考案の第３の実施例たる保護柵の斜視
図である。 １……保護柵、２……支柱、３……笠木、５…
…横桟、８……花壇、１０……花壇本体、１１…
…嵌合枠、１２……ビス、１３……端板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 笠木と支柱と支柱間に架設される横桟とからな
   る保護柵において、アルミ押出型材からなる横断
   面略コ字状の花壇本体と、該花壇本体の両端部に
   ビスにより止着される一対の端板とからなる箱状
   花壇が、上記花壇本体の下部に一体突設された嵌
   合枠を上記横桟に嵌合固定することにより、保護
   柵に取付けられてなる花壇付き保護柵。