JPH05192831A - エンジンのピストン組付方法および組付装置 - Google Patents

エンジンのピストン組付方法および組付装置

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JPH05192831A
JPH05192831A JP4006999A JP699992A JPH05192831A JP H05192831 A JPH05192831 A JP H05192831A JP 4006999 A JP4006999 A JP 4006999A JP 699992 A JP699992 A JP 699992A JP H05192831 A JPH05192831 A JP H05192831A
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JP
Japan
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connecting rod
piston
assembling
crankshaft
engine
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4006999A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kawabe
和夫 河辺
Toshimitsu Kimura
敏光 木村
Juichi Shirai
寿一 白井
Hideharu Sakimori
秀春 先森
Michiaki Sakurai
通暁 桜井
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HIRATA IND MACHINERIES
HIRATA KIKO KK
Mazda Motor Corp
Original Assignee
HIRATA IND MACHINERIES
HIRATA KIKO KK
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多気筒エンジンのクランクシャフトの各クラ
ンクピンに対応するピストンおよびコネクティングロッ
ドキャップを簡単に組付得る自動組付方法と装置を提供
する。 【構成】 複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を
異にするクランクシャフト側複数のクランクピンに対し
てピストンを組付けるエンジンのピストン組付方法であ
って、先ず上記クランクシャフト自体を回転可能に保持
させた上でピストン連結完了後の大端部分割コネクティ
ングロッドの大端部を上記各クランクピンに嵌合し、次
に該状態において順次上記クランクシャフトを所定回転
角毎に回転させることによって上記各気筒のコネクティ
ングロッド大端部のクランクピンとの嵌合部をコネクテ
ィングロッドキャップ組付手段に対応させてコネクティ
ングロッドキャップを組付けてゆくようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明はエンジンのピストン組
付方法および組付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特公昭55−8661号公報に示
されているように、エンジンのシリンダブロック側シリ
ンダボア内へのピストンの組付には、自動化されたピス
トン組付装置が使用されている。
【0003】そして、該ピストン組付装置では、例えば
上記シリンダボア内へのピストン嵌挿完了後に、さらに
クランクシャフトのクランクピンに対するコネクティン
グロッドの結合、組付が行なわれる。このクランクピン
とコネクティングロッドの組付は、先ずコネクティング
ロッド大端部側嵌合部をクランクピンに嵌合させた状態
において、他方側からコネクティングロッドキャップを
嵌合させ、両端側にドエルピンを螺合することにより相
互に連結して一体化する組付方法、組付装置が採用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成の組付方法および組付装置によると、例えば図1
に示すように、異種の部品の供給ラインAをメインのエ
ンジン組付ラインBに対して同一面側に配設することに
ょってライン全体のコンパクト化を図るシステムを採用
した場合に次のような問題が生じる。
【0005】すなわち、一般に多気筒エンジンでは、周
知のようにクランクシャフトのクランクピンの回転角位
置が各気筒間(4気筒だとNo1,No4とNo2,No3間)
で異なっており、例えばピストンを2本毎に挿入して行
くシステムで、当該ピストンのシリンダボア内へのピス
トン挿入後に直ちにコネクティングロッドキャップを組
付けて行く構成を採ると、ワークの反転操作を頻繁に行
うことが必要となり、メインラインの構成が極めて複雑
になってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜3各項
