JPH05191367A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH05191367A
JPH05191367A JP171292A JP171292A JPH05191367A JP H05191367 A JPH05191367 A JP H05191367A JP 171292 A JP171292 A JP 171292A JP 171292 A JP171292 A JP 171292A JP H05191367 A JPH05191367 A JP H05191367A
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Kiyoharu Inao
清春 稲生
Shunsuke Hayashi
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタルフィルタを1個用いるだけでハイブ
リッド通信信号から低周波成分と高周波成分を分離でき
る受信装置を提供すること。 【構成】 ハイブリッド通信信号の瞬時値をサンプリン
グしこれをデジタルコード信号(Dj)へ変換するAD変
換器と、 前記デジタルコード信号(Dj)を導入し、こ
のデジタルコード信号をN回導入する毎に、このN回導
入したデジタルコード信号の平均値を低周波信号成分と
して出力するディシメーション型ローパスフィルタと、
このディシメーション型ローパスフィルタの出力信号
(Davg)と、前記AD変換器が出力するデジタルコード
信号(Dj)を導入してこの2つのデジタル信号の大小を
比較し、その結果得られる信号を高周波信号成分として
出力するコンパレータ手段(15)と、を備えたことを特徴
とする受信装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば測定値を意味す
る低周波の信号に、通信情報を意味する高周波の信号を
重畳して伝送するハイブリッド通信システムに用いられ
る受信装置に関するものである。更に詳述すると、受信
した重畳信号の中から低周波の信号と高周波の信号をそ
れぞれ分離して取り出すことができる受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工業計器の分野で用いられる最近のプロ
セス制御システムにおいては、測定値を意味する低周波
の信号に、通信情報を意味する高周波の信号を重畳して
伝送することが行われている。本明細書では、低周波の
信号(測定信号)に高周波の信号(通信情報)を重畳し
たような信号をハイブリッド通信信号と呼ぶ。一例を上
げて説明する。プラント側に付設されたアクチュエータ
は、例えば配管に流れる液体の流量を測定し、その流量
を示す測定値を例えば4−20mAの電流値に置き換える。
4mAは流量0を意味し、20mAはアクチュエータの当該測
定レンジにおける測定値100%の流量値を意味してい
る。そして、これを伝送線路を介して離れた所に設置し
てある中央制御装置へ送信している。
【0003】以前のアクチュエータは、このように単に
測定値のみを送信するものであったが、最近のアクチュ
エータは、マイクロコンピュータを内蔵し、測定値のみ
でなく種々の通信情報を4−20mA(測定値)に重畳して
送信するようにしている。この通信情報としては、例え
ばアクチュエータ自身の測定レンジ情報や、中央制御装
置から送られてきた通信情報に対する応答の情報等であ
る。
【0004】図6は、このように通信情報が重畳された
ハイブリッド通信信号の波形を示す図である。同図にお
いて、ILは、測定値(例えば流量)を示す低周波の信
号であり、この電流値は、上述したように例えば、4−
20mAの間の値である。これに対して、iHは、通信情報
を意味する高周波の通信信号であり、図6で示す波形i
Hは、パルスの有無で情報を形成している。通信情報を
意味する高周波信号には、ASK変調、FSK変調など
各種の変調を施された信号が用いられる。
【0005】中央制御装置側は受信装置を設けて、伝送
されてきた図6のような波形を受ける。この受信装置
は、導入した図6の波形から低周波信号ILと、高周波
信号iHを分離して取り出す。そして高周波信号iHにつ
いては、更に復調して通信情報を再生する。コンピュー
タを骨子とする中央制御装置は、この測定値と通信情報
に基づいて、制御量を演算してプロセス側へ制御信号を
送っている。
【0006】図7は、中央制御装置側に備える従来の受
信装置の構成例を示す図である。この図7の装置は、プ
ロセス側(図示せず)から伝送線路1を介して、図6の
