JPH05192094A - 造粒組成物 - Google Patents

造粒組成物

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JPH05192094A
JPH05192094A JP4233644A JP23364492A JPH05192094A JP H05192094 A JPH05192094 A JP H05192094A JP 4233644 A JP4233644 A JP 4233644A JP 23364492 A JP23364492 A JP 23364492A JP H05192094 A JPH05192094 A JP H05192094A
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JP
Japan
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feed
melting point
adjuvant
lancacidin
composition
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JP4233644A
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English (en)
Inventor
Sadao Kondo
貞雄 近藤
Hidehiko Nakano
秀彦 中野
Toyoji Obata
豊治 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】飼料中で不安定なランカシジン系抗生物質を安
定化させうる製剤を提供する。 【構成】ランカシジン系抗生物質が融点40℃以上の低
融点アジュバンドで融着されてなる安定なランカシジン
系抗生物質造粒組成物を作製した。 【効果】本発明により、簡便に安定なランカシジン系抗
生物質製剤を提供する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造粒組成物及びその製
造法に関する。更に詳しくは、飼料中で分解しやすいラ
ンカシジン系抗生物質を安定化させうる造粒組成物とり
わけ飼料添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】畜産経営において、豚,鶏等の疾病の予
防、治療あるいは栄養成分の補強のために薬剤を飼料に
混合して投与する方法が広く用いられている。しかし、
一般に、抗菌剤,ビタミン剤など飼料への配合率は数pp
mから数百ppmと低く、また飼料中は13〜15%と水分
が多い上、塩化コリンのような吸湿性の強い成分も含ま
れているため、飼料中のミネラルの触媒作用や油脂の酸
敗などにより酸化、又は加水分解などの分解を受け易い
のが実状である。
【0003】
【発明が解決すべき課題】上記の薬剤のうちとりわけ、
ランカシジン系の化合物は飼料中で不安定であり、安定
な製剤の開発が強く求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
事情に鑑み鋭意検討した結果、ランカシジン系抗生物質
を、単独あるいは崩壊剤,界面活性剤,安定化剤および
造粒核ともに結合剤として用いる低融点アジュバンドで
融着する、すなわち該アジュバンドの連続相を形成させ
ることなく、各成分を該アジュバンドとともに単位粒子
中に同時に取り込ませることによって得られた造粒組成
物が、飼料中での安定化に顕著な効果を有することを見
い出し、更に研究を進めて本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は(1)ランカシジン系抗生物質が融点40℃
以上の低融点アジュバンドで融着されてなる造粒組成
物、(2)上記(1)記載の造粒組成物を含有する飼料添加
剤、(3)ランカシジン系抗生物質および融点40℃以上
の低融点アジュバンドを該アジュバンドの融点以上の温
度で加熱しながら撹拌造粒した後、融点以下に冷却する
ことを特徴とする上記(1)記載の造粒組成物の製造法に
