JP7126971B2 - バイパスペレット飼料の製造方法及びバイパスペレット飼料 - Google Patents
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Description
(a)粉粒状、スラリー状または液状の生物学的有効成分原料と、前記生物学的有効成分を保護するための粉粒状、スラリー状または液状の保護剤原料とをそれぞれ準備し、
(b)少なくとも1つのフィーダー、スクリュウ、バレル、金型、ヒータ、および混練送給路を備える二軸スクリュウ押出機を準備し、
前記混練送給路は、前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記スクリュウと前記バレルとの間で混練されながら前記フィーダーから前記金型まで送給されるように、前記スクリュウと前記バレルとの間に形成される狭い混練スペースであり、
(c)前記ヒータにより前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を加熱し、前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を所望の温度範囲に調整し、
(d)前記少なくとも1つのフィーダーを介して前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料を前記混練送給路に供給し、これにより前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記混練送給路内で混練され、
(e)前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料との混練物を前記混練送給路から前記金型に連続的に送給し、これにより前記混練物を押出成形し、
(f)前記金型から押し出された押出成形体を所望の長さに切断し、これにより棒状、ロッド状、円柱状またはクランブル状の形状を有し、質量%で20%以上60%以下の前記生物学的有効成分を含むペレットを得ることを特徴とするバイパスペレット飼料の製造方法。
押出成形する際に、原料粉は二軸スクリュウとバレルとの間の狭いスペース(混練送給路)に押し込められ、強い圧力下で混練され、粒子同士が凝着して所望の形状を保持するようになる。このとき、金型の内壁と粒子との間の摩擦による発熱と、粒子相互間の摩擦による発熱とにより、一時的ではあるが金型の温度が急激に上昇する。このときの急激な温度上昇により生物学的有効成分が熱分解しないようにするためには、押出成形時の金型温度の上昇幅をできるだけ小さく抑えることが望ましい。
二軸スクリュウ押出機は、二軸エクストルーダーとも称され、基本的な構成要素としてフィーダー、二軸スクリュウ、バレル、金型(ダイ)の4つの要素を備えている。
本発明のペレット飼料を構成する原材料は、生物学的有効成分原料(バイパス剤原料)および保護剤原料である。
[生物学的有効成分(バイパス剤)]
生物学的有効成分としてビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵母などの種々の製剤を用いることができる。これらの生物学的有効成分は、互いの効能を阻害しない相性の良い2種以上を組み合わせて用いるようにしてもよい。すなわち、複数種の生物学的有効成分を組み合わせた複合体として、ビタミン+アミノ酸、ビタミン+ミネラル、アミノ酸+ミネラル、アミノ酸+酵母、ビタミン+アミノ酸+ミネラル、アミノ酸+ミネラル+酵母などを含むペレット飼料を製造することができる。
ビタミンには、水溶性ビタミン類および脂溶性ビタミン類のいずれも用いることができる。
アミノ酸は、親水性アミノ酸または疎水性アミノ酸のいずれであってもよい。また、アミノ酸は、単体または複数種を組み合わせた複合製剤のいずれであってもよい。
ミネラルには、カルシウム、ナトリウム、カリウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、コバルトおよびヨウ素からなる群より選択される1種または2種以上の組合せを用いることができる。
酵母には、ファフィア酵母、パン酵母、およびビール酵母からなる群より選択される1種または2種以上の組合せを用いることができる。
酵素として、アミラーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、キシラナーゼ、キシラナーゼ・ペクチナーゼ複合酵素、β-グルカナーゼ、酸性プロテアーゼ、セルラーゼ、セルラーゼ・プロテアーゼ・ペクチナーゼ複合酵素、中性プロテアーゼ、フィターゼ、ラクターゼ、リパーゼを用いることができる。
[保護剤]
保護剤は、生物学的有効成分をルーメン環境から保護して小腸までバイパスさせる基本的な機能およびその他の補完的な諸機能を備えており、本発明に係るバイパスペレット飼料の主要な構成要素である。
先ず図1を参照してペレット成形加工前の原料粉の仕込みから一時保管までの準備工程について説明する。
[ペレット飼料の製造]
次に図2を参照してペレットの成形加工から貯蔵保管までの製造工程について説明する。
(実施例1)
以下に示す成分構成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに投入して実施例1のペレット飼料サンプルを製造した。第1のフィーダー21から混練送給路に保護剤原料を供給し、第2のフィーダー22から混練送給路に生物学的有効成分原料を供給した。各成分の質量は全体質量を200kgとしたときのものを示す。括弧内の数値は原料全体に対する各成分の質量%を示す。
・大豆硬化油;53.80kg(26.90%)
・ステアリン酸(C18);5.36kg(2.68%)
・パルミチン酸(C16);3.00kg(1.50%)
・その他の飽和脂肪酸 ;0.24kg(0.12%)
・酸化マグネシウム;3.58kg(1.79%)
・炭酸水素ナトリウム;3.20kg(1.60%)
・プロピオン酸カルシウム;0.60kg(0.30%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;24.80kg(12.40%)
以下の条件でペレットを押出成形した。
・二軸スクリュウの平均回転速度;210rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・上流部バレルの平均予熱温度T1;保護剤原料の融点MPより10℃高い温度(T1=MP+10℃)
・中間部バレルの平均予熱温度T2;保護剤原料の融点MPとほぼ同じ温度(T2=MP±2℃)
・下流部バレルの平均予熱温度T3;保護剤原料の融点MPより10℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T3≦MP-10℃)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型入口部の平均予熱温度T4;保護剤原料の融点MPより15℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T4≦MP-15℃)
・金型出口部の平均予熱温度T5;保護剤原料の融点MPより20℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T5≦MP-20℃)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(実施例2)
以下に示す成分構成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに投入して実施例2のペレット飼料サンプルを製造した。第1のフィーダー21から混練送給路に保護剤原料を供給し、第2のフィーダー22から混練送給路に生物学的有効成分原料を供給した。