ようなハイブリッド通信信号S1を導入する。そしてアナ
ログ回路で構成されたHPF(high pass filter)3
と、LPF(low pass filter)5によって低周波信号
成分(測定値)と、高周波信号成分(通信情報成分)を
分離している。更に、通信信号iHをヒステリシス付き
コンパレータ7に加え、そこで通信信号iHがゼロクロ
スした時点でパルスエッジを形成するパルス信号S3を作
成する。パルス信号S3は、図示しない復調器に加えら
れ、このパルス信号S3のパルス幅の時系列から通信情報
が再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子産業の分野
では、電子回路の多くの部分をIC化することで、製品
の小型化、高性能化、低価格化を図っている。特に、回
路で取り扱う信号をデジタル信号とし、電子回路をデジ
タルICに置き換えることができると、飛躍的に製品の
機能・性能を向上させることができる。
【0008】その理由は、デジタル化すると、その後の
信号処理をマイクロプロセッサで行うことができるの
で、各種の演算処理ができるからである。その結果、機
能が豊富な製品を実現できる。更に、マイクロプロセッ
サを用いての演算は、ハードウエアの変更をすることな
く、ソフトウエア的に自由に変更できるので、機能の柔
軟性の面でも、従来のアナログ式動作原理の装置と比較
して有利である。
【0009】以上の観点から図7を見た場合、アナログ
回路素子で構成された図7の回路をデジタル回路で構成
することが好ましい。しかし、図7の従来回路をそのま
まデジタル回路に置き換えようとすると、HPFと、L
PFの2個のデジタルフィルタが必要となる。アナログ
回路のフィルタであれば、抵抗とコンデンサで簡単に構
成できたが、デジタル回路のフィルタを構成すると、一
般に乗算器が必要となり、比較的大きな回路規模、もし
くは演算能力を必要とする課題が発生する。
【0010】本発明の目的は、回路規模、もしくは演算
能力が比較的小さいデジタルフィルタを1個用いるだけ
で、導入したハイブリッド通信信号から低周波成分と高
周波成分を分離できる受信装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、低周波信号に
高周波信号が重畳された所謂ハイブリッド通信信号を受
信し、低周波信号成分と、高周波信号成分とを分離して
取り出すことができる装置において、前記ハイブリッド
通信信号の瞬時値をサンプリングし、これをデジタルコ
ード信号(Dj)へ変換するAD変換器と、前記デジタル
コード信号(Dj)を導入し、このデジタルコード信号を
N回導入する毎に、このN回導入したデジタルコード信
号の低周波信号成分を出力するディシメーション型ロー
パスフィルタと、このディシメーション型ローパスフィ
ルタの出力信号(Davg)と、前記AD変換器が出力する
デジタルコード信号(Dj)を導入してこの2つのデジタ
ル信号の大小を比較し、その結果得られる信号を高周波
信号成分として出力するコンパレータ手段(15)と、を備
えるようにしたものである。
【0012】
【作用】AD変換器が出力するデジタルコード信号に
は、低周波信号成分の瞬時値と高周波信号成分の瞬時値
が重畳した形で含まれている。ディシメーション型ロー
パスフィルタは、このデジタルコード信号の中から低周
波信号成分のみを取り出す。即ち、デジタルコード信号
をN回導入する毎に、このN回導入したデジタルコード
信号の低周波成分を算出する。従って、1/Nに間引い
て信号を出力する。なお、低周波成分算出の方法は、問
わない。
【0013】コンパレータ手段は、このディシメーショ
ン型ローパスフィルタが出力する低周波信号成分と、A
D変換器が出力するデジタルコード信号の大小を比較す
る。ここでローパスフィルタの出力は低周波信号IL
あり、デジタルコード信号は、(低周波信号IL+高周
波信号iH)であるから、この2つの信号の大小を比較
することで、高周波信号iHの成分を取り出すことがで
きる。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る受信装置の構成例を示す
図、図2は図1装置の各部の信号波形を示すタイムチャ
ート,図3と図4はディシメーション型ローパスフィル
タで平均値を得る動作を説明する図、図5はFSK変調
を説明する図である。
【0015】図1において、1は伝送線路であり、図6
で既述したようなハイブリッド通信信号S1が、例えばプ
ロセス側(図示せず)から伝播してくる。図2は、ハイ