関する。
【0005】本発明において、ランカシジン系抗生物質
とは、例えばストレプトミセス・ロチエイ・バール・ボ
ルビリス[本株は微工研(FRI),財団法人発酵研究
所(IFO),アメリカン・タイプ・カルチュアー・コ
レクション(ATCC)にそれぞれFERM P−61
55,IFO−12507,ATCC−21250とし
て寄託されている]などのストレプトミセス属菌の培養
により生成蓄積される抗生物質であるランカシジン類
(Lankacidines)、その誘導体およびこれらの塩[特開
昭62−240687号公報参照]を総称するものであ
る。ランカシジン類としては、下記一般式で示される構
造を有するものが知られている。
【化1】 上記一般式で、Ra=COCH3の化合物はランカシジン
A(以下、セデカマイシンと称することがある)を、R
a=Hの化合物はランカシジンCを示す。ランカシジン
Cは、上記のストレプトミセス属菌を培養することによ
って得られる[特公昭47−20959号公報]。ま
た、ランカシジンAはランカシジンCを特公昭48−7
4号公報に記載の方法によりアシル化することによって
製造することができる。ランカシジン類の誘導体として
は、たとえばランカシジンCの8位または/および14
位のエステル体[化学と生物、第15巻、第337〜3
42頁(1977年);武田研究所報(Journal of the T
akeda Research Laboratories)、第41巻、第81〜
113頁(1982年)参照]、8位または/および14
位のアシルオキシ等の誘導体[ザ・ジャーナル・オブ・
アンティビオテックス(The Journal of Antibiotics)
第26巻、647頁(1973年)参照]、8位の置換ア
ルキルエステル、炭酸エステルおよび置換カルバメート
誘導体[特開昭62−240687号公報]が知られて
いる。ランカシジンAカルバメートの製造法は、特開昭
62−240687号公報にランカシジンAとイソシア
ネート類との反応及びランカシジンAのペンタクロロフ
ェノキシあるいは2,4,5−トリクロロフェノキシ炭酸
エステル類とアミン類との反応が記載されている。ま
た、ランカシジンAカルバメート誘導体の製造法は、特
開平3−130290号公報に記載されている。後述の
実施例2および3で用いられているメピセデマイシン
は、これらの公報に記載の方法によってランカシジンA
より製造することができる。
【0006】本発明で用いられるランカシジン系抗生物
質としては、融点が40℃を越えるものであればよい
が、好ましくは100℃以上のものが用いられ、例え
ば、下記一般式で示される構造を有するものが挙げられ
る。
【化2】 Zは酸素原子または硫黄原子を、R5は炭素原子を介す
る有機残基をそれぞれ示す。)で表わされる基または(i
i)R1とR2とが一緒になって式
【化3】 (式中、R6はアシル,スルホニルまたはアルコキシカ
ルボニルを、R7は低級アルキルをそれぞれ示す。)で
表わされる基をそれぞれ示す。R3およびR4は同一また
は異なって、ヒドロキシ,ハロゲン,アジドまたは酸素
原子,硫黄原子もしくは窒素原子を介する有機残基をそ
れぞれ示す。ただし、R1が水素原子で且つR2
【化4】 アルキルを示す。)で表わされる基であるとき、R
3は、ヒドロキシまたは式−OCOR9(式中、R9はア
ルキル,アルケニル,アラルキル,アリール,3−ピリ
ジル,−CF3,m−ブロモフェニルまたは−CH2CH2
COOHを示す。)で、且つR4は、ヒドロキシまたは
式−OCOR9(式中、R9は前記と同意義)ではなくあ
るいはR3およびR4が共にホルミルオキシではなく、R
1が水素原子でR2が−COCOCH3で且つR4が−OC
OCH3であるとき、R3は塩素,
【化5】 でR2が−COCOCH3で且つR3が−OCH3であると
きR4は−OCH3ではない。]で表わされる化合物また
はその塩。
【0007】これらの一例としては、セデカマイシン
(R1=H,R2=COCOCH3,R3=OH,R4=O
COCH3),ランカシジンC(R1=H,R2=COC
OCH3,R3=OH,R4=OH),ランカシジンD
