JPH05194081A - 単結晶育成法 - Google Patents
単結晶育成法Info
- Publication number
- JPH05194081A JPH05194081A JP1131892A JP1131892A JPH05194081A JP H05194081 A JPH05194081 A JP H05194081A JP 1131892 A JP1131892 A JP 1131892A JP 1131892 A JP1131892 A JP 1131892A JP H05194081 A JPH05194081 A JP H05194081A
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- JP
- Japan
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- crystal
- reynolds number
- rotation
- single crystal
- crucible
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- Pending
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 チョクラルスキー法により酸素濃度が1015
/cm3以下のSi単結晶を育成する。 【構成】 チョクラルスキー法によるSi単結晶育成に
おいて、結晶回転レイノルズ数が結晶と逆方向回転する
るつぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上に設定すること
により、1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶を
育成することができる。
/cm3以下のSi単結晶を育成する。 【構成】 チョクラルスキー法によるSi単結晶育成に
おいて、結晶回転レイノルズ数が結晶と逆方向回転する
るつぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上に設定すること
により、1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶を
育成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー法に
おいて、Si単結晶を育成する方法に関するものであ
る。
おいて、Si単結晶を育成する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】チョクラルスキー法によるSi単結晶育
成法において、従来は、1015/cm3以下の酸素濃度
の単結晶を得ることは困難であった。1015/cm3以
下の酸素濃度のSi単結晶は、高速MOSや高耐圧サイ
リスタなどに使用されるために、必要となるが、従来
は、フローティングゾーン法か、磁場印加チョクラルス
キー法でしか得られなかった。
成法において、従来は、1015/cm3以下の酸素濃度
の単結晶を得ることは困難であった。1015/cm3以
下の酸素濃度のSi単結晶は、高速MOSや高耐圧サイ
リスタなどに使用されるために、必要となるが、従来
は、フローティングゾーン法か、磁場印加チョクラルス
キー法でしか得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のチョクラルスキ
ー法によるSi単結晶育成法によれば、Si融液を保持
している石英るつぼからの酸素の混入を防ぐことが困難
であった。このため1015/cm3以下の酸素濃度のS
i単結晶を得ることはできなかった。
ー法によるSi単結晶育成法によれば、Si融液を保持
している石英るつぼからの酸素の混入を防ぐことが困難
であった。このため1015/cm3以下の酸素濃度のS
i単結晶を得ることはできなかった。
【0004】本発明の目的は、1015/cm3以下の酸
素濃度で、かつ成長縞の無い均一なSi単結晶をチョク
ラルスキー法によって得る単結晶育成法を提供すること
にある。
素濃度で、かつ成長縞の無い均一なSi単結晶をチョク
ラルスキー法によって得る単結晶育成法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による単結晶成長法においては、Si単結晶
のチョクラルスキー法による単結晶の育成法において、
結晶回転レイノルズ数が結晶と逆方向回転するるつぼ回
転レイノルズ数の1.5倍以上である。
め、本発明による単結晶成長法においては、Si単結晶
のチョクラルスキー法による単結晶の育成法において、
結晶回転レイノルズ数が結晶と逆方向回転するるつぼ回
転レイノルズ数の1.5倍以上である。
【0006】
【作用】本発明では、結晶回転により融液中に時間変動
の無い安定な強制対流を発生させ、石英るつぼから溶け
てくる酸素の結晶への混入を抑制する。このために、結
晶回転レイノルズ数が、るつぼ回転レイノルズ数の1.
5倍になるように結晶の回転数を設定し、逆方向に回転
させる。
の無い安定な強制対流を発生させ、石英るつぼから溶け
てくる酸素の結晶への混入を抑制する。このために、結
晶回転レイノルズ数が、るつぼ回転レイノルズ数の1.
5倍になるように結晶の回転数を設定し、逆方向に回転
させる。
【0007】本発明によれば、結晶回転レイノルズ数を
るつぼレイノルズ数の1.5倍に設定することにより、
結晶回転による時間変動の無い、安定な強制対流が融液
中に発生することが、Si融液対流のX線透視三次元観
察法によって確認された。この結晶回転レイノルズ数
(Res)と、るつぼ回転レイノルズ数(Rec)と
は、それぞれ以下の式によって決定される。
るつぼレイノルズ数の1.5倍に設定することにより、
結晶回転による時間変動の無い、安定な強制対流が融液
中に発生することが、Si融液対流のX線透視三次元観
察法によって確認された。この結晶回転レイノルズ数
(Res)と、るつぼ回転レイノルズ数(Rec)と
は、それぞれ以下の式によって決定される。
【0008】Res=ωSrS 2ρ/ν
【0009】Res=ωCrC 2ρ/ν ここで、ωS:結晶回転数 ωC:るつぼ回転数 rS:結晶半径 rC:るつぼ半径 ρ :Si融液の密度 ν :Si融液の粘性係数 である。
【0010】この結晶回転レイノルズ数、るつぼ回転レ
イノルズ数は、Si融液の流れに対する結晶と、るつぼ
それぞれの回転の効果と、融液自身の粘性の効果との比
を表している。従って、結晶回転レイノルズ数が、るつ
ぼ回転レイノルズ数より大きければ、結晶回転による強
制対流が支配的となる。さらにこの比が1.5以上で
は、この結晶回転による強制対流は、時間変動しない安
定な流れとなる。
イノルズ数は、Si融液の流れに対する結晶と、るつぼ
それぞれの回転の効果と、融液自身の粘性の効果との比
を表している。従って、結晶回転レイノルズ数が、るつ
ぼ回転レイノルズ数より大きければ、結晶回転による強
制対流が支配的となる。さらにこの比が1.5以上で
は、この結晶回転による強制対流は、時間変動しない安
定な流れとなる。
【0011】このような強制対流は、るつぼから溶け出
してくる酸素を結晶の外側へ掃き出す効果を持ってい
る。従って、このような強制対流の発生によって、結晶
中への酸素の混入を抑制することができる。この結果、
