JPH05192063A - 魚釣り用発泡撒き餌 - Google Patents

魚釣り用発泡撒き餌

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JPH05192063A
JPH05192063A JP4032780A JP3278092A JPH05192063A JP H05192063 A JPH05192063 A JP H05192063A JP 4032780 A JP4032780 A JP 4032780A JP 3278092 A JP3278092 A JP 3278092A JP H05192063 A JPH05192063 A JP H05192063A
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JP
Japan
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bait
water
fishing
bait material
tableting
Prior art date
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Pending
Application number
JP4032780A
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English (en)
Inventor
Junpei Ino
伊納淳平
Takayoshi Okano
岡野隆良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Osaka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05192063A publication Critical patent/JPH05192063A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 魚釣り用発泡撒き餌10は、粉末処理した一
種又は二種以上の餌材13と、水の存在下に反応して発
泡する粉末状の発泡反応剤14とを混合し、これを打錠
化することによってなる。 【効果】 直接手で触れても餌材等が容易に付着するこ
とはなく、また餌材に特有の強い臭気の発生が阻止され
る。また打錠時に密度が高められ、多量の餌材の運搬、
水中への投げ入れ時等に於ける取り扱いが容易となる。
また打錠により一体化され、水中にて容易に沈降する。
また水中に於いて発泡し、含まれる餌材を積極的に順次
分離、分散する。この結果、起泡自体に基づく作用と相
俟って、一定領域にて集魚作用を発揮する。またこの撒
き餌の分散時期につき容易に調整でき、魚の生息域に応
じた利用が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣りに際し、水中、
特に海水中にバラ撒いて、釣り場付近に於いて集魚を図
るための撒き餌の新規な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撒き餌に利用する餌材として、オ
キアミ、アミエビ、サナギ粉末、イモ粉末などが主なも
のであった。これらは次のような手段により用いられて
きた。例えば、オキアミ、アミエビなどについては、そ
の多数を生のまま冷凍によりレンガ状の形態で保存して
おき、使用に際しこれを解凍して利用する方法、またサ
ナギ粉、イモ粉などの粉末状の餌材については、魚釣り
の現場でこれらの粉末材を水で練り丸めて団子状にし、
これを水中に放り込む方法が採用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した前者のような
用法では、餌材が生のままで利用されることから、手が
汚れる等の取り扱い上の不便があり、また餌材から生じ
る悪臭は甚しく、またそれが利用者の衣服に付着して残
ることもある。また冷凍処理等の保存につき手間がかか
ることになるから結果として高価につく等の欠点があっ
た。
【0004】また、後者のような用法では、上記前者の
場合のほどではないが、なお悪臭の発生があること、ま
た水練り作業等現場に於いて非常に手間がかかりまため
んどうである。また丸めたものについて水中でうまく餌
材を分散させ得るように、その丸める際の力の加減に相
当熟練を要する等の欠点があった。
【0005】また、オキアミ、アミエビなどについて
も、これを乾燥化し、粉砕処理を施すことによって、粉
末材として得ることができる。しかし、この粉末材をそ
のまま撒き餌として利用することはできない。バラ撒い
た時に水中に沈下せずに水面上に浮遊状態となってしま
うからである。この場合には、水中の中間部乃至は底部
に存在する種類の魚だけでなく水面付近に存在する種類
の魚に対してもその撒き餌としての効果を有効に発揮さ
せることはできない。
【0006】そこで、本発明では、手が汚れることはな
く、保存に特別な処理を必要とせず、持ち運びが容易等
の取り扱い上に於いて便利で、また悪臭の発生がなく、
しかも水中の所望位置にて餌材を分散させることがで
き、かつ集魚効果の高い魚釣り用撒き餌の提供を目的と
