JPH01218558A

JPH01218558A - 反芻動物用飼料添加物

Info

Publication number: JPH01218558A
Application number: JP63043949A
Authority: JP
Inventors: Seiji Sasaoka; 笹岡　誠治; Izuo Aoki; 青木　伊豆男; Shigeru Saito; 斉藤　繁; Hirotsugu Maruyama; 丸山　博嗣
Original assignee: Nippon Soda Co Ltd
Current assignee: Nippon Soda Co Ltd
Priority date: 1988-02-26
Filing date: 1988-02-26
Publication date: 1989-08-31
Anticipated expiration: 2011-09-11
Also published as: JP2533352B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、反芻動物用飼料添加物に係り、さらに詳しく
は、反部動物の第−胃における生物学的活性物質の分解
を防止すべく生物学的活性物質を保護物質で包囲した粒
状の反芻動物用飼料添加物の固結を防止した飼料添加物
に関する。

本発明の反芻動物用飼料添加物は７、牛、羊等の反部動
物にアミノ酸、蛍白質、動物薬等の活性物質を経口投与
し、有効に吸収させるための飼料添加物として有用であ
る。

〔従来の技術〕

反部動物に各種アミノ酸、蛋白質、動物薬等の生物学的
活性物質を経口投与し、第一胃内における微生物による
分解を防止して第四胃以降で有効に吸収させるための飼
料添加物が種々提案され、一部は市販されている。

たとえば、生物学的活性物質を、トリグリセライド、水
素化した動物性脂肪または植物性脂肪、糖ワックス等の
保護物質で包囲し、粒状化した飼料添加物（特公昭４Ｂ
　−０１２７８５号公報参照）、生物学的活性物質を、
炭素数が少なくとも１４である直鎖または分岐を有する
置換または非置換の飽和脂肪族カルボン酸またはその塩
、もしくはこの脂肪族カルボン酸またはその塩と炭素数
が少なくとも１４である直鎖または分岐を有する置換ま
たは非置換の不飽和脂肪族カルボン酸またはその塩との
混合物からなる保護物質で被覆した飼料添加物（特公昭
４８−１０５７号公報参照）などが知られている。また
、本発明者等も生物学的活性物質を、炭素数が１４〜２
２の直鎖または分岐を有する置換または非置換の飽和も
しくは不飽和の脂肪族モノカルボン酸、硬化した動物油
および／または硬化した植物油ならびにキトサンからな
る保護物質で包囲した飼料添加物を、特開昭５７−０５
４９７８号公報等に提案し、ラフテント諏の商品名で上
布した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記引用した展開動物用飼料添加物は、それぞれ特徴が
あり、反部動物に投与した場合には、何れも反部動物の
第−胃バイパス性があり、生物学的活性物質が有効に吸
収されることが確認されている。

しかしながら、何れも保護物質の融点が比較的に低いこ
とから、その大量保管や輸送中に自重により粒状添加物
同士が固着して大きな塊となる欠陥があった。

本発明は、粒状物同士の固着を解消した反鍔動物用飼料
添加物を提供することを、その目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意研究した結果
、常法により製造した粒状反鍔動物用飼料添加物とタル
クとを均一に混合した飼料添加物が、粒状物同士の固着
性が解消されるだけでなく、反部動物の第−胃バイパス
性が著しく向上することを見出し、本発明を完成した。

本発明は、生物学的活性物質を、炭素数１４〜２２の直
鎖または分岐を有する飽和または不飽和のモノカルボン
酸、硬化した植物油および硬化した動物油よりなる群か
ら選ばれた少な（とも１種を主成分とする保護物質で包
囲した粒状物、ならびにタルクからなることを特徴とす
る反部動物用飼料添加物である。

本発明において、生物学的活性物質は、展開動物に投与
した場合に、体重増加、発情誘起、乳量増加、疾病予防
、治癒などの生物学的な活性を示す物質である。特に、
経口投与した場合には第一胃内において分解され失活し
易い物質が使用される。展開動物に投与して有効で、か
つ、経口投与が望ましい生物学的活性物質として、たと
えば、メチオニン、リシン等の必須アミノ酸類、Ｎ−ア
シルアミノ酸、Ｎ−ヒドロキシメチルメチオニン・カル
シウム塩、リジン塩酸塩等のアミノ酸誘導体類、２−ヒ
ドロキシ−４−メチルメルカプト酪酸およびその塩等の
アミノ酸のヒドロキシ同族化合物類、羽毛粉末、魚粉、
カゼイン、馬鈴薯蛋白等の蛋白質類、ビタミンＡ、ビタ
ミンＡ−酢酸塩。