・大豆硬化油;45.78kg(22.89%)
・ステアリン酸(C18);8.00kg(4.00%)
・プロピオン酸カルシウム;0.60kg(0.30%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;37.80kg(18.90%)
以下の条件でペレットを押出成形し、実施例2のペレット飼料サンプルを製造した。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・上流部バレルの平均予熱温度T1;保護剤原料の融点MPより10℃高い温度(T1=MP+10℃)
・中間部バレルの平均予熱温度T2;保護剤原料の融点MPとほぼ同じ温度(T2=MP±2℃)
・下流部バレルの平均予熱温度T3;保護剤原料の融点MPより10℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T3≦MP-10℃)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型入口部の平均予熱温度T4;保護剤原料の融点MPより15℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T4≦MP-15℃)
・金型出口部の平均予熱温度T5;保護剤原料の融点MPより20℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T5≦MP-20℃)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(実施例3)
以下に示す成分構成の原料粉を図4の二軸エクストルーダーに投入して実施例3のペレット飼料サンプルを製造した。
・L-アルギニン;43.20kg(21.60%)
・L-トレオニン;36.80kg(18.40%)
・大豆硬化油;97.04kg(48.52%)
・プロピオン酸カルシウム;0.60kg(0.30%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;10.86kg(5.43%)
以下の条件でペレットを押出成形した。
・二軸スクリュウの平均回転速度;160rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・上流部バレルの平均予熱温度T1;保護剤原料の融点MPより10℃高い温度(T1=MP+10℃)
・中間部バレルの平均予熱温度T2;保護剤原料の融点MPとほぼ同じ温度(T2=MP±2℃)
・下流部バレルの平均予熱温度T3;保護剤原料の融点MPより10℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T3≦MP-10℃)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型入口部の平均予熱温度T4;保護剤原料の融点MPより15℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T4≦MP-15℃)
・金型出口部の平均予熱温度T5;保護剤原料の融点MPより20℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T5≦MP-20℃)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(実施例4)
以下に示す成分構成の原料粉を図4の二軸エクストルーダーに投入して実施例4のペレット飼料サンプルを製造した。
・グルタミン酸ソーダ;21.48kg(10.74%)
・タウリン;4.4kg(2.20%)
・ファフィア酵母;7.70kg(3.85%)
・大豆硬化油;47.94kg(23.97%)
・ステアリン酸(C18);4.74kg(2.37%)
・パルミチン酸(C16);2.66kg(1.33%)
・その他の飽和脂肪酸;0.22kg(0.11%)
・酸化マグネシウム;3.18kg(1.59%)
・炭酸水素ナトリウム;2.84kg(1.42%)
・プロピオン酸カルシウム;0.54kg(0.27%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;22.08kg(11.04%)
・コーングルテンミール;8.42kg(4.21%)
以下の条件でペレットを押出成形した。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・上流部バレルの平均予熱温度T1;保護剤原料の融点MPより10℃高い温度(T1=MP+10℃)
・中間部バレルの平均予熱温度T2;保護剤原料の融点MPとほぼ同じ温度(T2=MP±2℃)
・下流部バレルの平均予熱温度T3;保護剤原料の融点MPより10℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T3≦MP-10℃)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型入口部の平均予熱温度T4;保護剤原料の融点MPより15℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T4≦MP-15℃)
・金型出口部の平均予熱温度T5;保護剤原料の融点MPより20℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T5≦MP-20℃)
・金型出口部の内径(口径);4.5mm
(実施例5)
以下に示す成分構成の原料粉を図4の二軸エクストルーダーに投入して実施例5のペレット飼料サンプルを製造した。
・グルタミン酸ソーダ;12.74kg(6.37%)
・タウリン;2.64kg(1.31%)
・炭酸カルシウム;45.36kg(22.68%)
・ファフィア酵母;4.58kg(2.29%)
・大豆硬化油;47.38kg(23.69%)
・ステアリン酸(C18);9.92kg(4.98%)
・パルミチン酸(C16);2.68kg(1.34%)
・その他の飽和脂肪酸;0.22kg(0.11%)
・酸化マグネシウム;5.32kg(2.66%)
・炭酸水素ナトリウム;4.76kg(2.38%)
・プロピオン酸カルシウム;0.60kg(0.30%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;20.00kg(10.00%)
以下の条件でペレットを押出成形した。
・二軸スクリュウの平均回転速度;263rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・上流部バレルの平均予熱温度T1;保護剤原料の融点MPより10℃高い温度(T1=MP+10℃)
・中間部バレルの平均予熱温度T2;保護剤原料の融点MPとほぼ同じ温度(T2=MP±2℃)
・下流部バレルの平均予熱温度T3;保護剤原料の融点MPより10℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T3≦MP-10℃)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型入口部の平均予熱温度T4;保護剤原料の融点MPより15℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T4≦MP-15℃)
・金型出口部の平均予熱温度T5;保護剤原料の融点MPより20℃以上低く、かつ原料混練物の軟化点SPを超える温度(SP<T5≦MP-20℃)
・金型出口部の内径(口径);4.5mm
(比較例1)