記載の発明は、それぞれ上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであって、各々次のように構成さ
れている。
【0007】(1) 請求項1記載の発明のエンジンのピ
ストン組付方法の構成 請求項1記載の発明のエンジンのピストン組付方法は、
複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にするク
ランクシャフト側複数のクランクピンに対してピストン
を組付けるエンジンのピストン組付方法において、先ず
上記クランクシャフト自体を回転可能に保持させた上で
ピストン連結完了後の大端部分割コネクティングロッド
の大端部を上記各クランクピンに嵌合し、次に該状態に
おいて順次上記クランクシャフトを所定回転角毎に回転
させることによって上記各気筒のコネクティングロッド
大端部のクランクピンとの嵌合部をコネクティングロッ
ドキャップ組付手段に対応させてコネクティングロッド
キャップを組付けてゆくようにしたことを特徴とするも
のである。
【0008】(2) 請求項2記載の発明のエンジンのピ
ストン組付装置の構成 請求項2記載の発明のエンジンのピストン組付装置は、
複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にするク
ランクシャフト側複数のクランクピンに対してピストン
を組付けるエンジンのピストン組付装置において、上記
ピストンのコネクティングロッド大端部に上記クランク
ピンを介してコネクティングロッドキャップを組付ける
コネクティングロッドキャップ組付手段と、上記クラン
クシャフトを回転駆動可能に支持し、当該クランクシャ
フトを回転させることにより、上記回転角位置を異にす
る各クランクピンを順次上記コネクティングロッドキャ
ップ組付手段に対応させるクランクシャフト回転保持手
段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0009】(3) 請求項3記載の発明のエンジンのピ
ストン組付装置の構成 請求項3記載の発明のエンジンのピストン組付装置は、
複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にするク
ランクシャフト側複数のクランクピンに対してピストン
を組付けるエンジンのピストン組付装置において、上記
ピストンのコネクティングロッド大端部に上記クランク
ピンを介してコネクティングロッドキャップを組付ける
コネクティングロッドキャップ組付手段と、上記クラン
クシャフトを回転駆動可能に支持し、当該クランクシャ
フトを回転させることにより、上記回転角位置を異にす
る各クランクピンを順次上記コネクティングロッドキャ
ップ組付手段に対応させるクランクシャフト回転保持手
段と、上記クランクシャフト回転保持手段によるクラン
クシャフト回転時において上記コネクティングロッドキ
ャップ組付未完了側のピストンをクランクピン方向に押
圧するピストン押圧手段とを備えてなることを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本願の請求項1〜3各項記載の発明は、それぞ
れ上記の如く構成されている結果、当該各構成に対応し
て次のような作用を奏する。
【0011】(1) 請求項1記載の発明のエンジンのピ
ストン組付方法の作用 請求項1記載の発明のエンジンのピストン組付方法は、
複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にするク
ランクシャフト側複数のクランクピンに対してピストン
を組付けるエンジンのピストン組付方法において、先ず
上記クランクシャフト自体を回転可能に保持させた上で
ピストン連結完了後の大端部分割コネクティングロッド
の大端部を上記各クランクピンに嵌合し、次に該状態に
おいて順次上記クランクシャフトを所定回転角毎に回転
させることによって上記各気筒のコネクティングロッド
大端部のクランクピンとの嵌合部をコネクティングロッ
ドキャップ組付手段に対応させてコネクティングロッド
キャップを組付けてゆくようになっている。
【0012】すなわち、該組付方法ではクランクシャフ
トを順次回転させながら、エンジン本体位置を変えるこ
となくコネクティングロッドの大端部側クランクピンと
の嵌合部をコネクティングロッドキャップ組付手段に連
続的に対応させて行くこことができるので、各気筒毎の
ピストンおよびコネクティングロッドを容易かつ能率良
く組付けて行くことができる。
【0013】(2) 請求項2記載の発明のエンジンのピ
ストン組付装置の作用 請求項2記載の発明のエンジンのピストン組付装置で
は、複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にす
るクランクシャフト側複数のクランクピンに対してピス
トンを組付けるエンジンのピストン組付装置において、
上記ピストンのコネクティングロッド大端部に上記クラ
ンクピンを介してコネクティングロッドキャップを組付
