JPH05193110A

JPH05193110A - シートを搬送かつ引渡すためのドラム

Info

Publication number: JPH05193110A
Application number: JP4212552A
Authority: JP
Inventors: Willi R L Doersam; リヒアルトルートヴィッヒデールザムヴィリ; Johann E Eitel; エーミールアイテルヨハン; Peter Eugen Wagner; オイゲンヴァーグナーペーター; Erich G Wieland; ゲオルクヴィーラントエーリッヒ
Original assignee: Koenig and Bauer AG
Current assignee: Koenig and Bauer AG
Priority date: 1991-08-12
Filing date: 1992-08-10
Publication date: 1993-08-03
Also published as: DE4126643A1; EP0532880A1; US5241907A

Abstract

(57)【要約】【目的】シートの自由端部に向かう方向での擦り効果
を達成し、かつ搬送時に皺を取り除くような均一な吸込
み作用を有する、シートを搬送するためめのドラムを提
供する。【構成】シートを皺なしに搬送する及び引渡すための
ドラムにおいて、ドラム基体に配置され周面に存在する
複数の支持部材が室を備えており、該室に、軸に対して
同心的に配置されドラムの端壁に設けられた開口部を介
して吸込み空気が供給され、この吸込み空気供給が、機
械フレームに配置された円形リング形の、セグメント状
の吸込み室を介して行われるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ドラム基体及びドラム
外套面並びにシートを把持するためのグリッパから成
る、シートを搬送かつ引渡すためのドラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第２４１９７４７
号明細書により、シート供給のための引渡しドラムの切
換え及び調節装置が公知であり、この公知の装置におい
ては引渡しドラムは区分されていてかつ外套面半部が互
いに櫛状に係合しており、それにより判の調節が可能で
ある。判を調節する場合、シートは前方縁でグリッパに
より掴まれ、後方縁で吸込み装置によって吸い込まれ
る。シート供給のためのこのようなドラムは、特に、印
刷機を片面印刷から両面印刷へ切換えるために使用され
る。

【０００３】この場合における欠点は、特にシート端部
において紙の皺又はでこぼこを取り除くことを保証でき
ないことである。このため、シートはドラム外套面に完
全に平らに置かれない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シー
トの自由端部に向かう方向での擦り効果を達成し、かつ
搬送時に皺を取り除くような均一な吸込み作用を有す
る、シートを搬送するためめのドラムを提供することで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに講じた本発明の手段は、ドラム基体が、中空軸に不
動に配置された端面側の、並びに端面の間に配置された
支持円板から成っており、該支持円板が前記ドラム外套
面として支持部材を有しており、該支持部材が室を有し
ており、さらに端面側に配置された支持円板が中空軸に
対して同軸的に配置された開口部を備えており、この開
口部が吸込み導管によって室と連通しており、さらに開
口部が、フレームに固定的に配置された円形リング形
の、セグメント状の吸込み室と接続されるようになって
いることにある。

【０００６】

【発明の効果】本発明の利点は、室が周方向で吸込み空
気によって連続的に負荷されることによって、部分的に
被われるドラムにおいても均一な吸込み作用が達成さ
れ、並びにシートの皺のない受取りが達成されることに
ある。吸込み室をＶ字状に配置することによって、特に
有利な擦り効果が得られる。それ故、このことはドラム
に高い加速力及び遠心力を作用するので特に意味があ
る。この理由から、ドラムのサンドイッチ構造も、わず
かな慣性により有利である。

【０００７】紙の判の理由から個々の吸込み接続部を調
節することができることにより、吸込み空気エネルギを
経済的に投入することができる。

【０００８】ドラムの周面における支持部材が支持円板
にばね弾性的に固定されることによって、場合によって
は生じるシートの皺又はシートの重なりによる損傷に対
して保護されている。損傷が生じた場合には、軸受部分
を特別に構成する形状の急動締付け装置によって支持部
材を簡単に交換することができる。