以下に示す成分構成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに投入して比較例1のペレット飼料サンプルを製造した。第1のフィーダー21から混練送給路に保護剤原料を供給し、第2のフィーダー22から混練送給路に生物学的有効成分原料を供給した。比較例1の製造条件は実施例1と同じにした。
・大豆硬化油;51.78kg(25.89%)
・ステアリン酸(C18);5.94kg(2.97%)
・パルミチン酸(C16);3.00kg(1.50%)
・その他の飽和脂肪酸 ;0.26kg(0.13%)
・レシチン;6.40kg(3.20%)
・酸化マグネシウム;3.60kg(1.80%)
・炭酸水素ナトリウム;3.00kg(1.50%)
・プロピオン酸カルシウム;0.40kg(0.20%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;23.80kg(11.90%)
(比較例2)
以下に示す成分構成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに投入して比較例2のペレット飼料サンプルを製造した。第1のフィーダー21から混練送給路に保護剤原料を供給し、第2のフィーダー22から混練送給路に生物学的有効成分原料を供給した。比較例2の製造条件は実施例2と同じにした。
・大豆硬化油;72.38kg(36.19%)
・ステアリン酸(C18);8.14kg(4.07%)
・パルミチン酸(C16);3.38kg(1.69%)
・その他の飽和脂肪酸 ;0.28kg(0.14%)
・炭酸水素ナトリウム;5.20kg(2.60%)
・プロピオン酸カルシウム;0.60kg(0.30%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;7.60kg(3.80%)
(比較例3)
以下に示す成分構成の原料粉を図4の二軸エクストルーダーに投入して比較例3のペレット飼料サンプルを製造した。比較例3の製造条件は、金型出口部(口径)を4.5mmとした点を除いて、実施例3と実質的に同じにした。
・L-アルギニン;40.78kg(20.39%)
・L-トレオニン;51.18kg(25.59%)
・大豆硬化油;55.34kg(27.67%)
・ステアリン酸(C18);5.56kg(2.78%)
・パルミチン酸(C16);3.00kg(1.50%)
・その他の飽和脂肪酸 ;0.26kg(0.13%)
・酸化マグネシウム;3.68kg(1.84%)
・炭酸水素ナトリウム;3.28kg(1.64%)
・プロピオン酸カルシウム;0.62kg(0.31%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;25.48kg(12.74%)
(比較例4)
以下に示す成分構成の原料粉を図4の二軸エクストルーダーに投入して比較例4のペレット飼料サンプルを製造した。比較例4の製造条件は実施例4と同じにした。
・グルタミン酸ソーダ;13.50kg(6.78%)
・タウリン;2.78kg(1.39%)
・ファフィア酵母;4.84kg(2.42%)
・大豆硬化油;30.14kg(15.07%)
・ステアリン酸(C18);3.42kg(1.71%)
・パルミチン酸(C16);1.26kg(0.63%)
・その他の飽和脂肪酸;0.10kg(0.05%)
・酸化マグネシウム;2.00kg(1.00%)
・炭酸水素ナトリウム;1.80kg(0.90%)
・プロピオン酸カルシウム;0.34kg(0.17%)
・サッカリンナトリウムを主成分とする合成甘味料;0.02kg(0.01%)
・炭酸カルシウム;13.90kg(6.95%)
・コーングルテンミール;79.48kg(39.74%)
(参考例1)
実施例1と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、押出物が溶融または半溶融状態となってペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;210rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;80℃
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度;80℃
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例2)
実施例1と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、混練途中でスクリュウの回転が停止し、混練送給路内に原料粉が詰まってしまい、ペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;210rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;20℃(原則としてヒータ加熱なし、但し冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度; 18℃(原則としてヒータ加熱なし、但し冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例3)
実施例2と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、押出物が溶融または半溶融状態となってペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;80℃
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度;80℃
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例4)
実施例2と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、混練途中でスクリュウの回転が停止し、混練送給路内に原料粉が詰まってしまい、ペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;20℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度; 18℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例5)
実施例3と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、押出物が溶融または半溶融状態となってペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;160rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;90℃
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度;83℃
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例6)
実施例3と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、混練途中でスクリュウの回転が停止し、混練送給路内に原料粉が詰まってしまい、ペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;160rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;20℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度; 15℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例7)