けるコネクティングロッドキャップ組付手段と、上記ク
ランクシャフトを回転駆動可能に支持し、当該クランク
シャフトを回転させることにより、上記回転角位置を異
にする各クランクピンを順次上記コネクティングロッド
キャップ組付手段に対応させるクランクシャフト回転保
持手段とを備えて構成されているために、上記請求項1
記載の発明のエンジンのピストン組付方法を容易に実施
することができる。
【0014】(3) 請求項3記載の発明のエンジンのピ
ストン組付装置の作用 請求項3記載の発明のエンジンのピストン組付装置で
は、複数の気筒の各気筒に対応して回転角位置を異にす
るクランクシャフト側複数のクランクピンに対してピス
トンを組付けるエンジンのピストン組付装置において、
上記ピストンのコネクティングロッド大端部に上記クラ
ンクピンを介してコネクティングロッドキャップを組付
けるコネクティングロッドキャップ組付手段と、上記ク
ランクシャフトを回転駆動可能に支持し、当該クランク
シャフトを回転させることにより、上記回転角位置を異
にする各クランクピンを順次上記コネクティングロッド
キャップ組付手段に対応させるクランクシャフト回転保
持手段と、上記クランクシャフト回転保持手段によるク
ランクシャフト回転時において上記コネクティングロッ
ドキャップ組付未完了側のピストンをクランクピン方向
に押圧するピストン押圧手段とを備えており、複数の気
筒の各気筒に対応して回転角位置を異にするクランクシ
ャフト側複数のクランクピンに対してピストンを組付け
るエンジンのピストン組付に際して、先ず上記クランク
シャフト自体を回転可能に保持させた上でピストン連結
完了後の大端部分割コネクティングロッドの大端部を上
記各クランクピンに嵌合し、次に該状態において更にピ
ストンがピストン押圧手段によりクランクピン方向に押
圧される。従って、潤滑メタルの脱落を招くことなく順
次上記クランクシャフトを所定回転角毎に回転させるこ
とができ、それによってエンジン本体の位置を変えるこ
となく上記各気筒のコネクティングロッド大端部のクラ
ンクピンとの嵌合部をコネクティングロッドキャップ組
付手段に対応させてコネクティングロッドキャップを連
続的に組付けてゆくことができるようになる。
【0015】
【発明の効果】従って、上記本願発明のエンジンのピス
トン組付方法および組付装置によると、ピストンの挿入
工程とコネクティングロッドキャップの組付工程とを分
割して各気筒共通に連続作業として行って行くことが可
能となり、気筒毎にエンジン本体の向きを変えることも
不要となるから非常に作業能率が高くなる。
【0016】
【実施例】図1〜図3は、本願発明の実施例に係るエン
ジンのピストン(ピストンおよびコネクティングロッド
キャップ)の組付方法を実施するエンジン組立ラインの
各部の構成並びに組付工程(組付方法)を示している。
【0017】先ず図1は、同エンジン組立ラインの全体
的な構成(工程レイアウト)を示しており、図中符号1は
メインラインであるエンジンのシリンダブロック供給ラ
イン、また符号2は該シリンダブロック供給ライン1の
同一面側に沿って並設されたサブラインであるピストン
およびコネクティングロッド供給ラインである。
【0018】シリンダブロック供給ライン1は、図示の
ようにパレット搬送架台1a上を既にクランクシャフト
が回転可能に支持されているシリンダブロック(エンジ
ン本体)3を載置したパレット4,4・・が順次第1ステ
ーションST1から第4ステーションST4方向に間欠的
に後述する搬送チェーンによって搬送されるようになっ
ている。
【0019】そして、上記第2ステーションST1と第
3ステーションST3との間には、シリンダブロック3
の載置方向をパレット4ごと180°回転させて1回だ
け左右逆方向に向ける回転テーブル5が設置されてい
る。また、上記第3、第4ステーションST3,ST4
各々搬送架台1aの外側位置には、当該各ステーション
ST3,ST4において、ピストンのコネクティングロッ
ド大端部にクランクピンを介してコネクティングロッド
キャップを組付ける際にピストンを軸方向に押圧固定し
て置くための第2,第3、第1,第4の押圧シリンダ62
(63)、61(64)が各々上下方向に並べて設置されて
いる(詳細は後述)。
【0020】一方、上記ピストンおよびコネクティング
ロッド供給ライン2は、図示のように、上記シリンダブ
ロック供給ライン1に沿って並設された作業ライン2A
と部品返送ライン2Bとの2組のラインにより構成され
ている。そして、作業ライン2Aには、上記シリンダブ
ロック供給ライン1側の上記第1〜第4の各ステーショ
ンST1〜ST4に対応して第1、第2のピストン組付装
置8,9、第1、第2ののコネクティングロッドキャッ
プ組付装置10,11が各々順次配設されている。
【0021】そして、先ず上記第1のステーションST
1では、上記第1のピストン組付装置8を使用してパレ
ット4上に上下方向に延びて(要するに縦方向に)載置さ
れているシリンダブロック3の第1(No1),第4(No
4)気筒の各シリンダボア部に対して第1、第4のピス