ビタミンＡ−パルミチンｆａ塩、　ビタミンＤ３．ビタ
ミンＥ、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、パントテン酸
カルシウム、β−カロチン等のビタミン類、ブドウ糖、
グルコース等の炭水化物類、抗生物質、駆虫薬等の獣医
！Ｊ類などが挙げられる。

保護物質は、前記生物学的活性物質を包囲または被覆す
ることにより、展開動物の第−胃における生物学的活性
物質の分解を防止する第−胃バイパス性を有するもので
あればよく、前記引用した各種の保護物質が使用できる
。特に、炭素数１４〜２２の直鎖または分岐を有する飽
和または不飽和のモノカルボン酸、硬化した植物性脂肪
および硬化した動物性脂肪よりなる群から選ばれた少な
くとも１種を主成分とし、キトサンなどの第四胃以降に
ｉける飼料添加物の崩壊助剤、炭酸カルシウム等の比重
調整剤を含有するものが好ましく使用される。

生物学的活性物質を、保護物質で包囲した粒状物は、前
記生物学的活性物質１００重量部に対し、保護物質５０
〜５００重量部を溶融して混合、被覆し、直径２００μ
以上の粒状に成形したものである。

との粒状物は、保護物質を加熱溶融した中に、生物学的
活性物質および添加剤、たとえば、崩壊助剤、比重調整
剤などを加えて混合して溶融スラリーとし、この溶融ス
ラリーを噴射型、噴流層型、板状滴下型、液中滴下型な
どの造粒機を用いて造粒する溶融造粒法、粉体状の各原
料の混合物をスクリュー型押出し造粒法、ロール型押出
し造粒法、打錠法等により製造することができる。また
、上記方法で製造した粒状物に、さらに保護物質を被覆
して製造してもよい。

本発明の反賀動物用飼料添加物は、前記粒状物１００重
量部に対し、タルク０．１〜１０重量部、好ましくは０
．５〜５重量部を均一に混合した混合物である。

タルクの混合量が過少な場合には、粒状物の固結防止効
果が不充分となり、また過大な場合には、タルクが粉立
ちするので好ましくない。

粒状物とタルクとの混合は、円筒型混合機、Ｖ型混合機
等の容器回転式混合機、リボン型混合機、パドル型混合
機等の容器固定型混合機など、通常の粉粒体混合機を用
いて行うことができる。

〔作　　　用〕

本発明は、前記したように、従来の粒状圧側動物用飼料
添加物とタルクとを混合したことを特徴とする。

本発明において、タルクは、粒状物と混合することによ
り、粒状物の表面に付着して粒状物同士の直接接触を防
止すると共に、粒状物間の摩擦抵抗を低下させる。その
結果、飼料添加物の固結が防止される。これらの効果は
、タルクが、適度な硬さと粒径を存することによるもの
と推定される。

たとえば、タルクに代えて、炭酸カルシウム、ケイ酸等
の一最に粒状物の固着防止に使用される無機粉体を使用
した場合には、生物学的活性物質の第−胃バイパス性が
低下し、また、コーンスターチ、小麦粉等の有機粉体の
使用では、固結防止作用が認められない。

また、タルクの混合は、その理由は明らがではないが、
粒状物中の生物学的活性物質の第−胃バイパス性を向上
させる。

〔実　施　例〕

本発明を、実施例および比較例により、さらに詳細に説
明する。

ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により何等の制
限を受けるものではない。

なお、以下の例中において、「部」および「％」は、特
に断りのない限り重量基準である。

（１）　　粒状物の調製牛脂５４°硬化油３６部および牛脂極度硬化油１２部を
混合機に仕込み加熱溶融した中に、攪拌下、メチオニン
３０部、キトサン２部および炭酸カルシウム２０部を添
加し、溶融スラリーを調製した。この溶融スラリーを、
−流体ノズルから冷風中に噴霧し、平均粒径が１ｍｍの
メチオニン含有粒状物：試料Ｍ−１を調製した。

