JP3108877B2 - 分割ワーク用保持治具 - Google Patents

分割ワーク用保持治具

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JP3108877B2
JP3108877B2 JP02095866A JP9586690A JP3108877B2 JP 3108877 B2 JP3108877 B2 JP 3108877B2 JP 02095866 A JP02095866 A JP 02095866A JP 9586690 A JP9586690 A JP 9586690A JP 3108877 B2 JP3108877 B2 JP 3108877B2
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雄二 高木
能成 内田
博 政岡
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、分割面を有するワークを一つの治具の両面
を用いて高精度に位置決めほじするようにした治具に関
するものである。
(従来の技術) エンジンのクランクケース、特に自動二輪車のエンジ
ンのように小型のもののクランクケース、は左右に分割
されて形成され、爾後合せ面を基準として結合してい
る。
かかる分割式ケース等では、一面に被加工面を持ち、
且つその被加工面が分割されたケースの双方に亘って一
面を構成するので加工が極めて困難であり、ワークの形
状によっては困難性が大きくなる。その理由は、上記の
如きワークの共通の一面を加工する場合、ケースを組み
付けた状態で加工を行なうのが最良ではあるが、分割さ
れた各ケースが四角の箱状のような簡単な形状のもので
あったり、被加工面の他に夫々別に基準となるような加
工面、或いは位置決め孔が設けられている場合には加工
が比較的容易である。
(発明が解決しようとする技術課題) ところで、ケースの合せ面以外に加工面、或いは位置
決め孔がないワークや、組合されるケースの形状が複雑
であったり、組合される各ケースの形状や大きさが著し
く異なるようなワークの場合は、組合せた状態でこれら
をパレットに固定し、加工面の基準を決定することが困
難である。
従って、このようなワークを加工するには、例えば、
パレット上にワークを二個並べて加工せざるを得ない
が、ワークを分割した状態で各々の共用する面を加工す
るので高い加工精度は望めない。又、かかる状態で加工
精度を高めるにはパレットに対するワークの位置決め基
準、即ち、パレットの加工精度を高める他なく、パレッ
トの製作が面倒となり、且つコストの点でも高価なもの
となる。更に、パレット上に二個のワークを分割して載
置するためパレットは必然的に大型化し、設備全体の大
型化とコストアップを招くという問題がある。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたもので、
その目的とする処は、ワークを組合せた状態で加工を行
なうことが困難な形状をもつワークを、比較的高精度を
維持して加工することができ、且つパレットの大型化を
避け、これの製作コストを低く抑えることが可能であ
り、従って全体の設備の大型化を回避し得る等の利点を
奏する分割ワーク用保持治具を得せしめるにある。
(技術課題を解決するための手段) 以上の技術手段を解決するための手段は、対向する合
せ面を有する分割されたワークを保持する治具であっ
て、搬送ライン中に配設され、搬送されるパレットの両
面に各ワークの対向する合せ面を支持する支持部材を備
え、且つワークの位置決め基準と係合する位置決め部材
をその軸線が一致するように備えることを特徴とする分
割ワーク用保持治具であり、又、前記ワークの位置決め
基準は、各ワークの合せ面に形成された位置決め穴であ
って、パレット側の位置決め部材は、パレットに穿設さ
れた両面に貫通する孔に同軸線に嵌着され、両面に突出
する位置決めピンとした保持治具である。
(上記した手段による作用) 上記した手段によれば、パレットの上下面の如き両面
に分割されたワークを支持せしめ、従ってパレットは分
割ワークの一方の大きさで足り、又各ワークは両面突出
した軸線を同じくしたピンで位置決めされるので位置決
め精度が極めて高い物が得られる。
(実施例) 次に本発明の一実施例を添付した図面に従って詳述す
る。
第1図は本発明に係る治具の要部を破断した側面図、
第2図は第1図矢視2方向の図で要部を破断した図、第
3図は位置決めピン部の要部破断拡大図である。
図において1は支持台で、第2図に示す如く左右に扛
重用のシリンダ状基台2が起設されている。各基台2は