トン12,15をコネクティングロッド12a,15a側か
ら順次水平方向に挿入して、そのコネクティングロッド
大端部12a,15a側凹部を上述の如く既にシリンダブ
ロック3側に嵌装されているクランクシャフトのクラン
クピン75,78部分に潤滑メタル71,74を介して嵌
合する(図3参照)。
【0022】次に、第2のステーションST2では、上
記第2のピストン組付装置9を使用して同じくパレット
4上に上下方向に延びて(要するに縦方向に)載置されて
いるシリンダブロック3のNo2,No3気筒の各シリン
ダボア部に対して第2、第3のピストン13,14をコ
ネクティングロッド大端部13a,14a側から順次水平
方向に挿入して、そのコネクティングロッド大端部13
a,14a側凹部を同じように既に嵌装されているクラン
クシャフトのクランクピン76,77部に潤滑メタル7
2,73を介して嵌合する。
【0023】次に、上記のようにして第1、第2の各ス
テーションST1,ST2での組付が各々完了すると、上
記パレット4は、上記回転テーブル5で180°回転さ
れて上記第1、第2のステーションST1,ST2とは、
左右逆の方向に向けられた後、同状態のまま更に第3の
ステーションST3に搬送されて停止し、位置決めされ
る(後述)。
【0024】第3のステーションST3では、上記第3
のコネクティングロッドキャップ組付装置10を使用し
て上記ピストンおよびコネクティングロッド供給ライン
2の上記作業ライン2A上を移送されている第2(No
2)、第3(No3)気筒用のコネクティングロッドキャッ
プ17(18)を図示のように対応するシリンダブロック
3側のコネクティングロッド大端部13a(14a)方向に
突き合わせて相互に締結する。
【0025】この時、該第2(No2)、第3(No3)気筒
のピストン13,14は図示のように第2,第3のシリン
ダ62(63)のシリンダロッド62a(63a)によってク
ランクピン方向に押圧されてコネクティングロッド大端
部13a(14a)のクランクピンとの嵌合状態を確実かつ
安定した状態に保持して潤滑メタル72,73の脱落を
防止するようになっている。
【0026】さらに、以上のようにして上記第3のステ
ーションST3でのコネクティングロッドキャップ組付
作業が完了すると、次に同状態のままで第4のステーシ
ョンST4に移送される。
【0027】そして、第4のステーションST4では、先
ず上記クランクシャフトを所定の回転手段で180°回
転させた後、上記第2のコネクティングロッドキャップ
組付装置12を使用して上記ピストンおよびコネクティ
ングロッド供給ライン2の上記作業ライン2A上を移送
されている第1(No1)、第4(No4)気筒用のコネクテ
ィングロッドキャップ16(19)を図示のように対応す
るシリンダブロック3側のコネクティングロッド大端部
12a(15a)に突き合わせて相互に締結する。
【0028】この時、該第1(No1)、第4(No4)気筒
のピストン12,15は図示のように第1,第4のシリン
ダ61(64)のシリンダロッド62a(63a)によってク
ランクピン方向に押圧されてコネクティングロッド大端
部12a(15a)のクランクピンとの嵌合状態を上記同様
確実かつ安定した状態に保持するようになっている。
【0029】上記第1、第2のコネクティングロッドキ
ャップ組付装置10,11は、組付けるべき対象気筒(N
o2,No3、又はNo1,No4)を異にするだけで、その
具体的な構成は全く同様であり、それらは例えば図2の
ように構成されている。
【0030】すなわち、図2において、先ず符号20は
上記シリンダブロック供給ライン1と作業ライン2Aと
の間に位置して設けられたX−Y方向ガイド機構であ
り、該X−Y方向ガイド機構20は、X軸方向のガイド
軸21とY軸方向のガイド軸22とを備え、X軸方向の
ガイド軸21はY軸方向のガイド軸22に対して上下に
移動自在な状態で取付けられ、チェーン、ラックアンド
ピニオンその他の所定の駆動手段によって任意に上下方
向に駆動されるようになっている。
【0031】そして、X軸方向ガイド軸21には、所定
のスライド駆動手段を備え、同ガイド軸21に沿ってX
軸方向にスライド自在なスライド部材23を介してコネ
クティングロッドキャップ組付手段24が取付けられて
いる。該コネクティングロッド組付手段24は、上記ス
ライド部材23の下面にベースプレート26を介して固
定された断面逆U字状のヒンジブラケット27と、該ヒ
ンジブラケット27の側壁27a,27a間に軸28を介
して上下方向に90度回動自在に軸支されたチャック機
構29と、上記ヒンジブラケット27の後部下面に支持
ブラケット39を介して支持され、そのシリンダロッド
30a先端を上記チャック機構29の後端下部に枢着
し、該シリンダロッド30aの伸縮作動によって上記チ
ャック機構29を上下方向に90度回転(矢印参照)させ
るチャック部回転シリンダ30と、上記ベースプレート
26の後部下面に支持部材32を介して支持されたナッ
トランナ前後進シリンダ31と、上記支持部材32の下