【０００９】

【実施例】図１及び図２に示すように、ドラム１は、固
定軸受２及び可動軸受３に軸受けされた中空軸４から成
っている。両方の軸受２；３は機械フレームの側壁６；
７に保持されている。中空軸４には４つの支持円板８が
設けられており、これらの支持円板のうち２つの支持円
板はドラム１の端面として使用され、かつ残りの２つの
支持円板８は、端面側に配置された前記支持円板８の間
でそれぞれ等間隔に設けられている。支持円板８は内実
の円板として構成されているのではなく、切欠きを有し
ている。図１及び図２に示されたドラム１は、その周面
に全体で３つの支持部材９を有しており、この支持部材
は図４において全体が示されている。この支持部材９
は、支承部材１１；１２によって側方部材１３；１４に
固定されている。側方部材１３；１４は、リングセグメ
ント状に構成されていて、かつ外側の支持円板８と不動
に結合されている。支持部材９は、軽構造で構成されて
おり、さらに図１から図４に示すように外側の孔付き外
套薄板１６、内側の外套薄板１７、並びに両薄板１６；
１７の間に配置された折り曲げ薄板１８を有している。
折り曲げ薄板１８によって室１９；２１が形成され、こ
れらの室は切欠き２２によって互いに連通されている。
室１９；２１は、側方部材１３；１４によって側方に対
してシールされている。室はドラム１の周面において軸
方向に延びている。室２１では、内側の外套薄板１７に
吸込み導管２３が設けられており、この吸込み導管はホ
ースとして構成することができる。吸込み導管２３は、
中央の２つの支持円板８の間で先ず中空軸４に向かう半
径方向で延び、次いで中空軸４に対して同心的に、固定
軸受２寄りの支持円板８の開口部２４に開口している。
図１及び図２から判るように、中空軸４に対して同心的
に配置された前記開口部２４の前方に、フレーム固定さ
れた円形リング状の吸込み室２６が設けられている。吸
込み室２６はセグメントとして構成されており、同時に
開口部２４をほぼ１４０°まで被っている。固定軸受２
は調整ねじ２７よって調整可能であり、かつ固定ねじ２
８によって固定可能である。このことによって開口部２
４と吸込み室２６との間のエアギャップが調節可能であ
る。吸込み室２６には、図示しない吸込み空気装置に接
続される２つの吸込み空気接続部３０が設けられてい
る。ドラム１の３つの支持部材９において、回転方向Ａ
で見てそれぞれ最後の吸込み導管２３が止めコック２９
を有しており、このことによって紙の判の理由により必
要でない吸込み導管２３を停止することができる。

【００１０】図４による支持部材９の固定は支承部材１
１；１２によって行われ、該支承部材は外側の支持円板
８と結合されており、この場合一方の支承部材１１は定
置に支承されており、かつ他方の支承部材１２は軸３１
を中心にして旋回可能に支承されている。支承部材１２
は、ドラム１における支持部材９を交換するために急動
閉鎖部材として使用される。この理由から、支持部材９
は４つの角隅のそれぞれに支承部材を有しており、該支
承部材は球座３２及び圧縮ばね３３を介してばね弾性的
に支承されている。支承部材１１；１２は図２において
１つの支持部材９にだけ示されている。この場合、図４
に示すように、シート前方縁にある左の支承部材１１が
固定支承部として、かつシート後方縁にある右の支承部
材１２が可動支承部として構成されている。支持部材９
のこのような支承は、重なったシート、皺のあるシート
又は異物による損傷が排除されるようにする。

【００１１】図２によるドラム１が矢印Ａの方向で運動
されると、中央に配置された吸込み導管２３及び吸込み
空気を負荷される室１９；２１によって、シート３４に
周方向での擦り効果が得られる。止めコック２９は、必
要でない吸込み導管２３の停止のために役立つ。シート
３４は、引渡しドラム３６にさらに引渡される。ドラム
１及び３６は、公知のグリッパ３７を備えている。

【００１２】図５には、吸込み空気室の配置の第２実施
例が概略的に示されている。

【００１３】支持部材９には、室１９；２１が、シート
３４を側方へ緊張させるために搬送方向でＶ字状に延び
ている。吸込み空気の延びが小さな矢印によって示され
ている。

【００１４】図６には、吸込み空気室の配置の第３実施
例が概略的に示されている。支持部材９には、室１９；
２１が搬送方向でＶ字状に延びており、この場合室１
９；２１は切欠き２２によって区分されている。吸込み
空気の延びは、小さな矢印によって示されている。シー
トは側方で緊張される。