実施例4と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、押出物が溶融または半溶融状態となってペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;93℃
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度;85℃
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例8)
実施例4と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、混練途中でスクリュウの回転が停止し、混練送給路内に原料粉が詰まってしまい、ペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;195rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;18℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度; 15℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例9)
実施例5と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、押出物が溶融または半溶融状態となってペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;263rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;95℃
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度;90℃
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
(参考例10)
実施例5と同じ組成の原料粉を図3の二軸エクストルーダーに供給して、以下の条件で押出成形しようとしたが、混練途中でスクリュウの回転が停止し、混練送給路内に原料粉が詰まってしまい、ペレットを製造することができなかった。
・二軸スクリュウの平均回転速度;263rpm
・フィーダーから金型入口までのバレルの有効長さ;320cm
・バレルの平均予熱温度;18℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型の入口から出口までの有効長さ;4cm
・金型の平均予熱温度; 15℃(冬期のみ弱ヒータ加熱)
・金型出口部の内径(口径);7.0mm
[評価試験方法および試験結果]
以下に述べる各種の評価試験を用いて上記の実施例1~5および比較例1~4の各サンプルペレットをそれぞれ評価した。サンプルの評価試験は、ペレット成形から24時間以上経過後に実施した。
以下の方法でナイアシン含有バイパスペレット溶解用の緩衝液(pH9.2)を調整した。
(1) 5gのホウ酸を約100~200mlの水に溶解し、500mlにメスアップする。
(2) 7.5gの塩化カリウムを約450mlの水に溶解し、500mlにメスアップする。
(3) 上記(1)のホウ酸溶液250mlに(2)の塩化カリウム溶液250mlを加え、さらに350mlの水を加えて全量を850mlとし、これに水酸化ナトリウム溶液等のアルカリを加えてpH9.1~9.3に調整する。
(1) ナイアシン検量線の作成には、純度99.5%以上のニコチン酸を含むナイアシンを用いた。1.0gのナイアシンを50mlの緩衝液(pH9.2)に溶解し、濃度20.0mg/mlの溶液とした。
(2) 上記(1)のナイアシン溶液を用いて3分の1の希釈系列により0.0mg/ml、0.2mg/ml、0.7mg/ml、2.2mg/ml、6.7mg/ml、20.0mg/mlの6点調整する。
(3) 波長280mlの吸光度を測定し、ナイアシンの検量線を作成した。
(1) 5~7個のナイアシン含有バイパスペレットをミキサーで細かく粉砕し、そのうちの1.00を小数点下2桁まで精密に秤量し、秤量値を記録した。この操作を2回行なう(n=2で行う)。
(2) 試験サンプル数に合わせて100ml容量のトールビーカーを準備し、撹拌子を入れる。そこへ50mlの緩衝液(pH9.2)を入れ、スターラーで中心部に渦流ができるまで撹拌する。
(3) 撹拌中において渦の中心に上記(1)の試料液を徐々に添加する。添加後は、蓋をする。
(4) 室温で約3時間撹拌し続ける。撹拌中に液の飛び跳ねが生じないように注意する。
(5) 撹拌後、新たな100mlビーカーを試験サンプル数の分だけ用意し、試料液を定性ろ紙5Bでろ過し、ろ液を採取する。
(6) 1.0mlのろ液を24.0mlの緩衝液(pH9.2)で希釈して、25倍希釈液に調整する。
(1) 波長280nmの吸光度を測定する。
(2) 石英のキュベットにブランク(pH9.2緩衝液)を入れ、零点調整し、そのままブランクを測定する。
(3) 試料液を測定する。
(4) 検量線より上記(3)の測定値から試験品ナイアシン含有バイパスペレット中に含まれるナイアシン含有率(%)を算出した。
先ずアミノ酸検量線を以下のように作成した。
(1) アミノ酸検量線の作成には、アミノ酸含有バイパスペレットに用いた単体または複合のアミノ酸を用いた。1.0gの単体または複合のアミノ酸を50mlの蒸留水に溶解し、濃度20.0mg/mlの溶液とした。
(2) 上記(1)のアミノ酸溶液を用いて3分の1の希釈系列により0.0mg/ml、0.2mg/ml、0.7mg/ml、2.2mg/ml、6.7mg/ml、20.0mg/mlの6点調整する。
(3)1.0gのニンヒドリン試薬を50℃に加温した100mlの蒸留水に溶解し、1.0%ニンヒドリン溶液を調整する。
(4)上記(2)のアミノ酸溶液2.0mlと(3)の1.0%ニンヒドリン溶液2.0mlを混合し、37℃のウオーターバスに3分間浸漬して反応させる。
(5) 上記(4)を波長400nmの吸光度を測定し、アミノ酸の検量線を作成した。
(1) 5~7個のアミノ酸含有ペレットをミキサーで細かく粉砕し、そのうちの1.00gを小数点下2桁まで精密に秤量し、秤量値を記録した。この操作を2回行なう(n=2で行う)。
(2) 試験サンプル数に合わせて100ml容量のトールビーカーを準備し、撹拌子を入れる。そこへ50mlの蒸留水を入れ、スターラーで中心部に渦流ができるまで撹拌する。
(3) 撹拌中において渦の中心に上記(1)の試料液を徐々に添加する。添加後は、蓋をする。
(4) 50℃に加温ながら約3時間撹拌し続ける。撹拌中に液の飛び跳ねが生じないように注意する。
(5) 撹拌後、新たな100mlビーカーを試験サンプル数の分だけ用意し、試料液を定性ろ紙5Bでろ過し、ろ液を採取する。
(6) 1.0mlのろ液を4.0mlの蒸留水で希釈して、5倍希釈液に調整する。
(7)1.0gのニンヒドリン試薬を50℃に加温した100mlの蒸留水に溶解し、1.0%ニンヒドリン溶液を調整する。
(8)上記(6)のアミノ酸溶液2.0ml(7)の1.0%ニンヒドリン溶液2.0mlを室温に冷ました後混合し、37℃のウオーターバスに3分間浸漬して反応させる。
(1)波長400nmの吸光度を測定する。
(2)キュベットにブランク(蒸留水を1.0%ニンヒドリン溶液と反応させた溶液)を入れ、零点調整し、そのままブランクを測定する。
(3) 試料液(反応液)を測定する。
(4) 検量線より上記(3)の測定値から試験品アミノ酸含有ペレット中に含まれるアミノ酸含有率(%)を算出した。