シリンダ部2aと、これに嵌装されたピストン2bからな
り、油圧で上下動しロッド2cは基台2上に突出し、該ロ
ッド2cは支持台1の左右に配設され、前後方向に設けら
れた凹状の支持枠3の下端面中央の部分を連結支持し、
該支持枠3を昇降動させる。この昇降動は、各支持枠3
の前後に上下方向に嵌装され、支持台1に起設されたガ
イドバー4,4で保障される。
第1図に示す支持枠3の前後の起立部3a,3aの各上端
内側には、前後に開放し、且つ内側に夫々対照的に開放
した案内凹部5を抑え板6により設け、該凹部6の下面
は受け部7とする。一方、支持枠3の内側には上端係合
部8aが該凹部5に臨むようにストッパー杆8を起立固設
する。
以上の支持台1上の支持枠3,3間の上端部間の凹部5,5
に両端9a,9aを遊合するように治具を構成するパレット
9がトランスファーで搬送されてくる。第2図は支持枠
3が上昇位置にあり、搬入されてきたパレット9は凹部
5に両端部9a,9aが遊合し、次に支持枠3を降下させ、
一端部の下面の被係合部9bをストッパー8の係合部8aと
係合させてパレットを固定し、パレット9の両端部9a,9
aは各受け部7で支持される。かくしてパレットはここ
をフライス加工エリアとすれば加工のために搬入され、
加工位置に位置決め固定保持されることとなる。
以上のパレット9には、被加工物であるワークが所定
の加工位置に位置決めされ、固定保持されている。ワー
クは実施例では自動二輪車のエンジンのクランクケース
で、第1図に示す如く図の上側をLケースW1とし、下側
をRケースとし、各ケースW1,W2の上下に向い合う面W1
a,W2aが合せ面である。かかるLケース及びRケースは
パレット9の上下面に配設され、以下に述べる機構で位
置決め支持されている。
即ち、第2図で示すようにパレット9の上下面9c,9d
にの幅方向及び前後方向中欄部には、左右に離間してガ
イドバー10,11が同軸的に上下に突出し、又垂下され、
一方のガイドバー11の上部11a及び下部11bはエアセンサ
ー12を構成する。夫々にはエア通路12a,12bが軸方向に
穿設され、通路はパレット9に設けられた通路12cで接
続され、該通路はエア源と主通路12dで接続されてい
る。ガイドバー10,11は上方に突出する部分10a,11aが長
く、下方に垂下された部分10b,11bが短く、夫々の部分
の各端面に前記したワークW1,W2の合せ面W1a,W2aを当設
せしめ、ワークはエアセンサ12の上下端にワークW1,W2
の合せ面W1a,W2bが当接することによりパレット9の上
下面に所定のクリアランスでセットされたことが検出で
きる。尚図中13はガイドバー10を固定するボルトで、他
方も同様に構成されている。以上により、ワークW1,W2
がパレット9の上下両面にセットされたことを検出す
る。
一方、ガイドバー10,11間にはワークW1,W2の保持機構
14が設けられる。保持機構14は同軸的な上部機構15及び
下部機構16からなり、上部機構15は実施例では大径で上
部に円錐部15aを有し、これの先端の小径部15bにはボル
ト部15cを有する。かかる上部機構15は上方のワークW1
の合せ面W1aから実施例ではクランクジャーナル部に前
記した小径部15bを通してボルト部15cを上方に突出さ
せ、これに下端部に押え部17aを備えるナット17を螺合
させ、ワークW1をガイドバー10,11の上部10a,11a上端面
に押圧固定する。
下部機構16は小径で、これの下端部にはボルト部16c
が垂下突出され、これをワークW2の合せ面W2aから前記
と同様にクランクジャーナル部を通して下方に垂下突出
させ、押え部18aを備えるナット18を螺合させ、ワークW
2をガイドバーの下部10b,11b下端面に押圧固定する。
尚、実施例では下部機構16の中間部にバネ19で下方に弾
圧された押圧部材20を設け、これをジャーナル部内側周
に当接させた。
以上によりワークW1,W2はパレット9の上下面に必要
なクリアランスを保持して固定されることとなる。
以上に於いて、パレット9の上下面にはワークW1,W2
の位置決め部材であるピンを突出させ、又垂下する。各
位置決めピン21,22,23,24は上面に二個、下面に二個夫
々設けられ、ワークW1,W2の合せ面W1a,W2aに形成された
同芯のノック孔と合致するように設けられ、パレット9
の面に対して反対側で且つ前後に離間して設けられてい
る。上下の位置決めピンは21,22が同軸的、同芯に配設
され、ピン21,22は各上下の先端に湾曲円錐形の係合部2
1a,22aを備え、基部21b,22bをパレット9の上下面9c,9d
にボルト25…で固定されている。位置決めピン21,22の