した。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記した目的を達成す
るため、本発明は、魚釣り用発泡撒き餌につき、次のよ
うな構成とした。即ち、粉末化処理した一種又は二種以
上の餌材と、水の存在下に反応して発泡する粉末状の発
泡反応剤とを混合し、これを打錠化することによってな
ることを特徴とする。
【0008】本発明に於いて、餌材としては、粉末化処
理したオキアミ、アミエビ等、サナキ粉、イモ粉などの
うちの一種又は二種以上を用いることができる。
【0009】また、発泡反応剤としては、例えば、炭酸
ナトリウムと有機酸(コハク酸、フマル酸、酒石酸、ク
エン酸などから選択される。)との組合せに係る粉状薬
剤によることができる。
【0010】上記した餌材と反応発泡剤との混合材は、
通常の条件下で打錠される。なお、打錠に際しては、必
要に応じて適宜にタルク等の賦形剤、及び滑沢剤を上記
した混合材に添加することができる。また打錠形状は任
意の形状のものとすることができるが、水中での溶解性
能の点等からは円板形のものとすることが好ましい。
【0011】また、上記した混合材に於ける餌材と反応
発泡剤との混合比は、好ましくは1対4〜4対1(重量
部)の範囲の割合にすることであるが、この範囲内に限
られるものではなく、この撒き餌の溶解速度、つまり餌
材が分散されるべき所望の水中の位置(即ち、表面付近
か、中間部か、若しくは底部付近かの位置)に応じて、
適宜にその混合割合は決定されるべきものである。
【0012】なお、反応発泡剤量の割合が多い場合には
溶解速度は比較的に速くなり、またその量の割合が少な
い場合には比較的に遅くなる。また餌材の量自体は、バ
ラ撒き個数に応じて、通常必要とされる1個当たりの
量、例えば5gが混入される。
【0013】また、例えば、水深が大きなところで、そ
の底付近への撒き餌の到達を確保するために、前記した
混合材に対し、さらに粉砂などを加重材として適宜混入
させることができる。
【0014】
【作用】本発明では次のような作用を生じる。先ず、粉
末状を呈する餌材と反応発泡剤との混合材は、通常の条
件下において、容易に打錠化される。この打錠化に際す
る極めて大きな加圧力に伴う発熱により得られる打錠材
につき、その表面部分が変質化された状態となる。
【0015】この変質化は、主として反応発泡剤の結晶
が熔融化されることによると考えられ、同時に表面付近
に存在する餌材を焦化する。この変質化された表面部分
は、この打錠材自体を定形化するように作用すると共
に、餌材の臭気をその内部に封じ込めるように作用す
る。
【0016】次いで、この撒き餌が水中に投げ入れられ
ると、打錠化に基づく一体性により水中で降下を始め
る。このとき、当初は表面付近に存在する反応発泡剤が
水との接触によって反応して発泡する。
【0017】この発泡が生じると、先ずその表面部に存
在する餌材の細片が周囲に分離、分散される。このと
き、残余の撒き餌は以後生じる起泡によってその沈降速
度が低められる。
【0018】次いで、上記した餌材の分離によって当該
撒き餌の内部に存在した反応発泡剤が表面部に露出する
状態となり、さらにこれが水と接触して反応しより内部
に存在する餌材を水中に分離、分散することになる。こ
のような現象が当該撒き餌の消滅に至るまで連続的に繰
り返し生じる。
【0019】また、前記した餌材の細片は、付近の起泡
により、また場合によっては、その餌材の細片自体に保
有する反応発泡剤が反応して生じた起泡によって、浮力
が付与されて分散されると共に、その沈降が抑制され
る。
【0020】
【実施例】 餌材としてアミエビ粉末22.5(重量%)と、発泡反
応剤として炭酸ナトリウムの結晶粉末30.0(重量%)及
びコハク酸の結晶粉末45.0(重量%)と、さらに賦形剤
としてのタルク1.0 (重量%)と、滑沢剤(PEG600
0)1.5(重量%)とを均一に混合した。この混合粉を常
温下に打錠して、直径7.5cm 、厚2cmの円板状で約10g
の打錠材Aを得た。
【0021】この打錠材Aはその表面が滑らかで全体と
して一体的に固形化され、また含まれる餌材に特有の臭
気もほとんど生じていなかった。
【0022】また、この打錠材Aの形態を撒き餌10とし
て図1及び図2に示した。なお、図中11はこの撒き餌10
の表面であって、図2に於いて二点鎖線でもってその内
部12と区分して示した。なお、13は餌材、また14は発泡
粉末剤である。
【0023】次に、側方から内部を透視することができ
る貯留槽を2つ用意し、このうちの1つには真水を、ま
た他の1つには海水を夫々給入し、夫々水温が15℃とな
るように調節した。次いで、これらの貯留槽内に打錠材
Aの撒き餌10を夫々1個ずつ投げ入れた。
【0024】以後の状態を観察した結果、いずれの貯留
槽に於いても、撒き餌10は、図3に示すような状態で発
泡し、かつ餌材の細片13…を水中16に順次分離、分散し
た。なお、15は生じた気泡であり、また17は水面であ
る。このとき、各細片13…は起泡15…の発生に伴って撒
き餌10から分離し、さらに起泡15…の分散に従ってその
周囲に発散されるのが確認された。なお、この過程中の
撒き餌の状態を10′で示した。また細片13…は比較的に
広範囲にまで及ぶが、水中の一定領域にて一群をなして
浮遊状態を維持した。
【0025】また、このときの打錠材Aである撒き餌10