生物学的有効成分は、実施例1,5のように一種のみ添加してもよく、また実施例2,3,4のように複数の種類を組み合わせて添加してもよい。いずれの場合も、ペレット中の生物学的有効成分の含有率は、好ましくは20~65%、さらに好ましくは30~60%、最も好ましくは45~55%の範囲とすることができる。
L-トリプトファンは、あすかアニマルヘルス株式会社のL-トリプトファン「あすか」製品を使用した。
L-バリンは、あすかアニマルヘルス株式会社のL-バリン「あすか」製品を使用した。
L-アルギニンは、あすかアニマルヘルス株式会社のL-アルギニン「あすか」製品を使用した。L-トレオニンは、あすかアニマルヘルス株式会社のL-トレオニン製品を使用した。
グルタミン酸ソーダは、あすかアニマルヘルス株式会社のL-グルタミン酸ソーダ製品を使用した。
タウリンは、小華薬品株式会社のタウリン製品を使用した。
炭酸カルシウムは、株式会社ニッチツのNSK-100製品または、菱光石灰工業株式会社の炭カル(粉)製品を使用した。
ファフィア酵母は、あすかアニマルヘルス株式会社のナチュアスタ製品を使用した。
硬化油は、好ましくは20~60%、より好ましくは25~35%の含有率とすることができる。飽和脂肪酸を添加しない場合は、硬化油の含有率を5~55%の範囲とすることが望ましい。
飽和脂肪酸は、1種または2種以上を添加することができ、含有率を0.5~7%とすることが好ましく、2~5%とすることがより好ましい。親水性の生物学的有効成分を含む場合は、飽和脂肪酸を無添加とすることができる。なお、その他の飽和脂肪酸としてミリスチン酸などを添加することができる。
レシチンは、必要に応じて粘結剤として1~3%が添加される。
酸化マグネシウムは、必要に応じて付着防止剤および潤滑剤として0.5~7%を添加することができ、より好ましくは1~3%を添加する。酸化マグネシウムを脂肪酸と組み合わせて複合添加すると、難分解性の保護膜を形成して生物学的有効成分を保護する保護機能が強化され、ルーメンバイパス率が向上する。
炭酸水素ナトリウムは、発泡剤として0.5~6%が添加される。
プロピオン酸カルシウムは、防カビ剤および発泡助剤として0.1~0.38%が添加される。
サッカリンナトリウムは、呈味料(合成甘味料)として0.005~1%が添加される。
炭酸カルシウムとコーングルテンミールは、比重調整剤として単体または組み合わせて2~30%が添加され、より好ましくは5~10%が添加される。
ステアリン酸(C18)、パルミチン酸(C16)、その他の飽和脂肪酸は、日油株式会社のNNA-180製品、オレオケミカル社のSINAR-FAG製品を使用した。
レシチンは、昭和産業株式会社の昭和Mレシチン製品を使用した。
酸化マグネシウムは、大倉アグリ株式会社のMEGNESIUM OXIDE製品を使用した。
炭酸水素ナトリウムは、東ソー株式会社のニュートライザー(重炭酸ナトリウム飼料用)製品を使用した。
プロピオン酸カルシウムは、BASFジャパン株式会社のルプシル塩(飼料添加物プロピオン酸カルシウム製品を使用した。
サッカリンナトリウムは、バイエル薬品株式会社のスークラム(A飼料)製品を使用した。
炭酸カルシウムは、株式会社ニッチツのNSK-100製品または、菱光石灰工業株式会社の炭カル(粉)製品を使用した。
コーングルテンミールは、向後スターチ株式会社のコーングルテンミール製品を使用した。
硫酸の濃度と比重との既知の相関関係を利用して対象物の比重を定量測定する比重試験を各サンプルペレットに対して実施した。比重試験の硫酸には、富士フィルム和光純薬株式会社の市販品を使用した。比重試験は、ペレット成形から24時間以上経過後に実施した。
ペレット飼料の給与率を評価するために、木屋式硬度計(株式会社藤原製作所の固形飼料用標準品043019-C)を用いてサンプルペレットの表面硬さを測定した。部位により測定値にばらつきがあるため、ペレットの長手中央部位と2つの端部近傍部位の3点平均を測定結果とした。硬さはペレット成形から24時間以上経過後にそれぞれ測定した。
ペレット飼料の保存性を評価するために、長期保存したペレット飼料の劣化判定の1つの指標となる粉化率を測定した。ペレット飼料は、フレコンバッグ内に収容した状態で温度20~30℃、湿度40~60%の範囲にコントロールされた室内に保管した。粉化率の測定は、第16局改正日本薬局方の参考情報G6の製剤関連「錠剤の摩損度試験法」に準拠して行った。測定機器にはFRIABILATOR TFT-1200(TOYAMA)を用いた。粉化率の測定は、ペレット成形から24時間以上経過後に実施した。
以下の方法でナイアシン含有バイパスペレットのバイパス率測定試験用緩衝液(pH6.8)として200mMのリン酸水素二水素ナトリウム溶液を調整した。
(1) 14.2gのリン酸水素二ナトリウム(無水)を約450mlの水で溶解し、この溶液を500mlにメスアップする。
(2) 15.6gのリン酸水素二ナトリウム(二水和物)を約450mlの水で溶解し、この溶液を500mlにメスアップする。
(3) pHを測定しながら (2)の溶液を(1)の溶液へ徐々に添加し、pHが6.6~6.9の範囲内となるように調整する。
(1) ナイアシン検量線の調整には、pH6.8の緩衝液を使用し、前記ナイアシン含有率測定試験の検量線ナイアシンと同様に調整した後に、測定し、検量線を作成する。
(1) 測定対象となるナイアシン含有バイパスペレットを約1.00gになるように測り取り、秤量した値を下2桁まで記録する。このときペレットの個数も記録する(2個の場合は、n=2と記録)。
(2) 50mlのディスポーザブルチューブにバイパス試験用緩衝液(pH6.8)50mlをいれ、これに上記(1)のペレットを入れ、蓋を閉じて密封する。チューブから緩衝液が漏れ出さないかを確認する。
(3) 指針を見ながらローテーター(回転混合機)の角度を90度へ合わせ、30rpmの回転速度で回転させる。上記(2)のチューブをローテーターに設置し、タイマーをONにする。
(4) 午後4時頃から回転を開始し、翌日の午前9時頃に回転を停止させ、ローテーターを約17時間にわたって連続回転させた。
(5) 新たな100mlビーカーを用意し、定性ろ紙5Bでろ過し、ろ過した液を採取する。
(6)ナイアシンろ過液1.0mlをpH6.8緩衝液7.0mlで希釈し、試験品ナイアシン含有バイパスペレットのろ過液の8倍希釈液を作製する。
(1) 波長280の吸光度を測定する。
(2) 石英のキュベットに3mlのブランク(pH6.8緩衝液)を入れ、ゼロ点調整をし、そのままブランクを測定する。
(3) 試験品を測定する。
(4) 試験品ナイアシン含有バイパスペレット中に含まれるナイアシン含有率(%)を算出する。
(1) アミノ酸検量線の調整には、蒸留水を使用し、前記アミノ酸含有率測定試験の検量線アミノ酸と同様に調整した後に、測定し、検量線を作成する。
(1) 測定対象となるアミノ酸含有バイパスペレットを約1.00gになるように測り取り、秤量した値を下2桁まで記録する。このときペレットの個数も記録する(2個の場合は、n=2と記録)。
(2) 50mlのディスポーザブルチューブに蒸留水50mlをいれ、これに上記(1)のペレットを入れ、蓋を閉じて密封する。チューブから蒸留水が漏れ出さないかを確認する。
(3) 指針を見ながらローテーターの角度を90度へ合わせ、30rpmの回転速度で回転させる。上記(2)のチューブをローテーターに設置し、タイマーをONにする。
(4) 午後4時頃から回転を開始し、翌日の午前9時頃に回転を停止させ、ローテーターを約17時間にわたって連続回転させた。
(5) 新たな100mlビーカーを用意し、定性ろ紙5Bでろ過し、ろ過した液を採取する。
(6) 1.0mlのろ液を4.0mlの蒸留水で希釈して、5倍希釈液に調整する。