ブリッド通信信号とコンパレータの動作を詳しく説明す
る図である。図2(1)は通信情報を意味する高周波信号
Hであり、この図2(1)の例はFSK変調された波形例
を示している。
【0016】図5を参照してFSK変調を説明する。F
SK変調は、図5(2)のように例えば2つの周波数f0
1をデジタルの”0”と”1”に対応させる変調方法
である。即ち、図5(2)のFSK変調波を復調すること
で図5(1)の信号を得て、この信号の0,1,0,…の
時系列データより通信情報を抽出することができる。
【0017】図2(2)は、測定値(例えば流量)を示す
低周波信号ILであり、プロセス制御の分野では、既述
したように4−20mAの電流信号が用いられる。そしてハ
イブリッド通信信号S1は、図2(1)と(2)の波形を重畳し
た図2(3)に示すような合成波形である。
【0018】11はAD変換器であり、ハイブリッド通信
信号S1の瞬時値をサンプリングし、これを順次、デジタ
ルコード信号Djへ変換するものである。従って、この
デジタルコード信号Djをアナログ的に表現すると、図
2(3)に示すハイブリッド通信信号S1と同じである。こ
こで用いられるAD変換器11としては、応答性の速い動
作原理をもつ、全並列型AD変換器や、オーバサンプリ
ング方式のAD変換器等が用いられる。
【0019】図2(1)に示す通信情報を意味する高周波
信号iHの高い方の周波数をf0とすると(図5も参
照)、AD変換器11のサンプリング周波数fADは、実施
例では fAD≧2・f0 に選んでいる。
【0020】13はディシメーション型ローパスフィルタ
であり、デジタルコード信号Djを導入し、例えば、 Davg=(1/N)・ΣDj (1) (1)式の演算を行う。そしてこのデジタルコード信号Dj
をN回導入する毎に、このN回導入したデジタルコード
信号Djの平均値Davgを低周波信号成分として出力する
ものである。即ち、ディシメーション型ローパスフィル
タ13(以下、単にローパスフィルタ13と記す)は、N回
サンプリングして1回出力する、つまり1/Nに間引く
動作を行っている。
【0021】なお、Σは、Djについて、j=1〜Nま
での加算和を示す演算記号である。また、平均値Davg
を算出する演算式は、(1)式以外の別の演算式を用いて
もよい。更に、図4を用いて後述するように、1/Nと
する乗算を行わずに、平均値D avgを求めることもでき
る。このローパスフィルタ13が、出力する信号Davg
出力タイミングの周波数をfLPFとすると、実施例で
は、 fAD>fLPF≧2・fa に選んでいる。なお、周波数faは、図2(2)に示す低周
波信号ILが持つ、最大の周波数を示す。通常、プロセ
ス制御の分野では、fa=100 Hz程 である。
【0022】15はコンパレータであり、ローパスフィル
タ13の出力信号Davgと、AD変換器11が出力するデジ
タルコード信号Djを導入して、この2つのデジタル信
号の大小を比較し、その結果得られるパルス信号PDを高
周波信号成分として出力するものである。図1の実施例
におけるコンパレータ15は、 Dj>Davg の時、”1”を出力するように動作するものである。こ
のパルス信号PDの波形を図2(4)に示す。
【0023】なお、このコンパレータ15は、Dj=Davg
の時に、コンパレータ15の値が不確定になるのを避ける
こと、及びハイブリッド通信信号S1に乗ってくるノイズ
の影響を避けること、を目的として、通常、ヒステリシ
ス機能が付いたコンパレータを用いる。なお、ヒステリ
シス機能が付いたコンパレータは市販されている。
【0024】以上のような図1の構成の受信装置の動作
を説明する。受信装置のAD変換器11には、伝送線路1
を通って、ハイブリッド通信信号S1(アナログ信号)が
加えられる。AD変換器11は、このハイブリッド通信信
号S1を周波数fADでサンプリングし、これをデジタルコ
ード信号Djに変換して出力する。ローパスフィルタ13
は、例えば、既述したような(1)式の演算を行い、デジ
タルコード信号Djの平均値Davgを出力する。ここで、
ハイブリッド通信を行う場合には、通信情報と測定情報
が、混信しないように、測定信号ILの最大周波数fa
対し、通信情報を意味する高周波信号iHの周波数f0
1の関係を f0>>fa、 f1>>fa に予め設定している。
【0025】例えば、f0>64・fa の場合、実施例の
ローパスフィルタ13では、図3に示すような平均演算を
行っている。詳しく説明する。時刻t1にて、サンプリン
グを開始し、ローパスフィルタ13は、デジタルコード信