端に支持固定されたナットランナ33とから構成されて
いる。また、上記チャック機構29は、その本体部側壁
間が空間部に形成され、例えば図3に示すようなコネク
ティングロッド大端部13a(14a)、12a(15a)への
コネクティングロッドキャップ17(18)、16(19)
組付状態において、上記ナットランナ33先端のソケッ
ト部33A,33Bの突出を許容するようになっている
とともに、同本体部先端にはチャック部35が取付けら
れていて、先ず図2仮想線(イ)の状態に示す下方に向い
た状態で上記作業ライン2A上にあるコネクティングロ
ッドキャップ16〜19(17・18、16・19)をチ
ャックして持ち上げるようになっている。このようにし
て、チャック機構29のチャック部35が上記作業ライ
ン2A上のコネクティングロッドキャップ16〜19
(17・18、16・19)をチャックすると、上記X−
Y方向ガイド機構20のX軸方向ガイド軸21が図2の
実線で示す位置まで上方に駆動される。その後、さらに
該状態から上記スライド部材23がシリンダブロック供
給ライン1側に駆動され、さらに上記チャック部回動シ
リンダ30がシリンダロッド30aを突出させると図2
実線で示す状態(ロ)となる。
【0032】ところで、上記シリンダブロック供給ライ
ン1は、図示の如く、その移送ラインを形成する搬送架
台1aの上面部左右にパレット搬送用のチェーン39,3
9を備えているとともに、その上記第3(第4)ステーシ
ョンST3(ST4)部下部には昇降機構41により昇降可能
に支持されたストッパテーブル42が設けられている。
該ストッパテーブル42は、上記チェーン39,39上
を搬送されてくるパレット4の位置決め孔43,43に
嵌合されて同パレット4の位置決めを行う位置決めピン
44,44を有するとともにストッパローラ45を有
し、上記第3(第4)のステーションST3(ST4)に到達
したパレット4を停止させて正確に位置決めした上で、
所定高さ上方にアップさせる。この結果、図2の状態が
実現される。そして、該状態では上記図1の説明から明
らかなように、上記第1、第2のステーションST1,S
2でのピストン組付作業により第1(No1)〜第4(No
4)の各気筒のピストン12〜15が各々シリンダボア
1〜B4内に嵌挿され、そのコネクティングロッド大端
部12a〜15a側凹部が潤滑メタル71〜74を介して
対応するクランクピン75〜78に嵌合された状態とな
っている(図3参照)。従って、該状態で、先ず当該シリ
ンダブロック供給ライン1の第3(第4)ステーションS
3(ST4)外側に並設されているピストン押圧シリンダ
62(63)、61(64)を駆動して、そのシリンダロッ
ド62a(63a)、61a(64a)先端でピストン12(1
3)、14(15)のピストンヘッド部をクランクピン7
6(77)、75(78)方向に押圧し、上記嵌合状態が外
れて潤滑メタル72(73)、71(74)が脱落しないよ
うに確実に保持するとともにコネクティングロッドキャ
ップ17(18)、16(19)組付時のナットランナ33
の押圧力を受け止めるようにする。
【0033】そして、それと同時に、上述の如く図2仮
想線(イ)の状態にあるコネクティングロッドキャップ組
付手段24が図示実線(ロ)の位置に移行され、そのコネ
クティングロッドキャップチャック機構29を先の(イ)
の下向き状態から上方側に90度回転させ前向き状態に
して前進させ、図2に示す(ロ),(ハ)、(ニ),(ホ)の各位
置に順次設定する。そして、その後、図3に示すよう
に、更にナットランナ33を前進駆動してドエルピン4
6,46を挿通し螺合することによってコネクティング
ロッド大端部13a(14a)、12a(15a)とコネクティ
ングロッドキャップ17(18)、16(19)を順次締結
(No2→No3、No1→No4)して、ピストン13(1
4)、12(15)をクランクピン66(67)、65(6
8)に最終的に連結する。なお、図3において符号79
〜82は、コネクティングロッドキャップ側潤滑メタ
ル、符号50はナットランナ33側押え部材である。
【0034】その後、上記ストッパテーブル42を下降
させ、位置決めピン44,44とパレット4側位置決め
孔43,43との係合を解除してストッパローラ45の
規制を外し、再び搬送チェーン39,39を駆動して次
の作業ステーションに搬送する。そして、この場合にお
いて、上記第3ステーションST3での第2、第3気筒
No2,No3のコネクティングロッド大端部13a,14a
に対するコネクティングロッドキャップ17,18の組
付が完了すると、一旦上記クランクシャフトを180度
回転させて、今度は第1、第4(No1,No4)のクラン
クピン75,78をシリンダブロックスカート側の組付
け作業を行ない易い位置に移動させた上で、第4ステー
ションST4に移動させ、位置決めを行なって上述の組
付作業を行なうのは先に述べた通りである(図1につい
ての説明を参照)。従って、上記本実施例のエンジンの
ピストンおよびコネクティングロッド組付方法および組