(R1=H,R2=COCHOHCH3,R3=OH,R4
=OCOCH3),ランカシジンF(R1=H,R2=C
OCHOHCH3,R3=OH,R4=OH),メピセデ
マイシン(R1=H,R2
【化6】 AMA−2195(R=H,R2=COCOCH3,R
3=OCOSCH2CH2N(CH3)2,R4=OCOC
3),AMA−2195F(R1=H,R2=COCH
OHCH3,R3=OCOSCH2CH2N(CH3)2,R4
=OCOCH3),AMA−2196(R1=H,R2
COCOCH3,R3=OCOSCH2CH2N(CH3)2
4=OH),AMA−2196F(R1=H,R2=C
OCHOHCH3,R3=OCOSCH2CH2N(C
3)2,R4=OH),AMA−2309(R1=H,R2
=COCOCH3,R3=OCOCH2N(C25)2,R4
=OCOCH3),A MA−2309F(R1=H,R2
=COCHOHCH3,R3=OCOCH2N(C25)2
4=OCOCH3),AMA−2310(R1=H,R2
=COCOCH3,R3=OCOCH2N(C25)2,R4
=OH),AMA−2310F(R1=H,R2=COC
HOHCH3,R3=OCOCH2N(C25)2,R4=O
H)及びこれらのうち塩基性基を有するものはそれらの
塩(塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩,酒石酸塩等)が挙げられ
る。
【0008】ランカシジン系抗生物質は、粉末ないし粒
子状の粉粒体として用いられるが、その平均粒子径は
0.1μm〜5mm,好ましくは10μm〜0.5mmであるこ
とが好ましい。ランカシジン系抗生物質の配合量は、通
常造粒組成物の約1〜90%,好ましくは約10〜70
%であるが、用いるランカシジン系抗生物質の安定性、
粉体物性などによって適宜変更することができる。アジ
ュバンドとしては、例えばポリエチレングリコール,ポ
リプロピレングリコール,ポリオキシエチレンポリプロ
ピレンコポリマー,ポリエチレンエステル,ポリエチレ
ンソルビタンエステルなどに代表される水溶性アジュバ
ンド及び硬化牛脂,硬化大豆油,硬化ナタネ油,硬化ヒ
マシ油,硬化ヤシ油,硬化綿実油,硬化鯨油,硬化魚
油,カカオ脂,豚脂,牛脂,グリセリンジステアレー
ト,グリセリンモノステアレートなどの油脂,蜜ろう,
カルナバろう,鯨ろうなどのろう,パルミチン酸,ステ
アリン酸,ベヘニン酸などの高級脂肪酸などに代表され
る脂溶性アジュバンドを挙げることができるが、ランカ
シジン系抗生物質が水分に不安定であるので飼料中に混
合して保存する場合脂溶性アジュバンドが好ましく用い
られる。アジュバンドは40℃以上の融点を有し、かつ
低融点領域のものが好ましく、さらに100℃以下の低
融点のもの、なかでも40℃〜90℃、とりわけ50℃
〜70℃が好ましい。これらアジュバンドは1種でもよ
く、2種以上を併用してもよい。アジュバンドは、粉末
状,粒状,薄片状,加熱溶融した液状などいずれの形態
のものを用いてもよい。アジュバンドの配合量は、該ア
ジュバンドが連続相を形成することなく、組成物中の各
成分を結合させて粒子を形成できる範囲であればよい。
従って、ランカシジン系抗生物質および造粒組成物中の
その他の成分の物性(例、粒度など)などによって適宜
変更されるが、通例、造粒組成物中の約1〜40%,好
ましくは約5〜20%の範囲内で選定される。
【0009】本発明の造粒組成物には、前記のランカシ
ジン系抗生物質及びアジュバンド以外に崩壊剤,界面活
性剤,安定化剤,造粒核,増量剤,着色剤,矯味矯臭剤
などを必要に応じて加えてもよい。本発明の造粒組成物
は、飼料等の添加の際の混合性の点から、粉末ないし細
粒状であることが好ましく、たとえば16号(目開き1
000μm)ふるいを90%以上通過する粒子、とりわ
け20号(目開き840μm)ふるいを90%以上通過
する粒子であることが好ましく、粒子サイズは小さい程
好ましい。ただ、造粒により流動性が改善され取扱いが
簡便となるとともに薬物の粉塵の吸入を抑え使用者の安
全が計られるため、平均粒子径が、約50〜500μ
m、なかでも100〜300μmであることが一層好まし
