JPH05192560A - 乳化組成物 - Google Patents
乳化組成物Info
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- JPH05192560A JPH05192560A JP2594692A JP2594692A JPH05192560A JP H05192560 A JPH05192560 A JP H05192560A JP 2594692 A JP2594692 A JP 2594692A JP 2594692 A JP2594692 A JP 2594692A JP H05192560 A JPH05192560 A JP H05192560A
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- acid
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Abstract
あって、凝集や油浮きがなく、安定な乳化組成物を提供
する。 【構成】 シクロデキストリンと、油性成分と、粘土鉱
物と、多糖増粘剤とを含む乳化組成物とする。
Description
界面活性剤を使用することなく長期安定性に優れた乳化
組成物に関する。
組成物としては、各種の油性および水性の原料を乳化し
たクリ―ム、乳液などが広く用いられている。かかる乳
化組成物の製造にあたっては、原料を厳密に設定した各
種条件のもとに処理するだけでなく界面活性剤を使用す
ることが必須とされていた。しかしながら、近年、化粧
品についても安全性に対する要求レベルは一段と厳しく
なり、界面活性剤の存在が問題とされる事もある。この
ため、シクロデキストリンを利用して界面活性剤を用い
ることなく化粧用乳化物を得る方法も提案されている
(特公平2−38253号公報、特公昭62−3168
1号公報、特公昭61−38166号公報)。しかしな
がら、これらの乳化組成物は、乳化の長期安定性の点で
必ずしも満足できるものではなかった。そこで、本発明
者らは、前記問題点を解決すべく検討を重ねた結果、粘
土鉱物と多糖増粘剤とを配合することにより乳化の長期
安定性および使用感が向上することを見い出し本発明を
完成するに至った。即ち、本発明の目的は、界面活性剤
を使用せずに、経時の乳化安定性の良好な乳化組成物を
提供することにある。
トリンと、油性成分と、粘土鉱物と、多糖増粘剤とを含
むことを特徴とする乳化組成物である。本発明において
用いられる粘土鉱物としては、例えば、モンモリロナイ
ト,ベントナイト,サポナイトおよびヘクトライト等の
天然または合成のラポナイトおよびスメクタイト等が挙
げられ、市販品としては、ビ―ガム、ベンゲル、クニピ
ア、ラポナイト、スメクトン等がある。さらにナトリウ
ムシリックマイカやナトリウムまたはリチウムテニオラ
イトの名で知られる合成雲母(市販品としてはダイモナ
イト)等が挙げられる。このうち、特にラポナイトが好
ましい。
例えば、カルボキシル基を有する多糖類であるケルトロ
―ル,ケルザン(共に米国ケルコ社製)、ヒアルロン
酸,コンドロイチン硫酸ソ―ダ等のムコ多糖、マルメロ
抽出物、アラビアゴム、ペクチン、アルギン酸ナトリウ
ム、トラガントゴム、グア―ルゴム、ロ―カストビ―ン
ゴム等、また硫酸基を有する多糖類である寒天、カラギ
―ナン、カロニン硫酸等を挙げることができる。このう
ち、特にケルトロ―ルが好ましい。粘土鉱物と多糖増粘
剤の配合量は本乳化組成物が、粘度1500cps以上
にて安定性が良好であるため、その粘度を保つべく粘土
鉱物0.5重量%〜5重量%、多糖増粘剤0.05重量
%〜2重量%が好ましい。さらには、粘土鉱物と多糖増
粘剤の配合比が1:1〜100:1が好ましい。
は、特に限定されるものではない。シクロデキストリン
は、d−グルコ−スがα−1,4結合により環状に結合
したものであり、6個結合したものがα−シクロデキス
トリン、7個のものがβ−シクロデキストリン、8個の
ものがγ−シクロデキストリンである。本発明では、α
型,β型,γ型−シクロデキストリンのいずれをも使用
することができる。また、α,β,γ型の混合したもの
であっても、また、デキストリンとの混合体であっても
よい。さらに、シクロデキストリンの誘導体であっても
よい。このようなシクロデキストリン誘導体として、例
えばヒドロキシメチルシクロデキストリン、ヒドロキシ
エチルシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルシクロ
デキストリン、ヒドロキシブチルシクロデキストリン、
ジメチルシクロデキストリン、トリメチルシクロデキス
トリン、ジエチルシクロデキストリン、トリエチルシク
ロデキストリン、カルボキシメチルシクロデキストリ
ン、グルコシルシクロデキストリン、マルトシルシクロ
デキストリン、ジマルトシルシクロデキストリン、シク
ロデキストリンエピクロルヒドリンポリマ―等が挙げら
れる。配合量は、0.05〜20重量%が適当である。
は、通常化粧料に用いられる極性および非極性のいずれ
のものも使用でき、例えば、マカデミアナッツ油,月見
草油,オリ―ブ油,ミンク油,ホホバ油,ラノリン,ス
クワレン等の天然動植物油脂類、流動パラフィン,スク
ワラン,ワセリン等の炭化水素類、パラフィンワック
ス,鯨ロウ,密ロウ,キャンデリラワックス,カルナウ
バロウ等のワックス類、セタノ―ル,ステアリルアルコ
―ル等の高級アルコ―ル類、ミリスチン酸,パルミチン
酸,ステアリン酸,ベヘニン酸,イソステアリン酸,オ
レイン酸,リノレン酸,リノ―ル酸,リノレイン酸,オ
キシ酸等の高級脂肪酸類、イソプロピルミリスチン酸,
イソプロピルパルミチン酸,イソプロピルイソステアリ
ン酸,2エチルヘキサン酸グリセリ―ル等のエステル
類、ジエチレングリコ―ルモノプロピルエ―テル,ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリスリト
―ルエ―テル,ポリオキシプロピレンブチルエ―テル,
リノ―ル酸エチル等の極性オイル、その他シリコ―ン油
等を加えることもできる。このうち固型あるいは半固型
の油性成分を多く配合すると凝集作用が強くなり、外観
および粒子の状態が悪くなるので液状油を多く用いるほ
うが望ましい。油性成分全体に対して液状油の占める割
合は、好ましくは50重量%以上である。また、乳化組
成物に対する油性成分全体の配合量は、2〜50重量%
が適当である。
E,酢酸トコフェロ―ル,アスコルビン酸エステル,ビ
タミンA酸,グリチルレチン酸,レシチン,γ−オリザ
ノ―ル,葉酸等のビタミン類およびビタミン様作用物質
類、エストラジオ―ル,吉草酸エストラジオ―ル,エチ
ニルエストラジオ―ル,プロスタグランジン,プロピオ
ン酸テストステロン等のホルモン類、ベンゾフェノン,