の沈降速度は、真水中で平均1.0 m/分、海水中で1.2
m/分であり、また撒き餌10が水中で全て分解し終わる
までの時間は、真水中で投入後約15秒、海水中で同約30
秒であった。
【0026】 餌材としてアミエビ粉末72.5(重量
%)と、発泡反応剤として炭酸ナトリウムの結晶粉末1
0.0(重量%)及びコハク酸の結晶粉末15.0(重量%)
と、さらに賦形剤としてのタルク1.0 (重量%)と、滑
沢剤(PEG6000)1.5 (重量%)とを均一に混合し
た。この混合粉を前記と同様に打錠して、同じ形態の
打錠材Bを撒き餌として得た。
【0027】この打錠材Bの撒き餌についても、その表
面が滑らかで全体として一体的に固形化され、また含ま
れる餌材に特有の臭気もほとんど生じてなかった。
【0028】次に、前記と同様に処置した貯留槽内の
真水と海水中にこの撒き餌を各1個ずつ投げ入れた結
果、いずれの貯留槽に於いても、打錠材Bの撒き餌は、
前記した打錠材Aの撒き餌の場合と同様の態様で発泡
し、かつ餌材の細片を順次水中に分離、分散した。ま
た、これらの細片は比較広範囲にまで及ぶが、水中の一
定領域にて一群をなして浮遊状態を維持した。
【0029】また、このときの打錠材Bの撒き餌の沈降
速度は、真水中で平均1.3 m/分、海水中で1.5 m/分
であり、またこの撒き餌が水中で全て分解し終わるまで
の時間は、真水中で投入後約7分、また海水中で同約10
分であった。
【0030】 秋から初冬にかける時期に、磯から海
水中に、前記した打錠材Aである撒き餌の3個を投げ入
れたところ、投入から数分後に水面下約5mのところで
起泡と餌材の細片が分散しているのが確認され、またこ
れに伴って集魚が認められた。
【0031】また、打錠材Bである撒き餌の3個を上記
同様に投げ入れたところ、海面上ではその起泡が確認さ
れ、またこれに伴って、釣り上げることができる魚(例
えば、サバ、イワシなど)の数量が増大した。
【0032】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるの
で、次のような効果が発揮される。先ず、打錠により一
体的に固体化された撒き餌は、変質化されたその表面部
の内部に残余の餌材等を封じ込めた形態で得られるか
ら、直接手で触れても餌材等が容易に付着することはな
く、また餌材に特有の強い臭気の発生が阻止される。
【0033】また、この撒き餌は、打錠時に密度が高め
られるから、多量の餌材に対する運搬作業時、水中への
投げ入れ時等に於ける取り扱いが容易となる。
【0034】また、この撒き餌は、打錠により一体化さ
れているので、水中に於いて容易に沈降する。この結
果、餌材を水中のかなり深いところへも到達させること
ができる。
【0035】次いで、この撒き餌は水中にて、それに含
まれる餌材が生じる起泡によって順次分離、分散される
から、水中の一定領域に餌材が拡散されることになる。
従って、起泡自体に基づく作用と相俟って、その一定領
域にて集魚作用を有効に発揮させることができる。
【0036】また、この撒き餌の分散時期は含有する発
泡反応剤の量によって調整できる。従って、前記した水
中での沈降性能と相俟って、餌材の拡散領域を水中の上
下位置について容易に加減することができるから、対象
とする魚の生息領域に応じた利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撒き餌の斜視図。
【図2】同縦断面図。
【図3】同使用時の状態を説明する側面図。
【符号の説明】
10 撒き餌 13 餌材 14 発泡反応剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末処理した一種又は二種以上の餌材
    と、水の存在下に反応して発泡する粉末状の発泡反応剤
    とを混合し、これを打錠化することによってなる魚釣り
    用発泡撒き餌。
  2. 【請求項2】 発泡反応剤が、炭酸ナトリウムと有機酸
    とからなることを特徴とする請求項1の魚釣り用発泡撒
    き餌。
  3. 【請求項3】 加重材が混入されてなることを特徴とす
    る請求項1又は2の魚釣り用発泡撒き餌。
JP4032780A 1992-01-23 1992-01-23 魚釣り用発泡撒き餌 Pending JPH05192063A (ja)

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JP4032780A JPH05192063A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 魚釣り用発泡撒き餌

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JP (1) JPH05192063A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100522153B1 (ko) * 2002-11-13 2005-10-18 송기준 낚시용 떡밥
CN108308136A (zh) * 2018-02-05 2018-07-24 胡建华 气泡糠饼

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