い。本発明の造粒組成物は、微生物感染症の予防および
治療を目的に動物(例えば、ブタ,ウマなどの単胃家畜
類、鶏,カモ,アヒルなどの家禽類、その他イヌ,ネコ
などの愛玩動物などに単独で投与してもよく、また、ビ
タミン,ミネラル,植物粕等他の成分と共に添加剤とし
て飼料に添加して使用することができる。とりわけ、ブ
タ赤痢,ブタ及び鶏のマイコプラズマ病の予防および治
療に有用である。
【0010】
【実施例】以下に実施例及び実験例を示し、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 セデカマイシン500.0g,カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム(ニチリン化学)50.0g,ショ糖脂
肪酸エステル(第1工業製薬)40.0g,ブチルヒド
ロキシアニソール(オリエントケミカル)0.5g,ジ
ブチルヒドロキシトルエン(武田食品)0.5g,米ぬ
か油かす(築野食品)279.0g及びステアリン酸
(日本油脂)130.0gを6リットルのスーパーミキ
サー(川田製作所)に入れ、約85℃,1000rpmで
10分間かき混ぜた後、5リットルのV型混合機(徳寿
工作所)で500rpmで10分間室温で混合して冷却
し、20号ふるい(840μm)で篩過して粒子径84
0μm以下(平均粒子径150μm)のセデカマイシンの
造粒組成物939.7gを製した。
【0011】実施例2 メピセデマイシン160.0g,カルボキシメチルセル
ロースカルシウム(ニチリン化学)16.0g,ショ糖
脂肪酸エステル(第1工業製薬)12.8g,ブチルヒ
ドロキシアニソール(オリエントケミカル)0.16
g,ブチルヒドロキシトルエン(武田食品)0.16
g,脱脂米ぬか(築野食品)102.08g及びステア
リン酸(日本油脂)28.8gを2リットルのハイスピ
ードミキサー(深江工業)に入れ、約90℃,1000
rpmで4分間かき混ぜた後、ポリ袋内で軽く混ぜて室温
で約5分間冷却し、30号ふるい(500μm)で篩過
して粒子径500μm以下(平均粒子径190μm)のメ
ピセデマイシンの造粒組成物307.2gを製した。
【0012】実施例3 メピセデマイシン350.0g,カルボキシメチルセル
ロースカルシウム(ニチリン化学)35.0g,ショ糖
脂肪酸エステル(第1工業製薬)28.0g,ブチルヒ
ドロキシアニソール(オリエントケミカル)0.35
g,ジブチルヒドロキシトルエン(武田食品)0.35
g,脱脂米ぬか(築野食品)223.3g及びステアリ
ン酸(日本油脂)63.0gを2リットルのハイスピー
ドミキサー(深江工業)に入れ、約85℃,1000rp
mで3分間かき混ぜた後、ポリ袋内で軽く混ぜて室温で
約5分間冷却し、20号ふるいで篩過して粒子径840
μm以下(平均粒子径210μm)のメピセデマイシン
の造粒組成物665.4gを製した。
【0013】実施例4 セデカマイシン150.00g,カルボキシメチルセル
ロースカルシウム(ニチリン化学)15.00g,ショ
糖脂肪酸エステル(第一工業製薬)12.00g,ブチ
ルヒドロキシアニソール(オリエントケミカル)0.1
5g,ジブチルヒドロキシトルエン(武田食品)0.1
5gおよび脱脂米ぬか(築野食品)83.70gを2リ
ットルのハイスピードミキサー(深江工業)に入れ、約
85℃,200rpmで10分間混ぜた後、溶融したス
テアリン酸(日本油脂)39.00gを添加して更に5
00rpmで10分間かき混ぜた後、ポリ袋内で軽く混
ぜて室温で約5分間冷却し、18号ふるい(850μ
m)で師過して粒子径850μm以下(平均粒子径15
5μm)のセデカマイシンの造粒組成物264.6gを
製した。
【0014】実施例5 メピセデマイシン150.00g,カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム(ニチリン化学)15.00g,シ
ョ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬)12.00g,ブ
チルヒドロキシアニソール(オリエントケミカル)0.