4−t−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタ
ン,ジメトキシケイ皮酸エチルヘキサン酸グリセリル,
p−アミノ安息香酸エステル,パラメトキシケイ皮酸オ
クチル,サリチル酸フェニル等の紫外線吸収剤類、L−
メント−ル,カンファ―等の消炎剤、エチルパラベン,
プロピルパラベン,ブチルパラベン等の防腐剤、トリク
ロサン,ジブチルヒドロキシトルエン等の殺菌剤が含ま
れる。さらに、本発明の乳化組成物には、必要に応じて
適当な香料,色素等を乳化安定性、使用感を損なわない
範囲で添加してもよい。また、モノグリセライド,ソル
ビタン脂肪酸エステル,ジグリセリンジイソステアリン
酸エステル等の親油性活性剤を併用すると安定性はさら
に向上する。
らに詳しく説明する。なお、%とあるのは、全て重量%
を意味する。 実施例1 次の配合組成により化粧用乳化物を製造した。 成分 配合量 (1)ヒドロキシプロピル 3.0 重量% −β−シクロデキストリン (2)スクワラン 2.0 (3)ラポナイト(ラポルテ社製) 0.5 (4)ケルトロ―ル(ケルコ社製) 0.25 (5)エチルアルコ−ル 10.0 (6)メチルパラベン 0.15 (7)イオン交換水 残部 該乳化物を製造するには、(7)に(5)(6)(3)
(4)(1)を分散溶解し、それに(2)を添加し、ホ
モミキサ―処理して均一な乳化組成物とする。得られた
乳化組成物について、50℃,1ケ月後の安定性を表1
に示す比較例と共に評価した。比較例1は安定化剤とし
て粘土鉱物(ラポナイト)を単独で配合し、比較例2は
多糖増粘剤(ケルトロ―ル)を単独で配合し、そして比
較例3はカルボキシルビニルポリマ―(ハイビスワコ―
105)を単独で配合した。いずれの比較例も実施例1
に比べて経時での安定性が悪かった。
の油相を均一混合させる。(1)の残部に、(2)
(3)(4)(6)(7)を溶解させ、これに前記油相
混合パ―トを添加して乳化組成物を得た。
した(6)(7)(8)(9)(10)を添加しホモミ
キサ―処理する。(1)の残部に、(2)(3)(4)
を溶解し、これを前パ―トに混合させクリ―ムを得た。
℃に保つ。別釜で(6)(7)(8)(9)(10)
(11)(12)(13)(14)(15)を加熱して
均一に溶解し、前パ―トに添加しホモミキサ―処理し
て、安定性良好な乳化組成物を得た。
多糖増粘剤と粘土鉱物とを併用することにより、シクロ
デキストリン配合の乳化系をより安定化させることがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 シクロデキストリンと、油性成分と、粘
土鉱物と、多糖増粘剤とを含むことを特徴とする乳化組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02594692A JP3233293B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02594692A JP3233293B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 乳化組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05192560A true JPH05192560A (ja) | 1993-08-03 |
JP3233293B2 JP3233293B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=12179927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02594692A Expired - Lifetime JP3233293B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 乳化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233293B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09208423A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-08-12 | Shiseido Co Ltd | 抱水組成物およびこれを配合した化粧料、またその製造方法 |
WO2000076471A1 (en) * | 1999-06-14 | 2000-12-21 | The Procter & Gamble Company | Deodorant compositions containing cyclodextrin odor controlling agents |
US7189407B2 (en) * | 1998-09-21 | 2007-03-13 | Shiseido Co., Ltd. | Composition for external use |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9756868B2 (en) * | 2015-02-06 | 2017-09-12 | Csm Bakery Solutions Europe Holding B.V. | Highly stable aerated oil-in-water emulsion |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP02594692A patent/JP3233293B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09208423A (ja) * | 1995-11-30 | 1997-08-12 | Shiseido Co Ltd | 抱水組成物およびこれを配合した化粧料、またその製造方法 |
US7189407B2 (en) * | 1998-09-21 | 2007-03-13 | Shiseido Co., Ltd. | Composition for external use |
WO2000076471A1 (en) * | 1999-06-14 | 2000-12-21 | The Procter & Gamble Company | Deodorant compositions containing cyclodextrin odor controlling agents |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3233293B2 (ja) | 2001-11-26 |
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