号Djの瞬時データD1,D2,D3,…を導入する。そして時刻
t2の時点で、合計64個のデータを導入したとする。ロー
パスフィルタ13は、 Davg1=(1/64)・Σ1j の演算を行い時刻t2の時点で、この平均値Davg1を出
力する。すなわち、1/64=1/26にデジタルコード信
号Djを間引いて出力する。なお、Σ1は、j=1〜64ま
でのDjの加算和を示す演算記号である。
【0026】以下、同様な演算を行うことで、時刻t3に
は、Davg2を、時刻t4には、Davg3を出力する。この
ようにローパスフィルタ13にて、1/64に間引いて信号D
avgを出力しているので、この低周波信号Davgを取り扱
う以降の電子素子は、演算スピードが遅いものでも使用
できる利点がある。上述したローパスフィルタ13で得ら
れる平均値Davgは、ハイブリッド通信信号S1における
低周波信号成分ILを意味している。
【0027】また、ローパスフィルタ13におけるディシ
メーション定数を1/2N に設定すると、(1)式におい
て、1/N の乗算を行うことなく、平均値Davgを得
ることができる。これを図4を参照して説明する。図4
は、ローパスフィルタ13が内蔵するレジスタの内容を示
す図である。このレジスタには、(1)式で表す加算和の
データが一時的に保存される。図3の例では、1回の平
均演算につき 64回分加算しているのであるから、平均
値Davgを得るには、図4に示すレジスタの内容を1/6
4=1/26 にする必要がある。
【0028】ここで2進数のデジタルデータを1/64=
1/26 にすることは、図4のレジスタ上で言うと、
左から6ビットまでのデータが、小数点以下の数値にな
ることを意味している。従って、図4のようにLSBから
6ビットずらしたビットデータB1〜MSBまでのデータ
が、1/64 とした平均値Davgを示している。つま
り、1/64 の乗算を行うことなく、加算和を保持する
レジスタから図4に示すB1〜MSBまでのデータを出力す
ればよい。
【0029】上述について2回の加算和の平均を例に上
げて補足説明する。例えば、2進数で、101のデータ
を2回加算して、その平均値101を得る場合を考え
る。即ち、 となる。この2回の平均値は、上記加算和1010に1
/21の乗算を行うことを意味するから、左に1ビット
ずらしたデータ101がその平均値である。
【0030】次に、高周波成分iHがコンパレータ15か
ら得られる動作を説明する。コンパレータ15は、図2
(3)に示す2つの信号Davg(点線で示す波形、即ち、低
周波信号ILと等価)と、Dj(実線で示す波形、即ち、
ハイブリッド通信信号S1と等価)の大小をヒステリシス
Eを持って比較する。図2(3)の点P1に至るまでは、高
周波信号iHが発生していないので(図2(1)参照)、コ
ンパレータ15に加えられる2つの信号は、 Dj=Davg (2) である。つまり、ハイブリッド通信信号S1は、低周波成
分ILのみであるから上記(2)式が成り立つ。また、仮に
ローパスフィルタ13における平均演算により、僅かな誤
差が生じたとしても、その差はヒステリシスEの幅内、
即ち、 Dj<Davg+E (3) である。従って、点P1までは、コンパレータ15の出力信
号PDは、反転しない(図2(4)参照)。
【0031】そして、点P1の時点で、高周波成分iH
生じるが、この点P1では、まだヒステリシスEの範囲内
なので(Dj<Davg+E)、コンパレータ15の出力信号
PDは反転しない。そして、デジタルコードDjの値が更
に増加して、点P2になると、 Dj>Davg+E (4) となるから、コンパレータ15の出力信号PDが、”0”
→”1”へ反転する(図2(4)参照)。その後、デジタ
ルコードDjの値が、ピークを経て減少に向かい、 Dj=Davg となって、2つのデータがクロスしても、ヒステリシス
Eの範囲内なので(Dj>Davg−E)、コンパレータ15
の出力信号PDは、反転しない。そして、デジタルコード
jの値が更に減少して、点P3になると、 Dj<Davg−E (4) となるから、コンパレータ15の出力信号PDが、”1”
→”0”へ反転する(図2(4)参照)。
【0032】以下、同様にしてデジタルコード信号Dj
が増加して、低周波のデータDavgを下から上に横切る
時は、 Dj>Davg+E の時点で、パルス信号PDは、”0”→”1”へ反転す
る。また、逆に、デジタルコード信号Djが減少して、
低周波のデータDavgを上から下に横切る時は、 Dj<Davg−E の時点で、パルス信号PDは、”1”→”0”へ反転す