(7)1.0gのニンヒドリン試薬を50℃に加温した100mlの蒸留水に溶解し、1.0%ニンヒドリン溶液を調整する。
(8)上記(6)のアミノ酸溶液2.0mlと(7)の1.0%ニンヒドリン溶液2.0mlを室温に冷ました後混合し、37℃のウオーターバスに3分間浸漬して反応させる。
(1)波長400nmの吸光度を測定する。
(2)キュベットにブランク(蒸留水を1.0%ニンヒドリン溶液と反応させた溶液)を入れ、零点調整し、そのままブランクを測定する。
(3) 試料液(反応液)を測定する。
(4) 検量線より上記(3)の測定値から試験品アミノ酸含有バイパスペレット中に含まれるアミノ酸含有率(%)を算出した。
上記バイパス率の測定方法で、試験に用いる緩衝液と検量線を準備した。
(1) 測定対象となるナイアシン含有バイパスペレットを3個(約2.00g)になるように測り取り、秤量した値を下2桁まで記録する。
(2) 1000mlの容器にバイパス試験用緩衝液(pH6.8)1000mlをいれ、これに上記(1)のペレットを入れ、蓋を閉じて密封し、静置する。
(3) 各浸漬時間(20時間、32時間、10日間、21日間、30日間、37日間)に、容器の蓋を開け、緩衝液1mlを採取する。
(4) 新しい緩衝液1mlを添加し、蓋を閉じて密封し、静置する。
(5) 採取した緩衝液1.0mlをpH6.8緩衝液7.0mlで希釈し、試験品ナイアシン含有バイパスペレットのろ過液の8倍希釈液を作製する。
(1) 波長280の吸光度を測定する。
(2) 石英のキュベットに3mlのブランク(pH6.8緩衝液)を入れ、ゼロ点調整をし、そのままブランクを測定する。
(3) 試験品を測定する。
(4) 試験品ナイアシン含有バイパスペレット中に含まれるナイアシン含有率(%)を算出する。
1)ナイロンメッシュ製の袋のなかに計量済みのサンプルを入れ、輪ゴム等により袋の開口を閉じて封止する。
2)開閉式ジッパー付きランドリーバック内に複数のサンプル封止袋とともに適当な重石を収容する。ランドリーバックには長さ50cm程度の紐が付けられており、紐にはフィステルの径よりも長い棒が結びつけられている。
3)重石が入れてあるため、ランドリーバックはルーメン内で浮き上がることなく、ルーメン内容物中に浸漬され、メッシュを通してサンプルがルーメン内容物とよく混ざり合う。
4)サンプリングする際には、紐を手繰り寄せてランドリーバックごと一旦取り出し、ジッパーを開けて必要なサンプル封止袋のみを取り出す。
5)ジッパーを閉じたランドリーバックを再びフィステルへ戻す。
6)上記4)と5)の手順を繰り返し、フィステル牛に給与したサンプルを順次回収する。
供試牛として5頭のホルスタイン種を用いた。分娩による影響を無くすために、全頭を泌乳末期の妊娠牛とした。給与群(実施例牛)には午前6時頃に搾乳した後に、配合飼料にナイアシン含有バイパスペレット20g(ナイアシン換算量として約10.5g/日/頭)を混合して給与した。対照群(比較例牛)には通常の配合飼料のみを給与した。給与期間は2017年6月8日~6月28日を第1クールとし、2017年6月29日~7月19日を第2クールとした。第1クールと第2クールで実施例の牛と比較例の牛を入れ替えた。給与期間は14日間、非給与期間を7日間とした。
ナイアシンは自然界では牧草類の葉部や酵母などに多く含まれているが、経口摂取されたナイアシン成分のうち90%以上は牛の第1胃であるルーメン内の微生物によって分解されることから、実際に小腸に到達して吸収される量は僅かである。このようにナイアシンは、自然界から摂取吸収される量が少ないことから不足する傾向があり、欠乏しやすい。本発明のバイパスペレット飼料は、このようなナイアシン欠乏を解消するために開発されている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 補助飼料として主飼料中に配合されて反すう動物に給与されるバイパスペレット飼料を製造する方法において、
(a)粉粒状、スラリー状または液状の生物学的有効成分原料と、前記生物学的有効成分を保護するための粉粒状、スラリー状または液状の保護剤原料とをそれぞれ準備し、
(b)少なくとも1つのフィーダー、スクリュウ、バレル、金型、ヒータ、および混練送給路を備える二軸スクリュウ押出機を準備し、
前記混練送給路は、前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記スクリュウと前記バレルとの間で混練されながら前記フィーダーから前記金型まで送給されるように、前記スクリュウと前記バレルとの間に形成される狭い混練スペースであり、
(c)前記ヒータにより前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を加熱し、前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を所望の温度範囲に調整し、
(d)前記少なくとも1つのフィーダーを介して前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料を前記混練送給路に供給し、これにより前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記混練送給路内で混練され、
(e)前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料との混練物を前記混練送給路から前記金型に連続的に送給し、これにより前記混練物を押出成形し、
(f)前記金型から押し出された押出成形体を所望の長さに切断し、これにより棒状、ロッド状、円柱状またはクランブル状の形状を有し、質量%で20%以上60%以下の前記生物学的有効成分を含むペレットを得ることを特徴とするバイパスペレット飼料の製造方法。
[2] 前記工程(f)では、乾式切断機により前記押出成形体を大気中で切断することを特徴とする[1]に記載の方法。
[3] 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記混練物の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整することを特徴とする[1]に記載の方法。
[4] 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記生物学的有効成分原料の軟化点および前記保護剤原料の軟化点のうちのいずれか低いほうを超える温度に調整することを特徴とする [3]に記載の方法。
[5] 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記生物学的有効成分原料の融点および前記保護剤原料の融点のうちのいずれか低いほうの温度を超える温度に調整することを特徴とする[3]に記載の方法。
[6] 前記工程(c)において、さらに、前記生物学的有効成分原料を予熱して前記生物学的有効成分原料の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整するとともに、前記保護剤原料を予熱して前記保護剤原料の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整することを特徴とする[1]に記載の方法。
[7] 前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料との配合比率を0.1:1~1.5:1の範囲とすることを特徴とする[1]に記載の方法。
[8] 前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料がすべて粉粒状であることを特徴とする[1]に記載の方法。