同芯度の保持は、第3図に示すようにパレット9に取り
付け孔26を貫通穿設し、該孔26の上下の部分26a,26bを
夫々座ぐって大径部とし、中間部をその儘の径とし、大
径部26a26bに各ピン21,22の基部中心に突設したピン部2
1c,22cを嵌合する。これにより位置決めピン21,22は同
軸に上下に突設されることとなる。
他のピン23,24も第3図と同様に同軸に、同芯に設け
る。パレット9上のピン21と23は上方への突出長さが大
きく、一方下のピン22と24は短く、前記したガイドバー
10,11と同様である。
以上のピン21,23をパレット9上のワークW1の合せ面W
1aに形成したノック孔に嵌合し、一方下のワークW2の合
せ面W2aのノック孔を垂下突設したピン22,24に嵌合せし
め、これによりワークW1,W2は位置決めされ、一方既述
の保持機構14の上部機構15及び下部機構16で保持固定さ
れることとなる。
かかる状態を第1図及び第2図で示し、このようにパ
レット9の上下面に合せ面を向い合せ、位置決めされ、
固定された状態で当該加工域にワークは搬入される。そ
して第2図の如くワークW1,W2の被加工面W1b,W2bは図で
は左側に臨んでそのレベルが同一垂直面内にあり、例え
ばフライス加工機27による加工を行ない、カッター28を
第1図中a乃至b迄上下させて軸方向のストロークを同
一に保持することにより被加工面W1b,W2bを組み付け後
全く同一面となるように高精度に加工することができ
る。尚パレット9の下側の保持機構16,ピン22,24を短く
したのはワークW2の位置決め保持状態で支持台1との間
の空間を採るためで、また加工機を低く設置することが
好ましくないからである。
(発明の効果) 以上で明らかなように本発明によれば、 分割されたワークであって、ワークを組合せた状態で
加工を行なうのが困難な形状等のワークを分割したま
ま、パレットに保持固定して加工することができ、加工
も、位置決めが既述のように分割された被加工面を高精
度に位置決めされ、且つ固定保持されるので高精度に維
持でき、従来困難であったこの種分割ワークの加工を精
度を高度に維持しつつ行なえ、加工もパレットの上下に
配設された各ワークを同じステーションで加工機を共用
してなされるので合理的、効率的である。
又、上記したように加工機は分割された上下のワーク
で共用することができるのでコストの点、設備上も有利
であり、更に、パレットの上下を利用するので、パレッ
トの一面を使用するのと異なり分割されたワークを保持
できるスペースがあれば良く、パレットも小型のもので
済み、これのコストを低く抑えることができる他、設備
の大型化も避けることができる等多大な利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
に係る治具の要部を破断した側面図、第2図は第1図矢
視2方向の図で要部を破断した図、第3図は位置決めピ
ン部の要部破断拡大図である。 尚図面中W1,W2はワーク、W1a,W2aは合せ面、9はパレッ
ト、14,15,16は支持部材、21,22,23,24は位置決め部
材、26は位置決め穴である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 39/04 B23P 19/00 302 B23Q 3/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する合せ面を有する分割されたワーク
    を保持する分割ワーク用保持治具であって、搬送ライン
    中に配設され、搬送されるパレットの両面に各ワークの
    対向する合せ面を支持する支持部材を備え、且つワーク
    の位置決め基準と係合すべくパレットに穿設した貫通孔
    に同軸状に嵌着されるとともにパレットの両面に突出す
    る位置決めピンを備えることを特徴とする分割ワーク用
    保持治具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の分割ワーク用保持治具に
    おいて、この分割ワーク用保持治具はパレットと分割さ
    れたワークとの間隔を正確に出すべくパレットの両面に
    設けられるガイドバーを備えることを特徴とする分割ワ
    ーク用保持治具。
JP02095866A 1990-04-11 1990-04-11 分割ワーク用保持治具 Expired - Lifetime JP3108877B2 (ja)

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