る。その結果、コンパレータ15の出力信号PDは、図2
(4)のようになる。
【0033】以上のようにして得られた図2(4)の波形P
Dは、高周波信号iHの1波に対応して1パルスを形成し
ている(図2(1)と(4)参照)。しかも、信号PDのパルス
幅は、概略、高周波信号iHの周期に対応している(図
2(1)と(4)参照)。一方、この波形PDは、低周波信号I
Lの影響を受けない。したがって、コンパレータ15の出
力信号PDは、高周波信号iHの周期に対応して、high−l
owが変化する信号である。つまり、高周波信号iHを検
出できたことになる。
【0034】このコンパレータ15の出力信号PDは、その
後、図示しない復調器により、復調され、プラント側か
ら伝送された通信情報が再生される。本願では、この復
調器に特徴があるわけではないので、復調器の図示を省
略した。なお、上述では、受信装置を中央制御装置側に
備え、プラント側から送信されたハイブリッド通信信号
を中央制御装置側で受信する例で説明したが、本発明の
受信装置をプラント側に備えるようにしてもよい。即
ち、本発明の受信装置をプラント側の例えばアクチュエ
ータ側(最終操作装置)に備え、中央制御装置側から送
信されたハイブリッド通信信号をプラント側で受信する
ようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
路規模、もしくは演算能力が比較的小さいディシメーシ
ョン型ローパスフィルタを1個用いるだけで、導入した
ハイブリッド通信信号から低周波成分と高周波成分を分
離できる効果がある。また、ディシメーション型ローパ
スフィルタ13におけるディシメーション定数を1/2N
に設定すると、ローパスフィルタ13は、加算演算と、
シフト演算だけで済み、(1)式において、1/N の乗
算を行うことなく(つまり、乗算器が不要となる)、平
均値Davgを得ることができる効果もある。
【0036】また、ディシメーション型ローパスフィル
タ13を用いているので、このフィルタ13を通過した信号
の周波数は、1/Nに落とされる。従って、その後の信
号処理は、演算スピードの遅い電子素子を用いることが
でき、安価に通信システムを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係る受信装置の構成例を示す図、図2は
図1装置の各部の信号波形を示すタイムチャート,図3
と図4はディシメーション型ローパスフィルタで平均値
を得る動作を説明する図、図5はFSK変調を説明する
図である
【図1】本発明に係る受信装置の構成例を示す図
【図2】図1装置の各部の信号波形を示すタイムチャー
【図3】ディシメーション型ローパスフィルタで平均値
を得る動作を説明する図
【図4】ディシメーション型ローパスフィルタで平均値
を得る動作を説明する図
【図5】FSK変調を説明する図
【図6】ハイブリッド通信信号の波形例を示す図
【図7】従来例を示す図
【符号の説明】
1 伝送線路 11 AD変換器 13 ディシメーション型ローパスフィルタ 15 コンパレータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低周波信号に高周波信号が重畳された所謂
    ハイブリッド通信信号を受信し、低周波信号成分と、高
    周波信号成分とを分離して取り出すことができる装置に
    おいて、 前記ハイブリッド通信信号の瞬時値をサンプリングし、
    これをデジタルコード信号(Dj)へ変換するAD変換器
    と、 前記デジタルコード信号(Dj)を導入し、このデジタル
    コード信号をN回導入する毎に、このN回導入したデジ
    タルコード信号の低周波信号成分を出力するディシメー
    ション型ローパスフィルタと、 このディシメーション型ローパスフィルタの出力信号
    (Davg)と、前記AD変換器が出力するデジタルコード
    信号(Dj)を導入してこの2つのデジタル信号の大小を
    比較し、その結果得られる信号を高周波信号成分として
    出力するコンパレータ手段(15)と、 を備えたことを特徴とする受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011186426A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Himax Optelectronics Corp 表示システム

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