[9] 前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料が少なくとも1つのスラリー状または液状の成分を含むことを特徴とする[1]に記載の方法。
[10] 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸およびニコチン酸アミドのいずれか一方又は両方を含むナイアシンであることを特徴とする[1]に記載の方法。
[11]
前記生物学的有効成分原料は、L-アルギニン、L-リジン、ヒスチジン、セリン、L-トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、システインからなる群より選択される1種または2種以上の親水性アミノ酸を含むことを特徴とする[1]に記載の方法。
[12] 前記生物学的有効成分原料は、L-トリプトファン、DL-トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、グリシン、アラニン、L-バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリンからなる群より選択される1種または2種以上の疎水性アミノ酸を含むことを特徴とする[1]に記載の方法。
[13] 前記保護剤原料は、質量%で、20~60%の硬化油、0.5~7.0%のステアリン酸、0.5%~3%のパルミチン酸、0.1~0.5%のその他の脂肪酸、および防腐剤および発泡助剤として0.1~0.38%のプロピオン酸カルシウムを含むことを特徴とする[1]に記載の方法。
[14]
前記保護剤原料は、質量%で、付着防止剤および潤滑剤として0.5~7.0%の酸化マグネシウム、発泡剤として0.5~6.0%の重曹、比重調整剤として2~35%の炭酸カルシウム、および合成甘味料として0.005~8%のスークラムをさらに含むことを特徴とする[13]に記載の方法。
[15] 前記二軸スクリュウ押出機は、少なくとも1つの共用フィーダーを備え、
前記共用フィーダーにより前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料を同時に前記混練送給路に供給することを特徴とする[1]に記載の方法。
[16] 前記二軸スクリュウ押出機は、前記混練送給路の最上流部に前記保護剤原料を供給する第1のフィーダーと、前記保護材原料の供給位置よりも下流側で前記混練送給路に前記生物学的有効成分原料を供給する第2のフィーダーと、を備え、
前記第1のフィーダーにより前記保護剤原料を前記混練送給路に供給するとともに、前記第2のフィーダーにより前記生物学的有効成分原料を前記混練送給路に供給することを特徴とする[1]に記載の方法。
[17] 補助飼料として主飼料中に配合されて反すう動物に給与されるバイパスペレット飼料であって、
棒状、ロッド状または円柱状の形状を有し、
質量%で20%以上60%以下の生物学的有効成分と、前記生物学的有効成分をルーメン環境下で分解されないように保護する保護剤と、を含むことを特徴とするバイパスペレット飼料。
[18] 平均直径dが2mm以上10mm以下であり、平均長さLが3mm以上30mm以下であることを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[19] 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸およびニコチン酸アミドを含むナイアシンであることを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[20] 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸のみを含むナイアシンであることを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[21] 前記生物学的有効成分は、アルギニン、リジン、ヒスチジン、セリン、スレオニン(トレオニン)、アスパラギン、グルタミン、チロシン、システインからなる群より選択される1種または2種以上の親水性アミノ酸を含むことを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[22] 前記生物学的有効成分は、トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリンからなる群より選択される1種または2種以上の疎水性アミノ酸を含むことを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[23] 前記保護剤の原料は、質量%で、20~60%の硬化油、0.5~7.0%のステアリン酸、0.5%~3%のパルミチン酸、0.1~0.5%のその他の脂肪酸、および防腐剤および発泡助剤として0.1~0.38%のプロピオン酸カルシウムを含むことを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[24] 前記保護剤の原料は、質量%で、付着防止剤および潤滑剤として0.5~7.0%の酸化マグネシウム、発泡剤として0.5~6.0%の重曹、比重調整剤として2~35%の炭酸カルシウム、および合成甘味料として0.005~8%のスークラムをさらに含むことを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
[25] 前記保護剤の原料は、発泡剤、発泡助剤、比重調整剤、抗酸化剤、防かび剤、粘結剤、乳化剤、合成抗菌剤、抗生物質、呈味料、酵素、および賦形剤をそれぞれ0.01%以上20%以下の範囲で含むことを特徴とする[17]に記載のペレット飼料。
21,22…フィーダー、31,32…投入口、4…金型。
Claims (25)
- 補助飼料として主飼料中に配合されて反すう動物に給与されるバイパスペレット飼料を製造する方法において、
(a)粉粒状、スラリー状または液状の生物学的有効成分原料と、前記生物学的有効成分を保護するための20~60質量%の硬化油および適量の防腐剤を含む粉粒状、スラリー状または液状の保護剤原料とをそれぞれ準備し、
(b)少なくとも1つのフィーダー、スクリュウ、バレル、金型、ヒータ、および混練送給路を備える二軸スクリュウ押出機を準備し、
前記混練送給路は、前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記スクリュウと前記バレルとの間で混練されながら前記フィーダーから前記金型まで送給されるように、前記スクリュウと前記バレルとの間に形成される狭い混練スペースであり、
(c)前記ヒータにより前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を加熱し、前記バレルおよび前記金型の少なくとも一方を所望の温度範囲に調整し、
(d)前記少なくとも1つのフィーダーを介して前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料を前記混練送給路に供給し、これにより前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料とが前記混練送給路内で混練されて溶融又は半溶融状態の混練物が生成され、
(e)前記混練物を前記混練送給路から前記金型に連続的に送給し、これにより前記混練物を押出成形し、