15g,ジブチルヒ ドロキシトルエン(武田食品)0.1
5g及び脱脂米ぬか(築野食品)89.70gを2リッ
トルのハイスピードミキサー(深江工業)に入れ、約8
5℃,200rpmで10分間混ぜた後、溶融したステ
アリン酸(日本油脂)33.00gを添 加して更に50
0rpmで10分間かき混ぜた後、ポリ袋内で軽く混ぜ
て約5分間冷却し、18号ふるい(850μm)で師過
して粒子径850μm以下(平均粒子径170μm)の
メピセデマイシンの造粒組成物270.0gを製した。
【0015】実施例6 塩酸アセチルメピセデマイシン150.00g,カルボ
キシメチルセルロースカルシウム(ニチリン化学)1
5.00g,ショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬)1
2.00g,ブチルヒドロキシアニソール(オリエント
ケミカル)0.15g,ジブチルヒドロキシトルエン
(武田食品)0.15g及び脱脂米ぬか(築野食品)6
5.70gを2リットルのハイスピードミキサー(深江
工業)に入れ、約85℃,200rpmで10分間混ぜ
た後、溶融したステアリン酸(日本油脂)57.00g
を添加して更に500rpmで10分間かき混ぜた後、
ポリ袋内 で軽く混ぜて室温で約5分間冷却し、18号
ふるい(850μm)で師過して粒子径850μm以下
(平均粒子径200μm)の塩酸アセチルメピセデマイ
シンの造粒組成物272.1gを製した。
【0016】実験例1 実施例1で得られた造粒組成物を子豚用飼料に10ppm
(10mg/kg)配合し、クラフト紙袋に入れ室温で2箇
月間保存した後、液体クロマトグラフ法でセデカマイシ
ン含量を測定した。
【表1】 造粒組成物の飼料a中安定性(ppm) ─────────────────────────────── 試 料 開始時 室温1箇月 室温2箇月 ─────────────────────────────── 実施例1の造粒組成物 9.76(100)c 9.98(102) 9.44(97) 対 照b 9.61(100) 9.37( 98) 8.74(91) ─────────────────────────────── a. 子豚用飼料(日本配合飼料) b. 実施例1に用いたセデカマイシンの無処理原体 c. ( )内は開始時を100とした場合の残存率
(%)
【0017】実験例2 実施例1で得られた造粒組成物を子豚用飼料に10ppm
配合した後、ペレットに成型し、アルミ袋に入れて25
℃で4週間保存した後、液体クロマトグラフ法でセデカ
マイシン含量を測定した。
【表2】 造粒組成物のペレットa中安定性(ppm) ────────────────────────────── 試 料 飼料a中 ペ レ ッ ト 中 ───── ───────────────── 開始時 製造直後 25℃,2週 25℃,4週 ────────────────────────────── 実施例1の 造粒組成物 9.81(100)c 7.24(74) 6.11(62) 6.12(62) 対 照b 9.00(100) 4.77(53) 3.61(40) 3.09(34) ────────────────────────────── a. 子豚用飼料(日本配合飼料) b. 実施例1に用いたセデカマイシンの無処理原体 c. ( )内は飼料中開始時を100とした場合の残存
率(%)
【0018】実験例3 実施例2で得られた造粒組成物を子豚用飼料に10ppm
配合し、アルミ袋に入れて40℃で8週間保存した後、
液体クロマトグラフ法でメピセデマイシン含量を測定し
た。
【表3】 造粒組成物の飼料a中安定性(ppm) ─────────────────────────────── 試 料 開 始 時 40℃,2週 40℃,4週 40゜,8週 ─────────────────────────────── 実施例2の 造粒組成物 9.31(100)c 9.01(97) 8.62(93) 8.50(91) 対 照b 7.10(100) 4.27(60) 3.64(51) 2.66(37) ─────────────────────────────── a. 子豚用飼料(日本配合飼料) b. 実施例2に用いたメピセデマイシンの無処理原体 c. ( )内は開始時を100とした場合の残存率
(%)
【0019】実験例4 実施例3で得られた造粒組成物を子豚用飼料に100pp