【図面の簡単な説明】

【図１】ドラムを図２によるＣ−Ｄ線に沿って断面した
縦断面図である。

【図２】リングセグメント状の側方部材を取り外して、
ドラムを図１によるＡ−Ｂ線に沿って断面した横断面図
である。

【図３】図２のＸ個所の詳細図である。

【図４】図２による台形部材の固定を示す詳細図であ
る。

【図５】吸込み空気室の配置を第２実施例で示す概略図
である。

【図６】吸込み空気室の配置を第３実施例で示す概略図
である。

【符号の説明】

１ドラム、２固定軸受、３可動軸受、４
中空軸、６，７側壁、８支持円板、９支持
部材、１１，１２支承部材、１３，１４側方部
材、１６外側の孔付き外套薄板、１７内側の外
套薄板、１８折り曲げ薄板、１９，２１室、２
２切欠き、２３吸込み導管、２４開口部、２
６吸込み室、２７調整ねじ、２８固定ねじ、
２９止めコック、３０吸込み空気接続部、３
１軸、３２球座、３３圧縮ばね、３４シ
ート、３６引渡しドラム、３７グリッパ

フロントページの続き (72)発明者ヨハンエーミールアイテルドイツ連邦共和国トューンゲンアムヴェンデルスベルク 35 (72)発明者ペーターオイゲンヴァーグナードイツ連邦共和国グリューンスフェルトメッセルホイザーシュトラーセ１ (72)発明者エーリッヒゲオルクヴィーラントドイツ連邦共和国ヴュルツブルクミットラーラーダレンベルクヴェーク 52

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ドラム基体及びドラム外套面並びにシー
ト（３４）を把持するためのグリッパ（３７）から成
る、シートを搬送かつ引渡すためのドラム（１）におい
て、前記ドラム基体が、中空軸（４）に不動に配置され
た端面側の、並びに端面の間に配置された支持円板
（８）から成っており、該支持円板が前記ドラム外套面
として支持部材（９）を有しており、該支持部材が室
（１９；２１）を有しており、さらに端面側に配置され
た支持円板（８）が中空軸（４）に対して同軸的に配置
された開口部（２４）を備えており、この開口部が吸込
み導管（２３）によって室（１９；２１）と連通してお
り、さらに開口部（２４）が、フレームに固定的に配置
された円形リング形の、セグメント状の吸込み室（２
６）と接続されるようになっていることを特徴とする、
シートを搬送かつ引渡すためのドラム。
【請求項２】少なくとも２つの支持円板（８）が設け
られており、該支持円板がその周面にそれぞれ切欠きを
有している請求項１記載のドラム。
【請求項３】支持部材（９）が支承部材（１１；１
２）に固定されており、さらに支承部材（１１；１２）
が端面側に配置された支持円板（８）と結合されている
請求項１又は２記載のドラム。
【請求項４】支持部材（９）における室（１９；２
１）が折り曲げ薄板（１８）によって形成されており、
該折り曲げ薄板が一方側では外側の孔付き外套薄板（１
６）によって、他方側では内側の外套薄板（１７）によ
って制限されている請求項１から３までのいずれか１記
載のドラム。
【請求項５】室（１９，２１）が切欠き（２２）によ
って互いに連通されている請求項１から４までのいずれ
か１記載のドラム。
【請求項６】室（１９；２１）が軸方向に配置されて
おり、さらに吸込み導管（２３）がホースとして構成さ
れている請求項１から５までのいずれか１記載のドラ
ム。
【請求項７】セグメント状の吸込み室（２６）が同時
に開口部（２４）を１４０°まで被っている請求項１か
ら６までのいずれか１記載のドラム。
【請求項８】中空軸（４）が固定軸受（２）及び可動
軸受（３）に軸受けされており、さらに固定軸受（２）
が調整ねじ（２７）によって調節可能である請求項１か
ら７までのいずれか１記載のドラム。
【請求項９】吸込み室（２６）が少なくとも１つの吸
込み空気接続部（３０）を有しており、該吸込み空気接
続部が、中央の吸込み空気装置への接続部を有している
請求項１から８までのいずれか１記載のドラム。
【請求項１０】吸込み導管（２３）がそれぞれ支持部
材（９）の端部に、回転方向（Ａ）で見て複数の止めコ
ック（２９）を有している請求項１から９までのいずれ
か１記載のドラム。
【請求項１１】一方の支承部材（１１）が定置に、か
つ他方の支承部材（１２）が軸（３１）を中心にして旋
回可能に支承されている請求項１から１０までのいずれ
か１記載のドラム。
【請求項１２】支持部材（９）が支承部材（１１；１
２）に、球座（３２）及び圧縮ばね（３３）を介してば
ね弾性的に支承されていて、かつ解離可能に結合されて
いる請求項１から１１までのいずれか１記載のドラム。
【請求項１３】室（１９；２１）が支持部材（９）に
Ｖ字状に配置されている請求項１から１２までのいずれ
か１記載のドラム。