(f)前記金型から押し出された押出成形体を乾式切断機により所望の長さに大気中で切断し、これにより棒状、ロッド状、または円柱状の形状を有し、2mm以上10mm以下の平均直径dおよび3mm以上30mm以下の平均長さLを有し、質量%で20%以上60%以下の前記生物学的有効成分を含むペレットを得ることを特徴とするバイパスペレット飼料の製造方法。 - さらに、前記工程(f)で得たペレットを粉砕機で粉砕してクランブル状ペレットとすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記混練物の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記生物学的有効成分原料の軟化点および前記保護剤原料の軟化点のうちのいずれか低いほうを超える温度に調整することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記工程(c)において、前記金型の入口部または前記バレルの終端部のいずれか一方または両方を、前記生物学的有効成分原料の融点および前記保護剤原料の融点のうちのいずれか低いほうの温度を超える温度に調整することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記工程(c)において、さらに、前記生物学的有効成分原料を予熱して前記生物学的有効成分原料の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整するとともに、前記保護剤原料を予熱して前記保護剤原料の軟化点以上85℃以下の範囲に温度調整することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分原料と前記保護剤原料との配合比率を0.1:1~1.5:1の範囲とすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料がすべて粉粒状であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料が少なくとも1つのスラリー状または液状の成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸およびニコチン酸アミドのいずれか一方又は両方を含むナイアシンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分原料は、L-アルギニン、L-リジン、ヒスチジン、セリン、L-トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、システインからなる群より選択される1種または2種以上の親水性アミノ酸を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記生物学的有効成分原料は、L-トリプトファン、DL-トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、グリシン、アラニン、L-バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリンからなる群より選択される1種または2種以上の疎水性アミノ酸を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記保護剤原料は、質量%で、20~60%の大豆硬化油、0.5~7.0%のステアリン酸、0.5%~3%のパルミチン酸、0.1~0.5%のその他の脂肪酸、および防腐剤および発泡助剤として0.1~0.38%のプロピオン酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記保護剤原料は、質量%で、付着防止剤および潤滑剤として0.5~7.0%の酸化マグネシウム、発泡剤として0.5~6.0%の重曹、比重調整剤として2~35%の炭酸カルシウム、および合成甘味料として0.005~8%のサッカリンナトリウムをさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記二軸スクリュウ押出機は、少なくとも1つの共用フィーダーを備え、
前記共用フィーダーにより前記生物学的有効成分原料および前記保護剤原料を同時に前記混練送給路に供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記二軸スクリュウ押出機は、前記混練送給路の最上流部に前記保護剤原料を供給する第1のフィーダーと、前記保護材原料の供給位置よりも下流側で前記混練送給路に前記生物学的有効成分原料を供給する第2のフィーダーと、を備え、
前記第1のフィーダーにより前記保護剤原料を前記混練送給路に供給するとともに、前記第2のフィーダーにより前記生物学的有効成分原料を前記混練送給路に供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 補助飼料として主飼料中に配合されて反すう動物に給与されるバイパスペレット飼料であって、
二軸スクリュウ押出機および乾式切断機を用いて棒状、ロッド状または円柱状の形状に成形され、
平均直径dが2mm以上10mm以下であり、平均長さLが3mm以上30mm以下であり、
質量%で20%以上60%以下の生物学的有効成分と、前記生物学的有効成分をルーメン環境下で分解されないように保護するための20~60質量%の硬化油および適量の防腐剤を含む保護剤原料に由来する保護剤と、を含むことを特徴とするバイパスペレット飼料。 - 前記棒状、ロッド状または円柱状のペレットを粉砕機で粉砕したクランブル状ペレットであることを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸およびニコチン酸アミドを含むナイアシンであることを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記生物学的有効成分は、ニコチン酸のみを含むナイアシンであることを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記生物学的有効成分は、アルギニン、リジン、ヒスチジン、セリン、スレオニン(トレオニン)、アスパラギン、グルタミン、チロシン、システインからなる群より選択される1種または2種以上の親水性アミノ酸を含むことを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記生物学的有効成分は、トリプトファン、メチオニン、フェニルアラニン、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリンからなる群より選択される1種または2種以上の疎水性アミノ酸を含むことを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記保護剤の原料は、質量%で、20~60%の大豆硬化油、0.5~7.0%のステアリン酸、0.5%~3%のパルミチン酸、0.1~0.5%のその他の脂肪酸、および防腐剤および発泡助剤として0.1~0.38%のプロピオン酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記保護剤の原料は、質量%で、付着防止剤および潤滑剤として0.5~7.0%の酸化マグネシウム、発泡剤として0.5~6.0%の重曹、比重調整剤として2~35%の炭酸カルシウム、および合成甘味料として0.005~8%のサッカリンナトリウムをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
- 前記保護剤の原料は、発泡剤、発泡助剤、比重調整剤、抗酸化剤、防かび剤、粘結剤、乳化剤、合成抗菌剤、抗生物質、呈味料、酵素、および賦形剤をそれぞれ0.01%以上20%以下の範囲で含むことを特徴とする請求項17に記載のペレット飼料。
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