1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶を得ること
ができる。
してくる酸素を結晶の外側へ掃き出す効果を持ってい
る。従って、このような強制対流の発生によって、結晶
中への酸素の混入を抑制することができる。この結果、
1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶を得ること
ができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって説明す
る。実施例として3インチの石英るつぼを使用し、融液
の半径と高さの比が1:1になるようにSi融液を作製
して融液内の上下温度差を80Kに固定し、直径2イン
チのSi単結晶を育成した場合について説明する。この
時、るつぼ回転数を1rpmから6rpmまで変化さ
せ、結晶回転数を1rpmから30rpmまで変化させ
た。図1に示すように、この時のるつぼ回転レイノルズ
数は、0.4×103から2.5×103となり、結晶回
転レイノルズ数は、0.15×103から4.5×103
となる。
る。実施例として3インチの石英るつぼを使用し、融液
の半径と高さの比が1:1になるようにSi融液を作製
して融液内の上下温度差を80Kに固定し、直径2イン
チのSi単結晶を育成した場合について説明する。この
時、るつぼ回転数を1rpmから6rpmまで変化さ
せ、結晶回転数を1rpmから30rpmまで変化させ
た。図1に示すように、この時のるつぼ回転レイノルズ
数は、0.4×103から2.5×103となり、結晶回
転レイノルズ数は、0.15×103から4.5×103
となる。
【0013】図中の右下がりの斜めの実線は、るつぼ回
転レイノルズ数の1.5倍の結晶回転レイノルズ数に対
応する点を表している。実施例として、結晶育成を行っ
た点は、丸印のところである。また、比較例として三角
印のところでも結晶育成を行った。育成した結晶の酸素
濃度をFT−IRで測定した結果を表1にまとめた。
転レイノルズ数の1.5倍の結晶回転レイノルズ数に対
応する点を表している。実施例として、結晶育成を行っ
た点は、丸印のところである。また、比較例として三角
印のところでも結晶育成を行った。育成した結晶の酸素
濃度をFT−IRで測定した結果を表1にまとめた。
【0014】
【表1】
【0015】この表から、結晶回転レイノルズ数が、る
つぼ回転レイノルズ数の1.5倍になるようなところで
育成したSi単結晶の酸素濃度は、1015/cm3以下
になっていることがわかる。
つぼ回転レイノルズ数の1.5倍になるようなところで
育成したSi単結晶の酸素濃度は、1015/cm3以下
になっていることがわかる。
【0016】さらに、るつぼの直径が12,16,2
0,30インチの大型のものを使用し、それぞれ6,
8,10,15インチの直径の結晶育成を行った。大型
のるつぼを使用した場合も、融液半径対融液高さの比は
1:1とし、融液内の上下温度差は、80Kになるよう
に設定した。この条件で、結晶回転レイノルズ数がるつ
ぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上になるように結晶と
るつぼとの回転数を設定し、結晶育成した結果を実施例
7,8,9,10として表2にまとめた。
0,30インチの大型のものを使用し、それぞれ6,
8,10,15インチの直径の結晶育成を行った。大型
のるつぼを使用した場合も、融液半径対融液高さの比は
1:1とし、融液内の上下温度差は、80Kになるよう
に設定した。この条件で、結晶回転レイノルズ数がるつ
ぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上になるように結晶と
るつぼとの回転数を設定し、結晶育成した結果を実施例
7,8,9,10として表2にまとめた。
【0017】
【表2】
【0018】この表から大型のるつぼを使用した場合に
ついても、結晶回転レイノルズ数が、るつぼ回転レイノ
ルズ数の1.5倍以上では、1015/cm3以下の酸素
濃度のSi単結晶が得られることが確認された。
ついても、結晶回転レイノルズ数が、るつぼ回転レイノ
ルズ数の1.5倍以上では、1015/cm3以下の酸素
濃度のSi単結晶が得られることが確認された。
【0019】以上のように、結晶回転レイノルズ数をる
つぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上にすることによ
り、1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶が得ら
れることが確認された。
つぼ回転レイノルズ数の1.5倍以上にすることによ
り、1015/cm3以下の酸素濃度のSi単結晶が得ら
れることが確認された。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1015/
cm3以下の酸素濃度の均一なSi単結晶をチョクラル
スキー法によって育成できる効果を有する。
cm3以下の酸素濃度の均一なSi単結晶をチョクラル
スキー法によって育成できる効果を有する。
【図1】本発明に係わるるつぼ回転によるレイノルズ数
と結晶回転によるレイノルズ数の関係を表す図表であ
る。
と結晶回転によるレイノルズ数の関係を表す図表であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 Si単結晶のチョクラルスキー法による
単結晶の育成法において、結晶回転レイノルズ数が結晶
と逆方向回転するるつぼ回転レイノルズ数の1.5倍以
上であることを特徴とする単結晶育成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131892A JPH05194081A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 単結晶育成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1131892A JPH05194081A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 単結晶育成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05194081A true JPH05194081A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=11774676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1131892A Pending JPH05194081A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 単結晶育成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05194081A (ja) |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP1131892A patent/JPH05194081A/ja active Pending
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