付装置によると、ピストンの挿入工程とコネクティング
ロッドキャップの組付工程とを相互に分割して各気筒共
通に連続作業として行って行くことが可能となり、しか
も気筒毎にエンジン本体の向きを変えることも不要とな
るから非常に作業能率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例におけるエンジン組
付ラインおよび組付工程を示す平面図である。
【図2】図2は、同エンジン組付ラインの終端側2つの
ステーション部に設けられた共通するコネクティングロ
ッドキャップ組付装置の構成を示す一部切欠正面図であ
る。
【図3】図3は、同実施例におけるエンジンクランクシ
ャフト部へのコネクティングロッドキャップ組付構造を
示す正面図である。
【符号の説明】
1はシリンダブロック供給ライン、2はピストンおよび
コネクティングロッド供給ライン、3はシリンダブロッ
ク、4はパレット、5は回転テーブル、8は第1のピス
トン組付装置、9は第2のピストン組付装置、10は第
1のコネクティングロッド組付装置、11は第2のコネ
クティングロッドキャップ組付装置、12〜15はピス
トン、16〜19はコネクティングロッドキャップ、6
1〜64はピストン押圧シリンダである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 寿一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 先森 秀春 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 桜井 通暁 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒の各気筒に対応して回転角位
    置を異にするクランクシャフト側複数のクランクピンに
    対してピストンを組付けるエンジンのピストン組付方法
    であって、先ず上記クランクシャフト自体を回転可能に
    保持させた上でピストン連結完了後の大端部分割コネク
    ティングロッドの大端部を上記各クランクピンに嵌合
    し、次に該状態において順次上記クランクシャフトを所
    定回転角毎に回転させることによって上記各気筒のコネ
    クティングロッド大端部のクランクピンとの嵌合部をコ
    ネクティングロッドキャップ組付手段に対応させてコネ
    クティングロッドキャップを組付けてゆくようにしたこ
    とを特徴とするエンジンのピストン組付方法。
  2. 【請求項2】 複数の気筒の各気筒に対応して回転角位
    置を異にするクランクシャフト側複数のクランクピンに
    対してピストンを組付けるエンジンのピストン組付装置
    であって、上記ピストンのコネクティングロッド大端部
    に上記クランクピンを介してコネクティングロッドキャ
    ップを組付けるコネクティングロッドキャップ組付手段
    と、上記クランクシャフトを回転駆動可能に支持し、当
    該クランクシャフトを回転させることにより、上記回転
    角位置を異にする各クランクピンを順次上記コネクティ
    ングロッドキャップ組付手段に対応させるクランクシャ
    フト回転保持手段とを備えてなることを特徴とするエン
    ジンのピストン組付装置。
  3. 【請求項3】 複数の気筒の各気筒に対応して回転角位
    置を異にするクランクシャフト側複数のクランクピンに
    対してピストンを組付けるエンジンのピストン組付装置
    であって、上記ピストンのコネクティングロッド大端部
    に上記クランクピンを介してコネクティングロッドキャ
    ップを組付けるコネクティングロッドキャップ組付手段
    と、上記クランクシャフトを回転駆動可能に支持し、当
    該クランクシャフトを回転させることにより、上記回転
    角位置を異にする各クランクピンを順次上記コネクティ
    ングロッドキャップ組付手段に対応させるクランクシャ
    フト回転保持手段と、上記クランクシャフト回転保持手
    段によるクランクシャフト回転時において上記コネクテ
    ィングロッドキャップ組付未完了側のピストンをクラン
    クピン方向に押圧するピストン押圧手段とを備えてなる
    ことを特徴とするエンジンのピストン組付装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2004264818B2 (en) * 2003-08-01 2011-09-29 Biocon, Ltd Aryl carbamate oligomers for hydrolyzable prodrugs and prodrugs comprising same
WO2012143969A1 (ja) * 2011-04-19 2012-10-26 平田機工株式会社 ピストン供給装置及びピストン供給方法

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