m,ブロイラー用飼料に200ppm,成鶏用飼料に200
ppm配合し、アルミ袋に入れて30℃で4週間保存した
後、液体クロマトグラフ法でメピセデマイシン含量を測
定した。
【表4】 造粒組成物aの飼料中安定性(ppm) ────────────────────────────── 飼 料 開 始 時 30℃, 2週 30℃, 4週 ────────────────────────────── 子 豚 用 90.4(100)b 92.0(102) 94.7(105) ブロイラー用 194.7(100) 192.6( 99) 196.5(101) 成 鶏 用 191.8(100) 190.7( 99) 186.8( 97) ────────────────────────────── a. 実施例3で得られたメピセデマイシンの造粒組成物 b. ( )内は開始時を100とした場合の残存率
(%)
【0020】実験例5 実験例4、5及び6で得られた造粒組成物をそれぞれ子
豚用飼料(日本配合飼料)に100ppm(100mg
/kg)配合した飼料100gをガラス瓶(密栓)に入
れ、40℃で2週間保存した後、液体クロマトグラフ法
でセデカマイシン、メピセデカマイシン及び塩酸アセチ
ルメピセデカマイシンの含量を測定した。
【表5】 造粒組成物の飼料a中安定性(ppm) ───────────────────────────────── 飼 料 開 始 時 40℃,2時間 ───────────────────────────────── 実施例4の造粒組成物 96.4(100)e 89.0(92.3) 実施例4の無処理原体b 97.7(100) 79.0(80.9) 実施例5の造粒組成物 91.6(100) 86.3(94.2) 実施例5の無処理原体c 90.0(100) 69.6(77.3) 実施例6の造粒組成物 90.0(100) 82.8(92.0) 実施例6の無処理原体d 93.8(100) 58.3(62.2) ───────────────────────────────── a.子豚用飼料(日本配合飼料) b.実施例4に用いたセデカマイシン原体 c.実施例5に用いたメピセデカマイシン原体 d.実施例6に用いた塩酸アセチルメピセデカマイシン
原体 e.( )内は開始時を100とした場合の残存率
(%)
【0021】
【発明の効果】本発明の造粒組成物では活性成分である
ランカシジン系抗生物質がアジュバンドで融着されてい
る、すなわち溶融したアジュバンドが連続相を形成する
ことなく不連続相を形成しながらランカシジン系抗生物
質を造粒しており、動物に投与されたときにランカシジ
ン系抗生物質の活性を低下させることなく飼料中で不安
定なランカシジン系抗生物質を安定化することができ、
飼料添加剤としての有用性も高くなる。また本発明の造
粒組成物の製造法は、有機溶媒,水などを用いることな
く、ただ単に加熱及び冷却の温度変化のみで造粒する方
法であり、乾燥の必要がない簡便でかつ安全性の高い安
価な製造法である。また、ランカシジン系抗生物質は水
と接触すると速やかに分解するので、加水造粒はできな
いが、本溶融造粒法によれば、全く分解を受けることな
く造粒することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/34 B 7433−4C J 7433−4C 47/44 B 7433−4C J 7433−4C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランカシジン系抗生物質が融点40℃以上
    の低融点アジュバンドで融着されてなる造粒組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の造粒組成物を含有する飼料
    添加剤。
  3. 【請求項3】鶏用飼料に添加することを特徴とする請求
    項2記載の飼料添加剤。
  4. 【請求項4】豚用飼料に添加することを特徴とする請求
    項2記載の飼料添加剤。
  5. 【請求項5】ランカシジン系抗生物質および融点40℃
    以上の低融点アジュバンドを該アジュバンドの融点以上
    の温度で加熱しながら撹拌造粒した後、融点以下に冷却
    することを特徴とする請求項1記載の造粒組成物の製造
    法。
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