また、試料Ｍ−１の調製において、メチオニンに代えて
ニコチン酸３０部を添加した以外には試料Ｍ〜１と同一
の条件で処理し、ニコチン酸含有粒状物：試料Ｎ−１を
調製した。

（２）　　反力動物用飼料添加物の調製前記第ｆｉ１項
で調製した試料Ｍ−１にタルクを１％、０．５％、３％
および５％加え、リボンミキサーを用いて混合し、反部
動物用飼料添加物：試料Ｍ−２〜Ｍ−５を調製した。

また、試料Ｎ−１にタルク１％を添加混合し、試料Ｎ−
２を調製した。

また、比較生して、タルクに代えて炭酸カルシウム１％
を添加、混合した試料Ｃ−１、およびコーンスターチ１
％を添加、混合した試料Ｃ−２を調製した。

（３）　　生物学的活性物質の溶出試験前記第（１）項
および第（２）項で調製した試料Ｍ−１〜Ｍ−５、Ｎ−
１およびＮ−２、ならびに比較試料Ｃ−１およびＣ−２
の各２ｇを、牛の第一胃液に対応するマクドウガル（Ｍ
ｃ　Ｄｏｕｇａｌｌ）の人工唾液（炭酸水素ナトリウム
９．８　ｇ　、塩化カリウム０゜５７ｇ、塩化カルシウ
ム０．０４　ｇ　、　　リン酸二ナトリウム・１２水塩
９．３０ｇ、塩化ナトリウム０．４７ｇおよび硫酸マグ
ネシウム・７水塩０．１２　ｇを水に溶解し１）にした
ｐ　Ｈ８，２の緩衝液）２００ｍｌに投入し、３７℃の
温度下で２４時間振盪した。

人工唾液中に溶出したメチオニンおよびニコチン酸を定
量し、試料からの溶出率を求めた。

溶出率を、第１表に示す。

（４）　　保存試験前記第（１）項および第（２）項で調製した試料Ｍ−１
〜Ｍ−５、Ｎ−１およびＮ−２、ならびに比較試料Ｃ−
１およびＣ−２の各２０ｋｇを、ポリエチレン製の袋に
入れ、ダンボールで包装し、６ケ月間常温の室内に保存
した後開封し、各試料の固結の有無を観察した。

観察結果を、第１表中に示す。

（５）　　評価結果前記第１表に示したように、粒状物をタルクと混合した
各試料（実施例参照）は、何れも６ケ月の保存試験後に
おいても固結は認められず、優れた流動性を示した。

また、その牛の第−胃に対応する人工唾液に対するメチ
オニンおよびニコチン酸の溶出率は、粒状物単独系（比
較例１および４参照）に比較して、何れも小さく、反部
動物の第−胃バイパス性が向上、していることを示した
。

これに対し、粒状物単独系（比較例１および４参照）お
よびコーンスターチを混合した系（比較例３参照）にお
いては、粒状物が固結し、大きな塊を形成していた。ま
た、タルクに代えて炭酸カルシウムを添加した系（比較
例２参照）においては、保存試験による固結は認められ
ないものの、牛の第−胃に対応する人工唾液に対するメ
チオニンの溶出率が粒状物単独系（比較例１参照）に比
較して増加しており、反部動物の第−胃バイパス性が低
下した。

〔発明の効果〕本発明においては、前記実施例に示したように、従来の
粒状反芻動物用飼料添加物にタルクを単純に混合するだ
けで、その保存中および輸送中における固結が防止され
、発明の目的が達成されるだけでなく、その反部動物の
第−胃バイパス性も改善される。

本発明は、展開動物の第−胃バイパス性に優れた、保存
安定性の良好な反部動物用飼料添加物を提供するもので
あり、その産業上の、特に畜産上の意義は、極めて大き
い。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）生物学的活性物質を、保護物質で包囲した粒状物
、ならびにタルクからなることを特徴とする反芻動物用
飼料添加物
（２）保護物質が、炭素数１４〜２２の直鎖または分岐
を有する飽和または不飽和のモノカルボン酸、硬化した
植物油および硬化した動物油よりなる群から選ばれた少
なくとも１種を主成分とする特許請求の範囲第（１）項
記載の反芻動物用飼料添加物